清里町議会 平成20年第2回定例会 2008年3月9日
町内小学校の統合について
2008年3月9日、清里町議会の一般質問で、畠山英樹議員が「町内小学校の統合について」質問し、教育長、町長 橋場博、教育長 荻野美樹が答弁しました。
- 質問者
- 畠山英樹 議員
- 答弁者
- 教育長、町長 橋場博、教育長 荻野美樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 畠山英樹
先に通告しました町内小学校の統合について、教育長と町長に何点か伺いたいと思います。近年の社会情勢、経済性情勢の急激な変化や少子化の進展により児童数の減少が見られ学校教育に及ぼす影響は非常に大きいと考えます。本町においても、現在、小学校5校の内4校で複式教育が行われ、緑町では山村留学制度の導入により児童を確保している現状にあります。小規模校のメリット・デメリットがあり、地域に根ざした特色のある学校づくりに、また、ゆとりある教育や社会変化に柔軟に対応できる人材育成等、学校教育の地域振興に果たす役割は極めて大きいことであります。平成19年度現在、小学校5校の内児童数が46名と減少傾向がますます進むことから教育委員会では平成13年12月に清里町立小学校複式校を解消に係る基本方針を策定されました。この中で複式校を解消するときには、教育的、社会的、および経済的観点から検討し、児童における教育効果の向上並びに教育環境の整備を充実するとしています。当面、5年以内を目標にするとなっています。この5年以上を経過した基本方針をどの様に踏まえているのか、今後、どの様な位置づけをしていくのかについて、教育長にお伺いをしたいと思います。また、学校や地域で学校の統廃合について意見交換等をされた経過があると記憶するところであります。地域住民と子どもの保護者の考え方には大きな違いがあるとお聞きするが、これらを踏まえて教育委員会としてどの様に踏まえておられるのか、これもお伺いしたいと思います。複式校の生徒は、単式校、清里小学校でありますが、これらの生徒と比較し色んな面で大きなハンディがあると思われますが、このことについて教育委員会ではどの様に受け止めているか、これもお聞きをしたいと思います。教育長に3点、この考え方をお聞きしますが、これらを含めて町長に小学校の統廃合について、今後、どの様に考えられているのかを伺いたいと思います。
答弁 教育長(教育長は2010年12月まで)
ただ今ご質問ありました町内小学校の統廃合について、ご答弁申し上げたいと思います。1点目の清里町立小学校の複式校解消に係る基本方針についてでありますが、ただいま議員申された通りこの基本方針につきましては、平成13年の12月、教育委員会において施行されたものでございます。当時より児童数の減少が推測されまして、児童数が20名以下となった場合、又は学区内の住民から要望があった場合に、教育効果や学校教育活動への影響、通学における児童への心身の影響、通学区域方法、学区内住民の理解等を総合的に勘案致しまして複式校のあり方を考えるとした基本方針でございます。この基本方針の中に一応5年という年数を設けてございますが、一応5年程度を目安に考えるということで5年間だけの基本方針ということで定めたものではございません。したがいまして、この基本方針は、今後についても教育委員会はこの方針にのっとりまして、今後も複式校のあり方について考えて参りたいと考えております。2点目の地域、保護者との意見交流でございますが、先ほどの基本方針を策定しました13年度に当時複式校でありました緑町小学校、江南小学校、新栄小学校におきまして、保護者、地域の方々に基本方針の説明会をさせて頂くとともに基本方針についてご理解を頂いたところでございます。その場におきまして地域の方々からご意見を頂いた経緯がございます。また、平成18年度には、保護者の要請によりまして江南小学校に2度ほど出向き学校の将来について懇談を行った経緯がございます。さらに、昨年の12月でございますが、町内連合PTAの懇談会におきまして児童生徒数の将来推計を申し上げ、各学校の将来についての検討を行う必要性について申し上げてきたところでございます。地域における学校のあり方は、基本的に地域や保護者の考え方が重要であり、今後においても地域、保護者との懇談の場は必要であると、この様に考えております。3点目の復式校と単式校における児童のハンディでありますが、一般論ではありますが、少人数であるがゆえに人間関係での切磋琢磨に欠けるですとか、協調性、社会性、連帯性を養う機会に欠ける。これらがマイナスであると言われております。しかしながら異年齢での交流ですとか一人一人に目の行き届いた教育等、メリットの面もあるのではないかと考えるところでございます。以上で答弁とさせて頂きます。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
お答えを申し上げたいと思います。ただ今のご質問の小学校の統合についてでありますが、この件につきましては、先ほどのご質問の中にありましたように、平成13年に複式校解消に係る基本方針を定めまして、各複式小学校区域の保護者およびPTA、更には地域の皆さんと懇談を持たれたと伺っている訳であります。学校の設置、管理、廃止の事項につきましては、法律に規定されておりまして、教育委員会の職務権限事項として規定されている訳でありまして、学校の統廃合は地域に取りましても極めて重要な課題でありますので、教育委員会にはそうした状況を十二分に検察の上、保護者並びに地域の皆さんとご協議を頂き、慎重な判断を頂きたいと願っているところであります。以上、申し上げて答弁とさせて頂きます。
質問 3番 畠山英樹
最初に、教育長に何点かお尋ねをさせて頂きたいと思います。統廃合についてはたいへん難しい問題だと認識はしてございますし、統廃合する・しないに関わらず、学校地域それから行政全体で子どもたちのために最良の教育ができるように、という部分で進めて頂ければと理解をするところであります。先ほど教育長が基本方針で当面5年以内ということについては、目安で今後とも続けるというとらえ方をされていたという部分ですけれども、要綱の中に学区という部分があります。通学距離、通学時間等、通学にかかわる児童の心身に与える影響を考慮し、清里小学校と光学小学校2学区とするというふうに謳ってございます。この2学区についてのお考えは変わらないのかということについてお聞きしたいと思います。
答弁 教育長(教育長は2010年12月まで)
基本方針に載っております2校ということでございます。特に小学校低学年、これらにつきましては、通学時間、距離が長くなりますと学習に影響を及ぼすことがあるのではないかと思っております。基本的には私どもとしましても複式校をなるべく解消したい訳でございますし、子ども達の学習環境を整備するといことはございますが、ただそれだけで統廃合ができるかというと、なかなかそうはいかないと思います。やはり子ども達がしっかり学習できる環境を整えるということになれば、通学時間等も十分考慮した中で考えていかなければならないと、この様に考えております。
質問 3番 畠山英樹
2学区についてはその様に理解をさせて頂きますが、今まで、地域割りは法律で決まっているものと理解をしているところでありますけれども、学区が撤廃されたと受け取れるのですがその関係についてお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
これについては、法律が改正になり学区外通学がある程度認められるようになりました。教育委員会が決定すれば、学区を撤廃することも可能であるということでございます。札幌市が高校の学区を廃止したことで問題にもなっていますが、そういうことも可能ではありますが、本町でも学区撤廃の協議は一部してございますけれども、現在のところ学区を撤廃するという結論は出ておりません。
質問 3番 畠山英樹
そういうことになりますと、たとえば、私の子どもは清里小学校に通うことになっていますが、江南や新栄に入学することができると理解して宜しいのでしょうか。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
今回の法律の改正により保護者の考え方で学区外に通学するのも可能であると明確に打ち出されておりますので、ご希望があればそういうことも可能であるということです。
質問 3番 畠山英樹
今回の私の質問の主題とする部分については、統廃合という中で、平成25年に生まれる子どもの数から推測して、将来、それぞれの学区の児童数の予測ができたのでありますけれど、これからは、分からなくなる可能性があります。ということは、増えるところが減ったり、減るところが増えたり、そんな動きが出てくるのかなぁと思います。今までの推計で単純には判断ができないということで宜しいかと思います。基本的には、今まで複式校については一生懸命頑張っておられます。このことを清里の皆さんに知って頂きたいということでお話をさせて頂きますが、緑小学校においては山村留学制度、あるいはスキー学習の取り組み。光岳小学校ではスポーツ少年団、スケート、バレーボール、野球、あるいは学習池による動植物の観察。江南小学校では合唱、鼓笛隊等の音楽教育の取り組み、竪穴式住居、高床式住居を活用した学習。新栄小学校では長期野外宿泊体験学習、あるいは保護者地域ぐるみの剣道の取り組み、地域の特性を活かした運動会、学芸会、父母参観、祖父母参観、独自性を活かした教育をしてたいへん努力をしていると認識を致しております。それら教育委員会としてどの様な関わり方、サポートをしていくのか、していっているのかについてお聞かせ頂きたいと思います。
答弁 教育長(教育長は2010年12月まで)
今、議員より各複式校それぞれに特色ある取り組みについてお話があった訳であります。これらの取り組みにつきましては、一般的学校の取り組みの一環として、特に総合的な学習時間等を活用しながら取り組みを行っているところでございまして、教育委員会の支援となりますと人的支援の部分については教育委員会の方としては携わっていない訳です。中には教育委員会として補助がありまして、国の補助、他からの補助があるものについては、積極的に活用するようにしておりまして、補助を活用して取り組んでいる事業もあります。国・道でやっている事業も含めて各学校の特色ある取り組みについて指導、助言をして参りたいと考えております。
答弁 教育長(教育長は2010年12月まで)
当然、一生懸命やっておられる複式校については、何とか努力を最大限して頂きたいという部分と、私ちょっと心配する部分は、複式校の横の繋がりはあると思いますが、清里小学校との繋がりは少ないのではないかと勝手に判断をする訳です。これらを含めて次に答弁をして頂きたいと思います。生徒数の推移から見ますと、複式校の中で23年度には江南小学校の2クラス、24年度には光学小学校、緑町小学校の2クラス、たいへん、生徒も減るしクラスも減る。一番問題なのが、先生が減る。職員が3人という体制で、大きく変わる時期であると思っていますし、今まで江南小学校を考える会の父母の話の中では、平成20年度の統合は時期尚早ということで判断を見送るという結論を出されておりますけれども、いずれ統合した方がよいというような考え方が多いというふうに聞く訳でありますが、一番の問題の20年度以降の2学級、職員3人体制をどの様にとらえておられるのか、この点についてお伺いをしたいと思います。
答弁 教育長(教育長は2010年12月まで)
1点目の清里小学校と複式校との繋がりということでございますが、各複式校は、郷土事業ですとかいろいろな部分で複式同士の繋がりは持っている訳でございます。議員ご指摘の通り清里小学校との繋がりがないということで、19年度から清里小学校との交流ということで取り組みをはじめたところでございます。今後、各学校と清里小学校との交流事業を進めていきたいと思っております。19年度はじまったばかりで今後の問題になろうかと思いますけれど、広く取り組みを進めていきたいと思っております。それから、児童数の減少により23年度、24年度ぐらいに欠学ができて4学年2クラス、4学年2クラスになりますと国の基準によって先生が校長先生と先生2人の3人体制となるということでございます。これは教育委員会としても子どもの安全・安心のためにもたいへん憂慮する問題であるととらえております。この様な学校も他の町村で見受けられる訳で、いろいろお聞きする訳ですが、極端に言いますと2クラスですから2人の先生が授業に出てしまい、校長先生が用事があって学校を出ると学校の中は空になる。そうなると学校は何時も鍵をかけて授業をしなければならない。現実こういう問題が起きているといわれております。そうかといいましても児童数が少ない部分がございます。何とか過員配置ができないかということで、清里町だけでなく他の町村からもその様な状況を解消することができないかと道教委にも働きかけをしていますが、今のところはそういう解消策はないということでございます。教育委員会としても果たして3人で学校の運営ができるのかということを苦慮しておりますし、今後の検討課題であると思っております。
質問 3番 畠山英樹
教育委員会の関係につきましては、道教委との部分については、当然、頑張って頂かなければならない部分でありますけれども、当然、財政がかかわるということから町長にお聞きをしたいと思いますが、先ほど言いました23年、24年になるとたいへん厳しい現実であると思っておりますし、小学校の統廃合については、地域の皆様とともに子どものために教育効果、教育の将来のためということで考えていかなければならないという部分と、学校の老朽化という部分も含めて、行政判断をする時期がいずれ来ると思っております。行政が長期および中期ビジョンを一日も早く組み立てて頂きたいという思いであります。このことについて、町長に伺いたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
小学校の整備計画、これにつきましては、総合計画に基づいてそれぞれ実施をさせて頂いている訳でありますけれど、学校の存続問題につきましては、地方教育行政の組織および運営に関する法律の中で、教育委員会の職務権限と言うことで23条で厳しく決められておりますので、総合調整権の責任はありますけれども、慎重な判断結果を待っているという、これに尽きるのではないかと考えているところであります。
質問 3番 畠山英樹
それではお聞きしますが、このままでいきますと23年・24年以降になりますと、職員3名というのが変わらない限り現実だろうと思っております。当然、14人になるのが江南だとか児童数が最少4人になる。大小はあるが教職員が3人体制になっていくという部分。これはどう考えても職員ではどうにもならないと理解をするところでありますが、これらについて、町から職員をサポートするような考え方があるのかどうかについて、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
期間的なものにもよりますけれども、現状でいきますとなかなか難しいのかなぁという、そんな感じを致しているところであります。
質問 3番 畠山英樹
難しいということは、これからも考える余地があるというふうによい方に理解をしてもらわなかったら、たとえば、協議をして統廃合するか、しないか、地域住民と話しをさせて頂くよということは理解しますが、答えとしては反対する人もいる、賛成する人もいる、これが協議だと思います。そこで、再度お聞きしたいのですが、地域とともに統廃合について協議をする場合、一人でも反対をする人がいたら成立はしないというものの考え方なのか、お聞きをしたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
それは極端な話しで、そういうことではなくて、地域全体の考え方を尊重致したいと私は考えております。教育委員会の賢明なご判断を待つ、これに尽きるのではないかと考えております。
質問 3番 畠山英樹
分かりました。当然、する、しないという答えというのは難しいことでありますけれども、ただ、最終判断については当然、教育上あるいは財政上、行政判断が最終判断だろうと思ってございます。これらについても慎重に協議を進めて頂ければと思います。以上です。