みんなの議会

むかわ町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月5日

化石の名称と恐竜ワールド推進計画案の機運醸成について

2017年3月5日、むかわ町議会の一般質問で、野田省一議員が「化石の名称と恐竜ワールド推進計画案の機運醸成について」質問し、町長 竹中喜之、地域振興課長 田所隆、地域振興課主幹 加藤英樹が答弁しました。

質問者
野田省一 議員
答弁者
町長 竹中喜之、地域振興課長 田所隆、地域振興課主幹 加藤英樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 野田省一

通告に基づき一般質問をさせていただきます。まず、第1点目でありますけれども、化石の名称と恐竜ワールド推進計画案の機運醸成についてお伺いをいたします。ハドロザウルス化石が発見され、本年2月末に恐竜ワールド構想推進計画(案)が提示されました。この計画案にもありますように、郷土愛の醸成を基本理念の一つとして、町民の機運醸成は大切な取り組みであるとされていますように、むかわ町全体での機運が高まることを願って、今回の質問をするところであります。穂別地区では、町が提示したハドロザウルスの名称について、認識の違い、あるいは郷土愛より喪失感を持つ方が少なくありません。そこで、これまでの化石の名称について、町が考えている名称は次のような体系と考えてよいか、確認をさせていただきます。既存と新規ということで考えますと、既存でこれまでありました首長竜、愛称としてはホッピー、通称としてはホベツアラキ竜、学術名はないようでありますが、新たに発見されたハドロザウルスは、愛称は今後募集、通称はむかわ竜、学術名は今後期待しているというような表を挙げさせていただきましたけれども、このような捉え方をしていいのかどうかお伺いします。2つ目でありますけれども、ハドロザウルスの命名はどのような経緯だったのか、いま一度説明をお願いいたします。3点目でありますが、町が発行する印刷物に、今後発見されるかもしれない陸生の化石の総称もむかわ竜とする趣旨の記載がありましたが、町民機運の醸成が大切な取り組みとも考えるのであれば、2月末に提示された構想の推進計画(案)を町民皆さんにその全体像を周知してから、理解を得てから、総称については公募するなど、公の場で議論する手法が必要ではないかと考えますが、行政の考え方についてお伺いいたします。

答弁 町長 竹中喜之

化石名称と恐竜ワールド推進計画(案)の機運醸成についてお答えを申し上げたいかと思います。議員の御質問にありますように、むかわ町恐竜ワールド構想推進計画(案)におきましても、郷土愛の醸成を基本理念の一つとして掲げて、本町で初めての恐竜化石発見と発掘を経て、その恐竜化石を生かし、まちづくりを進めることは、むかわ町まち・ひと・しごと創生総合戦略の4つの柱でございます、恐竜化石、子育て、人材育成、さらに地元力向上の一つであり、町民の皆さんの機運醸成は大切な取り組みであると考えているところでございます。なお、議員からお示しされました表の体系とそれぞれの解説につきましては、担当のほうよりお答えをいたしますが、今回発見されましたハドロサウルス科恐竜をむかわ竜とすることで、今後の町全体をステージとする恐竜ワールドそのものの取り組みを情報発信に大きな推進力となるものと考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。

答弁 地域振興課長 田所隆(地域振興課長は2017年3月まで)

私から、まず1点目の名称に関する体系につきまして答弁させていただきます。本町穂別稲里地区で産出されましたハドロサウルス科恐竜化石を通称「むかわ竜」とし、現在、積極的な情報発信に努めているところであります。そこで、この通称の考え方について御説明申し上げます。通称の意味するところは、骨化石1個体に対する通常の呼び名とされている経過がありますので、「ホベツアラキリュウ」を例として解説をしたいというふうに思います。現在、穂別博物館正面玄関エントランスホールに展示されております「ホベツアラキリュウ」は、昭和57年の博物館オープンから平成元年までの間、「ホベツクビナガリュウ」と呼ばれておりました。これは、平成元年に開催された文化財審議会において、クビナガリュウの発見者である荒木新太郎氏に敬意を表するとともに、博物館の収蔵品に複数のクビナガリュウの骨化石が存在していることから、「ホベツクビナガリュウ」から「ホベツアラキリュウ」に標本名を変更したもので、現在そのように呼び名に至っているというところであります。このことから、一旦決定した通称であっても、学術研究論文発表に伴う学名決定や、その後のさまざまな事情などから、その通称を変更することがあるということであります。一方、このたび新たに取り入れました総称の呼び名についての考え方でありますが、その意味するところは、陸生の、陸上の恐竜を恐竜「群」として捉え、町内で新たな恐竜個体が発見された場合におきましても、その総称として「むかわ竜」ということとしたところでございます。長い前置きとなりましたが、以上のことから議員お示しの表の体系につきましては、そのとおりであるということになります。2点目のハドロサウルスの命名に至ったその経緯はという質問でございますけれども、ハドロサウルス科恐竜は、頭頂部に特徴がある恐竜として知られております。この頭頂部が含まれていると思われるジャケット、岩石が崩れないように石膏で固めた石でありますけれども、このジャケットにつきまして、現在、穂別博物館を中心にクリーニング作業が進められているところであります。一方、町といたしましては、恐竜化石や多くの海生化石の産出地として、町内外に情報発信していく上で、ハドロサウルス科恐竜化石の名称だけでも先行させたいと考えたところであります。名称の選考についてですが、先進的な自治体においては、自治体の名称、市町村名がつけられていることが多く、しかも、発見者が名づけ親となっているケースが多くあることが確認できました。そこで、ハドロサウルス科恐竜化石の名称につきましても、この間の経過から化石発見者の意向を尊重することが大切であると考え、昨年10月末に恐竜化石発見者と担当者が面談し、「むかわ竜」とすることについての御了承をいただいたところであります。その際、新町合併10周年を迎えており、住民の一体感を醸成するために「新町名をつけることに異議があると思う」とのお話をいただいたところでもございます。「むかわ竜」という名称を付すことにより、むかわ町恐竜ワールド構想の取り組みにも大きな弾みとなることから、その後、北海道大学総合博物館の小林快次准教授の御了承もいただきまして、昨年12月3日開催のむかわ町恐竜ワールド講演会に合わせ、「むかわ竜」の名を発表したところでございます。3点目の推進計画の周知、そして公募についてという御質問でございます。2月22日の議会全員協議会において提示しました「むかわ町恐竜ワールド構想推進計画(案)」につきましては、町民への周知ということで、(案)を削除した後、町のホームページはもちろんのこと、概要版として4月の広報において全戸配布できるよう、現在、準備を進めておりますので、いましばらくお待ちいただきたいと存じます。次に、総称の公募の件につきましては、これまでの答弁で御説明申し上げましたとおり、現在「むかわ竜」として積極的な情報発信を進めているところであります。今後、町内で新たに陸生恐竜が発見された場合の通称につきましては、その時点で議論するべきものと考えているところであります。新町が誕生して10年が経過し、町民の一体感を醸成する上で、またとない恐竜化石の発展であり、新町の名を冠した「むかわ竜」という総称が最もふさわしいものと考えたところでありますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 13番 野田省一

今回の質問は、最初、質問の頭にも書かせていただきましたけれども、恐竜ワールド構想が住民の皆さんに深く理解されて機運が高まってほしいという思いから、今回このことを1題、質問を1つに絞って質問させていただいておりますので、改めて申し上げさせていただきましたけれども、まず、名称の表の捉え方はこれでよしということでございましたが、その後の補足として確認をさせていただきますけれども、通称というのは、ホベツアラキリュウのときのように、今後の展開によっては変わり得ることもあり得ると。ただ、その総称はむかわ竜としたいという町の意向だというふうに再度確認させていただいてよろしいですか。

答弁 地域振興課長 田所隆(地域振興課長は2017年3月まで)

そのように御理解していただいて構わないというふうに思います。

質問 13番 野田省一

穂別地区の中でいろいろな方からお話を聞かされて私はおったところですけれども、どうも通称というもの、あるいは愛称も含めて、通称、愛称、それから、新しく今回総称ということが出てきて、非常にやはり町民の皆さんも認識がいろいろと違うということがあって、いろいろな異論、御意見があろうかと思うんですが、その辺どうですか。町民のそういう認識の違いというものは今感じておりますか。

答弁 地域振興課長 田所隆(地域振興課長は2017年3月まで)

まず、改めてもう少し補足説明をさせていただきたいと思います。議員御存じのとおり、今回発見されましたハドロサウルス科恐竜につきましては、陸上に住んでいた草食恐竜と言われております。本町初の恐竜であり、この1体しか恐竜がございませんので、この1体の呼び名である通称名も、そして総称名も、現在のところ同一の呼び名むかわ竜としているところであります。今後、通称名については、研究論文の発表時に学名が決定しますし、また、化石発見者や発見地域などに敬意を表するという考え方から、また、あるいは2回目の恐竜化石が発見されるなどさまざまな事情が今後考えられますので、その際は今後通称名が変わっていく、もしくは、新たな通称名ができるということは十分考えられるというふうに思っています。総称名、いわゆる陸上恐竜群としての総称の名前としては、むかわ竜を今後とも使っていきたいと。ということは、むかわ竜の何々サウルス、例えば、むかわ竜のホベツサウルスというような表現になることも考えられるかなというふうに思っております。やはりこの情報発信の仕方がまだまだ弱いという部分で、この名称についても疑義を持たれる町民の方はいらっしゃるのかなというふうに思っておりますので、今後より多くの、そして、さまざまな情報媒体を介してその辺の理解をいただきたいというふうな努力をしていきたいと思っております。

質問 13番 野田省一

今の話で少し整理されたんじゃないかなと。私も含めて、町民の方もそう思っていると思うんですけれども、実は穂別、前から恐竜あるじゃないというふうな認識でいたんですね。海竜だという話でございますから、そこの認識のまず名称、これまで恐竜はなかったというところから始まると、どちらかというと恐竜という話で、「竜」という字がついていましたんで、恐竜恐竜と。町民の人は愛称的に、穂別には恐竜がいたんだよという意識が、やっぱりこの歴史の、40年ぐらい博物館できてたっておりますんで、やはり1回の言葉でそこを理解してもらうというのは、やっぱり40年の歴史があるんで大変難しいところなのかなと思いますんで、ぜひそこら辺を整理して情報発信をして、これはし続けることによって、10年かかるか5年かかるかわかりませんけれども、やはりそこはきっちりと、最初のスタートの段階で、通称、総称に関しても何かかなり混乱している部分はあると思いますので、私も耳にすることとすれば、やはりなかなか否定もできなかったということで、何度か担当者のほうにお伺いして、まずその考え方というものを聞いて、少しずつわかり始めたところですので、やはりそこは今後、4月に広報で述べたいということでありますけれども、整理をして、明確な形でわかりやすく、一般の方がわかりやすくしていただければなというふうに思っています。それと、名称のことが続くわけですけれども、推進計画案ということで、この4月に広報で流したいということだったんですけれども、総称、後先になってしまいますけれども、総称に関しても他市町村の例とかということもあってこうなったんだよという話でありましたけれども、その前に実は、私もこの話を聞いたときには、やはりちょっとあれと思った部分は確かにありました。ただ、この2月の末に恐竜ワールド構想案というものを、計画案というものを見させていただいたときに、ああ、なるほどと。全町的な取り組みでやっていく上には、この名前でも十分理解できるなというふうになったと。それが先行して、この案が出てくる前に名前が先に出てしまったというところがとても残念だったわけですけれども、先ほど広報に流すという話だけでしたけれども、今後の推進計画の中まではっきり全部読み切れていませんけれども、具体的に広報に流す以外に、例えば去年やっていたいろいろな講演会もやっていますけれども、今後のことについて、名称に関しても説明していくような機会というのは、広報以外にも何かお持ちでしょうか。

答弁 地域振興課主幹 加藤英樹(地域振興課主幹は2017年3月まで)

具体的ないろいろな広報の仕方、また、それにかかわる町民への周知方法について、私のほうからお答えしていきたいと思います。推進計画の中で、町民の機運醸成、これは議員がおっしゃっていたところも含めまして、まさしくこれが必要だなというのを痛感をしているところでございます。これまで穂別博物館が行ってきました出前講座や、あと、町民の普及活動、そういったものを我がグループとしても積極的に取り入れていきたいと考えておりますし、今、共同歩調というかしております、民間団体であります恐竜ワールドセンターのほうと活動をともにすることで、より町民への浸透を深めていきたいと考えてございます。なお、現在、諮問がされているかと思いますが、町文化財としての指定が今回海生化石が全てだと思うんですけれども、そういったものをしっかりと皆さんに周知することで、さらにそれらの普及活動に努めていきたいと考えてございます。なお、これはまだ具体的な話はこれからなんでございますが、また複雑になるかもしれませんけれども、キャラクターや愛称などを公募することによって、より住民への浸透を図っていければと考えてございます。以上です。

質問 13番 野田省一

先ほどの質問の中で、認識の違い、町民の認識の違いというのは感じていらっしゃるというお話でしたので、これやはり40年間恐竜だと思っていたという町民、私も含めてですけれども、40年間そう思い続けてきた部分もありますんで、やはり相当な努力、努力というか回数重ねていかなければならない。特に、名称だけで何かこうイベントやってくれという話じゃなくて、いろいろな機会を捉えて、このことを普及していっていただきたいなと。せっかく、むかわ町にとっても大きなチャンス、地域資源としての大きなチャンスということで、これは何度もやってくる話ではないんで、やはり住民と歩調を合わせながら、行政が先に行ってもだめだし、町民が先走っても、どうなるか、例えば町民、民間、ワールドセンターが先走ってもだめなことだろうし、やはり歩調を合わせながら一歩一歩確実に進めていっていきたいなということで、ぜひ町民の理解を得るために、このこと、名称のことの総称をこれやはり、通称のことは40年かかってきて勘違いしてきた部分もありますから、そこら辺をしっかりとこれからイベントというか、事業の中で進めていっていただきたいなと思いますが、町長、何かあれば。

答弁 町長 竹中喜之

認識の違いということを言われているようでございますけれども、確かに旧町時代振り返りますと、森と化石とロマンでしたか、旧穂別町時代より海生生物の化石を生かした中でのまちづくりが進められて、貴重な化石も合わせて、これまで蓄積されてきている取り組みだとか、思いというのは大きなものがあるのかなと捉えているところでございます。そして、昨年、合併から10周年と大きな節目を迎えております。さらに、これから一体感の醸成、まさに野田議員が質問要旨に書いてあるところにつながってくるのかと思いますけれども、町全体の共通の宝として、この恐竜を生かしてのまちづくりというのは大きな意味を持つところがあると思うところでございます。これは、一昨年のむかわ町のワールド構想の答申の際にいただいた中にも、まちづくり計画委員の皆さんの町全体で体感できるまちづくりと、こういったことを強い思いとして受けとめているところでもございます。さらに、むかわ竜というのを、例をとりながら、先例地の事例あるいは取り組み事例というのを発見者の意向も含め、自治体名から今回むかわ竜、総称、通称として定めたものでありますことをまずは議員においては理解をいただきたいと思います。なお、今回の名称をとり進めるに当たって、通称あるいは総称といった中での解説の仕方、もう少し丁寧さがあってもよかったのかと反省をしているところでもございます。先ほど出ました、これから町民の皆さんに示していきます推進計画(案)につきましても、よりわかりやすい解説と周知、こういうところに心がけていければなと思っているところでもございます。今回、恐竜の学名が決定した場合、今後した場合においては、新たな陸生の恐竜が発見された場合も含めて、通称名の取り扱いについては今回を踏まえながら、より丁寧な取り組み対応と今後の検討課題にしていきたいと思います。なお、総称、そして今回の通称のあり方についても含めながら、町民の皆さんへの名称の浸透について、時間をかけながら御協力いただきますよう努めていきたいと思いますので、御理解を願いたいと思います。

質問 13番 野田省一

終わります。────────────────────────────────────────────

出典:むかわ町議会 平成29年第1回定例会 2017年3月5日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる