みんなの議会

網走市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日

教育行政について

2019年3月11日、網走市議会の一般質問で、佐々木玲子議員が「教育行政について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 三島正昭が答弁しました。

質問者
佐々木玲子 議員
答弁者
市長 水谷洋一、教育長 三島正昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 佐々木玲子

公明クラブを代表しまして、市政全般、教育行政について質問をさせていただきます。質問に入ります前に、本日3月11日は、東日本大震災の発災から8年を迎えます。依然、避難者は5万1,778人に上ると伺っております。亡くなられた皆さんには、ここで改めて御冥福をお祈りしますとともに、まだまだ避難生活の続いている、また、復興半ばの当地の皆様方に心よりのお見舞いを申し上げたいと思います。それでは、質問に入らせていただきます。本年は、市長が3期目を迎えて初めての行政執行方針ですから、これまで2期の市政執行を終えての総括を含めて、さらなる意欲を持っての新年度のスタートとなる定例会と認識しております。初めに、3期目をスタートするに当たっての抱負を伺いたいと思います。次に、当市の財政の見通しについて伺います。私が初めてこの行政に携わった平成11年は、前年秋に行財政改革を掲げて当選した市長のリーダーシップのもと、思い切った財政改革が始まり、市長みずからの給与削減に始まり、組織の改革、事務事業の見直し、公共施設の見直しを行い、財政の健全化を図るとともに効率的な行政運営と満足度の高い市民サービス提供のための取り組みを進めてこられました。その結果、提供するサービスの水準を保ちながら、基金の取り崩しも最低限にとどめ、行政改革の目的である効率的な行政運営や財政の健全化について、一定程度の成果を得ることができたと、第3次行政改革推進計画の検証で示されていることに私も同感です。また、市債残高ピークが平成14年度末に534億円あり、31年度末見込みが325億円にまで減少したことは、改革に取り組んできた約20年間に起きた経済情勢の厳しい中においては、驚異的な結果と言ってもよいと感じているところでございます。しかし、このように財政状況が一息つけると思っていた矢先に公共施設の耐震化診断結果が出て、市庁舎の建てかえの方向性が示されました。災害発生時の対策拠点にもなる庁舎は、最優先で建設しなければならないことは、誰もが納得するところですが、市民の皆さんが心配するのは、建設に係る財源はどこから捻出するのかということです。長年にわたる努力の結果、財政改革の見通しが見えてきたところへ高額の公共施設の耐震化診断による改修等という新しい課題が出てまいりました。このような状況において、将来の人口減少の推移や社会情勢を見据え、財政見通しをどのように考えているかお伺いいたします。次に、市庁舎建設について伺います。平成27年度、東日本大震災後に改正された耐震改修促進法に基づき、本庁舎と総合体育館の耐震診断を実施、28年度には庁舎が被災し、機能不全に陥るとした熊本地震などを背景に、当市では西庁舎と市民会館の耐震診断を実施、市庁舎の耐震化対策について検討を進めた結果、市庁舎は建てかえが決定し、先般の総務経済委員会で新庁舎建設候補地についての検討結果も発表になったところです。新庁舎の建設候補地は、関連計画と周辺環境、利便性と交通体系、防災拠点としての安全性と機能性、経済性と実現性の四つの視点並びに建設候補地別にによる評価とともに財源確保の時間軸を踏まえ検討した結果、総合的な評価の結果として中心市街地区である金市館ビル跡地周辺敷地を適地と判断したという内容でした。中心市街地区は公共交通の結節点であり、候補地の中では官公署との関連性も高く、公共施設や商業施設を初め、金融機関、医療機関、福祉型住居など都市基盤が集約されており、市内経済界や中央商店街などからも中心市街地区での建設をする要望がされていること、また、懸念される防災拠点としての安全性と機能性については十分な浸水対策を講じることで、災害対策本部機能を維持するとともに、津波発生時の避難機能を付加することで安全・安心なまちづくりに寄与することが可能になるということですから、妥当な判断だと思うところであります。そこで伺います。今後は、持続可能な都市経営を推進していくため、さらに多くの市民、関係団体等と連携し、具体的な検討を進めるということですが、まず市民の意見はどのようにして集約するのか。公共施設は、一度建設すると半世紀以上は利活用しなければなりませんから、一番利用する一般市民の方々が喜んで使っていただけるものにならなければなりません。重要なところですが、どのような手法で意見を幅広く集約するのでしょうか。慎重かつ迅速に市民の皆様から多数の意見をいただくことが何よりですから、他市の事例もよく調査して、よりよい手法で行ってほしいと思いますがいかがでしょうか。また、建設に係る検討事項ですが、1点目として規模、機能について伺います。現在、分散している市役所機能や民間団体との複合化、合築の可能性を検討するということですが、具体的にはどのように考えているかお知らせください。市役所機能の集約については、昭和56年に建築基準法の耐震基準が改正になったため、庁舎の増築ができなくなって以来、庁舎が分散しているため、来庁される市民の皆様にも御不便を長年にわたりかけてきたわけですから、この機会に利便性のいい庁舎になることは大賛成です。ここで大事なのは、民間団体との複合化や合築の可能性を検討するという点です。民間団体との複合とは、どんな団体を想定しているのでしょうか。他自治体へ視察へ行った際、福祉関係の施設を福祉ゾーンとして隣接する敷地に設置しているところを見る機会がありまして、利便性がいいし、何かにつけて連携を図ることも多い事業が多い性質のものですから、当市でもそのようなことができないかと調べてみましたが、その当時は市有地の有効活用上、点在する形になったと聞きまして納得せざるを得ませんでした。しかし、今回は全くゼロから取り組めるのですから、役所機能と福祉関係の行政サービスは密接ですから、そのようなことも重点的に考える必要があると思いますがいかがでしょうか。また、合築の可能性を検証するとなっていますが、どのようなことが考えられるのでしょうか。中心市街地には「歩いて暮らせるまち」というコンセプトで借り上げ公営住宅が建設されておりますが、ラルズを含め食料品を扱うスーパーマーケットが撤退して、周辺にお住まいの方々は街中で生活することに強い不安を抱いているのが現状です。そういう背景を考えますと、庁舎に生活に密接した機能を付加することを考える必要があると思いますがいかがでしょうか。次に、財源確保についてですが、公共施設等適正管理推進事業債が2020年度までに実施設計に着手した事業まで対象にするということで、建設費についての資金繰りは一定程度のめどがつくとは言いながら、新庁舎建設には多額の費用を要するわけですから、慎重に財源の確保をしていかなくてはいけません。昨年開催した議会報告会で、参加者の方から出た意見の中には、庁舎が耐震基準を満たしていないため使用ができないのであれば、代替施設を活用していくことを考えるべきで、市の財政が厳しいのに建設するのは反対だというお声が出るほど、財政状況を心配している市民の方に安心して庁舎建設に協力していただくために、財源についての方向性をお知らせください。次に、先月来、連日のように報道されている児童虐待について伺います。千葉県野田市で虐待を受けて犠牲になった小学4年生の女児は、SOSを発信していました。「お父さんに暴力を受けています。先生、どうにかできませんか」と訴えて、児童相談所に一時保護されたものの、父親の強権的な態度に児相の職員がその態度に臆して、さらなる虐待が考えられるにもかかわらず自宅に戻され、最悪な結果になったことは残念で心が痛んでなりません。東京目黒区でも昨年3月、同じように5歳の女児が犠牲になっております。そのニュースから1年もたたないうちに、このような悲惨な事件が起きたことは看過できない状況だと思っております。児相の児童虐待相談対応件数は、右肩上がりに増加しており、2017年度では年間13万件を超えているそうです。今、このときも助けを求める小さな声がどこかで発せられていると思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいですし、とうとい小さな命をなぜ救えなかったのか悔やまれてなりません。今回の事件を受けて、政府は虐待が疑われる全国の全てのケースを1カ月以内に緊急で安全確認することなどを決めたと聞いております。再発防止に向けて、厚生労働省と文部科学省は合同のプロジェクトチームを立ち上げ、5月末までに対策の中間まとめを作成するということも聞いております。虐待については、これまでも長年にわたり解決に向けて何らかの対策を打たなければならないと思いながらも、しっかりとした対策がなされてこなかったのが現実だと認識しておりまして、今回の事件が起きて本格的に取り組むことになったことは、遅きに失するとは言いながら、問題解決に向けての前進だと認識しているところでございます。そこで、まず当市においての児童虐待の現状はどのように把握され、対応されているのか伺います。次に、公明党では2月19日、虐待から子供たちを守る緊急提言を政府に申し入れました。その中に全国で情報共有システムという項目があるのですが、児童相談所など関係機関の情報共有システムの早期構築について、全ての都道府県市町村で2019年度中に確実に構築できるよう、自治体の財政負担をなくすなど全国統一のルールや基準を定めるよう訴えたところ、政府は前向きな姿勢を示したそうです。このシステムは、全県共有という形で既に10府県で取り入れているという報道もあります。全県共有システムは言うまでもなく、子供にかかわる各関係機関が縦割りの弊害を廃して学校や児相、そして警察などが問題を抱えているお子さんの状況をタイムリーに把握して対応していくというものです。このシステムがあれば、野田市のような件は起きなかったのかもしれません。当市においても、いつそのようなことが起きないとも限りませんから、全県共有システムの構築を考えるときではないかと思うところですが、お考えを伺います。次に、主要施策から何点か質問をしたいと思います。「一人を大切にするやさしいまち」について、当市の少子化対策は不妊治療に加えて不育の治療があわせて行われることになり、また1歩前進したと評価するところですが、さらなる対策として不妊治療のサポートが必要ではないかと思うところです。不妊治療や検査を受けた夫婦の割合がおよそ6組に1組に上る中、治療がうまくいかない場合の心のケアや男性不妊への対応など、より専門的な相談支援のニーズが高まっているとの報道があったので、相談件数の推移を調べたところ、平成9年、1,891件から始まって19年度には2万4,083件と、どんどん右肩上がりに相談件数が伸びています。制度が始まってから10年で12倍もの件数になって、その後も2万件台が続いているのですから驚きです。そこで、不妊症に対する支援は、この不妊専門相談とセットで行うことで、充足した体制になると思うところです。道内では、北海道と札幌が設置していると聞いております。当市においても、相談センターと銘打たなくても何らかの形で細やかな配慮がなされると思いますが、なかなか声を出しづらい問題ですから、専門の相談センターという機能を検討するべきではないでしょうか。当市では、専門家の確保は難しくても支援の体制はできると思いますから、網走版不妊専門相談センターの設置を考えてみてはいかがでしょうか。地域福祉では、初めに、高齢者福祉において関係機関と連携強化を図りながら、種々の課題に取り組もうとしていることは、高齢化が加速していくことを踏まえて対策の充実は重要な施策です。今回の施策の具体的な事業を見ますと、高齢者福祉、介護、障がい者及び子育て支援にも、それぞれこれまで私たちが提案してきた事業が新規で盛り込まれていますので、これまで以上に市民に密着した事業内容になっていると評価をするところでございます。そこで、何点か伺いたいと存じます。認知症初期集中支援推進事業は、早期診断に向けた支援体制を構築するとなっていますが、具体的な内容を詳しくお聞かせいただきたいと思います。また、先進事例として、兵庫県明石市では75歳以上の高齢者を対象に認知症の診断に必要な検査費用などを助成する事業を始めています。助成を受けるには、認知症チェックシートの提出が必要です。その中には、さまざま検査費用が補助されていると聞いております。市の担当者は、検査に抵抗を感じる高齢者が事業を通じて認知症の早期発見に加え、見守り支援にもつなげたいと言っているそうですが、まさに集中支援事業にふさわしい手法だと思いますがいかがでしょうか。また、フレイル専門外来という聞きなれない外来が羽幌町で始まったと伺っております。この外来は、健康な状態から加齢で心身の機能が低下し、介護が必要になる手前の段階の人を見るもので、筋肉量や骨密度、歩行速度、物忘れの程度をチェックし、運動療法や食事指導を通じて健康寿命を延ばすのが狙いという内容です。これからますます高齢化が加速していく中で、医療費、介護費の抑制に直接影響を及ぼす画期的な事業だと思いますので、取り組みを考えてみてはいかがでしょうか。子育て支援では、妊娠時から子育て期にわたる切れ目のない総合的な支援の提供を初め、この春からは病後児保育も開始されます。やっと始まるというのが率直な感想ですが、これで働くお母さんがさらに安心して仕事ができるようになるのは、何よりの施策です。そして、引き続き地域での子供の居場所づくりなど成長に応じた支援の充実を図っていくと示されていますが、具体的な内容をお示しいただきたいと思います。障がい者福祉の観点では、就労支援の本格的な体制がないという問題があると思っております。当市においての就労先の確保は、市内企業に呼びかけをしていても、応じられる体制の企業は容易に出てこないのが現実と理解をしております。そこで、視点を変えて農福連携を考えてみることはできないでしょうか。手作業でやらないといけない栽培がある程度簡単で、加工適正が高い栽培品目であれば、高い集中力など障がい者が持つ特性を生かしながら作業してもらうことで、農産物に価値も生まれて、工賃は出来高で支払うことで、一般人と同じ水準、自立を支援する仕組みで実施している事例も出てきております。来春、初めての卒業生を輩出する日体大附属高等支援学校の生徒さんも農業実習をしているそうですし、しっかりと卒業後の就労支援も地元の自治体として支援していく必要がありますから、具体的な取り組みを考えるべきではないかと思いますが、取り組みについて御所見を伺います。「豊かな自然と共生する安心なまちづくり」では、持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて、公共交通網計画の策定を進めてまいりますと示されております。具体的にどのような計画を考えているのか伺います。これまで私どもが一貫して訴えてきたデマンド型交通システムは、考慮されるのでしょうか。公共交通については、これまでもさまざまな検討がされて、例えば市民の皆さんから非常に強い要望があって運行が開始された脳外科病院への新路線は、要望が強かったにもかかわらず、1運行につき1人から2人の乗車しかなかったために間もなく廃線になりました。また、お買い物バスや郊外線、乗り合いタクシー二ツ岩線など、さまざまな運行路線を増加し努力していることは十分承知しておりますが、利用しやすいとは言えないという意見が多数あります。当市においても高齢化率の進展は早くなっており、運転免許証を返上する方々もふえてくることと思いますので、さらに配慮した公共交通の提供が必要になってきたと思います。これからは、市民の足となるバスについては、大型のバスが数人の乗客を乗せて走るのではなく、乗車注文を受けて相乗りで運行する方式の本来のデマンド型交通システムの構築を改めて考えてみるべきではないかと思いますが、御所見を伺います。次に、生活基盤の観点では、子育て世代によりよい環境づくり、高齢者にはまちなか居住を推進していくとおっしゃっています。高齢者の場合、どのような形式のものを提供されるのでしょうか。高齢化率の早さについては、共通の認識を持っていると思いますが、独居の高齢者が非常に多くなってきていることは、社会問題の一番に上げられると言ってよいほどたくさんの方々から不安の声を聞いております。私どもは、以前から高齢になっても元気で生活できることを目標に、高齢者の方々には生き生きと自分らしく生活してほしいと、さまざまな施策の提言をしてまいりまして、高齢者の住宅に関してもシェアハウスのような共同住宅が必要だと提言してまいりました。高齢になると、どんなに元気でもいつ体に変調を来さないとも限らないという不安を抱えて生活していらっしゃる方が多く、お会いしてきた経過から市営住宅のシルバーハウジング形式ではなく個室で寝起きはするけれども、日中は住民の人たちと交流しながら生活ができるような住宅が今の高齢者社会にはマッチする住宅の提供になると思いますが、お考えを伺います。次に、「人が集いにぎわいと活力を生むまち」では、まず農林業について、農業ではジャガイモシロシストセンチュウの蔓延防止と防除に万全を尽くしていただくことに改めてしっかりとした対応をお願いしたいと思うところです。林業についても、森林の持つ木材生産と環境保全という多面的機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備とともに林道施設の適切な維持管理に努め、施設の長寿命化の推進をしっかりとやっていただきたいと思うところです。そして次に、水産業についてですけれども、漁業について養殖を含む日本の漁業生産量は、1984年をピークに減少を続け、一昨年は最盛期の約3分の1に当たる430万トンまで落ち込んだという情報があります。先行きが厳しさを増しつつある中、長期にわたって水産業の活性化を進めるために、昨年12月8日に改正漁業法が成立したということは、漁業の資源確保がさらに厳しい状況にあるということに緊張感を持って対処していかなければならないと思うところです。このような中で、資源の枯渇が著しい網走にとっての名産品であるエゾバフンウニ、このウニ漁についての対策がなされ、かご養殖の実験結果に一定の評価が見えたということで、新年度はかごの数量をふやすことになったとお聞きしまして、少々安心していたところですが、現場の意見を聞いてみると養殖のための種苗を遠隔地から買い入れてくるため、効率が悪くなり生産量がさほどふえないのだと、先が心配だというお声でした。そのためには、やはり種苗の確保対策がしっかりなされないと安心はできないということでした。他の生産地域では種苗センターがあるため、生産量の確保が一定程度できるようになっているというのも、網走の漁業者たちにとっては非常に関心のあるところだそうです。オホーツク海沿岸には種苗センターがないため、遠隔地から取り寄せなければならず、量の確保にも限度があります。資源の減少に対処できていないことへの不安が募っていると改めて認識をしております。平成3年に根室市が種苗センターを建設していますが、国庫補助、また道の補助が、そして全体事業費の4分の1は自治体が持つという形で建設をされております。網走の名産品のエゾバフンウニを経常的に生産できることは、網走にとっても貴重な財産となると思いますから、種苗センターの設置を検討すべきではないかと思いますが、どのような御見解がありますでしょうか。次に、観光の分野で1点伺います。大曲湖畔園地の活用ですけれども、この大曲湖畔園地については平成17年3月にすばらしい基本計画が出されました。しかし、その後の浸水などさまざまな背景から、その当時つくられた基本計画にほとんどがバツがつき、今現在の状況で様子を見ていくということになったということで、非常に残念な思いをしております。といいますのは、この計画の中には小動物ゾーンが入っていて、動物と触れ合うアニマルセラピーの導入が上げられておりました。このアニマルセラピーは本当に早くから私も勉強してまいりましたけれども、本当に今の混沌とした、特に心に問題を抱える方たちにとっては非常に重要な治療含めて、その方たちの社会参加などへの後押しにつながるものと、時期を見て提案をしたいと思っていたものでございました。このアニマルセラピーについては、さまざまな動物が介在しますけれども、一昨年、私は縁があって東京農大准教授でバイオセラピー学科の川嶋舟先生の動物介在療法の一つであるホースセラピーの講義を受けてまいりました。乗馬療法は、身体障がいや知的障がい、発達障がいなどの方を対象として実践が行われており、実際に脳挫傷の後遺症で重度の後遺症が残ると思われていた方が奇跡的な回復をしたという事例や、自閉症のお子さんなどが利用されて確実に効果が出ていることを拝聴して、現代にとてもマッチした施策だと感じたところです。実際にホースセラピーを実施している団体を視察して、私も体験しましたけれども、専門知識を持ったインストラクターが丁寧に対応してくれるので、不安を感じることなく無事終了いたしました。ホースセラピーは医療、教育、スポーツ、レクリエーション、コミュニティーの多面的な要素をあわせ持ち、特に乗馬においては脳神経を刺激し、精神的効果があるということが科学的に証明されていて、ドイツやスイスでは保険が適用されているほどポピュラーな代替医療として認められているものだそうです。子供から大人まで必要としている人は大勢いると推測できます。一昨年からは大曲に開校した高等支援学校の生徒さんたちにも活用していただくことで、親御さんのもとを離れて暮らす子供さんたちの心のケアにも役立てていただけると思うところです。そして、乗馬のできる環境を整備して実施するので、観光乗馬もあわせて提供することが可能と伺っております。ぜひホースセラピー、観光乗馬を検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。次に、「豊かな人を育むまち」からです。校務の情報化と効率化を進め、教育の質の向上と教員の事務負担の軽減を図り、全ての子供たち一人一人と向き合う時間を確保することができるように取り組むということが盛り込まれていましたので、教員の皆さんが雑務に追われず安心して授業に取り組むことを期待したいと思います。そして、今回の新規事業に学校と地域が連携協働により学校の運営に取り組む仕組み、コミュニティ・スクールの導入を促進するとありますが、具体的にどのように進めていくのかお示しください。最近では、町内活動もボランティア活動も人材を募るのが難しくなっております。この事業の意義をしっかり周知をしていかないと、導入がスムーズにいかないのではないかと思うところですが、いかがでしょうか。教育費について伺います。当市が行っている奨学金制度の利用状況はどうなっているでしょうか。大学進学等に当たり、借り入れの手続をする場合、他の資金を利用していないことが条件のため借り入れができなかったというケースが多くあると認識しております。将来のある子供たちを支援しようと設置した制度で、毎年予算を組んでいるのですから活用してほしいところですが、制度上、借りることがなかなかできないという現状に、私は非常に心配を感じておりました。最近では、給付型の奨学金制度が少しずつではありますができてきております。当市の奨学金制度も思い切って給付型に制度変更の検討をしてみてはどうかと思いますが、御所見を伺います。次に、この春からすずらん保育園とたんぽぽ保育園が統合し、民間による新たな保育所が開設され、北児童館が併設される新たな保育施設が稼働いたします。保育・幼児教育は、乳幼児の人格形成の基礎を培う重要な役割があり、質をどう高めていくか課題が山積みと思うところです。網走では初めての施設なだけに求められる力量は増すと思われますので、こうしたことに対応するための保育・幼児教育の研究や研修、経験年数に合わせたスキルアップのための研修等は行われているのでしょうか。また、新設の保育園ばかりではなく通常からスキルアップの研修等は必要だと思いますが、現状はどうなっているでしょうか。現況とお考えを伺います。最後になりますが、社会保障教育の重要性はこれまでも提言してきましたが、当市においての状況をまず伺います。制度の仕組みがわからず、手続未了のケースは今も一定程度見られると認識しております。そういうような中で、東京都では社会保険労務士が学校への出前授業を展開する活動に注目が集まっているそうです。活動の原点は、社会保険労務士に寄せられる相談の7割以上が健康保険、労働関係、年金に関するものだったからだそうです。年金制度の仕組みがわからず、必要な手続が行われていないケースが多いのは、国民一人一人が社会保障の仕組みを学ぶ機会が極めて少ないことにあると分析をされています。私も全く同感で、これまでさまざまな相談を受けてまいりましたが、このような相談を受けて愕然とするほど制度に対して無関心で、年金制度は破綻すると思っている人が多いのが現実ですから、しっかりとした教育を行うべく、行政が真剣に対策に乗り出さなければならない重要施策だと思いますが、御所見を伺いたいと思います。以上、市政全般、教育行政に対する質問をさせていただきました。前向きな答弁を期待して終了させていただきます。

答弁 市長 水谷洋一

-登壇- 会派公明クラブ、佐々木議員の御質問にお答えいたします。3期目の抱負ということでございますが、日本全体が本格的な人口減少、少子高齢化時代を迎える中、それに伴う地域の保健、医療、福祉、地域交通、コミュニティーなどといった身近な生活基盤の維持確保が困難な時代を迎えようとしています。加えて、日本全国に自然災害が発生する頻度が高まり、安全安心が大きく脅かされている現況にもあります。これまでに誰も経験したことのない人口減少、そして安全安心という課題に直面する中、その取り組みを進め、市民の皆様を初め、関係機関、団体との意識の共有を図りながら、一丸となって網走の魅力を最大限に生かしたまちづくりを進め、「ひと・もの・まちが輝き続ける健康で元気な網走」を目指してまいりたいと思っております。次に、財政の見通しについてでありますが、新たに策定した中期財政収支見通しにおいても収支不足が見込まれることから、今後も財政の健全化を念頭に、基金も活用した中での財政運営になると考えております。歳入では、社会保障費の増額に伴い、一般財源総額が微増となっているほか、ふるさと納税が好調であるものの、市税の増額は見込めない状況であり、歳出では、少子高齢化に伴う社会保障費の増大に加え、庁舎を初めとする公共施設の耐震化及び老朽化対策に取り組まなければならないなど、裁量的な経費の上積みが難しい状況となっております。こうしたことから、改めて全職員が現状を認識し、常に効率的で効果的な事務事業の遂行に努めて取り組むことが必要と考えておりますと同時に、公共施設のあり方や事業の再構築を含めた整理を行うなど多角的な視点での見直しや、ふるさと納税制度、さらには国の交付金や起債メニューの活用など、さまざまな手段で財源確保に努め、財政の健全化と市民満足度の向上の両立を目指してまいります。次に、市庁舎建設についてでありますが、市民意見の集約方法は、住民懇談会や市民アンケートのほかパブリックコメントなどを実施し、市民各層からの意見などを集約したいと考えております。また、庁舎建設基本構想の策定に当たり、学識経験者、各種団体からの推薦者、公募する市民で構成する検討委員会を設置し、協議検討していただくことを考えております。庁舎建設に当たりましては、市民の皆様の意見を幅広くお聞きするとともに、他市の事例も含め多様な意見聴取の手法を取り入れながら進めてまいりたいと考えております。次に、庁舎の規模、機能についてでありますが、新庁舎建設に当たっては、将来人口を想定した適正な規模による検討とあわせて、新庁舎に求められる機能や他団体との複合化の可能性についても検討を進めてまいります。現時点においては、具体的な内容についてお示すするものはありませんが、新庁舎建設には財政の制約、場所の制約、時間の制約など多くの調整要素がありますので、一つ一つクリアしながら基本構想として取りまとめたいと考えております。次に、財源確保についてでありますが、公共施設等適正管理推進事業債は、現在、最も有利と考えられる財源措置となっておりますので、本事業債を活用することを基本に進めていきたいと考えております。また、議員お話しのとおり、新庁舎建設には多額の費用を要することから、今後の行財政運営に支障の来さないよう、より有利な財源を活用することが重要と考えております。次に、児童虐待についてでありますが、まず、当市における児童虐待の把握につきましては、保育園等の児童福祉施設、学校、関係部署などからの虐待と思われる情報の提供のほか、児童相談所や警察からの情報提供により把握をしております。児童虐待と思われる情報を把握した場合は、関係部署等から情報収集を行った後、児童相談所へ通告するとともに、必要と判断した場合は、警察等の関係機関と連携・協力しながら児童の安全確認を行っております。また、児童相談所による家庭訪問等の状況により、虐待と判断され、保護が必要となれば、児童相談所での一時保護となりますし、その後、家庭復帰となった場合には、必要に応じて関係者を集め、個別の支援方策を検討するケース会議を開催し、支援しております。次に、全県共有システムの構築についてでありますが、虐待リスクのある子供の情報につきましては、児童相談所間や児童相談所と市町村が確実に情報を共有し、危険な兆候を見逃さずに迅速な対応につなげるためのシステムと認識しております。児童虐待による痛ましい事案がなくならない中、関係機関の間で確実に情報の引き継ぎや共有がなされることは、大変重要と考えており、現在も特に児童相談所や警察とは情報共有に努めております。また、国におきましても、全国的なルールの設定や体制の強化を図るため、事案の検証・検討を行っているところであり、効率的な情報共有を進めるためのシステム整備に係る補助制度を創設したところであります。このシステムにつきましては、児童相談所との情報共有が重要でありますが、現在、北海道の児童相談所では、セキュリティーなどの課題があるとして導入されていないことから、今後の導入状況を注視してまいりたいと考えております。次に、不妊専門相談センターの設置についてでありますが、現在、北海道では、旭川医科大学病院産婦人科に不妊専門相談センターを設置し、専門医が相談者の状況を判断しながら、不妊・不育に関する相談に応じております。その他、網走保健所においても、保健師が不妊や不育を初めとする女性のライフサイクルに応じたさまざまな悩みや不安に対し、広く相談を受けることができる支援体制をとっております。また、公的病院であります網走厚生病院におきましても、女性の健康相談として無料で不妊等の相談を受けられ、体外受精を含む不妊治療についての相談につきましては、札幌厚生病院より月1回ないし2回、生殖医療担当医師の派遣を受け、相談に対応していると伺っております。当市といたしましては、保健センターの保健師が日々の健康相談の中で、不妊に係る相談を受けた場合は、お話をお聞きして対応するとともに、専門性の高い内容につきましては、専門の医療機関や不妊相談センターの紹介をさせていただいております。また、ホームページ等により不妊症治療費助成のほか、不妊・不育症に悩む方の相談窓口の紹介及びQ&Aを掲載し、周知をしているところであります。市での不妊専門相談センターの設置につきましては、高度な専門性を伴うことから難しいと考えますが、引き続き、旭川医大を初め、網走保健所や網走厚生病院など各関係機関と連携しながら、不妊症や不育症に関する支援体制の充実に向け取り組んでまいります。次に、認知症初期集中推進事業についてでありますが、内容につきましては認知症初期集中支援チームによる認知症の早期における症状の悪化防止や、総合的な支援を目的としており、当市におきましては、医師・看護師・社会福祉士・保健師の構成で、平成29年度から取り組んでおります。具体的には、地域住民や関係機関・団体等に対するチームの役割や機能の広報活動を行う普及啓発及びチームによる対象者への支援の実施、並びにチームの活動状況等を検討する医療・保健・福祉関係者で構成する検討委員会の設置となります。認知症の診断に必要な検査費用の助成につきましては、認知症における早期発見・診断・治療及び発症予防を目的として幾つかの取り組みが見受けられますが、介護保険制度では事業化されておらず、認知症初期集中支援推進事業には含まれない内容となっております。今後、国の動向を注視するとともに、先進的な取り組み事例も含め、どのような方法に効果があるのか、認知症疾患医療連携協議会や在宅医療介護連携推進事業協議会などの関係機関と意見交換をしてまいりたいと存じます。次に、高齢者のフレイル予防についてでありますが、健康と要介護の中間に当たる虚弱な状態の早期発見を目的とした取り組みであると認識しております。当市における取り組みでありますが、要支援・要介護状態になるおそれのある高齢者を把握し、早期に介護予防につなげる介護予防把握事業があります。内容につきましては、運動機能・口腔機能・栄養改善・認知機能の状態を確認する元気生活チェックシートを発送・回収し、支援が必要と判断された高齢者を対象として、身体機能の維持向上・口腔機能の向上・栄養改善・認知症予防など各種事業への参加を推奨しているところであります。現時点におきましては、フレイル専門外来の取り組みは考えておりませんが、介護予防の観点から現行事業を継続し、支援が必要な高齢者の把握に努めてまいります。次に、成長に応じた子育て支援の取り組みについてでありますが、子供の成長過程におきましては、個人差はあるものの多くの子供に共通して見られる発達段階ごとの特徴があり、子育て期については、その段階である乳幼児期・学童期・青年期に応じた子育て支援が必要であると考えております。その段階に応じた主な支援策といたしましては、妊娠期は妊婦健康診査や周産期医療の確保・充実など、乳幼児期には、保育・幼児教育や乳幼児健診など、学童期には、児童館や地域での子供の居場所づくりなどに取り組んでいるところであります。また、妊娠期を含めた各期にわたる切れ目のない支援も重要であり、平成31年度からは子育て世代包括支援センター運営事業に取り組むほか、病後児保育や産婦健康診査、産後ケア事業などに取り組んでまいります。今後におきましても、若い世代が子供を安心して産み育てられ、子供たちが健やかに成長できるまちの実現に向けて、市民の皆様の意見を伺いながら、子育て世代のニーズや地域の実態に合った子育て支援に取り組んでまいります。次に、障がい者の就労支援の取り組みについてでありますが、農福連携の取り組みにつきましては、地域における障がい者の働き場となるだけではなく、労働力不足や過疎化といった問題を抱える農業・農村にとっても担い手の確保につながる可能性があり、重要な取り組みであると考えております。障がい者の就労において農福連携を始めるには、障がい者の農作業体験や職場実習などで経験を積み重ね、農業者と障がい者施設との施設外就労に向けての請負契約や障がい者個人の雇用へとつなげていく必要があります。今後、障がい者が当市において、実際に農作業等に従事するに当たっては、どのような課題があるのか、関係機関から情報収集を図るなど、調査・研究を行ってまいりたいと考えております。次に、網走公共交通網計画の具体的な内容についてでありますが、本計画は当市の公共交通計画のマスタープラン的なものであり、国が定める基本方針に基づき、当市が協議会を開催し交通事業者等との協議の上で策定するものであります。計画は、まちづくりと連携し、公共交通ネットワークを再構築するために実施する事業等について記載することになります。具体的には、公共交通の目指すべき将来像や、それに向けた各種取り組みなど、計画区域、計画目標、事業実施主体、目標達成状況の評価、計画期間等について検討することとしております。次に、デマンド型交通システムの構築についてでありますが、デマンド型交通は、公共交通空白地域において運行ルートや運行時間を決め、完全予約制で運行しているシステムであり、ドア・ツー・ドアの運行形態であるタクシーとは異なるものであります。この交通システムは、地域の公共交通の必要性に対応すべきシステムとして、地域住民との協議の中で運行することとした手段であり、利用者の増に向けては、地域の実情を踏まえ、今後も改良を重ねながら運行をしております。新年度において取り組む網走市公共交通網形成計画の策定においては、どのような交通システムを構築していくかは、既に実施したアンケート調査の分析や地域からの御意見、そして地域の実情等を踏まえた中で網走市の公共交通のあり方を検討することとしております。次に、高齢社会にマッチした住宅供給についてでありますが、市では、平成31年度に国の地域優良賃貸住宅制度を活用した高齢者向け住宅10戸をまちなかエリアに整備する予定としており、建設は民間事業者が行い、市が建設費と家賃の一部を補助するものであります。交流スペースなどを持つ高齢者住居につきましては、サービスつき高齢者向け住宅などがありますが、これらの住宅には個別の部屋に台所などが設置されておらず、別途食堂や談話室などが設けられております。今回整備する住宅は、市営住宅に準じた制度基準により整備する必要があることから、居室はそれぞれの世帯が台所を備えた独立した形式となっておりますが、今後の住宅供給におきましては、需要の動向や国の制度の動向などを注視して対応してまいりたいと考えております。次に、ウニの養殖に係る種苗センターの整備についてでありますが、市といたしましては、磯資源の安定に向け稚ウニの放流など沿岸浅海域の取り組みに対し支援しているところです。現在、網走漁協では、秋ごろに漁獲した出荷サイズのウニをかご養殖で身入りをよくして冬場に出荷するという試験を行っており、新年度では稚ウニを購入し飼育する試験を予定していると伺っておりますが、流氷や結氷に対応した給餌などの飼育管理手法が課題であると伺っております。道内でも幾つかの種苗生産施設がありますが、放流効果や管理運営面での課題もあるものと聞いております。種苗センターの整備につきましては、施設経営の安定と管理運営のあり方、人材や技術的な課題もあり、漁協、水産技術普及指導所、水産試験場など関係機関と連携し、整備の必要性などについて研究してまいりたいと考えております。次に、大曲湖畔園地の利活用についてでありますが、平成22年3月に策定した大曲湖畔園地整備実施計画を平成29年11月に廃止し、現状の利用形態や利活用を基本とする大曲湖畔園地管理方針が策定されましたが、小動物ゾーンにつきましては、動物の飼育に係る人件費等の経費や浸水時の対応等、現実的ではない部分が大きいことから、ゾーンの整備、小動物の飼育は行わないこととしております。したがいまして、御提案のございました大曲湖畔園地におけるアニマルセラピーやホースセラピーの実施は困難なものと考えております。次に、保育・育児に係るスキルアップについての取り組みについてでありますが、近年、子供や子育てを取り巻く環境が変化し、保育・教育施設に求められる役割も多様化・複雑化する中、保育士や幼稚園教諭には、より専門性が求められるようになってきており、職務内容に応じた専門性の向上を図るためのスキルアップ研修は大変重要であると考えております。北海道におきましては、国の保育士等のキャリアアップ研修ガイドラインに基づき、指定した実施機関により各種の専門分野別研修を実施しているほか、北海道社会福祉協議会等の団体におきましても、各種の研修が実施されている状況にあります。また、給付費等に係る保育士等の処遇改善加算措置におきましては、技能・経験に応じたキャリアアップの仕組みが取り入れられており、各園において研修の受講を促進しております。市では、発達支援関係職員研修会を毎年開催しているほか、関係機関等が開催する経験年数や専門分野別の研修会、講習会に参加しております。今後におきましても、保育・幼児教育にかかわる保育士等の質の向上に努めてまいりたいと考えております。

答弁 教育長 三島正昭(教育長は2021年3月まで)

-登壇- 教育委員会の関係について、お答えいたします。初めに、コミュニティ・スクールの導入促進についてでありますが、コミュニティ・スクールでは、保護者や地域住民・学校などから構成される学校運営協議会が設けられ、学校運営の基本方針を承認したり、教育活動について意見を述べるといった取り組みが行われます。平成30年度は、導入する地域を選定し、保護者や地域住民を対象とした説明会を開催し学校運営協議会を設置することとしており、平成31年度においても新たに導入する設置校の地域に対し、事業の意義も含め説明会を開催するなど、平成32年度で市内全ての学校にコミュニティ・スクールを導入することとしております。具体的な取り組みにつきましては、9年間でどのような子供たちを育てるのか、地域でどのような教育を実現していくのかという目標やビジョンを共有し、教育活動における地域の支援、地域と連携した活動、地域の人材の活用等について、学校、保護者、地域が意見を出し合いながら、地域の特性を生かした学校づくりや課題解決に向けた取り組みを行っていくこととしております。次に、当市の奨学金制度についてでありますが、奨学資金の無利子貸し付け件数につきましては、平成29年度においては、借り入れ申請はなく、平成30年度は3件の新規貸し付けを行っているところであります。貸し付けの減少につきましては、日本学生支援機構など他の借り入れの利用、網走高校の閉校、公立高校の授業料の無償化も関連があるのではないかと推測しているところでありますが、借り入れの条件につきましては、貸与型奨学資金制度の課題も考慮しながら、見直しを検討してまいりたいと考えております。給付型の奨学金制度につきましては、寄附金を活用し、2名に対して大学給付型奨学金を支給することとしましたが、市単独での制度は財政面から厳しい状況と考えております。大学進学に当たりましては、日本学生支援機構が国費を財源として意欲と能力のある若者が経済的理由により進学を断念することがないよう、原則として返還義務のない奨学金を支給する制度を実施しているところであります。今後も、国、北海道の動向や他市の状況を注視してまいりたいと考えております。次に、社会保障教育についででありますが、学校教育における社会保障についての学習は、現在、各学校において各学年の実態や発達段階に応じて、地域社会には一人一人の役割があることや、助け合いが連帯が必要であることを指導するとともに、社会科や特別活動を中心とした学習の中で、社会保障制度に関する指導を行っております。社会保障教育の重要性については、子供たちが将来、自立した大人として自分らしい生き方を実現するためには、みずから考えて判断する力を身につけ、社会の中で自分の役割を果たしていくことが必要であり、そのためには学校教育においても社会保障についての学習は重要であると認識しております。また、小中学校段階だけではなく、高等学校教育においても扱われており、発達段階に応じた指導が行われております。一方で、学校教育において、教科横断的な観点から指導するものには、道徳教育、主権者教育、プログラミング教育、防災教育、環境教育、国際理解教育などがあり、いずれもより一層の推進が求められております。各学校では、限られた授業時数の中で教育計画を策定しておりますが、社会保障についての学習も、社会科や特別活動を中心とした指導の中で指導内容を工夫改善していけるよう、各学校に助言をしてまいります。

出典:網走市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月11日 議事録 PDF(94ページ) 間違いを知らせる