みんなの議会

中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

財政シミュレーションの困難さと中頓別学園建設について

2025年3月10日、中頓別町議会の一般質問で、髙橋憲一議員が「財政シミュレーションの困難さと中頓別学園建設について」質問し、町長 小林生吉が答弁しました。

質問者
髙橋憲一 議員
答弁者
町長 小林生吉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 髙橋憲一

それでは、受付番号4番、髙橋がご質問をさせていただきます。2問させていただきます。1問目は、中頓別学園に関してですけれども、財政シミュレーションの困難さと中頓別学園建設についてということで、学校建設に伴う入札不調は、物価高による建設費の高騰が原因なわけですが、一方町財政も同じ理由から財政収支の悪化が昨年あたりから顕著になっているというふうに思います。一方で物価上昇に見合う普通交付税の増額の見通しは立っているのか。そうでなければ、今後の町の運営にも重大な懸念が生じかねない状況だと思いますが、町長の見解をお伺いいたします。また、不透明さを増す我が国内外の状況を考えるときに、財政シミュレーションを長期にわたって示すことは困難な状況だと思いますが、だとしたら巨額な投資が必要な中頓別学園についてもしばらく状況を注視したほうがよいと思いますが、いかがですか。

答弁 町長 小林生吉

髙橋議員の財政シミュレーション、中頓別学園建設についてのご質問にお答えしたいと思います。町の財政が厳しくなっている要因は、病院と介護施設への赤字補填のほか、職員数の増及び業務システム等の物件費の増加等が主というふうに考えていますが、物価高騰や給与費の増も少なからず影響を与えています。診療報酬や介護報酬がすぐには見直されないため、病院と介護施設の人件費と物件費の上昇分が現状でそのまま町の負担増となっているというふうに認識をしています。令和7年度の地方財政計画では、地方交付税の出口ベースで1.6%増加となっています。そのうち物価高騰に伴う算定として、施設の光熱水費の高騰や施設管理等の委託料の増加分を包括算定経費に加えることになっているところですけれども、不確定な要素もあるので、町としては当初予算ではその分を見込まず計上しているところであります。中頓別学園建設事業は、大きな事業であり、今後の財政運営に影響のあることは確かですが、今後も建設費の上昇が続いていく見込みの中では事業を見合わせることによる将来負担はさらに大きなものになっていくと思っています。財政運営上もこの事業に備えた準備をしてきました。歳出改革を行うことが大前提となりますが、計画どおりに事業を進めることが最善であるというふうに今の段階では考えています。宮崎議員の質問でも答弁したとおりですけれども、事業による財政への影響を抑えながら歳出改革を断行して、健全な財政運営を行っていく覚悟であります。収入の多くを占める地方交付税は、依然不透明な部分が多く、財源確保が困難になることも予想されますので、今後も効率の追求を行いながら、財政健全化に努力をしていきたいというふうに考えています。

質問 3番 髙橋憲一

それでは、先日まずは公共施設に関わる財政シミュレーションを示していただいたわけですけれども、ただあの中でも確定的なはっきりした財政シミュレーションではなかったような感じがしております。地方財政の関係でいうと、先般も実は監査委員の研修がございまして、北大の公共政策大学院の山崎教授からレクチャーをいただきました。新年度の予算編成、地方財政についてレクチャーがあったのですけれども、その中で言われたことは、地方財政厳しいと言っているけれども、そんなことはないだろうと。あなた方いっぱい貯金を持っているでしょうと。その貯金を使いなさいと、はっきり言えばそういう明確なお話がございました。これってどういう意味だろうって考えると、国がお金が出さないから、あなた方が持っているお金を使いなさいというのが国の考え方なのではないかというふうに私は理解しているのです。当然国はずっとこの間緊縮財政を貫いてきていますので、今回先ほど述べられたように地方交付税の出口ベースで1.6というのは、決して今の財政状況を見たら妥当な数字ではないと。だんだん地方財政は厳しくなっていくというふうに考えられると思うのです。そういう中で、今後も国がどういうふうに考えるかというのが一番肝腎なところですけれども、その辺のことについて町長はどういうふうに見ているのですかということを伺いたいのと、先ほど宮崎議員にもお答えになっていましたけれども、どうしても今年度末には契約を結びたいのだという、その辺の根拠をお答えいただければと思います。

答弁 町長 小林生吉

山崎先生がお話しになったことは、ちょっと前後のやり取りが分からないのですけれども、かねてから国において、財務省は地方財源において自治体の基金のところに着目をしていて、これだけ費用をためているというところ、それを要するにためられるほど苦しくないのではないかとか、まずそこから活用すべきだというところで厳しい対応をされているということは承知をしています。ただ、これに関して申し上げると、かつて平成の大合併の後、三位一体改革等が進められたときに、国がここまでやるのかというぐらい急激な地方に対する財政的な締めつけというか、削減を行ってきた経過があります。これは中頓別町も合併しないとやっていけないのではないかというふうに当時の町長が思われたほど急激で大きなものだった。だからこそまたこういうことが起こり得るかもしれないので、そうなったとしても町が潰れないようにお金をしっかり蓄えていく必要があるという認識、中頓別町は間違いなくそうですし、多分よその自治体も同じような考え方に立って基金の造成を図ってきた結果ではないかというふうに思っています。昨今はふるさと納税ですごく集めて、それを基金にしているというところもあるので、予防的、防衛的に中頓別町としてはその基金を造成してきているわけですから、そこと一緒にされたくないというのは正直なところです。ただ、やっぱり国のほうの見方は厳しいかなと。先般山崎先生と同じ公共政策大学院にいる先生からのお話をお聞きしたときには、地方財政は税収も上がっているし、国のほうからの交付税財源もあって、交付税そのものの財源としては今回臨時財政対策債を発行しなくていいぐらいなところまで上がってきているというふうなことは言われていました。ただ、ではそこをどこに使っているのかというところ、それだけ上がっているにもかかわらず自治体は苦しい、苦しいと言っていて、それがどこかというふうに探ると、やはり病院であったりとか、そういう不採算のところで条件が不利な地域の中では多く財源を割いて、結果的には財政がよくなるということを実感できない、そういう状況が続いているということが見えてきているというようなお話も伺いました。中頓別町においては、そこの改革を早期に取り組む必要があるということもあって、地域医療提供体制と包括ケアの一体的見直しの方向性を早くお示しをして、それに向かって着実にやっていかなければいけないのかなという取組をしてきています。いずれにしても、歳入、それは地方交付税の財源も含めてですけれども、そこの身の丈に合った財政運営ということをしっかり取り組んでいくのが自治体として考えていくべきことではないかというふうに考えています。それと、今年度の末で契約を結びたいという根拠ということでありますけれども、先ほども申し上げていますけれども、資材費等はある程度、建設に関する資材費等については少し抑制的な動きになっているかなというふうに思いますけれども、やはり人件費の上昇が続いている中で建設年次が遅れれば遅れるほど工事費が増えていく。前回もお示ししましたけれども、町民の皆さんの説明会や議会の説明でも申し上げましたけれども、年率で16%とか、その前も実は20%とか、そんな勢いで建設費が上昇している中で、今後においても多少緩んだとしても同じような傾向がもう少し続いていくことになるのではないかということがあります。そんな中で、改めてもし遅らせればもう一回設計のやり直しからということになって、単純に少なくても1年間スケジュールをずらすということになります。そのことに伴って生まれる費用と、さらに建設費の上昇が見込まれるという中で、もう一つはただもし1年ずらしたら、宮崎さんの質問に関連しますけれども、ほかの業者とかが複数の業者が応募をされて、もしかしたら入札によって落ちる要素もあるかもしれないというところもゼロではないのですけれども、現状の中ではそういった見込みを期待するというのはちょっとリスクが高いのではないかというふうに思います。あわせて、これまでほぼ10年かけて議論をしてきたということもありますので、子供たちのためにも少しでも早くこの環境整備を進めていくことが最善ではないかというのが私の思いとしての判断というところにあるというふうに思います。

質問 3番 髙橋憲一

町長の説明よく分かりました。ただ、先ほどもありましたけれども、この建設に対して理解を示す町民もいらっしゃるということもありますけれども、同時に議会カフェの中ではかなりの部分では否定的なというか、疑問を呈する町民の方もいるという意味では、2分するとは言いませんけれども、まだやはりきちっとした理解が進んでいないのではないのかなというふうな懸念も感じられるので、その辺丁寧な説明をお願いをしたいというふうに思い、1問目はそれで終わります。2問目ですが……

出典:中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(39ページ) 間違いを知らせる