厚沢部町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月13日
水田交付金見直しによる厚沢部町農業の展望について
2021年12月13日、厚沢部町議会の一般質問で、佐々木宏議員が「水田交付金見直しによる厚沢部町農業の展望について」質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木宏 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 佐々木
それでは令和3年第4回定例会一般質問をさせていただきます。世界各地の新型コロナウイルス感染拡大は、社会の様相を一変させました。日本においても感染者187万8千人と、死者1万8千3百人、大変長期化するコロナ禍の影響により国内企業においても経済的な打撃が長引いております。令和3年の厚沢部町の農業においては、水稲作況指数、北海道檜山108をはじめ、麦・豆類は作況良好、馬鈴薯小玉傾向などJA厚沢部支店計画対比2億4,800万円減の状況となっております。一方、コロナ化で米の販売価格につきましては、前年比、ふっくりんこで2,500円から3,000円安や、野菜全般も年間を通して価格安となった1年でありました。ここにきて消費減退により牛乳がだぶついているという事態にもなっているなど、農業の先が見通せない状況です。しかし、私ども農家としては前向きに次年度の五穀豊穣に期待をかけ進もうとした矢先の12月激震が走ったところでございます。それでは質問に入らせていただきます。水田交付金見直しによる厚沢部町農業の展望についてでございます。政府と自民党は米の転作助成の柱となる水田活用の直接支払交付金の見直しを固め、22年から26年の5年間で一度も水張りのなかった農地には交付対象から除外する方針が示されたところであります。本町農業の事態は、転作を主体とした経営形態が多く、発表を受け生産現場では衝撃と動揺が広まっているところでございます。これらの事態に即応した取り組みと対応が必要と考えますが、町長の所見を伺いたい。1つには、転作作物の区分作付面積はどういうふうになっておりますか。2つ目に水田交付金の廃止による影響はどうなるのか。3つ目に基本的な仕組み維持運動の取り組みの考えはどうお持ちか。4点目であります。交付金廃止を受けた農業振興についてどう考えるか。以上、よろしくお願い致します。
答弁 町長
佐々木議員の、水田交付金見直しによる厚沢部町農業の展望ということの内容のご質問であります。本町におきましては、米の需要が減少する中、国の交付金を活用し、基幹作物であるメークイン等の馬鈴薯の輪作体系を確立するために、麦や大豆といった土地利用型の作物を中心に転作田が拡大してきた経緯にありまして、今回の交付金見直しによる影響については、大変危惧しておるところでございます。特に1点目の今お話のありました転作面積でありますが、本町の水田面積約1,878ヘクタールのうち7割の1,316ヘクタールで転作作物が作られています。主な転作作物の内容としましては、令和2年度実績で見ますと、大豆237ヘクタール、小豆が34ヘクタール、小麦251ヘクタール、そばが45ヘクタール、ビート32ヘクタール、種子馬鈴薯78ヘクタール、食用馬鈴薯70ヘクタール、野菜176ヘクタール、地力作物72ヘクタール、飼料作物274ヘクタールとなっております。2点目の水田交付金の廃止による影響についてでありますが、令和2年度の交付金実績としましては、経営所得安定対策全体で総額10億1,300万円が交付されております。このうち今回の見直し対象となるのは、約5億7千万円となっております。今後5年間でどのくらいの生産者が、制度見直しに対応した作付け転換を行うのか現時点では未確定でありますけども、農家収入に対して大きな影響を与えるものと想定されます。3点目の基本的な仕組み維持運動の取り組みについてでありますけども、現在、ホクレンや中央会などの農業団体が、制度の見直しについて国に慎重な対応を要請しております。今回の見直しは、本町のみならず全国的に大きな影響を及ぼすものですのでありますから、本町としましても情報収集を行い、各自治体と歩調を合わせて、状況を見ながら適切に対応して参りたい、こういうように思います。4点目の交付金廃止後を受けた農業振興ということでありますが、今回の見直しについて、制度の詳細が判明していない状況にありますので、国の動向や各自治体の対応について情報収集に努めつつ、意欲ある担い手が農業を継続できる生産体制を構築できるよう取り組んで参りたい、このように考えているところであります。
質問 佐々木
大変迫力のない答弁でございました。各自治体と歩調合せ適切に対応して参りたいと、そんな悠長なことを言っていられる状況でないですよ。交付金はですね、厚沢部町においては、経営の支えにしております。経営の直撃、それは避けられない農家が多数おります。そしてまた、次年度以降ですね、交付金がないというようなことになると営農計画の収支バランスが保てない、死活問題ですよ。併せて大規模農家においては輪作体系にも影響してくるというようなことで基本的な部分に影響してくるということを考えるとですね、農家戸数が離農するのが目の前に見えてきていると、そしてまた、条件の悪い土地については、耕作放棄地につながるという事態に結びつく状況であります。町長、これ先頭をきってですね、今回のこういった国の方針撤回運動をびしっとやっていくという考えはどうなんですか。先頭に立ってやるということを明言してください。
答弁 町長
今回のですね、この日本農業水田交付金見直し決定というもの、政府自民党の中で先月の30日、米の転作助成の柱ということでこれは国が定めたところでありますが、今佐々木議員が言われますように末端の方の意見は、我々は聞いていないんだろうと、こういうふうに思います。ということは、日本国全体の問題でありますけれども、これは地方においては全く関係のない町も出てきます。この今の要綱からいきますと。例えば北海道であれば旭川から網走、稚内に至っては水田なんてないわけですから、一切今回のこの農業改正というのは、関係ありません。そういう中で米作りのしている部分でのこの対応策ですから、これは今「あーそうですか」ということには当然ならない。ならないし、我々自体も今農協の本家本元、ホクレン中央会、そして日本全体のこの組織がどういう方向で動くのか、この状況をみながら我々も対策を講じなきゃならない。ひとつの方法は、今佐々木議員が言いましたように、今の乳業もその通りです。牛の今とてつもない下落が、これも実は今受給調整安定化基金というものも牛で別個に起こそうかと、こういうふうな動きもあります。まだこれは確定ではありませんけども。やはりそういう同じ農業の中でも我々のこの畑作、あるいは稲作の中でどうあるべきかという、こういうものの最終的な目標をきちっとつくって、そして、全国的な対策を講じていかなければ、なかなか国も扱ってくれないだろうと、こういうように思います。この法律がこのまますんなりいくとは思っていませんけども、もし行くとすればそれなりに北海道は北海道、こういう特異的な対策に対しての対策事業が必要であろうと、こういうふうに思います。力もない、何もないで、まだ何も決まっていない中での質問でありますから。これは今新聞報道されただけの話。今したがって新聞報道そのものが農協とホクレン本部の方でも驚いているわけですから、今こういうものの扱いを今後5年間に水張りをしなければ転作奨励金の対象にしませんよ、交付金の対象にしませんよ、なんていう、ただそれだけでなくてもしそういう水田になった場合には作物もつけれない、米もつくれない、そういうふうな状況になった時には、そういう場合にはどうするというふうな裏の問題が一つも出ていません。そういうことから今我々は、これからの成り行き、特にどういう情報が出てくるのか、こういうものをきちっとつかまえたうえで北海道町村会も我々の檜山の町村会もそれぞれの行動がでてくる。こういうふうになるものであります。
質問 佐々木
農業との枠組みというのはですね、現場に携わっている立場からお話申し上げますと、体制が一つ崩れるとですね、玉突き状態で全ての作付と言いますか、品目に影響してくるというのが農業であります。例を例えるならば人参、長崎県の総体の作付人参面積がですね、幕別のJA一農協がですね、作付けしただけでも長崎を上回ると。そういった事態も発生してるわけですよ。そんなことでですね、きちっとやっぱり枠組み堅持という形で協力に推し進めていただきたいというように思います。前段の質問にありましたように、この体制が崩れると厚沢部町においては、人口減、そしてまた税収の方に大きく響いてくるという事態でございますので、強力な撤回運動をお願いしたいと。併せてですね、私、2番目の質問、多少矛盾する部分もございますけれども、今回の発表を受けて何人かの農家を聞きますとですね、国がそういった方向で進むんであればやっぱり水張りをしなければならないだろうという農家も結構おられました。ということになると、併せて水田でございますのでそれなりの畔、用水路等あります。そしてまた、区画補強整備事業のですね、そういった部分についても国からの米の作付出来るようなですね、交付金と言いますか、補助金と言いますか、そういったことを求める運動も組み立てていかなければならないというように考えますけども、そのへんはいかがでしょう。
答弁 町長
今佐々木議員が言われているように当町におきましては大変大きな農業生産におけるウエイトが大きいものであります。これがざっと見ただけでも渡島・檜山含めて5億1千万円というと厚沢部町だけでなくダントツに大きな数字であります。それで今金、北檜山、せたなあたりでも3億円そこそこです。いかに厚沢部町のこの転作交付金というのが大きいかっていうことが推測わけであります。そんな中今言われるようにこの国から示されているこの要綱の中、そのままいくとすれば大変な難問ばかりができます。果たしてこれから先5年間のうち今まで転作してきた田んぼで米が作れますかという問題、これは常識的に米が1年つくってまた転作しますなんてそんな土地条件でありません。米に戻したら完全な転作、一から始まりになりますから。そういうことを考えるとこれは今国の方でもこういうふうなものの言い方していますけども、おそそらくやいろんなサイドの条件が緩和されるんだろうと、こういうふうに思っております。いずれにしても今の段階で国はまだ要綱・要領も定まっていない段階で厚沢部町が跳ね上がるということにはなりませんから。この動向というのは、十分つかまえて、北海道農業、それから檜山農業、そして厚沢部の農業というのは、どうあるべきかというものを考えてこれから大きな対策をしていくと、こういうことになろうと思います。いずれにしても国から今報道されて出されたばかりですから、これが最終的な担当なりの説明会がされてどういう最終的な条件として各町が取り組まなければならないのかということまでいったときにはじめて対策というものがそれぞれ組まれるものだと、こういうふうに思います。
質問 佐々木
町長、いつもの町長の気迫が感じられません。私も農政運動というのを携わってですね、そういった方向性が見えてきたということはですね、トップになって動かないとですね、政策展開とか要求というのは通っていかないんですよ。推移を見守って「ああーそうか」ってなことで手遅れなんですよ。きちっと先頭に立って取り組むということをお約束下さい。また、いったん水張ったら無理だろうというような町長のご回答ありましたけども、従来から田畑転換というようなことでですね、きちっとそういった経営形態と言うか、営農類型もあるわけですから、それは不可能ではないというふうに私は判断するところであります。そしてまた、今後5年間のうちに相当数の農家が、水張りをして水田に復元するという事態になろうかと思います。そういった部分については、国の事業養成も当然でございますけれども、町としてもですね、町単事業で畔・用水路・水田区画、場合によっては農機具もですね、そういった助成といったことも対応を考えていかなければならないというふうに思うんですけども、町長はそのへんはいかがなものでしょう。
答弁 町長
先ほども言いましたように今これからの5年間の中で転作田で米を作ろうなんていう田畑転換、転換というのは将来も畑という意味ですよ。今やっているのはあくまでも、1年1年の転作奨励であって。今既にもう転換したものは、相当数わが町にありますけれども、これはもう水田の権限のないものになります。そういう扱いの中で厚沢部町のこれからの進む道というのは、先ほどから言いましたように、単町でひとりで動いても駄目です。これはね、あくまでも今道の町村会の中でも私は堂々と言いますよ。はっきり。檜山の町村会の中でも言います。これからの農業の行く末はきちっと厚沢部町はこうする。したがって国の言うやれる範囲は最小限やりますよと、こういうことでね、厚沢部農業にマイナスになるべくならないような方策をひとつ要求もするし、こういう道、国へ行っても要求をして参ります。いずれにしても、簡単に「ああそうですか」って厚沢部町が今もうマイナスになりますということには承諾しかねる問題ですから。こういう物は、深くこのへんの要綱・要領が決まり次第町としても動くし、農業団体と連携した動きをさせてもらうと、こういうふうに思っています。
質問 佐々木
町長がおっしゃるとおりです。単町で動いても力は発揮できません。それぞれ連携を組んだ中でですね、その中でも先頭に立っていつもの町長の強引さを発揮して、この問題に取り組んでいただきたいということをよろしくお願いするというか、そういうことで姿勢をお願いするものです。