小樽市議会 平成13年第2回定例会 2001年6月19日
(1)港湾/(2)制度融資/(3)市営住宅/(4)湯鹿里荘/(5)監査報告
2001年6月19日、小樽市議会の一般質問で、西脇清議員が「港湾」「制度融資」「市営住宅」「湯鹿里荘」「監査報告」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。
- 質問者
- 西脇清 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 25番 西脇清
質問通告に基づき、小樽港、石狩湾新港問題から一般質問を行います。5月24日から、石狩湾新港西地区の水面埋立てにかかわる縦覧が小樽市港湾部で行われました。この埋立事業は、小樽市域の西地区にマイナス14メートルバースをはじめ公共埠頭を造成し、石炭、チップ、木材など 163万トンの貨物を取り扱う計画です。国の直轄分2万 5,297平方メートル、管理組合分2万 9,751平方メートルを埋め立てる。この埋立てに必要な土砂量は約50万立方メートルです。この事業に関連して、泊地、航路のしゅんせつで 520万立方メートル、市の体育館を升にして約72杯分を取り除く必要があります。マイナス14メートル関連総事業費は 337億円とされています。この計画は 「日本列島改造論」に基づくもので、投資効果は、甚だ疑問です。市長は、昨日の答弁で、石狩湾新港のマイナス14メートル岸壁建設について、相互補完、均衡ある道内の発展が必要として容認の態度を取っていますが、道内における石炭、チップなど、大量バラ荷貨物を取り扱う港湾施設のどこの港が不足しているのか、単に道内における貨物の奪い合いになるだけではないのか、このことについて見解を伺います。今回の埋立事業では、石狩湾新港管理組合施行分が2万 9,751平方メートル、これに関連する管理組合の事業費は約88億円となりますが、これが、今後、新たな管理組合の負担となる。中央地区3工区の処分見通しもなく、今後の6分の1母体負担はどうなるのか、お答えください。泊地、航路のしゅんせつ土砂は 520万立方メートル、このうち、今回の埋立てに必要な土砂量は50万立方メートル、残りは、西地区の廃棄物処理用地に 280万立方メートル、残りの 190万立方メートルは陸上処理するとしています。 190万立方メートルの陸上処理による砂じん、塩害などによる環境への影響が心配されますすが、どう対応するのか、伺います。小樽港港町埠頭は、既にマイナス14メートル岸壁となっています。泊地、航路をあと1メートル程度しゅんせつすれば、利用することができます。この事業費は、約27億 6,000万円で、新港への新たな過大投資をするよりはるかに少ない費用で利用することができる。小樽港の貨物量の増大にもなる。小樽港の整備、利用を優先とすべきと思いますが、お答えをお願いいたします。小樽市は、減り続ける港湾貨物に対処するため、昨年度から、港湾振興室を設置し、6名体制でスタートいたしました。即効性を期待するのは無理ですが、平成12年の一般貨物取扱量は11年より7万トン下回っています。今年に入ってから3月までの前年同月比では、33万 4,000トンで 539トン、 0.2%の微増にとどまっています。改訂計画による目標は 462万トンですが、今後の貨物量の見通しについてどう考えているか。また、港湾部全体としては45名体制となっていますが、振興室は今後どういう目標を持って業務に当たるのか、伺います。ポートセールスは、振興室が中心になって推進することは当然です。貨物誘致という特殊で複雑な業務であり、利用しやすい港湾施設機能の充実、帰り荷の確保など、物流全体の動向も含め、全庁的な取組の組織化が必要と思いますが、この点についての見解も伺います。我が党は、これまで石狩湾新港に遅れを取っている港湾機能の整備、充実を求めてきました。コンテナへの対応に市もようやく踏み出しましたが、コンテナ用クレーン、リフトなど導入のめどはいつになる予定なのか、お答えください。日本農産工業小樽工場は平成15年6月に閉鎖の予定です。この閉鎖によって、小樽港の取扱貨物量のうち、飼料原料35万 6,000トンのうち7万 1,600トン、20%が減少することになります。関連会社8社への雇用や小樽経済に与える影響も大きいものがあります。昨日、答弁で、市長は、日本農産の本社を訪問して状況把握に努めているようですが、存置の可能性は全くないのか、お答えください。やむなく閉鎖となった場合、関連会社も含めた雇用への影響はどうなるのか。また、日本農産が使用している小樽市の土地 6,870平方メートルの跡地利用をどう考えているのか、見解を伺います。港湾に関連して、祝津漁港の整備について伺います。この港は、常時、約70そう余りの漁船が利用している小樽で一番にぎやかな漁港です。北海道は、これまでも継続的に整備を行っており、今年度も越波対策としての防波堤のかさ上げなど静穏度を高める事業に着手する予定です。この事業の推進には漁業協同組合や小樽市の同意が必要ですが、市としてどう考えているのか、伺います。今回の整備計画では、東護岸を 2.3メートルかさ上げする。物揚場の一部を 6.1メートル拡幅する。さらに、中央埠頭の突端を30メートル延長するというものです。これによって新たな水面の埋立てが伴うことになります。関係者の間では、物揚場の拡幅によって泊地が狭くなることや一般車による障害が心配という声や、港内の海水汚濁がかなりひどい状況ですが、中央埠頭の延長によりさらに悪化するのではないかという疑問も出されていますが、これらへの対応をどう考えているのか、伺います。祝津漁港の整備計画には、静穏度を高める対策のほかに、ホタテ漁用具の洗浄に伴う廃水処理施設設置の計画もあります。現在行われている漁具の洗浄は、港内から海水をくみ上げ、利用後の汚水はそのまま港内に戻すというやり方です。港内の海水が汚れるのは当然であります。悪臭、虫などによる環境の悪化、漁場としての価値低下も進行しています。国定公園、観光名所の近くという点からも、祝津漁港の他の整備に優先して廃水処理施設を設置すべきと思いますが、見解を伺います。次に、融資制度についてお伺いいたします。小樽市内における企業倒産は、平成12年は27件、 118億 8,100万円、前年比件数で1.35倍、金額で5.33倍となっています。今年1月から4月までは10件、14億 2,000万円、件数は前年同期比同数、金額は4分の1に減っていますが、依然として長引く不況の影響は厳しいものがあります。今年に入ってからの企業倒産の特徴は、3月に見られますように、6件で1億 7,000万円、1件当たり平均倒産額が 2,800万円と、負債額が低いことです。こうした状況に対し、小樽市が中小企業への利用しやすい制度融資を行うことは一層大事であります。市は、中小企業を対象とした制度融資の見直し検討会議を発足し、制度融資の抜本的な改革を行うとしています。検討会議では、来年4月でのペイオフ解禁をにらみ金融機関に預ける預託制度を見直す、中小企業が金融機関から融資を受ける際に、利子の一部を市が負担する利子補給、こうした措置でマル樽資金など、これまでどおりの利用が可能になるのか。マル樽資金の利用状況を見ると、平成8年度新規貸付け 549件、22億 7,920万円であったものが、平成12年度は新規貸付けは 212件、9億 9,994万円に、5年間で貸付件数は61%、金額で56%減少しています。現在、13種類ある制度全体で見ても、平成8年度と12年度では件数で65%、金額で53%、利用が減少しています。今でも減少し続けている状況に加え、預託制度の廃止、縮小となれば一層の利用減少となる心配があります。また、検討会議では、制度融資のうち、利用の少ないものの統廃合も考えているようですが、特別小口資金、経営安定資金などは継続すべき制度と思いますが、見解を伺います。市は、昨年度、商業環境変化対応特別資金、いわゆるいきいき資金は、不況で売上げが前年同月と比べ10%以上減少した業者への融資制度で、1億 5,300万円予算計上しましたが、問い合わせは37件あったものの、利用はゼロ、今年度は、新しい融資として経営安定短期特別資金2億 9,400万円を計上、利用は現在2件という状況のようです。市は、中小企業対策としての融資制度をいろいろ試みてはいますが、どの制度もすべて金融機関に決定権をゆだねております。この点の改善がどうしても必要と思いますが、見解を伺います。検討会議では、企業が返済不能になったとき市が損失補償をすることや、金融機関を介さずに直接貸す直貸しも検討されるようですが、ぜひとも実現をお願いいたしたいと思います。今回の検討会議のスタッフは、収入役をトップに、経済部、財政部の担当者で構成されていますが、利用する側の意見反映が最も大事だと思いますが、この点についてどう考えているのか、見解を伺います。次は、市営住宅問題に関連して伺います。平成12年の小樽市市営住宅管理戸数は 3,520戸、このうち、入居戸数は 2,994戸、入居率は85%となっています。平成元年の総世帯数6万 3,226戸で、入居戸数は 3,138戸、4.96%であったものが、平成12年は、総世帯数6万 7,097戸に対し、入居戸数は 2,994戸で4.46%、この12年間で 0.5%低下したことになります。こうした状況の下で、平成10年度 626件、11年度 707件、12年度 475件の一般公募の申込みがあり、入居件数は5倍以上の倍率となっています。また、単身者住宅は、12年度で見ますと、申込み件数77件、入居者数5件で15.4倍の狭き門となっています。平成10年から20年までの「再生マスタープラン」では 「将来の需要を的確に予測することにより適切な供給、と配置のバランスを維持することを目指す」としていますが、既に3年が経過していますが、現状はこのマスタープランとは逆に狭き門となっています。こうした事態を改善すべきと思いますが、見解を伺います。一方、特定目的住宅登録者、つまり待機者数は現在 360件となっています。入居対象者は、老人、母子、低所得者、障害者世帯など、多くは生活基盤が弱く特別な配慮が必要です。12年度の特目管理戸数は 912戸しかありません。管理戸数に対して待機者が40%を占めており、絶望的な状況となっています。早急で抜本的な拡充対策を講じるべきと思いますが、見解を伺います。マスタープランの基本構想によると、平成19年の目標人口は16万人、総世帯数は平成12年に比べて2万 1,000世帯増加すると推計しています。平成19年の市営住宅入居世帯を 3,100戸とし、現在の入居者数より約 100戸増にしかなりません。これは、平成2年の入居者数 3,146戸を下回っています。現に、一般、特目を合わせ約 500戸の待機者がおり、市民の要望にこたえるどころではありません。再生マスタープラン自体の見直しが必要でないのか、お答えください。長引く不況、リストラなどによって、今後、ますます持家を手放したり差し押さえられたりして公営住宅への要望が強まることも予想されます。また、夫の暴力から逃れるためや災害などにより緊急避難的な入居の必要が生じる場合もありますが、こうした事態に対応できる対策を取るべきと思いますが、見解を伺います。次は、湯鹿里荘問題についてお尋ねいたします。市の日帰り入浴施設湯鹿里荘が閉鎖されてから2カ月半が経過しました。市民から10年余りにわたり入浴と交流の場として親しまれたきたもので、閉鎖には当初から反対の声が強く、現在も市の対応に多くの不満が寄せられています。小樽市は、湯鹿里荘の敷地 5,172平方メートルの売却処分を行う計画ですが、処分見通しについてどうなっているのか、伺います。地元住民からは、湯鹿里荘の継続運営の要望が、3月14日、市長へ提出されています。処分の見通しがつくまで市として運営してほしいという控え目の要望であります。せめて処分見通しがつくまで、なぜ運営しないのか。再開すべきと思いますが、見解を伺います。平成2年から閉館までの11年間で47万 6,000人、年平均約4万 3,300人が利用し、最低でも3万 5,000人の利用がありました。市が直営で運営すべきことを避けるのは、ボイラー等の施設の老朽化のため補修費がかさむことや、通常経費で赤字が出ることを想定してのことです。しかし、これは、旧市営朝里川温泉センター廃止に伴い、代替施設確保が条件であり、この約束を市がみずから放棄することは無責任ではないのか。市は、朝里センター跡地の土地処分問題でも、平成12年2定で、洞爺山水ホテルに売却する議案を6月2日に提案、4日後には議案を撤回するという不手際もやってきました。こうした対応についてどう考えているのか、伺います。湯鹿里荘問題は、もともと平成2年に旧市営センター跡地を売却した株式会社朝里川温泉総合開発が、平成4年4月にリゾートホテルを開業し、湯鹿里荘と一体管理をするという約束であったものです。ゼネコンである前田建設や中央バスが株主でもあり、市も信頼していたと思いますが、10年以上経過してもリゾートホテル建設のめどもなく、あげくの果てに、総合開発は前田建設工業に転売、湯鹿里荘の運営まで放棄するという無責任ぶりです。こういういいかげんな企業に土地を売却したこと自体、市に問題があったのではないか、見解を伺います。旧市営センター跡地を手放してから11年目になりますが、現在の地権者である前田建設工業は、土地の利用計画をどう考えているのか。リゾートホテル建設という当初計画はまだ生きているのか、この点についてお答えください。いずれにしても、旧市営センター跡地の面積は4万 8,319平方メートル、これを約3億 1,300万円、1平方メートル当たり 6,478円で売却したものです。常識的には安い買物であったはずで、市と前田建設との覚書では、転売について単に市と話し合うという中身になっていますが、さらなる転売もあり得るのか、見解を伺います。最後に、監査報告に関連して伺います。5月16日付けで、小樽市監査委員から定期及び随時監査報告が提出されています。この報告書の指摘事項には、平成12年5月の監査報告で時間外勤務手当と休日勤務手当の区分について言及したにもかかわらず、6課において区分の誤りがあったと指摘しているのをはじめ、常識的には考えられないものが多く含まれています。例えば、補助金の交付事務において交付決定の決裁月日より前に交付決定通知をしている、また、指令番号の記載が違っている。物件移転契約の締結において、市長決裁が必要なものを部長までの決裁で済ませている。条例、規則等に基づく補助金の交付決定は部長決裁が必要であるのに、課長までの決裁で済ませている。課長決裁が課長の休日日に行われている。補助金交付申請書及び動産貸付申請書について送達文書としての受付処理がなされていない。公衆便所清掃業務委託契約の締結において、市長決裁が必要なものを部長までの決裁で済ませている。什器の賃貸借契約において、起案文書の決裁月日が前年度の月日になっていたなどなど、盛りだくさんであります。このようなことがなぜ是正されないのか、市長はこれらについてどういう対応をしてきたのか。小樽市は、多発する職員による不祥事の防止対策として、平成12年11月に12条から成る職員倫理規程を定めています。職員倫理規程を定めなければならないこと自体、全く情けない話でありますが、倫理規程で管理しなければならない服務管理責任者自身が違反行為を行っているというのが先ほどの事例であります。もともと自治体職員は地方公務員法の第30条ないし第33条など、規定を守れば不祥事など起こらないはずです。今回の指摘事項には、依然として管理監督の機能が果たされていないことを証明しているものであり、今後も不祥事の起こる体質が内在しているのではないか。今後、管理監督機能をどのように改善するのか、見解を伺います。再質問を留保して、質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
西脇議員のご質問にお答えいたします。最初に、石狩湾新港について何点かお尋ねがありました。まず、港湾計画における取扱貨物量につきましては、それぞれの港湾がその特性を考慮しながら、地域の要望や企業ヒアリングなどを踏まえて推計し、必要な港湾施設整備を進めているものであります。石狩湾新港のマイナス14メートルバースは、背後圏の企業や経済団体などからの強い要請を受け、石炭、チップなど、大量のバラ荷貨物を輸送する大型船舶への対応が必要なため計画されたものであり、物流の効率化などに果たす役割は大きいものと考えております。次に、新港管理組合の母体負担についてでありますが、国の公共事業に対する方針や新規事業の採択、起債事業の有無などにより、各年度の港湾収入や事業支出に影響があることから、あらゆる要素を勘案して想定することは困難であり、あらかじめ将来の母体負担を試算することは難しいと管理組合から伺っております。なお、母体負担の軽減につきましては、これまでも北海道や管理組合に対し強く要望してきているところでありますが、さらに、今後とも新規事業や管理組合経費などの見直しや港湾施設使用料の増収に努めるよう強く要請するとともに、新港の運営に関する会議の場での議論を重ねながら、母体負担の軽減に努めてまいりたいと考えております。次に、陸上処理の土砂による影響についてでありますが、石狩湾新港の航路、泊地のしゅんせつ土砂については、これまでの新港地域における土地造成などに利用した場合と同様に、必要に応じて、一時堆積ヤードに防塵さくを設置し、輸送車両の洗車、搬出入道路の適時清掃、散水などにより、飛砂、粉塵の防止に努めると伺っております。また、塩害につきましても、一定の期間、陸上に仮置きし、塩分含有量の低減を図ることにより、周辺環境への影響に配慮すると伺っております。次に、小樽港の整備、利用促進についてでありますが、小樽港と石狩湾新港はそれぞれの地理的特性を生かし、港湾計画に基づき整備を進めてきております。小樽港の大水深岸壁は米穀類や林産品などを扱うこととしており、本港が有する港湾機能施設のより効率的な活用を図ることや、輸送船型の大型化、ユニットロード化の進展などに対応する小樽港の近代化の一環として整備を進めてきております。一方、新港は、広いバックヤードを必要とするチップ、石炭などの大量のバラ荷貨物を扱うこととして整備されるものであります。今後とも、両港は道央圏の日本海側の流通拠点港として、相互に補完しながら、ともに発展を図っていくべきものと考えております。次に、小樽港の取扱貨物量の見通しについてでありますが、改訂計画による目標貨物量は、過去の取扱実績を踏まえ、企業ヒアリングや経済社会動向などにより推計したものであります。現在も依然として景気が低迷し、厳しい経済環境下にありますが、既存施設の利用形態の再編や港町埠頭の有効活用、さらには、官民一体となったポートセールスに積極的に取り組み、取扱貨物量の増加につながる施設整備を行いながら、目標達成に向け努力しているところであります。次に、港湾振興室の目標についてでありますが、既存貨物の維持、拡大、新規貨物の開拓など、小樽港の利用促進を図るとともに、昨年4月に再開された小樽-ホルムスク間の日ロフェリー定期航路の安定化と、中国との定期コンテナ航路開設を重点目標として、官民一体となり取り組んでいるところであります。特に、近年、我が国においては、韓国や中国船社による外貿コンテナ航路の増加に伴うコンテナ貨物が大きく伸びていることや、小樽港における中国航路に関心を示している船社もあることから、小樽港での中国コンテナ航路の開設を最大の目標としているところであります。次に、ポートセールスについてでありますが、貨物誘致に当たりましては、これまでも庁内関係部局の密接な連携の下、小樽港利用促進協議会や小樽市対岸貿易促進協議会などとも一体となり進めてまいりました。今後とも、庁内関係部局の一層の連携を図りながら、先般、両協議会を統合し新たに設立した小樽港貿易振興協議会とも一体となり、さらには、情報技術の活用による情報収集活動も行いながら積極的にポートセールスの展開を図り、取扱貨物の増大に努めてまいりたいと考えております。次に、コンテナ用クレーンの導入のめどについてでありますが、既にクレーンやリフトなどの荷役機械の調査、設計は終了しておりますが、現在、官民一体となってコンテナ航路誘致の実現に向けた取組を進めてきておりますので、航路開設が決定した時点で荷役機械などの必要な施設整備を進めてまいりたいと考えております。次に、日本農産工業小樽工場の閉鎖問題についてでありますが、まず、存置の可能性につきましては、会社側の説明によりますと、平成15年6月までの閉鎖は既に社内的な決定事項であるとのことであり、市といたしましても大変残念なことと思っております。また、このことに伴う雇用への影響についてでありますが、北海道支店及び小樽工場の正規職員合わせて30名のうち、管理職を中心に10人程度は小樽市内に事業所を置く北海道支店の所属となり、残りの職員につきましては社内異動等により対応されると伺っております。関連会社の中には大きな影響を受ける企業もあると聞いており、今後ともそれらの動向を十分に注視しながら、市といたしましてもできる限りの対応に努めてまいりたいと考えております。なお、閉鎖された後の跡地利用につきましては、現時点ではまだ具体的な作業に入っておりませんが、当該地の場所や面積を勘案いたしますと、市といたしましても大変重要な問題であると考えており、今後の会社側の具体的なスケジュールなどをお聞きしながら、全庁的な取組の中で慎重に検討してまいりたいと考えております。次に、祝津漁港について何点かお尋ねがありました。まず、最初に整備の推進についてでありますが、市としても、小樽市漁業協同組合と連携しながら、国、北海道に対し要望してきたところであります。平成13年度から防波堤のかさ上げなどを漁港漁場機能高度化事業として進めることになりますが、今年度につきましては、防波堤のかさ上げ、物揚場の前出しなどの調査設計、ブロック製作等を予定しております。現在まで、地元漁業者など関係者の意見調整を終え、今後は、市漁協の埋立て同意など、公有水面埋立てに伴う所要の手続を行っていくことになります。市といたしましては、今後、道直轄事業負担金の予算計上と合わせ、議会に提案してまいりたいと考えております。次に、整備に伴う影響についてでありますが、物揚場の前出し拡幅工事及び中央埠頭の延長については、地元漁業者の了解を得ております。なお、中央埠頭の延長幅について、物揚場などの工事完了後に、漁船の出入りなど泊地への影響について、地元漁業者を含め、関係者と協議することとなっております。今後も、小樽市漁業協同組合と連携をとり、地元の意見、要望が十分反映されるよう、北海道に要望してまいりたいと考えております。次に、廃水処理施設についてでありますが、ホタテ養殖業に携わっている漁業者が祝津に集中していることもあり、小樽市漁業協同組合においても、整備計画を持ち、規模など種々検討していると伺っています。今後、概要が固まり次第、地元漁業者や漁協などの意見を聞き、整備に向け北海道と協議してまいりたいと考えております。次に、融資制度についてのお尋ねでありますが、現行の融資制度は、創設以降、社会経済情勢の変化もあり、年々利用が減少する傾向にあることから、時代に合った融資制度を再度検討することといたしました。そのため、収入役を座長とする制度融資見直し検討会議を発足したものであります。この検討会議では 「中小企業者、にとってできるだけ利用しやすい融資制度 「現在の融資制度各資金の整理統合 「ペイオフ解禁に伴う預託制」 」度のあり方」等の検討を行うことにいたしておりますが、ご指摘の点を含め、今後、検討会議の中で議論させていただきたいと考えております。次に、市営住宅について何点かお尋ねがありました。まず、入居倍率についてでありますが、近年、市営住宅の建設に当たりましては、エレベーターの設置など、居住環境の向上や交通利便性の高い地区に住宅を供給していることから、これらの住宅に応募が集中していることに加え、建替えや用途廃止する住宅の移転先の確保のため募集停止を行っていることも、入居倍率を押し上げている要因と考えております。勝内住宅の新規建設など、再生マスタープランに基づき計画的に住宅の建替えなどを進めていくことにより、一定の改善が図られてくるものと考えております。次に、特定目的住宅についてでありますが、景気の低迷や雇用の面で厳しい状況が続いている中で、本市におきましては、低所得世帯が増加しており、また、高齢化の進展や母子世帯の増加など、生活基盤が弱く、住環境が十分ではない方も多いと認識しております。なお、待機者の中には交通の利便性が高い地区や特定の地区に限定して希望する人もいることから、待機者の根本的な解消は難しいと思いますが、いずれにいたしましても、特定目的住宅の管理戸数につきましては、本市全体の公営住宅とのバランスを見ながら検討してまいりたいと考えております。次に、再生プランの見直しについてでありますが、本計画は、20年後を見据え、平成10年度から平成20年度までの11年間を計画期間として策定し、国の承認を受け進めているところであります。この計画での住宅需要の推計に当たりましては、平成2年と7年の国勢調査の総世帯数、持家、借家、下宿などの世帯数を基に公営住宅世帯数を算出しております。平成12年の国勢調査速報値の総世帯数が再生マスタープランの計画値に比べ若干減少していることもあり、今後、住宅需要はほぼ計画どおり推移していくものと考えておりますので、現時点での計画の見直しは考えておりません。次に、緊急避難的な入居についてでありますが、公営住宅は、住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸することを目的としており、広くかつ公平に住民に利用される性格から、公募を原則としております。ただし、その例外として、公営住宅法では、地震や火災などの災害によって住宅を失ったり、公共事業の施行に伴って住宅の立退きが必要な場合など、特別な理由に限って入居できると定められております。しかし、持家の差押えや、夫の暴力などによる場合には、制度上できないことになっており、公募での入居手続が必要となります。次に、湯鹿里荘についてのお尋ねでございますが、まず、処分の見通しでありますが、これまでに購入についての打診もあり、現在、朝里川温泉地区の活性化、また、観光振興という観点で詰めの作業を行っており、早期に結論を出したいと考えております。次に、湯鹿里荘の閉鎖についてでありますが、施設面におきましては、ボイラーなどの給湯施設が老朽化しており、その補修に多額な費用が必要になりますし、一方、運営面におきましては、利用者の減少が続いていたことから赤字が生じており、直営で運営するには相当の財政負担が想定されることから、閉鎖することとしたものであります。次に、旧市営朝里川温泉センターの代替施設としての湯鹿里荘についてでありますが、湯鹿里荘がオープンしてから約10年を経過する中で、朝里川温泉地区においても低廉な料金の温泉施設を備える日帰り宿泊施設などが多くなり、湯鹿里荘を開館したときの状況と大きく変化してきております。こうした中で、市民の憩いの場としての湯鹿里荘の役割は十分果たしたものと考えております。今後は、朝里川温泉地区の活性化及び観光振興という観点から、有効な土地利用を図っていくことが重要なことと考えております。次に、洞爺山水ホテルの件についてでありますが、昨年、有珠山の噴火により避難生活を送っている従業員の雇用の場の確保として湯鹿里荘を利用したいと申出があり、議会の同意をいただきながら小樽市も協力することとしたものであります。しかし、有珠山の鎮静化により小樽進出を断念されたことについては、やむを得ないものと考えております。次に、温泉センター跡地の売却についてでありますが、当時の温泉センター運営委員会でも十分ご審議をいただき、市といたしましては、それらの経過も踏まえ、朝里川温泉地区の活性化を図るために民間活力の導入を進めたものでありますが、その後の経済情勢の変化などにより、有効な土地利用がなされないことにつきましては残念に思っております。次に、前田建設工業の土地利用、リゾートホテル建設についてでありますが、同社においても土地の有効活用についていろいろ検討してきたと伺っておりますが、厳しい経済状況の中で、具体的な事業展開をする状況に至っていないと聞いております。次に、前田建設工業と取り交わした覚書についてでありますが、市はもとより、前田建設工業としても、この覚書を踏まえ、地域の活性化、観光振興に寄与すべきということを重く受けとめておりますので、転売する計画が出てきた場合には十分協議いたしたいと考えております。次に、監査委員からの指摘事項の対応についてでありますが、監査委員から指摘事項がありますと、その都度、すべての課に通知するとともに、指摘事項の改善など適正な事務執行が確保されるよう指導してきたところであります。しかしながら、今回も、昨年と同様の項目や適正を欠く事務処理などが指摘されたこともあり、改めて部長会議を通じて指摘事項の再確認を行い、各部内への周知について強く指導するとともに、さらには、庶務担当課長会議を開催し、職員全体に対しても指導を徹底し、適正な事務処理により一層努めるよう注意を喚起したところであります。次に、管理監督機能の改善についてでありますが、管理監督者には庶務担当課長会議や各種研修会などを通じて、その役割や責任の重要性などの習得に努めているところであります。しかしながら、適正な事務執行を行うには、管理監督者の能力向上はもちろんのこと、担当する職員の能力の向上も必要であると考えております。今後とも、適正な事務執行が行えるよう、管理監督者の能力向上について強く指導してまいりたいと考えております。以上です。( 議長」と呼ぶ者あり)「
質問 25番 西脇清
初めに、先ほど代表質問で質問した中で、数字を読み違えた点がありますので訂正させていただきます。総世帯数は平成12年に比べて 2,100世帯増加するというところを、2万 1,000世帯と読んだようでございますので、訂正させていただきます。それでは、2点ほど、湯鹿里荘と監査報告について再質問いたします。今のご答弁では、湯鹿里荘について購入の打診があるという報告でしたが、まだ公募をしていないわけですね。公募をしないで特定の相手と打診ということはどういうことなのか。それから、湯鹿里荘についてはもう十分責任を果たしたというご答弁でございますけれども、今度処分する場合に、日帰りの入浴施設の機能を持たすということを前提条件として処分するということをこれまで答弁されてきたわけですが、この件についてはまだ生きているのかどうか。生きているのであれば、機能を果たしたからもう終わりという言い方はちょっと矛盾するのではないか。とは言っても、私どもは余り信用しておりません。もう何回も、売りますとかなんとかと言って、議案を出したり引っ込めたりしたという経緯もあります。もし売れなかった場合にどうするのかということまでは、今は考えていないのかどうかはわかりませんけれども、どうするつもりなのかを聞いておきます。それと、旧センター跡地がもう11年にわたって塩漬けにあっているということですが、こういう状況から見て、また、この湯鹿里荘の跡地もずるずると処分できない場合には、いつをめどに、日帰りの入浴施設などという条件付売却という方針がこのまま続けられるのかどうかという点についてどう考えているのか、伺います。それから、監査報告の指摘事項の問題ですけれども、今のお話ですと、すべての課に周知徹底してきた、部長会議も行ってきたということです。しかし、先ほど指摘したように、余り言いづらいのですけれども、部長そのものが、市長決裁が必要なのに、それを無視して決裁を行っているということになれば、幾ら倫理規程をつくったり部長会議を開いたりといっても、余り機能を果たしていないのではないかという疑いがあります。私は、最近、市の幹部OBと会ったときに、その人は、開口一番 「西脇さん、ああいう職員倫理規程なんて、必要ありませんよ。地方公務員法を守れば十分なのですから 「なぜこういうことが起きるのですか」というふ」うに私が伺ったら、言いづらいですけれども、その人が言っているのですから、私が言っているのではないです 「条例だとか規則だとかに習熟していないことが問題なのだ」と。したがって、倫理規程をつくってあれや。これや縛りをかけるよりも、もっと規則だとか条例だとかをきちっと学習というか、勉強し合うことが必要なのだというお話を伺ってきましたが、私もそうかなというふうに思います。今指摘したように、来年度の監査報告ではこのような指摘事項が出てこないことを願うわけですけれども、本当に今の体制で幹部職員がその職責を果たしている人も多くいるわけですが、果たしていない者もいるという点では、まだ改善の余地があるのではないかということと、幸いにして、倫理規程が定められてから今日まで、不祥事と言われる問題は出ていないようでありますけれども、こういった不祥事を絶対に出さないためにも、この倫理規程に頼るのではなくして、もっともっとやるべきことがあるのではないか。この点について考えているところがあれば、伺いたいと思います。以上で終ります。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
最初に、湯鹿里荘の関係ですけれども、打診があったというのは、これは売るのかどうかと、そういう打診でありまして、そういう問い合わせがあったということでございます。売却に当たりましては、現在検討していますのは、公募によってやっていきたいというふうに検討をしております。それから、日帰りの機能の問題ですけれども、これも、ぜひ公募の場合の条件に付けていきたいということで検討をいたしております。それから、売れなかった場合どうするかということですけれども、うちの方としてはぜひ売却をしたいと。こういう厳しい財政状況ですから、資産の売却によってまた収入を上げたい、こう思っておりますので、ご理解願いたいと思います。それから、監査報告の関係ですけれども、私も監査委員から報告書をいただきまして、毎年毎年同じような指摘事項があるので、本当にちょっとあきれているというか、なぜ改善されないのかという感じを率直に持っております。確かに、私のところにもいろいろな書類が回ってきますけれども、不備なものについては、私も1件1件チェックして、担当者も呼びますし、指導もしています。しかし、なかなか改善されませんので、今度はどういった研修といいますか、指導といいますか、よく部内、庁内で検討させてもらいたいと思っています。それから、倫理規程に頼らないでというお話でございますが、確かに、地方公務員法を守っていれば倫理規程は要らないのです。なかなかそれが守られないので、前回の不祥事の場合は、一つの最後の歯どめといいますか、これを守ってもらう最後の堤防として倫理規程をつくったわけでございまして、その点はご理解願いたいと思います。いずれにしても、基本法である地方自治法なり地方公務員法の遵守といいますか、これについては今後徹底するように努力していきたいと思っております。