みんなの議会

音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日

帝繊跡地の美観問題と跡地利用について

2016年6月14日、音更町議会の一般質問で、加藤治夫議員が「帝繊跡地の美観問題と跡地利用について」質問し、町長 寺山憲二、建設水道部長 恩田惣次、副町長 高木収が答弁しました。

質問者
加藤治夫 議員
答弁者
町長 寺山憲二、建設水道部長 恩田惣次、副町長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 10番 加藤治夫

通告に従いまして質問させていただきます。帝繊跡地の美観問題と跡地利用について。帝繊跡地の土地利用につきましては、過去に、平成15年第3回定例会において塩田潤一議員及び平成16年第2回定例会に山本忠淑議員の2人の先輩議員が質問しておりますが、当時の山口武敏町長は、どちらの質問に対しても、地権者であります東京の帝国繊維の協力を得られなかったという答弁でありました。それによって音更町新通1丁目から花園団地までの市街地形成が途中で分断され、町の将来設計が挫折したのであります。あくまでも企業の所有地であり、所有者が応じない以上、町民の思いは及びません。その無念さは、行政に強い責任を持つ立場の人ほど強いのではと思います。また、美観の問題であります。この場所は音更本町の玄関口であり、音更町役場庁舎とは目と鼻の先の近さで、500メートルと離れていない、いわば音更の顔とも言うべき場所であります。山本議員が平成11年6月の定例会で、荒廃地的状況で放置されていることに対し、善処するように企業に要求しておりますが、あれから17年も経た現在も15ヘクタールの土地には雑木は伸び放題、コンクリート製品は放置されたままで、市街地周辺の景観は劣悪であります。町は所有者の企業にどのような要請をされているのか、お聞きいたします。塩田議員、山本議員が再利用をただした十二、三年前から町を取り巻く状況は変わりました。人口がとまった現在、町が取得し再開発することは極めて困難な状況であろうと思います。しかしながら、あのまま放置しておくわけにもいかない問題であります。町は、所有者である企業に15ヘクタールの土地利用をどのように考えているのか問う必要があると思います。町の考えをお聞かせください。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

[登壇]帝繊跡地の美観問題と跡地利用についての御質問にお答えいたします。帝繊跡地につきましては、平成7年にコンクリート製造工場が閉鎖されて以降、コンクリート製品や取り壊された建物の一部などが残された状況で現在に至っております。当該地は、東京に所在する本社が所有し、管理は同社帯広事務所が行っております。年2回ほどの草刈りや雑木処理のほか、定期的な見回りも実施されており、地域等から特段の苦情などは寄せられておりません。土地利用についてでありますが、この約15ヘクタールの土地は都市計画法上の市街地化を抑制すべき市街化調整区域でありますので、大規模な開発には市街化区域編入が必要となります。過去には、相手方から開発の意向が示され、市街化区域編入の協議を行いましたが、実現することなく、現状のまま推移しております。また、私が町長に就任してから土地買収について相手方と交渉してまいりましたが、平成23年の東日本大震災を境にして没交渉となっているところであります。こうした経緯と時間の経過の中で、少子高齢や人口減少など都市を取り巻く環境が変化し、自治体機能や生活環境などをコンパクトに集積したまちづくりへの方向転換が求められるようになり、市街地拡大を抑制する方針及び都市的施設の集積に係る具体的な施策が示されたことから、本町においても新たな商業地や住宅地の開発は非常に難しくなっております。このような状況でありますが、町といたしましては、景観上の観点や、住宅地が隣接していることもあり、現状が望ましいとは考えておりません。相手方もまた、現状のまま資産として保有し続けることはいずれかの時点で見直すことが必要との認識でありますので、引き続き協議を通じてさまざまな解決手法を検討していくとともに、現地の適正な管理をしていただくよう申し入れをしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 10番 加藤治夫

再質問をさせていただきます。この場所は北十勝の幹線である国道241号線に隣接している場所で、交通量も多く、観光バスも通ります。郊外ではなく、市街地の真ん中であります。私がこのことを質問させていただくきっかけになりましたのは、町内の人間ばかりでなく、ここを通る町外の人からのアドバイスであります。企業は、利益追求ばかりでなく、社会的責任を持つ存在であります。帝国繊維、帝国の名がついているように、国策会社でありました。軍隊関係の資材を亜麻から加工していたのが、日本の敗戦で軍に対する需要がなくなったのと、化学繊維に押され、帝繊北海道は十勝管内に8工場あったように聞きます。唯一の音更工場が昭和45年まで操業、その後、コンクリート製品、生コンの製品に切りかえておりました。その際、余った生コンを穴を掘って埋めたようであります。そのように話が伝わっております。当時はまだ産業廃棄物処理法が施行されておりませんでしたが、だからといってあのまま放置していいわけではありません。企業の倫理の問題です。帝国繊維は東証第一部上場の会社であります。ましてや帝繊北海道の当時の社長は、音更商工会の第3代目の会長を務めた人であります。今現在の帝繊の経営陣はこの音更町工場跡地の現状を見ていないのではないでしょうか。そういう意味では、写真等をつけたり、経営陣にこの当音更に来てもらうということも一つかと思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 建設水道部長 恩田惣次(建設水道部長は2017年3月まで)

帝繊跡地の今歴史のほうまでお示しいただきましてありがとうございます。我々、なかなか古い時代の話までということになるとよくわかっていないのが現状かと思います。それで、今御質問にありました、相手方がこの現地の確認をどうしているのかというような御質問かと思いますけれども、我々の過去の記録等を見ますと、相手企業方の幹部の方が現地のほうを確認されて、それでこの土地の対応をどうしようかというような形の中で町のほうとお話し合いをしてきたという経過がございますので、決して相手方がここを放置しているというようなふうには我々は感じておりません。以上でございます。

再質問 10番 加藤治夫

そうであれば、所有している企業は、自分の確かに所有物でありましょう。しかし、そこにある自治体というか、そういう自治体の意向も聞くという、これが社会的責任ということではないかなと私は思うのでありますが、過去にはあそこに老人ホーム計画もあったように伺います。また、今ひばりが丘にサッカーコートを町が計画しておりますが、あそこが早く取得されたらあそこにもという、これは私の推測ですけれども、しかし、あのままあそこの場所に置いておくという、あのままにしておくということはいかにもやはり企業の、ましてや、さっき言いましたように東証一部上場企業ということでありますので、その辺は町も、これは決して町理事者に対して私は責めているんではございません。どうしたらあの土地を有効に使えるかという、そして、もっと美観的にもよくなれるのかなという、これは一つ、私も町民の一人としての願いでございます。そういう意味におきまして、私は、町の理事者の皆さんと、どのようにしたら早くあの土地を帝繊が再利用するか、また、町にどのように再利用できるか、これはお互い相談し合っていかなければならない問題じゃないかなと、このように思っておりますが、いかがでしょうか。

答弁 建設水道部長 恩田惣次(建設水道部長は2017年3月まで)

跡地利用の今後をどうしていくのかということで、所有者の方と町のほうとで考えていくべきではないかという御意見でございます。まことにそのとおりでございまして、あそこの土地利用に関しましては、町としても、答弁もさせていただいたとおり、この今の状態が決していい状態であるというふうには我々も考えてございませんので、何とかあそこを土地利用していただきたいなというふうに考えているのは、町も企業さんのほうも同じような考え方でございますので。ただ、今の企業さんの経営の状況であるとか一般的な社会情勢みたいなものからすると、15ヘクタールという大きな土地の土地利用に関しては、なかなか具体的な計画を持つというのが難しいのが現状なのかなというふうに思います。それで、この土地を土地利用を図ろうとすれば、やっぱりどうしても都市計画法上の法的な処理が必要になってくるということになりますので、正直、原則、建築物の建築を目的とした土地利用ということになりますと市街化編入という作業が必ず出てくるものですから、それのためには、その編入を現実にするためには、熟度の高い具体的なそういう開発計画、これが相手方、企業さんが持つのか町が持つのか、この辺はわかりませんけれども、そこら辺を北海道のほうに示していく必要がございますので、そういったところを今後とも企業さんのほうにお話をしながら、何とか土地利用を図れないかということでお話し合いを進めていくしかないのかなというふうに考えてございます。以上でございます。

再質問 10番 加藤治夫

ここのこの答弁書の中に、寺山さんが町長に就任してからいろいろ買収交渉しておられたということでありますが、平成23年の東日本大震災を境にして没交渉となっているということなんですけれども、それの理由と申しますか、一部聞くところによれば、それまで帝繊北海道の、帝繊の業績もそう思わしくなかったとか、それが、震災後の防災用品の需要が延びて大分業績がよくなったからというようなこと、風聞が聞こえてまいりますが、その辺はどうなんでしょうか。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

加藤議員がおっしゃるように、この土地については、旧財閥が北海道で初めて製造業を手がけたというところでございまして、今この会社が北海道に持っているまとまった土地については、ここの土地と札幌の駅の南側にあるところ2カ所しかもうないということでございます。私、町長になってから何度か本社のほうにお邪魔をさせていただいて、土地については、先ほど加藤議員がおっしゃったように、老人ホームであったりサッカー場であったり、それから保育園であったり、それからソフトボール場であったりというような土地利用計画を議会とも御相談させていただきながら、取得する方向で話をさせていただきました。企業としても、いいですよというところで、ある程度金額の折り合いもつきました。中に入っている廃材等については私どものほうで処理をさせていただきますと。その分は土地の評価額から引いていただきますよと、そういった形の中で話し合いが進んでおりました。ただ、先ほども答弁させていただいたように、平成23年の東日本大震災、この会社については、今麻を扱っている会社ですから、防災の、消防のホースであるとか、それから衣服であるとか、そういったもののほかに、消防の設備そのものも扱っている会社でございますから、業績が急に延びました。だとすると、今売ったら税金に取られるだけだと。土地代は全て税金に消えてしまうのであれば今売るわけにいかないというような形でもって話が変わりました。私どもとしても、それ以上言ったとしてもしようがないので、そこで交渉をやめております。借りることはできないのかという話もしましたけれども、貸すことも今の段階は考えていないというような話でございました。また、売買をするとき、私どもが購入したいと言ったときに、相手側は、景観等にも御配慮して、国道241号線にはエンジュの木が生えています。あのエンジュの木が景観上いいので、あのエンジュだけは残してほしいという条件はつきました。今エンジュがあるから、国道から少々中のほう、雑木だとかが生えていても見えないということにはなっていますけれども、あのエンジュについては私どもとしては、今は込んでいるので間伐は必要だと思いますよと。でも残しますという約束のもとにそういう交渉をしていきたんですけれども、先ほど言いましたような形でもって、向こう側のほうから、今の段階では音更町に譲渡するわけにはいかないと、こういうような話でございましたので、私どももそれ以上交渉してもらちが明かないと思って、今没交渉にしている段階でございます。以上です。

再質問 10番 加藤治夫

これは私全く無知で、恥ずかしい限りですけれども、そういうことを、税務上のことを財務省あたりに事情を話して、それは土地を売買したお金と企業収益との、それを分離して考えてくれないかという、そういう相談はできないものでしょうか。これは非常に恥ずかしい質問なんですけれども。

答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)

企業でありますから、やはり毎年の当然税務申告というのはありますから、企業収益の中で、本業のほうでやっているのと、それから、要するに附帯業務みたいにして持っている資産を売却するということになれば、それはもう公共のために、例えば土地収用法とかそういう、道路ですとか、あるいは公共物をつくるというような土地収用法に係るようなことがあれば例えば5千万円控除とかってありますけれども、そうでない、一般目的で町であろうが民間であろうが売れば、それは当然一定の譲渡所得ということで、分離課税にはなるでしょうけれども、まともに税金はかかると。これは税金を逃れるということは多分できないだろうなというふうに思います。

再質問 10番 加藤治夫

いずれにいたしましても、確かに所有者がある土地でございます。しかし、何とかあの土地を音更町のために一刻も早く活用していただきたいなという希望を一町民として希望をいたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

企業側のほうも、今のこの土地についてはもう音更町しか利用はできないだろうなと。音更町さんが利用していただく方法しかないだろうというようなことで今おっしゃっていますので、これについては、取り組みは長くなるかもしれませんけれども、私どもも土地利用が決まらないことには取得もできませんし。そういった意味でもって、長い取り組みになるかもしれませんが、しっかりとした土地利用を描きながら、どうやったら利用できるのか。どうも北海道の都市計画の方法と本州の都市計画の運用方法とは若干違うようでございまして、本州のほうは市街化区域に入れてから土地利用を決めていくと。北海道のほうは土地利用が決まってから市街化区域に入れている。どうも向こうとこちらのほうの都市計画の運用の方法が違うものですから、どうもそこのところでそごを来してきた部分というのが大きくあります。そういったことの中でもって随分経過してきたんですけれども、今、コンパクトシティーを目指す中ではなかなか市街化区域は拡大していかないのは本州のほうも北海道のほうも同じでございますので、人口のフレームがないような土地利用もありますので、そういった形でもって、これからも話を途切れさせることのないような形でもって相手方と交渉をしていきたいなというふうに思っております。以上でございます。

出典:音更町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる