みんなの議会

豊浦町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月19日

海の磯焼け対策とホタテ稚貝のへい死対策について

2024年9月19日、豊浦町議会の一般質問で、勝木嘉則議員が「海の磯焼け対策とホタテ稚貝のへい死対策について」質問し、町長 村井洋一、水産商工観光課長 長谷部晋が答えました。

聞いた人
勝木嘉則 議員
答えた人
町長 村井洋一、水産商工観光課長 長谷部晋

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 4番 勝木嘉則

今日は、中学校の皆さんが来ていらっしゃいます。多分、中学校の皆さんはよく分かっていると思うのですけれども、去年も今年もすごい暑さでした。それで、スポットクーラーをつけて、議員の皆さんで、それをつけなくてはいけないということを議会で決定してつけたのです。それを一遍につけたからブレーカーが落ちたとか落ちないとかありますけれども、それは置いておきまして、最近の気象を見ていますと、すごく暑くなっています。昔はそんなことはなかったのです。農業にしても、漁業にしても、寒さを考えてやらなくてはいけなかったのです。でも、今はもう暑さを考えてやらなくてはいけないのです。こんなことは今まで全くなかったことです。まずは、海を見てみましょう。豊浦の海を見ても、今までは取れなかったオオズワイガニ、それからブリが捕れているのです。農業もそうです。昔から米があまり取れなかったところで今は取れてきています。また、気象の変化というのは、皆さんのほうがよく分かっていると思いますけれども、冬の時期に2メートル近くまで雪が降るということなんて昔はあまりなかったのです。それが今は毎年のようになってきています。この気象の変化がすごく問題視されています。そして、医療のほうではどうでしょうか。コロナがこの四、五年で世界的にはやっていますし、大変なことになります。今でも周りでコロナになったという話をよく聞きます。質問をさせていただきます。まずは海について質問したいと思います。海の磯焼け対策とホタテ稚貝のへい死についてです。一つ目は、近年の温暖化による海水の上昇により磯焼け現象が見られます。海藻類の減少により、ウニやアワビの成育も減少していると思います。来年度は大学の研究機関との契約を打ち切ることも聞かれていますが、その対策について伺います。二つ目は、ホタテの稚貝も同様の理由によりへい死が見られます。何か対策があるでしょうか。まずは、大きくこの2点について聞きたいと思います。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

それでは、1点目の海の磯焼け対策とホタテ稚貝のへい死対策についてお答えいたします。1点目の磯焼け対策についてですが、今年度、噴火湾胆振海区漁業振興推進協議会における地域の漁業支援対策事業として、有珠地区において磯焼け対策試験事業を実施することとなってございます。内容としては、立縄式という方法で、ロープに昆布の種糸を巻いて育成試験を行います。この試験結果によりますが、効果が実証された場合には、他地区においても磯焼け対策、現在、導入できるものと考えてございます。また、東海大学との豊浦臨海実験所の管理、運営に関する協定に関しましては、現在のところ、協定を締結しているいぶり噴火湾漁業協同組合を含めた3者におきまして、調査・研究課題がないことから、現在、協定解除の手続を行っているところでございます。2点目のホタテ稚貝のへい死対策についてですが、ホタテ稚貝のへい死につきましては、近年、全道的な問題となってございまして、どの地域におきましても 採苗に苦慮しております。いぶり噴火湾漁業協同組合を構成する市町におきましても十分とまでは言えませんが、必要数を確保している地区、確保できていない地区がございまして、地区間で融通している状況にございます。また、へい死対策としましては、海水温の上昇が影響していると考えられるため、水深 10メートルから15メートル付近の低水温の海水をくみ上げ、仮分散作業に活用している状況でございます。

議員の質問 4番 勝木嘉則

最初におっしゃいました有珠地区において磯焼け対策を実施することによってということですが、他の地区では、室蘭の鉱炉の鉄くずを使った磯焼け対策を行っているということです。これも試験的に行っていると思いますが、よい結果が出ていると聞いています。海はバランスが必要かと思います。ホタテだけということではなく、海藻類も含めて、ウニとかアワビとかナマコとかいろいろなものをバランスよくすることによって保たれていくと思っていますが、今、私が言ったほかに磯焼けの対策等があればお聞かせ願いたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

現在のところ、磯焼け対策としましては、今、勝木議員がおっしゃられたものが主になってございます。私が調べた中では、それらが中心で、日本製鉄と北電もそういう取組に乗り出している状況がございます。また、磯焼け対策のほかにウニの実入りをよくする試験を北電で取り組もうとしている状況でございます。

議員の質問 4番 勝木嘉則

いろいろと研究なさって、事業も民間の会社独自で協力してやっているということです。この間の決算審査のときに所管は言っていましたけれども、大学の調査研究の課題がないから協定解除を行いたいとの答弁書もありました。今まで、この大学でどのような調査研究をしたのか、まずは伺いたいと思います。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

申し訳ございません。私は当時担当しなかったのですが、ナマコ、ヤドカリ、マグロに関しての何か調査研究を行ったと聞いてございます。

議員の質問 4番 勝木嘉則

先ほど、大学の研究はどうしていたかということで聞きますと、ヤドカリとかナマコの研究をしていたということでした。ナマコの研究は、その成果かどうか分かりませんけれども、大岸のほうでの陸上養殖につながっているかどうかは分かりませんが、そうなったと思います。今まで長年、大学に研究ということでお金を出していましたが、磯焼けとかホタテとか常に豊浦町に、ナマコは今までもやっていたと思いますけれども、それしかやっていなかったのですか、お聞きします。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

先ほど、ナマコとかヤドカリというお話をしましたが、当時、五つについて挙げられています。優先順位としては、一つ目にナマコの有効活用、二つ目にアワビの養殖方法の検討、三つ目に豊浦にあるヨモギを使った水産試料の利用ということです。四つ目にヤドカリの有効利用で、五つ目にイガイの関係です、ホタテに付着しているイガイの関係の調査をするという研究課題が挙げられておりました。

議員の質問 4番 勝木嘉則

私は忘れて資料はなかったのですけれども、予算的にどのくらいついていたのでしょうか。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

その情報を今は持ち合わせておりませんので、申し訳ありません、答えられません。

議員の質問 4番 勝木嘉則

ちゃんと書いておけばよかったですね。書かないで聞くのが悪いのかなと思うのですけれども。今、この磯焼けになってきているのですから、なおさら大学の研究の力を借りて対策を練らなくてはいけないと思うのですけれども、何もないということは、もう手遅れだという考えでよろしいのですか。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

手遅れではないと私は考えておりますけれども、研究課題につきましては、大学にも確認してございますが、特に近々に行う事案がないということでしたので、今、契約解除に向けて動いています。ただ、漁業者の中には磯焼け対策を気にしていられる方もおりますので、先ほど町長が答弁した中にもありましたが、今年は有珠地区ですけれども、漁業者が懸念されているので、協議会の中でこういう事業を行うこととしておりますし、そこがうまくいけばほかの地区にもどんどん波及すると考えております。

議員の質問 4番 勝木嘉則

海というのは大変で広いので、どこをやればいいということではないと思いますけれども、以前にはアワビも放流したという対策も聞いています。ただ、海藻、ホタテだけではなくて、いろいろとバランスをよくしていかなかったら海というのはよくならないということです。専門の先生方に聞いても、ホタテとかカニだけということではなくて、バランスを取りながら全般的によくしていかなければいけないとおっしゃいます。今、海水温が上がっていく中で、いろいろな方策を取っていかなければいけないと私も思いますし、先生方も言っていました。それであればなおさら、大学の力を借りて、もういいよというのであればいいですが、率先して、東海大学でなければ北大なりほかの大学なりにお願いしながら対策を練っていく必要があると思うのです。これは予算の関係もあると思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。

町の答え 水産商工観光課長 長谷部晋

勝木議員がおっしゃられるとおり、海洋環境が変わってきております。黒潮が北海道のほうまで上がってきてカツオが取れ出すという話も聞いております。今回、東海大学との協定を解除ということですけれども、先日、北大のコーディネーターとお話をする機会がありまして、その方は磯焼け対策でウニの実入りをよくする餌を開発しまして、そういう試験はどうでしょうかというお話がありました。それは、漁業者、漁組にまず話をして、進めるかどうかを今後検討していきたいと考えております。

議員の質問 4番 勝木嘉則

ウニが雑食で、キャベツを食べて大きくなるということまで聞いていますけれども、いろいろな方法があると思います。だからこそ、頑張って研究を続けて、この海をどうするかということをやらないとこれから先につながっていかないと思いますので、その辺については力を入れてほしいと思います。2点目は、ホタテ稚貝のへい死についてです。今、北海道全部を見ていても、大変なことになっていると思います。豊浦町アイヌブランドということで稚貝を持ってきてまいて、そのブランドも大量死があってこちらに持ってこられないのかなと思いますけれども、1年先、2年先の漁業者のことを思えば、もう元がないのですから、収入がなくなるということが目に見えてきます。豊浦町の漁師の皆さんからも大変税金をいただいています。これは、税金が少なくなっていくということにもなっていきます。みんなで潤っていくためにも、今こそ町のほうで何かしらの支援をしていかなくてはいけないと思うのですけれども、何かお考えがあればお伺いしたいと思います。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

町としまして、格別にこういう対策、こういう研究、こういう採苗の仕方というものは持ち合わせておりませんけれども、ホタテの稚貝については、全道的といいますか、日本海もそうですし、内浦湾もそうですし、あちこちで大変な状況になっていると聞いております。これは、豊浦だけの問題ではなくて、全体的な問題であるので、関係機関との連携を密にして、どのような対策が必要なのかも含めて、早急に取り組んでいきたいと思っております。

議員の質問 4番 勝木嘉則

業者の方は町にお願いするのは大変恥ずかしいのではないかと思いますので、向こうから言いづらいのならこちらから聞いて、お金だけではなくて、何か支援ができないかも含めてやっていただきたいと思います。

出典:豊浦町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月19日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる