豊浦町議会 令和7年定例会12月会議 2025年12月11日
バイオガス事業の今後について
2025年12月11日、豊浦町議会の一般質問で、大髙一敏議員が「バイオガス事業の今後について」質問し、町長 杉谷佳昭、農林課長 井上政信が答えました。
- 聞いた人
- 大髙一敏 議員
- 答えた人
- 町長 杉谷佳昭、農林課長 井上政信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 1番 大髙一敏
皆さん、おはようございます。昨日に引き続きまして、本日もよろしくお願い申し上げます。議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。本日は3点あります。まず1点目ですが、バイオガス事業の今後についてということでご質問いたします。町長は、バイオガス事業が赤字でありながら事業継続を宣言いたしました。ふん尿処理手数料にて僅かに収支の改善を図りましたが、到底納得できる金額ではありません。手数料の値上げだけにとどまるのか、今後の事業についてお伺いいたします。よろしくお願い申し上げます。
町の答え 町長 杉谷佳昭
バイオガス事業の今後についてお答えいたします。令和7年定例会9月会議においてお示ししたとおり、現行の方針につきましては、国の補助制度に基づく施設耐用年数が満了となる令和15年度までふん尿処理手数料の値上げを行い、財政負担の軽減並びに収支不足の圧縮を図りながら事業を継続していく方針としております。今後につきましては、令和15年度までの事業継続を見据えて、事業が好転するために何かできることがないか、足を止めずに情報収集、研究に努めてまいりたいと考えております。
議員の質問 1番 大髙一敏
バイオガス事業も本年度で9年、ちょうど12月定例会で議案が可決されてから29年、30年に工事が行われ、事業としては令和元年から7年と半年です。9月会議で、町長が15年までやるというお話です。ちょうど半分が経過したのかなというところで すが、事業継続をするということで、私も29年度からずっと反対をしてきましたが、残りの年数を計算しまして補助金の返還であったり公債費の返還であったり、24億円を返さなければならないと考えたときに、これは致し方ないなというところです。ただ問題は、15年以降やるのかということです。15年までやるのは分かります。そのときの町長が判断されるとは思いますが、ただ、現町長の杉谷町長が、たらればの話になりますが、今の心境でお答え願えればと思います。よろしくお願いいたします。
町の答え 町長 杉谷佳昭
今、私は1期目というか、取りあえず4年しかありませんので、一応15年度まで継続しますということで方針を決定させていただきました。15年以降については、事業的には終了と、現状でいくと私はそういうふうに思っております。
議員の質問 1番 大髙一敏
赤字がこのまま続くようでしたら、やはり15年までやって、それ以降はやはり中止、廃止という形が理想だろうと思いますし、町民もそれを望んでいるだろうと考えます。ぜひとも町長があと1期、2期と続けられたときに、15年、そのような判断をしていただければと考えております。手数料の関係で、町長は令和8年、9年、豚が500円、そして、牛が1,000円と2年間かけてそれぞれ値上げをされます。最終的には、令和9年4月1日から3,000円ずつ手数料をいただきます。先ほど町長が申し上げたように、10年まで任期がありますので、10年に関してはどういう予定でいるのか。まだまだ収支不足は改善されませんので、10年も引き続き値上げにという形で考えておられるのか、その辺をお尋ねしたいと思います。
町の答え 町長 杉谷佳昭
議員もおっしゃられたとおり、令和8年、9年に500円、1,000円ずつ上げさせていただきまして、3,000円と同じ料金にするということで、前回、条例改正をさせていただきました。そのときもお話しさせていただきましたけれども、15年度までやるということで、基本的には4,500円から5,000円ぐらいまで手数料を上げたいという思いでおります。基本的に、8年、9年につきましては、今利用されている方々とお話をさせていただいて、500円、1,000円上げることにはある程度同意という形でお話をさせていただいたので、前回の9月定例会で条例改正をしました。まだ2年ちょっとの期間がありますので、そこについては皆さんに丁寧な説明をしながら、上げる方向で考えていきたいと思ってございますけれども、10年度にすぐということについては、相手がいることなので、そこの状況を見ながら考えていきたいというような部分で、基本的には4,500円、5,000円程度に上げたいという考え方は変わっておりません。
議員の質問 1番 大髙一敏
私は、この手数料に関して、令和9年4月1日から3,000円という形になっていますが、正直に言って、物すごく不公平感を感じるのです。分かりやすく言うと、事業者が二つあります。牛であったり、豚であったりしますが、全く性質が異なるのですね。異なるというのは、片や牛はこのふん尿を必要としているわけです。分かりやすく言うと、自分の畑で使えるわけです。ところが、豚は、自分の畑がないのです。ただただバイオガスプラントにふん尿を入れるだけなのです。ここに大きな違いがあるのですよ。その大きな違いの中で同じ3,000円というのは、ちょっと疑問に感じるのですね。不平等、不公平、バランスが悪い、そんなことを私は思っているのです。町長、これを3,000円にされた理由は何ですか。
町の答え 町長 杉谷佳昭
当初、差をつけていた部分がありまして、先ほど議員がおっしゃられたとおり、多分、牛屋は畑にまくということがあるので、そこで差をつけていたと思います。ただ、牛屋につきましては、現状もそうですけれども、自分の畑を持っている方につきましては畑で処理されている方もおります。逆に、処理されていないというか、いろいろと回って話をしたときに、町が建てたバイオガスプラントがあるので協力しなければならないと思っている酪農家もたくさんおられまして、逆にそういう部分で言われている方もおりますので、基本的に、大髙議員が言われたとおり、牛屋については自分のところにまくこともできる状況になっています。そう考えると、基本的に同じような処理をするわけなので 、金額の差はつけず、同じ金額にしました。まく手数料についてはお金を取っていたのですが、そこについては基本的に取らない形で無料にしましたので、多分、牛屋については、今までかかっていたところがかからなくなるような状況にもなるので、そこで同じく3,000円にしたとご理解していただければと思います。
議員の質問 1番 大髙一敏
その考え方は、私はすごく危険だと思うのですよ。なぜかというと、町長はこれから4,500円、5,000円に値上げしたいという考えをお持ちなわけですね。これは、値上げをすると、私は牛屋はふん尿を入れないと思います。絶対そういうふうになると思います。だって、自分のところにまけるのですからね。令和9年4月1日の3,000円でさえぎりぎりだと思うのです。今は年間で3,000トンぐらいですか。牛1頭というのは年間で15トンのふん尿が出るのです。3,000トンということは約200頭分のふん尿が今現在、プラントに入っているのです。豚は2.5トンですから、1万5,000トンぐらいですか。1万頭までいかない5,000頭ぐらいのふん尿が入っている状況なのです。2.5で掛け算と割り算をすると頭数が出てきますからね。牛に関しては、3,000トンですから、200頭程度の牛のふん尿が入っていることになります。例えば、今は5件の牛屋がこのプラントを利用されていますけれども、牛屋も事業拡大をしています。もちろん、小さいところはなくなっているとも聞いています。そういったところを吸収されたりという形で牛屋は事業を拡大していると聞いています。または牧草地であったりほかのデントコーン畑とかそういったところも大きくされております。そういう意味で、自分のところで幾らでもまけるのです。これは単純に 200頭ぐらいの牛屋は何件かあると思います。3,000頭を5,000円で計算すると1,500万円で、約2人から3人の雇用ができるわけですよ。ですから、自分のところでまくだろうなと私は単純計算でそのように考えているわけです。この不平等、不公平、バランスの悪さはしっかりと考えていかなければならないと思うのです。豚屋はどうしようもないですからね。入れるだけですからどうしようもない。あとは自分のところで堆肥をつくるしかないのですからね。ただ、牛屋に関しては、選択肢がたくさんあるということなのです。それを見極めていかないと、いや、俺はもう自分のところをやると。変な話、散布だけがお願いをするということも出てくると思います。そうすると、事業というのは後退していきます。後退するというのは、先ほど町長が消化液の話をされましたけれども、これを無償にしたというのは大賛成です。消化液は使ってもらわなければならないのです。消化液をただにするだけでは駄目なのです。これをもう一工夫しなければ駄目なのです。農家さんに喜んで使ってもらわないと駄目なのです。酪農家でもいい、畑作でもいいけれども、喜んで使ってもらう、これをつくり上げなければ駄目なのですよ。どうするかというと、きちんと成分計算をするということなのです。そして、成分の足りない部分をしっかりと補っていくのです。これは、どんな形でもできると思います。バイオガスプラントに投入してもいいだろうし、土壌にまくときに投入してもいいだろうし、何らかの形で補充していくと。窒素、リン、カリウムと3大要素がありますが、足りない部分はリンだと思います。リンは金額的に少し高いと聞いていますけれども、ただそれを畑作、牧草で使ったときにどれぐらいの費用的なものがかかるのか、それは計算していませんので分かりませんけれども、消化液は喜んで使っていただいてもらう。これがないとこの事業は成功しないのです。私はずっと反対してきましたけれども、もうこれ以上赤字を膨らませるわけにいかないのです。ですから、幾らかでも手数料をいただいていく。そういう考えに切り替えていかないと豊浦町がなくなってしまいますのでね。私は今そういう意味で申し上げています。消化液を使っていただく。使うことによって何ができるかと言ったら、ふん尿が今以上に入ってくるのです。ただ、課長からの資料を見まして、令和5年11月27日開催の協議会の資料です。このときに出された資料で、そのふん尿のマックス量は72トンぐらいになっているのですね。72トンがマックスです。これは、365日で計算すると、約2万6,000トンから2万7,000トンぐらいなのです。それに5,000円を掛けると、町長が言うように、いい数字が出てくるのです。1億3,000万円です。ちょうど収支の足りない分が均衡するのです。いい数字が出てくるのです。そこまで持っていきたいわけですよ。でも、現在は、これは15年度の資料ですけれども、1万7,000トンぐらいなのです。5,000円を掛けても8,500万円しかないのです。足りないのです。事業をやるには収支不足が発生しているということです。そういった意味で、事業を成功に導くには、消化液をしっかりと農家さんに喜んで使っていただく、そのためには、農業改良所の成分検査であったり、どこでもいいのですけれども、コーンズさんでもいいのですけれども、足りない三大栄養素の一つ、窒素、リン、カリウム、そういったものの配合をしっかり考えていくことが大事なのですが、その辺を課長はどのようにお考えですか。
町の答え 農林課長 井上政信
季節によってばらつきがあると思いますので、年に2回、成分分析ということで、先ほど言いましたリン、窒素、カリと、それ以外にも何項目かしていますし、また、前にもご指摘があったように、ちょっと意味合いが分からなかったのですけれども、大腸菌が含まれているかとか、いろいろ項目を追加して、農家さんにはそれを提供してはいるのですけれども、今、議員からのご指摘のように、消化液をまけばそれで栄養が賄われるという状況にはないのです。ちょっと難しいのは、つくる作物によって必要とする栄養素が違うということで、まず消化液をまいていただいて、足りない部分はご自分で補完してくださいというスタイルでずっと来ましたので、それに何かを加えるとなると、素人の事務屋ではできないものですから、そういった意味では、土づくりの専門家などにもご意見を伺ってまいりたいと思います。よろしくお願いします。
議員の質問 1番 大髙一敏
窒素、リン、カリがあります。カリだったと思うのですが、これは、根物とかに結構効果的なのですね。例えば、カボチャであったりジャガイモであったり、でん粉価が高くなります。どういうことであるかといったら、ほくほく感や甘みが出ておいしくなるのです。そういった意味で、全部の作物に満遍なく合うような配合肥料をつくる必要はないのです。主に牧草であったり、デントコーンであったり、今言ったようなジャガイモであったり、カボチャであったり、植物を選別していくといいますか、選択すると言えばいいのでしょうか、そういう形で足りない栄養分を補充していくということをやっていかなければいけないのです。それをやらないでどうなるかというと、今の状態のままなのです。進歩がないのです。このままです。ただ15年までこのまま赤字で、やるといったら小手先の手数料を上げましょうかということで、嫌な思いをしながら交渉をしてということに終始してしまうのです。そうではなく、やはり原点に返るということです。事業が行き詰まったときに、まずは原点に返ることが大事なのです。最初、当初に戻るのです。この事業は、豚ふん、牛ふん、消化液の散布で出発しているのです。ここをしっかりと守っていかなければならないです。これをないがしろにして、うまい話を聞いて何か違うことに手をつけていくのは駄目だと思っています。やはり原点に返ってしっかりと牛ふん、豚ふん、消化液の散布の原点にしっかりと返ってやっていく、そのためには何をするというところが最も大事です。今申し上げたように、消化液の散布は、私たちが事業をやるに当たって、前にも言いましたけれども、消化液をしっかり使ってもらう、5万トンできるわけですから、これをやってこなかったなという反省があるのです。今、その反省に立ち返って、どうしたら喜んで使ってもらえるのかと考えたときに、牧草であったり、デントコーンに有効な肥料を私たちが提供していく、これが大事なことだろうと思います。それをすることによって酪農家さんも自分のところでまいていたふん尿をまだまだ入れてくれるようになるのです。酪農家には結構牛がいて、3万トンぐらいの肥料があるのです。あちこちから集めてくるとね。今、その10分の1の3,000トンしか入っていなのです。豚に関しては、もともと9,000頭いたはずなのです。約1万頭で計算しても、2.5トンで計算すると2万5,000トンのふん尿、これはフロイデ農場があるので、そこで処理をしているのだろうと想像しますけれども、今出ている残りの1万3,000トンあたりのふん尿は、新しくできたゲズントのほうですね。ただ、これは6万頭の増産計画だったのが増えていないのかなと想像いたします。消化液が進んでいかないからということはないと思うのですけれども、進んでいないのだろうと想像いたします。単純計算で1万3,000頭で、1万頭で2万5,000トンですから、約その半分ですから、5,000頭の増産にしかなっていないのだなと想像いたします。事業的には拡大しているのかどうか分かりませんけれども、そういったところは私が口を出すところではないのですが、ただ、ふん尿を安定的に入れてもらうという意味では、もう少し出していただくというのが条件なのかと思います。一応、私の今まで考えていた思いをお話しさせていただきましたけれども、これをやるには、経営されている町側がどんなふうに考えているかなのです。ただ成り行きでやっているというのだったら変わりませんし、本腰を入れてもう少し収支を改善するよ、何かいい方法があったら挑戦するよという考えだったら、私が言ったことも少しは、無駄なお金、そんなにお金がかかるものはありませんから、せいぜいかかるのはリンの配合ぐらいなのかと思います。これはどうですか。何か挑戦してみるというか、もう少し収支改善のためにちょっと手がけてみたいとかそういう考えをお持ちですか。お尋ねしたいと思います。
町の答え 農林課長 井上政信
先ほども申したように、今の消化液に新たな成分を加える加えないという話を役場だけで考えると危険だと思っています。使う農家さんの考え方もありますし、あと土づくりの専門家の方なんかからも意見を聞いた中で、必要であればしたいと思いますし、一番使う方の意見を聞いて、それがいいことなのか、悪いことなのかを見極めた中で判断してまいりたいと思います。よろしくお願いします。
議員の質問 1番 大髙一敏
私は何件か酪農家さんを回っています。やっぱり、こういう成分検査の話は出ます。または足りない肥料、今は自分たちでまいている、二度手間になっていると。成分検査があまり出てこないから、今までどおり、消化液をまく前の作業でやっているのだという方もいらっしゃいます。ただ、中には、ふん尿が足りないからまいてもらっていますというところもあります。だから消化液を喜んで使ってもらっているのは理解しているのです。ただ、もう一つ頑張ってほしいのです。今、課長がおっしゃったように、農家さんのとの協議、あとは改良普及所であったり事業に関わる事業者の皆さんときちんと協議を持たれる中で、方向性を決めていくことをぜひやってほしいのです。そうしないと、この赤字がいつまでたっても変わらないし、町民は、一体何をやっているのかと思うし、やるのはいいけれども、もう少し考えることはないのかと。値上げをするのもいいけれども、そうすると、さっき申し上げたように酪農家さんは逃げていきますから 、そうならないように、ふん尿と消化液の原点に立ち返って、しっかりと処理をしていくという考えを持って事業を進めていただきたいと思います。1点目に関しては終わります。