みんなの議会

厚岸町議会 平成14年第2回定例会 2002年6月20日

農業振興対策について

2002年6月20日、厚岸町議会の一般質問で、池田實議員が「農業振興対策について」質問し、町長、農政課長が答弁しました。

質問者
池田實 議員
答弁者
町長、農政課長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番

本定例会にさきに通告しておりました1点2項目についてお伺いいたします。農業振興対策について。1番目は、酪農の離農により、集落の人口の減少、地域経済の影響も考えられるので、厚岸町として今後新規就農希望者の受け入れ、または支援対策にどのように取り組んでいるか、お伺いいたします。2点目は、今年度1戸の新規就農が予定されておりますが、現在厚岸町で研修生、実習生、就農希望者、また今後の見通しについてお伺いいたします。1回目の質問を終わります。

答弁 町長

おはようございます。池田議員のご質問にお答えをさせていただきます。まず、新規就農希望者の受け入れ態勢及び支援対策の取り組みについてでありますが、近年、酪農家の離農は高い割合で推移し、農村集落の人口も、厚岸町全体の人口減少率よりはるかに高く、ご指摘のとおり離農の一因になっているものと考えられます。しかしながら、農村集落の世帯数の推移を見ますと、太田地区を除き大きな変動もなく、多くは離農後も当該地に居を構え、他の仕事で生計を立てていることがうかがえるわけであります。このような状況から、離農跡地に新規就農者を受け入れる条件となる空き住宅の確保が困難な状況にありますし、酪農業という業種が多額の設備投資を必要とすること、さらには労働の実態を考えれば、酪農経営に飛び込もうとする人はそう簡単にはあらわれないと考えられます。厚岸町としては、新規就農希望者の情報があれば、国や道及び町の支援制度を紹介するとともに、農協への橋渡しを行っておりますし、農協からの支援要請を受けて町が相談に乗るというケースも過去にはありましたが、近年では、今年就農予定の1軒を除き、新規就農希望者の情報はほとんど皆無と言っても過言ではありません。そこで、今後の酪農業の方向として、離農はある程度避けられないという前提に立ち、離農跡地の確実な耕作継承と農地の集団化、地域酪農支援機能や担い手育成、離農者や町内外の若者の雇用の受け皿など、幅広い機能を持つ経営体を地域全体の力でつくり上げていくことが農村集落の崩壊を救う効果的な政策ではないだろうかと考え、関係機関とも協議しているところでございます。次に、厚岸に滞在した研修生、実習生の就農希望者と今後の見通しについてのご質問でありますが、酪農研修及び実習で昨年度本町に滞在した人は、把握しているだけでも16人を数え、その他労働力として常用を雇用している農家もあると聞いております。酪農研修、実習生は、太田地区での受け入れが大半ですが、学歴及び職歴も多種多様で、地域に積極的に溶け込もうとする姿も見られ、好感を持って受けられているようであります。また、滞在期間中の交流がきっかけとなり、酪農後継者と結婚したケースもあり、その取り組みは大きな成果を上げております。しかしながら、太田農協が受け入れ窓口となっている研修、実習生はすべて女性であり、経営者ではなく後継者のパートナー確保を目的としているため、新規就農に結びつく可能性は、今のところはないと考えられるわけであります。以上でございます。

質問 7番

今、町長の方からお聞きしまして、耕地はあって、それから遊休施設もあると思いますが、肝心な住宅がないということですね。わかりました。それで、町政執行方針で、農業外からの意欲ある人材の掘り起こしへの支援をどのように取り組んでいるか、お聞きいたします。

答弁 農政課長(農政課長は2004年12月まで)

農業以外からの人材の掘り起こしはどのように取り組んでいるかというお尋ねだったと思いますが、今、町が進めておりますのは、農協と連携をしながら進めておりますのは、研修生、実習生の募集ということを具体的にやっております。これは、新規就農という、もちろんそういった希望があれば、そういった方向に結びつけていくということは当然のことでありますが、大半はそうではなくて、こうした動物を扱うことに対する魅力を感じて来る人たち、あるいは北海道の自然にあこがれて来る人たち、こういった人たちを、酪農に従事する労働力として確保するということが主な目的になっておりまして、そういう意味においては、今行っている研修生、実習生の募集が成果を上げつつあるというふうに考えておりまして、引き続きそういったことを取り組んでいきたいというふうに思っております。なお、この研修生、実習生の募集の中心を担っているのは農業委員会でありまして、農政課直接ではありませんが、農業委員会とも十分連携をとりながら、今後とも研修生、実習生の募集を通じて、そういったことを通じて、この厚岸にとどまる人が出てくれることを期待しながら続けていきたいというふうに考えております。

質問 7番

農業の従事者の高齢化の中で、地域の酪農を維持するには、担い手の育成と確保が重要課題と思われますので、担い手対策に積極的に取り組んでいただきたいと思います。また、離農跡地の遊休施設を利用して、研修の場、また体験農場等をつくっていく考えがあるかないか、町長にお伺いいたしたいと思います。

答弁 農政課長(農政課長は2004年12月まで)

離農跡地を利用した研修の場あるいは体験農場といった考え方はないかということでございますが、担い手育成のための研修農場につきましては、隣の浜中町に農協が運営する研修牧場がございます。さらには別海町においてそういった研修牧場を持っておられるということになっております。前段申し上げましたように、新規就農ということがいかに困難かという状況に、今日なってまいっております。したがいまして、研修の場というものを、こうした経営者としてひとり立ちするための研修というよりも、むしろ農業に従事する技術を身につけるための研修という意味合いを持たせた方がいいのではないかということも一面では考えております。そういった意味では、先ほど町長の1回目の答弁でも申し上げましたように、地域において核となるそういった農場をつくり上げて、その中にそういう機能を全部持たせるということが効果的ではないだろうかというふうに考えておるところでございます。さらに、遊休農地を利用した体験農場云々の問題につきましては、今ハーブの試験栽培を続けておりますが、こういった試験栽培後の経営体をどう育成していくかという検討の中におきましては、現在ハーブの畑の作業に従事していただく、体験していただく人を募集して、3名ほど来ていただいておりますが、そうした取り組み等を通じながら、いわゆる体験農場になるか、あるいは経営するための農場になるかわかりませんが、そういった遊休農地を活用した酪農以外の業種、こういったものの経営体の育成にも努力をしていきたいというふうに考えております。

出典:厚岸町議会 平成14年第2回定例会 2002年6月20日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる