広尾町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日
広尾高等学校存続への取り組みについて
2016年9月12日、広尾町議会の一般質問で、渡辺富久馬議員が「広尾高等学校存続への取り組みについて」質問し、教育長 笹原、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺富久馬 議員
- 答弁者
- 教育長 笹原、町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 8番 渡辺富久馬
私は、広尾高等学校存続への取り組みについて、町長、教育長にお尋ねしたいというふうに思います。管内で高校が廃校になった、近いところでは浦幌高校でしょうか。町の状況が大変悲惨な状況になっているというふうに聞いて、悲惨という言葉はオーバーかもしれませんけれども、とにかく町に若者がいない、若者の姿が見えない、声が聞こえない、寂しく暗い町になっていくという、そういう町民からの声が何人か聞こえておりました。そういう姿を想像しますと、今、私たち町民一人一人が、その広尾高校の存続に向けて真剣に考えなければならない喫緊の問題であるというふうに思い、今後の取り組みについて質問いたしたいというふうに思います。8月25日、道新に町立奥尻高校が全国募集に踏み切るとのことで、また9月7日、道新には私立の北星余市高校が厳しい条件をつけられた上で存続にめどがついたという報道をされております。各市、大変苦労しております。今年の広尾高校の入学数は40数名、管内中学校からの進学率は56.7%、広尾中だけでは62.3%となっております。生徒数、子どもの減少によってもちろんそういうふうな現象は見られるわけでありますけれども、今後、平均60%で推移したとすれば、29年度、来年度ですけれども、入学希望者は40人程度になります。他管内からの入学希望が、入学見込みが何人かによってまた綱渡りの状況となることになります。特に31年度、今の中学1年生ですけれども、卒業数が59名となります。60%換算しますと、35名程度に落ち込むことが予想されます。さらには、現在の小学校5年生ですけれども、50名、小学校2年生は43名となり、危機的な状況となります。このまま何の手を打つこともなければ1間口の年が続き、学校再編の動きが加速しかねないと推測されております。現在に至るまで町を挙げての取り組みや学校側の大変な努力は十分に理解はしておりますけれども、それだけでは打開できない時期に来ているのではないかと考えます。そこで、次の点について教育長、町長にお尋ねします。1点目、平成29年度の見通しについてですが、29年度は広尾中卒業生57名、豊似中学校9名の66名、近隣の目黒中学校、庶野中学校を含めれば74名となります。現在の広尾高校への希望者がどの程度に見込まれているか、はっきりした数字は出てこないとは思いますけれども、把握していればお答え願いたいというふうに思います。次、2点目ですけれども、各種補助制度が在校生、卒業生にとって大きな効果を上げていることは承知しております。生徒たちも自己実現に向けて努力している姿は実態として目にしております。しかし、そのことは何も広尾高校だけではなく、ほかの町村でも実施されているものもあり、その独自性がしっかりと情報発信されているかが疑問であります。その点、どのように考えているかを答弁願います。次、3点目ですけれども、29年度から豊似中学校が広尾中学校に統合となります。過去10年程度の中で、豊似中学校から広尾高校への進学がゼロという事態が続いています。統合によってこの状態に変化が期待されると思いますが、教育委員会としてどのような働きかけを考えているかをお答え願います。4点目ですが、他管内からの入学希望者の見通しについてでありますが、29年度以降、えりも町だけではなく、十勝管内、特に南十勝についてもしっかりと広尾高校のよさを発信すべきと思いますが、その手段、方法の考えがあればお答え願いたいと思います。次、5点目ですけれども、町長にお聞きします。部活動の活動の考え方について町長に伺いますが、ご承知のように、生徒数の関係で部活の継続が危うい状況と聞いております。広尾高校の部活へ入部したいという他管内の子どもたちに実効性のある応援を期待したいと考えますけれども、具体策があればお答え願いたいと思います。以上、5点についてお答えいただきたいと思います。
答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)
それでは、広尾高等学校存続への取り組みにつきまして答弁をさせていただきます。広尾高校の存続は、今、町が抱える最重要課題の一つであります。存続の取り組みに関し5点のご質問でありますが、そのうち、私のほうからは4点につきましてお答えをさせていただきたいと思います。初めに、1点目の平成29年度以降の入学者の見通しについてでありますが、現在、広尾高校の生徒の中には、えりも町庶野地区から通学をする生徒も数名おられます。ちなみに、先般、広尾高校のオープンスクール、いわゆる学校見学会が行われたところでございますが、この際には、来春中学を卒業予定の町内中学3年生に加え、庶野地区や忠類地区からも、数名ですが、見学に訪れておりますことや、このほか町外中学校から広尾高校の活動についての問い合わせがあるとのお話も聞いております。これからの進路希望調査や三者面談により少しずつ広尾高校への入学希望者数も見えてまいります。今後も、町内はもとより、南十勝の各町村や、えりも町庶野・目黒地区など、広く町外にも町の支援策を含めた広尾高校のPRに努め、来年度以降の入学者は少なくとも45人から50人くらいを確保していきたいというふうに考えております。続きまして、2点目の町の各種補助事業制度の実効性、独自性とその情報発信についてでございます。確かに補助制度や内容等が他町村と類似しているものもありますけれども、管内でも独自の支援策といたしましては、今年から、進学希望者を対象に札幌にあります大手予備校の夏期講習に参加できる体制を整え、自己のレベルアップに向けた講習費用と5泊6日の宿泊代、交通費全額を補助しているところであります。町としましても、広尾高校の目指す姿にさまざまな補助や支援を行っており、実効性として生徒は目標を持って学習に挑む姿勢、学習意欲が出てきており、ちなみに昨年度、進路決定率は100%となっております。次に、3点目の豊似中学校の統合によります影響についてでございますが、広尾高校への進学にかかわります働きかけについてですが、残念ながらここ数年、豊似中学校から広尾高校への進学者はありませんが、ご質問にありましたとおり、豊似中学校は明年度より広尾中学校へ統合となります。こうしたことを踏まえまして、本年度より広尾中学校と豊似中学校の生徒間交流を積極的に進めております。具体的には、生徒会活動の交流や合同の宿泊学習などを実施し、統合後の速やかな学校生活への移行等が図られております。また、統合後の部活動や学校行事の取り組みを通して中高一貫教育への一層の強化、連携も推進されることで、これまで以上に生徒間同士も広尾高校を身近に感じ、また、交友関係を深める中から広尾高校への進学希望生徒が増えるものと期待をするところであります。それでは、私からは最後になりますけれども、4点目の他管内からの入学の可能性について、入学希望者を募るべく町外への広尾高校の魅力を情報発信すべきとのご質問でございますが、このことにつきましては、今も触れさせていただきましたけれども、広尾高校のオープンスクールでの町外からの学校見学者の動向ですとか、本町での広尾高校への独自の支援策などを含め、こうした支援策をまとめたチラシの新聞折り込み等により情報発信を本年度も行ってまいりたいというふうに思っております。以上、私からの答弁とさせていただきます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
5点目の部活動等の奨励について、私のほうからお答えをさせていただきます。部活動に限って申し上げますと、現在、広尾高校の部活は、体育系、文化系、合わせて15あります。最近の生徒数減少によりまして、種目によっては部員数が満たない状況にあると聞いております。先ほど教育長からの答弁にもありましたように、広尾高校は、部活動の活性化にも積極的に取り組んでおり、町としても年間100万円を助成、遠征費などの負担を軽減し、応援をしているところであります。しかしながら、中には、帰宅バス時間帯に左右され、十分な部活動ができない状況、あるいは入部したくても断念せざるを得ない生徒もおりまして、今、この解消に向けた何らかの方策を早急に考え、広く町外へも周知していきたいと思っているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 8番 渡辺富久馬
まず、1点目ですけれども、広尾中学校から都市部への流出というのがかなり目立つということであります。広尾高校でこれだけ努力をして、在校生に例えば資格だとか試験の補助だとか、そういういろいろなことをやっていながらも都市へ出ていくというものを歯どめができないということでありますけれども、だけれども現実、都市へ出た、広尾高校以外に出た子どもたちの動向といいますか、それがどのような動向になっているのかということを調べることはできないのかなという気がしております。これはもちろん町側でやるというのには、個人情報のこともありますでしょうし、いろいろなこともありますでしょうからなかなか難しいことだというふうに思いますけれども、ただ、中学校あたりの例えば担任をした先生とか、あるいは以前に担任した先生だとかという方々にそういう問い合わせをして、どのように成果を上げているか、都市部の高校に行ってどの程度、広尾高校の卒業生とどう違いがあるのかということをしっかりと把握していれば、広尾中学校から高校、他管に行く子どもたちに説得材料の一つにもなるかなという、そういう気がしております。そのことについて考え方をお聞きしたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)
それでは、2次質問にお答えをしたいと思います。今ご質問ありました都市部等、町外へ出られた生徒のその後の進路につきましては、ご質問にもございましたけれども、やはり個人情報という観点もございまして、正直、追跡調査はされておりません。一部の生徒におきましては、周囲の関係者などからいろいろ耳にすることはございます。その中には、成功例あるいはなかなかうまくいかなかったというような事例もお聞きはしているところでございますが、なかなか具体的な数値で押さえるというのは、今のところ難しい状況となってございます。しかし、総じて生徒自身が希望どおりの進路が実現できたかどうかにつきましては、今申し上げましたように、非常に難しい状況でございますので、いろいろ関係者等から、今お話ししましたように、そういった情報等も入手しながら、これからそういった部分で現役の高校生への参考と一助となるようなことにつなげていければというふうに思っております。
質問 8番 渡辺富久馬
次に、3点目の豊似中学校の統合の関係なのですけれども、先ほど言いましたように、今まで広尾高校への入学というのが、実績がゼロというのが続いておりまして、これが広尾中学校との統合によって進学希望が増加するのかどうかという、そういう見通しといいますか、かなり不透明な部分があろうかと思いますけれども、考え方があるかどうかという、そういうことをお聞きしたいなというふうに思います。もちろん、豊似中学校、今までは地域事情とか、あるいは交通手段、生活環境の違いなどで、今までネックだったことが統合によって簡単に解決されるというふうには思ってはおりませんけれども、また中高一貫の推進によっての効果も、中学校と高校の、何か私が見ておりまして温度差が感じられる、その辺からもしっかりした意思の確認も必要ではないかなというふうに思っております。特に中学校側への働きかけを強化すべきと思われますが、どのように考えかお聞かせ願います。
答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)
ただいまのご質問でございますけれども、来年度以降、豊似からの入学者を期待しているところでございますけれども、進路指導に当たりましては、中高一貫連絡協議会の中に進路指導部会というのも設置をさせていただいているところでございます。今後におきましても、進路指導に当たりましては、中高の教員間におきましても一層の連携強化を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。十分進路指導の徹底した校内アシスト体制というものを確立し、今ご質問にありましたことをしっかりと受けとめて対応させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問 8番 渡辺富久馬
最後に、5点目なのですけれども、部活動の支援についてですけれども、通学の交通手段にも大変苦慮していると聞いております。特に、特定の部活ということではあれなのですけれども、野球部について言いますと、帰りの時間を考えると、他管内からの進学というのは断念せざるを得ないという子どもたちもいるというふうに聞いています。例えば、この町に寮を用意してはどうかという話も前にはありました。あるいは、下宿制度を活用してはどうかということもありました。その後、私たちが学校時代ですからもう50年以上も前の話なのですが、冬期間通学できなくて困ったときに、町内の旅館を利用して、そこに下宿しながら通っていたという、そういう事例もございました。いろいろな方法が考えられるなというふうに思っております。町として、これら経済的援助を考える上において、このことも考慮に入れながら考えるべきではないかなという気がしております。他管内の例を出しますと、大樹町では2万円程度補助を出しているそうです。それから、足寄町では4万円出している、下宿の補助として4万円出しているそうです。地方へ出す親の負担というのも大変なので、その負担の限度額といいますか、調べてみると、大体3万円ぐらいが限度かなと、今の時代、それぐらいが限度かなというふうに考えられています。下宿、その他では、試算というか、聞いてみますと、7万円から8万円程度かかるかなという、そういう、それが相場だというふうに聞いております。その差額といいますか、例えば7万円にすれば、3万円が親の限度額とすれば4万円の補助とか、そういう町が応援するという形を考えられないかということを町長にお聞きしたいと思います。それからもう一つ、それとはちょっと別なのですけれども、えりもとか庶野方面から通学する子どもたちがおります。それで、災害時に帰宅することができないで、広尾町に宿泊せざるを得ないという、そういうケースがあるようであります。そのときに、現在は自己負担にて宿泊しているという、そういう現状だそうでありますけれども、そういう宿泊に対する補助も考えてみてはどうかなというふうに思いますけれども、町長の見解を伺いたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
教育長も申し上げましたとおり、広尾高校をどうやって守っていくのか、最重要課題の一つでありまして、これから町をつくっていく上で大きな課題の一つであります。そういった意味で、広尾高等学校存続対策協議会、これも私が会長になって、今、進めているところであります。その中でもいろんな方策のことを言われるわけでありますが、何といっても当面、目先の課題としてやはり何としても2間口確保というところが課題でありますから、どうやって子どもたちが少なくなっていく中で子どもたちに広尾高校に来ていただくか、このことが本当により多く大切であります。前にもお答え申し上げましたけれども、子どもたちにとって広尾高校が望んで来てくれる学校になることが一番でありますけれども、しかしもう一つは、何といってもいろんな経済的な課題、それからいろんな、今お話をされました行きたくても部活動が十分にできないなど、当面する具体的な課題もクリアしていかなければ子どもたちの要求に応えることができないのだというふうに思っているところであります。教育委員会の調査によりますと、庶野地区に10年間、8人から10人の子どもたちがいるのだそうであります。その子どもたちにやはり広尾に来ていただくために、しっかりとした経済対策も支援もしていきたいなというふうに思っているところであります。また、部活でよくお話を聞くのは、議員がおっしゃったとおり、野球部の例で申し上げたわけでありますけれども、どうしても最終便に乗るためにはもう部活、十分な活動ができなくて引き揚げなければならないということが聞かされているところであります。そうすると、十分な活動、部活動をしていただくためには、下宿なり、それから寮なりという課題が持ち上がってくるわけであります。そこら辺の課題もクリアしなければ子どもたちに来ていただけないわけですから、教育委員会と十分その辺については、どういう方法がいいのか検討させていただいて、具体的なこと、今手を打たなければ、来年の募集はこれからでありますから、まさに9月、10月、11月、ここのところでいろんなPRをするわけでありますから、早急に結論を出して、来年度の入学希望につなげていきたいと、そんな考えでおります。それから、災害の関係ですね。災害の関係は、これまた災害の関係で、これと切り離して考えなければならないというふうに思っております。しかし、どういう形で、災害で例えば交通手段がなくなったときにどうするかというところ、また別の次元で考えさせていただければと思っております。
質問 8番 渡辺富久馬
最後になりますけれども、いずれにしましても、その補助制度、いわゆる金銭で、金銭的援助だけでこの問題解決できるとは思ってはおりません。この広尾高校、すばらしい学校だというふうに思います。町、学校、地域が一体となった真剣な取り組みが待たれておりますので、町長から、その対策についての決意だけをお聞きして終わりたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
議員おっしゃったとおり、本当に広尾高校頑張っております。進学、それから就職の成果を見てもわかるとおりでありますし、先生方も夜遅くまで、あそこの前を通れば2階の隅っこ、あれ職員室なわけでありまして、遅くまで電気がついて、本当に子どもたちの指導に当たっているところであります。そういった意味で、浦幌町を例に出して申しわけありませんけれども、浦幌高校がやはりなくなった影響というのは、もうまちづくりにおいて多大な影響、マイナスの影響が出ているというふうに聞いているところであります。しっかり、そのようにならないように対策も講じていきたいなというふうに思っております。しかしながら、全体的に子どもたちの数が減っていくわけでありますから、広尾町も将来にわたってもう数字が出ているわけでありますから、そこのところは、今、地方創生と言いながら国を挙げて地方を支援しているわけでありまして、学校をどう守っていくのか、まちづくりの根幹にかかわる問題でありますから、40人学級を35人とか30人にしなければこれ解決できない問題でありますから、政治的にもそういった地方創生というレベルでしっかりと国に要望してまいりたいというふうに思っておりまして、広尾高校をしっかり守っていくことの決意を申し上げまして、答弁とさせていただきます。