みんなの議会

ニセコ町議会 令和7年第7回定例会 2025年9月24日

ニセコスタイルの教育について

2025年9月24日、ニセコ町議会の一般質問で、高井裕子議員が「ニセコスタイルの教育について」質問し、教育長 片岡辰三、総合教育課長 淵野伸隆、町長 片山健也、商工観光課長 馬渕由香が答弁しました。

質問者
高井裕子 議員
答弁者
教育長 片岡辰三、総合教育課長 淵野伸隆、町長 片山健也、商工観光課長 馬渕由香

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 5番 高井裕子

続いて、ニセコスタイルの教育について、以下 2 点お伺いします。①ニセコスタイルの教育を掲げているニセコ町ですが、なかでも英語教育については力を入れていると存じます。幼児センターから小学校、中学校、高校と英語の教育の中で、特に中学校教育では高校と同様に年間 140 時間という最も多くの時間を割いていると伺っております。現状まだ十分とは言えない英語教育について、今後どのような対策を検討されているかをお伺いしします。32一般的な地域と違い、ニセコ町は海外にゆかりのある子どもたちも大変多く、多様な文化の受入れや国籍を越えた交流ができる一方で、英語教育の格差が生じており、教師の負担も相当なものだと推測いたします。今後も町をあげたサポートをさらに検討できないでしょうか。また、ニセコエリアが有する教育の資源でありますネイティブスピーカーの活用につきましては、現状はどのような検討をされているのか伺いたいと思います。②地域特有の事業として農業体験や、スキー、ラフティングなどのニセコ町らしい教育が行われております。本年は何年ぶりかにニセコ小学校 5、6 年生のアンヌプリ登山が再開されたという大変うれしい知らせを聞いていますが、再開してみての課題も当然あったかと存じます。非常にニセコらしくかつすばらしい取組だと感じております。一方で、本年はニセコ小学校の田植え事業が急遽、残念ながら廃止になってしまったと伺いました。それに対しては事情を察しますが、非常に保護者からも残念な声が届いております。今後、現在のニセコらしい教育についての課題と対策をお伺いいたします。

答弁 教育長 片岡辰三(教育長は2026年3月まで)

高井議員の御質問にお答えいたします。1 点目について、英語教育、小学校では外国語教育ですけれども、ニセコスタイルの教育の重点の一つと位置づけてございます。まず町教委としては、英語の授業改善や教職員の資質向上が重要と考えており、幼小中高の全教職員で組織するニセコスタイルの教育研究会においても授業研究に取り組んでいるほか、次年度に向けて道教委に対して中学校の英語担当教諭の加配措置を要望したり、英語モデル授業の研究指定も検討しているところでございます。本町における英語教育の目標は、英語を活用していろいろな人とコミュニケーションを図り、自分の思いや考えを伝え合う力を育成することが重要であると考えており、議員御指摘のとおり、学校での英語学習だけでは十分ではないと考えております。町教委としては、児童生徒が英語検定などに積極的にチャレンジし、英語力をより高められるよう、受験費用の助成や学習会の開催などで応援したり、あるいはニセコ高校に設置しているニセコワールドビレッジの活動に参加し、多言語や多文化に触れる機会をたくさんつくったりするなど、町全体で児童生徒が英語を使い、親しみ、学ぶ取組を進めていきたいと考えております。これらの取組をサポートするために、ネイティブスピーカーとしての学校配置のALTや役場のCIRがその役割を担っておりますが、今後は地域の外国人の皆様にも御協力をいただくなど、地域人材の積極的な活用も検討していきたいと考えてございます。2 点目について、農作業や登山、ラフティングなどの自然体験、キャリア教育といったニセコらしいふるさと教育を進めることもニセコスタイルの教育の重点の一つでございます。本町の自然環境や多様な人材など、豊富な教育資源を用いることは大変有意義な教育活動につながっており、こうした特色ある活動を今後も継続していくことが重要であると考えております。そのためには、学校と地域との連携が不可欠であると考えられます。そこで本町としては、学校・家庭・地域が連携する場としてコミュニティ・スクール制度を導入してございます。コミュニティ・スクール委員会の中でニセコらしい教育について熟議を行うことで、33これらの体験機会をしっかりと継続、確保していきたいと考えております。なお、御質問の中にありましたニセコ小学校の田植体験につきましては廃止ではなく、今年度は調整がつかず実施できませんでした。次年度からは再び実施に向けて調整を図っているところでございます。改めまして、こういった体験機会に御協力いただいている地域の皆様方にお礼申し上げますとともに、これからも御支援御協力をお願い申し上げます。引き続きニセコスタイルの教育を通じ、ニセコで学び、ニセコを愛する子どもを育んでいきたいと考えておりますので、御理解と御協力のほどよろしくお願いいたします。

議員の質問 5番 高井裕子

ただいま教育長から御説明ありましたニセコ高校の中にできたワールドビレッジ、私も開設のときには参加させていただいて、その後も一度おじゃまさせていただいてるんですけれども、高校の生徒たちが非常に楽しいんで参加をしております。中学生になりました息子も参加をさせていただいて、体験入学に行って記憶にあるのがワールドビレッジだったそうです。英語は上手ではありませんけれども。しかしそういった意味では、子どもたちが英語に興味を持つきっかけというのはただの授業からではなくて、外からの体験だったり、そういった体験をいくつできるか、いくつ多くできるかというチャンスだと思います。という意味では、他町村とは違ったニセコ町特有の海外の方がたくさんいる中で体験できる機会を増やすことが非常に大事なのではないかなと思っております。先ほどあったように、ワールドビレッジが学校を飛び越えて小学生や中学生でも参加できる仕組みがいち早くできるといいのかなと感じております。どうしても私たちにとっての 1 年と子どもたちにとっての 1 年は全然違うわけで、できる限り多くの方に参加できるような形をとっていただきたいなと思います。あとはニセコスタイルでコミュニティ・スクールのお話も出たんですが、コミュニティ・スクールの中でも多くのことを協議されてるかと思うので、ちょっとこれは質問にはならないのかもしれないんですが、ぜひともコミュニティ・スクールの中で英語もですが、地域のイベントというか地域特有の事業をもっともっと検討していただきたいと思います。現時点でコミュニティ・スクールではどういった地域の特別な事業が協議されているか、もし他にあればお伺いします。

答弁 総合教育課長 淵野伸隆

ただいまの再質問についてお答えいたします。まず英語の関係でございます。今御指摘いただいたとおり、例えば中学生の英語力というところでいきますと、過去全国学力学習状況調査という調査で英語の学力についても全国等と比較しながら分析を行っております。直近では令和 5 年度に英語の調査を行っておりますが、その中では例えば聞く、読む、書くといったことについては北海道並み、全国よりちょっと低い程度といった傾向が出ている一方で、話すことについては非常に低い結果になったということがあります。そういった意味でも、先ほど教育長からも答弁させていただいたとおり、学校の授業の改善や教職員の資質向上というところを図っていくと同時に、学校以外の場面でいかに子どもたちが英語を使ってコミュニケーションをとったり楽しんだりする機会をつくっていくかということが、大事だというふうに私どもも認識しております。その中で、ワールドビレッジをニセコ高校の中に設置してお34りますけれども、高井議員の息子さんも行かれたように小学生・中学生にも開放して、中学生もたくさん来ておりますし、今後小学生向けの事業も取り入れながら、地域の中で英語を楽しむ、英語を使うという機会を教育委員会としてもしっかりつくっていきたいと考えておりますので、御理解くださいますようよろしくお願いいたします。それから、コミュニティ・スクールの関係ですが、コミュニティ・スクールの中でも地域の皆さんと一緒にたくさんの活動を検討させていただいております。これも先ほどの教育長のほうからの答弁の中でもありましたが、ニセコらしい体験活動をこれからもしっかり続けていくためには、地域の皆さんとの協力関係っていうのをきちっとつくっていく、学校の力だけではそういった活動を継続していくことは難しいと思っておりますので、そういった内容についてコミュニティ・スクールの中で学校と地域の皆さんが一緒になって、何をやったらいいか、どうしたら続けられるかということを引き続き協議していきたいと思っております。その中で現在取り組まれてるような事業としましては、先ほど紹介いただいた今年度のニセコ小学校のアンヌプリ登山ですとかスキーの授業のサポート、それから中学校ですと例えば着付けの体験ですとか琴の学習、これは小中高ですけれどもスキーの授業のサポートをいただいたり、そのほかキャリア教育の関係で職場体験の受入れなど、挙げれば切りがないほど地域の皆さんの活動はあるかなと思っております。そういった意味で地域の皆さんと一緒になって目標とかビジョンも共有しながら、地域と一体となった学校づくりというものをこれからも進めていきたいと考えているところでございます。

