みんなの議会

豊浦町議会 令和7年定例会9月会議 2025年9月17日

津波からの避難について

2025年9月17日、豊浦町議会の一般質問で、大里葉子議員が「津波からの避難について」質問し、町長 杉谷佳昭、総務課長補佐 武田貴博、生涯学習課長 大嶋果林が答えました。

聞いた人
大里葉子 議員
答えた人
町長 杉谷佳昭、総務課長補佐 武田貴博、生涯学習課長 大嶋果林

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 4番 大里葉子

二つ目の質問に移ります。津波からの避難についてですが、今回、4名の同僚議員と質問がかぶっています。同じことを通告していたら繰り返しの質疑もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。7月30日のカムチャツカ半島巨大地震で太平洋沿岸に津波警報が発令され、本町でも14年ぶりの津波警報からの避難となりました。今回は、被害がなく、無事に過ぎてよかったこと、そして、それぞれの防災意識の向上にもつながったと思います。また、ほかの自治体では、Lアラート、避難情報の周知や初動期の対応に町内の連携不足等の様々な課題が見えてきて、改めて津波からの避難行動や避難所について見直すきっかけになっています。今朝の道新の朝刊にも、「登別市津波避難計画見直しへ」と記事が出ていました。そこで、お尋ねします。(1)津波避難の際、指定緊急避難場所しかない礼文華、大岸の地域住民の避難行動については、自主防災組織の育成を通じて避難態勢は整いましたか。(2)①避難所スポーツセンターの津波避難時に333人が収容可能なのか。②段ボールベッドの数、③スポーツセンターのトイレ事情、④スポーツセンターの階段、段差のある出入口、そして、⑤調理場がないスポーツセンターを避難所として使用できるのか、伺います。(3)7月30日午前9時40分に津波警報発令、9時45分に避難指示発令で、本町では避難指示の遅れや漏れはなかったと思いますが、浮かび上がった課題はあったのか、伺います。

町の答え 町長 杉谷佳昭

津波からの避難についてお答えいたします。(1)の礼文華、大岸地域住民の避難体制等についてですが、津波災害において、礼文華地区は、礼文華小学校と旧礼文華中学校が緊急避難場所と避難所を兼ねております。大岸地区は、大岸小学校が緊急避難場所と避難所を兼ねているほか、社会福祉法人幸清会さんが運営する特別養護老人ホーム幸豊園の上階も緊急避難場所として指定させていただいております。警報が発令された後の避難行動でありますが、礼文華地区においては、森林公園を緊急避難場所として認識している方が多く、避難されておりましたが、現在、森林公園は緊急避難場所、避難所、ともにしておりません。また、大岸小学校におきましては、津波災害を考慮して屋上避難をしたところ、日中の強い日差しにさらされたという報告もいただいております。どちらのケースにつきましても、緊急避難場所と避難所の利用と運営について各自主防災組織と再度確認を行う必要があると考えております。(2)の避難所としてのスポーツセンターについてですが、現状の収容可能人数 333人は、施設の床面積を1人当たりの使用面積で割り返した数字であり、あくまでも理論値であることから、333人が全てスポーツセンターに収容できるかについては、見直しが必要と考えております。段ボールベッドの現在の備蓄数は10台であり、今後の計画では、毎年5台ずつ買い増しをする予定です。また、トイレや階段、段差のある出入口、調理場などにつきましては、設備が十分ではない状況であることから、他の避難所や福祉施設の利用により、避難者の収容を検討したいと考えております。(3)の避難において浮かび上がった課題についてですが、自家用車での避難の受入れと徒歩避難の周知、災害の過小評価に伴う自己判断での帰宅、緊急避難場所と避難所の認識の違いなど、複数の課題が浮き彫りとなったことから、避難訓練等を通じて課題の解消を図ってまいりたいと思っております。

議員の質問 4番 大里葉子

(1)の礼文華・大岸地区の地域住民の避難体制についてですが、礼文華・大岸地区には、津波からの避難の際に指定避難所しかありません。礼文華小学校、旧礼文華中学校、大岸小学校、幸豊園、株式会社北海道裕雅は緊急避難場所で、緊急避難場所は身の安全を確保する場所です。避難所は生活を継続する場所と区別されていますが、礼文華・大岸地区の緊急避難場所は、この5か所で変わりないという認識でよろしいでしょうか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

議員のおっしゃるとおり、今の5か所の認識でお間違いございません。

議員の質問 4番 大里葉子

今回、避難所、緊急避難場所に指定されていない森林公園を緊急避難場所と認識されて避難された方が多くいらしたということと、大岸小学校では、屋上避難をしたところ、日中の強い日差しにさらされたとの報告がありました。緊急避難場所と避難所の利用、運営について、今後、自主防災組織と再度確認を行う必要があると答弁もいただいています。その自主防災組織は、豊浦町防災計画の中でも自分たちの町は自分たちで守るという精神の下、地域住民が一致団結して消防団と連携を行い、要配慮者の避難誘導等の防災活動が効果的に行われるよう協力体制の確立を図ると計画されていますが、礼文華・大岸地区はもとより、本町全体としても自主防災組織は整備され、育成されているのか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

自主防災組織につきましては、平成27年度から各自治会で結成を呼びかけていまして、現在、10の自治会で自主防災組織を結成していただいております。その中で、大里議員がおっしゃるような災害時の行動につきましては、自主防災組織という形で結成されているのですけれども、いざ災害が起こったときに災害の種類に応じてどのように行動すべきかということを計画としてまとめているところが実はほとんどないという状況です。令和7年3月24日に、高岡第一地区で自主防災組織が結成されたのですけれども、その際に、地域防災計画というその地域独自の自主防災組織の行動指針をまとめた計画を策定しております。こういったものを策定することで、住民の方たちの中でどういった立場の方がどういった災害のときに役割を担うのか、その中に緊急避難場所での役割や避難所での役割も含まれたものとして計画を策定しております。今のところ、この地域防災計画は、残念ながら高岡第一地区しか結成していただいていない状況でございます。今回の津波の避難では、多少の混乱もいろいろな地域であったと認識しておりますので、礼文華地区、大岸地区を含めて、まずは自主防災組織を結成するところから、防災の係も支援いたしますので、地域防災計画を策定していただけませんでしょうかという働きかけを行ってまいりたいと考えているところでございます。

議員の質問 4番 大里葉子

分かりました。令和4年6月末では自主防災組織は9自治会だったので、今年、高岡自治会も加わって10自治会になったところですが、今回の津波からの避難指示に際して、自主防災組織として情報伝達、避難場所、避難所への誘導、避難所の運営等は円滑に進められていたのか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

実際のところ、各避難所におきましては、町職員が現地に行きまして、今回、学校が避難所となったのですけれども、その学校の職員の方々の協力の下に運営がなされたところでございますので、自主防災組織の皆さんの自主的な行動というのはなかなか難しかったと認識しております。そういったところも、ふだんの避難訓練等の中で自主防災組織が独自に避難所ないし緊急避難場所の中で役割を果たすという認識が必要なのかなと捉えているところでございます。何しろ、両地域とも本町地区から結構距離がありますので、津波避難という一刻を争うときに、本町の職員がそこまで駆けつける時間、この間に災害が起きる可能性もありますので、できましたら、地域の自主防災組織の方々に避難所の運営等を行っていただけるような体制を目指してまいりたいと考えているところでございます。

議員の質問 4番 大里葉子

私もそう思います。礼文華・大岸地区の皆さんは、本当にそれぞれの地域の自治会の皆さんがリーダーとなって、自主防災組織で災害、避難の際には動いていただきたいと思います。それで、先ほどもありましたが、今回、礼文華の森林公園に避難された方が多くいたことで、今後、森林公園を緊急避難場所として指定するお考えがあるのか、お聞きします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

津波災害の場合ですと、いち早く浸水地域から避難をするということが前提の考えとなります。そうなりますと、かなり浸水地域に隣接しているところではあるのですけれども、旧礼文華中学校、礼文華小学校を避難所ないし緊急避難場所として指定しているところでございます。ただ、住民の方たちの中には、森林公園まで避難すれば絶対に安心だという思いを持たれて森林公園まで避難されたという方がいらっしゃいます。ただ、その行程は結構長い距離があるものですから、実際に避難訓練等でそこまで避難されるのか、我々も徒歩避難を前提に考えておりますので、かなり距離があるのかなと思っておりました。ただ、今回の避難の中では、前述でも説明しましたが、自家用車での避難も結構多かったと認識しておりますので、この後、やはり森林公園への避難が地域において重要だというご意見や車での避難がしやすい場所を緊急避難場所として設定してほしいというような意見がございましたら、地域防災計画の策定の促しの中でそういったご意見を取り入れて、緊急避難場所、避難所の指定も検討してまいりたいと考えております。

議員の質問 4番 大里葉子

私もそう思います。今回、森林公園に54名の方が避難されたということは、礼文華の皆さんにとって、津波からの避難、緊急時の際にも避難しやすい場所なのだなと思うので、ぜひ新たに見直しをかけていっていただきたいと思います。一番大事なことですが、礼文華・大岸地区には緊急避難場所しかありません。生活を継続する場所ではなく、身の安全を確保するための緊急避難場所です。もしも避難が数日以上続くようになった場合、礼文華・大岸地区の住民の生活できる指定避難場所へ移動させる方策は検討されていますか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

礼文華地区と大岸地区の緊急避難場所ではない避難所ですけれども、一応、礼文華地区ですと、先ほどのお話にありましたように、礼文華小学校と旧礼文華中学校は、避難所も兼ねた建物という設定をしておりまして、大岸地区も大岸小学校は避難所も兼ねたものという設定はされております。ただ、もちろん学校でございますので、その後、生徒、児童が授業を受けるような環境になって、それでも自宅に戻れない方がいらっしゃるということも可能性としては考えられますので、そういった場合、長期の避難所利用は難しいのかなと考えております。しかしながら、今のところ、避難所として利用できるような施設が礼文華・大岸地区にはなかなかない状況でございますので、そうなりますと、礼文華・大岸地区から本町地区への移送体制の確保が重要になってくると考えております。ただ、その辺の訓練等も実際に行っていなかったり、どの係がどういった移送を行うのか、細かい部分は設定し切れていないので、今後の課題として認識しつつ、避難訓練等で実施してまいりたいと考えてございます。

議員の質問 4番 大里葉子

もちろん、そんなことがあっては本当に困るし、ないことを願いますが、もしものときのための移送体制ですね。本町のスポーツセンターに全ての人が入れなかったとしたら北部の学校の避難所などにも移送するということも考えていただきたいです。というのは、大岸小学校の標高は3.6メートル、礼文華小学校は4.4メートル、旧礼文華中学校は4.6メートル、238人収容の旧礼文華中学校は、182人収容の礼文華小学校の収容人員が不足することになった場合、避難所としても開設すると想定されていますね。今回、3メートルの津波の予測で来なかったことは本当に何よりでしたが、日本海溝を震源とする巨大地震による津波の想定では、礼文華・大岸には、5メートルから6メートルの津波が想定されています。身の安全を確保する緊急避難場所としても、その津波が来たときに使用できるのか。使用できなかったら、使用できなくなるかもしれない想定の下に住民の避難を検討していかなければいけないと思うのですけれども、どう思いますか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

令和5年度に地域防災計画の見直しを行いまして、その際に各地域の住宅地から浸水被害地域まで避難にどれぐらいかかるかという想定を行いまして、それは、計算上では、津波の到達までに浸水地域外まで避難はできるという見立てではあります。ただ、これはあくまでも計算上、データ上の話でございますので、実際に本当に避難ができるかどうかというところは検証が必要かなと考えております。少ない道の中で障害物があったら避難が遅れてしまうということもございますので、そういったところの検証も含めまして、地域の皆さんに地域防災計画の策定を一緒に考えませんかといった促しが必要と考えております。本当にこの道で避難ができるのか、避難が間に合うのか、そういったところを計画策定の中で皆さんと一緒に考えることで地域の具体的な課題が浮き彫りになってくると考えておりますので、そういった課題も地域防災計画の策定の促しを行いながら一緒に考えていければと思っております。

議員の質問 4番 大里葉子

私は、今までも防災について何度か質問させていただいてきていますが、それは、14年前の3.11、東日本大震災の際に、3.4メートルの津波が噴火湾で唯一、豊浦町に襲来しました。その津波を女性消防団員として、海岸町旧漁組付近で役場の職員や消防職員とともに警戒避難誘導に当たって、まさにもう津波が上がって海か岸壁か分からないような現場を見ていたので、本当に心配しているところです。そのときに、避難所として開設していた標高7.9メートルの社会館は、今、津波からの避難所としては取り消されています。緊急避難場所にもなっていません。今後、日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震の津波避難対策特別強化地域に指定され、豊浦町は、最大津波高8.8メートル、最大死者数330人と想定されています。令和4年9月、中央防災会議で日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に関わる地震防災対策の推進に関する特別措置法に基づいて地域指定されたものです。将来起こり得る状況や条件を仮定して、あくまで想定ですが、礼文華・大岸地区の緊急避難場所しかない現状、緊急避難場所が社会館の7.9メートルと大変低い中で、礼文華・大岸地区の住民の命を守る津波からの避難については、もうちょっと深く考えていっていただきたいと思いますが、町長のお考えをお聞きしたいです。

町の答え 町長 杉谷佳昭

大岸・礼文華地区につきましては、小学校、中学校等を避難所ということで指定してございますが、高さがあまりないという状況になっています。当然、それ以上の津波の場合は、そこは避難所になり得ません。ただ、現状でいくと、高い場所にそういう施設等もない状況になっていますので、先ほど武田課長補佐から話をしましたけれども、各地域の自主防災組織の中で一緒に考えていただいて、やはり命が一番大事ですので、そうなったときには、最初に自助で高台に逃げていただくという部分が一番大事なのかなというところがあります。そこについては、行政と一緒に自治会の人たちとも協議しながら、人の命を守っていくということを重点に置いて考えていきたいと思っております。

議員の再質問 4番 大里葉子

午前に引き続き、津波からの避難について再質問させていただきます。今回のカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震に伴う津波警報からの避難は、200万人に避難指示が出されました。被害がなかったことは本当によかったと思いますが、今回、改めて考えさせられたことは、巨大地震への備えと、体が不自由な高齢者を連れての津波避難の大変さです。きっと私だけではないと思うのですけれども、私ごとですが、足の不自由な91歳の母を連れての避難で、もうスポーツセンターには行けないので、緊急避難場所の西教寺さんに避難してお世話になりました。そこで、警報が鳴って、隣近所のみんなが避難されているときに、「避難をしないの」と声をかけられても、母を連れて行くので先に避難していてと言って、まず 、そこで説得工作です。津波からの避難で「西教寺さんに避難するよ」というところから始まって、そうすると、多分、想定している答えなのですけれども、「あんただけ行きなさい」と。そういうことではなく、本当に人として避難するよということで、まず母を乗せました。そして、平常時ではなく、焦っていて、押し車が畳めないとか、慌てているので、車椅子はもう積まないとか、そういう状況での避難でした。きっと、本町ではほかにもそういう方がいらっしゃったかと思います。皆さん、本当に徒歩で避難できればいいですけれども、車で避難という場合もそういう状況でした。今回、暑さの中での避難でしたが、逆に冬であれば寒さ対策等についても考えていかなければならない、緊急避難場所と避難所の利用、運営については、各自主防災組織と再度確認を行う必要があると私も思います。それはいつをめどに行う予定か、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

防災についての課題は、避難所運営のみならず、複数の課題がございます。以前の議会答弁でもお話しさせていただきましたが、我々の人員も少ない状況で、様々な業務を兼務している中で、遅々として進んでいないというところを繰り返しおわび申し上げたいと思います。できましたら、今年度には、まず我々総務課として各自治会に防災だけではなくて様々な角度から自治会運営というところのヒアリングに赴く予定でございますので、その中で、防災の部分も改めて伺いたいと考えているところでございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

分かりました。先ほども話したとおり、近隣の自治体では、日本海溝・千島海溝沿いを震源とする巨大地震からの津波避難計画を急ぎ見直されているところなので、本町もスピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。そして、(2)の①スポーツセンターについてですが、現状の収容可能人数 333人は、あくまでも理論値であることから見直しが必要と考えていますとご答弁いただきましたが、避難所の収容人数に理論づけした値は意味がないと思いますし、実測に基づいた値が必要だと思います。巨大地震に伴う8.8メートルの最大津波高、また、最大死者数330人というこの数字は、いつ地震が起こるか、いつ津波が来るのか分からないですけれども、避難所は、津波避難に限らず、様々な災害時に迅速に開設して対応していかなければなりません。それぞれの避難所が収容できる人数を正確に把握しなければ、避難所の運用もスムーズにいかないのではないかと思われます。避難するということは、私もそうでしたが、平常時の気持ちではありません。そこで、伺います。防災ガイドマップに避難所一覧がありますが、それぞれの避難所収容人数は、この数字全てを理論値で計算しているのか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

おっしゃるとおり、今の段階では、理論値での数字となってございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

防災計画についてはたくさん見直すところがあると思いますが、正確な人数を把握するためにも、見直しは急いでやっていただきたいと思います。次に、(2)の②段ボールベッドの備蓄数10台です。毎年5台ずつ買い増しの予定ということですが、ちょっとびっくりしました。今まで防災についていろいろと質問してきましたが、段ボールベッドの備蓄数を聞いてきませんでした。今回、避難することになって考えさせられたことは、足の不自由な方、高齢者ではなくても、床に寝てそこから起き上がれない、ベッドからでないと起き上がれない方も相当数いらっしゃるのではないかと思います。現在は10台で、毎年5台掛ける10年後で60台、それでも少ない気がしますが、段ボールベッドの備蓄数の毎年5台ずつの買い増し計画は、今後も見直さず、この計画で進めるのでしょうか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

避難所で横になれる備品としまして、段ボールベッドのほかにコットというアウトドアやキャンプで開いて使う横になれるものがありまして、そちらは、全町で268台、本町地区で173台ございます。ただ、コットは、冬期に下からの冷気から体が冷えやすい弱点があるというところで、体が不自由な方で冷気に弱いという高齢者の方を中心とした利用を想定しまして、段ボールベッドの備蓄を進めなければならないという課題を持っているところでございます。しかしながら、この段ボールベッドは、かなり容積を取りまして、保管場所にかなり苦慮しているところでございます。現在は、本町地区ですと中央公民館の使わなくなった物置や、横にコンテナを設置してそこに収納しているのですけれども、正直、今はぱんぱんな状況でございます。なので、本町地区の収容人数全ての方の段ボールベッドを用意する金銭的な面だけではなくて、収納する場所がないという課題もございます。ですから、すぐに必要な分の段ボールベッドは備蓄しなければならないと考えているのですけれども、それだけではなくて、民間の事業者、特に段ボール製品をつくっている事業者との協定の上で、いざ災害が起こったときにその協定に基づいて提供していただく、併せてそういった体制が必要であると考えているところです。

議員の再質問 4番 大里葉子

分かりました。私の通告に書いていないですけれども、お答えいただいたので、それに加えて、冬の寒さ対策で防災用のアルミ保温寝袋もあると思いますが、そういうものはあるのですか。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

保温ということでは、各避難所にストーブ、毛布、カイロがあります。アルミでできているエマージェンシータオルというか、保温できるものは今は ありません。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

寝袋も今はなくて、毛布、カイロが保温という備品となっています。

議員の再質問 4番 大里葉子

何事も、備蓄品をそろえるにもお金がかかるところですけれども、一つ一つ検討してやっていっていただきたいと思います。次に、避難所としてのスポーツセンターですが、段差のある出入口、階段、トイレ事情、調理場がないこと、どれを取っても避難所としては不十分です。そして、ほかの避難所や福祉避難所の利用により避難者の収容を検討されるとのことですが、ほかの避難所はどちらなのか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

調理施設ですとか段差の部分の課題がある程度解決できている避難所としては、やはり福祉避難所であるやまびこになってくると考えてございます。もちろん、やまびこも定員がございますので、その定員内で収容が可能なのかという検討も、今後、併せてしていきたいと考えております。

議員の再質問 4番 大里葉子

先ほどの話に戻りますけれども、スポーツセンターの収容人数333人が実数ではなくて理論値で、そんなにはいらっしゃらなくて少なくなるかもしれないですが、もしその方たちが長期で何日間か避難されるとなったときには、例えば、やまびこなどで調理されたものがスポーツセンターに運ばれるという認識でよろしいのですか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

おっしゃるとおり、災害によりまして避難状況も変わってくるかと思いますが、津波に関しては、第一にスポーツセンターないし福祉避難所としてのやまびこ、さらに収容が難しいようでしたら、小学校、中学校、山方面の集会場、そういったところでバランスを取りながら収容という形を考えてございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

北部方面の避難所も使ってということで理解しました。トイレの事情ですけれども、もちろん、障がいを持っていたり、不自由な方はスポーツセンターのトイレは入れないと思いますが、今回、駐車場であるグラウンドにもたくさんの車で避難された方、そのほか、私のお友達に、ペットがいるからテニスコートの駐車場に避難しているという方がいましたが、今、スポーツセンターの外トイレは使える状況なのですか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

私の所管ではないところがありまして、確認が取れないのですが、防災の部分では使えるものという認識でございます。

町の答え 生涯学習課長 大嶋果林

お答えいたします。夏場は外トイレも使える状態になっております。

議員の再質問 4番 大里葉子

今回は夏場で暑かったということですけれども、冬場はすぐには使えないという認識でいいのですか。いざというときには困りますね。次に、今回の通告には書いていないのですが、トイレの関連で聞きたいことがあるのですけれども、いいですか。

議員の再質問 4番 大里葉子

今回、グラウンドに避難された方がたくさんいらっしゃって、その方たちは中央公民館トイレを利用されていたという認識でいいですね。それに関連して、中央公民館のトイレは、四、五年前に直されて、新しくきれいになったと思うのですけれども、まずもって、その時点で耐震化されていない建物で、避難所としても指定が取り消されているところです。町長にお聞きしたいのですけれども、それなら、スポーツセンターのトイレを直したほうがよかったのではないかと今は思うのですが、そのときに町長は生涯学習課にいらっしゃったのかなと思う気持ちでお尋ねします。

町の答え 町長 杉谷佳昭

今、議員がおっしゃられたとおり、スポーツセンターのトイレは、車いす等の人は使えないような状況になっております。公民館については、耐震がなされていないということで、避難所から外していただいたという経緯があります。スポーツセンターにおいては、次年度の予算に向けて、トイレの改修中というところと、段差についても支障のないように避難所的な部分で使える形にしたいと考えているところですので、もうしばらくお待ちいただければと思います。

議員の再質問 4番 大里葉子

これからいろいろと考えていただけるということで、それなら、入るに当たって、スポーツセンターにもスロープがあったらいいと思います。次に、今回、福祉避難所のやまびこの2階に6名が入られたとご答弁いただいています。そこで、昨年9月の定例会で福祉避難所のマニュアル整備はまだできていないと答弁いただいていましたが、1年が過ぎました。その福祉避難所のマニュアル整備ができたのか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

やまびこからは素案をいただいておりますので、完成間近という考えで捉えております。

議員の再質問 4番 大里葉子

今回、そのやまびこの1階のデイサービスの部分にも福祉避難所として何人か収容されたということはあったのか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

やまびこの1階に検診室という広めの部屋がございまして、そちらのほうに本町の海岸地区にありますグループホームしおさいの方たちが一時的に避難をされたという事実がございました。その後、グループホームしおさいの方たちは、同じ幸清会のほかの施設のほうに移られたというところで、あくまでも一時的な避難であったということです。

議員の再質問 4番 大里葉子

グループホームの方たちが一時的に入られたということですけれども、そこの場所には、例えば、個人的に、うちの母のようにそれぞれ何か足が不自由だったり、どこか体の不自由な方が誰かの付添いがあったら入れるとか、そういうマニュアルも今は整備されているのでしょうか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

今のところ、細かい福祉避難所への移送条件はございませんが、まずは一般避難所に避難していただいた中で、一般避難所の設備ではそこで長時間過ごすことが難しいとか、トイレへの移動が難しいとか、コットでは横になることが難しいとか、そういう方がいらっしゃった場合は、連携を取りまして、福祉避難所への移送体制を取るという中身で、細かい部分はないのですけれども、そういった大枠の部分は決めがございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

私ごとですけれども、西教寺さんにお世話になりました。それで、皆さんで持ち寄って、炊き出しで西教寺さんの調理場を借りて昼も夜もおにぎりをつくりました。それから、役場のほうから、きっとバスでしょうけれども、スポーツセンターに行きませんかとお声かけしていただきましたが、例えば、うちの母は階段は全然無理ですので、そこはお断りしました。避難所として、スポーツセンターも、トイレだけではなく、調理場も含めて改めて町長に検討していただきたいと思うのですけれども、どうでしょうか。

議員の質問 5番 渡辺訓雄

質問する内容の中に自分の身内のことは、決して駄目だということではないけれども、毎回出てくると、誤解を招くと思います。気持ちは分かるけれども、個人的なこと、家族のことをあまり前に出すというのは議員としてはまずいと思います。一つ、二つぐらいなら言わないでおこうかなと思ったけれども、毎回出てくるものだから、これがくせになるとまずいので、取り計らいをお願いします。

議員の再質問 4番 大里葉子

3点目で、避難において浮かび上がった課題についてです。先ほども答弁をいただいていた同僚の方がいましたが、自家用車での避難の受入れではどんな課題がありましたか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

津波災害の場合、避難の際に車で避難することのデメリットもございます。例えば、津波の前段で起きる地震において障害物が避難経路の中にあったり、避難中の車が事故を起こしてそこが渋滞してしまったりというところもありますので、車避難もデメリットはございます。ですから、我々は徒歩避難の周知をしてお願いしているところでした。しかしながら、7月30日で、かなり暑い時期ということもあって、確かに、避難所には冷房もないことから、車での避難をされたほうが、その後の過ごし方としても冷房の効いた車内のほうがまだ避難所よりも快適だという方も多くいらっしゃったのかと思います。そういったところで、徒歩避難を無理やり押し進めても真の防災にはならないという考えがございますので、ある程度の車避難というところは、もう発生するものだと捉えた上で、緊急避難場所ないし避難所の設備というものを検討していかなければならないと考えているところでございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

次に、徒歩避難の周知についてはどんな課題がありましたか、伺います。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

今、お話ししたとおり、できれば徒歩避難のほうが確実に安全に避難できるところでございますが、これだけの車社会でございますし、皆さんも日常生活ではもう車なしでの移動はなかなか難しいというところでございますので、そういったところの理解が得られていないということが課題でございます。ただ、繰り返しお伝えいたしますけれども、車避難にはメリットもあればデメリットもございます。そういったところも踏まえた上で、いざ災害のときにどういった避難方法を選択するかを把握した上で選んでいただけるような形を目指してまいりたいと考えてございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

災害の過小評価に伴う自己判断の帰宅についてはどんな課題がありましたか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

津波警報が発令されまして解除まで11時間ございました。これは、我々の認識もそうだったのですけれども、津波警報というのはまさに津波が迫ってくるという警報でございましたので、それほど長時間の警報の継続はない、あったとしても確実に津波が来ている状況で、まさに皆さんがもう安全なところに逃げている状況がある程度落ち着いて、そこで緊急避難場所から避難所に移るという行動を想定してございました。今回のように、避難警報が11時間も続くということは想定にない事態でございました。ですから、緊急避難場所で長時間を過ごされるということもございましたし、避難している方たちも、避難警報は続いているけれども、実際に全然津波が来ないではないかということで、避難をやめて帰られた方も多かったと確認してございます。しかしながら、町長からの答弁にもありましたとおり、過去の災害におきましては、避難警報後、もう災害のおそれはないと判断して帰られたところを津波が襲ったという事例も少なくないと聞いてございますので、そういったところの過小評価がないように、過去の事例などもしっかりと交えながら周知啓発を図ってまいりたいと考えてございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

礼文華の森林公園は、緊急避難場所ではないですけれども、今回、避難された方が多くいらっしゃいました。高岡の展望公園にも避難された方がいるとお聞きしていますが、そのほかにも避難場所ではないところに避難された方はいらっしゃったと把握しているのか、お尋ねします。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

私のほうでは、ほかの場所に避難をされたという情報はつかんでいないのですけれども、先ほど、大里議員からテニスコートのほうに避難された方もいらっしゃったというところで、ペットの収容の関係でそういったところを選ばれたという話を、今、伺ったところです。そういうことで、我々もまだまだ町民の避難状況を把握していないところもあるかと思いますので、引き続き情報収集を図ってまいりたいと思います。

議員の再質問 4番 大里葉子

今回、津波の避難から浮き彫りになった複数の課題は、避難訓練等を通じて課題の解消を図っていくと答弁をいただいています。避難訓練はもちろん大事ですし、私もそう思います。その中で、1点目の質問にも絡むことですが、自主防災組織の在り方、各自治会リーダーの存在が大変重要になってくると思います。その役割は、防災知識の普及、地域の危険箇所の把握、資機材の整備、避難行動要支援者への支援、ネットワークの強化、そして、何よりも災害発生直後の初期段階において、消防や警察が到着するまでの間、自分たちの町は自分たちで守る活動を担うことにあります。行政と協力関係を築き、地域防災計画やハザードマップなどに記載され、行政からの補助や情報提供といった支援を受けながら、平常時と災害時の両方で活動します。ということは、自主防災組織の育成、各自治会で自主防災のスペシャリスト、リーダーの養成が避難訓練と同じく重要になってくると思います。そこで、通告に上げていないのですけれども、関連があるので、議長の許可をいただければお聞きしたいことがあります。よろしいですか。

議員の再質問 4番 大里葉子

本町の自主防災組織のメンバーの育成については、どのようなカリキュラムで行われていますか。

町の答え 総務課長補佐 武田貴博

自主防災組織は、今は主に自治会の方に結成をお願いしているところでございます。まずは自治会長や自治会の役員の方に自主防災組織の重要性や地域防災計画の策定のメリット、そのようなところを総務課の交通防災DX推進係が2名ございますけれども、その2名の係員がお話をさせていただきます。ただ、その中でも、自治会の意識が高まらないところにお話しさせていただいても、なかなか話が進まないというところがございます。前向きに捉えていただける自治会がございましたら、総会等の中で、町民の皆さん、地域の皆さんが集まったときにこの係員2名が細かに自主防災組織の在り方、計画の策定の仕方をお話しさせていただきます。プロセスとしてはざっくりしているところではあるのですけれども、各自治会の皆様のオーダーに応じた形でその必要性をお話しできるような体制を取っているところでございます。

議員の再質問 4番 大里葉子

ぜひ自主防災組織も整えて、また、今回の津波避難からいろいろな計画を見直されて、豊浦町防災計画を進めていただきたいと思います。これで、私の一般質問を終わります。

出典:豊浦町議会 令和7年定例会9月会議 2025年9月17日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる