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今金町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日

国保病院の運営方針について

2020年9月8日、今金町議会の一般質問で、向井孝一議員が「国保病院の運営方針について」質問し、町長 外崎秀人が答弁しました。

質問者
向井孝一 議員
答弁者
町長 外崎秀人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 向井孝一

おはようございます。私は今回、町民とともに歩む病院を目指すために電子カルテの導入をテーマにして一般質問をさせていただきます。病院は、地域医療の中心として、住民の命と健康を守る大きな役割を果たしています。しかし、いま地方自治体が抱える多くの病院が、経営赤字や医師、看護師不足など深刻な課題に迫られています。そんな中、平成29年第1回定例会議において、新公立病院改革プランが提案されましたが、計画達成には厳しい状況にあります。6月9日に行われた常任委員会の中で、国保病院の運営方針について院長より報告がありました。その中で注目すべきは、この4月より総合診療を始めたことであります。そのことにより待ち時間が短縮できたことは、患者の負担軽減にもつながっています。訪問診療の拡大や在宅医療の確保を考えるときに、町民とともに歩む病院を目指すためにも、電子カルテ導入は患者にとっても病院にとっても緊急を要する事案と提案申し上げ、町長の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

向井議員の一般質問にお答えをいたします。電子カルテの導入についての質問をいただきました。既に電子カルテの必要性については、現在の川岸院長、楯前院長を始め、この間、勤務をいただいている医師とその必要性について話をしてきておりまして、導入に向けた資料収集や業者等からの情報収集などの取り組みを進めてまいりました。日本の医療分野で電子カルテが認められたのは、平成11年(1999年)ですが、厚生労働省では2001年12月、『保健医療分野での情報化に向けてのグランドデザイン』において、2006年度までに、全国の400床以上の病院及び全診療所の6割以上に、電子カルテシステムの普及を図ることが目標として掲げられました。カルテは診療録と言い、医師法により診療の経過を記録しなければならないとされています。具体的には、最低限、患者の住所、氏名、性別及び年齢、病名及び主要症状、治療方法(処方及び処置)、診療の年月日等が必要とされております。電子カルテシステムは、これらの情報を電子情報化してデータベースに記録することで、その診療データを一括保存し管理する仕組みとなります。いまでこそ電子カルテの普及をと言われていますが、これまで日本の病院においては、電子カルテシステムよりもオーダリングシステムの方が普及してきております。平成29年度において、電子カルテの普及率は、一般病院で46.7%、200床以下で37.0%に対して、オーダリングシステムは、それぞれ55.6%、45.6%となっています。オーダリングシステムとは、検査やリハビリ、レントゲンなどの医師の指示をパソコンに入力し、そのデータが関連部署に届くことにより内容を知らせることができるという仕組みのものであります。現在、医師のほとんどは、電子カルテ記録、説明、指示出し、検査予約、画像診断などの臨床業務パソコンを使用しており、世代の若い医師ほど勤務時間の7~8割の時間をパソコンに向かい仕事をされているとのことであります。今金国保病院での電子カルテは、リハビリ管理、検査管理、放射線管理などのシステム機能を含めた、いわゆるオーダリングを含めた仕組みにしていかなければならないと考えます。電子カルテについては、当面は病院内でのデータのやりとりからとなりますが、町長就任後、2度の北海道地域医療学会発表において、行く行くは地域包括ケアシステムの推進における医療・保健・福祉・介護事業との情報共有が必要な時代となることは明らかであり、その仕組みの基本となるものと考え方を示してきております。しかし、2次医療圏、3次医療圏病院との連動を図るためには、それぞれの病院でメーカーを含めてシステムが異なり、データの相互連携を行うにはまだまだ課題があることから、時間を要するところであります。まずは、今金町国保病院における医業改善に向けたシステムを構築してまいりたく、医師を中心に院内会議での検討を踏まえ、導入に向けた取り組みについて既に指示をしているところであります。

再質問 2番 向井孝一

前向きな答弁をいただいたわけでありますが、全国の地方自治体が抱える病院数は、約1,000個あるようでございます。1,000病院の中で60%近くが、赤字経営を余儀なくされているというのが現状であります。また、今金町においても、これから高齢化率が毎年のように上がってきておりますし、人口減少も見られる中で、本当に地域医療を考えたときには、この電子カルテというのは必要不可欠だというふうに、私は考えるわけでございます。その中で、昨年の6月に総務省が、地方自治体の意見も聞かずに、全国の440病院の名前を公表しながら、再編あるいは改革の検討をしなさいということを一方的に示したわけですが、今金町は医師スタッフも変わったということもございますけれども、単独で患者数を増やしていくという、先ほども意見の中で述べましたが、川岸院長は、独自に地域地域に足を向けながら、これからの医療体制をどうするかということを説明していきたいという、そういう意見も聞いております。そんなことを期待していながら、私は今回の質問に至ったわけでありますが、病院はいま一般会計4億超を超えるような繰り入れをやっておりますけれども、これは公営企業法という法律の中で、病院の運営については援助してもいいということになっておりますけれども、これはずっと無限の状態でこのことが続くというふうには私は思っておりません。やはり一人でも多くの患者数を増やしながら、どうしたら地元の医療、あるいは地域の皆さんの要望にこたえていくかということを真剣に考えて行動していただきたいと思います。そして、先ほど町長は、このシステムを構築していきながら、既に指示を出していると。指示を出しているということは、検討以上のことだと思いますので、これは具現化すべき時期が明確になるのはいつごろなのかということも踏まえて、再質問をしたいと思います。

答弁 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

それでは、お答えしたいと思います。いろいろな、質問ではないですけれども、ご意見等々もいただいたわけでありますけれども、最後に指示ということの具体的な期限でありますけれども、先ほど言ったように、電子カルテはあくまでも一つの基本ベースになるわけでありますけれども、そこにどれだけのものを組み入れるかということが課題になるわけであります。一部、何点かの話を、システムの話をさせてもらいました。リハビリ管理、検査管理、放射線管理のシステム機能、こういう機能が、私が知っている範囲では25くらいの機能があるんですよ。そういう機能をどれだけ織り込むかと。今金町の病院というのはどれだけ必要なんだと。システムを入れることによって、相当多くの経費もかかるわけでありますから、その辺を見定めていかなければいけない。まずは、何よりも、先ほど申し上げたように、院内の中でさまざまなデータをどう一元管理していくかと、それをどう活用していくかということが基本ベースになりますので、まずそこを前提に置きながら、いま業者等々含めて、いろいろ相談なり打ち合わせなりをしていると。町長の立場としては、設置者としては、まず導入に向けた方向性をきちっと持ちたいということで、この間、話しておりますので、その方向を示しております。ただ、どういうシステムを組んで、どういう形で運用するかということについては、当然病院の問題でありますから、そちらの方は院内会議の方に含めて、院長含めて、調整を図らせてもらいたいなと思っていました。医療、さまざまな電子カルテの導入によって分野があります。ただ、医師がいわば医の関係の立場と、あと事務の関係だとか、さまざまその他の検査とか機能の関係だとか、どこまでがどういうことによって高まるか。それは導入によって効果があるかということは、そこもきちっと考えていかなきゃいけないと。議員がおっしゃるように、ただ待合い時間がどうのこうのというよりも、私的には、少からずもスムーズにいくのは、会計処理は少し速くなるだろうと。そういう患者さんにとって本当に有益となるような形の中のシステムをどう構築していくかというのが、課題ではないかなと思っています。いま、それともう一点は、9月1日から地域包括の病床に取り組むわけであります。前段にある地域包括、これは先ほども申しましたように、まち全体でもってどうケアしていくかということが、そのベースは医療にあるわけでありまして、議員おっしゃったように、在宅を含めてもそうでありますけれども、これも電子カルテのデータを持って運べるわけであります、ペーパーと違うわけですから。そういう有効性も図っていかなければいけないと。今後どう見据えていくかということが、重要でないかなと思っています。基本ベースは、ただ経費の面、すべてがよいわけではなくて、初期投資の問題があったり、管理の問題があったり、さまざまな課題も当然あるわけでありますから、その辺はきちっと向かい合っていただくように、きちっと連携を、町長部局の方と、財政部局も含めてそうでありますけれども、連携を図りながら、早急な整備に努めてまいりたいと考えております。

再質問 2番 向井孝一

ちなみに、檜山管内で自治体が保有する病院で、電子カルテを導入していないのはうちだけなんですよね。そして、せたな町は、平成30年12月に電子カルテを導入して、事業費が7,100万円だそうです。財源確保については、3つの債券、借り入れを利用しながらということをお聞きをいたしました。ある一定程度のスタッフの皆さんの研修期間というのは必要だろうと。それとあわせて、これは4月26日の道新の中で、過疎債、今年度3月いっぱいで廃止になるよというような記事を見まして、できれば財源確保のためにも、この時期をにらみながら検討して進めていただければというふうに思います。それともう一つ、町長は、長い間4町連携の中で、2次医療あるいは3次医療ということを4町の中で話し合ってきたということを何回も言っているわけですが、やっぱりそのためにも4町が共有できるようなシステムのものっていうふうに考えるんですが、それにはまだまだ、今金はいままでやっていないので、これから時間が必要かなと思いますけれども、それらも踏まえた中で考えていただければと思いますので。いかがですか。

答弁 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

初期投資のあれについては、いま、せたなの例を挙げていただきましたけれども、この間、電子カルテの導入に向けては、病院の規模もありますけれども、大体平均してベッド1つに対して100万円はかかるという話がありました。ただ、100万円と言いながらも、数年前ですけれども、数年前、結構な前でありますけれども、平成10何年ころですけれども、今金町に導入した場合どうするかというようなこともいろいろ調べた経過がありますけれども、7,000万円、8,000万円でありました。そこまでの投資ができるかどうかということで非常に心配をした要素があって、それからずっと、私の設置に対する課題があったわけであります。現在、1床100万円にしても33床ありますから3,300万円という平均的な値でありますけれども、そこにどういうものを付加するかでもって随分決まるわけであります。財源については、過疎債だけでなくて病院債だとかさまざまな、それはもう財政部局の方で方針を決めて、方向性が定まったら、それなりの財源確保については一生懸命取り組むわけでありますけれども、まずスタンスをきちっと持たなきゃいけないと。そのことは、どういうことを目的にどういうところまでその電子カルテが及ぼすことがあるんだということによって、さまざまな起債の使い方も当然変わってくるわけでありますから、その辺はこれからもちゃんと考えていかなければいけないのかなと思っています。いずれにいたしましても、医療圏含めて、先ほど言ったように、まずは院内におけるデータ管理、院内における効率化の問題含めた取り組みになりますけれども、2次医療圏、3次医療圏の連動がされて初めて成り立つ要素でありますので、それらについては2次医療圏、この八雲の圏域、管内でなくて、函館に向けた対策、対応、こちらの方の患者さんの行き来が随分多いわけでありますから、それらに向けた取り組みというのは、最優先課題として取り組んでいかなければいけないと。少しくそれぞれの病院においての連動性がありますので、これはちょっと時間がかかるのかなと。それはどこの病院も同じような思いを当然持っているわけでありますから、さまざまな機会をとらえながら、そちらの方向を通じて検討、そして取り組みに向けて努力してまいりたいと思います。

再質問 2番 向井孝一

最後の質問といたしますが、やはり病院とはということで、町民の皆さんの期待に沿えることというのは何かというと、医療スタッフの皆さんと患者の皆さんの信頼関係にあるわけですね。そういう中において、先日の常任委員会で一スタッフの発言により、今金町全体の病院が信頼を失うようなことになりかねないと。私はいままでずっと病院にお世話になりながら来ていますけれども、スタッフの皆さん、一生懸命やっていますよ。しかしながら、残念なことに一人のスタッフの方のおかげで、病院全体の雰囲気が誤解されるというようなことがあってはならないと。やはり、このためにも、職員教育というものが大事なことだろうなというふうに思いますので、これは事務長がやるのか施設長がやるのかは別として、理事者も含めながら、その辺は再度職員の皆さんにはきちっと指導していただきたい。そのことをお願いして、最後の質問といたします。答弁をお願いいたします。

答弁 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)

答弁、後半の方は一般質問の要件ではないという認識を持っていますけれども、基本の基本は、先ほども申しましたように、患者優先の体制の中で、本当に効率的な、効果的な、要するに信頼される病院づくりということに当然なるわけでありますが、そこが前提であるわけであります。時々さまざまなおしかりなり言葉をいただく部分があるわけでありますけれども、そういう意味では、都度都度、やはり明確な方向性を示しておりますので、それは地域に根差した病院という明確な方向性を目指しておりますので、それに向けた、当然職員の指導といいますか、職員のさまざまな執務に向けた心構えをきちっととってまいりたいと考えております。

出典:今金町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる