豊浦町議会 令和7年定例会6月会議 2025年6月11日
歴史的文化財の保存、活用について
2025年6月11日、豊浦町議会の一般質問で、小川晃司議員が「歴史的文化財の保存、活用について」質問し、町長 杉谷佳昭、生涯学習課長 大嶋果林が答えました。
- 聞いた人
- 小川晃司 議員
- 答えた人
- 町長 杉谷佳昭、生涯学習課長 大嶋果林
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 小川晃司
議長のお許しをいただきましたので、2番、小川が一般質問をさせていただきます。今回、一般質問は、歴史的文化財の保存、活用について、豊浦町はどのような計画を持っているのかということでお聞きいたします。昨年、とわにーにおいて、豊浦町公民館公開講座を拝聴いたしました。そのとき、小幌・礼文華遺跡について、北大特任教授の当時の発掘時の講演をいただき、いろいろ考えさせられることがありましたので、質問をさせていただきます。1点目、発掘当時、豊浦町としてどのような取組をされていたのか、また、その後の展開にどのような計画があったのか、お聞きいたします。2点目、現在、当時発掘された文化財はどのように保存されているのか。3点目、豊浦町として、今後どのような計画を持ち、展開されていくのか、考えをお聞きいたします。
町の答え 町長 杉谷佳昭
歴史的文化財の保存、活用についてお答えいたします。1点目の本町としての発掘当時の取り組み方と、その後の展開、計画についてですが、発掘調査に係る事務手続については、発掘主体者である北海道大学考古学研究室において申請書類を作成し、豊浦町教育委員会を通じて、北海道教育委員会に提出しております。これまでの取組では、調査団が調査を行う期間の生活をサポートする目的で、宿舎として利用した旧礼文華中学校の整備を行いました。また、調査で得た成果を地元に還元する取組の一環として、礼文華小学校のふるさと学習の受入れ調整、地元住民の協力者との交流会の実施、そして、町内外住民を対象とした現地説明会の開催などを行いました。当時の見通しとして、地元住民の協力者らに町文化財の保存、活用の中核を担っていただきましたが、調査の終了と団体の高齢化等によって、その役割を終えております。2点目の当時発掘された文化財の保存状況についてですが、北海道大学考古学研究室が発掘調査を行った小幌洞穴遺跡及び礼文華遺跡から出土した文化財である考古資料については、調査研究のため北海道大学が保管されており、調査研究終了後、所定の手続を経て本町に移譲される予定になってございます。3点目の本町としての今後の計画や展開についてですが、本町の文化財は、町民のみならず、ひいては国民、人類にとってかけがえのない財産であり、文化財保護法に基づき、適切に保管するだけではなく、調査研究の成果は広く公開される必要があります。現在、教育委員会には、文化財に関する専門的な知識を有する学芸員がおり、公立、私立の町内小・中学校に町の文化財を持参しての授業の実施、現地でのフィールドワークを行っております。また、調査研究成果の還元として、広く町内外からの参加者を募り、町文化財に触れる公民館講座を実施しております。今後もこうした事業を実施するとともに、内容のさらなる充実を図ってまいりたいというふうに考えております。
議員の質問 2番 小川晃司
私の質問の仕方がまずくて、1点目、私が期待していた答えが出てこなかったので、もう一度この場でお聞きしたいのですけれども、発掘当時、豊浦町として関わってきたというのは十分分かったのですけれども、出てきたものを今後どのように活用するのかという目標なり計画があって行われていたのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問でございますが、町長の答弁にもございましたように、当時、豊浦町郷土研究会というものがございました。そちらの町民の有志により、自分のところの郷土の研究、保存をやっていただけるということで、行政もそちらに協力を仰ぎながら進展していこうという予定でございました。
議員の質問 2番 小川晃司
まだ聞き方が悪いのかもしれないですが、その過程はもちろん町として協力してやっていた、発掘の協力はしていたけれども、出土されたものに対して、どういう活用をしていこうという計画があって関わっていったのか、ただ掘るのを手伝っただけということなのか、その辺をもう一度お聞きいたします。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
大変申し訳ございません。今後の活用というところで、そのときの展開としましては、旧礼文華中学校に、収蔵庫ということで、当時、今もそうですけれども、貝の保存とか、その他、埋蔵文化財センターから出土した遺物も保管しておりまして、そういったものと発掘調査している出土した遺物をそこで展示するという予定はございました。旧礼文華中学校で収蔵庫として活用、展示という ことも当時の計画ではございました。
議員の質問 2番 小川晃司
そうしたら、今、旧礼文華中学校で収蔵されているということでよろしいのですね。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
議員のおっしゃるとおりでございます。
議員の質問 2番 小川晃司
ただ収蔵されているということなのか、一般に公開しているのか、その辺をお聞きいたします。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
収蔵が主たる目的ではございますが、依頼がございましたら、中の施設の紹介といいますか、展示内容の視察は随時行っている状況です。その際には、学芸員が説明員として説明を行っている状況でございます。
議員の質問 2番 小川晃司
収蔵されているということで、それを広く発信されているのかどうかをお伺いいたします。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問ですが、広くというところでいきますと、まだ力不足かなと感じております。町長の答弁にもありましたように、今、学芸員と詰めているところですが、町内の小中学校や私立の高等専修学校の依頼を受けて実物をお持ちしたり、フィールドワークを展開しているということでございまして、それで機運を醸成していくという発想の下で行っておりますので、広くというところではまだ力不足かなと感じております。
議員の質問 2番 小川晃司
講演をいただいた小杉教授の下、一緒に発掘されていた学生が豊浦町の学芸員として町の職員になっているということで、当時を知っている人が地元にいるわけですから、もっともっとアピールして活用されていくのがいいと思います。別の質問ですけれども、現在、豊浦町には指定文化財は何件ほどございますか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
現在、20か所がございます。遺物包含地、洞穴、貝塚といった遺跡が20か所ございます。
議員の質問 2番 小川晃司
20件あるならば、もう少し学芸員の力を借りて発信していくほうがいいと思います。答弁にもありますように、大切な文化財を未来に引き継ぐことに、今、教育委員会として大きな課題か何かは抱えられていますか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問でございますが、確かに、学芸員が教育委員会に配属になっております。その学芸員も、調査研究とか文化財を主としているわけではなく、生涯学習課として社会教育部門の業務にも専念していただいているところでございます。課題と今おっしゃいましたが、課題としては、スタッフが少ないということもございますし、町財政も、お金の話をしたら何も始まらないのですが、例えば、コストをかけるという意味でいきますと、そういったものも課題になってくると所属長としては感じているところです。
議員の質問 2番 小川晃司
いろいろな展開を考えていく中で、今、課長からありましたように、財政が厳しいという話が全てにおいて付きまとうので、突っ込んだ話がなかなかできないのですけれども、学芸員を活用して、うまくやっていただけたらなと思います。答弁書の中に、豊浦町郷土研究会、地元の住民の協力者らに町文化財の保存、活用の中核を担っていただいた団体が、高齢化等によりその役目を終えたとありますが、終えたままで教育委員会としては終了ということなのか、お伺いいたします。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問のとおり、議員がお見込みのとおり、このままでというわけにはいかないと感じております。答弁にもございますように、やはり、豊浦町の財産を後世に引き継ぐ使命もございますので、それを行政だけではなくて、地域に住まわれている住民の方々のマンパワー、ご理解を得ながら邁進していくことが大変肝要になると当課としては考えておりますので、後継者育成も考えていかなければならない課題であると思っております。
議員の質問 2番 小川晃司
今、課長からあった後継者育成というのは大事なポイントかと思うのですけれども、具体的に何かなされていますか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
まだ具体的にこれという方策を展開しているわけではございませんが、学芸員とも詰めているところですけれども、今、豊浦に住まわれている小中学生が小さいうちから文化財に触れることによって、文化財の理解とか、大切なかけがえのない財産なのだという学びを通じて、本町の宝を大事にしていただいて、ひいては、人も大事な財産だと思っておりますので、そういう方々が地元にまた舞い戻ってきていただいて、文化財行政を展開していただけることが本懐かと考えているところです。
議員の質問 2番 小川晃司
ぜひ実のあるものにしていただけたらなと思います。話は変わるのですが、北大の調査は合計で何年ぐらい礼文華に入られていたのか分かりますか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問ですが、小幌洞穴遺跡に関しましては、2006年から2011年まで調査に入っておりました。礼文華遺跡につきましては、2012年から入っておりまして、終了の時期はきちんと調べていませんでした。
議員の質問 2番 小川晃司
長い間、小幌、礼文華地区に入られていたということで、答弁書の中の礼文華小のふるさと学習、地元住民の交流会、町内外住民への現地説明会、それぞれ参加された方の感想等、お聞きしている点がありましたらお答えを願いたいと思います。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
ただいまのご質問ですが、郷土研究会との絡みでいきますと、礼文華小学校のふるさと学習とか学校のふるさと学習におきまして、町の学芸員が講師として地元の遺跡の文化財について学習を深めるということです。その感想まではきちんと押さえていなかったのですが、年間20回から30回ほど、かなりの頻度で講師依頼がございまして、確かに、文化財だけではなくて、学芸員、防災アドバイザーや、広く学校がニーズとする学びの講師として派遣しているのですが、回数を取って大変好評を得ていると感じているところでございます。
議員の質問 2番 小川晃司
好評を得ているなら、引き続き展開していっていただきたいと思っております。2点目の現在、北大で調査研究が行われていて、それが終わり次第、豊浦町に移譲になるということですけれども、見通し的にはどれぐらいの年数を考えているのか、お聞きいたします。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
大変申し訳ございません。北大に正式にきちんと確認しているわけではないのですけれども、答弁書にもございましたように、調査研究終了後というのは、実績報告書という冊子にまとめた段階でというふうに認識しております。所定の手続という意味につきましては、そちらの持ち主がどこかということを確認してからになりまして、誰もいないということを得た後、豊浦町に帰属するという手続でございますので、具体の見通しは現時点では確認していなかったところです。
議員の質問 2番 小川晃司
嫌な質問をして申し訳ないです。相手があることですから難しいのだろうと思うけれども、ぜひ移譲されたときには十分活用していただきたいと思っております。文化財というのは、答弁書にもありますように、町民のみならず、国民、ひいては人類にとってかけがえのない財産だということは重々理解しました。ここに書いてある文化財保護法の主たる目的は何でしょうか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
勉強不足ではございますが、たしか、保存と調査研究を主たる目的として、法に基づいて文化財を保護するものと考えております。条文を持ってきていないものですから、申し訳ございませんが、この答弁で勘弁していただきたいと思います。大変失礼しました。
議員の質問 2番 小川晃司
そこまで深く聞くつもりはなかったです。表面的な話でもいいのですけれども、突っ込んだ話ではなくて、保護して後世に伝えていくことは大事だろうし、そういう財産ならば、公開して、町の発展のため、まちづくりのために使っていくことが必要だと思うし、その辺をさらに突っ込んで考えていただきたいと 思います。この地域は、ユネスコの世界遺産、北海道・北東北の縄文遺跡群に認定されているのですけれども、その地域に豊浦町も含まれていると考えてよろしいですか。指定されているという話ではなくて、北海道・北東北の縄文遺跡群の中の一部なのか、お答え願います。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
議員のご指摘のとおり、豊浦町としてはそのエリアに入っていると認識しております。ただ、隣の洞爺湖町とか伊達市のように遺跡がぼんぼんとあるわけではないですけれども、小幌もそうですし、カムイチャシもそうですし、そういったものがございますので、認識しております。
議員の質問 2番 小川晃司
伊達なり、近くでは、入江の貝塚とか、表立っての整備はしていないけれども、礼文華なり小幌なりもそういう環境の中にあるという認識でよろしいですか。
町の答え 生涯学習課長 大嶋果林
その認識で捉えております。
議員の質問 2番 小川晃司
本当に大事なもの、大切なもので、この間の講演会の中で小杉教授が話をしていて、そのときに一緒に発掘していた学生が豊浦町の役場にいるということで、先ほど課長が言っていたように、人材が豊富というか、人材があるのだったら、もっともっと生かしていかなければならないと思うし、1人で足りないのであれば、それに関わる学芸員をさらに増やしていくことが大事だと思います。これは町長にお願いなのですが、豊浦町の文化財、大切なものを保存なり活用なりしていってまちづくりにつなげていくのは大事だと思うのですけれども、第6次豊浦町総合計画の中で文化財について触れられている部分はございましたか。
町の答え 町長 杉谷佳昭
申し訳ないですけれども、その部分は頭の中には入っていない状況です。ただ、今、議員がおっしゃられたとおり、うちのいろいろな遺産というか、文化、歴史等がありまして、以前、北大の云々かんぬんのときから、どういう活用をしていこうかということは大分前からも議論をしていたと思います。要は、進んでいない状況で、先ほど課長が言ったように、今、旧礼文華中学校に、収蔵庫というような形で、一堂に集めて、前はそのまま物を置いていたのですけれども、今の学芸員の前の福田先生にある程度整理していただいて、現在に至って、見学できるようなところまで持ってきたというのが実態です。答弁にも書かせていただきましたとおり、今の優秀な学芸員がうちにおりますので、各小中学校にも行って、町の文化、歴史についてもお話をさせていただいている部分もあります。そのほかに、公民館講座という形で、町民、それから、町民外の人も、毎年毎年、旧礼文華中学校を中心に、学芸員が解説したりするような事業も行っています。あわせて、隣の洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会もありますので、そこと連携した中で、旧礼文華中学校を活用した事業等も行っている状況になっていますので、引き続き、宣伝というわけでもないのですけれども、そういう形で実施していきたいと思ってございますので、今以上に、できる部分についてはやっていきたいというような思いは持っているところでございます。
町の答え 町長 杉谷佳昭
申し訳ありません。第6次豊浦町総合計画の中の47ページのところに、文化財等の保護と活用という形で記載させていただいています。本町の貴重な文化財を次世代へ継承し、体験学習などを通して、その歴史的価値の教育、普及に努めますよという形で載せてございます。その中には、先ほど言いました公民館講座の開催を行いますよとか、社会教育団体の活動の支援も行いますよとか、先ほど言いました洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会と連携しますという形で記載させていただいております。
議員の質問 2番 小川晃司
第6次豊浦町総合計画の中にも載っているということで、引き続き、第7次の総合計画の中に、文化財のさらなる保護、活用を載せていただいて、今まで関わってきた人たちの思いもつなげていっていただきたいと思います。先ほど、課長の話の中にもあった財政面がいろいろ厳しいということで、それは重々承知していますので、決して新たな箱物をつくるのではなくて、今あるものを最大限に活用して、発信して、もっともっと豊浦町のまちづくりにつなげていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。