ニセコ町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月14日
地域公共交通について
2023年9月14日、ニセコ町議会の一般質問で、髙瀨浩樹議員が「地域公共交通について」質問し、町長 片山健也、企画環境課長 黒瀧敏雄が答弁しました。
- 質問者
- 髙瀨浩樹 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、企画環境課長 黒瀧敏雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 髙瀨浩樹
1 番髙瀨です。通告に従いまして一般質問したいと思います。地域公共交通について。多くの地域では、バスをはじめとする公共交通機関の維持や確保が難しくなっています。背景には需要の縮小や経営の悪化、ドライバー不足が深刻化している。コロナ禍によりタクシードライバーの離職者や高齢化など、この 4 年あまりで全国で 6 万人減少していると言われています。また、北海道のバスに関しても、このコロナ禍による需要の落ち込みでバスを 2 割減車したうえ、運転士の高齢化などにより確保がこの後もしにくい状況ではないかと言われてます。ここ 10 年でも大型 2 種免許保有者も 1 割減少しており、回復も見込みにくいと言われています。このような状況を踏まえ、以下 2 点について伺いたいと思います。(1)タクシー不足解消に伴う実証実験について、営業時間帯や運行管理者の手配・配置・町内の事業者との関係などどのように進めているのか、現在の状況を伺う。(2)働き方改革関連法が来年 4 月に施行となる。バス・タクシードライバーの 2024 年問題への対応策と、北海道新幹線札幌延伸に伴うバス転換に必要なバスドライバーの確保について伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの髙瀨議員のご質問にお答えいたします。ニセコエリアにおける地域公共交通として、特に冬季間のタクシー不足の問題が深刻な状況にあることから、ニセコ町及び倶知安町の両町による連携のもと、実証実験として国土交通省自動車局・北海道運輸局自動車交通部・北海道経済部・全国ハイヤータクシー連合会・北海道ハイヤー協会などの協力を得て、タクシーの運行を進める計画を進めているところでございます。一点目のご質問の営業時間や運転管理者の手配、さらにはその配置につきましては、北海道ハイヤー協会が中心となって、11 月下旬からの運行に向けて現在調整を進めているという状況であります。詳細の内容がある程度固まり次第、報告を受けるということになってございます。また、地元タクシー事業者の方との関係につきましては、北海道ハイヤー協会が連絡を取り合い、協力依頼の意見調整を行っているところでございます。町としましても地元タクシー事業者の方と意見交換をして、これについてはご協力していただけるということを確認しているところであります。次に二点目の質問でございますが、北海道新幹線札幌延伸に伴うバス転換に必要なバスドライバーにつきましては、大型自動車二種免許の助成や住宅や移住などの支援を今後関係町村を含め検討していきたいと考えております。また、働き方改革関連法の改善基準告示の見直しが行われ、2024年 4 月以降適用されるドライバーの残業などの在り方については、国の法令に準じて町としても対39応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 1番 髙瀨浩樹
今言われたように、全体的なことはまだ調整中ということで、それは分かりました。私が気づいたのは、ニセコ町にも事業者はいますが、倶知安町にももちろんタクシーを 15台ぐらい持ってるか、ちょっとわかんないですけど、そのタクシーの 3 台を市街地専用にすると。倶知安町は町内の高齢者が厚生病院に通ったり、冬の間行けない人のために町内に配置するということをうたってます。残りの台数はリゾート地域や町民が負担金なしで利用できると聞いています。町内に残ると売上げが全然上がらないんです。私もちょっとアルバイトしたことあるんですけど、山に行くと約倍以上稼げます。その部分を町として、これは想定だと思いますけど、町として 1 台につき2 万 5,000 円、走るドライバーに対して負担をするというやり方をしてるんですよね。これは倶知安町とニセコ町一緒にやっている事業だと思いますが、どうも足並みが揃ってないのかなと辺がちょっと気にかかります。やはり収入の減った分を町が業者に払うように動いているっていうのを聞いてます。先日の企画環境課長と商工観光課長からの話では、ニセコではタクシーを 10 台増やすことによって、リゾート地エリアはある程度それでカバーして、今ニセコ町に残っている業者は地元の仕事ができるのではないかという説明がありました。でも、私がもしアルバイトとして、社員として働いていたとしても、正直市街地の仕事は断ってでも山に上がります。なぜなら家族を食べさせなきゃならないので。それはもうはっきりしています。だから、倶知安町のタクシーはもう今から 10 年も20 年も前からそうですけど、必ず山番と町番というのがありました。それはやっぱり町をカバーしなきゃならないから。それに対して倶知安町は払うと。同じこういう事業をやってて、ちょっと足並みが、何か隔たりがあるのかなと非常に危惧しております。やはりドライバーにしたら、大体 1,000円稼いだら 400 円、これが大体 40%から 45%、これは札幌でも全部どこでも同じですので、本当に少しでも金額の高い仕事をしなきゃならない、それでないと給料に反映されないので。タクシー業界には基本給とかそういうものは一切ないので。もちろん手当とかもないですし。そういうことを考えれば、なかなか町が考えているような、山に事業者を呼んできて、10 台で 25 人の運転手、3 交代ぐらいでやると。それはいいんですけども、今いる事業者に対して町の仕事をしてくれればいいんじゃないかという部分が、私には分からないところです。今、実証実験でやられるんですけども、これはいつまでも私続くと思わないんですよ。どう考えてもこれから減ることはあっても増えることはないのかなと。呼んできてもなかなかできないかなとは思っています。最近よく出る言葉でライドシェアというのがあります。要は白タクですね。これはアメリカとか中国、東南アジアではもうどんどん広がっています。観光地でのタクシー不足を解消するためのライドシェア、日本でも最近テレビとか新聞でもちょこちょこで出しました。そういったことも国に訴えて、もうこういう地域ではなかなかタクシーが確保できないようなことを訴えていくべきじゃないかなと思います。例えば、日本ではこれ原則禁止なんすけども、道路運送法では自家用有償旅客運送といってバスやタクシーだけでは十分に移動できない、サービスが提供できない地域などに限り、例外的に自治体や民間非営利団体、NPO法人みたいなところで認められる部分も日本ではあるとは聞いてます。そういったことの考えがあるかお伺いしたいと思います。40
答弁 企画環境課長 黒瀧敏雄(企画環境課長は2024年3月まで)
髙瀨議員のご質問にお答えします。髙瀨議員は今までいろいろやっていて詳しいということで、逆にいろいろ教えていただければなと思います。先ほど言ったように、地元の関係なんですけれども、倶知安町は今 3 台ぐらい保証するということで動いております。我々も 3 回ほど地元事業者の方とお話をして、倶知安のような事情と同じような対応をするかどうかということのお話をさせていただいた経緯はあります。その中で地元事業者の方からのお話によると、それを限定されてしまうと、今ドライバーが本当に少なくて、10 台はあるのですがドライバー自体が本当にいなくて、また別なお仕事でレッカーもやっているという事情もあり、なかなか町民だけのため、限定してお金をもらってどこも行かない、この町だけでというのは難しいというお話をされました。例えば、場合によってはハイヤーで呼ばれて札幌に行く場合もあるし、千歳に行く場合もあるので、補償のお金をもらって地元だけに限定して、ずっと待っておくというのはちょっと難しいというお話を実際されたということがあって、倶知安とは事情が違うということをまずここでご理解いただければと思います。それから先ほどおっしゃっていたライブシェアの話ですが、先般のテレビ、JNN世論によると反対が 55%、賛成が 35%、なぜ反対のほうが多いのかというと、やはり訓練された人がドライバーじゃないっていうことが実態にあるっていうことと、例えば女性に限って多いのですが、どこか遠くに連れられていって何か被害が被るのではないかということもあって、ライブシェアに対する世論がまだなかなか浸透していないっていうのは、そういう実態にあるのかなと思っています。今後のこの実証実験がどこまで続くかという部分では、今おっしゃったように続かないんじゃないかということも踏まえ、これからやってみないとわからない部分はたくさんあるんですけども、全員協議会のときにもお話しさせていただいたように、この 1 年で終わるような形では決してないと思うので、最低でもこの 2、3 年やってみて得られた結果で、地元も含めてどうするかっていう具体的な支援、その辺も今後やっていかないと見えてこないかなと思っています。今回は取りあえず何とか町のホテル事業者や観光客含めての需要が本当に切羽詰ってるということがあって、国や北海道の運輸局、タクシー協会も含め、まず 10 台、ドライバー25 名という体制をもって実証実験をやってみようということなので、全くその方向性がまだ定まってないというのは、議員さんの皆様に先日説明したとおり、これからやってみてどうかというところだけ理解していただければと思います。以上です。
議員の質問 1番 髙瀨浩樹
地元の業者とよくコミュニケーションをとって、話合いをしながら協議会を持ちながらやるということでお願いしたいと思います。やはり私も町に出れば必ず帰りにお世話にならなければならないので、4、5 年ぐらい前ですか、1 社撤退されているので、ぜひ撤退することが起きないよう地元の業者との話合いはこれから非常に大事だと思いますのでやっていただきたいです。それだけです。2 点目の再質問です。2024 年問題について、これ労働時間であったり残業時間ということだと思います。これ、トラックも関係あるんですけども、運輸関係全部のことなんですね。簡単に言うと、私41たちの時代で 1 日 16 時間だったかな、16 時間働けたんです。8 時間は家にいれたんです。それで 24時間です。今度変わったのは家にいる時間が 9 時間なんです。そして勤務できるのが 15 時間。例えばニセコの事業者だったら、夜フリーパスポートとか周遊バスとか 9 時ぐらいに帰って 10 時に終わると朝の 6 時まで出勤できないとか。そういうことによって、結局ドライバーが不足すると。これなぜかというと、バス事業というのはとにかく朝が早い。昼間は全く仕事がなくて、夕方から仕事が始まる。これはスクールバスにも言えることです。私、当時スクールバスのときは、朝行ったら例えば6 時出勤ぐらいで点検だなんだとそれで 30 分、点呼を受けて出勤、配車場所で約 1 時間みます。ですから、7 時ぐらいに仕事だったら 6 時に出勤して 8 時くらいに終わって、また点検して家に帰る。これがバスの仕事なんです。帰ったらその部分は一切時間を計算されません。拘束ではないんです。どこの事業者もそうです。3 時間から 4 時間あいてもそこは計算されないんです。それは時間外として計算されないからです。例えばハンドル時間に関しても同じです。ハンドル握ってる時間とハンドル握ってない時間だけでも、確か今は大体 60%から 70%かな、残業時間に相応するんです。ハンドル握ってない時間、例えば観光地に行って待機だったらそれは 60%。そういうふうにバスの関係は、非常に拘束時間が 1 日長いというのが厳しい、そういう労働時間があります。コロナ禍でやはり需要が減ったバスに反して収入の多いトラック関係、今回いろんな情報を見るとやはりトラック関係に非常に流れたという指摘も非常に多いと言われています。これはやはり運輸全体、国としても、もちろんこういう自治体もそういう貸切りスクールバスとか、そういう部分で運賃を上げる方向などを検討する。やはり賃金を上げなければ、なかなか人が集まらないのではないかと私は考えております。その辺についてどういうふうに考えているかお聞きします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
議会のほうで認めていただいて、今除雪のトラック運転の資格をとるのに助成させていただいておりますけど、聞いてる状況ではこの 2 年間にお一人だけと報告を受けておりまして、先般バス会社の社長さんとも意見交換させていただきましたけど、大型 2 種をとってくれる若い人がほとんどいない。実際今 40 万円は最低かかるということで、バス運転主として登録しますっていうことであれば、基本的にはバス会社が全額を出します。現在北海道バス協会から 5 万円の補助があるということで、実質的には 35 万をバス会社が負担すると。バス会社自体もそういったことをしているけれども、優遇といいますかね、なかなか見つからないと。今若い人にお願いしてもやはり住宅問題が大きくて、きちっとした住宅を用意して、しかもバスの免許代も出しますと。あと福利厚生もしっかりしていますという状況でないと、なかなか話にも乗ってもらえないという状況だと聞いてます。路線バスにつきましても、この辺は運賃をまだ現金で入れるので、海外の皆さんが増えてきて、乗り降りするときにものすごく時間がかかって、結局バスが全部遅れ気味になっているという事情もあります。これにつきましても今、運転の効率含めてカード決済ができるような方向で国あたり、また関係町村とも協議しながら、できるだけバス会社の負担なく、地域で導入できないかということを考えております。それと先ほど答弁させていただきましたとおり、免許の取得、住宅の確保、あるいは旭川市などは42移住してきた場合については、路線バスを行うということを条件として、道外から来る場合は 30 万円、道内場合は 10 万円、そういういわゆる移転料というものも補助して、何とか人材確保しているという実情があります。こういった他のところも参考にしつつ、関係町村で今からしっかり準備しておかないと本当に大変なことになるという危機感を持っていますので、そこはまた随時調整をしながら、議会にもご報告させていただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の再々質問 1番 髙瀨浩樹
2 点目の再々質問になります。今の町長の答弁で、そういう従業員の確保に対して、住宅のこととなどをこれから考えていかれるということを聞いて、少し安心しました。また、新幹線に伴うバス転換、道と自治体と事業者の話が私は進んでいると思ってたんですけども、なかなかこの協議ができていないというニュースをよく耳にします。もちろん沿線を走っているバス路線を展開されている事業者さんでは、やはり先ほど言われたようにドライバー不足、また整備員の不足、事業者側は難色を示しているという、道との話合いがうまくいってないという話を聞いています。そんな中で倶知安町では、新幹線駅の整備に在来線が支障になることを理由に、2025 年、再来年ですか、2025 年には並行在来線の廃止を主張しているということを示しているということなんですが、これに対してこの 1、2 年で本当にバス転換なんていうのが考えられるのか、その辺を最後ちょっと聞きたいと思います。
答弁 企画環境課長 黒瀧敏雄(企画環境課長は2024年3月まで)
今の髙瀨議員の再々質問なんですが、バス転換の関係についてはこれまで会議に何度か出ております。ずっと前に進まなかった理由は、一番は赤字部分の補填ですね、この部分の補填を各自治体が持ってくれるか持ってくれないかっていうところが一番争点で、なかなか各自治体の足並みが揃わなかったというのが今まであって、それがやっと 5 月の連休明けに各自治体の意向がある程度定まったというところで、バス事業者と北海道が中心になって話がやっとできるようになったので、まだ本当に全然前に進んでないのが実態です。これから年度内に、具体的に何度か会議を開いていって、バスの運行時間とかどれだけバスを出せるかとか、そういうところを具体的に各自治体含めてこれから協議していくという内容になっていますので、はっきりと方向性とか内容が決まりましたら皆さんにご紹介していきたいと思っております。以上です。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
少し補足させていただきたいと思います。先ほど言いましたように、5 月にその赤字額については意思決定をして、道庁のほうでバス会社と具体的に協議に入っております。だから全く進んでないってことではありません。道庁とバス会社でどこがどれだけ出せるのかというすり合わせを現在行っているところです。そこである程度概要が見えましたら、我々の協議会も開かれると思いますので、その結果を見てまた議会にもご報告させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。