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深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月18日

2番目の福島原発事故等、原発施策のずさんさについて

2021年6月18日、深川市議会の一般質問で、太田幸一議員が「2番目の福島原発事故等、原発施策のずさんさについて」質問し、企画総務部長 三浦浩二が答弁しました。

質問者
太田幸一 議員
答弁者
企画総務部長 三浦浩二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 太田幸一

それでは、2番目の福島原発事故等、原発施策のずさんさについて問うていきたいと思います。2011年の東日本大震災で、原発の周りのかさ上げなどに手抜きがあったと言われている。結果的に、1号機、3号機、4号機が水素爆発を起こして、いまだに処理ができない状態に陥っております。10年を経過して、いろいろな数字が発表され錯綜していますけれども、いまだにおおよそ6万7,000人が県外に避難している状態にある。また、御承知のように、今日の福島での東京電力と漁業者との、関係者の理解なしに汚染水を放出、処分しないという約束についてもほごにされているといったこと。トリチウムを海に放出することは、イギリスなどでも行われており何の心配もないと言っておりますけれども、例えば日本放射線腫瘍学会名誉会員で北海道がんセンターの名誉院長でもあります西尾正道さんも、トリチウムは希釈されて弱いから安全といったことではなく、それは外部から浴びた場合のことであり、海に流されることで、食物連鎖の関係で濃縮した形で魚を食べると、体内に内部被曝という状況を生み出す。したがって、決してトリチウムについて、全く心配ないかのような捉え方をするのは間違いと言われております。さらに、元東芝の原発設計技術者であり、市民団体の原子力市民委員会後藤政志原子力規制部会長も、基準値がEU、米国、オーストラリア等で現状ばらつきが大きいのは、安全性に関する科学的根拠が明確でないためだとしっかりと指摘されております。そのようなことで、何点かについてお伺いしていきたいと思います。一つ、原発は全国的に一時期全面停止を行った状態からも明らかなように、原発ゼロが可能であることが証明されている。福島原発事故を二度と繰り返さないために、各種安全性や重大な問題性の視点からも、原発ゼロにかじを切るべきだと考える。国民の健康と安全を無視する打算の施策、原発で地球環境保全のCO2削減に寄与するんだといった虚妄はいりません。第1次産業が豊かで風光明媚な北海道の自治体深川市に生きる立場からの考察を伺う。二つ、福島県漁業協同組合連合会と東京電力が交わした、関係者の理解なしに、いかなる処分もしないの約束を簡単にほごにしている菅内閣は、一方的、さらに高圧的に閣議決定し、風評被害は東京電力が負担することで進めている。やっとの思いで水産物の物流が回復してきたところで、どこでも海洋放出していると全面反対の漁業者等のほっぺたを札束でたたくがごとき姿勢は、決して許されるものではない。同じ第1次産業に依拠する自治体深川市としての思いを伺う。三つ、道内においても那須火山帯、積丹岳火山、雷電温泉等が間近にありながら、高レベル放射性廃棄物の地層処分場問題を住民の頭越しに進める国やNUMOは、強引とも言える形でここでも札束で進めようとしている。核のごみと言われる天文学的な量を処分しなければならない泥縄を、過疎化の進む脆弱な集落に押しつけてはならない。国は、こそくな方法を見直し、地域に分断を持ち込まず、本来の創生や若者に夢を与えるべきと考える。子育て環境を重視している自治体深川市としての思いを伺う。四つ、日本が保有している46トンのプルトニウムは、原水爆の材料となり、8キロ爆弾で5,750個に当たる量になる。広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないためにも、被爆国の思いとして、地球上から原料を含め、あらゆる核をなくすべきと考えるが、非核平和を掲げる深川市としてどのように向かうべきと考えるか。五つ、3.11以降、福島原発事故の反省から、再生可能、CO2削減の視点から、地熱発電利用が民間を中心に全国的に現実化している。統計上、アメリカ、インドネシアに次いで、日本の熱資源量は、火山国ゆえに大きい。しかしながら、開発のためのハードルも、国立公園内、温泉地、掘削費の関わりが大きく、加えて世界が福島原発事故以降、脱原発の流れの中で、我が国の異常なまでの原発礼賛主義が、電気料金の異常な値上げを含めた障害になっている。子や孫に大気汚染、放射能汚染のない環境を残すべきと考える。住みよいまちを目指す自治体深川市としての思いを伺います。

答弁 企画総務部長 三浦浩二(企画総務部長は2022年3月まで)

国の原発施策に関連して、5点の質問をいただきましたので、それぞれお答えしたいと思います。1点目の原発ゼロへのかじを切るべきと、本市の考え方はということでございます。この質問につきましては、これまでも山下市長からお答えしておりますけれども、平成27年に経済産業省が示しました長期エネルギー需給の見通しにおいて、2030年度のエネルギー需給構造について、安全性や経済効率性などに関する政策目標を同時達成する中で、徹底した省エネルギーの推進、再生エネルギーの最大限の導入、火力発電の効率化等を進めつつ、原発依存等を可能な限り低減することが基本方針として述べられているところでございます。本市といたしましても、国において、エネルギー分野の安心・安全を最優先させた上で、国民の理解を十分得て、適切な電源構成が確保されるよう、エネルギー施策が進められることが極めて重要であると考えておりまして、この考えについては現在も変わりないものでございます。次に、2点目の汚染水の海洋放出についての質問でございます。国は、汚染水から放射性物質の大部分を除去したALPS処理水を、2年程度の準備期間を経て海洋放出する方針を決定したようでございますが、この処理をもっても、トリチウムという放射性物質を取り除くことはできないとお聞きしているものでございます。そのため、水産業等への風評被害の発生は出てくると思っております。本市といたしましては、国において国内外の理解を得るための正確な情報発信を強力に行うこと、そして国の責任で適切に処理すべきと今は考えているところでございます。次に、3点目の高レベル放射性廃棄物の処理場問題についてでございます。現在、道内の二つの自治体が手を挙げて、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づく3段階の調査のうち、第1段階の文献調査に着手されているとお聞きしておりますが、資源エネルギー庁の資料によりますと、ウランとプルトニウム採取後の液状の高レベル放射性廃棄物を、ガラスと混ぜ合わせて、ステンレス製の容器に固定し、専用の貯蔵庫で30年から50年間、冷却のため管理・保管した後、最終的には人間環境と隔離するため、地下300メートル以深の安定した地層の中に埋設処分する計画とされているようでございます。この最終処分場の設置等については、その自治体の中だけで収まる問題ではなく、近隣自治体や北海道にも大きな影響を与えることが想定されますので、やはり国が主体的に責任を持って、国民に説明して、理解を得た上で対応を進めることが必要であると考えているところでございます。4点目のあらゆる核をなくすべきと考えるけれども、どうかという質問でございます。日本が保有するプルトニウムについては、原子力基本法により、平和目的に限られておりまして、国が保有量を公表しておりますけれども、議員の質問にもありますとおり、核兵器の原料にもなり得るものだと考えております。本市は、昭和60年に非核平和宣言都市として、非核三原則の堅持と恒久平和の実現を願うとともに、深川市平和運動推進協議会及び構成団体と連携して、核兵器の廃絶を強く訴えております。このことから、核兵器の原料となり得るプルトニウムを含む全ての核物質については、国が責任を持って、安全性の確保と国民の理解を得た上で、計画的に保有量を減らすなど、主体的に取り組む必要があると考えているところですが、世界各国においても同様な取組がされるよう望んでいるものでございます。最後に、5点目の地熱発電をはじめとした未開発のクリーンエネルギーについてでございます。地熱発電は、地熱による蒸気を用いて行う発電のこととお聞きしておりまして、太陽光、風力に比べ、自然環境への影響が少なく、安定的な発電が可能であるものの、日本においては、火山など山間地や温泉の近くで関係者との協議・調整が必要など、立地条件等の制約があることや、開発に時間とコストがかかるという問題点を抱えております。こういったことから、早急な転換は難しいと思われますけれども、技術革新を後押しして、将来へ向け、クリーンエネルギーが拡充されることが望ましいものと考えているところであります。なお、本市におきましては、発電とまではいきませんけれども、新庁舎の建設において、地中熱を利用したエネルギー消費の少ない熱源設備の導入を目指しておりまして、環境に配慮した取組を現在進めていることを申し上げます。

出典:深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる