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深川市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日

国の原発行政

2019年9月10日、深川市議会の一般質問で、太田幸一議員が「国の原発行政」について質問し、企画総務部長 吉村理明が答弁しました。

質問者
太田幸一 議員
答弁者
企画総務部長 吉村理明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 太田幸一

それでは、2点目の質問に入っていきたいと思います。2点目、問題の国策「原発行政」は時代錯誤でないかということについてお尋ねいたします。1986年当時のソビエトのチェルノブイリ原発事故では、その後の環境影響が非常に大きく、現在のウクライナ、ベラルーシ、ロシアの国では、放射性ヨウ素131による小児甲状腺がんの罹患率が非常に高くなっているという状況。さらに、2011年、東日本大震災における福島原発事故での、国や東電からの小児がんの数値は、残念だけれども今日まで公表されることはないという状況であります。これらの隠蔽体質、事故当時、住民に対する避難指示が出ていない状態の中で、東電関係者が完全防護の形で線量測定をやっていたことも実はあったことからしても、非常に今日考えても理解に苦しむような、住民に対する放射線への扱いのずさんな形が見え隠れしていたわけであります。今日、福島原発の事故の流れというものが世界的にも非常に問題視といいますか、当然でありますけれども、福島以降それぞれの先進国を中心として、原発からの撤退ということも進められている状況なわけであります。日本では、こういった中で東芝のアメリカの子会社であります会社自体が経営破綻をしているといったこと、さらに日立あたりでも、英国で原発の新規計画の部分は採算がとれないだろうということでの凍結、さらに三菱重工もトルコの原発新設を断念する方向で動いている、こういったことを含めて、非常に原発からの距離というものが大きくなっている。こういった中で、中国とロシアだけは推進を続けているの現状にあるということもつけ加えておきますが、国内の部分で、福島の事故が非常に原発の安全対策費という部分で膨らみ続けている。原子力規制委員会による審査基準というものは最新データを反映し、泊原発を抱える北海道電力などでもテロ対策施設といったものまでも建設が求められているけれども、現状としてはそういった建設費の計上もされていないということ。今言った泊原発の関係だけでも、当初の建設費900億円という部分が、現状では新しい規制基準を入れた場合、2,500億円と約3倍の状況になっていることも報告されております。この部分は、もう既に皆さんもご承知かと思いますけれども、炉心溶融だとか大規模放射性物質の放出、それから先ほども触れましたテロ等での航空機の衝突、浸水対策、基準地震動及び津波の最大値である基準津波、建物や配管の耐震補強、加えて防潮堤の液状化対策までも追加されてきているということであります。北海道では再生可能エネルギーが、太陽光を含めてかなり浸透しているわけですけれども、残念ながら、言ってみれば国の非常に中途半端な扱いといったことで、発電をしていてもその電力をかなり捨てているということが、現状として報告されております。ただ、こういったものの改善として、先日の新聞にも掲載されておりましたけれども、石狩市が太陽光発電と、水を分解して酸素と水素に分け、その水素をためて太陽光発電による電気を利用してエネルギーを蓄積するということの実施に、市の施策として入ったということが報道されております。このような自然エネルギーに対するものを含めて、原発にかわるエネルギーが今日的に、特に北海道の場合、国立公園なども非常に多く抱えておりますし、風光明媚とされるこの北海道の中にある第一次産業というものを守っていく上で、この原発を何で求めていかなければならないかを、あえて申し上げなければならないと思います。前半にも申し上げましたように、今日的にも、残念ですが、この電源9社と言われるところと大手の原発ゼネコンと言われるところが連携をして、さらにこの原発を計画しているということも、最近、マスコミの俎上に上がっておりますし、いずれにしても、国際的に福島を経過してもまだ原発にすがるなりふり構わぬ日本の姿勢というところが、残念だけれども、世界的な潮流の中で否定されているのではないかと言えます。5点にわたって、具体的にお伺いいたします。一つ、国や原発を抱える全国9電力会社の世界の潮流からも離れた原発推進の姿勢は、農業王国北海道の深川市としてどのように考えているか。二つ、国のあらゆる施策で国民への周知、透明化はなく、都合よく国民を欺いている。原発施策においても多くの隠蔽、小手先のうそ、崩壊している安価という部分、福島原発事故での小児甲状腺がんの隠匿・隠蔽、これらをどのように捉えているのか。三つ、福島では現状、放射能汚染水タンクの天文学的増大から海洋投棄を求め、放射能汚染ごみでは原発事故現場付近の田畑に中間貯蔵として野積みされ、最終処分先の見通しが立たず、魚介類や農産物の風評による悪評は、国内はもとよりアジア近隣諸国からの不買にさらされているが、農業都市深川としての思いを伺う。四つ、不十分であるとされている泊原発の緊急避難訓練については、特に偏西風の影響などからすると、小樽市や隣接する札幌市の一部と、さらに30キロ圏内の主要道は、事故後、基本通行どめからの対策がないとされている。さらに、福島原発事故では、群馬の赤城山、神奈川の相模台においても、一時的とはいえ放射能汚染濃度が上がり、これらから北海道においても予測しなければならないが、深川市としてどのように捉えるか。五つ、高レベル放射性廃棄物の研究施設「幌延」は、当初の予定期限を超えてさらに長期化し、地域住民の反対の意思も退けられ、長期化、固定化、本格化の懸念すら生まれている。美しい利尻礼文サロベツ国立公園、同町内にあるこの核のごみの処分研究施設の立地自体に問題があると考える。いかがかとお伺いいたします。

答弁 企画総務部長 吉村理明(企画総務部長は2020年3月まで)

国の原発行政につきまして5点の質問をいただきましたので、お答え申し上げます。まず、1点目の国や電力会社の原発推進の姿勢を市としてどのように考えるかについてですが、国民生活と産業活動に密接に関係する電力などのエネルギー政策につきましては、国のエネルギー基本計画に基づく長期エネルギー需要見通しにおいて、原子力発電を初めとする各種発電形態の位置づけを明確にし、国民に対し責任のある説明が必要であると考えております。国内の原子力発電所は、廃炉が決定されているものを除く36基中9基が現在稼働している状況でございますが、稼働中のものも含め、稼働に係る判断に当たっては、いかなる場合においても安全が確保できるよう、万全の対策を講じることが重要と認識をしているところでございます。次に、2点目の国の原発施策における国民周知のあり方についてでございますが、議員の質問の中にございました小児甲状腺がん患者についての大学の研究グループの発表、これは平成25年だったと認識しております。平成24年6月に成立いたしました東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律で、国は放射線による健康への影響に関する調査等に関し必要な施策を講じることとされ、27年2月に、専門家会議による中間取りまとめを踏まえた環境省における当面の施策の方向性が公表されました。その中では、最も高い被曝線量を受けた小児の集団において、甲状腺がんのリスクが増加する可能性が理論的にはあり得ることから、県民健康調査をさらに充実させ、県外転居者も含め長期にわたってフォローアップし、分析に必要な臨床データを確実に収集するとされております。こうしたことから、甲状腺検査を含む健康影響調査について、国は調査の継続とともに、調査結果の客観的妥当性を確保するため、被爆と健康の影響の因果関係を検証し、国民に対してよりわかりやすく説明していくことが重要であるものと考えているところでございます。次に、3点目の福島の放射能汚染水、放射能ごみ、最終処分、場風評被害に対する思いでございますが、平成30年7月に見直された第5次エネルギー基本計画において、第一に、福島第一原発事故の経験、反省と教訓を肝に銘じて取り組むことが原点という姿勢は一貫として変わらないとうたわれており、廃炉・汚染水問題を初めとする原子力問題の諸課題の解決に向けて、国が前面に立って果たすべき役割を果たし、国内外の英知を結集して、予防的かつ重層的な取り組みを実施しなければならないとされております。放射性物質の管理、中間処理、最終処分並びに汚染水対策につきましては、この基本計画に従い、国が主体的に責任を持って住民に説明し、その対応を図ること、さらに風評被害を防止する措置についても、国が確実に実施することが必要と考えております。次に、4点目の泊原発における緊急避難区域外の対策でございますが、原子力災害に備えた防災対策を講じる重点地域の範囲は、以前は8から10キロメートル圏とされておりましたが、福島の事故では、その範囲を超えて避難等が必要となりましたことから、IAEAの国際基準も参考に、原子力災害対策指針では、おおむね30キロメートル圏とされましたことから、地域防災計画や避難計画も30キロメートル圏の範囲について策定することになっております。しかしながら、対象地域の地形や気候、また季節によって状況はさまざまに変わることも考えられますので、国はそれぞれの電気事業者とともに、原発に対する情報提供と説明責任を果たし、30キロメートル圏の外を含めた区域においても、住民や自治体の不安解消に努め、万全な防災対策を構築できるよう対応することが重要であると考えているところであります。次に、5点目の幌延町の深地層センターの研究期間の延長についてでございますけれども、本年8月2日に、日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センターが、研究期間を延長する計画案を道と幌延町に提出し、地質学の専門家の意見も聞きながら、計画案の説明を求める確認会議が本日9月10日に札幌市で開催するとのことでございます。その後も複数回の会議を開き、計画案の是非を判断することとされております。2000年から開始されました幌延における研究は、日本原子力研究開発機構の当初の計画では、その研究期間は20年程度ということでございました。それで、10年間の研究期間の延長とも読み取れる今回の計画案に対しまして、道民のこの研究施設が最終処分地に選定されるのではないかとの懸念の声がある中、十分な議論を重ねていただいた上で、この計画案の是非を判断していただきたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる