小樽市議会 平成12年第2回定例会 2000年6月6日
森首相の欠格性を裏づける発言について
2000年6月6日、小樽市議会の一般質問で、西脇清議員が「森首相の欠格性を裏づける発言について」質問し、市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄が答弁しました。
- 質問者
- 西脇清 議員
- 答弁者
- 市長 山田勝麿、港湾部長 兵藤公雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 25番 西脇清
日本共産党を代表して質問いたします。「日本は天皇中心の神の国であることを国民に承知してもらうよう我々が30年間活動してきた 、この発言で」首相の資質が総選挙の重要争点の1つに浮上しているさなか、3日に奈良市で森首相は日本共産党について「天皇制も日米安保も認めない」などと述べ 「民主党はそういう政党とどうやって日本の安全を、日本の国体を守、ることができるのだろうか」と発言。森首相の欠格性を裏づける発言について、国の内外から厳しい批判が寄せられています。北海道新聞5月18日、6月6日今日、社説は 「 神の国』発言は、憲法を無視してはばからない首相が国政の、『かじ取りを握っているのかという不安を国民に呼び起こし、首相がなすべきは陳謝ではなく発言の即時撤回である」と批判し 「繰り返される問題発言を見れば、戦前への回帰を懐かしむ首相の体質はもはや疑いを入れな、い」と断罪しています。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録朝日新聞6月5日付社説では 「森首相の体質が見えた」というタイトルで 「 国体』には主権がどこにある、 、『かを示す国家の形態という意味が確かにある。だが、日本の近代史においては紛れもなく天皇中心の国家体制を指す言葉だった 『国体』の概念そのものが終戦とともに歴史の中に封印された。問題は、そのような言葉をい。とも軽々しく発する森首相の思考経路にある」と指摘し 「時代錯誤の発想を引きずる首相の発言に振り回され、るのは何とも情けない」と結んでいます。外国ではどうか。アメリカ・ロサンゼルスタイムスは17日付で 「第2次世界大戦時の帝国主義の亡霊を呼び、起こすもの 、こう報じています。」。戦後の日本が世界に絶縁を宣言した戦前型の天皇中心の国家の復活を現職首相が政治信条として掲げているこの首相の発言はどう言い逃れを図ろうとも、日本は天皇をいただく神の国だという国体論に立って、日本に戦前型の政治、社会の体制を復活させることを企図したものであることは明々白々です。こういう人物をあえて首相に選び、これを推し立てて総選挙をやろうという自民党・公明党・保守党、与党3党の責任は重大であり同罪であります。この「神の国 「国体」発言について市長の所見をまず伺います。」次は、山田市政誕生から1年が経過しました。市長は昨年の選挙後の初の議会で、新しい時代におけるはつら、 」、つ小樽のため3つの基本姿勢、5つの基本目標を掲げ 「人口問題や経済の停滞など解決しなければならないこう決意を述べています。1年を経過した今日、人口問題や経済問題はどうなったか、解決の方向に向かっているのか、検証が必要です。まず、人口は15万 3,394人から15万 1,932人に 1,462人の減少。かつて新谷市政が誇った3K、港湾貨物、企業誘致、観光客で見ると、港湾貨物は 123万 4,000トン、 5.2%の減少です。企業誘致はどうでしょう。たった。の4件にとどまっています。倒産は逆に20件。深刻な市の財政を見ると、市債が27億 5,300万円ふえています1,423 億 9,600万円に膨らんでいます。公債費は2億 1,100万円増えて 135億 6,200万円。3Kのうち観光客は300 万人増えている。しかし、人口も景気も解決の兆しが見えていません。市長はこの1年間を振り返ってどういう評価をしているのか伺います。我が党はこれまで、自民党型大型開発優先では市民の暮らしを守ることも市の財政再建もできない、このことを指摘してまいりました。石狩湾新港、臨港道路縦貫線、港湾、中央通り、毛無開発、マイカル優先をやめて保育所や特別養護老人ホームなど福祉施設、公営住宅、学校など教育環境の整備、介護保険制度の改善などを優先して雇用も景気も立て直す。つまり従来型の政策の転換なしに市長の目指す人口、経済の解決はできないと思いますが、見解を伺います。山田市政1年間に懲戒免職2名を含む3件の職員による不祥事が発生しています。中でも雪あかりの路、ドリームビーチ駐車場会計着服、土地開発公社資金着服は、多額の公金着服という悪質な事件です。市民の厳しい批、判は当然です。なぜこのような多額の公金がやすやすと着服されたのか。関係職員のモラルのなさはもとより市の組織上のチェック体制がどうなっているのか、議会の監査能力も問われるものです。市の監査報告書は、ドリームビーチなどの事件を二度と起こさないため、職員の倫理意識醸成などについて早急に見直しを求めています。これらについてどう対応されるのか伺います。市長も、市民の信頼回復を図る立場から「各種団体会計事務調査委員会」を設置し、市が事務局を担当する各種補助金交付団体等の会計事務等の実態を調査し、書類等の点検など統一的な事務処理取扱要綱を制定しようと平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録していますが、いつまでに策定するのか。調査対象は91団体にも及びますが、調査は現在どこまで進んでいるのか、いつまでをめどに行うか。調査内容、結果も含めてお聞かせください。次は、雇用問題等についてお尋ねいたします。。連休明けの5月8日、小樽職安は職を求める人であふれ、求人票も座るいすもないという状況でありました4月の職業紹介状況によると、月間有効求職者数は 4,991人、前年同月比 141人の増、就職件数は 416人、就職率はわずか 8.3%、雇用環境の改善は図られていません。総務庁と労働省が4月28日発表した労働統計によりますと、今年3月の完全失業率は 4.9%、 349万人で文字どおり過去最悪。4月は若干数字が動いていますが、高い水準で変わりありません。道内はこれに輪をかけて完全失業率 6.5%、18万人となっています。一方、民間信用調査によると、3月の全国企業倒産、負債額 1,000万円以上で 1,770件、前年同月比39.5%の増です。この結果、99年度の全国での企業倒産は1万 6,817件、3年連続1万 6,000件を突破しています。82年に次ぐ戦後10番目、バブル崩壊後では3番目の高水準となっています。これは自民・公明・保守党による森政府が振りまく景気楽観論とは反対に、国民の雇用、生活不安が深刻の度を増していることを鮮明に示していると思いますが、雇用・失業問題について市長はどういう見解を持っているのか伺います。3月の完全失業者は前月より22万人増えています。この数字の背後には、大企業の身勝手なリストラで人間の尊厳を傷つけられ、あるいは職場に残った者の労働強化に苦しみ、次は自分かとおびえる何百万人もの痛みがあります。 349万人の失業者のうち、企業側の都合で失業した「非自発的離職」が 104万人。大企業によるリストラ、人減らしが依然猛威を振るっていることをあらわしています。、政府の景気判断は「自律的回復に向けた動きが徐々にあらわれている」とし、その理由は、企業収益の改善企業の業況判断の改善、投資意欲の改善を挙げています。しかし、これらは大企業が目先の利益をねらってリストラ、人減らしを大がかりに推進し、賃金抑制・切り下げなどと相まって「総人件費抑制」を行っているからにほかなりません。雇用悪化の主な原因が横暴な大企業のリストラ、人減らしにあり、このリストラ、人減らしを後押しする政府・与党の責任にもあるわけであります。例えば、銀行への公的資金を注入するかわりにリストラ計画を出させるやり方では、99年3月、大手銀行15行に7兆円を超える公的資金が注入されましたが、そのとき銀行側が15行で計2万人近くの人員削減を含む「経営健全化」計画を出し、金融再生委員会が計画の進みぐあいの報告を求める、リストラを促す仕組みをつくっています。また、99年8月に成立した「産業再生」法で、リストラをすればするほど税制上の優遇が受けられるようにしま。した。今日の雇用・失業の最悪な事態は大企業と政府にあることは明白だと思いますが、市長の見解を伺います雇用問題の冒頭で小樽の雇用状況について触れたように、全国にも増して深刻です。これまで市は雇用対策として国の緊急特別雇用対策事業に取り組んでいますが、この事業による雇用効果は、1カ月20日間稼働で6カ月間就労したとした場合、70人が仕事にありつけるという程度のものです。毎月 4,000人からの求職者のうち70人の雇用では焼け石に水にもなりません。国に特別交付事業の拡充を求めることと相まって、市独自の雇用対策を図るべきであります。また、小樽市の若年定着、雇用・人口増の切り札としたマイカル小樽にも雇用拡大を求めるべきだと思いますが、見解を伺います。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録雇用問題の抜本的な対策は、ただ働き残業や長時間時間外労働の禁止、規制を行い、労働時間の短縮を国が行う。経営者側のシンクタンクである社会経済生産性本部の試算によると、ただ働き残業をなくするだけで90万人の雇用、長時間残業をなくすれば 170万人の雇用、これだけでも 260万人の雇用が拡大できます。日本の労働時間はフランスよりも年間 300時間も長く、フランス並みに時間短縮をすれば雇用問題は一挙に解決できる、我が党はこう考えていますが、市長の見解も伺います。次は、中小商工業問題についてお尋ねいたします。小樽市における負債額 1,000万円以上の企業倒産は今年に入ってから4月までで10件、負債総額は57億 6,600万円、前年同月比で2倍の倒産件数となっています。4月単月の負債総額としては過去10年間で最高額となっ、ています。全国的にも3月末の倒産が 1,770件で、バブル崩壊後は3番目の高い水準ですが、雇用悪化に加えこの点でも「景気回復傾向」などと言える状況にはありません。市内における企業の経営見通しと倒産防止対策などについてどう考えているのか伺います。。マイカル小樽開業後、市内では小樽開発ビル内のアネックス館が閉店、店舗面積約2万 3,000平方メートル優良再開発事業の売り込みで始められた事業だけに斜陽小樽の影を強めていますが、経営失敗の原因は何か、また今後の利用計画はどうなっているのか。パチンコ業者による利用の動きもあるようですが、この事業には小樽市が1億 1,000万円以上、国・道合わせて4億 6,700万円の補助金が投入されており、市の責任も問われるものです。長崎屋についてお尋ねします。東京証券取引所一部上場の中堅スーパー長崎屋が負債 3,800億円で倒産、市民に大きな驚きが起きています。今、更生計画を模索中とのことですが、市内には小樽駅前と奥沢店、この2店に約 350人の従業員が働いており、また長崎屋内のテナントをはじめ核店舗としている周辺商業者にとって長崎屋の動向は死活問題です。今後の見通しと市の対策についてお尋ねします。マイカル小樽に関連してお聞きいたします。開業から丸1年が経過いたしました。来客数 1,300万人、予想を上回る数字となっています。1年間の実数は、今後の見通しを立てる上でも、これまでの事業を評価する上でも基礎となるものです。1つには経済波及効果調査では、市内小売販売額の増加額を 445億円、アミューズメント、、ホテル、飲食の売上額は 179億円、定住者 700戸、所得31億円、計 655億円の経済効果を見込んでいましたが実績はどうなったのか。また、市内の生産の増加は約 780億円、雇用の増加は約 8,000人という目標でありましたが、この目標に対して実態はどうなっているのか伺います。156億円の投資も、7億円のJR築港駅舎無償譲渡も、小樽の人口・雇用増という公共性があるから違法ではない、これが理事者、札幌地裁の言い分です。この点についてお答えください。マイカル開業の影響は全市的に市場、個店にも深刻な事態となっております。こうした中で新南樽市場は積極的な経営を試みていますが、予想したほどではなく苦戦していると聞いています。無料送迎バスの運行など経営改善に意欲が見られますが、デンコードーの出店によりマツヤ電気への影響も心配されます。予断を許さない事態です。どう対応するのか。また、1定で請願が採択となりました妙見市場の活性化について、早い対策が求められています。協同組合と十分な連携をとり具体的に取り組む必要があると思いますが、現状どう進んでいるのか伺います。市場経営が総じて困難な状況にあることは明らかです。こうした中で、市場間の協力・協同を強める立場から平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録9つの市場が連合会を結成する予定ですが、時宜にかなったものと歓迎されるものです。市場はもともと個店が多く、財政も含め諸基盤が弱く、いろいろ市としての支援策が必要と思いますが、その対策について伺います。今年度当初予算で1億 5,300万円が予算化された「商店いきいき資金」は、マイカルなどの影響で最近3カ月の売り上げが前年同期と比べて10%以上減少している企業を対象として、限度 500万円で6カ月据え置き、5年償還、保証協会の保証料2分の1助成という有利な新しい融資制度です。現在まで相談件数は20数件あったと伺っておりますが、実際の利用は全くありません 「商店いきいき資金」と名づけても利用がないのは、これまで。の他の融資制度と同じく、諾否の許可の判断は金融機関に任せられているからです。我が党はこれまでも、融資する・しないの判断は市が決めて金融機関が融資する、いわゆる直貸し制度とすべきと提案しています 「商店。いきいき資金」の利用がない理由と直貸し制度について市長の見解を伺います。「小樽まちづくり研究会」は5月に旗揚げしています。今年の6月に施行される大規模小売店舗立地法、改正都市計画法、中心市街地活性化法、この3つの法律を「まちづくり三法」と呼んでいますが、この活性化法に基づくTMOのまちづくり組織が「小樽まちづくり研究会」です。野放しの大型店出店ラッシュの中で、三法による商店街活性化は可能と考えているのか。地盤沈下が目立つ小樽市の中心市街地の再生に向ける駐車場整備や空き店舗対策などの振興策を盛り込んだものとなるようですが、これまで議論のあった「小樽駅周辺整備に伴う地下駐車場構想」との関連についてどうなっているのか伺います。次は、議案第13号、第14号についてお尋ねします。小樽市公設青果・水産市場は10年度に比べ11年度は取扱量、取扱額ともに下回っています。マイカル小樽のオープンという市場利用拡大のチャンスにすべきなのに、なぜ前年を下回ったのか。平成9年には43人いた買出人は現在35人に減少しています。大型店に押されて個店の経営が困難になっているのではないのか、この点について伺います。議案第13号、第14号は、卸業者と仲卸人または買受人との間で公正・公平な取引を維持するための取り決めとして 「せり売または入札の原則」を「予約相対取引」も同列に取り扱うことができるようにする規制緩和です。、小樽市は経営基盤の弱い事業者にも公正・公平な取引を確保するため 「予約相対取引承認要領」を策定し、予、約相対取引を例外的な扱いとして厳しく規制する措置をとってきました。例えば 「予約相対取引のため必要と、する物品は、通常の市場取引に必要な数量とは別に確保する。通常の市場取引にかかわる物品として集荷した物品のうちから分け荷してはならない 。また、前日までに市長の承認を受けることを義務化してきましたが、こ」うした規制緩和によって仲卸、買受人の権益がこれまでどおり守れるのかどうか。予約相対取引の厳しい規制がありましたが、これを無視する取引が行われ、いろいろ問題はあっても一応ルールはあったわけであります。この規制緩和で新たな問題が生じたとき、市はどう対応するのか。ここ数年間、市場運営委員会が開かれておりません。開店休業です。なぜ運営委員会を開かないのか、取引高減少などについて検討を行わないのか、この点についても伺います。次は、港湾問題について伺います。港町埠頭が供用開始され、小樽港は新たな装いで21世紀に向けスタートしようとしています。我が党はこれまで、小樽市の人口減少と港湾貨物の減少が昭和39年をピークに見事に一致した下降線を描いていることに注目し、てきました。まさに「小樽は港とともに栄えてきたまち」と言うことができます。札幌にはないすぐれた財産港をどう生かすか、今後ともこの命題は不変です。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録市長も、新たに港湾振興室を立ち上げて、港湾の利用促進に力点を置く姿勢を見せています。これまでの貿易推進室と港湾部の機能を効果的に発揮しようとの試みと思いますが、構想の見直しだけで利用促進が飛躍するとは思われません。振興室として年次計画と目標を持ち、活動の具体化を図る必要があると思いますが、伺います。それにしても、利用促進の願いとは逆に、新日本海フェリーの減便、バナナ船の撤退など、小樽港を取り巻く環境は厳しさを増しています。平成11年の取扱貨物量はフェリー 2,232万 7,000トン、一般貨物 173万トン、前、年よりそれぞれ 5.5%の減少です。今年2月までの取扱量は前年同月比、フェリーで27万トン、マイナス10%一般貨物で1万 1,000トン、マイナス5%。このまま推移すれば今年も前年を下回る心配がありますが、港湾改訂計画の目標達成は可能と考えているのか。また、石狩湾新港についても、平成11年実績は 262万トンで目標の39%にとどまっており、双方とも目標達成は困難と思いますが、見解を伺います。言うまでもなく、港湾施設は取扱貨物量によって施設規模が決定されます。貨物量を過大に見れば当然施設は大きくなる。我が党はこれまで繰り返し、改訂計画作成の段階から貨物量推計の手法が現実を無視したやり方を批判してきました。貨物量の推計指標に取り入れているのが道内の人口動向や総生産額、工業出荷額の伸び率を機械的に持ち込む、あるいは経済企画庁の予測を使って貨物量を過大に予測する仕組みをしていることです。しかし、道内の人口は平成6年の基準年次より1万 6,000人も減っています。総生産額は目標の72.7%、工業出荷額は63.1%、貨物量推計の3要素が崩れている。税金の無駄遣いを減らすためにも改訂計画を見直すべきだと思いますが、伺います。それとも、貨物の動向がどうあれ、小樽港には 300億円、新港には 1,000億円をこれからもつぎ込むのか。この点についても伺います。小樽港、新港の一般貨物取扱量はそれぞれ 173万トン、 262万トン、両港合わせても 435万トン、これは平成。17年目標の37%にとどまっています。このままでは一層の過大、二重投資となり、国と市の財政を圧迫します小樽市の11年度一般会計の市債残高見込額は 663億 8,200万円、このうち港湾関係の市債は 113億 8,300万円で18%を占めています。新港への管理組合負担金は今年度分も含め約64億円に達します。ただでさえ苦しい市の財政を大きく圧迫している。今必要なことは両港とも既に過剰となっている港湾施設の拡充ではなく、立ちおくれている小樽港の港湾機能の整備を行うことではないのか。港町埠頭の貨物取扱量は将来 120万トンを想定しています。コンテナ化への対応も必要となります。クレーンもリフトもない、これではポートセールスをやるといっても効果は期待できません。この点どうするのか、見解を伺います。5月の末、私は観光振興公社のシャトル便を利用させてもらいました。天狗山には残雪があり、雪の多かったことがうかがわれました。それにしても、新たに供用開始された港町埠頭の異様さに驚きました。北洋材の原木と製材の山々です。ロシアからの北洋材が約2万 2,500トン、2万 1,000立方メートルが所狭しと野積みされています。一方、これまでの勝納埠頭の原木は、ほとんどなくなっています。北洋材であれ、南洋材であれ、小樽港が利用されることは大いに歓迎するものですが、石狩湾新港での北洋材の取り扱いは昨年はゼロ。これは新港東地区の原木土場の液状化対策によって工事が行われているのが理由とされていますが、新港での原木取り扱いはもともと評判が悪く、北洋材の取り扱いが少なかったものです。港湾改訂計画では平成17年目標22万 9,000トンとなっていますが、今後利用計画があるのかどうか伺います。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録石狩湾新港との機能分担で北洋材は新港、南洋材は小樽港という約束からして問題化する懸念はないのか。かつて石狩市は、勝納埠頭の原木土場を小樽市が利用者の要望で一部補修したとき 「小樽市が機能分担を踏みに、じった」として管理組合議会で取り上げた経緯があります 「話し合って石狩市から了解をもらっている」では。あいまいさが残ります。文書での確認をしておくなどして機能分担で問題化しない措置をとるべきと思いますが、見解を伺います。それは、今後、新港の整備促進が進めば、フェリーやマトンなど一層の競合激化が予想され、現在でもないに等しい機能分担ではあっても、小樽港の権益を守る必要があるからであります。マイカルから見る海側の眺望は、港に停泊する船、ヨットハーバー、裕次郎記念館、サイロなどがあり、一服の絵になる情景です。その中で原木土場は邪魔な存在だったと思っていた人は、願ってもない土場の移動ではないのか。この土場は、もともと穀物関連用地として売却予定を目的とした売れ残り用地です。この処分見通しはあるのでしょうか。処分は割引制度を今後も適用するのか。これまで造成費を割って売却したため、小樽市の損害は約4億円になっています。この点についても伺います。港湾問題の最後に、臨港道路小樽港縦貫線について伺います。我が党は現在の平磯線の改良は必要と考えています。国道5号東小樽交差点付近の混雑問題は、札樽自動車道小樽・銭函間の無料化で解消を図る提案を行っています。そもそも小樽港縦貫線は、港湾計画に基づき港湾貨物の増大に対処するために計画されたものです。しかし、おおむね平成17年に港湾貨物が目標どおり増大したとしても、日交通量はOBC関連の約 3,000台を含め1万 2,000台と試算されていますが、これは昨年10月調査、東小樽交差点の小樽港縦貫線側実測交通量1万3,900 台を 1,900台下回っているもの。ましてや、小樽港湾貨物量が計画を大幅に下回る状況を考えれば、港湾計画に基づく小樽港縦貫線の建設は根拠そのものがありません。ゼネコンのために80億円以上と言われるこの事業を見直すべきだと思いますが、見解を伺います。石狩湾新港のマスタープランでは、昭和60年の取扱貨物量 1,000万トンと見込んでスタートしたものです。目標年次から15年も経過した昨年実績が 262万トン、26%の達成率。当初計画の破綻は明白です。今度は新港の背後地の造成処分を目的とした石狩開発の破綻です。石狩開発は小樽市も 6,800万円を出資している第三セクター。この石狩開発が 630億円の負債を抱え倒産状態。道は平成11年に20億円分を土地の先行取得という名で救いの手を差し伸べています。それでも経営は改善されず、今度は土地を処分しやすくするために、1平方メートル当たり 7,800円の助成を道と小樽市、石狩市が助成するという救済策をとるというものです。3年間で50ヘクタールの処分を見込み、このうち小樽市域分12.5ヘクタールの売却を見込んでいます。1億 5,000万円を市が負担するという計画です。道民の税金を30億円、市民の税金を1億 5,000万円をつぎ込むなど論外であります。きっぱりとお断りすべきであります。見解を伺います。再質問を留保して質問を終わります (拍手)。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
西脇議員の御質問にお答えいたします。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録初めに、政治姿勢について何点かご質問がありました。まず、森首相の「神の国」や「国体」発言についてでありますが、国内外に波紋を広げておりますことは承知しておりますけれども、自治体の長である私としては、この件に関しコメントすることを差し控えたいと思っております。次に、この1年間を振り返ってみますと、長引く景気低迷に伴う雇用環境の悪化、国と地方との関係の中で自己決定・自己責任を基本とする地方分権のスタート、また高齢社会に対応する介護保険制度導入など、21世紀に向け社会経済環境の大きな変革が進められた1年ではなかったかと考えております。こうした中で人口減少、少子・高齢化、長引く経済不況による税収の伸び悩み、経常的経費の増加などによる財政の硬直化など、本市を取り巻く環境は厳しいものがありますが、この1年間、市民生活の向上を図るため、生活基盤の整備や地域産業の活性化、高齢社会への対応など 「21世紀プラン」の着実な推進と市民の皆さんにお約束した公約の実現に向け、全力を傾けてまいりました。今後、時間を要するものもありますし、あるいはまた継続して充実を図っていく必要のあるものなどがありますが、ほぼ予定どおり進んでいるものと考えております。本市の抱える課題は山積しております。これからも市民とともに歩む姿勢を基本に、知恵と工夫を結集し、引き続き公約実現のため努力してまいりたいと考えております。次に、政策転換についてでありますが、これまでも本市の発展と市民福祉の向上を基本理念とし、生活環境の整備、経済の活性化、高齢者対策など、さまざまな施策を推進してきております。今後とも市民と行政が一体となって、本市の持つ個性を最大限に生かしながら、市民の立場に立った快適で安心して暮らせる活力のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。次に、職員の倫理意識醸成についてでありますが、このたび発生しました銭函3丁目駐車場会計や土地開発公社の着服事件につきましては、チェック体制の不備はもちろんのこと、公務員としての自覚の欠如が最大の原因であります。このことから、改めて公務員としての自覚を促すとともに、現在作業を進めております倫理規程を制定し、職員全員の倫理観の確立を目指すなど、再発防止に向け取り組んでまいりたいと考えております。次に 「各種団体会計事務調査委員会」についてでありますが、調査対象91団体のうち事業費規模が比較的大、きいものを中心に各部から均一的に抽出し、これまで22団体の調査を終了しております。調査内容は、関係書類、印鑑、預貯金通帳等の管理体制や事務の流れなど会計事務処理の実態、また管理監督者の指導、内部牽制体制等を重点的に実施いたしました。これまでの調査では、会計処理等に係る諸規定の不備などかなりの団体に見受けられるほか、事務処理に適正さを欠くもの、あるいは団体印、預貯金通帳、登録印等の管理や関係帳票類の作成で不適正な面も見られるなど今後改善を要するものもあり、その都度指摘し、指導したところであります。残りの約70団体につきましても今後順次調査することとし、関係要綱等の制定につきましては、全団体の調査終了後、課題等を整理した上で検討してまいりたいと考えております。次に、雇用・失業問題についてでありますが、平成12年4月に発表されている完全失業率は国・道ともこれまでにない高い水準となっており、雇用情勢は厳しい状況が続いております。国は景気回復を最優先に数回にわたり大規模な景気対策を実施し、最近では情報通信分野への重点投資や介護、福祉、教育への投資など内容も充実してきており、現在の緩やかな景気回復傾向もこれらの対策の効果がもたらしたものと思われます。今後これらの政策の効果が十分発揮され、一日も早い景気回復と経済再生のシステムが確立されることにより雇用創出に反平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録映されることを期待しております。次に、雇用悪化に対する見解についてでありますが 「産業再生法」による事業の再構築が行われることから、、短期的には企業のリストラなど雇用に係るマイナス面は否めません。しかし、その一方で、国が昨年より力を入れている情報通信技術等の新規成長分野からの新規求人が増えたこともあり、4月の完全失業率は 4.8%と過去最悪であった2、3月よりも 0.1ポイント改善されました。さらに、リストラ等による失業者も昨年同期に比べ1万人減っております。なお、今後、国としても企業の採用条件と求職者の技能が合わない、いわゆるミスマッチの解消に努めるとしており、これらの動向を見守りたいと考えております。次に、国の特別交付金事業の拡充と市独自の雇用対策についてでありますが、国は緊急地域雇用特別交付金で実施されるそれぞれの事業において、より多くの雇用創出がされるよう雇用人員の拡大強化や、雇用情勢が悪化した地域に対する交付金を追加配分するなどの対応がなされております。今後さらに機会をとらえて国に要望してまいりたいと考えております。また、市におきましても、国の基準に基づき、できるだけ多くの雇用創出が図られるよう努めておりますが、今後継続が必要な事業につきましては市独自に取り組むことも検討してまいりたいと考えております。次に、マイカルへの雇用拡大の要請についてでありますが、現在でも 3,000名を超える雇用が確保されているものと承知しております。これまでも機会あるごとに雇用拡大についての要請を行ってまいりましたが、今後とも雇用の実態把握に努めながら、新規学卒者等の採用を中心に要請してまいりたいと考えております。次に、雇用問題の抜本的対策ということでありますが、労働時間短縮による雇用の維持・創出は、いわゆるワークシェアリングと言われ、失業率の改善効果が期待されると言われております。しかしながら、一方では労働時間の短縮に応じた賃金削減も懸念されるなど、実施に当たってはさまざまな問題が予想されることから、我が国においてフランス並みの時間短縮の実現は早急には難しいものと思われます。次に、中小商工企業問題について何点か御質問がありましたが、まず企業の経営見通しと倒産防止対策についてでありますが、5月の経済概況は 「全国的には景気は緩やかな改善が続いておりますが、北海道経済は緩や、、かながら回復に向けた動きが続いているものの、その足取りは若干弱まっている」と言われております。また本市においても御指摘のとおり、倒産件数、負債額が増加するなど、企業を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いているものと考えております。このため市といたしましては、企業経営の健全化のため地場産業振興セミナーや経営戦略セミナーなど各種のセミナーを開催するほか、融資制度の充実や経営課題に対する助言・診断を行うなど倒産防止に努めてきたところであります。今後ともこれらの対策を充実するとともに、先般、小樽商工会議所内に設置された「小樽・後志地域中小企業支援センター」の有効活用を図るなど、積極的に支援してまいりたいと考えております。次に、アネックス館についてでありますが、これまで丸井今井、再開発ビルの管理会社と協議を続けてまいりましたが、2月末をもって休館という大変残念な結果となりました。閉館の原因につきましては、当初、衣料品、等の専門店館として営業しておりましたが、個人消費の低迷のほか、魅力ある品ぞろえができなかったことや売り場面積の狭さなどから業績の低迷が続き、閉店のやむなきに至ったものと承知しております。今後につきましては、できる限り早い時期に新たな店舗展開を図るべく、管理会社において鋭意努力が続けられていると承知平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録しております。次に、長崎屋についてでありますが、2月13日の会社更生法の申請以来、情報の収集に努めるとともに、長崎、屋小樽店との話し合いを重ねながら、2月23日、市といたしまして店舗の存続要請、従業員及び納入業者対策。特別相談窓口の設置など4項目にわたる「当面する対策」を決定し、取り組みを進めているところであります今後の見通しにつきましては、5月19日に東京地裁が更生手続の開始を決定し、事業管財人を選任したところであり、来年5月をめどに管財人とスポンサーに決定したアメリカの企業再建ファンド・サーベラスグループの両者が更生計画案を作成すると伺っております。今後とも的確な情報収集に努めながら、小樽店、奥沢店の存続に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、マイカル開業1年の実績についてでありますが、御質問にあります平成7年度の経済波及効果調査の数値につきましては、その時点で想定できる投資額等をもとに、平成2年の北海道地域産業連関表などを用い推計したものであります。現時点における同様の調査は実施しておりませんが、マイカル小樽を核とした約55ヘクタールの再開発事業は全体としてはまだ未完成であることから、この開発による経済波及効果等の把握にはもう少し時間がかかるものと考えております。次に、市場に対する支援策についてでありますが、新南樽市場はマイカル小樽の隣接地という地理的な特性などから、土曜・日曜の来客は多いものの、平日は売り上げが思うように伸びないという状況にあると聞いております。市といたしましては、既に無料送迎バスの運行に対し助成を行っているところでありますが、さらに本年度より実施しております「いきいき市場推進事業」などを通じ、その活性化に向けて積極的に支援してまいりたいと考えております。また、妙見市場につきましては、現在、空き小間対策などについて鋭意市場側との話し合いを進めているところでありますが、整理すべき多くの課題があることから、引き続き協議をしてまいりたいと考えております。次に (仮称)市場連合についてでありますが、これまでに3回開催されました市場代表者懇談会において、、市場の活性化を目的とした連合会的な組織の立ち上げについて合意されまして、今後設立に向けて具体的な話し、合いがなされる予定となっております。したがいまして、市といたしましては、今後の推移を見きわめながら具体的な事業展開がなされるよう支援に努めてまいりたいと考えております。次に、商業環境変化対応特別資金、いわゆる「商店いきいき資金」についてでありますが、現在までの相談件数は制度への問い合わせを含めて25件ありました。財務状況から融資することが困難なもの、金融機関での相談・審査中のものもありますが、景気の先行き不透明なことへの懸念から融資の申請に至っていないものと認識いたしております。なお、制度融資としての直貸しについては、従来からお答えしているとおり、回収に係る問題などもあり、難しいものと考えております。次に 「まちづくり三法」による商店街活性化についてでありますが、三法は、生活環境の観点から大型店に、配慮を求める「大店立地法 、まちづくりのために土地利用を計画規制する「改正都市計画法 、及び中心市街地」 」の活性化を支援する「中心市街地活性化法」から成っており、これらの施策を一体的に推進することにより中心市街地や商店街の活性化が図られるものと考えております。次に 「小樽まちづくり研究会」と小樽駅周辺整備に伴う地下駐車場構想との関連についてでありますが 「小、 、平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録樽まちづくり研究会」は中心市街地の整備改善と商業の活性化を図るための課題、事業の効果、可能性について調査研究し、タウンマネジメント構想の策定を目的として小樽商工会議所が設置し、小樽市もオブザーバーとして参加しているところであります。、また、国道5号線の地下駐車場構想についてでありますが、かつて国や市において調査検討を行いましたが実現するためには周辺施設の再整備が必要となるなど課題が多く、事業の実現化は難しいものと考えております。次に、青果市場の平成11年度の取扱量、取扱額についてでありますが、10年度に比べて取扱量はほぼ横ばいでありますが、取扱額については7億 8,700万円、13.9%減少したところであります。その原因といたしましては、消費の冷え込みのほか、夏場の猛暑、その後、高温で雨が多かったことの影響により品質の低下や過剰生産などにより、総じて価格が低迷したためであります。また、水産市場におきましては、取扱量の中の主たる魚種でありますホッケの減少により、総体で約1万 1,000 トンの減となっております。取扱額につきましては、ホッケの取扱量の減少とその単価安、イカの単価安が主な原因となっており、総体では平成10年度に比べて約1億 5,000万円の減少となったところであります。なお、ビブレ、サティの生鮮食料品部門に対しましては、既に市内3業者が納入しておりますが、引き続き働きかけてまいりたいと考えております。次に、青果市場の買出人減少の要因についてでありますが、小売店の経営者が高齢化し、また後継者がいないということなどで廃業したことによるものと聞いております。次に、売買取引の規制緩和の影響についてでありますが、今回の条例改正は、市場外流通の拡大などの状況の変化に対応して、相対取引をせり売と同列に扱うものであり、現在の売買取引の実態に即したものとなっております。今後におきましても 「市場協議会」において売買取引が適正に行われるよう協議を行うとともに、卸売、業者に対しましては、さらに集荷量の増加に努めるよう指導してまいりたいと考えております。次に 「公設青果中央卸売市場運営委員会」についてでありますが、運営委員会は平成10年度は開催しなかっ、たと聞いておりますが、このたび28年ぶりに卸売市場法や道条例が改正されたことに伴い、卸売市場の活性化に向けた新たな制度がスタートしたこともあり、取扱高の減少対策も含めて運営委員会を開催し、協議してまいりたいと考えております。次に、港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、港湾振興室の役割と活動目標についてでありますが、これまでも小樽港の利用促進を図るため 「小樽、港利用促進協議会」などと連携をとりながら航路や貨物の誘致活動に取り組んできております。これらの活動を強化するために新たに港湾部に港湾振興室を設置し、今後、港湾業界や「小樽港利用促進協議会」などとより一層の連携を図り、全面供用を開始した港町埠頭の利用促進やコンテナ船を含めた外国航路誘致に向けて、船社など企業訪問について計画的に取り組んでまいりたいと考えております。次に、取扱貨物量の目標達成についてでありますが、港湾取扱貨物量は、長引く景気の低迷による厳しい経済環境下にあることから、全国的にも減少傾向にあります。小樽港におきましては、今年4月に全面供用いたしました港町埠頭の有効活用を図るとともに既存施設の利用形態の再編を行い、また新たに設置した港湾振興室によるポートセールスの一層の強化とともに、取扱貨物量の増加につながる港湾施設整備を行いながら目標達成に向けてまいりたいと考えております。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録また、石狩湾新港におきましては、管理組合としても今後も施設整備の充実やポートセールスに取り組み、目標達成に向け努力していると承知しております。次に、港湾計画の改訂についてでありますが、港湾計画の取扱貨物量の推計は人口、総生産額、工業出荷額の3要素だけで決定するものではなく、貨物量の実績や企業ニーズ、さらには経済社会動向を踏まえ、将来の可能性を探りながら計画しております。小樽港と石狩湾新港とは、それぞれその地理的特性等を活かした港湾計画を策定し、これに基づき整備を進めており、道央圏の日本海側の流通拠点として相互に補完しながら、ともに発展を図っていくべきものと考えております。次に、小樽港の港湾機能の整備についてでありますが、現在進めております中央地区再開発や臨港道路の整備につきましては、海上物流の変化に対応する小樽港の近代化を図るために必要な施設整備として進めているところであります。また、ポートセールスを進める中で、コンテナ化への対応など必要となります荷役機械等については、必要性や緊急性などを十分見きわめながら整備を図ってまいりたいと考えております。次に、石狩湾新港の北洋材の見通しについてでありますが、港湾計画では西地区で取り扱うこととなっており、整備にあわせたポートセールスにより利用が図られていくものと考えております。また、新港との機能分担に対する懸念についてでありますが、従前から荷主等のニーズにより暫定的に勝納埠頭で取り扱っていた北洋材の港町埠頭へのシフトについては、国からの管理面や安全面での指導もあり、石狩湾新港と協議をし、暫定利用であるとの理解を得ております。次に、勝納埠頭の用地処分についてでありますが、この用地は小樽港の大宗貨物である輸入米穀類を主原料とする配合飼料工場の誘致を目的として造成したものであります。現在、暫定的に木材土場として使用している未処分地につきましては、厳しい経済情勢にありますが、隣接する穀物サイロとあわせ、引き続き穀物関連用地としての処分に努めてまいりたいと考えております。また、価格については、経済情勢などを見ながら対応してまいりたいと考えております。次に、小樽港縦貫線の整備についてでありますが、小樽縦貫線は、臨港地区の交通量の増加に対応し、港湾関連交通の円滑化を図るため港湾計画に位置づけしたものであり、小樽港と国道5号を結ぶ港湾幹線道路であるとともに、本市全体の交通体系における重要な道路の1つであります。なお、ルートにつきましては、昨年既に見直しを行い、事業費の圧縮を図ったところであり、御理解いただきたいと思います。次に、石狩開発株式会社の経営改善に係る支援策についてでありますが、バブル経済崩壊以降の長引く景気の低迷により企業の投資意欲が減退している中で、石狩湾新港後背地の分譲は平成5年度以降、極端な落ち込みを見せており、同社の長期借入金が約 630億円となるなど大変厳しい経営状況にあるものと聞いております。道では、新港地域開発を推進していく上で石狩開発株式会社の安定経営が必要であることから、平成12年度から3カ、年を経営改善期間として位置づけ、この期間に50ヘクタールの分譲目標を定め、目標達成に向けて行政、会社金融団が一体となった企業立地促進の取り組みを進めようとしております。その具体的取り組みの1つとして道では地元市と連携した立地助成制度の導入を考えており、さらに道では、この立地助成策のほかに、用地分譲の目標達成に向けた会社の事業活動に必要な資金の確保をしたいとしております。市といたしましては、新港地域開発には道・石狩市との連携が基本となることから、今後とも道・石狩市と協議をしながら、必要な支援策に連平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録携協力して取り組んでまいりたいと考えております。以上です。( 議長、25番」と呼ぶ者あり)「
質問 25番 西脇清
初めに、山田市政1年間の評価について伺いましたが、ほぼ予定どおり進んでいるというお答えでありました。しかし、人口も減っている、雇用状況も悪化していると。増えたのは先ほども申し上げましたとおり、観光客が 300万人程度増えているということです。観光客が増えていただくのは結構なことですけれども、そのことによって人口だとか小樽市内の景気がよくなるということでなければならないはずなのに、なっていないと。それでほぼ予定どおり進んでいるという答えは、どうしてそういうふうになるのかと。、マイカルについて、波及効果について試算されていたものがあるわけですね。そういうふうになるのだから156 億円を投資しても公共性があり、違法ではないのだということです。しかし、実際に1年を経過しても、その波及効果はあらわれていないというのが現実の姿であるわけですから、今の答弁は当たらないということになると思います。1,300 万人集客して、それではマイカルが本当に今後も安定して商売が続けられる状況にあるのか。マイカルでは1年間の物販の売り上げを 454億円というふうに見込んでいたようです。しかし、実績は 285億円。売り上げ目標の60%程度ですね。非物販は70億円を見込んでいたわけですが、実績は90億円。この点では20億円上回っています。ですから、将来、アミューズメントだとかホテルだとかその他は生き残る可能性はあっても、物販関係は維持できるかどうかというのは大変問題になってくる。こういうところを見ても、市長が言うようにいろいろな面で計画どおり進んでいるなどという実態にはないということだと思いますので、もう一度見解を伺います。それから、雇用の問題ですけれども、市独自の雇用対策についてはお答えがなかったですね。ちゃんと質問要旨にはマイカルへの要請と市独自の対策と。マイカルにも要請するし、市はどういう雇用対策を持って進めるのかという質問だったのですが、答えがありません。それで問題は、この1年間、市は逆にリストラで 100人以上、人を減らしているのですよ。職員で見るとマイナス38人、臨時雇用35人、嘱託職員34人、計 107名リストラしている。みずからリストラをやっておいて、他の企業には人を雇用してくださいなんて言われないでしょう、と私は思うのです。ですから、市独自の雇用対策をやって、そして他の企業なり事業者に雇用拡大を求めるということが必要でないのか。やっていることが逆だということでお尋ねしているわけです。市独自の対策を重ねてお尋ねいたします。それから、市場問題はお答えはありましたけれども、小樽市内の主な9つの市場が連携して頑張ろうと。結局はマイカルに対抗していこうということだと思います。しかし、3月の調査です、ちょっと古いのですが、妙見市場は59のうち空き店舗が20、第一入船市場は19店舗のうち空き店舗が10、半分以上あいている。入船市場は31店舗中9店舗があいている。中央市場は55店舗中7店舗があいているなどなど、どこの市場も苦戦しています。それで、とりわけ妙見市場は小樽市が大家さんですから、これについては特別な対策といいますか、要望も出されておりますので、具体化を図るべきだということで、具体的にどういうことで進んでいるのかというのをもう一度お答えください。それから 「いきいき資金」の関係ですが、利用がもう丸々二月経過してもゼロだと。中小企業の皆さんが資、平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録金ぐりで困っていないのか。決してそうではない。なぜ利用がないのか。先ほども述べたように、結局は最終的な金を貸すか貸さないかの判断は金融機関にゆだねられている。ですから、私に言わせると、この保証協会の保証料の2分の1を市が負担するだとか、利用されたい方はそういう問題ではないのですね。それ以上にいろいろ障害がある。金融機関の決裁をもらうためのハードルが幾つもある、だから利用がゼロなのです。そうしたら、あと解決の道は何かといったら、市が許可したものについては金融機関が無条件で融資をするという方式をとる以外ないのではないですか。せっかくこうやっていろいろ制度は次から次つくっていただいて結構なのですけれども、利用がされないのであれば、いくら1億 5,000万円以上予算化しても何もならないということになってしまうのですから 「直貸し」という言葉が嫌でしたら、別の言葉でも何でもいいです。実際に本、当に困っている中小零細企業の皆さんが利用できるものをつくるという立場に立っていただきたい、この点についてお答えください。あと、港湾問題ですが、平成11年に行ったときには1万 3,000台の交通量があったと。平成17年ぐらい、貨物量が目標の 3,800万トンを超えたときには、逆にあの周辺の交通量が1万 2,000台に落ち込む。現在より少なくなるという試算なのですよ。それなのに、なぜ臨港道路として、港湾で発生する貨物の道路として必要なのかということで私は疑いを持って質問しているわけです。だから、マイカルで渋滞して混雑するから、マイカルのためにあの道路を改良するのだとはっきりおっしゃればいいのですよ。それをあたかも予算は全部港湾の予算でやる。マイカルとはかかわりのないような仕組みにしているわけですね。しかも、先ほども指摘したように、現状貨物は平成17年 3,800万トンのまだ56%、7%なのですから。あと増える見込みがあるのかといったら、ないでしょう。だから、臨港道路小樽港縦貫線は港湾貨物が増えるから必要な道路ではないのだと。逆に今よりも減るのですから。ということで質問しているわけですから、せっかく手がけて、もうかなり金もつぎ込んでいるから、つくる、促進する以外にないという考えもあろうかと思いますけれども、いずれにしても我が党は小樽と銭函の間の今の有料道路を、もともとの約束が無料にするという約束だったのですから、それを国に求めて解決することができればすべて、お金を余り使わないで交通渋滞も港湾貨物の問題も解決できるのではないかということなので、市長としてはゼネコンのための事業を確保するという立場に立つのかということも問われるわけですから、この点について改めて伺います。それから、最後に北洋材の問題です。石狩市の了解をもらっているから後で問題は起きないのだと言ったところで、実際に石狩湾新港管理組合議会で石狩市の議員が、勝納埠頭を若干整備しただけで、直しただけで、機能分担を小樽市が破壊したといって管理組合の理事者に迫っているのです。当時は管理組合もそのことを認めたのです、小樽港が機能分担を破壊したということを。それで私は断固許されないということで、次の議会でこの発言を訂正させたという経過があるのですが、そういうあいまいなやり方ではなくして、暫定的な利用だから問題ないのだとおっしゃるけれども、苫小牧の東港も新日本海フェリーが使うのは暫定利用と言っています。しかし、暫定と言っても永久でしょう。実際に荷主や商社が小樽の方がよくて使っているのだから、これはどうしようもないのです。そういう立場に立ったら、機能分担があっても、今後マトンだとかフェリーの問題も含めて一層小樽との競合が激しくなる心配があるので、そういう心配される懸念を取り除くためにも、きちっと文書で北洋材は当面小樽港でも扱うということを約束しておいた方がいいのではないかという提起なのですが、この点についても再度お答えいただきたいと思います。平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
再質問にお答えいたします。初めに、1年間の評価の問題でありますけれども、公約の実現に向けての関係でほぼ予定どおりというふうに申し上げたのですけれども、先ほども申し上げましたけれども、人口の問題にしても、あるいはまた港湾貨物の問題にしても、こういった問題は短時間で即解決できる問題ではございませんので、こういった問題についても、現在、人口の問題については、やはり若年者を何とか地元に定着をさせると、そういう意味で地元の企業の活性化を図るために 「地場産業振興会議」の中でそういった地場企業の体力をつけるといいますか、そんなことの、取り組みの中で少しでも人口減少に歯止めをかけていきたいと、こんな取り組みをしているわけでございますし、港湾貨物の問題にしましても、今、コンテナ航路等の誘致について官民一体となって取り組んでいると、こんな状況であります。そんなことでございますので御理解願いたいと思いますし、公約の問題について、時間のかかるものもありますし、継続してこれからまたさらに検討するものもあると、こういうふうにお答えしたわけでございまして、御理解願いたいと思います。それから、雇用の問題、市独自のという話がありましたけれども、なかなか市独自でという難しい問題でもありますので、今回行いました国の緊急雇用対策の中で、これは時限がありますから、いずれ終わりますので、終わった後、引き続きそういった今回の国の事業の中で継続の必要なものがあれば、市独自でまた単費でやっていきたいと、こんなことでお答え申し上げました。それから、市の職員でもリストラしているのでないかと、こういうことでございまして、民間と市と同列で扱われても困るのですけれども、市はやはり市民の税金でやっているわけですから、やはり必要な見直しというものはやっていかなければ、必要な事業の確保もできないわけでございますから、そういった面では市としてもそれは必要な、雇用の問題で、どんどん、どんどん人を採用すればいいということにはならないだろうと思いますので、その点は十分御理解された上で質問されていると思いますけれども、高卒の新卒の採用が非常に悪いということで今回、職安とも協力しながら、市としても臨時なり嘱託でもって新たな雇用をしたということもありますので、御理解願いたいと思います。それから、妙見市場の関係でございますけれども、今いろいろと協議をしておりまして、どこへ集約をするか。A、B、Cの3棟ございますので、どの棟へ集約するかという問題もありますし、それから集約する場合の移転経費といいますか、そんな問題もあるわけでございます。さらにはまた、駐車場の問題については、河川法の絡みがあって、これは従来からのずっと引き続いた課題でありますので、これもなかなか一気に解決できませんけれども、今言ったような問題について、さらに協議を進めてまいりたいというふうに思っています。それから 「いきいき資金」の関係。確かにせっかく制度をつくりましたけれども、非常に現在のところ利用、がないといいますか、こういう経済状況の中でのこともありますから、ないのでしょうけれども、非常に制度資金自体が銀行との協調融資ということもありますから、銀行の理解も得られなければ融資条件が合わないといいますか、そんなことでございますから、なかなか申請があっても、すべてにおこたえできないということであります。経済状況も変化してきますと、こういった資金も利用する側が使いやすくなるのではないかと思っており平成 1 2年 第 2回 定 例会 本会 議 録ますので、もうちょっと時間をいただきたいと、こう思っております。それから、縦貫線の関係でございますけれども、これは港湾計画に位置づけしまして整備を進めているわけでございます。将来を見据えたときに、港湾貨物も減っている、あるいはまた自動車交通量も減るのではないかと、だから事業を見直せということでございますけれども、これはゼネコンのためにやっているわけでございませんし、小樽市の港湾活動といいますか、将来どう変化するかわかりませんけれども、我々としても貨物の誘致に全、力になって取り組んでいるわけでございますから、将来的には貨物も増えるだろうと、こういう見込みの中でそのときに対応できる道路をつくっていこうと、こういうことで考えておりますので、御理解願いたいと思います。北洋材の機能分担につきましては、港湾部長からお答えをいたします。( 議長」と呼ぶ者あり)「
答弁 港湾部長 兵藤公雄(港湾部長は2001年12月まで)
北洋材のことでございますけれども、確かに議員からお話しのございましたように、管理組合の議会の中でもそういった問題がございました。あの問題につきましては、やはり管理組合と私どもの方との意思の疎通といいましょうか、よくその辺の誤解を招くようなことがございまして、ああいうことになったのではないかと思っています。今後につきましては、私どもやはり考えているのは、荷主のニーズによりまして暫定的な措置として、管理組合の理解を得ながらやってきてございますので、文書確認ということでございますけれども、そのことにつきましては、従前からやはり信頼関係で管理組合とは協議をしてまいっておりますので、今後もさまざまな課題につきましては十分理解を得ながら解決してまいりたいと、このように考えてございますので、御理解をお願いいたします。以上です。( 議長、25番」と呼ぶ者あり)「
質問 25番 西脇清
マイカル誘致が小樽市にとって、人口問題でも経済の問題でも起死回生の起爆剤だということであったわけですね。それで、先ほど市長の答弁だと、これら解決するのは短時間では解決できないのだと。いつごろから人口が増え、そして港湾貨物も増え、そして中小企業の経営も改善するというふうに考えておられるのか、この点だけお尋ねします。
答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)
西脇さんのお話でございますけれども、それが明確に言えれば心配要らないのですけれども、言えないところで苦労しているわけですから、御理解願いたいと思います。