みんなの議会

豊浦町議会 令和5年定例会3月会議 2023年3月8日

バイオガスプラントの行く末の英断について

2023年3月8日、豊浦町議会の一般質問で、渡辺訓雄議員が「バイオガスプラントの行く末の英断について」質問し、町長 村井洋一、農林課長 井上政信が答えました。

聞いた人
渡辺訓雄 議員
答えた人
町長 村井洋一、農林課長 井上政信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

罰金が30万円か50万円ですが、運搬処理は900万円です。打算な計算ではないけれども、そういうことも認識して、今、町長が言ったように法律に基づいてやってください。私は裁判官でも何でもないですけれどもね。1点目については終わります。2点目は、バイオガスプラントの行く末の英断であります。これについては、私から言うまでもありませんが、今までバイオガスプラントを運営してきて、また、所管課も替わりまして、前課長がいいとか、今の課長が悪いということではないのです。ただ、よく踏ん張ってきたなと思いますし、ある意味でいろいろなことが判明してきました。それは、各議員からもいろいろな質疑、議論もありましたけれども、バイオガスの特別委員会、あるいは所管でも昨日報告がありました。そんな前置きをしてお尋ね申し上げますが、平成28年1月導入可能性調査報告書に基づき創意工夫し、開始して約5年を経過しようとしております。実態の事業の収支は当初スタートから20年後は、これは私の数字の間違いかもしれませんので、4億円程度の黒字の計上であったように記憶しております。昨今、実際は20年後の収支は約30億円の赤字で、それ以上にもなるかもしれませんが、早急に事業の中止を決断し、先の見える平和なまちづくり推進のために、下記事項について答弁を求めます。一つ目は、当初事業計画及び収支状況は、うその計画ではなかったのか。また、現状との違いの認識について重ねて答弁を求める。二つ目は、液肥使用料及び豚ふん運搬料等利用者へ単価値上げできるのか。また、プラント維持管理費及び委託料は削減できるのか。具体的な答弁を求めます。三つ目は、この事業について当初から赤字ならしないと言及しているが、うそではないですね。答弁を求めるものであります。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

2番目のバイオガスプラントの行く末の英断についてお答えいたします。1点目の当初事業計画及び収支状況はうその計画ではなかったか、また、現状との違いの認識についてですが、ご指摘のとおり、バイオガスプラント運営事業に係る収支状況において、当初事業計画とは大きな乖離が生じており、町民の皆様にご心配、ご迷惑をおかけし、深くおわびを申し上げるところでございます。また、現状との違いの認識についてですが、収入では漁業系残渣処理経費の削減費用を見込んでおりましたが、多くの問題に直面し、断念したこと、また、液肥散布手数料につきましては、当初の液肥散布計画量に対して実際の散布能力が追いついていない見込みの相違などが挙げられます。支出につきましては、主に液肥散布業務に係る燃料費や修繕費などが想定よりも多くかかっていることなどが挙げられます。2点目の液肥使用料及び豚ふん運搬料等利用者へ単価値上げできるか、プラント維持管理費及び委託料は削減できるかについてですが、液肥使用料の単価値上げにつきましては、農業者への聞き取り調査の結果から、実質的な負担をしていただくことに対する理解が得られていないことに加え、昨今の肥料や飼料等の価格高騰により大変厳しい農業経営となっていることから、難しいものと考えております。家畜ふん尿処理手数料の単価値上げにつきましても、農業者への聞き取り調査の結果から、昨今の肥料や飼料等の価格高騰の情勢が経営に打撃を与えていることから、極めて厳しいものと考えております。また、施設に係る維持運営管理費及び委託料の削減の検討につきましては、仮に原料を減らした運営にシフトした場合、維持費の中で最も高額である発電機関連につきましては、稼働時間に応じた定期的なメンテナンスが必須であることから、施設を稼働する以上は相応にかかるものであると認識しております。しかしながら、委託業務の中に本町職員で対応可能な部分がないかなど、委託料を圧縮することの検討を引き続き行ってまいります。3点目のこの事業について、当初から赤字ならしないと言及しているが、うそではないですねについてですが、当初事業計画の段階において収支赤字が見込まれる事業であれば行わないと言及し、着手したものでございます。しかしながら、当初事業計画と現状では大きな乖離が生じてございます。このままの状態で事業継続をすることは困難であると認識しているところでありますので、引き続き、収支改善に向けた検討チームでの検討を継続しながら事業の方針を決定したいと考えております。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

これも前段に言いましたが、所管事務調査なり、特別委員会なり、現状の中身についてはそんなに相違はないですね。町長、私が最後に言っていた、赤字ならうそではないですねという文言の解釈は多少あっていいのですが、思い起こしていただきたいのです。同僚の議員が先を見たら撤退したほうがいいと言って、その議事録もここにありますが、町長はこのときに、豊浦町の存続をかけて失敗できないのだという言動があるのです。町の将来のために失敗できないのだと。そして、稼げる町にもしたいのだと、活性化ですね。そのとき、平成28年12月には私も賛成しました。ここに議事録がありますが、平成30年2月の町長の言動は、当初から、採算が合わなければ事業として成立しないことから、事業撤回をやむを得ないと考えていますと。最初から20年後は4億とか三億七、八千万円の黒字になっているのです。だから、だまされていないか、うそではないかと言っているのです。卵が先か鶏が先かとね。そして、3年目からマイナスなのです。それも仕方がないです。でも、町長、今までいろいろ質疑、議論してきた中で様々に、先が暗いけれども、いろいろな関係機関と連携して取り組みたい、収支も改善したいというのは、今になって急に何ですか。稼げる町、失敗できないのだということです。その間に検証して、何も手を打っていないということにならないですか。収入の面についてもです。まず、そのことについてお尋ねしよう。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

当然のことながら当初計画で稼げる、また、循環型の社会を構築していきたい、世の中はCO2削減をはじめとする地球温暖化ガスの削減等々を絡めて、豊浦の経済を循環させる、お金を回すことが大事であるというのが大きな理由でございます。このたび、努力が今はどうなのだということです。今までの委員会でもご報告しているとおり、水産残渣の処理も思わしくない ですし、受入れ量も100%ではなく、消化液のほうもなかなかさばけないという状況です。今、努力の部分として、一軒一軒の農家さんの聞き取り調査が終わって、アンケート調査が出てきたわけでございます。その一件一件について分析しながら、どういったことができるのか、収支改善に向けてどのようなことができるのかも含め、あわせて、環境省をはじめ関係機関への相談、指導を求めているところでございます。そういったことも含めて、私の気持ちとして、総合的に令和5年度で今後の方針を判断していくことに決したわけでございます。こういったことを踏まえて、英断をしていかなければならないと思ってございます。いずれにしても、町民の生活のことを第一に考え、これからの町民生活の利便性も含め、また、災害に強いまちづくりも含めて、相対的に考えながら英断をしていかなければ駄目だと思ってございます。先ほども言いましたけれども、いろいろな機関の指導も仰ぎながら、また、できるところは町として改善に向けたことをして、それがどういうことになっていくのか、これから鋭意努力をして頑張っていきたいと思ってございます。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

本年度で判断するのも理事者の役割ですよ。ただ、くどいようだけれども、そういう当初の思いや地産地消も含めて、関係者の労働軽減も含めて、赤字になるわけがないのだと。この議事録は後で見せますけれども、取り組んでいきたいと。結果として、今、それなりのマイナスです。町長は今年で判断したいということは、やればやるほど泥沼という思いですか。今、検討委員会その他に取り組んでいるようだけれども、それも全て駄目だということですか。その辺をしっかり言っていただきたい。後ろに課長がいますけれども、当初の熱意はどこに消えたのですか。くどいようだけれども、今年で判断することはいいでしょう、いろいろな方と連携していくのもいいでしょう、ただ、連携してどうなるのか、そこをもうちょっと具体的にお尋ね申し上げましょう。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

ご存じのとおり、今、検討チームを立ち上げて、一軒一軒の農家さんを回って、100%の農家さんの回答を得たということでございまして、それらを分析しながら、これからできるところはやっていく、努力していくということでございます。もう一点は、先ほども言いましたけれども、環境省をはじめ関係機関の指導なり判断 なりを仰ぎながら、それに基づいてやれるものはやっていき、相対的にどうなのか、どういうことができるのか、どこまでできるのかも含めまして、令和5年で判断をしなければ駄目だということでございます。ただ、言えるのは、今、赤字で大きな乖離が生まれているということは事実でございますけれども、先ほど言いました温室効果ガスの削減、CO2の削減、循環型の社会の在り方という理念は失ってございません。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

議事録を盾に取ってあまり言う気はないのだけれども、平成29年12月のときにも町長は言っているのです。私自身も採算が合わないとやりません、そういうふうに当初から言っております。それから、平成29年9月にも、それと同じようなことを繰り返し繰り返し言っているのです。最初のときの計画は、20年後はプラスだったけれども、それは読みを間違った計画ではなかったのではないか。だから、その計画書を我々がもらったときに、いいとか悪いとかではな くて、うそなのか、そういう見極めができなかったのです。それと同時に、総合戦略とか稼げる町とか、これには豊浦町の存続がかかっているのだ、失敗できないのだ、そういう熱意が、早く判断することもいいでしょう。転嫁する方法があるようにも思うのですが、創意工夫をしますか、ただただ5年間で判断しますか、そこも再度お尋ねします。それから町長、これも同じく関連があるのですが、豊浦町でバイオガス事業を展開するに当たり、資料を全部提出しているのだね。そしてこの中に、全部言うわけにいかないので、この中に事業の費用対効果というのがあって、なかなかこの計算方法、中身の単位などは、ちょっと難しいのだけれども、この中に一言あるのだよね。事業開始後CO2削減の達成が難しい見込みとなった場合、CO2削減効果の計算過程での計算ミスなどが理由であっても、交付決定後に補助金の全部又は一部は受給できなくなったり、補助金の一部を返還する必要に応じることもあり得ることを承諾の上、この計画を提出します。このレ点があるのだな。これを納得したと。それと連動があるので、それも含めてお尋ね申し上げたい。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

費用対効果の話でございますけれども、CO2削減の目標、それから、補助金の今後のことも含めてのご質問だと思いますが、今、そういうことも含めて関係機関に問合せをしている一項目にありますので、ご理解をいただきたいと思います。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

後ろにいる課長もそういうふうに解釈していましたか。

町の答え 農林課長 井上政信

町長が申したように、今、補助金を所管している環境省に各種照会をしている中に、CO2の削減についてのお話も触れてございます。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

2点目の農業者への聞き取り調査の結果から、実質的な負担をしていただくことに対する理解が得られていないことに加え云々とありますね。これはアンケートの意味かなとも思うのですが、乖離があったらまずいので、そこの整合性というのはどういう意味ですか。聞き取り調査の結果からというのはどういう意味なのか、お尋ね申し上げます。

町の答え 農林課長 井上政信

答弁書の記載にあることについては、渡辺議員がおっしゃるアンケート調査とイコールでございます。その中で、所管事務調査などでもお話ししましたけれども、アンケート調査の結果の中に、そういった傾向がございますということで説明したところでございました。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

私からアンケート調査のことを言ってもいいのだけれども、言っていいことと悪いことがありますので、その理由は所管の関係者にも厄介をかけたくないという思いで申し上げますが、聞き取り調査の結果から、実質的な負担をしていただくことに対する理解が得られていないことに加えというのは、どういう中身なのですか。

町の答え 農林課長 井上政信

事業の導入時に私は担当していなかったので、実態は把握していませんが、調査結果として、例えば、液肥を利用されている方にお伺いします、現在、補助を行っているので実質的な負担はありませんけれども、これが有料となった場合 はどうされますかという質問を率直にしたところ、液肥の使用をやめますという方が最も多い結果でありまして、有料であれば液肥の使用量を減らしますという意見が続いており、半分以上の方が液肥の使用料の徴収について否定的な意見をされたということで、値上げについては難しいというのが具体的なお話でございます。以上です。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

その程度でいいでしょう。後段のほうを言えばよかったでしょうか、農業者への聞き取り調査の結果からということで、これも後段にいろいろ肥料等の高騰などの文言もあります。2点目は、3ページに委託料を圧縮することの検討を引き続き行ってまいります とあります。これは言っていることとやっていることが違うように思うのだけれども、立ち上げた委員会で、これからも検討を引き続き行っていくということなのか、この委託料の圧縮の何を検討するのか、そこを具体的にお尋ね申し上げましょう。

町の答え 農林課長 井上政信

委託業務を発注する際に、こういう業務をお願いしますという形で委託をしますが、その中で直営でできるものがないかということです。それで委託する仕事の量を減らせば委託料も減るのではないかという論法ですが、何しろ、バイオガスプラントの維持管理については、専門的な分野でありますので、言い方が悪いですけれども、素人の私たちができることがどこまであるかと考えると、結構難しい部分はありますが、決して諦めることなくそういった研究もしてまいりたい、そういった意味合いでございます。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

3点目の後段にある収支改善に向けた検討チームでの検討を継続しながら事業の方針を決定したいと考えておりますと。町長は、この5年度に英断をしたいということだから、それはそれでいいでしょう。収支改善に向けた検討チームの収支改善というのは、いつぐらいまでに改善されるのですか。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

収支改善に向けた検討チームの大きな柱として、実は肥料の、原料のための受入れの料金アップ、これについて検討を重ねていたところでございます。しかしながら、初めの答弁で言いましたけれども、現在、肥料、餌である飼料の高騰によって、今、畜産農家さんが厳しい経営状態にあり、消化液の散布についても、同様に大変厳しい状態で、道東では廃業も余儀なくされる畜産農家も出てきているわけでございます。そういった中で、こちらのさらなる負担というのは、今、非常に難しい状況にございます。これからの状況にもよりますけれども、社会情勢を踏まえて、今後ともできるところからやっていきたいと考えていますし、農家さんとの協議を踏まえて、少しでも収支改善の方向に 行けたらいいかなという思いでございます。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

今までの経緯、収支状況も含めて、当初のときは、前課長と町長の連携は、すごい熱意があったと思います。これではバイオガスもどんどんいけるのだなと思いましたけれども、所管が替わったと同時に、収支がごろっと変わってしまった。この間といったら、このざまですよ。熱意も、当初のときとはなくなった。そんなふうに思うが、それもときの流れで、それも政治ですから仕方がない。それで、令和5年の予特のときでもいいかなと思ったけれども、今このバイオガスを豚の関係、牛の関係、それから液肥を利用している方々は、令和3年度まで7軒ぐらいあったでしょうか。現在はどんな状況になっていますか。

町の答え 農林課長 井上政信

今、バイオガスプラントに関わっている農家さんは27軒です。この内訳はいろいろありますけれども、原料を提供して、かつ散布先として利用している方もいらっしゃいますし、ちょっといろいろな構成となってございます。全部で27軒が関わっております。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

様々にお尋ねして、それなりに答弁もありました。町長が5年度内に英断をしたい、それも一つの方法でしょう。それでも、やり取りをしていると、やればやるほど泥沼となります。スピーディーな判断と同時に、なかなか難儀だろうけれども、新たな工夫も含めて同時に前進するように、口で言うのは簡単でありますが、当初の目的もあったわけです。最後に、その思いだけをお尋ねして、2点目については終わりにしたと思います。いかがでしょうか。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

大変参考になるお話でございます。先ほども言いましたけれども、甘かったかなという反省は当然あります。ただ、これからの豊浦の農業、エネルギー、町民生活、漁業もそうですけれども、みんな関わってくる問題でございます。温暖化ガスの削減、CO2の削減、災害に強いまちづくり、それにはこの事業が大きな役割を果たすものだと私は思っておりまして、今もその理念は変わっていません。ただ、収支状況が乖離しているという事実については、もちろんのことながら、責任を感じているわけでございます。国でも、これからの農業、日本の農業、北海道の農業については、有機農業を推奨し、今国土のわずか0.25%だと思いますが、それを25%にしていこう。それから、ロシアのウクライナへの侵攻、世界の干ばつによる穀物の減収、反比例して100億人を超える世界の人口、それを考えていくと、できるだけ日本の食料は日本でつくる 、その糧となる肥料も飼料も日本でつくるべきだ、今のような不安定化する世界情勢の中で、日本でつくっていればこんなに物価も上がらないはずです。ほとんどが輸入に頼っているためです。そういう意味で、豊浦で取れる農作物は、すべからく肥料にしても飼料にしても豊浦で生産すべきであり、安定的な食生活の提供ができるという考え方でおります。アンケートも取りましたけれども、中には肯定的な畜産農家もたくさんおります。そういう世界情勢の中で、できるだけ地元で取れる有機肥料である消化液を使っていただき、それで生まれ育った牧草、デントコーンは、自分のところで餌として畜産動物に与え、それから排出されるふん尿はプラントに持っていく、そういう循環を目指すべきであり、目指したいと思ってございますけれども、いかんせん、収支状況が乖離している状況でございます。そういった中で、できるところから少しずつ改善すべきであろうと思っていますし、これからも行動したいと思っています。追いつかない、それには足りないことになるかもしれませんが、そういうことを相対的に考えてR5中に英断をしたい、しなければならないという気持ちです。

議員の質問 6番 渡辺訓雄

私はこれ以上何も申し上げませんが、町長の弁論というか、自作自演というか、当初の取組も思い出しながら、また、前後左右を考えながら取り組んでいただきたいと思います。二つ目について終わります。

出典:豊浦町議会 令和5年定例会3月会議 2023年3月8日 議事録 PDF(7ページ) 間違いを知らせる