標茶町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月9日
遠隔地に必要な介護施設を
2020年3月9日、標茶町議会の一般質問で、渡邊定之議員が「遠隔地に必要な介護施設を」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、保健福祉課長 石塚剛、副町長 牛﨑康人が答弁しました。
- 質問者
- 渡邊定之 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、保健福祉課長 石塚剛、副町長 牛﨑康人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 渡邊定之
私は、遠隔地に必要な介護施設について質問いたします。市街地から離れた地域に住む高齢者の方々は、医療、介護、日常生活においても非常に不便な生活環境にあります。高齢者やその家族の皆さんにとっては、日常の健康維持や非常時の対応などに不安を抱えています。このような実態をどのように認識していますか。また、市街地から離れたところで暮らす高齢者とその家族のニーズにどのように対応し、解消しようと考えているのか伺います。市街地から離れた周辺地域に各種の介護施設があれば、高齢者と家族の不安も解消されると考えますが、地域の中に小規模多機能型居宅介護施設の設置など必要はないか、町長の所見を伺います。このような施設の設置により、介護保険料はどの程度の負担になるのか伺います。一定程度の人口が生活を営んでいる地域であれば、町の支援と地域での人材の確保、そして移動手段と、あわせて運営することは考えられないか伺います。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
1番、渡邊議員の遠隔地に必要な介護施設をのお尋ねにお答えいたします。1点目の市街地から離れた地域に住む高齢者やその家族の日常の健康維持や非常時の対応などの不安の実態についてでありますが、広大な面積である本町では、市街地から離れるほど日常的にも非常時にも議員ご指摘のように不安が高まるであろうという認識は持っております。2点目の市街地から離れたところで暮らす方々へのニーズへの対応についてでありますが、議員もご案内のとおり、市街地から離れた地域には医療や介護を提供する施設はありません。しかしながら、町内の各居宅介護事業所では24時間の連絡体制を確保し、緊急の一報等があった際には、それぞれの事業所において緊急連絡網等によりスピーディーな対応を行うようになっているところであります。また、生命の危機に直面するような場合には、一刻も早い発見と医療機関への引継ぎが重要であることから、町としても希望する方には緊急通報システムの設置を実施しており、施設家屋の近隣住民にも協力を得ながら、消防署とも連携し対応に当たることとなっております。3点目の地域に小規模多機能型介護施設の設置についてでありますが、設置基準、人員基準等のルールを全てクリアしているという前提にさせていただければ、地域にとって非常に安心できる施設になると考えます。一方で、整備することとした場合には、どの地域に造るのか、何カ所に整備しなければならないか等の問題が発生することは必然であり、分散管理がよいか、市街地における集中管理がよいか、慎重な議論が必要であると考えております。4点目の施設の設置により介護保険料はどの程度の負担かについてでありますが、小規模多機能型居宅介護は月額単位の報酬となっており、会員ごとの料金設定となっています。一般的な規模として、要介護3の方が25名利用した場合では、第7期の月額では444円増額の試算となります。5点目の町の支援と地域での人材確保、移動手段と、あわせて運営についてでありますが、現実問題に目を向けさせていただくと、町内の介護サービス事業所は町営も民間も慢性的な人員不足であり、ハローワークや新聞折り込み、広報しべちゃの広告欄等で募集を継続しておりますが、人員不足解消には至っておりません。また、さきの12月定例会において、厚生文教委員会の報告にもありましたが、やすらぎ園の今後の計画についても、介護員が不足した状況の中で対応が可能な方法を熟慮したものとなっているところであります。高齢者が安心できるための施設整備は、町民の多くが期待する施策であることは重々承知しておりますが、現状の介護員不足という大きな課題を解決しないことには進むことができない問題でありますし、整備後は上昇する介護保険料を町民の皆さんが幾らまでなら負担していけるのか、また、地域で協力いただけるマンパワーがいつまで持続可能なのか等を慎重に議論していく必要があります。地域における介護施設の整備による不安の解消の必要性は十分認識しておりますが、全国的に介護人材が不足していることを鑑みると、希望された地域で新しく施設整備を行うことは非常に難しいものであると言わざるを得ない状況でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 1番 渡邊定之
遠隔地での介護施設の対応の仕方として、今までいろいろな遠隔地での介護施設、それから小規模多機能型居宅介護施設のことについては、いろいろな今まで取り組んでこられた施策の中でこのサービスが誕生した背景というのは、住み慣れた地域で介護サービスを受け、暮らしていきたいという、そういう利用者の要望の下に考えられた施策だと思うのですね。そういう意味では、僕の質問の中にもありましたように、一定程度の人口密度があって、そういう中でこういう施設があることにより、うまくいくかどうかという点では問題あるかもしれませんけれども、そういう地域の中でそういう施設を運営していく、そういう地域力というものを生み出す意味においても、こういうことを具体的に検討してはどうかという思いで、先ほどのお答えの中に具体的な検討も考えられているのかなという答弁があったように聞いたのですけれども、その辺ちょっと確認の意味でお答えください。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。ちょっと具体的な話だったものですから、私のほうからお答えさせていただきます。今ご質問の具体的な検討という部分でございますが、町長の答弁の中でもありましたように、どういった形で管理をしていくのがいいのか慎重な議論が必要であると、今、町のほうでは考えているところでございます。
質問 1番 渡邊定之
その慎重な議論という点では、そういうことも想定してと理解してよろしいですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。町長の答弁、それから今、担当課長からもあったのですけれども、まだ検討には着手をしておらない、それで、この先の状況を見ながら検討しなければいけないこともあるという、そういう意味合いであります。
質問 1番 渡邊定之
こういう遠隔地で高齢者、それからその家族の方の不安というものは本当にあると思うし、実際問題こういうことによって自宅で不幸な目に遭われたという、そういう方も僕は現実にあったのではないかという具合に思うところなのです。そういう意味で、本当に地域の方とこういうことが可能なのかどうかということも、コミュニケーションも含めて検討していただきたいなという具合に思います。それと、働く人の人員確保という点でも、こういう施設のメリットの中では、そこで働く人も短時間の労働時間、午前中だけの勤務とか、そういう短時間でローテーションが組める、そういう可能性も十分ある施設になるのではないかと思うのですけれども、そういう意味での人材確保の方向性というのも考えられると思うのですけれども、そういう点ではいかがですか。
答弁 保健福祉課長 石塚剛(保健福祉課長は2022年3月まで)
お答えいたします。今、人材確保という部分でのご質問だったというふうに思います。通常でございますと、今、パートタイムという、短時間勤務というようなお話もございましたが、原則こういうときの人員換算というのはフルタイムで1人1日換算という形になります。そうしますと、パートタイムさん、短時間勤務の方を雇用するという場合については、掛ける時間数分の人数が必要になるという形、例えば8時間を3人で勤務する場合でいくと、要するにそれだけの人数が1人に対して3人余分に必要になるということになりますので、地域の中でそういうような人材確保は可能かどうかという部分が非常に大きな課題になってくるというふうに思っておりまして、そういう部分で、やっぱりやすらぎ園ですとか民間も含めて、介護事業所でいくと人員確保に苦労している部分でございます。
質問 1番 渡邊定之
いずれにいたしましても、そういう意味では本当に住み慣れた地域で、顔見知りの中でそういう介護サービスを受けながら生活していきたいという要望は非常に強いと思いますので、具体的な取組については検討するところまでいっていないというお答えでしたので、こういうことも含めて介護事業計画の中に含まれるように期待したいという具合に思います。1つ目の質問は、これで終わります。