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標茶町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月9日

新型コロナ禍が酪農・畜産業に与えた影響と必要な支援策と今後の見通しについて

2020年6月9日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「新型コロナ禍が酪農・畜産業に与えた影響と必要な支援策と今後の見通しについて」質問し、町長 佐藤䭾彦、副町長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
渡邊定之 議員
答弁者
町長 佐藤䭾彦、副町長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 渡邊定之

私は、新型コロナ禍が酪農・畜産業に与えた影響と必要な支援策と今後の見通しについて質問いたします。相次ぐ貿易の自由化により牛肉等の値下がりが報道されていましたが、それに加えて新型コロナ感染症による自粛要請により、外食産業が大きな影響を受け、消費が大きく落ち込み続けています。本町でも和牛の生産、販売を行っている農家があり、影響は大きいと思いますが、どの程度か。また、必要な支援策を講じる考えはありませんか。酪農家にとってもコロナの影響は、休校などによる給食の中止により牛乳の消費が大きく落ち込んでいることによって、今後、加工に回る原料乳が増え脱脂粉乳等の在庫が増え、生産調整、価格の下落等につながる心配も伝えられていますが、どのような情報を得ていますか。さらに、輸出入の制限による困難な状況も生まれていると推測されますが、状況把握ができていますか。関係団体とも協議をし、支援策等を考えるべきではないのですか。町の総合計画第5次3ヶ年実施計画には、観光業や農業の雇用などの施策がありますが、それに関わる外国人研修生の受入れなど、新型コロナウイルス感染症による影響により、予算及び実施計画の変更などはないのですか。

答弁 町長 佐藤䭾彦

1番、渡邊議員の1点目の質問にお答えします。1点目の新型コロナウイルス感染症の自粛要請による和牛の生産、販売を行っている農家の影響と必要な支援策についてのお尋ねですが、新型コロナウイルスの蔓延により政府が緊急事態宣言されてから、自宅で過ごす時間が長くなり、いわゆる巣籠もり消費によって家庭向けの食材の需要は増加しております。食肉の需要動向につきましては、安価な豚肉、鳥肉の需要増とともに、牛肉に関しては安価で量のある外国産の需要が伸びております。一方、インバウンドの減少、外出自粛等により外食産業が大きな影響を受けており、和牛やF1とともに消費が大きく低迷し、国内牛肉の価格も全般的に下落しております。4月に取引された「ホクレン十勝地区家畜市場和牛素牛市場成績」では、去勢牛の平均で8万9,000円ほど昨年同月に比べて値下がりしており、町内農家の過去の平均市場取引頭数から勘案しますと、1回の市場で360万円ほどの減少と推測されます。国では、5月27日に令和2年度第2次補正予算が閣議決定されました。経営継続のための補助金や経営改善に取り組む肉用子牛生産者への奨励金制度、新型コロナウイルス感染症対策のための金融支援事業、肉用肥育牛経営向けの交付金事業のほか、持続化給付金など様々なメニューが幅広く用意されておりますので、事業者ごとの事情に合った補助事業等を有効に活用していただければと考えております。次に、2点目の酪農業に与える新型コロナウイルスの影響についてのお尋ねですが、新型コロナウイルスの感染症防止対策である学校の全国一斉休校、飲食店の休業や営業時間短縮により牛乳の消費が大きく減少しております。学校給食用の牛乳では、3月では前年同月比でマイナス86.8%の大幅減となりました。飲用牛乳の大幅な消費の落ち込みにより、行き場のない大量の生乳は、長期保存が利くバターや脱脂粉乳として農家が搾った牛乳を廃棄することなく生産加工されましたが、一方で、脱脂粉乳に関しては、過去最大の在庫量となっております。これは、国内で新型コロナウイルスの感染が初めて確認された1月時点で既に過去最大の7万2,000トンであったものが、さらに新型コロナウイルスの影響で生乳から加工された脱脂粉乳が積み上がり、令和2年度の第四半期末分である今月末の推計では8万5,000トンと、過去最多水準と想定されております。緊急事態宣言が全ての都道府県で解除となり、6月に入ってからは全国で一斉に学校が再開されることとなりました。7月から8月にかけましては、これまでの休校措置の代替として夏休みが大幅に短縮される見込みとなっていることから、これから学校給食向けの牛乳の需要が非常に高くなるとともに、夏場は牛乳の最需要期なので需給状況は好転するという見方もありますので、今後の推移を見守りたいと考えております。なお、牛乳の消費拡大の取組としまして、需要が落ち込んでいる生乳が廃棄される状況を回避するために、北海道では「SOS!牛乳チャレンジ」と題して、鈴木知事が牛乳をおいしそうに飲んでいる姿をSNSに投稿し、消費を呼びかけていましたが、主要な酪農地帯である釧路総合振興局管内でも、牛乳、乳製品の消費喚起を図るため、釧路総合振興局山口局長をはじめ管内の市町村長がリレー方式で牛乳を飲む姿をSNSにアップした「釧路牛乳チャレンジ動画リレー」の取組を行いました。また、消費拡大を図る取組として、本町のホームページに牛乳を使ったレシピを紹介する特設ページの新設のほか、町内在住の小中高生を対象に1人当たり1,000円分の牛乳券を配付し、牛乳の消費拡大と成長期の健康増進を図る取組を行っております。次に、輸出入の制限に関する状況ですが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い輸出国の一部では、自国の食料安全保障を優先するため、米、小麦等の食糧を中心に輸出制限されておりましたが、本町の酪農畜産業に影響を与える畜産飼料に関しては、通常どおり流通していることを確認しております。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりトウモロコシを原料としたエタノール燃料の需要や食料需要が激減したために、米国産トウモロコシの価格が下落していることから、食料用トウモロコシや配合飼料等の価格は下落傾向にあるとお聞きしております。輸出については、本町の畜産業にも影響がある牛肉の輸出制限はなかったものの、主な輸出先であるカンボジア、香港、台湾においても日本と同様に新型コロナウイルスの影響により消費が大きく落ち込んでいたことに加え、輸出国制限による航空機、船舶の減便に伴い輸送の確保が困難であったことから、4月の統計では前年同月日で29.2%のマイナスとなっております。現在は輸送関係も徐々に戻りつつあり、先ほど主な輸出先でも新型コロナが落ち着きを見せていることから状況は改善傾向であり、国内においても徐々に以前の経済活動に戻りつつありますので、今後の状況を見守ってまいりたいと考えております。次に、3点目のお尋ねの外国人技能実習生の受入れ状況についてですが、現在、町内には外国人技能実習生が60人ほどおります。新型コロナウイルスによる出国の影響については、現在、4名の技能実習生の方が帰国予定の時期に出国できずに残留資格の変更を行い、特定活動の資格によって技能実習先で就労している状況とお聞きしております。また、入国の状況につきましては、直近の動きでは、3月に入国し、研修後4月に予定どおり本町に入られているため、現状では影響を受けていないと聞いております。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために講じている出入国制限の水際対策については、6月1日にベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの4か国と入国緩和に向けた交渉を進める調整に入ったとの報道もありますので、引き続き情報収集に努めてまいります。新型コロナウイルスの感染症の今後の見通しについては、専門家でも意見が分かれるところでありますので、標茶町第4期総合計画の第5次第3ヶ年実施計画については、今後の推移を見守りつつ、必要に応じて柔軟に対応していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 1番 渡邊定之

今お答えいただいて、様々な数字等をお知らせいただきました。このコロナの問題は、ある意味では本当に国の形を変えてしまう、そういう状況も起こり得るのだということで報道されていますし、そういう意味では、本町でこういうコロナ対策等に向けて情報交換して標茶の状況を把握する、確認し合うような組織的なものはあるのでしょうか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。農業関係の方々とふだんから政策あるいは情報交換、意見交換する場としては、まず1つは、農業振興会議というものを設置して、定例的な会議を開いているところであります。また、今年の春先から農協組合長、専務と定期的に意見交換、情報交換をする場を設けておりまして、コロナの関係に関しても牛乳の消費拡大、推進について取り得る取組はないかどうかとか、そんなような意見交換をしているということがございます。

質問 1番 渡邊定之

そういう意味では、先ほども言いましたように、このコロナの感染症の問題は本当に常に状況を把握しながら、将来の町の酪農の在り方、町そのものの在り方も視野に入れた検討を進めていっていただきたいし、そういう意味では、情報を町民の中につぶさに出していただきたいという具合に思います。先ほど、最後にお答えをいただいた第5次3ヶ年実施計画の予算及び実施計画の変更などについてのお答えですけれども、状況次第によっては、その実施計画の内容が変わることもあり得るのですか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。総合計画実施計画の性格なのですが、形としては、これから予定している事業内容について予算を積み上げて将来的な事業計画等を確立していくというものでありまして、実績については終わってから適宜修正をするという形で、今回のように今起きていることに対してタイムリーに変えていくという、そういう性格の実施計画でございませんので、ご理解いただきたいと思います。

質問 1番 渡邊定之

分かりました。

出典:標茶町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月9日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる