ニセコ町議会 平成29年第5回定例会 2017年12月19日
国営改良圃場の地力強化と石礫除去について
2017年12月19日、ニセコ町議会の一般質問で、竹内正貴議員が「国営改良圃場の地力強化と石礫除去について」質問し、町長 片山健也、国営農地再編推進室長 藤田明彦が答弁しました。
- 質問者
- 竹内正貴 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、国営農地再編推進室長 藤田明彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 5番 竹内正貴
さきに通告いたしました国営改良圃場の地力強化と石礫除去について質問いたします。国営事業が始まって3年が過ぎました。作業効率の向上などよい点もたくさんありますが、表土を動かすことにより畑の基礎体力とも言うべき地力がどうしても低下してしまいます。そこで、工事の前年及び工事完了後にそれぞれ土壌分析を行い、その差を把握して堆肥の散布や緑肥の作付等を行い、地力回復を推し進める事業が必要と考えます。人間に例えると、土壌分析は血液検査、堆肥や緑肥は基礎体力づくりに当たります。基幹産業である農業の農地の地力回復に農家個人の努力ばかりではなく、町としても政策的に強力な下支えが必要と考えますが、町長の所見を伺います。また、石礫除去についてもニセコ町の現状に即した除去方法など、柔軟な対応が必要と考えますが、この点についても伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの竹内議員のご質問にお答えいたします。国営緊急農地再編整備事業ニセコ地区は、平成26年度に事業がスタートし、ことしで4年目、工事も3年が経過し、水田118ヘクタール、畑133ヘクタールの整備が完了しております。事業の評価ですが、水田では区画の拡大による作業効率の向上、水利施設の近代化による管理労力の縮減など、また畑においては区画の整形や勾配修正、暗渠排水、石礫除去による作業効率の向上や表土の流出の軽減、湿害の防止など、事業の効果は十分に発揮されているものと考えております。しかしながら、一方で工事の際の大型建設機械の作業により、土質によっては基盤の透水性が悪くなったり、作土となる表土に下層不良土が混入し、議員ご指摘のとおり地力が低下するなど、収量や品質にばらつきが生じていることも承知をしております。この国営緊急農地再編整備事業は、農業生産基盤となる農地及び農業水利施設の整備が目的であり、作土となる表土の地力回復も含め、肥培管理は農業者の皆さんそれぞれの営農の中で取り組んでいただくこととなっております。しかしながら、状況の分析も大変重要だと考えておりますので、事業実施5年目となる来年度に試験圃場を設定して、工事前、工事後の土壌診断や土壌硬度試験を行い、作土の特性を分析するなど、まず町としてできる取り組みを検討してまいりたいと考えております。次に、石礫除去についてお答えいたします。本町の農地は、中小河川や沢地に囲まれた地形条件から、石礫の混入が多く、農業者の皆さんには大変ご苦労をされてきたのではないかと思います。本事業では、115戸の事業参加者のうち、65戸、受益面積1,490ヘクタールのうち451ヘクタールの農地の石礫除去を計画しております。工事実施に当たっては、石礫除去を計画されている受益者の皆さんの要望等を確認し、従来の工法にプラスして石礫を砕く工法、クラッシャー工法やストーンピッカーなどの専用機械も導入し、各圃場に合った工事を進めているところでございます。今後も期成会を中心に、後志中部農業開発事業所と町の3者で協議を行いながら事業を推進してまいりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 5番 竹内正貴
今町長の答弁の中で、来年度におきましては試験圃場を設置して作土の分析を行うと、前向きな言葉をいただいたかなと思っております。その上で、踏まえてなのですが、農政課で今までの中でも緑肥の関係の補助としての種子補助ですか、事業を行った経緯があるのですが、私がどうだろうという相談で質問しているのは、土地改良した土地に特化したという言い方が正しいかどうかは別として、今までの状況の中においては堆肥が大体農家1戸当たり50トンという形で進んだのを例えば300トンぐらいまでは町として補助対象にしようと、特化した事業として。また、緑肥については、1年間かけて畑をつくろうとする農家がいるならば、そこにおいての種子の永年的なというのだろうか、短期的な種子ではなくて、1年間通して乾物量の多い緑肥をまこうとするときの種子は値段が張るのです。そこで、そういうところの事業的に町としても下支えするということが必要ではないかというふうに私は考えているのです。来年度作土の分析を行った上での対応だというふうになると、一年でも早く私は取り進めていただきたい。実際問題として、今営農している農家の人でも、前年度分析し、それから終わった段階で土壌分析を再度し、その差を把握して、そこで農家の努力として緑肥を進めたり、また肥培管理を考えたりする農家もいるようです。その中において、先ほど土壌分析を進めていくということで、進めていただけるのはありがたいことで、土壌分析することによって、この土、畑がどういう状況かというのが把握できれば、基礎体力づくりとなる緑肥にしても、堆肥の投入量にしても、その農家の土によって入れ方が変わってくると思うのです。その辺を踏まえた上で、ここらを強く、単年度である程度の地力に取り戻していくための方策を町としても施策的に進めていけないものかどうかというふうに思っているのですが、その辺再度お願いできればと思うのですが。
答弁 国営農地再編推進室長 藤田明彦(国営農地再編推進室長は2018年6月まで)
ただいまの竹内議員のご質問にお答えしたいと思います。竹内議員のほうで特化した事業が組めないかということでございますけれども、現在農政課のほうで緑肥作物奨励事業、あるいは完熟堆肥流通促進事業など進めているところでございますけれども、町としてはまず現状把握するということ、それで試験圃場を設定して、工事前についてはその圃場で1カ所、あるいは工事後については切り土部分1カ所、盛り土部分1カ所など、きちっと土質状況の変化を把握した中で今後事業を検討していきたいなというふうに考えております。ただ、事業の性質上、肥培管理等については農家の方が営農の中で行っていただくということになっておりますので、そうなると国営事業ではなく町の単独事業ということになりますので、現在の事業も含めた中で来年度検討してまいりたいなというふうに思っております。以上です。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
この国営事業を含めて、町としては農業振興というのは、クリーン農業の推進というのは振興計画にも書かせていただいて、町全体で農業基盤整備を含めた応援をするということでこれまできております。そういったこともあって、国営事業受益者の皆さんの負担率も管内や全国的に見ても相当低い状況で応援をさせていただいてきたところでございます。ただいまのご意見等も踏まえつつ検討はさせていただきますが、町としてこれまでも本当に精いっぱいの応援はしてきていることも一方でご理解を賜れば大変ありがたいと思います。よろしくお願いをいたします。
議員の質問 5番 竹内正貴
今担当課長、それからまた町長から精いっぱいのことはやっているというお話でした。確かに今現在としても農政課のほうでの例えば緑肥づくり、それから土壌分析等についての事業の推進はされております。ただ、例えば土壌分析につきましても農家の人が把握できるかどうかという面において、昔は役場の職員の中でその辺を把握している人がいて、例えば分析終わった時点での農家対応というのが小まめにできた経緯もあったのです。だけれども、近年はなかなかそういう面が行われなくなってきているところが私にとっては残念なのですが、少なくともこの分析をして、これを農家個人が理解できるような方策をとっていただきたい。それから、もう一つの緑肥、堆肥につきましては、実績を踏まえた上でというのは当然わかります。まして、今までの中においても町も精いっぱいやっていますということであるのですが、1つとしてニセコ町にたくさん見えられる観光客がニセコの田園風景の中において、ニセコ山系を後ろに、手前で例えばジャガイモの畑があるところで写真を撮るとか、また緑肥のヒマワリでというようなことも行われている経緯があります。そういう自然を求めて来られる消費者の方もたくさんいられるので、この辺はぜひとももう一歩踏み込んだ施策を組んでいただきたい。それと同時に、近年農家人口が減っている中において、少なからずIターンやUターンの若者が増えてきております。そして、ましてやこの事業を行うことによって、農作業についてはトラクターや何かの無人化や、またAI化に進む事業ではないかと私は考えております。そういう面からも、均衡した土質になるような方策を手いっぱいではなくて、もう一歩踏み込んで考えていただきたいのであるのですが、その辺踏み込んだ答えが出るように、もう一回お願いします。
答弁 国営農地再編推進室長 藤田明彦(国営農地再編推進室長は2018年6月まで)
ただいまのご質問でございますけれども、農家さんの対応等については、土壌診断を行った上でデータ等をきちっと整理して、国の関係機関、あるいは北海道の関係機関の普及所ですか、等にデータを持ち込んで、施肥計画などの土壌管理技術のご指導をいただいた上で、一番いいのは期成会を通して皆様にお知らせすると、何が減ってどういう状況になったかというのをきちっと分析して、それについては皆様にお知らせしたいなというふうに思っています。それで、当然ニセコ町は景観の作物についてもある程度圃場枠を大きくした中で対応しているところもありますので、その辺も考慮に入れた中で今後検討してまいれればなというふうに思いますので、今現在ではこの程度の答弁でお許しいただければなというふうに思います。以上です。