議員の質問 5番 高井裕子

最後の質問をさせていただきます。宿泊税の使途について。今シーズンの夏の活用状況と成果について伺います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それではただいまの高井議員の御質問にお答えいたします。令和 7 年度の宿泊税の活用状況につきましては 4 点ありまして、1 つ目に実証運行として実施した夏季のニセコ周遊バスの運行、それから 2 つ目がカーシェアやタイムズカーの設置、これは通年であります。3 つ目として、ニセコ町脱炭素再エネ事業推進事業補助金の観光事業者への上乗せ補助金。4 つ目として、ニセコ小樽線運行バスのクレジット決済導入によるオーバーツーリズム対策事業補助などの事業ということになってございます。今の 4 点の成果につきまして、それぞれ御報告申し上げます。まず、1 つ目の夏季の周遊バスにつきましては、今年初めての取組でございまして、運転士不足の中ニセコバス株式会社の協力のもと、8 月 9 日から 9 月 7 日まで土日祝日の運行で 11 日間、乗車料金は無料にて運行しました。短い期間ではありましたが、乗車人数は 256 人となってございます。引き続き 2 次交通の充実化を図るため、周遊バスの運行拡大を今後も検討していきたいと考えているところであります。次に 2 つ目のタイムズカーの設置につきましては、今年度から通年で町民センター1 台、ニセコ駅1 台合計 2 台を設置しており、今年 4 月から 8 月までの利用回数は合計で 202 件となっております。タイムズカーについては、令和 5 年度の冬の時期から実証事業として設置しており、時期や設置台数35も違うことから単純に比較はできませんが、利用回数は増えており、域内交通の手段として有効であると考えているところであります。次に 3 つ目のニセコ町脱炭素再エネ事業推進事業補助金の観光事業者への上乗せ補助金につきましては、今年度から補助金を設置し、現在申請は 1 件、申請予定が 2 件となっております。参考までに申し上げますと、この上乗せでない企画環境への観光関係事業者の補助申請状況は現在 5 件となっているところでございます。次に 4 つ目のニセコ小樽線運行バスのクレジット決済導入によるオーバーツーリズム対策事業補助につきましては、外国人観光客の乗車が多く、料金の支払いに大変時間がかかるということで、運行時間の遅延が生じていることから、クレジット決済、タッチ決裁を導入し、スムーズなバス運行ができるよう支援するものです。この支援は、ニセコ町と同様に倶知安町も行う予定となってございます。以上、現在事業として宿泊税を活用している状況となりますので、よろしくお願いをいたします。

議員の質問 5番 高井裕子

今年度の夏の取組についてありがとうございます。周遊バス等の利用率が昨年から上がっているかということは、比較するには初めてのことなので難しいかとは思います。以前私が観光審議会に所属をしていたときに結構意見があったかと思うのですが、使途に関しては今後も協議されていくと思います。いま挙げていただいたことは当然全て観光に関わることですが、町民の観光に対する総合理解というか、そういった理解を深めるような町民向けの取組ということは今後検討されていますでしょうか、お伺いします。

答弁 商工観光課長 馬渕由香(商工観光課長は2026年3月まで)

ただいまの高井議員の御質問にお答えします。使途についての町民理解の促進というところでございますが、現在昨年度から活用しているものに関して、分かりやすく宿泊税を活用してるよといった表示をするようにしてございます。また、これから決算を終えてからなんですけれども、1 年間こういったことに活用したよという事業内容を分かりやすく説明したものをつくりまして、そちらをホームページなり他の事業者へお知らせなどをして周知を図っていく予定としてございます。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

私のほうからちょっと補足させていただきますけど、宿泊税に関しては当初こういうふうに使いたいということでいろいろな案として出して、事業者の皆さんやいろいろな方の御理解を得ながら、今回宿泊税を導入させていただきました。今いろんなところで一番の大きな問題はオーバーツーリズム対策で、このオーバーツーリズム自体なぜ起こるのかというと、やっぱりたくさんのお客さんが来られたときのメリット、地域住民の皆さんが大変な思いをしてるけど一向にそこに還元されてないということが不安になっていくことも理解できますので、宿泊客がたくさん来ることによって、地域住民の皆さんの暮らし自体が豊かになっていくという物語もやはり必要ではないかと考えております。我々は当初いくつかのこういうメニューって出してますけど、それにとらわれることなく時代の36流れですとか、現状分析をする中でどういうものに重点を置いていくかということも含めて、進めてまいりたいと考えているところであります。先ほど夏期にという質問だったので答弁には入れてなかったのですが、特に今般の冬場にはタクシーのGOアプリなどを入れさせていただいているところでありまして、これらにつきましては現在さらなる調査も含めて、お願いをしているところであります。地域住民の足も大事でありますので、GOアプリの利用は昨年タクシー事業者の皆さんの御理解で、町内住民におきましては 100 円で配車できることになってございます。こういった観光によって地域住民の皆さんの暮らしも豊かになるという物語についても、今後皆さんの御意見を聞きながら追加をして、使途を決めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

出典:ニセコ町議会 令和7年第7回定例会 2025年9月24日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる