みんなの議会

小樽市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月12日

小樽港湾改訂計画に基づく平成17年目標、一般貨物は462万トン、フェリーは3,389万トン、これらの達成の見通し

2000年12月12日、小樽市議会の一般質問で、西脇清議員が「小樽港湾改訂計画に基づく平成17年目標、一般貨物は462万トン、フェリーは3,389万トン、これらの達成の見通し」について質問し、市長 山田勝麿が答弁しました。

質問者
西脇清 議員
答弁者
市長 山田勝麿

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 25番 西脇清

一般質問を行います。港湾問題からお尋ねいたします。小樽港における今年1月から8月までの一般貨物取扱量は 111万 4,700トン、前年同月比約 2,000トン、0.18%の増にとどまっています。フェリーは 1,397万 3,000トンで、約1万 3,000トンの減少です。一般貨物量は、平成9年まで 200万トン台を維持してきましたが、平成10年以降 100万トン台に落ち込んでしまいました。フェリー貨物も、新潟航路の減便などにより減少は避けられず、小樽港を取り巻く状況は厳しさを増しています。小樽港湾改訂計画に基づく平成17年目標、一般貨物は 462万トン、フェリーは 3,389万トン、これらの達成の見通しがあるのかどうか、まず伺います。我が党は、これまで、石狩湾新港との機能分担で共存共栄はあり得ず、少ない貨物の奪い合いになることを指摘してまいりました。昨年1年間の両港における一般取扱貨物量の実績は、小樽港が 173万トン、新港が 262万平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録トン、合わせても 435万トン。改訂計画目標の小樽港分は 462万トン、この1港分にも達しておりません。両港の目標は 1,126万トン、達成率は38.6%にとどまっています。小樽港、新港の港湾施設は、 462万、新港の 664万トンに見合ったものをつくることになっておりますが、この事業に両港で 1,300億円の投資が予定されています。これまでも何度も指摘してきたとおり、両港とも既に港湾施設は過剰です。二重投資となっており、改訂計画もちょうど折り返しの年ですので、今後の物流、両港を現実的に見て、投資は最小必要な範囲内に見直しを図るべきだと思いますが、見解を伺います。11月13日の経済常任委員会において、理事者は、コンテナ用荷役機械の設置の方向を示しています。今、小樽港にとって必要なのは、中央地区2期工事による埠頭拡張ではなく港湾機能の整備・充実。新港でのガントリークレーンの導入によって、本港との機能格差は決定的となります。市長はみずから中国へのポートセールスに努力されていますが、新たな航路開設をはじめ、貨物量増加に向け、港湾振興室はどういう目標を持って今後活動するのか伺います。今年10月に、委員会視察で秋田市における貿易振興ビジョンを学んできました。このビジョンは、調査委員会メンバー15人の中には、民間輸送関係、経済界、地元大学教授など多彩な顔ぶれの体制をとっています。事務局体制は、港湾貿易振興課長ほか6名を配置し、関連企業へのアンケート調査、個別ヒアリングなどについてポートセールスを行い、貿易参入の促進を図っています。振興室も中長期のスケジュールを持つべきだと思いますが、見解を伺います。いずれにしても、物流港として発展を願う小樽港を取り巻く現状は大変厳しいものがあります。国の基本政策が石狩湾新港を道央圏における日本海側の拠点港と位置づける。小樽港は観光レジャー港化という思惑どおりになる心配があります。日本の民間港として、二度にわたる米空母の寄港容認をはじめ、外国軍艦が平成に入ってからだけでも31隻の入港、函館の19隻を大幅に上回っています。幾ら口先で商港を守ると言っても、商業港としてのイメージを悪くしていることは明らかではないのか。この件についても伺います。札幌にはない小樽の財産「海」の価値を十分発揮できる活用を図るべきであります。次は、石狩開発について伺います。石狩開発は、石狩湾新港の建設と不離一体の事業として、昭和47年から用地の取得、造成、販売を目的として第三セクター方式で進められてまいりました。昭和53年、土地分譲開始以降、これまで売却予定の60%を分譲してきたものの、平成11年度末で 630億円の借金を抱え、破綻の状態です。この石狩開発に市は 6,800万円を出資しています。これまで配当金は1円もありません。我が党は、新港の建設も背後地の大規模開発も、列島改造論をうのみにした無謀な事業として批判をし、見直しを求めてきました。今現実の姿は、計画が過大であったことを立証していると思いますが、見解を伺います。この破綻状態の石狩開発を救済するため、11年度は道が20億円で港湾用地を先行取得、さらに、今年度から3年間、処分用地1平方メートル当たり、道が 6,000円、市が 1,200円、 7,200円助成する。処分予定面積は50ヘクタールで、完売した場合36億円の公費負担、小樽市は12.5ヘクタール分、1億 5,000万円の持ち出しとなるものです。3年間で36億円を投入しても、平成14年度末の借金は、利子も含めると約 570億円残ります。15年度以降、値引き制度がなくなれば、その後の収支見通しをどう見ているのか伺います。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録大企業のリストラ、人減らしで失業・雇用は最悪の事態、来年1月からの老人医療費制度の改悪、65歳以上の介護保険料の引き上げなど、個人消費が改善されないもとでは景気回復も期待できません。処分残地 700ヘクタールの順調な売却など不可能だと思います。こうした見通しのない石狩開発への新たな持ち出しはやめて、この事業そのものから撤退すべきと思いますが、見解を伺います。次は、まちづくりについて質問いたします。平成12年9月に市が行った歩行通行量調査では、中心3商店街7地点の総通行量は、平日で5万 4,300人、休日で4万 2,400人となっています。昨年3月、マイカル小樽オープン前の平成10年9月調査と比べて、平日で約1万人、15.4%、休日で約1万 9,000人、30.1%それぞれ減少しています。この事実一つを見てもマイカル小樽と既存商店街の共存共栄は不可能だと思いますが、見解を伺います。マイカル小樽に人も金も吸い上げられる現状に、多くの市民が、小樽の顔である商店街はどうなるのか心配しています。全国的に、野放しの大型店進出による既存商店街の空洞化が大問題になっています。どうやって中心商店街の活性化を図るのか、住民のためのまちづくりをどうするのか、小樽市も商店街や市場に対する助成などを行っていますが、商店街活性化について、どう対処し、見通しを持っているのか伺います。今年6月から施行された大規模小売店舗立地法をはじめ、既に全国で 300以上の自治体が基本計画を提出しておりますが、中心市街地活性化法、自治体の独自な特別用途地区制定を認めた改正都市計画法、いわゆるまちづくり3法がどう具体化されているのか、この点について伺います。このまちづくり3法は、これまでの大店法の廃止に伴い制定、改正された法律です。まず、大店立地法ですが、この法律の特徴は、大店法の中小小売業者の保護など経済上の需要調整を目的とした開店日、店舗面積、閉店時間、年間休日日数といった調整機能を一切持っていないことです。大型店の基準面、積は 1,000平方メートル超で、審査期間は最短で8カ月、最長で10カ月としており、大型店が出店する場合に届け出を受けた自治体は、大型店の立地する住民や経済団体などの意見を踏まえて大型店側に対策を求め、生活、環境対策が不十分な場合は変更勧告できる仕組みとなっていますが、この大店立地法による審査は、交通渋滞駐車場の不足、ごみ・騒音対策などの環境対策だけに絞られており、これまでの大店法よりはるかに規制力を欠いています。権限者が北海道ということもありますが、市としてどういう体制で臨むのか伺います。改正都市計画法は、自治体が特別用途地区を用途地域の趣旨の範囲で、あくまでも補完するものとして、柔軟に定めることができるとしています。また、市街化調整区域でも、これまでの大規模開発から、小規模開発が市の策定した地域計画であれば可能となっています。つまり、都市計画法の用途地域での規制はほとんど変更はなく、商業施設立地の制限なしとする地域では、大型店の出店禁止区域とすることはできません。この改正都市計画法に基づき、市はどういう体制で住民参加の組織づくりをするのか、既存商店街を守るのか、この点について伺います。中心市街地活性化法は、大店法の廃止と大店立地法の制定という大型店出店緩和政策、つまり「むち」の政策の一方で、中心市街地活性化法は大店法廃止に伴う見返り策、つまり「あめ」政策として、13省を巻き込んでつ、くり上げたものです。99年度の予算規模は、通産省が 1,100億円、建設省が 5,400億円、厚生省は 3,300億円運輸省は 4,573億円など、総額1兆円を超える大事業となっています。財政危機のもと、これだけの予算がつくのは異例のことです。これらの予算に関連して、市としてどう活用が図られてきたのか伺います。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録この活性化法は、まず国が市街地の整備・改善と商業などの活性化を一体的に推進する基本方針を立て、市はそれをもとに、対象となる中心市街地について基本計画を作成する。この計画に盛られた土地区画整理、市街地再開発、道路、公園、駐車場など公共施設整備事業などについて、国は各種助成措置や税制の特例制度を適用するというものですが、市の基本計画、それに基づくTMO、中小小売業の高度化を推進する機関の事業構想はどうなっているのか。また、この事業の中で市中心街、商店街の要望が強いのは駐車場問題となっています。かつて小樽駅前地下駐車場構想が議論されましたが、これらの要望にどうこたえるのか見解を伺います。いずれにしても、大店立地法、改正都市計画法にしても、これらの大型店出店規制を可能にすることは困難であり、活性化法についても、地域ごとに異なる事情をどこまで計画に盛り込むことができるのか、住民のためのまちづくりをどうするのかという視点で進めるべきであります。次は、中小企業、雇用問題について伺います。経済企画庁は11月17日、タクシー運転手や百貨店店員ら、景気動向に敏感な職種の人々に景況感を聞く10月の、「景気ウオッチャー調査」を発表しています。景気の2~3カ月程度の先行きを示す判断指数は48.9%となり景気が悪化するとの見通しが優勢となっています。横ばいを意味する50を下回ったのは今年1月の調査以来初めてのことです。経済企画庁は 「景気感は悪化している、特に個人消費を注視する必要がある」と指摘していま、す。また、11月の月例報告で、景気の現状について 「全体として緩やかな改善が続いている」と述べたものの、、新たに「家計部門の改善がおくれるなど、厳しい状況をなお脱していない」としています。市長は、現在の景気動向をどう見ているのか、まず伺います。民間調査機関の発表では、10月の全国企業倒産は 1,655件、負債額8兆 4,042億円、前年同月比 1.9倍、これは中堅生命保険会社の倒産によるもので、戦後最悪の規模となっています。倒産の主な原因は、販売不振が 915件、55.2%を占めています。昨年は98年10月から実施された信用保証協会による中小企業金融安定化特別保証制度で倒産件数が減少した年です。それでも、今年は中小企業の厳しい経営実態や銀行の執拗な貸し渋り、資金回収の動きを反映して急増し、このまま推移すれば、今年はバブル崩壊の91年以降最悪の事態となります。市内においても、10月までの企業倒産は24件、負債総額は 102億 300万円、前年同月比、件数では58.3%、金額では 5.2倍となっています。中小企業の倒産防止の特別対策がとられているもとでの急増です。しかも、倒産企業の中には古くからの名の通った企業がたくさん含まれていることです。こうした事態について、市長の考えと今後の対策について伺います。こういう状況ですから、年末にかけて零細業者の経営は一層厳しい状況にあることは当然です。例年、市は年末ぎりぎりまで相談窓口を設けて頑張っていますが、利用はありません。今年はどうするのか、なぜ利用がないのか。これまでも指摘してきましたが、相談窓口を設けても、店開きをしても、新たな商品がない。従来型の貸付制度を並べていたのでは、利用者が来ないのも当然だと思いますが、どう対応されるのか伺います。次は、いきいき資金について伺います。今年度当初予算で1億 5,300万円を計上しております 「商業環境変化対応特別資金」という名前をつけてい。ます。利用は、これまで32件の問い合わせがあったものの、8カ月が経過しても1件の利用もない。市長は予算議会の提案説明でも強調した制度の一つです。どうして1件の利用もないのか、原因について伺います。我が党が指摘してきたように、保証料金、利率の軽減もさることながら、融資の決定権が金融機関に任されて平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録いる、このことが障害になっている。この点の改善が必要と思います。つまり、市が融資の決定を行い、金融機関は無条件に応じるという制度に切りかえる以外に、この制度をいいものにするということにはならないのではないか。見解を伺います。雇用問題について伺います。小樽職安によると、10月の小樽職安管内における月間有効求職者数は 4,324人、昨年同月に比べて 416人の増加となっています。就職件数は 412人、就職率 9.5%、有効求人倍率は0.42倍です。全道、全国の水準を大きく下回っています。市は、これまで国の緊急特別雇用対策事業に取り組むなど、雇用対策を進めてきましたが、好転の兆しが見られません。また、新規高卒者の内定率を見ても、求人数も就職者数も昨年を下回っています。雇用対策をどう進めるのか伺います。、質問の最後は日銀の問題ですが、日銀小樽支店の存続について、市長も奮闘されております。11月27日には約1時間にわたり、都通りやサンモール商店街などで存置を求める街頭署名が行われてまいりました。これには商工会議所、議員、事務局など含めて43名が参加し、1時間で約 800筆が寄せられています。私も参加いたしましたが、通行された市民の圧倒的多数の方が賛意を表明されています 「日銀がなくなると、ますます斜陽小樽。になる 「もと銀行に勤めていた。ぜひ残してほしい 「サンモールでも署名をしたが、もう一度したい 「町内」 」 」から来たので、もう既にやった 、多くの人々が励ましの言葉を寄せています。今や存置運動は全市民の関心事」となっています。これまで、市長はじめ、議会、商工会議所の一致した結束が、日銀側に当初の10月正式決定という態度を変えさせ、今後も話し合うという状況をつくり出したと思います。市長は、今この時点でどういう分析をされているのか伺います。いずれにしても、日銀側が小樽支店廃止という態度を変え、再検討するという状況では今のところないと思います。ただ、これほどまでに全市民が結束していることに戸惑っているとも受け取れる状況にあります。さらに存置のための世論を高め、広めることができれば、存置の可能性もあると思います。12月4日までの1次署名に引き続き、存続、継続して署名運動なども行うべきだと思いますが、いかがでしょうか。日銀支店の改廃は日銀だけの判断でできません。日銀は、小樽支店の廃止理由の一つに、平成9年5月の国会における附帯決議で、機構の見直し、支店・事務所の統廃合、保有資産の整理、人員配置の適正化等を含む抜本的なリストラ計画を早急に作成し、あわせて経費予算、給与水準、日銀納付金等の透明性の確保に努めることと定めがあり、この具体化のため統廃合する。小樽支店を廃止するという理由であります。我が党は、この決議に反対してまいりました。附帯決議は、個別の支店の廃止を特定しておらず、しかも支店廃止は大蔵大臣及び金融再生委員会の認可が必要であります。これらの機関への特段の要請が今後必要と思われます。したがって、各政党への市独自の要請も必要と思いますが、どう対応されるのか伺います。、今回、小樽支店が廃止の対象とされたのは、札幌支店に近いことも理由にされています。日銀33支店のうち銀行券受払金額が最下位、平成11年は 4,000億円にとどまった。32位の函館支店の 8,000億円の2分の1にとどまっています。長年にわたる自民党型政治のもとで、人口減少、経済の基盤沈下がここには示されています。札幌一極集中、中小企業の弱体化ということも、この小樽支店廃止の起因になっていると思いますが、この点についても市長の見解を伺います。再質問を留保して、質問を終わります (拍手)。平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

西脇議員の御質問にお答えいたします。港湾問題について何点かお尋ねがありました。まず、小樽港港湾計画に基づく取扱貨物量の目標達成についてでありますが、港湾計画の貨物量は、これまでの実績の推移とともに、経済社会動向をとらえ、将来の可能性を探りながら設定しております。現在も依然として景気の低迷による厳しい経済環境にありますが、小樽港におきましては、本年8月までのフェリー貨物量は対前年比で 0.1%の減にとどまり、一般貨物量につきましては、わずかではありますが増加しております。今後も、港町埠頭の有効活用や既存施設の利用形態の再編を図り、さらには、ポートセールスについても官民一体となり、より一層積極的に取り組み、コンテナ航路の開設など、取扱貨物量の増加につながる港湾施設整備を行いながら、貨物量の目標達成に向けて努力をしてまいりたいと考えております。次に、小樽港、石狩湾新港における投資の見通しについてでありますが、小樽港は後志圏や札幌市を中心とした地域を背後圏とする物流や国際交流拠点として港湾機能の充実が期待されており、中央地区の再開発や臨港道路の整備を進めております。また、石狩湾新港については、札幌都市圏を中心とした地域の日本海側に位置する流通拠点港として外貿機能の強化を図ってきました。今後とも、施設整備に伴う投資につきましては、両港がそれぞれその地理的特性を生かしながら、道央圏の日本海側の流通拠点港として、適切な機能分担と相互補完を図り、ともに発展するために、貨物需要の動向や整備の必要性、緊急性を見きわめながら適切に進めていく必要があると考えております。次に、港湾振興室の活動目標についてでありますが、近年、我が国における外貿定期航路貨物量は増大しており、特にコンテナ貨物量が年々大きく伸びてきていることから、小樽港においても対岸諸国との外貿定期コンテナ航路の開設を最大の目標に活動してまいりたいと考えております。また、さきに小樽港利用促進協議会の航路貨物誘致対策プロジェクトチームが、道内外の荷主、企業を対象に貨物動向調査を行ったところ、中国航路の開設を希望した事業所が一番多いという結果もあり、また、小樽港における中国コンテナ航路開設に関心を示している船社もありますことから、航路開設に必要なコンテナ貨物量の確保と荷役機械など航路受け入れ体制の整備に取り組み、航路開設に向けて努力してまいりたいと考えております。、次に、港湾振興室の年次計画についてでありますが、これまでも小樽港利用促進協議会などと連携しながら航路貨物誘致対策プロジェクトチームによる貨物動向調査や、船社、商社等への企業訪問などのポートセールスを行い、港の利用促進に努めてきております。中長期的な港の利用促進や貿易振興につきましては、これまでも国内外の経済情勢や港湾動静を見ながら計画的に取り組んでいるところでありますが、当面、中国との定期コンテナ航路開設を重点目標に活動してまいりたいと考えております。次に、米空母寄港による小樽港のイメージについてでありますが、このたびの米空母の寄港に当たっては、入、出港及び離接岸時の安全性や商業港としての港湾機能への影響等、幅広い検討を行い、受け入れたものでありさまざまな受けとめ方はあろうかと思いますが、今後とも商業港として発展を期してまいりたいと考えておりま平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録す。次に、石狩湾新港地域開発について何点かのお尋ねがありましたが、初めに、石狩湾新港の建設と背後地の開発についてでありますが、本地域は、昭和47年に国が策定した「石狩湾新港地域開発基本計画」により、北海道経済の発展並びに産業の高度化に大きく寄与する拠点として位置づけされ、これにより港湾の整備及び工業・流通団地の開発が進められてきたものであります。この間、社会経済情勢の変化などにより、開発の長期化を余儀なくされているもの、これまで約60%の用地を分譲し、約 730社の企業立地が図られております。現在、そのうちの約 550社が操業しており、また、就業者も約1万 3,000人に達するなど、着実に産業集積を高めてきております。今後も、札樽圏における生産・流通基地並びに道央圏における産業拠点の形成という所期の目標達成に向けて開発を推進していく必要があるものと考えております。次に、石狩開発株式会社の経営収支見通しについてでありますが、同社においては、平成12年度から平成14年度までを経営改善期間とし、この3カ年において、関係者の支援を得ながら、企業誘致の強化による分譲収入の確保と借入金の圧縮、経営合理化の推進や固定的な収入の確保等による経営基盤の安定など、今後の経営体制を確立するための土台づくりに努めるとしております。一方、経営改善期間後の経営安定のためには、中長期的な視点に立った事業運営の検討が必要不可欠でありますことから、関係機関の協議により、開発の進め方や土地利用計画の見直しを早期に行うことが必要であり、また、石狩開発株式会社にあっては一層の経営改善に努めなければならないものと考えております。次に、石狩湾新港地域開発の事業そのものから撤退すべきということでありますが、先ほどもお答えいたしましたとおり、本地域におきましては、経済情勢の変化などにより開発の長期化を余儀なくされているものの、これまで約60%の用地を分譲し、また 550社が操業しているなど、着実に産業集積を高めてきております。今後において、開発の進め方や土地利用計画の見直しなど課題の克服に努めながら、所期の目標達成に向けて開発を推進していく必要があるものと考えております。次に、まちづくりについて何点かお尋ねがありました。、まず、マイカル小樽と既存商店街との共存共栄についてでありますが、中心商店街における歩行者通行量は全体としては平成4年をピークに徐々に減少する傾向にありますが、このような傾向は小樽だけではなく全国的に見られる現象であります。また、マイカル小樽オープン直後の平成11年5月以降の通行量は、休日を除くとほぼ横ばいとなっており、ある程度の落ち着きを取り戻しているものと考えております。しかしながら、昨今の消費者ニーズの多様化や低価格志向などにより、商店街を取り巻く環境は依然として厳しいものがあることも十分認識しております。したがいまして、既存商店街と大型店が互いにその魅力と個性を発揮し合うことにより、均衡ある発展をしていくことが本市商業の発展につながるものと期待をしており、マイカル小樽と既存商店街との共同イベントを企画するなど、いわゆる共存共栄が図られるよう努力してまいりたいと考えております。、次に、商店街の活性化についてでありますが、市といたしましては、本市商業の均衡ある発展を図るためにこれまでも種々の施策を講じてまいりました。特に既存の商店街に対しましては 「活力ある商店街づくり推進、事業」の中で、ハード、ソフト両面からの支援を行ってまいりましたし、今年度は「いきいき市場づくり推進事業」を実施し、市場連合会の創立や、その記念大売り出しなどに支援を行ってまいりました。しかしながら、商店街活性化のためのいわゆる特効薬もなかなか見当たらないというのが実情でありますが、最近は商店街が、ア平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録。ドバイザー派遣制度や空き店舗対策事業など、既存の支援策を積極的に活用するケースがふえてきておりますまた、中心商店街においては、近い将来に向けてアーケードや歩道など基盤整備が計画されておりますが、今後とも既存の商業振興策をベースに、商業者とともに知恵を出し合いながら、活気と魅力にあふれた商店街づくりに官民一体となって取り組んでまいりたいと考えております。次に、大店立地法についてでありますが、この法律は、その目的、趣旨を、中小小売業者の事業機会の確保という従来の考え方から、環境保全を主眼とした発想に転換したものであります。今後、大型店の立地に際しましては、北海道が運用主体となり、基準に基づき審査を進めることとなっております。なお、その審議過程の中で市としての意見を求められることから、既に庁内関係部による打ち合わせ会議を設置するなど、市として適切に対応することとしております。次に、改正都市計画法による特別用途地区についてでありますが、地域の特性や実情に応じたまちづくりを推進するために、住民の意向を踏まえ、用途地域の用途の制限を補完的に強化または緩和する制度に改正されたものであり、特別用途地区を指定するに当たりましては、住民の理解と参加を基本にしております。住民参加の仕組みについては、都市計画審議会に住民の代表の枠を設けていること、また、都市計画マスタープランの策定に当たっても、幅広い年齢層によるアンケート調査や地域の代表による懇談会などを通じて住民の意向を把握しながら策定することとなっており、今後のまちづくりなどに当たりましても、地域の住民や商店街の皆さんの意見を聞きながら進めてまいりたいと考えております。次に、中心市街地活性化関連予算についてでありますが、中央通地区土地区画整理事業においては、安心で快適な街路形成を図るため、建設省が本年度創設した「まちづくり総合支援事業」の導入を行っており、また、小樽駅のバリアフリー化を促進するため、運輸省の交通施設バリアフリー化設備整備費補助金を導入し、エスカレーター等の設置を行ったところであります。今後、商店街の活性化を目指し、リノベーション補助金など通産省関連の施策を積極的に導入していきたいと考えております。また、TMOの事業構想については、現在、商工会議所においてTMO構想策定のため検討を重ねており、本年度中にはTMO構想が取りまとめられるものと考えております。次に、小樽駅前地下駐車場構想についてでありますが、国において平成3年から5年にかけて国道5号の地下駐車場の可能性について調査を行い、小樽市としても関連する調査と検討を行いましたが、地下駐車場設置のためには、既存再開発ビルの改築など課題が多く、事業の実現化は難しい状況にあります。次に、景気、中小企業等についてのお尋ねがありました。最初に、現在の景気動向についてでありますが、先ほどお話がありましたように、11月の経済企画庁の報告に、よりますと、企業部門を中心に自律的回復に向けた動きが継続し、全体としては緩やかな改善が続いているが家計部分の改善がおくれるなど、厳しい状況をなお脱していないと公表されております。特に北海道におきましては、個人消費に力強さが欠け、公共投資が減少ぎみで全体の足を引っ張っていることから、道内景気は全体として足踏み状態にあるといわれております。また、本市におきましても、来春の新規学卒者の就職内定状況が厳しい状況であり、個人消費も、大型小売店売上高や自動車新車登録台数などの関連各指標が前年割れとなるなど、依然として低調に推移しております。これらの国と地方の景況感の違いにつきましては、経済対策の効果があらわれるまでのタイムラグや産業構造の差異によるものと考えておりますが、これまで進められてきました国や道平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録などの景気対策の効果に期待しているところであります。次に、企業倒産についてでありますが、最近の本市の状況につきましては、景気の低迷による販売不振による倒産件数が多く、その中で民事再生法の申請によって早目に再生しようとするものが見られることが特徴的となっております。いずれにいたしましても、倒産件数、負債額が増加するなど、企業を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いておりますが、一地方自治体として有効な対策を打ち出すにはなかなか難しいものがあると考えております。市といたしましては、各種融資制度の充実や、経営課題に対する専門家の助言・診断を行うなど、経営健全化に努めてきたところでありますが、今後ともこれらの対策を充実するとともに、関係機関との連携を図りながら、その防止に努めてまいりたいと考えております。次に、年末の相談窓口についてでありますが、資金需要期を迎える市内中小企業者の資金確保の円滑化を図るため、従来の北海道小樽商工労働事務所、小樽商工会議所に、今年度は国民生活金融公庫を加え、去る12月6日、7日の両日、合同相談窓口を開設し、対応したところであります。今後とも、市の制度融資のほか北海道や国の融資制度の活用を図るとともに、金融機関や信用保証協会に対し協力を働きかけてまいりたいと考えております。次に 「商店いきいき資金」についてでありますが、利用がない理由についてでありますが、市内中小企業者、の中には、事業経営が不安定で景気の先行不透明の中、融資を受けてまで事業展開を図ろうとする企業が少なく、経済環境の好転に期待するものと思われます。次に、融資決定権についてでありますが、決定権の見直しは、審査に当たって担保能力や財務体質を見きわめる上で専門的な知識を要することや、回収に当たってのリスクなど、多くの課題があるため難しいものと考えております。次に、雇用対策についてでありますが、これまで国は景気回復を最優先に緊急地域雇用特別交付金事業等を実施し、より多くの雇用創出が図られるよう努めております。10月末の小樽管内の有効求人倍率は、道の0.48倍を下回り0.42倍にとどまりましたが、新規求人数は全産業で大きく増加し、前年同月比では13カ月ぶりにプラスとなるなど、指標の面では改善の動きが見られますが、依然として厳しい状況が続いています。このような状況を踏まえて、 厳しい新規学卒者への就職の場を確保するため、先月初め、新たな取り組みとして、市独自で市内 20・0数社を直接訪問し、採用を依頼したところであります。さらに、より多くの生徒が就職の機会を得ることができるように、小樽公共職業安定所などと共同で 「新規学卒者就職のための会社説明会」を来年1月に開催を予定し、ております。今後とも各関係機関と連携し、管外や道外への流出や未就職生徒が出ないよう努めてまいりたいと考えております。次に、日銀問題につきまして何点かお尋ねがありました。、まず、現時点での分析についてでありますが、先般、10月3日、日本銀行より小樽支店の廃止方針が示され市といたしましては、早急に商工会議所、市議会等と一体となり、当面する対策について協議を進め、存置に向けた取り組みを進めたところであります。、これまでに、既に3次にわたり、日本銀行本店、大蔵省、金融庁等に要請行動を展開してきたところでありこの間におきまして、北海道、後志支庁、後志総合開発期成会など多くの方々の御協力、御支援をいただきました。さらに、小樽支店の存続を願う多くの市民の皆さんの声を集約するため、全市的に署名活動を展開してまいりました。大変短い期間ではありましたが、目標をはるかに超える約7万 6,000人の署名が寄せられ、早速日銀平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録に署名簿を届け、存置を願う市民の熱意をお伝えし、廃止の方針の撤回を重ねて要望してきたところであります。、状況は大変厳しいと思っておりますが、今後とも日銀の動きを注視するとともに、小樽支店の存続を目指してできる限りの努力をしてまいりたいと考えております。次に、署名活動についてでありますが、先般、12月4日まで第1次集約期限として約7万 6,000名の市民の皆さんの署名をいただきました。なおその後も多くの市民の皆さんから存続に向けた署名が寄せられていることから、活動を継続することとし、しかるべき時期に再度要請の取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、大蔵省等への要請についてでありますが、御質問にもありますように、小樽支店の存置を求める日本銀行約款の変更に当たっては、大蔵大臣及び金融再生委員会の認可が必要となります。こうしたことから、先般の要請活動の際、日本銀行とあわせ大蔵省理財局、金融再生委員会に対しても、要望書を持参し、存続の要請を実施いたしました。また、各政党への要請につきましては、小樽市議会の各会派を通じまして特段の御支援をお願いしているところでありますが、今後とも必要に応じ、各方面に対し要請行動や協力支援のお願いをしてまいりたいと考えております。次に、札幌一極集中についてでありますが、今回の支店廃止につきましては、日本銀行法の改正に伴う国会の附帯決議の中で、支店・事務所の統廃合を含むリストラ計画の作成を求められたことから今回の方針が示されたものと伺っております。特に廃止に向けた判断基準として、支店の機能に対する地元の金融機関、一般企業等の需要、支店間の時間距離、さらには、地方自治体、国の機関等との連絡調整などを総合的に勘案して方針を示したものと聞いておりますが、いずれにいたしましても、日本銀行法の改正により、適正かつ効率的な業務運営が求められる中、日本銀行側として国会の附帯決議にこたえるための措置と聞いております。以上です。( 議長、25番」と呼ぶ者あり)「

再質問 25番 西脇清

再質問を行います。石狩開発の経営改善の問題ですけれども、8月以降、割引制度が大々的に新聞報道、あるいはまた航空、飛行機の雑誌などにも多く載っていました。そういう成果があらわれたのかどうかわかりませんけれども、それ以降、この割引制度で処分できた土地が 4.1ヘクタール、そのうち小樽市域は 2.8ヘクタールと伺っております。今年度、10ヘクタール処分の目標ですから、ほぼ半分はいったかなという状況ですけれども、しかし、この小樽市域 2.8ヘクタール、もしこれが、この企業が2年以内に操業開始すれば、小樽市は 3,360万円投入することが義務づけられます。問題は15年以降の収支計画が先ほどの説明でも全く不透明だということです。したがって、市として今やるべきことは、15年以降収支計画、この割引制度をやめた時点でどうなるのかということをやはり明確に示させると。その上で 我が党は反対ですけれども - やるのであったら最小限度そういう措置をとる-べきでないかということなんです。50ヘクタール、道と小樽市で36億円税金を投入するわけですから、第三セクターという名によっての甘えは許されません。そういう点で、15年以降の収支計画を出させるのかどうか、そのことを見きわめた上で、最小限度、助成制度にのっかるかどうかということをやるべきだと思います。しかし、私たちの見通しは、3年間、ある程度土地は処分されるにしても、15年以降は景気の回復が改善されるなどという状況にありませんから、また「もとのもく平 成 1 2 年 第 4 回 定 例 会 本 会 議 録あみ 、15年以降もこの割引制度を続けるということになるのでないかという心配もありますから、もう今の時」点でですね、この石狩開発から手を引いて、出資している 6,800万円も今のうちに引き揚げておくということが一番賢明でないのか。この点について伺います。( 議長」と呼ぶ者あり)「

答弁 市長 山田勝麿(市長は2011年3月まで)

御承知のとおり、石狩開発は厳しい経営状況ということで、当面3年間、この3年間の間で、関係者の支援を得ながら、企業誘致あるいはまた土地分譲を行って、何とか経営基盤を安定させたいと、土台づくりをしたいと、こういうことで今取り組んでおりまして、15年以降というお話でございますけれども、なかなかそこまで現状では見通しを立てる状況にないだろうというふうに思いまして、北海道並びに小樽市、石狩市含めて、会社も含めた中で総合的に協力体制をとって進めていきたいと、こういうことでございますので、御理解を願いたいと思います。

出典:小樽市議会 平成12年第4回定例会 2000年12月12日 議事録 PDF(143ページ) 間違いを知らせる