みんなの議会

深川市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月18日

深川市街地初等教育課程偏りの課題解決

2018年6月18日、深川市議会の一般質問で、太田幸一議員が「深川市街地初等教育課程偏りの課題解決」について質問し、教育部長 荒井清光、市民福祉部長 安田浩人、副市長 平山泰樹が答弁しました。

質問者
太田幸一 議員
答弁者
教育部長 荒井清光、市民福祉部長 安田浩人、副市長 平山泰樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 太田幸一

それでは、早速一般質問を始めてまいりたいと思います。まず一つ目、深川市街地における初等教育課程(幼児教育・小学校教育)の区域の偏りということについて質問してまいりたいと思います。この4月、北海道建設新聞による市立深川保育園と市立一已保育園の保育施設統合の記事に関して、副市長、市民福祉部長から説明がありました。4月13日には緊急に代表者会議が招集され、山下市長から経過説明と幼児教育の深川市保育所等整備に関する基本方針が配付され、さらに後日、閉会中の社会民生常任委員会で集中審議が行われ、先般の臨時会では補正予算が提案され可決を見ております。したがって、表題のこの事案に関しては、ここでは特に深川市街地初等教育(幼児・小学校)の大枠のところ、かねてから累積している偏りの問題について質問してまいりたいと思います。さて、家庭・地域と学校の関係は、児童の勉学の場のみならず、子供を介して文化やスポーツ、さらにはコミュニティーの中心的な場でもあり、今日各地域にコミュニティセンターが整備された現状においても、ママさんバレーやバスケットボール、子供を含めた親たちの地域サークルに利用され、一方、児童の放課後教育等、子供の居場所の取り組みにおいても、思いやりや助け合いといった子供の連帯感の醸成など、今日特に教育は家庭、学校、地域で進める連携強化にあるべきものと認識するところであります。したがいまして、深川市街地特有の幼児教育、小学校教育の初等教育課程に偏りの問題があるわけでございますが、問題提起してまいります。早速、初等教育の視点でまず指摘しますが、一已校区と深川校区において、一已小学校の生徒数は、各学年40人から50人で推移し、したがって悠々2クラス編成であります。一方、深川小学校においては、今年度は35人と残念にも2人足りないということで1クラスとなっております。全学年を通じても、1年生、3年生、5年生が1クラスであり、さらに加えて、ぎりぎりのクラスの編制は、社会的要因である転出という状況をもろにかぶり、学年途中においても1クラス化の寂しい状態が進行するということになっております。このように明らかに偏りの傾向というものを示しているわけでありますけれども、ここで問題の大きな一つであります越境入学について触れてまいります。この越境入学は、近年、文部科学省の基準の中の「両校の中間地点」のところが強調され、これをまともに取り入れる自治体において、なかんずく深川市街地区では、学校の設置箇所自体に偏りを抱えた問題内包の特有な状況であります。これを加えて、なおさら事柄について助長、拡大する結果となっております。一例として、校区境界に位置する地域、町内会において、昨年度の数値では、4人の新入学対象児童全員が越境入学しました。この結果からも、深川小学校の2人不足を招き、両校の間に偏りが改善されることなく、拡大・助長される状況は、決して放置できるものではありません。この事象を多少掘り下げてみますが、幼児教育と地域コミュニティーという部分にまず触れていきます。この事象について、分断された町内会について述べますが、一つ目として、学校、家庭、地域、三位一体と言われているうちの、地域が以前より大きく後退している。例えば、子ども会組織の中には、野球ですとか、ソフトボール、相撲ということがやられていて、これが希薄になってきている状態にある。さらに、児童の見守りについては、ご承知のように、行政区単位の組織から地元校区が中心となっての行動計画、人員配置のため越境児童に行き届くということにはなかなかなり得ないという状況であります。このように隣人同士であっても、登校する方向が西と東で全く違うという状況は、今日的通学時間帯での犯罪や悪天候時の集団下校等といったものにも難しさが出てきております。したがいまして、隣人の連帯ということにおいては、残念ながら、冷や水を浴びせるということが常態化していると言えます。次に、二つ目として指摘しますが、同じ深川の行政区の中で、一般行政、これは自治組織だとか、地域防災、神社の報賛会といったものを含めてでありますけれども、こういった一般行政区分と教育行政が町内会丸抱えというような状態で学区越境しているといったことがかなり昔の段階から行われている。この町内は、具体的に申し上げますけれども、旭町町内、鉄道町内のアパート部分、それと新町町内といったところについては、今申し上げたような状態になっていて、一般行政区分、教育行政区分が不一致、分裂状態で、現状、国も指摘する地域力の衰退をこういった中で改善されることなく進められているという実態にあります。次に、基本的な一致すべき事柄について、明確に指摘しながら、さらにこの偏りという大きな部分、今回の市立保育園の統合については、既にこのことについて可決された事案でありますから、現状、偏りという部分についてのみ指摘してまいります。一つに、洪水ハザードマップで示された深川市街地の旭区、末広町、南日の出については、既に避難所というところで、旭区においては老人いこいの家、それから隣の旭町のところでは労働福祉会館、この近くにある消防署も、1階にある指令室の電子機器は既に上階に上げるという方向が決定しているということで、既にこういった各行政組織としても対策をしているという実態にあるわけです。その一方で、残念ながら、今回の保育園の統合に関しては、結果的に6条11番ということに決まったわけでありますけれども、6条11番に決めるに当たって、対策らしいものが示されなかったことは、改めて強く申し上げておきたいと思います。ご承知のように、この地域については、先ほど来申し上げているように、シミュレーション地図の色分けで2メートルから5メートルの洪水被害水位になるという中身でありますから、このことについて、一方の行政で、ここのところをしっかりと対策しているにもかかわらず、今回の統合で6条11番という場所の選定について、余りにも児童の安全・安心といった極めて重要な部分というものがないがしろにされてきたのではないか、この部分はしっかりと指摘しておきたいと思います。既に東日本の震災などでも、あえて申し上げますけれども、避難ということのまずさから、大川小学校の訴訟問題、さらに2015年に茨城県の常総市で起きました利根川水系、鬼怒川堤防の決壊。これは人災と言われておりますけれども、多くの家が流されて、さらには7人の犠牲者も出たという実態などを見るときに、今さら言うまでもなく、こういったことに対する対策というものは明確にしていかなければならないと考えるところであります。二つ目でありますけれども、深川市街地における初等教育課程の、深川市の保育所等の整備に関する基本方針に基づいて指摘してまいります。深川市街地のドーナツ化現象、少子化傾向、または過疎化といった状態は否めないわけでありますけれども、中心市街地というところから保育施設がそれぞれこういう実態から住宅街に移転している。例えば、めぐみ幼稚園は旭町から旭区へ移転し、教證寺幼稚園については、ご承知のように文光町17番へ移転しましたし、さくらんぼ保育園も西町17番から奥まったところの22番に移転しました。また、閉鎖については、中心市街地から大龍寺幼稚園が閉園するというようなことで、中心市街から施設というものが皆無という状況になっているところも、しっかり見ていかなければならないのではないかと思います。したがいまして、今日、こういった幼児教育施設の設置状況というのは、今言いましたように、あえて小学校の校区という言い方を使いますけれども、校区境から、片方では一已寄りではおおよそ500メートルのところに設置されている。片や、深川小学校校区側については、境界からおおよそ2キロメートルと、一已側に比べると4倍の距離関係にあり、こういった中心市街地が先ほど来申し上げたように、施設が空白の状態になっているという中身であります。深川の保育園の統合に関しては、理事者側からも深川保育園と一已保育園の中間地点という狭い捉え方をするのではなくて、一条通り、蓬莱通りから公園通りという広い範囲で、適地というものを選ぶべきではないのか。これは社会民生常任委員会の中でもそういう指摘があったわけでありますし、選択の段階ではそういう考え方が大切ではなかったのか。まして6条11番の決定した部分については、あえて申し上げますけれども、何で水没する場所にこだわったのかということが非常に問題ではないかと考えるところであります。以上のようなことを申し上げながら、以下、6点のことについて具体的にお伺いしてまいりたいと思います。さらに、これらの問題については、本当に古くからという部分では、町村合併したころからの、さらには街区表示の変更ということが途中で行われてきた中で、先ほど来申し上げてきた状態が対策としてとられてきたということでありますから、極めて深川市として、一部局のみの問題ではなくて、全庁内で議論すべき中身ではないかと思いますので、そういった意味での求め方をしていきたいと思います。まず一つ目、近年、教育は家庭、学校及び地域での連携と言われ、地域コミュニティーとの連携が改めて重要とされているが、地域連携の弱体化が国レベルでも指摘されている。さらに深川市街地の実態は、深川行政区において、校区をまたいで他学区への編入、旭町、鉄道アパート、新町においては、一般行政、行政区単位の子供見守り隊、地域子ども会及び行政区ごとに取り組まれている子ども育成会、または先ほども触れましたけれども、それぞれの地区内にある神社の例大祭といったことに対する取り組み、教育行政と分裂の影響を決して少なくはないと見ているところであります。地域連携の弱体化要素ともなっております。この一般行政と教育行政での分裂した状態に対する深川市の見解とあるべき姿について明確な考え方を伺います。二つ目、個、個人、個性、個人主義等、社会の中で民主主義の原点、個と地域における協同も今日的課題であり、これら二者のバランスの事案と捉えています。校区越境は、深川市に沿った条例等での強化策として、他市でとっている著しく他校が近い場合に制限する、当然として、いじめ、体調の問題、転居の問題等の規定については別立て、遵守しなければならない事柄ですが、そういったことでの強化策というものを求められていないだろうか。見直しの考え方について伺います。三つ目、幼児教育における施設の立地は、校区境界から一已校区では約500メートル、深川校区では約2キロメートルと4倍の距離に立地し、中心市街地や駅北の地域から一已側施設の通園が顕著となっている。これらの幼児の皆さんが長年クラスの友達が一已小学校に行くからとの理由で越境が常態化し、さらに、この傾向を助長している実態を深川市はどう捉えるか伺います。四つ目、深川市はこれら幼児教育に関する法人施設の建設や運営に対し多額の助成を行っている立場から、法人施設の立地箇所選定時等で一定の要望を行ってきたのか伺う。五つ目、今日の市立保育所統合では、結果、南日の出、一已行政区の課題の一つであった、洪水対策は一定の前進を見たが、深川市街地の幼児教育における幼児教育施設空白の実態をどのように捉えているか伺う。最後、六つ目ですけれども、現状として、深川小学校区から越境生徒が27人、この中で二分された町内では新入学全児童4人が越境となっている。深川小学校に対する一已小学校との現状比較では、深川小学校1年生34人に対して60人、2年生40人に対して52人、3年生39人に対して48人、4年生52人に対して64人、5年生37人に対して51人、6年生47人に対して48人、この数字を見てわかるように、ますます偏りという傾向が拡大している現状にあります。この実態が示している一方の一已小学校においては、潤沢に2クラスが定着し、片や深川小学校では、今年度も2人が不足したことで1クラスとなり、今日的少子化や社会的移動等、ぎりぎりの状態、学年途中からもクラス減の寂しい傾向となっている。これら初等教育課程(幼児教育・小学校教育)における偏りの傾向実態に対する深川市一部局の課題とせず、俯瞰した大所高所からの考察、両立・バランス対策ということへの考え方を伺います。

答弁 教育部長 荒井清光(教育部長は2019年3月まで)

深川市街地初等教育課程偏りの課題解決について質問をいただきましたけれども、私からはこのうちの1点目と2点目についてお答え申し上げます。初めに、一般行政と教育行政での分裂した現状に対する市の見解とあるべき姿についてでありますが、深川小学校と一已小学校の通学区域の境界は、今から47年余り前、昭和46年4月1日の住居表示実施に伴い、それまでの昭和38年の町村合併前の旧町村界及び町内会による区分から、住居表示により新たに設定された町名、そして街区に沿った線引きに変更し、現在に至っているところでございます。変更した当時の児童数でございますけれども、変更前の昭和45年度で深川小学校が1,325人、一已小学校は551人でありまして、変更後の昭和46年度には、深川小学校が1,306人、一已小学校は575人と20人前後の影響があったものと推測されます。この線引きの変更は、住居表示実施によって、市街地では深川町、一已町という町名が消えて、新たな町名に置きかえられたことに伴い、通学区域の設定を、人の集まりである町内会による区分から、客観的にわかる新たな町名と街区による明確な区分への変更としたものと考えてございます。通学区域は、それぞれの学校の設置位置と道路、河川などの地理的な状況ですとか、町名区分などに基づくほか、過去の経緯なども影響する要因となります。行政上のさまざまな地区区分や行政以外の地域活動での区分と教育行政における通学区域の区分とが全て一致していれば、よりわかりやすいのですが、現行の通学区域につきましては、線引きの変更から47年余りを経過して、定着しているものと受けとめてございますし、住居表示に基づき明確に定めたものでございます。2点目の区域外通学許可要件にかかわるお尋ねについてでありますが、区域外通学の許可に関しては、平成18年4月に施行されました学校教育法施行規則の一部改正に伴います文部科学省からの通知を踏まえまして、19年度から指定校より通学距離の短い学校への変更など、許可要件の追加を行ったものでございます。区域外通学の許可要件は、自治体ごとに定めているものでありますが、文部科学省では「通学の利便性などの地理的な理由については、どの市町村においても就学校の変更が認められてよい理由」であるとしており、これを踏まえまして、本市においては保護者の申し立てがあった場合の許可要件として、通学距離による指定校の変更を認めてきているものでございます。そこで、議員からのご提言のように、許可要件に「著しく他校が近い場合」といった制限を加えることについてでありますが、これを実施した場合、両小学校の児童数のバランスの確保に一定の効果は期待されますものの、児童生徒の保護者にとっては、これまで認められてきた申し立ての範囲が制限されるということになりますので、そのような改正についてはなかなか難しいのかなと考えるところでございます。しかしながら、市教育委員会としましては、少子化が進む中にあって、市街地に所在する二つの小学校において、児童数のバランスが大きく崩れていくことは憂慮すべきことと受けとめてございますので、今後、入学前の就学時健診など、保護者が集まる機会を活用するなどしまして、深川市内の各小中学校の就学状況を説明し、さらに区域外通学を望まれる保護者の方には、深川小学校の児童数が一已小学校に比べて大きく減っている状況を踏まえ、多くの方が就学指定校の変更許可を受けた場合に生ずる影響などもお知らせするなどして、本来の就学指定校への通学について、ご検討いただくよう取り組んでまいりたいと考えてございます。

答弁 市民福祉部長 安田浩人(市民福祉部長は2021年3月まで)

私からは深川市街地における区域の偏りの課題解決の3点目から5点目の質問に対してお答え申し上げます。初めに、質問の3点目、校区にある幼児教育における施設の立地が、中心市街地や駅北地域に住んでいる児童において越境が常態化し、その傾向を助長させている実態を市はどう捉えているかについてであります。主に保育所についてのお答えになりますが、保護者が子供を預ける施設の選択としましては、平成24年2月に行った深川保育園と一已保育園の保護者アンケートによりますと、1位は「自宅に近いところ」で31.7%、2位は「小学校区と同じところ」が21.1%、3位は「職場の近く」で20.4%、4位は「保育所の開所時間」が17.6%となっておりました。保育所では、子供の送迎を保護者が行いますので、その通園への利便性から、職場の近くや勤務時間からの開所時間を考慮して、保育所を選択する方が合わせて4割近くいたと把握しているところでございます。保育所及び幼稚園におきましては、学校とは異なり、自宅住所による通園先の制約はなく、家庭ではそれぞれの事情を考慮し、選択していただくことになりますので、施設の立地自体が越境入学を助長しているものとは考えていないところであります。続きまして、質問の4点目の法人施設建設の立地箇所選定で、市から一定の要望を行ってきたかについてでありますが、本市では保育所の立地において、市の考え方を定めておりまして、その項目としましては、1点目が隣接する保育所の位置関係を考慮する、2点目が保育所は各小学校区に少なくとも1カ所設置されていること、3点目には、保育所には10人以上の園児がいることとしております。立地に際しましては、現施設との位置関係を初め、土地の利便性、周りの環境、土地を所有するに当たりましての条件など、さまざまな要因により選定されていると考えているところでもあり、今までに立地箇所選定時におきまして、特段市から一定の要望を行ってきてはいない状況でございます。次に、5点目の深川市街地の幼児教育における幼児教育施設空白の実態をどのように捉えているかについてでありますが、このたび建設する保育所の立地につきましては、両園の保護者の利便性を最大限考慮したもので、保護者から「現在の施設から余り遠くない場所で」との要望もあり、両園からほぼ中間に位置する場所としたところであります。用地選定におきましては、そのほかにも保育環境、駐車場や敷地内通路の確保のための十分な広さを必要とすること、また送迎車両による近隣道路の交通量の増や徒歩通園者や園児の散歩なども視野に入れておりまして、中心市街地での施設が空白になるとの議員さんのご指摘のとおりではありますけれども、利用者の利便性や要望に配慮し、総合的に考えて、一番の適地であると判断したところであります。

答弁 副市長 平山泰樹(副市長は2020年3月まで)

私からは6点目について答弁申し上げます。質問は、深川市街地における公共施設などのあり方という問題について、より大きな観点から、市の一部局の課題に限定することなく、それを俯瞰した考え方が必要ではないかというご指摘でございます。少し市街地に係る課題ということで、別の視点から説明することで話を始めたいと思いますけれども、まず本市のまちの状況といたしまして、これまでも議会の中でまちの中心部における空き地・空き家が徐々に多くなっているという状況がたびたびご指摘いただいているところでございます。空き家の戸数の増大というのは、全国的な課題でございまして、少し大きな話ですけれども、日本の世帯数が約5,200万世帯、国内では既に約6,000万戸の住宅が建っております。つまり住宅のストック数は約16%も多い状況になってございます。一方で、これも全国の傾向ですけれども、住宅が毎年建てられておりまして、全世帯数を賄えるほどのストックがあるのに、住宅がふえているということは、いろいろな理由はありますけれども、必然的に空き家の増大を招いている状況になっております。現在の推計では、2013年、平成25年ですけれども、820万戸であった空き家は、これから5年後の2023年には、約1,400万戸、空き家率は21%、さらにその10年後の2033年には約2,150万戸、空き家率は30.2%と推計されておりまして、3戸に1戸が空き家になるのではないかという推計もございます。では、深川市についてはどうであるかということなのですけれども、2013年の住宅・土地統計調査、指定統計がありますが、住宅戸数は1万1,780戸、空き家戸数は1,850戸、これは国全体の空き家率とほぼ同じの15.7%となっています。平成30年度に新しい住宅・土地統計調査がありますので、その結果というのは、今年度中には明らかになるのかなと思ってございます。深川市の世帯数が大体1万1,000世帯、若干微減という状態ですけれども、住宅のストック数を先ほどの住宅戸数で割り返しますと、約7%強という状況にございます。一方で、本市の住宅の着工件数は、過去3年間で見ますと、平成27年度に39戸、28年度に46戸、29年度に51戸と住宅建設は、若干ふえている傾向にございます。こうして新たに建てられる住宅につきましては、これまでにぎわいの中心であったところから少し離れたところに建てられる傾向があり、市街地の中心部において、空き地が広がっている状況にあるということでございます。今後、本市の総人口の減少が進展してまいりますので、住宅ストックはますます増大し、空き家・空き地の拡大がさらに深刻な状況に進行する可能性があるのではないかと思っております。太田議員の指摘というのは、まさにこうした専門家の言葉でいうところの「スポンジ化」した市の状況といった私どもの課題を言い当てられたものと受けとめてございます。空き家となった住宅がふえ、一方で、住宅の過剰という状況、そしてさらに新たな住宅の立地の偏りということがございまして、そうした中でどのように公共施設を配置していくのかという課題に直面していると受けとめてございます。当然こうした状況に対しては、市の中心部におきまして、住宅の新築、建てかえ、あるいは中古住宅のリノベーションなど、魅力ある住居として集積を図ることが大切でございますので、まちなか居住の推進ということに我々としても取り組んでいるところでございます。こうしたことを実現することは、都市計画にもかかわる大変大きな課題でもあります。これまでの都市計画というものは、まち全体の土地の利用を適正に配分、配置するために行われるものでございました。それは、バラ建てと専門家は呼ぶのですけれども、ばらばらに建っている状況ではなくて、一定の密度を持った住宅の集積を図って、そうした中に必要となる施設を配置するということが望ましいと考えられております。空き家・空き地が広がっており、こうした現在の状況につきましては、専門家の言葉では「低密」と言い、まばらに住宅が建っている状況のことですけれども、低密に拡大し続けるまちは、住環境としては決して暮らしやすいまちを維持することはできないという指摘を受けているところでございます。また、一方で、コンパクトなまちづくりが求められております。それは住居が中心部の外に広がっていくと、それに伴い、道路、水道、下水道、ごみの収集範囲、公共施設などインフラ整備が広がっていくことを意味しておりまして、こうしたことによって、本市のように人口減少と高齢化が進むことになりますと、将来的に財政上の大きな負担ですとか、あるいは行政サービスの低下を招きかねないのではないかということになります。そこで、こうした取り組みについて、太田議員が質問の中でお使いになっていらっしゃいます「市街地」ですとか、「連携」、あるいは「地域における協同」「施設の立地」という言葉は、これからの本市の考え方、取り組みのキーワードになるものではないかと思ってございます。こうした課題に対応して、現在取り組みができないか、先ほどおっしゃられた一部局を超えた検討を開始しようと今考えているところでございます。一定の密度の住宅、集合住宅など、居住誘導の区域とそこにいろいろな公共施設などがまとまって立地し、高齢者を初めとする住民が自家用車に過度に頼ることなく、公共交通によってアクセスできるようなまちづくり、コンパクトで、かつネットワークの整ったまちの機能を重視するということでございます。こうした課題というのは、本市だけの問題ではないため、国も手をこまねいているわけではなく、2014年、平成26年ですけれども、都市再生特別措置法を改正いたしまして、そうした都市のスポンジ化に歯どめをかけて、土地の立地についても配慮した都市計画となる仕組みを整備してございます。この改正による制度の考え方におきましては、これまでの都市計画においては、住宅の新規立地を誘導する機能がありませんでしたけれども、住宅ですとか、都市に必要な施設の立地を誘導しようという考え方もこの制度の中には盛り込まれております。現在、市の内部の各所管の協力によりまして、この取り組みの研究を開始しておりまして、少し時間をかけて、その取り組みの可能性を探っている状況にございます。質問にありましたさまざまな児童福祉施設ですとか、初等教育の施設のあり方、さらには学校区の問題を含め、私どもと太田議員との問題意識の共有というのはなされていると思っておりますけれども、ご指摘のことにつきましては、都市計画ですとか、あるいはまちなか居住の取り組みといった観点の中で取り組んでまいりたいと考えているところであります。

再質問 10番 太田幸一

再質問してまいります。まず、教育委員会の1番、2番の関係について質問させていただきますけれども、数字を示された昭和45年ですとか、46年といった段階での深川小学校と一已小学校の生徒の割合というものは、1,325人、これは深川小学校でが、それに対して一已小学校は551人。今日の数字は、深川小学校249人に対して、一已小学校は312人ですから、この間に行政としても相当努力といいますか、対策を頑張ってこられたのだろうと受けとめられるわけであります。しかし、こういった状況、この数字の経過から、対策をして、極端なまでにも修正してきたことについて、一番新しい入学児童の数が、1クラス35人に対して、片や一已小学校が60人とだんだんそこの数字が大きなことになってきている。ここのところはいいかげんにある程度抜本的な対策をしなければ、例えば、先ほど説明がありましたように、入学前の説明会等でそういったことについて啓蒙していこうというお話もありましたけれども、そのような啓蒙ということではなくて、本来も今まで教育の段階でいいますと、住民や父兄に対して、そういった団体の組織に対して、諮問してくる。それは、行政側のこういう方向でやりたいのだという考え方を諮問して、それに対して答申いただくという形をとっているわけですけれども、今はそういう手法を使う時期ではないのかと申し上げておきます。それから、3番目から5番目の市民福祉部の部分でありますけれども、深川保育園と一已保育園の統合に当たって、父母に対して平成24年に詳しくアンケートをやられたと先ほど報告がありましたけれども、この中で所管としても意識している、または父母としても非常に意識が高い、自分の家の周りに保育園があれば一番いいのだといった純粋な希望が、まず1番目にあった。2番目には、ここで小学校区の部分が所管からアンケートとして出ているわけですけれども、そういったものに対して父母側としては、これについても先ほど21%とか言っていましたけれども、そういう答えが2番目に多くあった。こういうふうに合併を前にそういうアンケートなりをやっているということは、その後の統廃合という格好になりますから、過去の二つの部分を壊して、どこか一つになるという形になるわけですけれども、そういう場合に二つの校区がある場合、どちらかに固定しなければならない。校区境の上に建てるというのは余り聞いたことがないですけれども、大概そこは道路ですから、ないのだろうと思います。ですから、そういうような状況に持っていくということを含めたときに、校区というものを物差しにすれば、どちらか片方は越境するわけです。そうしたら、先ほどおっしゃられた保育園等は学校とは異なり、越境を助長することにはなり得ない、たしかそういうふうに言ったと思いますけれども、こういう物の言い方というのはならないのではないかと思います。あと、副市長の非常に格調の高い答えで、専門家用語ということが再三出てきまして、「スポンジ化」だとか、「低密」という初めて聞く言葉ですので、なかなか理解しがたいのですけれども、市長も笑っておられますが、本当に私は悩みました。どういうふうに受け取っていいのか。ただ、市長、副市長のところに言いたいのは、コンパクトシティだとか、都市計画の中においてということは、私たちはこれは随分今までもやってきましたから、意味もわかりますから、この点で少し質問したいのでありますけれども、そのようなことからいって、まちの中がどんどん空洞化していくと僕らは認識しているのです。しかし、そういう空洞化するところにこそ、そういう公的なものを持っていって、人口誘導するということも考えるべきことではないのか。副市長の立派な次元の高い答えの中には、私が求めた両立するためにどうしたらいいのだ、バランスを対策するにはどうしたらいいのだという答えがどうも明確に見えなかったような気がしますので、そこら辺再度よろしくお願いいたします。

答弁 教育部長 荒井清光(教育部長は2019年3月まで)

再質問いただきました。恐縮でございますが、私からの関連の部分についてお答えさせていただきます。従来から大きな変化が生じてきている。これに対応する策について諮問等を行う時期ではないのかという質問と受けとめさせていただきました。市教育委員会で行っております現行の通学区域につきましては、文部科学省からの通知を踏まえて、平成19年度から改正を行ってきたものでございます。これを例えば、議員からご提言いただきました「著しく他校が近い場合」という制限を入れますと、先ほども申し上げたところですが、申し立ての範囲が制限されるところでございます。一朝一夕には保護者にはなかなか受け入れられないのかなと危惧するところでございますが、この規則を改正して、ちょうど10年を経過したところでございますので、この10年という一つの区切りのときでございますし、議員がおっしゃいました「著しく他校が近い場合」という規則を制定している市もあるやもしれませんので、それらも含めまして、まずは他市の状況をしっかりと把握するような調査をさせていただければと考えてございます。

答弁 市民福祉部長 安田浩人(市民福祉部長は2021年3月まで)

再質問いただきましたので、お答えいたします。先ほど保護者アンケートの関係を通じて、自宅や小学校区ということで選んでいる方が結構いるのではないかということでの越境の部分でございます。平成29年度の入園児の住所と小学校区のあり方の数字でございますけれども、深川保育園では、深川小学校区に住んでいる児童の方が82.4%、上記以外では一已小学校区が11.7%、音江小学校が5.9%、一已保育園におきましては、一已小学校区に住んでいる方が79.2%、上記以外が深川小学校区で18.9%、市外1.9%という状況です。先ほどからの答弁の繰り返しになりますけれども、保育所におきましては、校区という考えがなくて、お互いのところでそれぞれの勤務先、先ほどお答え申し上げましたとおり、勤務時間とか、開所時間を考慮している方もおりますので、確かに自宅、あるいは小学校区という希望の方もおりますけれども、さまざまな要因があるということと、校区が基本的にはないということもあわせて、今までのいろいろな保護者の方のご意見を聞くところによりますと、できるだけ今の保育園から離れていないところということから考えまして、両園のちょうど中間地点に置けば、それぞれの考え方に若干でも寄り添えるのではないかと思います。繰り返しになりますけれども、越境の部分につきましては、それぞれの校区の方が利用している実態もございますので、改めてそういうことで助長しているという考えはないということであります。

答弁 副市長 平山泰樹(副市長は2020年3月まで)

さきの答弁は、幼稚園、あるいは保育園の整備という問題に限ったものではなくて、より大きな観点からの見解を求められたということでお答え申し上げましたところでございます。市街地中心部におきまして、空き地・空き家などが年々拡大して、そのことが公共施設等の均衡ある配置に少し影響を与えているということをまずお示しいたしまして、そうしたことの対処のためには、一定の密度ある住宅が市内中心部に立地され、配置されていることによっても、こうした改善の方向を見出せるのではないかと思ってございます。そのため大きな問題となっている空き地・空き家対策などの取り組みをより強化していくことが、まずは大切であろうかと思ってございます。先に公共施設があって、そのところに人口が集積するかどうかについては、なかなか難しい問題がございまして、それよりは、まずはにぎわいを創出する対象となるのは、まちなかの居住をより拡大していくことこそ、大きな課題解決につながるのではないかと思っているところでございます。これも先ほど申し上げたとおり、認識としては太田議員と同様でございますので、よりよい方向を今後とも見出していきたいと思っているところでございます。

再々質問 10番 太田幸一

再々質問したいのですけれども、持ち時間がなくなってきましたので、2番目に入りたいと思います。

出典:深川市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる