遠軽町議会 令和3年第8回定例会 2021年12月8日
(1)子宮頸がん(HPV)予防ワクチン積極的接種再開について/(2)3歳児検診における視覚検査への屈折検査導入について
2021年12月8日、遠軽町議会の一般質問で、阿部君枝議員が「子宮頸がん(HPV)予防ワクチン積極的接種再開について」「3歳児検診における視覚検査への屈折検査導入について」について質問し、町長 佐々木修一、保健福祉課主幹 大柳京美が答弁しました。
- 質問者
- 阿部君枝 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、保健福祉課主幹 大柳京美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 4番 阿部君枝
通告書に従いまして、大きく2点について伺います。一つ目は、子宮頸がん(HPV)予防ワクチン積極的接種再開について。厚生労働省は、11月26日、HPVワクチンの接種の積極的勧奨を来年4月から再開するよう自治体へ通知し、接種を行う市町村が対象者へ予診票を送るなどして促すとの報道がされました。また、勧奨中止の間、対象年齢を過ぎた人も無償で接種できるよう検討されております。HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えを国が決めてから8年以上が経過しています。その間、HPVワクチンの接種率は激減しました。将来、ほぼ撲滅できると見積もられている子宮頸がんは、日本では毎年約1万人が罹患し、約2,800人程度の患者が死亡しています。新型コロナウイルスの感染のような急峻な問題も看過はできませんが、このような毎年恒常的に起きている問題は、看過してはならないと考えます。そこで、次の点についてお伺いいたします。(1)遠軽町では、昨年度、情報提供等は、必要事項をホームページで周知し、学校などを通じてリーフレット配布を実施しましたが、HPVワクチンの安全性、有効性等に関する情報提供の丁寧な対応として、個別通知をすべきと考えます。見解をお伺いいたします。(2)HPVワクチン未接種世代に、公費で接種機会を提供するキャッチアップ接種による救済措置を設けるべきと考えます。見解をお伺いいたします。2番目は、3歳児検診における視覚検査への屈折検査導入について。公益財団法人日本眼科医会は、3歳児健診のあり方を30年ぶりに見直しました。その中で、3歳児検診の2次検査において、視覚検査に有用な屈折検査を導入し、視覚異常を検出することが望ましいとされています。子どもの目の機能は、生まれてから発達し続け、6歳ころまでにほぼ完成しますが、3歳児検診において、強い屈折異常(遠視、近視、乱視)や斜視が見逃された場合に、治療が遅れ、十分な視力が得られないとの指摘がされています。最新機器の導入により、約10秒程度で弱視などの異常を判定することができることから、早期発見、早期治療に結びつける仕組みを取り入れるべきと考えます。見解をお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 佐々木修一
阿部議員の一つ目の項目、子宮頸がん(HPV)予防ワクチン積極的接種再開についての御質問にお答えいたします。1点目の、子宮頸がんワクチンの安全性、有効性等に関する情報提供の対応として、個別通知をすべきとの御質問でありますが、子宮頸がん予防ワクチンについては、ワクチン接種後に、ワクチンとの因果関係を否定できない広範囲の痛みやしびれなどが報告されたことにより、国から、平成25年6月14日以降、積極的な勧奨を差し控えるとの通知が出されたことから、本町においても積極的な接種勧奨を差し控えてきました。昨年10月には、厚生労働省から、対象者に対し、予防接種にかかる情報を提供し、対象者自身が接種するかどうかについての検討や判断ができるように周知するように通知がされました。これを踏まえて、遠軽町では、ホームページを利用した情報の発信や、学校を通じてリーフレットを配布し、対象者に周知を図ってきたところです。本年11月26日、国は、最新の知見を踏まえ、改めて子宮頸がんワクチンの安全性について、特段の懸念が認められないことが確認されたこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、積極的勧奨を差し控えている状態を終了するとの通知が出されました。この通知において、周知については、やむを得ない事情がある場合を除き、個別通知とし、確実な周知に努めることと示されましたので、本町といたしましても、国の方針に基づき、次年度から個別に通知を行ってまいりたいと考えています。2点目の、子宮頸がんワクチンの未接種世代に対するキャッチアップ接種についての御質問ですが、現在、国では実施に向けた検討をしていることから、本町としましても、国の方針に基づいて実施する予定でおります。次に、二つ目の項目、3歳児健診における視覚検査への屈折検査導入についての御質問にお答えいたします。子どもの目の機能は、3歳ごろまでに急速に発達し、6歳から8歳ごろまでにほぼ完成すると言われております。また、3歳児検診において、弱視や目の異常が見過ごされると、治療が遅れ、十分な視力が得られないこともあり、大事な検診であると認識をしております。本町の3歳児検診における目の検査については、既に平成25年から、遠軽厚生病院から目の専門のスタッフである視能訓練士を配置して、検査を既に実施しております。3歳児検診で視能訓練士を導入している市町村は少なく、近隣の北見市や紋別市においても配置されておりません。視能訓練士を導入することで、屈折検査だけではなく、視力検査や眼位検査も実施でき、精度の高い検査が可能となっています。そして、視能訓練士を導入してから、年間6人から9人の精密検査の必要な子どもが発見され、受診につながっています。以上のことから、新たに屈折検査の機器を導入することについては考えておりません。以上でございます。
質問 4番 阿部君枝
一つ目の個別通知は、次年度より個別通知を行うということで回答いただきました。この通知をいただきましたが、昨年のリーフレット配布によっての問い合わせ等はございましたでしょうか。
答弁 保健福祉課主幹 大柳京美
昨年度、小学校6年生から高校1年生までを対象に、学校を通じてリーフレットを配布いたしました。これの関係についての問い合わせはございませんでしたが、これを配布することによりまして、全部で今のところ20名の子宮頸がんワクチンを打たれたということで、実績をいただいています。以上です。
質問 4番 阿部君枝
20名という進展があったのは大変よかったなと思います。これは聞き及んだところなのですが、2021年1月7日、子宮頸がんの母親から出産した1歳11か月と6歳の男児2名が、肺がんの診断を受け、治療を受けたことが国立がんセンターから報告されたニュースが報道されました。羊水に移行した母親のがん細胞が遺伝子検査で明らかになった報告は世界初であり、これまで成人女性の子宮頸がん予防目的ではありましたが、新生児の生命を守る点においても、丁寧な個別通知が、対応が大事と思い、今回の質問に当たりました。それと、キャッチアップ接種ということでは、積極的勧奨の差し控えということで、国において、接種率は激減しておりました。日本の予防接種制度は世界の基準以下にあるとも言われ、その問題点は多々ありますが、最大の問題はキャッチアップ制度の欠如にあります。キャッチアップとは、設定された予防接種期間を過ぎても、ワクチン接種できなかった人が後から接種、感染防護に追いつく、キャッチアップできるという制度でありますが、これは海外では常識と伺っております。全ての定期接種ワクチンはみんな打ってもらいたいという目的から定められたものなのですが、今回、こういう形が実施されるということで、非常に喜ばしいことかなと思います。ワクチン接種率が高くなると、社会全体のウイルス感染率が減少します。集団免疫効果により、若年世代の女性全体の健康を守れることを期待します。ということで、このことも実施されるということですので、ここで終わりたいと思います。次に、目の検診なのですが、遠軽町としては、そういう専門のスタッフを厚生病院のほうから、視能訓練士を導入しているということですが、近年、本当に屈折検査の活用が自治体によって非常に進んでいるのですね。道内でも179市町村のうち、導入しているのは1割にすぎないのですけれども、これは非常に効果が高いということで、今、医師会のほうでもそういう要望をしているというふうに伺っております。大事なことは、視力の発達のポイントは、眼球だけでなく、脳が関与するという報告から、ものを見るための目から脳の視覚中枢に至る経路の働きは、生後6年までに成長し、確立する、感受性が高いこの時期に、ものの像がはっきりと見えることが、見る能力、視力を獲得する刺激になるとの解説もあります。3歳児検診の時期からそれぞれの原因を治療できれば、視覚の発達を促すことができます。そんなことからいきますと、新しい機器なのですけれども、私、ちょっと調べたら、スポットビジョンスクリーナーというのですが、これは今後、国としても、取り入れるようにという、明年の予算の中で考えているというようにも伺っております。いち早く遠軽町も予算化していかれてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉課主幹 大柳京美
今の御質問ですが、屈折検査の器械につきましてはいろいろございまして、今、阿部議員からいただいたそのホットスクリーンでしたか、その器械については、専門のお医者さんとか、視能訓練士さんが使わなくても、私たちでも使えるという器械だということは私も知っていますが、それに関しては、使っているところからちょっと情報もいただいたのですけれども、かなり専門性ではなくても、専門の人ではなくても使えるということなのですが、かなり検査するときに、使うのに苦労されているというお話も聞いています。今、厚生病院から視能訓練士さんが器械を持ってきていただいているのですけれども、その器械が、検影法といって、視能訓練士さんが実際に目で見て検査する器械なのですけれども、その検査の内容が、一応屈折検査の中でも最も正確に測定できる方法で、網膜からの反射光から屈折異常、遠視とか近視とか乱視を評価するもので、検査の中では有効性が高いというふうに言われていますので、現在のところ、その新しい器械を導入するということは考えておりません。以上です。
質問 4番 阿部君枝
今、器械の取り扱い方がという話がありましたけれども、手に持てるサイズで、屈折機器は、検査機器は、子どもが短時間、10秒程度で、その機器のほうを向いていただけるだけでデータを収得することができるということで、異常の自動判定というのですか、その判断が、そういうことができるという機器だそうです。3歳児検診における視覚検査マニュアルというものも出ているように聞いておりますが、その辺は認識しているのでしょうか。
答弁 保健福祉課主幹 大柳京美
一応器械のパンフレットとかは業者さんからいただいていて、目の屈折異常、それから、斜視についても診られるということで、内容については見ていますが、その斜視についてですが、この器械でも検査できないような斜視、いろいろな斜視がありますので、その斜視についても、実際に視能訓練士さんが目の検査をして診ていただくことで、いろいろな斜視を判定できるということも考えていますので、この器械ではなく、今の使っているものを検討して、続けていきたいと思っています。以上です。
質問 4番 阿部君枝
今の御説明だと、遠軽町としては新たな器械を入れることなく、大丈夫ですよというふうに受けとめてよろしいかと思うのですけれども、ただ、今回、医師会のほうから道に対して、そういうマニュアルと同時に、そういう器械を入れていってはどうかと。それと、国のほうで、そういう予算を組んだら、明年度は半額助成しますよと。ですから、お医者さんに来ていただかなくても十分対応できる機器だと思いますので、今後、もっと検討していただいて、国と同時に町としても予算化していくべきではないかと思います。これは最後にしたいと思います。
答弁 町長 佐々木修一
今、阿部議員の再々質問に最初に認識されていましたけれども、町のほうがグレードの高い検査をやっているのですよね。視能訓練士が来て、器械もそれを持ってきて、阿部議員のおっしゃっている器械とは違う器械かもしれませんけれども、もっといい器械なのでしょう。阿部議員のおっしゃっている器械よりいい器械らしいのですよ。私も専門家ではないので。それではだめなのでしょうか。やっぱりそれを検討しなければいけないとなると、ちょっと検討できませんという話に私たちはならざるを得ません。グレードを下げていいなら、恐らく……。
質問 4番 阿部君枝
遠軽町としては非常にほかの市町村に例のないほどの検査を行っているということで、必要ないというふうに御答弁いただいたと思います。ですが、私としては、お医者さんではなくて、身近に3歳児検診を行うに当たっては、医療機関を煩わせなくてもできる機器があるということを皆さん知っていただいたほうがいいのではないかなと思いましたので、一応質問させていただきましたが、以上で終わりたいと思います。