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ニセコ町議会 平成30年第6回定例会 2018年9月19日

ニセコ町内における慢性的な担い手不足について

2018年9月19日、ニセコ町議会の一般質問で、新井正治議員が「ニセコ町内における慢性的な担い手不足について」質問し、町長 片山健也、企画環境課長 山本契太、商工観光課長 前原功治が答弁しました。

質問者
新井正治 議員
答弁者
町長 片山健也、企画環境課長 山本契太、商工観光課長 前原功治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 新井正治

通告に従いまして、ニセコ町内における慢性的な担い手不足について質問いたします。農業と観光が2大基幹産業であるニセコ町ですが、農政課主幹の担い手事業、これは新規就農支援等が含まれますが、のほかは活発に行われていないように思います。商工業を含む観光とそれ以外の担い手確保に向けた取り組みや中核人材の確保、育成、また高齢化対策についてのニセコ町独自の考え方を伺います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、ただいまの新井議員のご質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、小規模事業者の事業継承はニセコ町においても課題となっております。ニセコ町においては、ニセコ町商工会が平成27年に策定した経営発達支援計画により事業継承の支援についても取り組んでおります。昨年の実績では、事業継承セミナーには参加者が10名、事業継承個別相談会には4名が参加され、ビジネスプランの作成方法を学ぶニセコビジネススクールは全5回開催をしております。参加者は、延べ62名で、財務、労務、金融など個別の用務を学ぶビジネススクールセカンドというものは2回開催、参加者延べ26名で、事業計画策定支援が15件となってございます。経営者が高齢化し、後継者がいない事業者につきましては、安心して第三者への事業継承などが進められることが大切であり、地域としても商業サービスを確保することは重要なことであります。後継者のみならず、積極的に起業者の育成に取り組んでいるところでございます。また、町においても、にぎわいづくり起業者等サポート事業を商工会と連携して実施しており、事業継承者や起業者を支援することで事業者の拡大だけでなく、担い手の確保にも配慮してきたところでございます。このほか、冬期シーズンが始まる前にニセコエリアで初めて勤務される人を対象としたスタッフトレーニングやドライビング講習をニセコ観光圏協議会が実施しており、サービスや安全の向上に努めているところでございますので、今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。

議員の質問 8番 新井正治

町内では、商工会セミナー等で多数のご参加いただいていることがわかりました。また、冬期に向けてスタッフトレーニング等の実施があるということがわかりました。ありがとうございます。担い手不足というのは、ニセコ町だけでなく、全国的に問題となっているかと思うのですが、これにより地域の中での中核人材、これは特殊な資格や専門性の高い知識を持つ人たちのことをいうそうですが、とり合いが生じているのかなという問題がございます。最近では、ユーチューバーになるのが夢だとかという若年層が、働くことに対する考え方、これが我々世代と違いがあるように感じます。あと、移住してくる人のためのことなのですけれども、まちづくりに力を入れているニセコ町ですけれども、まちづくりするには核となる人材、これキーパーソンといいますが、これが必要だと思われます。農政課所管の担い手事業には、年間2,000万円ほど、これ町負担が324万円ぐらいの予算がかけられているのですけれども、それに比べて移住交流促進事業、これの予算は30万円、ビジネス人材、これが20万円、そのほか今町長おっしゃった担い手事業等もやっているかと思うのですけれども、移住、定住に関して予算が少ないのかなというふうに思うところであります。また、移住、定住、起業に関しては、地域おこし協力隊の制度というのも有効な制度と思いますし、後志総合振興局のほうで後志留学というのがあるのですけれども、これは外国人観光客の多い業種では一定の成果を上げていると聞いています。ここでちょっと問題かなと思われる点をお聞きしたいのですが、移住に関して単純に移住対策をしていけばいいのでしょうか。2点目、住環境を整えて待っていれば、まちづくりのキーパーソンが移住してくるものなのでしょうか。3点目、ニセコ町内にキーパーソンが来たとしまして、いるとしまして、そのキーパーソンを適切に担ぎ上げることができるのでしょうか。4番目、担い手が来るのを待っているのではなく、攻めの姿勢でその獲得に力を入れているのでしょうか。5点目、何でも協議会を設立すればよいものだということはありませんが、行政や教育機関、商工観光業の各事業所が担い手というキーワードに対して情報共有されていますでしょうか。6点目、それらのことをまちづくりとして、町全体、ニセコ町全体で考えているのでしょうか。以上です。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいま6点質問いただきまして、全体のトーンとしては、町の姿勢ではなくて、もっと積極的にいろんなことをやるべきだということではないかなというように思います。移住対策につきましては、これまで住宅が本当になくて、移住説明会やっても、では住むところあるのかという課題がありましたが、徐々にそういった問題が、まだ完全ではありません、まだまだ足りないのでありますが、少しずつ緩和されている。これにつきましては、引き続きこれまで同様、移住についての情報発信を行っていこうというふうに思っております。ただ、インセンティブを用いた移住につきましては、これまでもニセコ町は一貫してやってこないということにしておりますので、やっぱりついの住みか、自分の将来をかける住みかを見つけるのにインセンティブはいかがなものかと。それは、現在でも変わらなく思っております。それから、住環境につきましては、引き続き民間の皆さんのご協力を得ながら、あるいは町でも今ミスマッチ住宅の改修を含めて行っているところであります。これまで、先ほど3点目でキーパーソンということがありましたが、ニセコ町、二十数年間にわたって人材育成、かつては相当力を入れておりましたし、三十数年前からまちづくりの講演会初め、商工会が核となり、さまざまな講演会をやってきました。また、かつては町民の皆さんが海外に行くことに対して町が予算を支援して、さまざまな世界の価値をわかっていただいて、地元で起業をということで、実際にこのことによってアウトドアの会社が設立されたり、さまざまな新たな動きが行った。最近キーパーソン、人材育成につきましては、ニセコ町育ってきた感もあって、町費で多くのお金を出して海外に派遣したり、あるいは交流事業等やっておりませんが、引き続きこういうことも新井議員おっしゃるとおり必要なものではないかというように考えております。また、担い手対策、農業においても、商工会においても、それぞれ頑張ってきていただいておりますが、言われている趣旨はそれぞれの皆さんが出会ったり交流したり、あるいはそこで新たなものを仲間づくりを行って動いていくようなテーブルといいますか、交流の場が少し少ないのではないか。そういった意味で、この5点目の協議会というものの情報共有が足りないのでないかというような趣旨につながっていくのかなというふうに考えております。これらにつきましても、確かにおっしゃるとおりテーブル、そういった面での交流の場少ないなというふうに思っておりますので、せっかくできたでん粉倉庫を含めた中央倉庫群の活用等を含めて、もう少し幅広い、移住者の皆さんの交流の場、居場所づくりというのが必要ではないかというようには考えております。町全体としましては、こういった地域で頑張っている人の応援も非常に重要だというふうに思っておりますので、地域の内発的産業支援あるいは人材育成とあわせて、新井議員おっしゃるとおり、そういった新たに来られた皆さんとの交流の場、出会いの場、そういったものも総合的に勘案しながらまちづくりを進めてまいりたい、このように考えております。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 企画環境課長 山本契太(企画環境課長は2020年11月まで)

移住の関係が少し出たので、お話をさせていただきたいと思いますが、待ちの姿勢でいいのかということもご指摘をいただいたところですけれども、例えば地域おこし協力隊でいきますと相当多い数をニセコ町では受け入れをしているということで、それに対しても協力隊の全体的な費用としては4,600万円程度行っていると。まさに積極的な移住対策になっているというふうにも考えているところでございます。以上です。

答弁 商工観光課長 前原功治(商工観光課長は2019年3月まで)

観光関係の担い手の関係、待っていて来るのかというようなご質問でございましたけれども、これまでも観光協会については全国公募して事務局長を募集させていただいたり、さまざまな形でそういうスキルの持った方を常に情報を集めたり、こちらへかかわりを持っていただくような努力はさせてきていただいております。以上です。

議員の質問 8番 新井正治

地域の交流、仲間づくり少ないとおっしゃる答弁だったと思うのですけれども、この辺に関しましては情報共有というのを多くコミュニティつくって、できればいいのかなというふうに思います。あと、起業についてなのですけれども、そもそも起業の担い手まで町で考えなければいけないのかというふうに言われるかもしれませんが、先日道南の知内町を視察させていただいたのですが、知内町では町と企業が担い手づくりについて真剣に取り組んでいらっしゃいまして、一定の成果を上げていることを勉強させていただきました。ここでは、研修施設をつくったり、マスコミと連携して移住、定住目的の産業別に研修会を開くなど、多岐にわたってしっかりと連携していました。また、これから先、来年には元号の変更、また消費税の増税等、仕事量が多分いろんなところでふえていくということが予想されるのですけれども、またオーストラリアや欧米に続き、最近ではアジア圏の人たちも続々とニセコにやってきています。また、札幌オリンピックの件でニセコで競技をするかもしれないというような話も出ております。これらに対応できる人材なのですけれども、人材の確保ができるのかということがちょっと心配で、あと人材流出というのが、これも問題になってきます。2030年には、北海道新幹線の延伸で札幌が通勤圏になるというふうに考えています。こうなると、さらなる中核人材の流出が起こる可能性もあります。人材不足で商売ができなくなるところが出てくるかもしれません。持続的なまちづくりを目指しているニセコ町が持続的不可能な状況に陥る可能性もあるかもしれません。そこで、せっかくニセコで育てた人材を札幌等の都市圏に流さないために、どのような対策をとっているかというのを最後伺いたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

人は、生きがいとか住む場所を決めるに当たって、どういう基準で選ばれるのか。当然経済ですとか、あるいは自分の趣味の遊び場があるとか、当然そういうことも重要だというように思いますが、私はこれからの社会は自分の人生、生きざまをどこで過ごすかということに当たっては、環境であるとか、あるいは景観であるとか、そこに住む人々のライフスタイルであるとか、そういった風土というのは非常に重要ではないかというふうに思います。そういった意味で、ニセコ町ではこれまで二十数年前から環境というものを大事にし、水環境も含めて徹底した環境や景観、そういったものを守る、乱開発をしないということを町の大きな枠としてこれまでまちづくりを進めてきました。近年ニセコ町に移住される方の多くは、このニセコ町の環境のよさ、それからこれまで有島武郎に培われてきた相互扶助という理念に基づく風通しのよさを随分多くの方から言われます。何かがおもしがあって、自由に発言ができないとか、そういう町ではないというふうに思っておりますので、私はそういう町の風土、これを守っていくことがまず一番価値がある、ニセコにとっては重要なことではないかというふうに思っております。その上で、これからはやっぱり働く場が必要です。そこにきちっと町として投資をし、あるいは民間と連携をして、雇用の場をいかに確保して、多様な場があること、それがニセコ町を巣立った方が、将来なかなか大学の誘致というのは今難しいわけでありますので、そういった大学との連携もしますが、出た人がやっぱりニセコに将来戻ってきたいと思わせるようなまちづくりが一番の重要なことというふうに思っておりますので、先ほど言われた人材育成も含めて、多様な場を享受するといいますか、いろんな人が自由に発言して自由に動く、そのことを応援する町であり続けることが一番ニセコ町にとっては大事なことかなというふうに思っておりますので、そのポリシーはこれからも大事にしながら進めてまいりたいと、このように考えております。よろしくお願いをいたします。

出典:ニセコ町議会 平成30年第6回定例会 2018年9月19日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる