幕別町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月4日
幕別町農業振興公社について
2004年3月4日、幕別町議会の一般質問で、坂本偉議員が「幕別町農業振興公社について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 坂本偉 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 坂本偉
それでは通告に従いまして、1点、幕別町農業振興公社についてお尋ねいたします。全道的に農用地の減少が進む中で、北海道の農用地は平成12年の120万9,000ヘクタールをピークに、毎年2,500ヘクタール弱のペースで改廃されている。最近の特徴は、耕作放棄が目立ってきたと言われている。本町の基幹産業である農業は、農業経営者の高齢化、後継者不足等の状況から、今後10年間には、農家戸数約600戸から約400戸に減少し、本町農地面積約1万7,800ヘクタールのうち、今後考えられる農地流動面積は、約三千数百ヘクタール見込まれるものと、ゆとりみらい21推進協議会調査により予測されています。このことから、町では厳しさを増す本町農業の将来への活性化を図るべく、担い手確保育成、農地流動化対策、農業支援システムの確立を目指し、平成14年度6月に、幕別振興公社の設立、平成15年2月には、幕別町担い手センターの完成に伴い、これらの施設の果たす役割は、今後、大いに期待するところであります。また、平成7年に開設した幕別農村アカデミーも、本年10年目を迎えます。この間、新規就農者の育成、農業後継者を含む農業者の研修の場と、一定の評価もいたしますが、また、多くの課題もあるものと考えます。今後、強固な本町農業の発展を確立するためにも、農業振興公社の円滑な運営が急がれると考え、次の点について伺います。一つ目として、昨年度実施されました農業経営意向調査の結果についてお伺いいたします。二つ目に、農地保有合理化事業による実績についてお伺いいたします。このことにつきましては、先の16年度、町長の町政執行方針の中で触れられておりますが、重複いたしますが、ご質問をいたします。三つ目に、農地情報の一元化、マッピングシステムの進捗状況についてお尋ねいたします。四つ目として、農業気象システム、マメダスの活用状況についてお伺いいたします。五つ目として、新規就農参入者の研修内容についてお尋ねいたします。以上であります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
坂本議員のご質問にお答えいたします。幕別町農業振興公社についてであります。幕別町農業振興公社につきましては、農地の流動化対策、担い手の確保・育成対策、農業情報システムの構築を主な業務といたしまして、平成 14 年6月 20 日に設立をしたところであります。ご質問にもありますように、本町の農業は、今後 10 年間で農家戸数は最大で 204 戸減少し、3,203ヘクタールの農地の流動化が見込まれているところであります。このことから、農業者が安心して農業経営を行っていくためには、農業者をはじめ、関係機関とともに、一体となって事業を推進し、農業振興公社が行う事業が円滑に、効果的に実施されていくことが重要であろうというふうに考えております。1点目の農業経営意向調査の結果についてでありますが、意向調査につきましては、平成 15 年 10 月、昨年 10 月に幕別町内の農業者及び町内に農地を所有しております方々848 戸を対象に実施いたしました。その内 268 戸、率にしますと 31.6%の皆さんから回答をいただいたところであります。調査内容としましては、今後3年間における農業経営の意向をお聞きするもので、現状維持か、または規模の縮小、あるいは拡大を希望する場合の面積と、売買か賃貸、どちらの手法によるのかなどを調査したものであります。意向調査の結果といたしましては、規模を縮小、または全地処分したい面積が 344 ヘクタール、規模を拡大したい面積が 890 ヘクタールで、その内、賃貸による拡大が 70%となっており、今後3年間における調査結果では、まだ、賃貸で規模を拡大したい意向を持っている方が多いという状況となっております。農業経営意向調査は、農地の出し手、受け手の方に農地流動化に関する意向を毎年把握し、意向に基づく農地流動化計画を策定するものであり、計画的な農地の流動化対策を実施するためには、全町的かつ長期的な視点にたった利用集積計画を樹立していくことが必要であります。しかしながら、担い手の確保状況が地域によって格差があることや、圃場毎の形状や土地条件等に違いがあることから、農業経営意向調査によって、農地の流動化計画を策定し、農地の流動化を進めるには課題も多く、農地流動化計画から農地利用集積計画まで、農業者の合意の得られるシステムづくりを行う必要があります。そこで、全町的に流動化計画を策定するにあたって、モデル地域を1カ所か2カ所選定し、その中でシミュレーションを繰り返しながら、関係機関及び農業者の合意が得られる流動化計画となりますよう、検討いたしてまいりたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、今後、流動化計画を全町的に策定していくことになりますと、全戸から意向を確認することが必要となってまいりますので、意向調査の必要性について、農業者及び農地を持つ地権者のご理解を得ながら、調査用紙を回収する手法について検討していきたいというふうに考えております。次に、2点目の農地保有合理化事業による実績についてでありますが、平成 15 年度に行いました実績は、1月末現在ではありますが、賃貸借事業では、農地の出し手 46 件に対しまして受け手が延べ 74件、361.4 ヘクタールの利用調整を行ったところであります。また、所有権移転にかかわります売買の利用調整につきましては、申出件数 14 件に対しまして延べ21 件、100.8 ヘクタールとなっております。農業者が安心して農業経営に専念できますよう、農地の出し手から受け手にスムーズに利用調整を行うことが必要と考えており、今後とも、農業者や関係機関のご意見を賜りながら、進めてまいりたいというふうに考えております。次に、3点目の農地情報の一元化、マッピングシステムの進捗状況でありますが、平成 14 年度に導入いたしました農地地図情報システムは、農地基本台帳システムをはじめとする7システムで構成されております。現在、農地の基本となる台帳や農地の流動化に関するシステムは整備されており、農地の相談や農地保有合理化事業を行うための面情報として、あるいは先ほど申し上げました農地の流動化計画の策定に向けて検討するためのシステムとして活用しているところであります。また、作付け情報や土壌管理情報など、農業者を支援するシステムの技術情報の入力については、体制づくりや、その利活用について関係機関との協議を重ね、できるだけ早い時期に農業者の経営を支援できるシステムを構築していきたいというふうに考えております。次に、4点目の農業気象システムの活用状況でありますが、本システムは気象情報に即した効率的な農作業を行うことによる生産性の向上を図るため、町内5カ所に気象観測ロボット、マメダスを設置したところであります。システムの活用状況につきましては、農業者の皆さんが直接その情報を得ることができますので、利用実態につきましては把握いたしておりませんが、情報の利用としましては、播種・移植日、あるいは小麦などの収穫日の設定、防除日の設定、散水日、散水量の設定、農業気象災害の予知と警戒、病害虫発生の予知と警戒など、その利用は多岐にわたって利用されているものと考えており、町といたしましても、農業気象情報を積極的に利用していただき、農作業の効率化、あるいは計画的な営農技術の構築などに役立てていただきたいというふうに考えているところであります。次に、5点目の新規就農参入者の研修内容でありますが、新規参入者をはじめとする担い手の育成・確保対策については、平成7年に開校いたしました「まくべつ農村アカデミー」が研修母体となり、平成 14 年度までに 100 名の研修生が修了しているところであります。ご質問の新規就農を希望するフロンティア研修生につきましては、平成 15 年度まで 37 名が入校し、その内5名が新規就農を果たしております。また、現在 11 名研修中であり、その中から本年、1組2名が相川で新規就農をしたところであります。しかしながら、実際に就農するためには、農地や施設などに多額の設備投資が必要であり、就農後、短期間で経営を軌道に乗せる必要がありますが、就農後、経営が軌道に乗るまで個人差はあるものの、技術面や資金面において充分とはいえない状況となっております。また、農業を取り巻く情勢の変化、さらには、新規就農を果たすためには、地域との信頼関係や、多額の設備資金等を要することなど課題も多く、まくべつ農村アカデミーも、平成 16 年で 10 年目を迎えますことから、研修のあり方、並びに新規就農者に対します補助制度について、農業者あるいは関係機関のご意見を賜りながら、地域に受け入れられ、その地で安定的に継続して営農できる新規就農者を育てていきたいというふうに考えているところであります。以上で、坂本議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 14番 坂本偉
それでは再質問をさせていただきます。今の町長のご説明の中で、農業経営意向調査も回収率が31.6%という中で、まだ意向がはっきりしないということで、見えない部分もありますけど、先ほど答弁ありましたとおり、賃貸にしても売買にしても、今後、加速的に進むのではないかと思われます。そんな中で、今後、その流動問題が出たときに、集積を主にして今後ともとり進めていくということでございます。そんな中で、残った担い手が規模拡大を進めていく中で、大変今の状態では、圃場の遠距離化とか、後、圃場の枚数が多いとか、飛び地とかいうことで、大変効率的に、農作業の効率が悪いとか、また、コストの面で高くなるということで、この集積については、私も早急に進めていかなければならないというふうに思っております。そんな中で、やはり地域的に、効率的でその地域に合った土地利用関係に向けて進めていかなければならないと思っております。それで、先ほどモデル地区を設けて、今後とも強力に進めていくということでございますが、本町におきましても、作業形態、また後継者の多くいるところ、また高齢者の多いところと、さまざまな地域があろうかと思います。そんな中で、モデル地区においても、そのような形でやるにしても、そういうことを加味した中で、一つのモデル地区ではなくて、二つとか、特徴の異なったような地帯を抜粋して、今後とも集積活動を進めていった方が、なお一層早い段階の集積が図られるのではないかということで、その辺も今言ったモデル地区をどの程度設けてやるのか、再度お伺いいたします。それと、新規就農者に関して、研修の内容でございますが、今後、見直していくということでございます。そんな中で、アカデミーの中で研修を経まして新規就農をされるわけでございます。そんな中で、私思うところでございますが、新規就農に当たっては、技術面が大変重要になろうかと思います。そんな中で、今、研修内容を聞いておりますと、どちらかというと、たまたまアカデミーで新規就農者を受け入れてくれる受け入れ農家がありますけど、その中に研修に行ったときに、どちらかというと、労力的な関係の研修がなされているのではないかと。そういう意味では、新規就農者に対しては、技術面のバックアップが強力に行わなければ新規就農がスムーズにいかないのではなかろうかと思います。そんな中で、農業というものは正直言いまして、技術が7割、気象条件とか、もろもろの条件が3割ということも言われております。そういうことを踏まえまして、今後、研修の課程の中で、極端に言いますと、野菜であれば、播種から収穫まで一貫した体験の実習ができるようなシステムづくり、そのようなことが重要になってくるのではなかろうかと思います。そのような方向で、今後、もし考えておられるとすれば、ご答弁いただきたいと思います。以上でございます。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目の農地の集積の関係でありますけども、おっしゃるとおり、効率的な農業経営を進めるためにも、農地の集積というのは大変重要なことだろうというふうに思っています。ただ、この農地の集積をするに当たっても、やはり農業者それぞれの理解・協力がなければなかなか進められないことであろうというふうに思っております。先ほどもお話しありましたように、これらについては、1ないし2というふうな、今のところ考えで、モデル地区を設定してシミュレーションを繰り返しながら集積に向けての作業を進めたいということでありますけども、お話しありましたように、さらにこれが二つが三つになろうと、あるいは特徴的なところ、特異的なものを含めた中で、さらなるシミュレーションをしていくということについては、内部でも十分協議をさせていただければというふうに思っております。それから、新規就農に係ってでありますが、確かに新規就農される方の技術面を指導すると、あるいは育成するというのは大変な仕事であり、貴重なものであろうというふうに思っております。そうした中では、今、一部では、町の試験圃なんかを活用しながら、その部分で技術面の育成といいますか、指導というようなことも進めているわけであります。さらに、また、どうしても日常農家の中に入って、農作業を手伝いながら、そしてまたそれを自分が見ながら、教えを受けながら身に付けていくという、大変厳しい条件の中で技術面と労力的な仕事をされているわけであります。そういったことを含めて、ご質問ありました、ご提言ありましたシステムづくり等も含めながら、これからその研修制度、さらに充実させるために、新規就農者の研修内容の充実に努めてまいりたいというふうに思っております。