音更町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月18日
農政問題について
2002年9月18日、音更町議会の一般質問で、河田稔議員が「農政問題について」質問し、町長 山口武敏、経済部長 大熊宏が答弁しました。
- 質問者
- 河田稔 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、経済部長 大熊宏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 河田稔
平成14年の第3回音更町議会の定例会に当たり、先般、皆さんの御推薦で農業委員をやれということにもなりましたので、農政問題について、二、三、質問させていただきます。本年は、異常気象続きの天候に振り回されていながらも、結果的には農家の努力、また関係機関の協力で、大豊作の秋を迎えようとしています。大変喜ばしいことであります。しかし、この喜びとは裏腹に、今、日本農業は、この国の農の形を変えようとしているぐらい大きく変わりつつあります。例えば先般、農相は、農協は要らんのではないかとか、農協から独禁の優遇措置をとるとか、また、全国で6万人いる農業委員を、こんなに要るのか、農業委員会はもう要らんのではないかとか、普及員1万人いるそうです、全国で。これもこんなに要るのかというように、一つひとつ言われれば、改革しなければならないところもわかります。しかし、今の情勢の中では、大きく変わろうとしているのが実態でございます。こういう問題は、農業界から出たのでなく、経済界からの声であり、なかなかとめることができないようなところもあります。そこで、第1の質問でありますけれども、こういう状況下の中で、活気ある音更農業を持続するには何をすべきかを少し議論して、音更町の農政をどう進めるかをお伺いしたいと思います。年々農家戸数の減少は規模拡大につながり、その収入減をカバーしてきたのが実情であります。しかし、この辺で一度立ちどまって、音更町平均30町ぐらいで、何とか生活できる音更農業を確立してはいかがかなと、しなければならないのではないかと。どうせ横浜に着値で2,000円の小麦が入ってくる時代、アメリカ農業には勝てない。また、労賃が10分の1、20分の1の中国農業にも、これは勝ち目はない。この闘いはあきらめた方がいいと。そんな中で、何とか30町ぐらいで、生活の場として、この農村社会が破壊することなく維持できる方法を考えるべきと思います。小学校や保育所がなくならないように頑張ってほしいとよく言われます。私ははっきり言うのです。農業が大型になり、戸数が減少すれば、何ぼ頑張っても人は減っていく。そういう状況の中で、小学校や保育所を守ってくれといってもなかなか難しい。何せ農村に人がうんと住んでもらわなければならない。そういう方法を考えるべきだというふうに私は常日ごろ言っているわけでございます。そこで、10年後の音更農業者の戸数を、先般の部長の答弁等で700戸ぐらいは何とか守りたいというふうに言われております。そこで、今から新規就農者の受け入れを積極的に進めるべきと思うが、支援対策等の考えはあるのかないのか、伺います。これは前からよく言われておりますが、なかなか何もしないのが実情なのですけれども、この辺、少々世の中も変わってきたので、何か考えも変わってきたのでないかというところをお伺いしたいと思います。また、高齢者で農業をやっている人、我々のところにも70、80歳になってもやっている人が結構おります。その人たちの営農を持続するために、コントラ組織の立ち上げ、または請負農業の推進、地域営農集団の協力体制の確立等が大切だと思いますが、いかがでしょうか。こうして頑張っているうちに、まちに出ていた息子がリストラでひょっと帰ってきたり、定年間近になって、ひょっと帰ってきて、農業を続けていくところも何人か出てきております。これもなかなか、年をとってもいつまでも頑張っておってもらうのも一つの策かなと、そういうような傾向も今日的にあります。その辺についても、町のお考えをお聞かせ願いたいと思います。また、音更町の場合は、西中の方は大きくなっておりますけれども、温泉方面全体を考えると、10町か20町でも食べていける農業を確立すべきと思いますが、これまたいかがでしょうか。いざとなるとなかなか大変難しい問題だと思いますけれども、野菜の導入、これもなかなか価格変動が激しいところもありますけれども、特に重量野菜、これはダイコンとかニンジン、タマネギ、ほかにいろいろありますけれども、そういうものを中心に、ビートももうちょっと余計反収の上がるもの、20万円前後反収が上がるものを、何とか機械化して安定させることができないか。また、十勝川温泉あたりと連携した観光農業や、ファームインの推進をもうちょっとみんなに働きかけて、そういう人たちを集め、進めようとする考えはないか、お聞かせ願いたいと思います。今までの話の中からでも、次に申し上げることも幾らか関係するのですけれども、一番先に行った山川議員の農業企業創生特区についてお伺いいたします。このことについては、道は一番先に手を挙げていましたが、音更農政としてはどう考えているのか、お伺いいたします。今日的に、全国的な視野で見ると、担い手の減少や高齢化で、遊休農地が拡大する中、農村の活性化を図るのがねらいということです。具体的には、現行とは公用目的に限られた自治体の農地所有要件の緩和をするなどとして、市町村と農協が所有地を地場企業などに賃貸して新規参入を促すというようなこと。それから、農業を、生産法人の事業要件や農地転用規制を緩和して、ファームイン、農家民宿やレストラン、市民農園の開設を進める等が柱となっています。その中には、酒税法の規制緩和により、ファームインでどぶろくや自家製ワインを提供することなども盛り込まれています。一般企業の農業参入について、道は農地の投機的所有などについては、農業団体、特に農協等の懸念が大きいので、所有権でなく、利用権を認める方式にしたい、そのような説明をしているそうでございます。まだ音更には遊休農地や不耕作地というのはないのですが、今後、耕作者主義や家族経営を守るべきと思いますが、この辺、町の考え方をお聞かせ願いたいと思います。先般の農業委員会でも、この問題が話題になりました。株式会社の参入もいいのではないかという方が半々ぐらいに、結構強い話し合いでございました。そこには、先ほど言ったような投機的な、農地を投機としてやるようなことだけは規制して、大いに株式会社も入れた方がいいのではないかという意見が結構強うございました。しかし農業委員としては、なかなかそういう結論を出すことは難しいと思いました。そんなようなことで、町の考え方、このことについてもお伺いしておきます。次に、来年度の農政方針に望むということで、今、大体大枠の来年度予算あたりを練り始めたと思います。昨日から、厳しい財政状況がいよいよ表舞台に出てきた感があります。市町村が生き延びるためには、横並び意識から、個性ある行政の脱皮が急務であります。そのためには、まず職員一人ひとりが前例万能主義のぬるま湯から抜け出す意識改革が避けられないと思います。個性ある農政のためにも、次の二つを来年度予算の中に入れてほしいと要望します。一つは、土地改良事業の推進は大変好評であります。13年度に出された農業委員会の建議の中にもありますように、農地の基盤整備と担い手育成というのが大きな柱になっております。このことに対して、来年度あたりはひとつ1億円ぐらいに増額してほしい、そのように要望しておきます。財源は、改良区借金の借り換えで浮いた財源がちゃんとございますので、これはひとつ土地改良事業に使ってほしいということをお願いしておきます。特にこのことについては農家みんなが大変期待しているところでございますので、よろしくお願いいたします。もう一つ、農業の担い手育成のために、後継者のパートナーを見つけることは、音更農業戸数減少を食いとめる大きな一つでもあります。結婚というのは個人の問題で、余り口を挟むとかということはしてはいけないことだと基本的には思っておりますが、しかし、そういうチャンスをつくってやる、場をつくる、人を呼ぶ、そういうようなことをやることは、やはり大切でないかと思うわけです。特に今日、都会が不景気風が吹き荒れ、追い風の中、いろいろなチャンスを町がつくってやることが、行政の一つの仕事であると思います。特にふれあい交流館の活用でありますけれども、これは前金子町長の構想で目玉としてつくったのでございますけれども、これはやはり農村青年や若い女性の集まる場にするという大きな構想があったと思います。そんな中で、施設はきちっとありまして、宿泊施設もあるわけでございます。このような施設を今まで余り使っていないし、泊まった人は今まで何人か、勘定すれば何人かで、ほんの少しで、大方遊んでいる。このことについて、どうか来年度は、都会からでも若い女性が農業を体験したいという人を募って、宿泊実習生を5ないし10名程度受け入れてほしいと思いますが、いかがでしょうか。以上申し上げ、理解ある答弁をお願いいたします。(拍手)
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
ただいま御質問いただいたわけでありますけれども、項目からちょっと日ごろ考えておられるようなこともつけ加えての御質問でございました。とりあえずこの御質問を真っ正直に受けた答弁をさせていただき、そして追加的な御意見につきましては、後ほどその考え方の一端を申し上げたいと思いますので、そのようにお願いをいたします。1点目の、活気ある音更農業の持続についての御質問にお答えをいたします。現在、本町の農家戸数は825戸となっておりますが、依然として好転しない農業を取り巻く厳しい環境と、将来に対する不安、経営継承意欲の減退による担い手の減少と高齢化の進行、後継者不足などに起因し、このままでは将来の農家戸数は650戸余りに減少することが予想されます。このため、各種の施策を展開しつつ、本町の農業の安定的な維持、発展と、魅力ある農業をつくり出していかなければならないものと認識しているところであります。まず、新規就農者の受け入れと支援策についてでありますが、平成13年度は2名の新規就農があったところですが、就農希望者及び体験実習希望者からの問い合わせや相談などが、役場、農協、農業委員会、あるいは農家に直接寄せられていることなどから、現在、音更町営農対策協議会と連携を図りながら、新規就農希望者等の受入窓口の一本化を図るべく、調査を行っているところであります。また、受入先となる農家の確保についても、農業者の方々の御理解と御協力をいただきながら進めてまいりたいと存じます。支援策につきましては、従来から北海道担い手育成センターにおける40歳以下を対象とした就農支援資金、準備資金とあわせて3,000万円程度の無利子資金により啓蒙している状況にありますが、現状、酪農経営、畑作経営、施設経営、いずれの経営の立ち上げにも十分とは言えないものと理解しております。町としても、来年度に向け、振興資金の活用を含めた支援などについて関係機関と協議を進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、高齢農業者及び中小規模農家の安定的、持続的な農業経営のための対策などにつきましては、関連がありますので一括してお答えをさせていただきます。本町における1戸当たりの経営耕地面積は27ヘクタールで、畑作を中心とした経営形態において、全道平均でも高水準にあります。しかしながら、農村地域における高齢化、後継者不足などによる農家戸数が減少傾向にあることから、優良農地の遊休化、農村集落における活力低下などが懸念されており、加えて、WTO体制下における国際化の急速な進展や、輸入農産物の増加に伴う価格の低迷など、農業経営をめぐる環境の変化は大きく、日本の農業も変革を求められております。さらに、牛海綿状脳症問題、偽装表示問題など、食に対する消費者の関心は一段と高まっている中で、本町農業が将来にも地域社会、経済を支える基幹産業として確固たるものになるためにも、効率的かつ安定的な農業経営を確立するとともに、地域ぐるみで優良農地を確保、保管し続けるなど、地域にあった構造改革が必要であると考えております。構造改革を進める方策といたしましては、経営感覚にすぐれた意欲や能力のある担い手の育成、確保、農業生産の基礎となる土づくりや輪作体系の確立、新技術や新農作物の導入などによる単位生産の向上、経営者それぞれが創意工夫による経営を行っていける農地の円滑な利用集積や、経営管理の合理化対策などが挙げられます。これらの方策を具体的に推進する手段として、共同経営などによる徹底したコスト削減策と、良品質生産に向けた体制及び環境の整備が重要であると思っております。その共同経営の中に、お話にありますとおり、高齢者の培った経験や知識を生かす取り組み、また、女性も経営に参画させる加工や直売、景観整備など、人の結びつきにより地域の絆も強固となるほか、農村の活力は維持増進されるのではないかと考えております。また、コントラ組織などの立ち上げにつきましては、種々検討を重ねてまいりましたが、組織化されてきたとしても、特に年間を通して安定的事業展開ができるということが第一条件でありますので、農家個々の農業参画への強い意思が必要かと考えております。したがって、今後、農業コントラ、請負、農地の流動化対策などを含め、構造改革特区などの取り組みの中で考えられないか、関係機関とも論議を深めてまいりたいと存じます。いずれにいたしましても、目まぐるしく変化する農業情勢において、将来を見据えた本町農業の確立を図るためには、到底町だけで解決できるものではございませんので、関係機関の連携強化はもとより、経営者、後継者、消費者の意識、意見を十分参考にした中で、生産者の組織体制の強化が必要であると考えております。なお、支援策などにつきましては、国及び道に継続的に働きかけてまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、2点目の農企業創生特区についての御質問でありますが、さきに山川議員の御質問の中でお答えしたとおりでございますので、今後、国の法整備などの方向性が出た段階において十分協議を重ね、地域の活性化につながる方策について、議会を初め各関係機関に御相談を申し上げて取り組んでまいりたいと存じますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、3点目の平成15年度の農政方針についての御質問にお答えをいたします。まず、土地改良事業の増額についてでありますが、安全で良質な農畜産物の生産、収益性の高い地域農業を確立すべく、国営、道営、団体営などの土地改良事業を導入し、土地基盤の整備を計画的に進めているところでありますが、いずれの補助事業にも該当しない小規模な土地改良事業を実施する農業者に対し、町単独事業として、毎年予算の範囲内で助成をしてまいりました。この事業に対する要望は年々増加しており、毎年60%程度の採択となっているのが実態であります。御提言のあります資金の借り換えによる余剰金で1億円ぐらい増額すべきとのお話でございますが、町全体の今後の財政状況を見るとき、特にここ数年、増額は難しく、厳しい状況にありますことを御理解をいただきたい、そのように存ずる次第でございます。次に、ふれあい交流館の活用についてでありますが、平成13年度の利用者数は約9,800人となっており、全体では農村青年を含めた若者の利用率が低い中で、青年団においては主にふれあい交流館を拠点として活動しているところであります。その他若者のサークルなどにもそれぞれ利用いただいておりますが、最近は趣味の多様化や、若者に限らず団体活動を好まない傾向も見受けられ、どのようにしたら多くの人たちに利用してもらえるか、苦慮しているところでもあります。今後とも若者同士がふれあう機会を少しでも増やし、交流事業の充実を図っていくため、商工青年などの異業種や農業体験実習生の積極的な参加を呼びかけてまいりたいと考えております。また、例年、本町には15名程度の農業実習生などが入ってまいります。交流館の宿泊施設は、これら短期的な農業実習生の宿泊を主な目的としておりますが、実際には交流館と実習先との移動手段の確保が困難であることなどから、余り利用されていないのが実態であります。短期農業実習生などの宿泊施設として有効活用を図るため、今後、宿泊料などについて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。いろいろとそれぞれ附随した御質問をいただいたわけでございます。一番いいのは、土地改良事業の借り換え分を1億円ぼーんとやれれば、私も答弁としてすっきりするわけでありますけれども、先ほど申し上げたような、今事情が事情だというようなことで御理解をいただきたいなと、そのように存じます。確かに農業問題については、これは我が町だけでやるということは非常に難しゅうございますし、当然また、農家個々の一つの集まりが農協ということもございます。当然、これらを具体的にやっていくということになりますと、それぞれ農協さん等の御意見などを聞きながら、やはり取り組んでいかなければならないというふうに思います。ただ、私もこういうふうに農業問題についていろいろと御質問をいただいて、何かしら先が見えない、難しいということ、あるいはこれを抜本的にやるということになれば多額を要するということ、こういうようなことから、余りぱっとした具体的な話ができないというのが今までの流れであったかなというふうに反省もしながら考えているところでもございます。やはりいつまでもこういうコントラの問題だとか、そういうようなことについて、あるいは新規就農の関係だとかというようなことにつきましては、この際思い切って、これは単に自分だけで今回の質問をいただいて考えているわけでありますけれども、何かしら一つ具体的なものを出して、その中で、両農協さんなり普及所さんなり町も入って、専門的にそのことを一つ深く掘り下げてみる、あるいはよそでやっている実態などをつぶさに見てくる、目で確かめるという、そういうようなことを含めて、もちろんこれは町と農協だけがその分を持つということにはなりません。特に新規就農ということになると、労働力でありますから、やはり受益者、当然負担というようなことも伴うわけでありますから、その辺のことも明確にしながら、やはり今後、音更町の農業というようなものを考えた場合に、先ほども議員は700戸というお話もありましたし、あるいは650戸ぐらいになるのではないかと、こういうようなことがあるわけでありますけれども、やはりその辺の将来展望というものを、例えば650なら650というようなものを、どうしてこれを維持、発展させていくか、そういうことを前提に置きながら、これは真剣に、1年なら1年間、びっちり専門にそういうもので研究させてみる。その結果どうするかというような考え方も要るのではないかなと。いろいろ考え方は、営農サポート方式、サポートセンターといいますか、あるいは農業開発公社という考え方もございましょうし、あるいは農地信託事業、いろいろとそれぞれ取り組み方はあるのかもしれませんけれども、ここが、音更町で言えば営農対策協議会というのが一番の頭になるわけでありますけれども、それらの一つの下部組織として、具体的に一つひとつ、新規就農なり、あるいは花嫁対策なり、いろいろなことが先ほど御意見としてありましたけれども、そういうものをやはり考えながら、具体的に取り組んでみる。これらのことにつきましても、また両農協さんとも御相談をさせていただきながら、いつまでも検討、検討ばかり言っていないで、ひとつだめならだめというようなことの一つの結論を出すような、そういう中で具体的に取り組んでいく必要があるのではないかなと、そんなことも考えておりますし、また、今、農業振興資金的なものについては非常に利率が安いというようなことがあって、町が、あるいは農協さんもそれぞれ出資をしてあるわけでありますけれども、それらについては、もう十分資金の対応は農協自体でできるから、もっとほかの面に利活用したらどうだと、こういうような御意見も出ているようでありますから、そういうものも含めて、今回、今いろいろと個々に出された問題も考えてみたいなと。ただ、一部私が聞いている範囲では、最近、フリーバイターというのですか、それをボラバイトというらしいのですが、今、具体的に音更農協さんあたり、今年、本当に忙しい農家の方の希望をとったら、大体15名ぐらいの労働力があれば間に合うと。このボラバイターあたりに申し込みをとって、今10人ほど来ているらしいです。ですから、年間通して雇用するというだけではなくて、豆の時期だとかイモの時期だとかビートの時期だとか、そういう作物別、期間ごとにそういう希望をとって、今年、何とか今10名来ておりますから、あと5名ぐらい集まれば、これは旅行会社と何か提携をして、向こうでそういう希望者を募って、こっちへ連れてきてやるというようなことのようです。いずれにしましても、やはりこういうコントラあたりは、雇用する方もされる方も、やっぱり生活の保障という、特にされる方は、年間通じて通年制でなければならない、生活も保障しなければならない。問題は、労働力が足りないといいながらも、そうしたらどの程度受益者の皆さん方が負担できるのか。酪農ヘルパーあたりは、それぞれ受益者負担というようなことで、使っても使わなくても場合によっては負担をしなければならない、こういうようなことの一つの例がありますので、そういう点からも、是非これらも考えてみる必要があるのではないかなと、そのように思ってございます。あと、いろいろと御意見としてはございましたけれども、とりあえず答弁とさせていただきます。
質問 16番 河田稔
一定の答弁があったわけですけれども、もやもやは町長だけでなく、我々も何となくすっきりしないのが事実でございます。農政といっても、本当に音更町だけでどうのこうのできるというのは本当に少ないと思います。呼び水的なもの、方向、組織を立ち上げるとか、そういうことぐらいしかできないのかなと思っております。ここで簡単にコントラとか請負農業とか言っておりますけれども、今町長の答弁あったとおり、コントラにしろ、夏場の忙しいときだけで、あとは遊んでいなければならないとか、そういう問題とか、莫大な機械投資が必要だと、大型機械になると。それをそろえて、返すとか、大体問題はわかっているつもりでしゃべっているのですけれども、そういうことを乗り越えて、ひとつそういう組織を立ち上げていかなければならない時期にも来ているのでないかということなのです。コントラについては、鹿追農協が一番モデルとして、全国どこへ行ってもあそこのやり方にかなわないぐらい立派なのがあります。高松組合長あたりは、コントラについては鹿追に任すというようなことも言っておる、弱気な発言もしておるのですけれども、やはり農家を巻き込んで一緒の組織にしていかなければだめだと思うのです、会員にして。そして、少々牧草が小さくても早くから刈っていくとか、遅れても少々我慢するとか、そういうような共同精神みたいなものが、たとえコントラにしろ、請負農業にしろ、大切だと思っております。これは農協あたりにも少し働きかけて、先ほど町長が言われたとおり、今の農業の問題点を1年ぐらいかけて集約的に検討して、これはできる、これはできない、それはなかなかいい考えだと思うので、何とかその辺を農政の一つの課題にして、話題提供してほしいということをお願いしておきます。それから、音更農業を、大体このぐらいでひとつ食える農業にしたいというのは、だけれども収入が足らなければどうしてもだめなのですけれども、農業に対する考え方なのですけれども、たとえ10町でも20町でも、ハウス経営とか、また他のものと組み合わせるとかいって、農業をやる方法はいっぱいあると思うので、そういうような指導あたりは町の行政、農協あたりとも一緒になってやってもらいたいと思います。観光農業とかも、いざとなると投資もだいぶしなければならないし、相手をするのもいざとなったらこれは大変なことだなと。イモ拾いに子供たちが40人も寄ってきて、毎日そんな相手をしておったら百姓上がったりだなというようなところもあります。しかし、教育や何かにも連携して、そういうこともやっていかなければならないというようなことも常日ごろ主張しているのですけれども、実際、自分のところでやれと言われたら、これは大変だなというのが本音なのです。その辺を、実際は上手に行政とか農協がカバーして調整してくれるとか、やってくれそうな人を募っていい方法を考えるとか、そういうことを行政とか農協がやってほしい。農家個々では、幾らかそういうふうに思っておる人もいっぱいいるのですけれども、なかなか今、一つの組織としてというか、立ち上げれないのが実態だと思うので、直売店などをやっている人あたりはそういうことにもだいぶ興味があるのではないかと思うので、そういう人たちを連携して、何か音更のおもしろい農業のやり方を、ひとつ教育とも結びつけて、観光とも結びつけて、そういうグループというか、何かそういうものをもうそろそろ立ち上げていくといいのでないかと思うのですけれども、これは僕がここで言ってもさっぱりで、鹿追あたりですと結構そういうのは何人かが中心になって、行政や農協も巻き込んでやっておるようなので、その辺、もう一つ要望しておきます。それから、農業特区なのですけれども、このことについて、山川議員に一応答弁したということなのですけれども、これはまだ今のところは大変定まっていないというか、流動的なことが多い。それで、農地法も農振法も、みんな取っ払うところをつくって、自由に企業もまちの人もそこへ農地を持てるようなところをつくるということらしいのですけれども、やっぱりそれは一つの投機的なものに利用されたら問題だというのが一番農協関係あたりの反対のところだと思うのですけれども、このことについては、音更あたりは、案外木野方面の耕地の少ないところあたりは、ある程度こういうものにものって、一つの農業の型をつくっていくということも大切でないかと思うのです。本当に先般の農業委員会でも、そういう話をすると、大体木野方面の人はそういうのには賛成、株式会社も大いに入れというようなことも言われているのですが、我々も株式会社も大きな投資が要る施設園芸とか、農協あたりではちょっと手をつけられないバイオテクノロジーあたりを利用しての大々的な施設園芸というか、そういうものに対しては大いに株式会社あたりも取り入れていいのでないかというのが我々の、自分の考えもそういうのを主張したのですけれども、その辺のことについて、今、町も黙っていられない時期に来ていると思うのですけれども、そういう状況下では、音更町の農政としてはどうしますか。その辺、ちょっと答えておいてほしいと思います、部長でもだれでもいいですけれども。このことについては、先ほど申し上げたとおり、いろいろな規制を緩和して、自由に農業と都会と、または一つの雇用の場とか、それから農業と余り農協と関係ない人もみんなそこへ入り込んで、いろいろ農業の活気をつけるというのが目的なのですけれども、そういうようなことが迫ってきたとき、音更町全体になるか、それこそ9線から向こう、高速道路から向こうにするかは別として、そういう特区を設けてやったらどうだという話が来たらどうしますか。その辺の考え、ちょっと聞かせておいてもらいたいと思います。それから、3番目の土地改良事業、これはどうですかね。今まで公債費を農政予算で多いときは7億円あたり、農林予算といってずっと続けて払ってきた。本当はあれ、公債費で、農林予算とは本当は別なのだけれども、そうやってきた関係もあり、この際、金利が安くなって、そこでぽんと浮いたのですから、土地改良の事業、基盤整備に、ひとつ1億円ぐらい使ってほしいと。財政はいろいろあるけれども、これをやることによって土地がよくなって、収穫が上がって、町税も増えるかもしれない。そのぐらいの目で農業というのは見てほしいと思うのです。きっと16人の農村出身議員も大いに賛成してくれると思うので、その辺、何とか1億円とは言わず、その辺、もう一度いい返事を聞かせてほしいと思います。それから、ふれあい交流館ですけれども、宿泊施設、あれもったいないですよね。何年間、余り使っていないのですけれども。やっぱり1日2,000円というのは高すぎるのです。どこのいろいろ資料を調べたのですけれども、1カ月5,000円か1万円もとっていないぐらいで、本当にそういうことで都会の女性を農業体験の宿泊施設としてやっているようでございます。その辺、条例もいろいろあるけれども、思いっきり変えて、来年は、ただ遊ばせておくより使った方がいいと思うので、その辺をひとつぐっと下げて、5人か10人、夏場ぐらいは農家で体験してもらうとか、そういうものにもう少し積極的にやってもらいたいと思うのですけれども、この辺も、周囲の町村もどこもやっておるのです、結構よく見ると。ただ、町の出し分というのはそんなに実際はないので、農家から労賃として幾らか入って、十二、三万円入って、食費五、六万円もらうとか、何かそういう方式でやっているところが多いので、施設の利用料ぐらいは町のサービスと言ったら問題あるのか、安くして、ひとつ積極的にそういうものに取り組んで、あそこで常に10人ぐらい泊まって、農家へ通っているというようなことを考えてほしいと思いますけれども、その辺ももう一度、やる気があるかないかお伺いして、再質問とします。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
それぞれ再質問をいただいたところでもございます。その中では、一定の答弁をさせていただいているものもございます。いずれにしましても、音更町の農業というものをやっぱりどう今後振興させていくかというようなことだと思います。また、最近は単なる農業生産というだけではなくして、やはり生産者と消費者、できれば消費者ニーズにあった一つの生産、こういうようなことで、農業者は農業者というだけではなしに、やはり生産したものを消費者に結びついていく、そういうようなことからすれば、特にこれからそういうようなことに意を配した経営方針でなければならないというふうに思いますし、特にそういう中では、やはり食糧の安全ということが何といいましても一番大切だというような農業に大きく変革しようとしているのではないかなと、そのように思います。農業そのものもいろいろと、特に経営面積の少ないところでの、先ほどからお話ありますように、本当に10ヘクタールぐらいで生活できるような、何かそういう一つの手立てなり考え方がないかというようなお話でございますけれども、非常にその辺は、やはり経営面積が少なければ高収益のものをやるか、あるいは観光農業に結びついたようなものを考えていくべきなのか、こういったこともやはりこれから、音更町の場合には特に十勝川温泉とのつなぎということもございますので、そういう点もやはり考えていかなければならないのかなというふうに思っているところでもございます。いろいろ農業経営に当たっては、今、特区というようなことも先ほど御質問ございました。そういう中にありましても、今後、株式会社の導入というようなことには、これは一長一短がそれぞれ、意見もいろいろ両論のようにあったというふうにも聞いているところでもございます。いずれにしましても、これからのやはり農業というのは、個々の農業経営だけでは非常に難しい時代になってきているのではないかなと。やはり一つの集落経営といいますか、一つの学校であれば学校単位に、例えば議員のように東士幌なら東士幌の地域の中で、今後、畑作なら畑作の人方が、それぞれ輪作形式なり、あるいはそういったものをやはり考えた中で今後取り入れていかなければなりませんし、やはりできるだけコストを安くするというようなことからすれば、当然、共同作業的なもの、あるいは機械の共同利用的なもの、やはりもう一度、一時そういうときがありましたけれども、もう一度振り返っていかなければ、やはり貿易の自由化というようなことはもう無条件、WTOあたりはやはり無条件、世界との農産物の自由化ということがやはり将来の目標値になっております。そんな点からいたしますと、単に日本、音更の農業だけではなしに、先ほどもお話ありましたように、60キロで2,000円というようなものは、到底これは太刀打ちができないわけでもございますし、また制度的な問題が当然あると思いますが、日本も輸入したらそれに関税をかけ、プール方式で日本の価格に統一している、こういうようなこともあるわけでありますから、ただ将来的には、やはり今の価格というものがどの程度になるか、それぞれの国によって、その支援によって、それぞれの農産物の単価というものが違ってくるわけでありますけれども、いずれにしても、ある程度やはり今後、国際農業という中での単価との調整、そういうものに目を向けたやっぱり考え方で取り組んでいかなければ、非常に大変な時期になるのではないかなと、そのようにも思いますし、特に私どもこういう、要するに農業というものを考えた場合に、やはり食糧自給率、昭和40年ごろなら70%以上の自給率がありましたけれども、今、とりあえず45%というようなことでございます。そういう中で、ある程度やはり指標的なものが示されることによって、農業者の皆さん方も、経営面積がどのぐらいあればある程度生き残っていけるのか、こういうものがやはり待ち望んでおられるのではないかなと。そんな点からすれば、やはりそういうものがもっと具体的に、十勝なら十勝農業という中での一定の量的な枠組みというようなものを、やはり是非確立をしていただきたいなと。そんなことで、なかなか農業に関しては幅広うございますし、ただ、私が思うのは、新規就農者、私は農業が好きです、牛が好きです、自然が好きです、空気が好きです、そんな好きぐらいで農業ができるものでは、私はそんな中途半端なものではないと思います。農業ほど難しい職業は私はないと思います。幾ら科学文明の時代だと言いながらも、やはり天候に左右されてしまう、こういう情けない一つの現象もあるわけでありますから、単にお祭り行事的なもので、一時的なものはいいかもしれませんけれども、そう農業というのは簡単なものでもございませんし、一つの職業として選択するのに、やはり個人が100万円や200万円持ってきて農業をやりたいといっても、こういう中ではできるものではないと思います。いずれにしても、先ほども申し上げましたけれども、今、3,000万円相当の新規就農者対策というのがあるようでございますけれども、それらが本当に農業者として経営をやっていきたい、こういうものがあるとするならば、もっと制度的な資金融資を額を増やすなり、そういうものをやはり考えていかなければならないし、一つでも、1カ所でも荒廃地のないような、そういうやはり土地利用対策というものを当然考えていかなければならないのかなと、そのように思っているところでもございます。非常に幅広く、難しゅうございますので、一応この辺の言わんとするところでひとつ御理解をいただきたいなと、そのように思うところでもございます。あと、先ほどの特区の中で、これは自治体だけではなくて、民間企業でも、だれでも進出をしていける、その考え方が一つの公益性といいますか、経済性、こういうものであれば、国が最終的にそれを判断するというようなことになってございます。ただ問題は、やはり国も挙げてこういう一つの施策をとっていくということであれば、何らかの支援措置といいますか、こういうものがやはりなければ、今、全国どこの市町村でも財政難と言われているときに、確かに一つのアイデアというのは、単なる国のメニューに飛びついていくような今までの農政ではだめだと。各市町村が自分でメニュー化をして、それを国に出せと。それを国が認めたときに地方はできるのだと、これがこれからのやっぱり農政であり、あるいは地方自治体のあり方だというのが根底にあるようでございます。ですから、私どももこれからがいよいよ職員の知恵なり、そういうものを絞って、やはり頑張っていかなければならない時代ではないかなと、そんなふうにも思っているところでもございます。いずれにしても、まだ今、こういった一つの特区のあり方というものが試行的に取り扱われているというようなことでございますから、これらについても十分、人のやった後を見てというようなことは消極的なように聞こえるかもしれませんけれども、これらのものが本当に北海道の中でどういうものをとらえてやるべきなのか、先ほど言いましたように一つのコントラ的なものを取り上げてというような町村もあるようではありますけれども、本当にこれが一つの経営財政と、全国的な波及効果があるのかどうか、こういうところももう少し見据えた中で、我が町に合うものというようなことがあれば、これは積極的に取り組んでいかなければならないのかなと、そのように思っております。先ほどもまた再質問の中にありましたように、この土地改良の償還金の1億円というようなことでございますけれども、ただ土地改良に一応予算化はしたということでございますけれども、出しみちは一般会計から出ているわけでございまして、だから一般会計に戻すということではございませんけれども、私どもといたしましては、この財源というのは貴重な財源として、全体の音更町の予算の安定的な、あるいは健全化を目指す上での一応利用というようなことでございます。なお、議員がおっしゃるような、やはり私どもも、基本的には農業の振興策ということになれば、基盤整備であり、土づくりであり、人づくりだということにはいつの時代も変わりはないのかなと、そんなふうに考えております。1億円ぼーんというわけにはいきませんけれども、今、不良土壌の土地改良事業でも2,000万円ずつ5年間、それぞれ農協さん負担と町でやっているわけでありますけれども、いつまでもこんな不景気が続くわけではないというふうに思いますので、そういった時期には、少しでも今の小規模土地改良事業あたりにも上積みするなり、そんなことも考えてまいりたいと思いますので、その辺は御理解をいただきたいと思います。もう一つ、ふれあい交流館については、担当部長の方から説明させていただきます。
答弁 経済部長 大熊宏(経済部長は2003年3月まで)
ふれあい交流館の宿泊施設の利用の関係でのお話でございます。宿泊施設の利用状況でございますけれども、平成13年度におきましては1人の利用で8日間泊まられたというのが実績でございます。本年につきましては、5名の方が利用されまして、21泊されているというのが今までの14年度におきましての利用状況でございます。そのようなことで、今、総体的に利用人員が少ないというのはお話のございますとおりでございます。ただ、この施設におきましては、士幌、上士幌等にも施設があるのですけれども、このふれあい交流館の施設の目的としましては、直接農家に入りづらい実習生の方が、なれるまでの間、3日なり1週間なり、ここを拠点にして通っていただくというような目的のもとにこの施設の設定をさせていただいたというのが、そういう実態にございます。最初からここで宿泊をして通うという状況の施設ではないということをひとつ御理解を賜りたいなというふうに思いますけれども、ただ、この料金の設定の2,000円の関係につきましてのお話でございますけれども、この会館につきましては平成10年にオープンをいたしました。このときに、この類似施設としまして、管内、あるいは道内等もいろいろ調べをさせていただいた中で、2,000円がちょうど中間、妥当な金額だというようなことで設定をさせていただいたのがこの2,000円という金額になっているところでございます。大部屋につきましては1,500円という設定をさせていただいてございますけれども、今お話ございましたとおり、利用状況等も踏まえた中で、来年度に向けまして、この料金等も含めまして御検討いただくという考え方に立っているところでございます。また、先ほど町長からもお話がありました、音更農協でポラバイトというボランティアバイト、アルバイトという形で、本年、約15名の方が音更に来られる予定になっております。現在のところ、もう既に10名入られているというようなことで、この人方が主に女性の方だそうでございますので、この施設の利用等につきましても、今後いろいろ研究する手段としてはできるのかなというような考え方も持っているところでございます。そのようなことで、いろいろ活用方法につきましても、今後検討させていただきたいというふうに賜ってございますので、よろしくどうぞお願いをいたしたいと存じます。以上でございます。
質問 16番 河田稔
これ以上言っても何も出てこなそうなのでやめますけれども、農業というのは、やはり生命産業でございます。外国に、このままいくと日本農業は大方なくなるのかなと思うのですけれども、日本人がやっぱり外国に自分の命を預けるというなら、それは仕方ないことなのかなと、半分農業者としてはあきらめているのですけれども、しかし一国の独立国としては、何ぼ軍備しても何しても、食い物がなくなったら一国の独立国とは言えない。そういうことを踏まえて、それぞれの場所、あいさつ、そういうものの中とか運動の中で、農業の大切さを常日ごろからみんなして言っていくというか、そういうことが今後大切でないかなと思うので、結婚式のあいさつあたりも、農業はすばらしいのだぞというように言って、農業を宣伝してほしいと。農協あたりも当然そういうふうに僕らも言っているのですけれども、ここにいる皆さん初め町の農政としてもそういう姿勢で、今後音更農業を守ってもらいたいというようなことを要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。