深川市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月4日
小規模宅地化における道路町並み条例(仮称)によります課題解決
2016年3月4日、深川市議会の一般質問で、太田幸一議員が「小規模宅地化における道路町並み条例(仮称)によります課題解決」について質問し、建設水道部長 堀川正樹、企画総務部長 早川雅典、経済・地域振興部長 平勉が答弁しました。
- 質問者
- 太田幸一 議員
- 答弁者
- 建設水道部長 堀川正樹、企画総務部長 早川雅典、経済・地域振興部長 平勉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 太田幸一
それでは3番目、小規模宅地化における道路町並み条例(仮称)での課題解決についてお伺いします。結果として、狭隘路線が存在し、さきに市道認定等見直しに踏み出した山下市長を初め関係所管の努力に敬意を申し上げるところであります。さて、今日まで指摘してまいりました狭隘路線が都市計画区域を初め旧町村の市街地を中心に今も小規模宅地化において、こうしている間にも現在進行形で狭隘路線を防ぐことがかなわず、発生している実態にあります。狭隘路線がなぜ発生するのか、なぜ未然に防ぐことができないのか。深川市では既に1,000平方メートルから3,000平方メートルまでのいわゆる中規模開発というところ、さらに3,000平方メートルを超える大規模開発には、開発にかかわる指導要領等により規制し、道路の計画的敷設が推進されています。しかしながら、1,000平方メートルに満たないところにおいて、残念にも無秩序という状態が横たわり、さらには地権者境界線上において、互いの地権者の都合が主張される結果、道路がつながらない例や用地境に敷設される道路にも整合性がないことから、結果として、道路幅が当初の半分の幅員となり、極端には車1台が通り抜けることがかなり難しい道路が不十分な形で発生している実態にあります。そこで、これらの状況を改善しようとするとき、自治体の立場からは地権者が用地を分筆しようとする前段で、自治体が地域の秩序ある計画に少なくても沿っているかを事前にチェックするシステム、条例が必要と考えます。ここで何点か伺います。一つ、さきに町内会長会議で明らかにしている市道認定等の見直しは、既存の私道の対策と見てよいか。二つ、過去に深川市として計画的道路位置図を策定し、道路の計画的整備から町並み確保を推進した経緯にあるようだが、断念したと仄聞する。この時点で基本的理念に問題はないと考えるが、深川市としての所見を伺う。三つ、小規模に地権者が用地を地目変更、分筆登記する前段で、深川市として事前にチェックするシステムの条例化が解決策として考えられる。現状、計画的道路による町並み推進に苦慮されている深川市としての所見を伺います。
答弁 建設水道部長 堀川正樹(建設水道部長は2017年3月まで)
小規模宅地化における道路町並み条例(仮称)によります課題解決について3点質問いただきましたので、順次お答えいたします。1点目の市道認定等の見直しについて、既存私道を対象とした対策かとの質問についてでございますが、今回の見直しは、既存私道を対象として、市道認定事務取扱要綱など関連する制度について検討を行ったものでありますので、初めにこの見直し内容について申し上げます。これまで私道を市道にというご相談は、土地所有者や私道に面している住民の方、町内会長など、さまざまな方から多くいただいておりましたことから、見直し作業を進めてきたところでございます。見直しは、市街地における既存の砂利道整備を推進することにより、生活環境の改善を図り、より住みよい地域づくりを進めるためのものでありまして、道路敷地の拡幅を促進する狭隘私道拡幅事業や除排雪を行わないことを条件とする限定管理規定の新設、さらには道路整備事業助成や除排雪助成の拡充など、一連の取り組みとして進めようとするものでございます。このたび新たな規定として設けたものの一つが、ただいま申し上げました市が除排雪を行わないことを条件に道路整備も含めた維持管理を行うこととする限定管理の市道認定であり、これは道路敷地幅員4メートル以上で、既に地域の生活道路や通学路として一般通行に利用されている道路など、既存の私道を対象としているものでございます。次に、2点目の計画的道路位置図を策定し、いわゆる道路の計画的整備からの町並み確保を推進した経緯について最初にお答えいたします。質問にあります計画的道路位置図につきましては、平成7年度に錦町と新光町などの住居表示を実施した際に、住居表示用に作成された街区などが一時期、市販の住宅地図上に掲載され、発行されたものと思われます。次に、道路の計画的整備からの町並み確保の推進につきましては、現在、深川市はまちづくりの設計図として、深川市都市計画マスタープランがございまして、この計画では道路、下水道などの都市施設は円滑な都市活動を支え、市民の利便性を図り、良好な都市環境を確保する上で必要な施設であると記載されておりますので、所管といたしましては、この深川市都市計画マスタープランを基本に都市計画における市街地の土地利用として、無秩序な住宅地の拡大を防止するためにも、議員の質問のとおり、地域の実情に合った道路計画の方針を持つことは重要なことと考えております。次に、3点目の狭隘路線を防ぐための小規模宅地化における道路町並み条例(仮称)の制定についてお答えいたします。質問は、小規模に地権者が用地を地目変更、分筆登記する段階で深川市として事前にチェックをする条例が必要とのことですが、個人の財産に関する指導でありますので、なかなか難しいと考えますし、また地権者が住宅などの建築を目的に道路造成する際には、建築基準法に基づく道路の位置の指定がなされますが、この法律による最低幅員は4メートルであることから、道路の計画性による狭隘路線の可能性が発生いたしますので、所管としては苦労しているところでございます。そこで、狭隘路線を防ぐ方策といたしましては、現在、開発区域の面積が0.1ヘクタールから0.3ヘクタール未満の開発行為に対し、深川市宅地開発行為に関する指導要綱で道路幅員8メートル以上として指導しておりますが、さらに小規模な開発行為や分筆に対してもこの指導要綱が適用できるよう見直しを行う考えでございます。また、この指導要綱の見直しが図られましたら、市街地の一定規模以上の地権者に対し制度や基準の周知を図り、気軽にご相談していただけるよう取り組むとともに、市役所内の関係所管での情報交換を強化するなど、将来の道路整備や開発行為において狭隘路線が造成されないよう有効な対策に努めたいと考えますし、議員の質問にあります道路町並み条例(仮称)についても、他市の状況などを調査し、研究してまいりたいと考えております。
質問 10番 太田幸一
それでは、次に4番目の農業・水産王国、観光王国北海道に自然を破壊する原発は要らない。深川市はどのように考えるかお伺いいたします。この3月11日で東日本大震災から丸5年が経過します。今になって、福島原発のメルトダウンが早期に判明していたことが実は隠蔽されていたといった報道がされております。この事故で心配されていた子供たちの甲状腺がんについては、既にチェルノブイリの原発事故、そして福島原発事故でおおよそ想定もされていたわけでありますけれども、一般平常時に100万人に数人という罹患率である部分が、先般の福島県民健康調査検討委員会の調査結果において、1万人に1人と約100倍の数値で進行している実態にあるということが明らかになりました。残念にも福島原発事故未解決の矛盾、課題が山積したまま、今日、鹿児島県の川内原発を初め、福井の高浜原発の再稼働というようなことが進められているわけであります。半径300キロメートル避難地域、これはIAEAからも勧告されている中身でありますけれども、こういった実態にふたをするがごとく、隣接する京都府や滋賀県にはヨウ素剤は配るものの、何ら発言権、決定権も与えない、避難計画なども極めて不十分なままに原発政策がさらにごり押しされようとしている実態にあります。さらに、最近のNHKの世論調査では、再稼働反対が賛成の2倍に上るという民意もありますし、残念ながら、原発を規制する立場にある原子力規制委員会といったところの実態に少し触れますが、福島原発事故時にテレビ画面等にも出てきました緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム、いわゆるSPEEDIと言われるものですけれども、30キロメートル圏の被曝回避といったものを目標にしているわけですが、これの能力に限界があるという判断。したがって、住民避難にこれは使えないのだということを言っている。放射能の放出問題、放射性ヨウ素防護地域の設定といったものは本来しなければならないわけでありますけれども、こういったものも見送ると。これは既に住民に対して説明もしているわけですけれども、当然住民からは不信というものが集中してきたと。このようなことで、原子力規制委員会にしても事故の前からそういう流れというのはあったのですけれども、臭いものにふたというようなことですとか、住民は犠牲になるというようなことが今日まで行われてきたということでありますから、そういったことにさらに原子力規制委員会の独立性といったものがいかがなものかということを指摘せざるを得ないということであります。また、近年、英国やフランスでの使用済み核燃料処理の方針転換といったことから、日本から持ち込みしていた使用済み核燃料の処理が終了してしまったと。そういったことで日本にはプルトニウムという、よく言われている核爆弾5,000発分と。こういった45トンに膨れ上がった核のごみというものが保有されている。こういったプルトニウム処理、プルサーマル計画というようなことの中身でいきますと、行き詰まりを指摘しますし、さらに報道されております高速増殖炉もんじゅの管理不能においては、既に原子力規制委員会で勧告を出しております。日本原子力研究開発機構の管理不適正といったものを既に断じているわけです。これは、推進計画自体の否定にもつながる問題だということを指摘しなければならないと思います。ここであえて北海道の道南だけの問題ではない訴訟に至っている大間の原発に触れますが、ここもプルサーマル計画の一環として建設を継続していると。MOX燃料を再処理するというところでの悪循環が、先ほど言いましたように底流している状態で、将来の見通しがない状況の中でのごり押しは、税金の無駄遣い。道民にとって、観光立国、農業・水産立国という将来へのダメージが、はかり知れないものが出てくるのではないかと考えるところであります。高速増殖炉もんじゅだけでも既に1兆数千億円の経費が投入されておると。今現在、非稼働の状態であるけれども、年間200億円の出費が浪費されています。原発全面停止という中でも十分電源量として賄えていたという実態もあるわけですし、さらには太陽光ですとか、循環型エネルギーというものはどんどん開発されていると。加えて、水素を燃料とする環境に優しいものの開発も進められているとマスコミで報じられていることを含めまして、今後とも合理性、将来性、安全性、経済性、最もこういった施策を遂行するために必要な国民の理解と整合性がないまま進められることには、将来の不安というものを重ねて申し上げておきたいと思います。国際原子力機関、IAEAの世界の統計では、原子力発電を風力発電が上回ったという報告があり、国際的には大きく脱原発にかじを切っているということを強く申し上げておきたいと思います。さて、日本でも電源に関する法律の改定に伴い、4月1日から電力の自由化が進み、全国100社を超える企業が参入。自由競争で価格が下がり、配電会社の選択と同時に使用電源の種類の選択も可能に。結果として、消費者の立場で脱原発の方向づけがかなうこととなります。戦後の給電分割からおおよそ70年にして、福島原発事故をてことして、電気事業改革は大きく転換し、これを機に市民はもとより、財政・環境の視点から、自治体としてもいや応なく対応が急がれることとなります。以下、4点についてお伺いいたします。一つ、負のスパイラルと言われる原発の現状は、住民の生活権、生存権はもとより、安全、経済性、環境保全等、特に農業・水産王国、観光王国の北海道として、欠陥からのダメージが大き過ぎるエネルギー政策は、脱原発にかじを切るべきと思うが、深川市の考えはいかがか。二つ、予想されていた福島県の18歳以下の子供の甲状腺がん罹患率が平常値のおおよそ100倍の数値で推移している。さらに、福島第一原発における炉心溶解後の地下水を含めた放射能汚染水は、貯蔵能力を超え、やむなく海中投棄。漁業者の反対をよそに、海洋汚染をさらに拡大し、国際的にもIAEA等が注目している。一方、汚染土、汚染ごみは地元に野積みとなり、10万人を超える避難県民の帰宅意思をそぎ、帰宅断念世帯をふやす状況となっている。これらの福島原発事故を他山の石として、泊原発を抱える道民の立場、市民の健康と安全・安心に取り組む深川市の思いを伺う。三つ、電力の自由化により、結果として、企業、自治体、市民に電源の種類を明示することで、脱原発の方向づけが可能となった。財政上、環境保護からも有利と考える。市の公共施設の新電力対応について考えを伺う。さらに、自治体では電力の地産地消を進め、独居高齢者見守り等の住民サービスの施策をとっている。自然豊かな北海道の中央に位置する、深川市の再生可能エネルギーへの対応の考え方を伺う。四つ、国の原発施策は、原発輸出を進める一部大企業の意向が強く働き、いわゆる原発利権のために国民が犠牲になる構図にある。プルトニウムという自然界にない高濃度の毒性を出し続ける使用済み核燃料の処分方法が、地球規模でも解決されない現状を直視するとき、市民の盾となるべく深川市は、深川の農業を守るために、深川の美しい山河を守るために、将来の子供たちにすばらしい郷土を残すために、国のエネルギー政策の過ちを明確に方向転換させるべく要請等、声を上げることについて深川市の所見を伺う。
答弁 企画総務部長 早川雅典(企画総務部長は2017年3月まで)
原発に関しまして4点質問いただきましたので、順次お答え申し上げたいと存じます。最初に、1点目のエネルギー政策にかかわります深川市の考え方についてでございます。ご指摘のように平成23年3月11日に発生いたしました東日本大震災から5年がたとうとしているところでございますが、この大震災は被災地域に甚大な被害をもたらすとともに、東京電力福島第一原子力発電所の深刻な事故を引き起こし、いまだに多くの避難住民の方が帰還できないという状況が続いているわけでございます。福島第一原子力発電所の事故につきまして、国は除染の推進、賠償や避難者への生活支援、廃炉、汚染水対策など、原発事故の早期の収束へ取り組んでおりますが、いまだに多くの課題が根本的な解決に至っていないと認識しているところでございます。このような中、政府はエネルギー政策基本法に基づきます第4次エネルギー基本計画、これは平成26年4月に閣議決定いたしております。この計画の中では、東日本大震災以降、最初の計画となりますので、再生可能エネルギーについては、2013年から3年程度、導入を最大限加速して、その後も積極的に推進していくと。そして、これまでのエネルギー基本計画を踏まえて示した水準をさらに上回る導入を目指していくとしているところでございます。一方、原子力については、いかなる事情よりも安全性を全てに最優先させ、原子力規制委員会の判断を尊重し、自治体等関係者の理解と協力を得て、原子力発電所の再稼働を進めると。原発依存度については、省エネルギー・再生可能エネルギーの導入や火力発電所の効率化などにより、可能な限り低減させるとしているところでございます。ただし、このエネルギー基本計画は、今後20年程度のエネルギーの需給構造を視野に入れておりますが、2020年ごろまでの期間における方向性を示すという計画でございますので、本市といたしましては、政府として国策であるエネルギー政策について、国民的議論を十分に行った上で中長期の方向性をしっかりと示していかれることが何よりも重要であると認識しているところでございます。次に、2点目の泊原発を初め原子力発電所の安全性に関して深川市はどのように考えるかという質問であると受けとめて、お答え申し上げたいと思います。さきにもお答えいたしましたように、福島第一原子力発電所の事故については、多くの課題が根本的な解決に至っていないと認識しているところでございますので、このような事故を二度と起こしてはいけないと考えているところでございます。北海道においては、北海道電力が泊原子力発電所の再稼働に向けた取り組みを進められているところでございますが、仮にもし再稼働されることになるのであれば、住民の安全を守るということが第一でございますし、安全性の確保・確認が何よりも求められると考えているところでございます。国がそういったことの是非を判断するに当たりましては、万全な安全性の確保についての十分な検証とそれらに対する地元の自治体住民の理解と協力を得て進めるということが、重要であると認識しているところでございます。次に、3点目の電力の考え方ということで、市の公共施設の新電力の対応、さらには再生可能エネルギーの対応についてということで申し上げたいと存じますが、新電力につきましては、本年1月から、深川市の状況でございますが、総合運動公園の体育施設で導入しておりますほか、現在、市役所の本庁舎、それと市立病院などにおいて既に新電力に切りかえた場合の効果額の試算を行うなどしておりまして、そのほかの公共施設を含めまして、経済的な効果などを見きわめながら、導入を進めてまいる考えでございます。ただ、先日の新聞報道にもございましたように、新電力の事業者が突然事業から撤退するといったことも考えられますので、事業者の選定に当たっては、慎重に取り進めてまいりたいと考えているところでございます。一方、また再生可能エネルギーについても質問いただきましたが、市は公共施設で2カ所、太陽光設備を設置しております。このほかにも、これまで関係する団体、企業などによりまして、バイオマス等、各種の再生可能エネルギーの導入などが検討されてまいりましたが、残念ながら、結果といたしまして、さまざまな課題があることから、これらのものについては事業化には至っていないという状況となっているところでございます。しかしながら、今後におきましても新技術の動向など、情報収集に努めるとともに、国の政策なども見きわめながら、普及、あるいは導入の可能性について引き続き研究してまいりたいと考えております。次に、4点目の国に対して要請していくべきとの質問でございますけれども、深川市の考え方といたしまして、毎年、北海道市長会の総会においてそれぞれ決議を行い、国など関係機関などに対しまして要請を行っているところでございます。例えば直近では、平成27年11月に「地方行財政・社会保障制度改革・環太平洋連携協定・エネルギー政策と原子力発電所に関する決議」というものをいたしまして、この中でエネルギー政策と原子力発電所に関して、被災地域の一日も早い復興とともに中長期的なエネルギー政策のあり方について、必要な対策を講じるよう求めるなど、要請を行っているところでございますので、今後とも北海道市長会などを通じまして、引き続き国に対して要請してまいりたいと考えております。
質問 10番 太田幸一
それでは5番目の阪神・淡路大震災に学び、電源復旧時の焼死者の拡大を防ぐ考察について伺いたいと思います。阪神・淡路大震災から21年を迎えた今、既に貯水型消火栓の必要性については総務課自治防災室から、しかるべく対応していただいているところです。まず、阪神・淡路大震災直後に電源復旧時に不遜な行為から、火災が発生して、多くの死傷者をさらにふやしたという中身であります。復旧させるときに確認してから電源を投入するといったことをしなかったゆえに、電源を復旧した途端にあちこちから火の手が上がったという実態であります。これらのことについて、人為的にある程度防げることではないかと思います。それらのことから、以下3点についてお伺いします。一つ、4月1日から電力の自由化により、給電は全国で100社を超えて参入し、いずれの給電会社と契約しても、停電復旧作業は従来どおり北海道では北海道電力が行う。この復旧作業を行う北海道電力に対して自治体から災害時の復旧に関する要望を申し入れ、不遜な行為による犠牲者、焼死者を減らすべきと考えるがいかに。二つ、既に感震ブレーカーが簡易なものを含めて開発され流通している。設置に向け啓発を行い、取りつけ100%を目指すことで、「犠牲者の死を無駄にしないまち」、「安全・安心、防災のまち深川」へ取り組みをすべきと思うがいかに。三つ、今日、地域防災、自主防災、これらの視点から、各町内会等が尽力されているが、独居老人宅や年金生活者等、自治体と町内会、民生委員児童委員等が連携して、設置拡大施策を進めることができないか伺う。
答弁 企画総務部長 早川雅典(企画総務部長は2017年3月まで)
阪神・淡路大震災に学び、電源復旧時の焼死者拡大を防ぐ考え方について、3点質問いただいたわけでございます。大変恐縮でございますけれども、関連がございますので、一括しての答えとさせていただきたいと存じます。大規模地震による停電が発生した場合、電力会社は早期の電力復旧に努めるわけでございますけれども、建物内に例えば倒れた電気ストーブですとか、破損した電化製品等がございますと、電力復旧に伴う通電により発火し、火災が発生することがございます。このような現象は通電火災と言われておりまして、議員が質問の中で触れられておりますように、阪神・淡路大震災や東日本大震災などにおきましても、この通電火災が原因となり大きな被害が発生したと報告されているところでございます。電力復旧などの対応につきまして、北海道電力に確認させていただいたところでは、災害の規模によって変わるため、災害時に設置された対策本部で対応を協議することになるということでございますが、ただ倒壊、あるいは半壊した建物などを個々に把握しながら復旧を行うことは現段階では考えられていないということでございます。また、市や消防などから指示があった場合は、電力復旧をやめることは可能であるということも伺っているところでございます。国におきましては、安全性を確保しながら、速やかに電力復旧を行うために、避難時に住民みずからがブレーカーを落とすということや地震を感知し、自動的に電力供給を遮断する感震ブレーカーを設置することを推奨しておりまして、国の首都直下地震緊急対策推進基本計画においては、通電火災等を抑制するために感震ブレーカー等の普及について関係省庁において検討を行っていくとされておりますので、今後の国などにおけますこういった検討状況等を注視してまいりたいと考えているところでございます。また、先ほど申し上げました通電火災の防止対策としての感震ブレーカーの設置普及を図っていくことにつきましては有効な対策でございますので、市といたしましても今後関係機関などと連携を図りながら町内会長などにご協力いただくなどして、各地域で開催する防災訓練や防災講習会など、さまざまな機会を通じまして、感震ブレーカーの周知などを初め、防災意識の向上が図られるよう今後とも鋭意努めてまいりたいと思います。
質問 10番 太田幸一
それでは安心社会・安全社会構築へ、内部告発を守る公益通報者保護法で通報者、国民保護の強化についてお伺いいたします。笹子トンネル崩落事故、くい打ち偽装改ざん事件、製薬研究所脱法犯罪、千葉病院・群馬病院連続医療過誤事件、食品偽装、廃棄物処理法違反事件など、最近では軽井沢でバスの暴走により、学生15人が死亡しましたけれども、こういった事故を数え上げると切りがなく、国民の安全、そして命と健康を脅かすずさんな消費者保護の軽視、労働者保護の軽視ということが浮かび上がってきます。したがって、国民の健康や安全・安心も同時に望んでいるのは至極当然であります。このようなことから、事業所の職員が会社の健全な発展を願うことから、愛社精神、社会正義から、世の中の一般常識といったところから訴えようとするとき、内部告発が法律によって保護されているのは当然であります。しかしながら、法律をつくったけれども、魂が入っていない。業界や利権に甘い我が国の体質といったことがまともに露呈しているわけであります。具体的事例を二つお話ししますけれども、一つは、大病院の歯科医師が、麻酔科医師がいるも、資格がないまま全身麻酔を行い、麻酔科医師が医療センターに通報すると。しかしながら、その後、仕事から外され、最終的には退職に追い込まれたといった例。また一つは、食品加工会社で賞味期限切れの偽装を保健所に告発する。しかし、保健所の査察は1分で終了。結果、偽装は見つからずの判定。県の消費者保護の所管へ訴えたら、こちらでようやく判定が下った。これには、三つの欠陥があるわけです。一つには、事業所の労働者に限られているということ、二つには、罰則規定がないということ、三つには、査察部門に専門官がいないという極めて重要なポイントが抜け落ちている間抜けな法律であります。したがって、こういったことから国民の生命、そして安全というものをしっかり守っていくという立場が必要かと思います。市民の安全・安心といったものを守る立場から、市の考えを3点伺います。一つ、国の通産行政、消費者行政のずさんから、ざる法、公益通報者保護法の欠陥を許す結果となっている。市民の安全・安心、命と健康を守ると同時に、市内全ての健全な発展を期待する立場の深川市の考えはいかがか。二つ、隣国韓国でも法律の欠陥を見直し、効果を上げ、国自体のレベルアップに取り組んでいる。三つの欠陥を対策すべきと考えるが、深川市の考えを伺う。三つ、国は一億総活躍を言う前に、官庁の資格検査強化、健全な商道徳の推進、利権より国民の生命等根本的構造上の欠陥を見直すべき。地方創生を具体的に進める自治体として、深川市は強く改善を国に訴えるべきと思うがいかがか。
答弁 経済・地域振興部長 平勉(経済・地域振興部長は2017年3月まで)
公益通報者保護法にかかわって3点質問いただきましたが、関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。公益通報者保護法につきましては、法制定に至る経緯といたしまして、食品偽造やリコール隠しなど、消費者の安全・安心を損なう企業不祥事が事業者内部からの通報を契機に相次いで明らかになりましたことから、事業者のコンプライアンス経営、いわゆる法令遵守による経営を推進し、国民の安心・安全に資するため、事業者内部の違法行為について、通報を行った労働者に対する解雇等の禁止といった公益通報者の保護と事業者がとるべき措置などが定められ、平成18年4月から施行しているところであります。この法律には、その後の経過がございまして、附則第2条に法施行後5年をめどに状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずると定められたところであり、平成22年6月には内閣府における第三者機関である消費者委員会に専門調査会が設置されたところであります。そして、ここでは法制度に係る実態把握のための調査などを消費者庁に求めたところでありまして、これを受けた消費者庁では、平成25年6月に民間事業者及び行政機関における通報処理制度の運用状況並びに通報経験者及び労働者に対する聞き取り調査を実施し、その結果の公表を行うとともに、内閣府の消費者委員会に報告を行ったところであります。消費者委員会では、同年7月、調査で明らかになった課題等を踏まえ、今後の方策等について、「公益通報者保護制度は法令遵守を確保する重要な制度である。消費者庁においては法制度の周知のための方策のみならず、法制度の実効性を確保すべく制度の運用改善及び法の改正を含めた措置を検討されたい」と消費者庁に対して意見を述べたところであります。その後、これら経緯を踏まえ、消費者庁では翌年、平成26年5月に大学教授、弁護士、報道機関、消費者団体、行政機関、民間事業者などのさまざまな立場の有識者、実務家等を対象に意見聴取を行ったところでありまして、こういった方々の意見の中には、通報者の範囲について、役員、取引業者、退職者等に広げてもよいという意見や、通報者は経営者からの報復に対してみずからを守る対抗手段を持っていないので、報復行為に対しては厳しい罰則や行政処分を与えるべきなどの太田議員が質問の中で指摘された点も含めて、さまざまな意見が出されたところであります。そして、こうした議論を背景に、国では平成27年3月に閣議決定された消費者計画において、公益通報者保護制度について、制度の見直しを含む必要な措置の検討を早急に行った上で、検討結果を踏まえ、必要な措置を実施するとしているところであり、具体的には消費者庁に公益通報者保護制度の実効性の向上のための方向性を検討する「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」を設置し、現在、検討が進められているところであります。そこで、議員から質問のありました公益通報者保護法にかかわる指摘につきましては、今ほど申し上げましたように、国において制度見直しを含め検討を進めている最中でありますことから、当面は国の検討の動向を注視してまいりたいと思いますし、また例えば、各自治体の責務などが示された場合には、適切な対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。