広尾町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日
スポーツアカデミー構想に関わる町の対応について
2021年3月9日、広尾町議会の一般質問で、渡辺富久馬議員が「スポーツアカデミー構想に関わる町の対応について」質問し、町長 村瀨、教育長 菅原が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺富久馬 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨、教育長 菅原
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 9番 渡辺富久馬
私は、スポーツアカデミー構想に関わる町の対応についてを町長と教育長にお聞きしたいというふうに思います。去年の8月26日ですけれども、十勝毎日新聞の記事の中に、町内で廃業した旅館を買い取って13人制ラグビーの拠点となる合宿所を創設するという報道に対し、広尾町としてどのような支援体制を考えているのかを問いたいというふうに思います。人口減少あるいは少子化対策に苦慮している広尾町にとって、思いがけない朗報であります。“広尾町から世界に羽ばたく人材を”という理想の下に、拠点探しの最中、偶然広尾町に着目し、芝のグラウンド、中高一貫教育、冷涼な気候等の条件が一致して、何度か来町の上、物件を取得し、本格的な条件整備が始まったところと聞いております。代表者である小西氏も村瀨町長と面談し、展望を語ったとあり、その際、町長も、夢のある話で町の活性化にもつながるので、可能な限り応援したいと話したとも聞いております。また、この事業は、性格上、教育の分野に大きく関わり、広尾町の子どもたちが新しいスポーツに出会い、可能性を広げていくことにもつながると思われます。特に少子化対策、ただいまの松田議員の質問にもありました高校存続への道、いかんせん子どもの絶対数が足りないという中で、確保できるかどうかという、そういう期待も持てます。進路の選択肢もまた広がるという期待を持てると思います。一方、町にとっては、単に人口が増えるというだけではなく、空き店舗対策、本通商店街の活性化、生徒の父母の来町への期待、ひいては広尾町への移住までが可能性として考えられることであります。とは言いながらも、この13人制ラグビーというのは、まだまだマイナーな競技でもあり、計画どおりに参加する生徒の数を確保できるか未知数でもあります。支援すべきことは何なのかも、不確定なこともあるというのも現実であります。しかし、久しく明るい展望が開けていない広尾町にとって、たとえそれが小さなともしびであっても、支援の輪を広げていくべきと考えます。町長、教育長の考えを伺います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
渡辺議員の質問にお答えをいたします。スポーツアカデミー構想に関わる町の対応についてであります。昨年8月に日本ラグビーリーグ協会の代表理事の方が来庁されまして、中高生対象のアカデミーの創設を目指し、現在廃業した旅館を改修しているとのことであります。また、12月にも再度来庁されました際、計画の概要が示されたところであります。それによりますと、広尾中学校や広尾高校へのラグビー留学生の転入につながること、単純に人口増が見込めることなど、少子化対策、また、空き店舗の活用、高校存続のための間口の維持、空き家対策、消費が増えることなどでの商店の活性化、また、生徒の保護者の来町による流動人口の増加などの数々のメリットが見込めるところであります。しかし、議員もおっしゃったように、ラグビーリーグにつきましては、13人制のラグビーでありまして、日本で開催されたラグビーワールドカップの15人制のトップリーグとはルールも違いまして、社会人チームも少ないことから、知名度が低いと言われております。競技人口も、全国で200人規模とされているところであります。地元の児童生徒向けの教室の開催も考えておられるようでありますが、集客については未知数でもあります。広尾町に対しましては、ラグビーポールの設置等、資金面、設備面、人材面での支援を要望されているところでありますが、事業計画等もまだ開示されていない状況でありまして、具体的な要望内容も分からない状況となっているところであります。新聞報道にもあったように、ラグビー協会の事業として実施をするのか、そこら辺もまだ定かでない状況でありまして、詳細な事業計画等が提出された後、どのような支援ができるのか検討したいというふうに考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
渡辺議員のご質問にお答えをいたします。ただいま町長から答弁がありました。私は、教育長の立場からお答えをさせていただきます。単純に中学校や高校へのラグビー留学生の転入は、高校存続のための間口の維持が見込まれると考えております。また、卒業後にはオーストラリアや英国といったラグビーリーグ一流国で活躍できる選手の育成を行っていくとのことであり、中高生の進路や語学研修の機会など、メリットが多い計画であると思っております。教育委員会といたしましては、町外からの進路を広尾町にとのことでありますから、現在実施している下宿等の支援は支障なく行える見込みであり、ホームステイや西海市との交流事業を見ても、広尾の子どもと都会などの子どもの順応性も問題ないと感じております。事業概要から、練習場所としてグリーンパークを想定しており、最低限必要な練習が行える時間枠の確保を希望していることから、柔軟に対応できるものと考えております。夏場の最低限の練習時間とは何か、冬場の練習をどうするのかといった具体例が示されたのなら、既存の施設の有効利用も図りながら対応できると考えております。町長の答弁にもあったとおり、詳細な事業計画が示されていない現在、踏み込んだ支援内容の検討もままならない現状であります。いずれにいたしましても、生徒数が増えるということは歓迎できる内容でありまして、支援できるところは支援してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 9番 渡辺富久馬
広尾町も、町長が先頭になって企業誘致の活動を一生懸命やっております。しかし、このご時世でもあり、実を結ぶ状況はなかなかそこまではたどり着くことができていません。この事業、果たしてその企業に当たるかどうかということは、疑問はありますけれども、一つの原石であることには違いがないのだというふうに思います。その原石をしっかりと磨き上げて、宝石にする努力も、また行政の役目であろうかという、そういうふうに思います。できれば企業誘致並みの力を注いでほしいなというふうに、私個人では考えています。たまたま廃業した旅館というのは、私のうちの隣でございまして、冬場に広尾に来町し、大変苦心している姿を何度か見ております。12月、1月、2月の厳寒期に水道凍結とか、あるいは水回りの凍結で大変苦労しているのを見ておりますし、また、老朽化した旅館を使っておりますから、傷んだ畳がたくさんありまして、枚数を数えたら、この前取り替えただけで約80畳分の畳の表替えをしたということも聞いております。その本気度を私は信じたいなというふうに考えています。それで、私も肩入れしたくなるというふうに思いますけれども、町長の本気度といいますか、それもちょっとお聞きしたいなというふうに思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
このお話を頂いたとき、私も理事長と2度お話をさせていただきました。1度目はお話だけを伺ったところでありまして、2度目につきましては、今、議員がおっしゃったように、机上の空論ではなくて、実際にもう購入されて設備を改修したり畳を取り替えたり、もう実際アカデミーの設立に向けて準備に入っているという、そんな実感を受けたところであります。このお話を頂いたときに、本当に実現すれば広尾町に多くの子どもたちが留学していただけるわけでありますから、夢のあるお話で、ぜひ応援をさせてくださいというお話もしたところであります。町の活性化に当然つながりますし、それだけではなく、松田議員の質問にもあった高校存続、そこにもつながっていくわけであります。やはり高校存続イコール生徒の数がいなければなりませんので、そういった側面でもぜひ支援をしながら、高校の魅力にもつながるわけでありまして、そういった意味では本当に町の活性化、そして広尾高校存続等々に、本当に活性化に向けた取組ではないかなというふうに思っておりまして、これが、構想が立ち上がってくれば、できる限りの支援をさせていただきたいと思っております。
質問 9番 渡辺富久馬
町長の熱意を聞けばいいなというふうに思っておりましたけれども。町民の皆さんとちょっとお話ししたのです、このことについて。久しぶりに明るい話題だなというふうにみんなと話し合って、盛り上がったのです。この事業で町がどれだけのリスクがあるのかということも、皆さんと話し合いました。リスクというのは、ほとんどないのですよね。うまくいくときのメリットとリスクをあれするとものすごく差があるのです。だから、ぜひとも、このことについて積極的に支援してほしいなというふうに思っています。町民にとっても楽しさを期待できる事業といいますか、事業であろうというふうに思いますので、町民の皆さんの中には、いいよいいよ、広尾町で保証人がいなければ、俺たちが保証人になってやるよという人たちまで出てきております。確かに町長の言うように具体的な話にはなっておりませんから、どこまでが支援すべきことなのかというのは、大変難しいことだなというふうに思いますけれども、少なくとも先ほど言いました原石を宝石にしていくという努力も、また行政の使命であろうというふうに私は常々考えておりますので、そのことを思いながらやってほしいなというふうに思います。広尾の町に元気な若者の声を聞きたい、これが今回の私の質問の趣旨であります。町長の決意がありましたらお願いいたします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
思いは議員と全く一緒で、ぜひ立ち上がってきてくれればいいなと期待をしているところであります。我々も、この話を受けたときに、率直に理事長にお話をさせていただきました。どういう子どもたちが来るのでしょうかと。我々心配するのは、ちょっと言い方を注意しなければなりませんけれども、訳のある人たちが来てもらってはというところも率直にお話をさせていただきました。いや、そうではなくて、家庭でお金をかけて広尾まで子どもを送り出して、留学をさせてラグビーをやらせるのだという、そういうちゃんとした思いを持った家庭の子どもたちを送り出したいということでありまして、本当にありがたいなというふうに思っております。ラグビーだけではなくて、やっぱり社会に出たときの人間形成もそこで、しっかりとアカデミーの中で育成したいのだという、そういう熱意も語っておられました。まさに企業誘致というお話がありましたけれども、やはり教育事業というのでしょうか、こういうこと、適切かどうか分かりませんけれども、そういったこともしっかりと広尾に根づくように、しっかり取組を進めてまいりたいと思っております。