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鹿追町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日

瓜幕余剰熱利用ハウスの今後の活用方針について

2022年12月13日、鹿追町議会の一般質問で、加納茂議員が「瓜幕余剰熱利用ハウスの今後の活用方針について」質問し、町長 喜井知己が答弁しました。

質問者
加納茂 議員
答弁者
町長 喜井知己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 5番 加納茂

議長の許可を得ましたので、産業厚生常任委員会代表質問を行います。標題、瓜幕余剰熱利用ハウスの今後の活用方針について。要旨、瓜幕余剰熱利用ハウスは、平成 28 年に稼働した瓜幕バイオガスプラントの余剰熱を利用し、水耕による作物栽培を行う施設として、平屋鉄骨造のビニールハウス1棟を建設し、平成 30 年度からハウス栽培に取り組んでいる施設であります。当初は菌根菌等、液肥を使用した有機水耕栽培の実験、研究を行い、水菜、チンゲン菜、小松菜などの葉物野菜栽培をスタートさせました。現在はトマト、花等も栽培し、道の駅や町内スーパーでの販売や学校給食にも提供をしているところであります。基本方針では、余剰熱の総量においては同様のハウス8棟分の供給が可能ということであり、近隣にハウスを建設し、安定的な生産の確立、ひいては観光にも寄与できるような施設として位置づけ、新たな産業、雇用の創出等を計画していたものと認識するものであります。現在においては、有機肥料から化成肥料に移行しての栽培となるなど、当初計画からの方向性が変わってきている状況にあります。建設費等は2億円を超えており、維持管理費も毎年のようにかかってくるわけであります。町の施設として、費用対効果についても考慮していく必要があります。瓜幕余剰熱利用ハウスの今後の活用方針、計画等について、次のとおりお伺いいたします。1、現在行なっている人員の配置体制及び業務体制に対して。2、平成 30 年度から稼働しているが、年度別の人件費を含む経費、野菜等の売り上げ収入について。3、この施設の今後の運営方針について。以上、三点についてよろしくお願いいたします。

答弁 町長 喜井知己

産業厚生常任委員会、加納委員長から「瓜幕余剰熱利用ハウスの今後の活用方針について」と題しまして、三点の御質問をいただきましたので、順次お答えいたします。このハウスにつきましては、平成 28 年度に「まち・ひと・しごと創生法」に基づき地域再生計画を策定し、平成 29 年度に地域創生交付金を活用して施設整備を行い、平成 30 年度から栽培・研究に取り組んでまいりました。地域再生計画では、瓜幕バイオガスプラントの発電機コージェネレーションから得られる余剰熱を活用し、主に農閑期である冬期間においてハウス栽培による新たな産業と雇用の創出及び地域経済活性化の推進を目指し、水耕栽培により栽培試験・研究を実施し、栽培技術や安定的な生産量の確立後、栽培施設を増設し、生産量・雇用の拡大を図る計画になっております。さて、一点目の「現在行なっている人員の配置体制及び業務内容について」ですが、当初2人の職員により業務を行なっておりましたが、令和2年度からは新たに障害者の方1人を雇用しており、現在においては担当できる作業も増え、貴重な戦力となっておりまして、1日当たりの勤務時間も増加しているところです。また、業務内容としては主に栽培作物の播種・栽培に係る施肥・防除を生育状況に応じながら実施し、作物の収穫・出荷作業を日々行い、休日においてもハウス内温度の状況等、これら管理作業を職員交代で実施しているところです。次に、二点目の「年度別の人件費を含む経費、野菜等の売上収入について」ですが、本事業開始当初は、水耕栽培ではあまり例のない有機資材による栽培を進めており、栽培管理指導等を受けていたため、初年度の平成 30 年度は人件費、委託料を含めた経費は約 1,450万円で、これに対する販売収入は約 20 万円です。また、有機資材による栽培については、肥料成分の安定性や栽培管理コントロールが複雑で、有機栽培ゆえの病害虫の発生等により安定的な生産量が確保できないことから、令和3年度から化学肥料での栽培に移行したことにより栽培にかかるコストを低減でき、令和3年度におきましては人件費を含む経費は約 950 万円で、販売収入は約 170 万円でございます。化学肥料での栽培に移行したことにより年々生産量が増加してきており、今年度はトマト・葉物野菜を中心に 200 万円程度の販売額を見込んでおり、引き続き高収量を確保するため栽培技術の情報収集や、新たな販路開拓に取り組んでいきたいと考えております。三点目の「この施設の今後の運営方針について」でありますが、事業開始当初より栽培方法や栽培品目等を研究し、生産量の向上による新たな産業・雇用の創出に努めてきたところですが、地域再生計画で策定した目標値には至っていないところです。今後におきましては、再生可能エネルギー活用による脱炭素生産作物として差別化を図り、高付加価値化を推進するとともに、高収益作物の栽培研究を引き続き推進していきたいと考えております。また、現在町内のNPO法人 地域共同作業所 もみじ工房が就労継続支援B型事業所としての指定申請を検討しており、これは障害のある方が就職に不安があったり、就職することが困難な場合に生産活動などの就労訓練を行うことができるサービスであり、就労の機会の提供や就労に必要な能力を育むことが目的となっております。この指定に当たっては、支援に係る施設と設備が必要とされることから、このハウスを就労支援施設の一つとして活用できないかNPO法人と協議を進めているところです。今後、この施設を就労支援施設として活用することができるとすれば、障害者の方が報酬を得る機会を増やすことにつながり、安心して暮らすことのできる地域社会の実現や地域活力の再生とともに福祉の向上に寄与するものと期待しているところです。今後さらに具体的な内容について協議を進め、施設内容について議会の御意見もいただきながら、このハウスを農福連携の拠点として活用できるよう進めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。ありがとうございました。

質問 5番 加納茂

以前から産業厚生委員会では、あのハウスで栽培されている作物について不満がありました。いわゆる高級なハウスでミニトマト、葉物野菜等を栽培することが果たして適切なのかどうかという疑問が結構ありました。それでいろいろ検討を重ねてやってきたのですけれども、その原因というのは何かということで、あのハウスの立ち位置と申しますか、目的がはっきりしていなかったのではないかということで整理をしてまいりました。その中で、町長の答弁にあるように障害者雇用、農福連携の場としてあのハウスを利用するということであれば、これはもう大変意義深いことであります。あのハウスの目的がそういう目的になるからハウスの立ち位置というのも決まってくるのだと思います。そういったことで大変力強い答弁をいただきました。今後障害者が安心して働ける、そして報酬を得られる、そういう場として活用するということが障害者施設、障害者政策については非常に大事なことだと思います。なおかつ障害者の方が働きやすい作物を選ぶのは、これは自由であります。障害者の方が作業のしやすい作物を選ぶということは、作物の種類云々を言わず、どんな作物を選んでも結構だと思います。その中でこれからもハウスの特異性を生かした通年温度管理ができる最高の設備を備えたハウスの優位性を生かした作物にも着目してほしいと思うのです。その点はいかがでしょうか。

答弁 町長 喜井知己

お答えいたします。このハウスができてから当初からの経緯については皆さんも御存じのとおりであります。菌根菌を使った栽培から始まって、昨年から化学肥料に変更したという取組であります。そういったことで時間を要したという点もございますけれども、このハウスは夏場は当然ですけれども、冬期間余剰熱を使って作物を出していく、これがもう一つの大きな目的ということでありまして、一般的な物と言われるかもしれませんけれども、冬期間にもトマト、葉物野菜が出せるといった意味合いもあったのではないかと思っているところです。計画ではこのハウスを同様に増設してという計画でありましたけれども、これまでの経過を見るとなかなかそういった方向も難しいと考えたところであります。そういった状況の中で、もみじ工房からお話がありまして、就労継続支援B型事業所については来年の秋口ぐらいに何とか開設、管理者等々のこともありまして来年度という形になろうかと思いますけれども、いずれにしても就労支援施設を運営していくためには従来の町の補助金だけではなく、そこで働く方々の報酬というのもある程度確保していくために安定的な仕事が必要となります。そういったことでもみじ工房でも特にトマト、フルーツトマトの栽培にも現在取組をされているということでありますので、品目はまだいろいろ今後増やしたり検討する余地はあろうかと思いますけれども、このハウスをしっかり活用をしていただいて、就労継続支援B型事業所の取組につなげていっていただければと思っております。農福連携という形になろうかと思いますが、町もしっかり支援、協力をしていきたいと考えております。また、現状のこのハウスの状況もよく見ていただいて、恐らく何らかの形で手を入れる必要が多分あるのではないかと思っておりますので、その辺はよく協議をしてまた議会に相談をしながら障害者の皆さんにとって使いやすい、作業の効率性・安全性も含めた施設、ハウス自体の改良というのも考えていかなければならないと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。

質問 5番 加納茂

我々が以前から心配していたのは先ほど申し上げましたとおりです。あのハウスの目的がはっきりしなかったからです。それで内容としては、あのハウスはミニトマトを栽培するハウスなのか、葉物野菜を栽培するハウスなのか、そういう位置づけができていなかったのですね。それで今回、町長から答弁ありましたように、障害者雇用、農福連携の場としてハウスを利用したいということであればハウスの目的が決まるわけです。それで今後ともそういった方向で行くならば、安心して見ていられるという気持ちになっています。その中で一つさらに運営方法、あるいは栽培作物に対する研究をさらに進めていただきたいと思います。そういったことで産業厚生常任委員会の代表質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。

出典:鹿追町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月13日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる