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深川市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月8日

社会保障制度改悪

2016年12月8日、深川市議会の一般質問で、和田秀隆議員が「社会保障制度改悪」について質問し、市民福祉部長 籔友博が答弁しました。

質問者
和田秀隆 議員
答弁者
市民福祉部長 籔友博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 和田秀隆

次の質問に移ります。6番目の質問は、社会保障制度改悪についてです。今国会で提案されている社会保障の縮減は、多岐にわたっております。安倍政権が2017年度から順次実行しようとしている医療・介護の負担増、給付減の改悪案で、厚生労働省は医療費負担に上限を設ける高額療養費制度で、70歳以上の負担引き上げ、75歳以上の後期高齢者医療制度の保険料軽減措置の段階的廃止などを実施する方針を示しました。いずれの仕組みも、高齢者の経済的負担を少しでも軽減して、受診の機会を保障するとして設けられた経過があるものです。安倍政権は、そんな高齢者への配慮まで捨て去るのか、余りにも冷たい姿勢です。改悪対象の一つである高額療養費制度は、医療機関の窓口で支払う医療費が大きく膨らんだ場合、年齢や所得などに応じて支払いの上限額に歯どめをかける仕組みで、家計への医療費自己負担が過重なものにならないようにするためのものです。現在は、70歳以上で住民税非課税から年収約370万円の場合、月4万4,400円を上限にしているほか、外来だけでも月1万2,000円を上限にするなどの特別措置もあります。厚生労働省の上限引き上げ案は、この4万4,400円を5万7,600円にすることや、外来上限の全廃、または2倍以上の大幅引き上げを行うという過酷なものです。住民税非課税以下の場合、外来上限を現在の8,000円から最大1万5,000円にすることも盛り込んでいます。70歳以上に外来上限を設けたのは、2002年の医療大改悪で、高齢者の1割負担を徹底する大幅負担増が実行された際、高齢者は外来の受診頻度が若年者に比べて高いことなどに配慮したというのが政府の説明だったはずです。十数年たって、高齢者の暮らしは楽になるどころか、一層悪化しているのが現実です。今でも経済的理由で必要な診療に行かない高齢者も少なくありません。受診抑制に拍車をかける制度改悪は行うべきではありません。また、国会の会期を延長して可決を強行した国民年金法等改定案、いわゆる年金カット法案は、物価が上がっても賃金水準が下がれば、年金を減額するというもので、物価が上がれば、年金額を減らさないという現在のルールの大転換、大改悪です。法案では、この新ルールの施行は、5年先の2021年となっていますが、唯一年金額が上がる可能性のある物価と賃金の両方が上がっても、年金額を抑制するマクロ経済スライドの仕組みの強化導入により、ほぼ据え置きとなり、実質年金の目減りが続くことになるわけです。安倍政権が医療・介護・年金で容赦のない負担増、給付減を進めるのは、2017年度予算案で社会保障費の自然増分1,400億円カットの姿勢に固執しているからです。国民に負担増ばかり強いる政治では、ますます消費を冷え込ませ、日本経済の健全な成長にも大きなマイナスで、とても国と国民を守るための政治とは呼べません。質問の1点目は、今回の制度改悪で国保の高額療養費の影響で所管が予測できる部分をお答えください。2点目に、年金カット法による影響ですが、過去10年間の物価・賃金改定率に当てはめると5.2%の減額で、国民年金では月額3,380円、厚生年金では月額1万1,500円の減額となります。深川市の65歳以上の老齢年金受給者は7,783人、市全体で基礎控除後の所得額は20億7,649万1,893円となっています。仮に全て国民年金として試算しても、全体で3億1,657万8,480円減の17億6,081万3,413円です。これは一番影響が低いと仮定した試算ですが、市税収入ではどの程度の影響が予想できるかお伺いします。

答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)

社会保障制度改悪について、2点質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の国民健康保険高額療養費への影響についてでありますが、高額療養費制度につきましては、家計の医療費負担が過重にならないよう、1割から3割の自己負担に所得に応じた月額の限度額を設けて、支払いをその範囲にとどめるものでございます。本市の高額療養費の支出額は、平成25年度が2億8,428万円、26年度が2億6,568万円、27年度が2億7,526万円となっております。このうち今回の見直しの対象となる70歳以上の被保険者に係る高額療養費は、平成25年度が7,735万円、26年度が7,568万円、27年度が7,517万円となっております。高額療養費制度は、創設以来、数次の改正が行われておりまして、直近では、平成27年1月に70歳未満の方について、所得区分を細分化し、負担能力に応じた自己負担限度額が設定されておりますが、今回の見直し案では、前回改正されなかった70歳以上の高齢者の自己負担限度額などを論点として、社会保障審議会で議論されているところでございます。今月末までに審議会での結論が出されるとお聞きしているところでございます。それで、仮に今回の見直し案のとおり改正がなされた場合の本市への影響でありますが、審議会での議論経過を見ますと、現役並み所得者と課税世帯の一般区分の方の限度額のみを改正する案に加えて、一般区分以上の方の外来上限特例を全て廃止する案や、非課税世帯の外来上限特例を引き上げる案も示されておりますことから、改正の中身がまだ決まっていない現段階において、本市の影響額を試算することは行っておりませんが、計算の方法についても課題がありますので、新年度の予算編成に向けて、保険給付の高額療養費分をどのように推計するか、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。次に、2点目の年金カット法による影響についてでありますが、現在、国会において公的年金制度の維持可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律案が審議されておりますが、その改正案の一つに、年金額改定のルールの見直しが含まれておりまして、その内容は、報道によりますと、年金の支え手である現役世代の賃金が低下しているときは、これにあわせて年金額を改定するため、賃金の状況によっては、年金が前年に比べてマイナスになることもございます。また、見直し時期は、平成33年度から実施の予定であるということでございます。今回の見直しは、万一不測の経済状況が起きた場合の備えとして、将来世代の年金水準を確保するための仕組みで、通常の経済状況では、今回のルールは発動されることがなく、年金額が下がることはないとのことであります。しかし、仮に年金額が下がる状況になれば、平成27年度中に深川市において所得申告している国民年金や厚生年金等の被用者年金を含む老齢年金の受給者、先ほど議員おっしゃっておりましたけれども、7,783人ございます。これらの方に対して、約91億1,400万円が支払われてございます。年金受給者にとっては、減額の率に合わせて、年金額が減るため、市税であるとか、介護保険、後期高齢者医療の保険料、医療費助成制度等の負担が減ることが考えられる反面、市にとっては、税収であるとか、介護保険料収入が減り、所得や税額により算定しております扶助費の支出がふえるということも考えられます。また、この見直しによりまして、老齢年金ばかりではなく、障害年金、遺族年金の受給者にも減額の影響が及ぶものと考えられるため、年金減額の率にもよりますけれども、市内での消費の減少ということも考えられるということでございます。ただ、市税の減額を試算するには、減額率というものを当てないとできませんので、その点はご理解賜りたいと思います。

出典:深川市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる