みんなの議会

江別市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月8日

(1)市長の政治姿勢について/(2)新年度予算等について/(3)職員定数について/(4)江別の顔づくり事業について/(5)契約・入札について

2012年3月8日、江別市議会の一般質問で、森好勇議員が「市長の政治姿勢について」「新年度予算等について」「職員定数について」「江別の顔づくり事業について」「契約・入札について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 斎藤嘉孝、健康福祉部長 山田宗親が答弁しました。

質問者
森好勇 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 斎藤嘉孝、健康福祉部長 山田宗親

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 5 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 森好勇

通告に従い質問いたします。初めに、市長の政治姿勢として、社会保障と税の一体改革について質問いたします。野田内閣が昨年12月24日に閣議決定した来年度予算案は、一般会計総額が90兆3,339億円、(仮称)東日本大震災復興特別会計3兆7,754億円の規模となりましたが、国債発行額は、民主党政権になって3年連続して44兆円となり、隠れ借金である交付国債を合わせれば47兆円と、当初予算案としては史上最大の規模に達し、この交付国債の発行は、将来の消費税増税を前提にしているということです。民主党の選挙公約であったコンクリートから人へ、国民の生活第一は総崩れとなり、八ツ場ダムや東京外かく環状道路等の大型公共事業、原発に固執する原発関連推進予算が4,200億円、米軍思いやり予算をはじめ軍事費は聖域とされ、1隻当たり1,170億円もするヘリコプター搭載護衛艦、560億円もする潜水艦、また、まだ完成もしていない1機当たり99億円のF35A次期戦闘機を4機購入し、関連予算を含めると600億円が計上され、今後、総額で1兆6,000億円も投入しようとしています。消費税増税と社会保障削減の一体改悪では、老齢年金、障害年金、児童扶養手当などを削減し、子ども手当の削減や年少扶養控除の廃止など、子育て予算も削っています。一方で、大企業と富裕層減税を温存した自民党政権と全く変わらない財界、アメリカの言いなりという自民党の後継者とも言える予算案であると思います。消費税増税を前提とした社会保障と税の一体改革については、2月17日に閣議決定されました。総務省自治財政局財政課からの事務連絡によると、平成26年4月より8%へ、平成27年10月より10%へ段階的に引上げを行うことと明記されています。消費税は、所得の低い人ほど実質的な税の負担が重くなる逆進性の高い間接税であることは言うまでもありません。消費税の発信元は財界と言われており、その財界は法人税の引下げを求めています。平成元年の消費税導入時にも、平成9年の5%への引上げ時にも、政府は、福祉のため、高齢化社会のためと言いながら国民に理解を求めましたが、消費税導入後、サラリーマンの医療費の自己負担は1割から3割に、老人医療費の自己負担は月800円から毎回1割又は3割に、国民年金保険料は月7,700円から月1万5,020円に、特別養護老人ホームの待機者は約2万人から約42万人となりました。今回、消費税10%への引上げで約13兆円もの大増税計画であることに加え、年金では今後3年間で総額約2兆円の大幅削減を押し付け、社会保障制度の改悪、年金、医療、各種保険料値上げによる負担増を合わせると、年間約20兆円もの大負担増になります。この間、財政危機の下でも、富裕層や大企業には減税が繰り返されてきました。現在、所得が1億円を超えると、税負担率が減少するという税制になっています。また、株の配当・譲渡所得への課税は、証券優遇税制で20%から10%に半減され、所得税の最高税率も70%から40%に、法人税は43.3%から25.5%に引き下げられています。これらの税率を元に戻すとともに、大型公共工事や軍事費、原発推進予算、政党助成金などを削減に向けて見直し、税の使い方にメスを入れる方向で歳入歳出を改善すれば、消費税に頼ることなく財政危機打開の道が開かれると思います。日本経済にとっても、消費税増税は一層景気を悪化させることにつながります。15年前は、消費税5%への増税と医療費の値上げなどによる約9兆円の負担増で景気をどん底に突き落とし、税収の落ち込みと景気対策のための財政支出で国と地方の長期債務は4年間で約200兆円も増える結果になりました。大企業は、経済の長期低迷と世界経済危機を口実にリストラを進めるなどこの雇用破壊の下で国民所得が大幅に減り、貧困と格差が広がり、消費購買力が低下し内需を冷え込ませるという悪循環が、この20年間に示される日本経済の結果であります。社会保障と税の一体改革と称して、消費税を平成26年に8%、平成27年に10%に増税する計画に対する市長の見解をお尋ねします。2番目に、1月25日に開かれた全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会議で、地方単独事業については、地方単独事業の総合的な整理を踏まえた社会保障給付における国と地方の役割分担に応じた配分を行うこととしています。この地方単独事業の総合的な整理については、一つに、社会保障4分野として、年金、医療、介護、少子化に該当するかどうか。その範囲については、厚生労働省の分析による社会保障4分野をベースとし、予防接種、がん検診、乳幼児健診、老人保護措置費を加えて整理する。二つに、給付に該当するかどうか。受益が直接個人に帰属しない事業を精査するほか、事務費及び事務職員の人件費等を除外する。三つに、制度として確立されたものであるかどうか。標準的な行政水準を超えて行われているサービスを国民全体で負担すべき対象として評価することは必ずしも適当ではないとの見解を示しています。社会保障の財源という口実で増税されようとしている消費税が、単独事業の縮小を迫るものとなる可能性があります。中央の低い水準に対して、地方自治体が住民福祉の向上や、社会保障の充実のために、厳しい財政の中でやりくりしている基礎自治体の上乗せ施策を抑え込もうとしています。引上げ分の地方消費税収の配分の交付基準を検討するとし、国基準に従わせる方向が一層強まることが懸念されます。このような動向について、市長の見解をお聞きします。次に、新年度予算等に関連する地方財政計画についてです。平成24年度地方財政計画は、通常収支分と東日本大震災分の二本立てで構成され、通常収支分は81兆8,647億円、東日本大震災分は2兆4,117億円となり、合計は84兆2,764億円と、前年度比1兆7,710億円、2.1%増加しました。地方税や地方譲与税、地方交付税、臨時財政対策債などの一般財源総額は59兆6,241億円、地方交付税17兆4,545億円と臨時財政対策債6兆1,333億円は合わせて23兆5,878億円となりました。また、地方交付税の上乗せ措置の再編で、今までの地方再生対策費と地域活性化・雇用等対策費を地域経済基盤強化・雇用等対策費として整理・統合し1兆4,950億円が計上され、基準財政需要額の独立費目で算定し市町村分を4,100億円とし、新たに海外競争力強化等が趣旨に加えられておりますが、配分についてどのように算定されているのかお聞きします。2点目に、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区とも関係すると思いますが、地域自主戦略交付金の拡充等に係る平成24年度予算額の6,754億円は、農業・食品産業強化対策整備交付金の一部が新たに対象補助金として活用できることになりましたが、当市は、札幌市などとの特区指定であることから交付金の利用はどのように区分して計上されるのかお聞きします。3点目に、住民生活に光をそそぐ事業については、平成23年度から普通交付税措置となり、平成24年度も継続されていますが、DV対策、児童虐待防止、自殺予防等の弱者対策・自立支援のための児童福祉司、保健師、婦人相談所職員等の充実、知の蓄積等による地域づくりのための図書館職員の充実、消費者行政等で350億円が措置されています。このように、社会的弱者等の自立支援、知の蓄積・連携による地域づくりに関する特別交付税措置もありますが、江別市の政策ではどのような形で活用されているのかお聞きします。4点目に、東日本大震災分の緊急防災・減災事業として6,329億円が計上されていますが、その内訳は、全国防災対策費に係る直轄事業負担金及び補助事業費として4,899億円、地方単独事業費として1,400億円と見込んでいます。江別市において緊急に実施する防災・減災メニューに関する今後の計画をお聞きします。次に、職員定数についてお聞きします。各種のアンケート調査でも、福祉・医療に力を入れてもらいたいとの住民の声が多数あります。福祉や介護、医療関連部署はマンパワーが必要な職種であり、機械で置き換えることが困難であります。住民サービスの向上には、労働者を多数必要としますが、現在の市職員数では限界があります。平成16年の行政改革で、他都市より少ない江別市の職員が国の指導の下で一律4.6%削減されることになりました。現在の職員数は、類似団体の中でもワースト3に位置しています。職員が少ないことで、住民の立場でサービスを提供したくてもできないと悩んでいる職員も多数いるのではないかと思います。例えば、福祉制度を活用するためには、基本的に市民自らが申請しなければなりません。私たち日本共産党議員団には各種の生活相談がありますが、福祉制度自体をよく理解できていない住民も相当数います。江別市の職員数の経過を見ますと、平成17年の医療職を除く職員数845人を起点に、平成22年4月1日までに4.6%削減するとしていた適正化目標値の806人は、平成20年4月1日には802人となり2年も早く達成されました。総務省の市町村の職員数及び平成17年から平成22年における定員管理の数値目標と増減実績で、江別市は、平成17年4月1日現在の医療職等を含む総職員数1,169人から平成22年4月1日には60人削減の1,109人とすることを目標としていましたが、実態は、平成22年4月1日現在で総職員数は1,083人と86人削減され、増減率はマイナス7.4%、進捗率は143.3%となっています。北海道34市の進捗率の平均値は119.2%ですから、その数値を上回る人員が削減されたわけであります。平成20年の総務省の調査による37類似団体の職員数・人件費比較調査では、江別市の普通会計職員数は693人で、住民1,000人当たり5.63人、住民1人当たりの人件費が5万5,300円と35番目になっています。最下位の鳥取県米子市は、類似団体で一番人口が多く14万9,730人で、職員数は786人、住民1,000人に当たり5.25人、住民1人当たりの人件費が5万3,000円です。消防部門が一部事務組合となっており普通会計職員数に含まれていないため単純には比較できませんが、消防職員をカウントすれば数値が相当上がることになります。道内の類似団体である北見市は、人口が12万7,599人で、普通会計職員数は、ここも消防部門が一部事務組合で含まれていませんが966人、小樽市は人口が13万9,712人で、職員数が1,181人です。江別市は、先ほど示したとおり693人ですから全国の類似団体と比較しても253人少ない職員数であります。質問の1点目は、類似団体と比較して、職員数が特に少ない部署はどこになるのでしょうか。2点目に、それを補う非正規職員と言われる臨時・非常勤職員数の配置別部署についてお聞きします。2番目に、職員不足による住民サービスについてお聞きします。高齢者の医療・介護は、施設から在宅へという方向で進められておりますが、高齢者が各種の福祉制度を利用するためには、自ら申請しなければ活用できません。江別市においても一人暮らし世帯が急速に増加し、現在、住民基本台帳上は7,506世帯、世帯全体の15%に達しています。また、弱者と言われる障がい者や病弱な高齢者に対するきめ細かな住民サービス向上のためには、現在の職員数では手が回らない実態であります。市役所から届く書類を見てもよく理解できず、そのままにしている方もいます。本年1月20日に、札幌市白石区のマンションで40歳代の姉妹が遺体で発見されるという事故がありました。妹には知的障がいがあり、生活困窮から電気、ガスは料金未納で止められていました。姉が病死し、妹は衰弱の末に凍死したという痛ましい事故でした。また、釧路市では、高齢者夫婦の世帯で、認知症の夫を介護していた妻が病死した後、夫が周囲に助けを求めることができず凍死したという事故があったとのことです。二つの事故に共通することは、生活保護や福祉制度を活用していなかったことです。白石区の場合は、生活保護の相談に3回も行っているとのことであります。厚生労働省の指導もあり、生活保護受給者を抑制する方向が強まる中、自立支援という就労強化策もその一つであり、65歳以下の人たちには申請以前の相談として担当者からのアドバイスが中心の窓口対応になっているのではないでしょうか。医療や介護、障がい者福祉は、国の政策で施設から在宅へという方向性となり、地域に病弱な高齢者や障がい者世帯が増えています。直接住民と接する身近な自治体が弱者と言われる住民に対して責任を負うには、きめ細かな情報発信と生活実態を把握する体制、民間団体を含むネットワークが必要であり、地域包括支援センターや民生委員、福祉関係諸団体等との協働で、SOSを発している住民を支える仕組みを構築しなければなりません。その核になるのは行政であり、コーディネーター的な役割を果たす福祉職員です。貧困格差が大きくなり、生活保護受給者の4倍から5倍の生活困窮者世帯がいると言われる中、ケースワーカーをはじめとした福祉関係職員が少なく、生活困窮者の立場でのきめ細かな対応や一人暮らしの病弱な高齢者、老老介護世帯、障がい者等のサービス向上にも、現在の職員数では対応が困難であると思います。1点目に、生活保護の相談をしながら申請に至らなかった人、生活保護を廃止した人の生活実態の追跡調査、障害者手帳や療育手帳、要介護認定を受けながら福祉・介護サービスを利用していない人について実態調査を行うなど対応が求められますが、どのような対策を考えているのかお尋ねします。2点目に、ライフラインである水道・電気・ガスの供給が停止された世帯を把握するシステムを構築するなど民間企業等と協力することも必要であると思いますが、いかがなものかお尋ねします。3点目に、住民サービスの向上につながる人員を確保し、生活再建のための社会保障・福祉制度の案内や相談活動をする職員を増員すべきと考えますが、いかがなものかお尋ねします。次に、江別の顔づくり事業について質問いたします。歴史に学び、過去の論議を参考にして、市民のより良い生活を目指すのが私たち議員の仕事だと思います。江別の顔づくり事業は、平成7年から平成16年の江別市新総合計画後期基本計画えべつ21、15万人都市プランの五つの題目である、江別の顔づくり事業、新・都市文化の創造、高度情報都市の推進、活力ある産業振興、ニュータウン構想の推進の一つに掲げられていました。江別の顔づくり事業の説明には、江別市は、都市施設や都市機能がそれぞれの地域にバランス良く配置され、地域の特性として機能していることから、都心が単心型同心円として構築されるのではなく、統合化・分散化・個性化しつつ、地域の魅力づくりが営まれる、いわゆる分散集中系を基本とした多核型連携構造とし、新しい都市軸として南北軸、3地区連携軸、産業軸、研究学園軸など複合的な都市軸の概念を導入し、都市機能の有機的結合を図りながら、新しい都心づくりをすることが効果的であると判断されます。したがって、江別の顔づくり事業は、これらの要素を十分考慮し、客観的条件と今後の発展動向を踏まえた豊かな江別市の象徴的イメージづくりを合わせたものとなりますと記載されています。その後1年早めて、第5次江別市総合計画が平成16年から平成25年までの10年間を期間として策定され、現在は、平成26年からの10か年の総合計画の策定に取り掛かっているところです。新10か年総合計画の特徴は、市民意識調査や市民組織の提案をはじめ、全戸を対象としたパブリックコメントの実施、また、施策の点検・評価を市民と共に行い、効果や達成度の点検など市民参加の方向でまちづくりを進めていくことを掲げています。そこで、質問の1番目に、これらの計画で基本となる将来人口とまちづくりについてお聞きします。えべつ21、15万人都市プランにある人口増加策としてのニュータウン構想が破綻していることについてです。このときの将来人口を15万人以上とし、中間年の平成11年には12万7,000人、終了年の平成16年に15万人以上を目標としていましたが、実績は中間年で12万1,512人、終了年で12万4,051人と大きな狂いが出てきました。それでも、この10年間では平成13年のみが前年比0.7%減少したものの、それ以外の年は平均して1,000人前後増加していました。しかし、平成16年からスタートした第5次江別市総合計画以降の将来人口は、前の計画を大幅に修正し、平成22年には13万647人、平成25年に13万2,234人と想定しました。今後も少子高齢化が進み、江別の顔づくり事業の終了予定である平成37年には、75歳以上の後期高齢者人口がゼロ歳から14歳までの年少人口を上回と想定されています。この人口推計も平成16年と比べて、平成24年1月1日の人口は12万1,526人と計画より1万2,000人の減少であります。今後も、右肩上がりの経済成長は期待できない社会経済情勢が続くことが予測されます。国立社会保障・人口問題研究所によると、平成47年時点の江別市の人口は10万7,283人と予測されており、65歳以上の人口比率は36.2%、実数では3万8,814人と3人に1人以上になり、10人に1人が85歳以上という年齢構造になるとのことであります。まちづくりの基礎である総合計画を策定する上では、将来人口をどう推計するかがポイントであります。第5次江別市総合計画の終了年には13万2,234人としていますが、既に1万人以上の開きがあります。この想定人口は目標人口でなく計画基準人口として設定し、個別の事業計画人口は、この基準人口を基礎に弾力的に修正を行うとしています。コーホート要因法などによる科学的分析に基づく将来人口推計でも、平成47年には当初計画していた15万人が3分の2になります。このことからも、弾力的に修正を行うとした第5次江別市総合計画の立場で、江別の顔づくり事業も鉄南地域等の開発などを縮小・見直しすべきと思いますが、市長の見解をお聞きします。2番目に、住民参加のまちづくりについてお聞きします。現在の総合計画の将来都市像である基本政策7本の中には、市民協働によるまちづくりが掲げられています。計画実現に向けての策定方針には、市民参加により計画、策定過程の情報を提供する計画、分かりやすい計画づくり、専門学識者の点検による計画づくりと四つの柱で策定しました。従来、行政主導で計画素案を策定してきましたが、計画段階から市民参加を進めることは、民主的な方向で実施することにつながると評価するものです。それらが発展し、平成21年7月に江別市自治基本条例が公布されましたが、これは、江別市の各種条例の中で最も重要な条例として位置付けられています。第5章の行政運営には、市は、総合計画が社会の変化に対応できるよう検討を加え、必要に応じて見直しを行うものとする。第7章の市民参加・協働の推進には、市は、まちづくりへの市民参加を推進するため、制度の充実に努めるものとする。市は、政策の立案、実施及び評価の各段階における市民参加を推進し、市民の意見が適切に反映されるよう努めなければならない。市長等は、広く市民の意見を聴き、その意見を反映させるための仕組みづくりに努めなければならないとまちづくりについて市民参加の環境整備をうたっています。この条例が江別の顔づくり事業に真に生かされ運営されているとは思えません。本年1月31日に開催された北海道都市計画審議会での都市計画審議委員からの発言でも、それは明らかになっていると思います。このことに対する市長の見解をお聞きするとともに、今後の進め方についてもお尋ねします。次に、自治体公契約条例と入札改革についてです。この条例は、市が発注する公共工事や業務委託に従事する労働者の賃金を生活ができてその仕事にふさわしい水準にしようとするものです。千葉県野田市の根本市長は、昨年6月に開催された公契約条例を目指す東京都多摩市のシンポジウムで、公共投資の急速な減少に伴い価格競争が激化し、そのしわ寄せが二省単価の推移を見ても分かるように建設労働者の賃金に影響を与え、過去10年間で3割もの下落を引き起こしている。業務委託等は、無駄を省いていくという行政改革と規制緩和とがあいまって、従来、行政が直接行ってきた業務の多くを委託、指定管理という形で民間が担うことになった。財政改革の視点が強く出た結果、多くの現場でいわゆるワーキングプアという問題が発生してきたとし、公契約に係る業務の質の確保及び公契約の社会的価値の向上を図るため、公契約業務に従事する労働者に支払うべき賃金の最低基準を受注者に義務付けたと述べています。本来、このようなことは国において法整備すべきでありますが、厚生労働省は全国の推進・検討経過などについて調査を開始し、国土交通省は建設産業の再生と発展のための方策2011を発表しております。野田市の根本市長は、まず、地方が動くことにより国を動かすことができればと言われており、地方自治体の動向に注目しています。三好市長の公契約に対する見解をお聞きします。2点目に、契約の方法として行われる入札で、一般競争入札を原則としながら、資力、信用力、技術力、実績等を理由に指名競争入札や随意契約の方法が多く採用されています。江別市では、総合評価落札方式を試行的に実施しています。詳細は、実施する工事ごとに設定する落札者決定基準で定めるとしています。この落札者決定基準の内容についてお聞きします。

質問 森好勇

もう一行で終わります。3点目に、最低制限価格制度における最低制限価格は予定価格の70%から90%の間で設定されています。平成14年3月の地方自治法施行令改正により、労務提供型の委託契約にも最低制限価格制度が適用できるようになりました。 労働集約型の業務の場合、人件費を確保するためにも、最低制限価格、予定価格を引き上げる必要があるのではないかと考えますがいかがなものかお尋ねします。通告時間を超過したことをお詫び申し上げます。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

森好議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、私の政治姿勢に関連しまして、社会保障と税の一体改革についてでありますが、我が国の社会保障制度は現役世代が高齢者を支える仕組みであることから、本格的な少子高齢、人口減少社会の到来によって、現在の社会保障システムが対応できていないものと認識しております。また、これまで国や地方の負担によって築き上げられてきた支え合う仕組みづくりを維持し、日本のどこに住んでいても同じように社会保障を受けて安心して暮らすことができるようにするためには、社会保障と税の一体改革を進める必要があるものと認識しております。そういった状況の下では、消費税のみの論議ではなく、幅広く将来にわたって社会保障制度を維持するための論議が必要であり、それに対する十分な説明をもって国民的な合意と理解を得る必要があると考えております。次に、地方消費税の交付基準について、単独事業の縮小につながるのではという懸念に対してでありますが、今回の消費税の配分に当たって、地方単独事業の認識に関しては、地方六団体が社会保障における地方が果たしている役割を十分に踏まえるよう要請し、結果として基礎自治体重視の考え方が示され、地方単独事業の実情が一定程度評価されたものと理解しているところであります。その結果、地方に配分される消費税は1.54%と合意されたものでありますが、地方消費税の配分だけではなく、地方の実情に合わせた単独事業を行う財源の確保がなされることが重要でありますので、今後とも地方財政の充実に関して、北海道市長会等を通じて国に要請してまいりたいと考えております。次に、新年度予算等に関連しまして、地方財政計画に示された地方交付税のうち新たに措置される海外競争力強化等対策経費の配分に関してでありますが、新年度においては、地域経済・雇用対策費として、歴史的な円高等を踏まえ、海外競争力強化をはじめ地域経済の活性化や雇用機会の創出を図るとともに、高齢者の生活支援など住民のニーズに適切に対応した行政サービスを展開するための経費として、市町村分で約4,100億円を措置するなど総額で約1兆4,950億円が措置される予定であります。しかしながら、これは前年度に総額1兆5,000億円で措置されていた地方再生対策費と地域活性化・雇用等対策費を整理統合して措置されたものであり、配分総額が増えていないことを考えますと大幅な増額は期待できないところでありますが、いずれにいたしましても、具体的な配分額は、地方交付税の算定が行われるまで判明しないところであります。次に、地域自主戦略交付金についてでありますが、この交付金は国から地方へのひも付き補助金を廃止し、地方が自由に使える一括交付金とするため創設された制度であります。この交付金は、平成23年度は都道府県のみの交付であり、平成24年度は政令指定都市まで拡大されたものでありますが、その対象事業の一つとして、ご質問の農業・食品産業強化対策整備交付金が含まれる予定となっているものであります。しかしながら、江別市は、札幌市と同一エリアで特区指定がなされておりますが、政令指定都市ではございませんので、交付金の対象とはならないところでございます。江別市においては、これらの交付金ではなく関係省庁の既存の補助金を活用して事業の推進を図ってまいりたいと考えております。次に、住民生活に光をそそぐ事業について、普通交付税措置となったことによる江別市の活用状況でありますが、市では、平成22年度に住民生活に光をそそぐ交付金を活用して地域活性化基金を造成し、平成23年度と平成24年度にわたり学校図書館の司書派遣事業などに活用しているところであります。そこで、このたびの普通交付税で措置された財源については、独自事業として従前から行っている児童の養育等に関する家庭児童相談事業や乳幼児の虐待防止相談支援事業などの財源の一部として活用しているところであります。次に、緊急防災・減災事業に関連しまして、江別市の今後の計画でありますが、昨年9月から行った避難所運営訓練や防災訓練などの評価を踏まえ、災害時の拠点施設及び消防分団庁舎、収容避難所等における非常時の電源確保が重要と判断いたしましたことから、平成24年度と平成25年度の2か年で非常用の発電機を購入し、配置する予定としております。今後も、緊急性や必要性を踏まえた上で、防災対策・減災対策事業を随時検討し、制度の活用を図ってまいりたいと考えております。次に、江別の顔づくり事業についてでありますが、当該事業は、平成7年の江別市総合計画後期基本計画の重要な施策として位置付けられ、その後、人口減少や少子高齢化、景気の低迷などの社会経済情勢の大きな変化の中、平成16年に策定された第5次江別市総合計画では、人口増加の鈍化傾向を考慮し、平成25年の人口を13万2,000人と想定しております。また、この総合計画では、環境と調和する都市の構築や、拡大型から集約型の土地利用へ軸足を移し、誰もが快適性を感じる人中心の基盤整備を進め、特に、駅周辺の機能的で魅力的なまちづくりなどがうたわれていることから、これら施策の実現のため、江別の顔づくり事業の基本計画では、南北市街地の一体化によるコンパクトな市街地形成と都市機能の充実による中心市街地の活性化、歩いて暮らせるまちづくりを目指しているところであります。いずれにいたしましても、野幌駅周辺を中心とした江別の顔づくり事業は、高齢化や人口減少にも対応した事業であり、着実に進めてまいりたいと考えております。次に、住民参加についてでありますが、今回、土地区画整理事業における駅前広場の安全な動線確保のための出入口や施工行程などの変更について3回の住民説明会を行い、事業計画の認(・)可(・)変更の手続を進めたところであります。本年1月31日に開催されました北海道都市計画審議会では、関係者から提出された当該事業計画に対する反対意見について審議されており、既に審議会の詳細な内容が公開されておりますが、市の手続の妥当性や施設の利便性について一定の理解をいただき、反対意見は採択すべきではないとの結審がなされ、北海道知事より事業計画変更の認(・)可(・)を受けたところであります。江別の顔づくり事業につきましては、平成7年の総合計画に位置付けてから、10年の歳月を掛け、意見交換会や説明会、各種協議会などを通じ、市民の皆様の参加をいただきながら合意形成に努め、基本構想、基本計画を策定してまいりました。また、一昨年には、事業の実施に向け、地域自治会や商工団体など市民各層への説明会を開催したほか、昨年4月からは各種相談を行う現地相談窓口を設けるなど事業PRや説明に努めてきたところでございます。今後におきましては、より具体の事業が進められることになりますので、引き続き丁寧な説明に努め、事業の着実な推進に努めてまいりたいと考えております。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私からの答弁は以上でございますが、その他の質問につきましては、総務部長外をもって答弁いたします。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

答弁 総務部長 斎藤嘉孝(総務部長は2012年3月まで)

私から職員定数及び契約・入札に関してご答弁申し上げます。まず、職員定数に係る類似団体との比較についてでありますが、お尋ねのとおり、類似団体とは、総務省が人口規模や産業構造が類似している地方自治体をグループ分けしたもので、その数値はホームページ等で公表されております。本市は、産業構造が同じで人口10万人以上15万人未満の全国43市の中に区分されており、道内では小樽市や北見市が含まれております。本市の定員管理につきましては、これまで3次にわたる計画を策定し、事務事業の見直しやIT化の推進を含め行政需要の複雑化・多様化に伴う職員の増加要素を吸収しながら行政サービスの維持向上に努めてまいりました。総務省より公表されている数値につきましては、地方自治法によって定められた歳出区分に従い算出した参考指標であり、合併など各自治体によって異なる個別の事情までは考慮されておらず、行政サービスの提供の方法等も地域の実情によって多様でありますことから、この指標のみをもって類似団体と比較することは適当ではないと考えております。いずれにいたしましても、対人口比で見ますと、江別市の職員数は少ない状況となっておりますが、仕事の性質や業務内容を見極めながら、適宜、臨時・非常勤職員を配置するなど行政サービスに影響が生じないよう努めております。今後におきましても、業務量に応じた人的資源の効率的な配分に努めるとともに、それぞれの時代の変化に的確に対応した定員管理を行ってまいりたいと考えております。次に、契約・入札に関して、まず、公契約条例につきましては、千葉県野田市や神奈川県川崎市で既に施行されており、また東京都多摩市や神奈川県相模原市でも今年の4月から施行の予定で、札幌市も現在条例が議会に提案されていると伺っております。公契約条例の目的とするところは、市が発注する工事、製造その他の請負等の公契約における業務に従事する労働者の適正な労働環境の確保、公共工事や公共サービスの質的向上、さらには地域経済及び地域社会の活性化等に寄与することであります。また、既に条例を制定している市では、委託業務における賃金引上げ効果などもありましたが、対象工事等が一定規模以上の金額の工事や委託業務に限られていることから、条例制定による波及効果が限定的となることや、条例の実効性を担保するために適正な賃金の支払等を確認する事務作業量の増大に伴う人員体制の確立といった課題などもあると承知しております。江別市におきましては、昨年8月から、江別市発注の公共工事の適正な施工の確保についてと題する総務部長はじめ関係4部長連名の文書を受注業者に対して交付し、市が発注する公共工事の施工に当たり、地域経済の活性化に寄与するべく、地元業者、地元資材の積極的活用、地元労働者の雇用の安定と就労機会の促進、適正な賃金の支払など公共工事の適正な施工を要請してきております。また、契約書におきましても、労働基準法、最低賃金法その他労働基準関係法令を順守する旨の条項を明記するようにしたほか、昨年10月からは、土木・建築工事における最低制限価格制度の試行導入も実施してきたところであります。市が発注する公契約におきましては、入札や契約の過程で透明性、競争性や公平性が確保され、適正な価格による受注及び適正な契約の履行がなされるべきものと考えておりますことから、公契約に係る業務に従事する労働者の適正な労働環境等が確保されるよう、公契約条例を含めて実効性のある入札・契約制度や仕組みなどについて更に研究してまいりたいと考えております。次に、総合評価落札方式による入札につきましては、市では平成22年度より試行的に導入しており、今年度までに3件実施しております。この入札方式は、公共工事の品質確保の促進に関する法律の施行に伴い、現在、国や北海道、各自治体におきましても試行的に実施されているものでありまして、単に入札価格だけで落札業者を決定するのではなく、価格以外の企業の施工能力や配置予定技術者、地域貢献度などといった評価基準を定めて総合的に評価して落札業者を決定するものです。江別市の落札者決定基準におきましては、企業の施工能力として、過去における同種工事成績の平均点や施工実績、ISO取得の有無、また、配置予定技術者として主任技術者の資格や実績の有無、さらに、地域貢献度として本店・支店の所在地、市との防災協定締結や水防計画への協力の有無、除排雪業務の受注実績の有無、ボランティア活動の実績の有無につきまして、それぞれ点数を付け総合的に評価して落札業者を決定することとしているものです。次に、委託業務における最低制限価格等の引上げについてでありますが、業務の委託等の場合における委託業務の積算に当たりまして、業務に従事する労働者の適正な労働条件や賃金を確保することは重要であると認識しており、業務委託に当たっては業務内容等に応じた賃金単価により積算を行い、予定価格の設定をしているところであります。また、現行制度上も、必要に応じて工事以外の請負業務におきましても最低制限価格を設定できることになっております。いずれにいたしましても、市が締結する委託・役務契約におきましては、労働基準法や最低賃金法など労働関係諸法規を順守する旨の条項も明記されており、業務に従事する労働者の適正な労働条件等が確保されているものと判断しておりますので、市としましては、今後も引き続き労働関係諸法規等の適正な運用について指導を行ってまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 健康福祉部長 山田宗親(健康福祉部長は2014年3月まで)

私から福祉関連部署の職員確保についてご答弁申し上げます。まず、住民サービスの向上に係る生活実態調査についてでございますが、札幌市において発生した事案を踏まえ、知的障がい者で療育手帳をお持ちの方966人のうち、現に福祉サービスなどを利用している方、身内の方と同居している方などを除きました40人を調査対象といたしまして、電話、文書及び訪問により全員の生活実態調査が終了し、問題となるケースはないことを確認しております。また、住民登録などにより身内の方と同居が確認できている方につきましても、調査を行うよう現在その準備を進めているところであります。今後とも、民生委員・児童委員、地域包括支援センターや江別市社会福祉協議会などの関係福祉団体と連携を強化することで福祉サービスを必要とする方を把握し、関係する窓口につなげられるよう努めてまいります。次に、水道、電気、ガスなどの供給停止世帯の把握についてでございますが、平成24年2月23日付けで厚生労働省より事業者と福祉関係部局との連携がより円滑に行われるようにするための方策について検討している旨の通知がありました。また、北海道においても、関係事業者と市町村とが情報を共有できる仕組みについて検討しておりますことから、その結果を踏まえ対応してまいります。なお、水道事業につきましては、これまでも関係課と相互に連携して情報共有を行っておりますが、より効果的な方法について今後検討してまいります。次に、福祉関係職員の増員についてでございますが、福祉・医療に係る新制度の開始や既存制度の改正及び業務量の増加を踏まえ、福祉行政サービスの水準を低下させないよう、その時々の業務量に応じた人的資源の効率的な配分を行ってまいりました。議員の質問にございます福祉関係職員につきましては、平成22年度に生活保護受給世帯の増加によりケースワーカーを増員しており、今後とも健康福祉部の業務全体を見据えた上で人員の確保に努めてまいります。なお、福祉に関する総合案内などの職員につきましては、研修などによる職員のスキル・アップ等により対応してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

再質問 森好勇

それでは、2回目の質問をさせていただきます。最初に、職員定数についてです。総務省が公表している類似団体の数値のみをもって比較することは適当でないと答弁されていますが、幼稚園等を公立で運営している自治体は幼稚園の先生分が増えるわけですから、その部分については私も分かります。しかし、地方自治体によって行政手法が180度変わるわけではないので、一定の指標にはなると思います。いろいろなデータを見ても、江別市の職員数は人口比でも極端に少ない実態であります。特に少ないのが総務部門で、類似団体が181人であるのに対して、江別市は108人と73人少なく、同じく教育委員会は、152人に対して107人と45人、民生部門は、161人に対して123人と38人も少ない現状であります。特に、自治体の基本的な役割である福祉の向上を担う民生部門は、先ほど言ったように45人、率で約25%少ないということになります。先ほど述べたように、今後、江別市の高齢化率は急速に進みますし、高齢者や障がい者の一人暮らし世帯が増加しているほか、老老介護の実態や生活困窮者世帯の状況等からも、訪問活動など各団体を調整するコーディネーターを配置することが必要であります。それが市の福祉職員であったりするわけですから、経験豊かな再任用職員など能力ある方々がこういった役割を果たすのがいいのではないかと思いますが、このような人的財産を大いに活用して福祉職場の職員を増員することについて、いかがなものかお伺いします。二つ目に、江別の顔づくり事業についてです。先ほどの市長の答弁では、北海道都市計画審議会において認可されたと順調のようですが、49ページにわたる議事録を私も開いてみましたが、いろいろな発言がされています。本年1月31日開催された北海道都市計画審議会での都市計画審議委員の発言では、事業を進めるのに市民との対話が不足している、協働のまちづくりの観点から後世に悔いを残す。また、市民に対し江別市は誠実さを欠いている。市と市民に信頼関係がなければ、まちづくりはうまくいくわけがない。6年前の北海道都市計画審議会では、付帯意見、市民との話合いを十分行うとあったにもかかわらず、今回また市民から意見が上がってきているのは問題だ。江別市の姿勢には問題があるなどの意見が出されています。私は、本当に住民参加と言うのであれば、このような意見を尊重しなければならないと思います。また、歩いて暮らせるまちづくりを目指しているとのことですが、まちづくりの重要なポイントは将来人口の推計や年齢構成をしっかり押さえることであります。 江別市は、将来推計人口のことを計画基準人口としてより現実な方向で定め、その計画基準人口に基づいていろいろなまちづくりを計画し、弾力的に修正していくということですが、私は、今後も人口減少は避けられないと思います。魅力ある江別市、住み続けたいと思える江別市を目指し、他地区からの転入が増えるよういろいろ手を打っていますが、これらは他の自治体でも行っていることであり、それほど計画基準人口を増やすことはできないと思います。今後も人口は減少していくと思いますが、江別の顔づくり事業終了時の平成37年とその10年後の平成47年の計画基準人口の試算があればお聞きします。次に、歩いて暮らせるまちづくりについてです。昨年、経済建設常任委員会の先進地行政調査で愛知県犬山市を視察してきました。犬山市は、名古屋市まで電車で25分、国宝犬山城のある観光都市でもあります。同市では、都市計画に基づく道路拡幅が決定されていましたが、行政や住民、商店街が一丸となり、江戸時代の風情漂う歴史的町並みを保存するには、道路拡幅は好ましくないとしてストップさせたとのことです。第5次犬山市総合計画の将来都市像は、歩いて暮らせるまち・歩いて巡るまちを基本にしています。そのための具体的な施策としては、車中心ではなく、徒歩や自転車でも利用しやすい商業機能等の立地促進、観光客に人気の城下町地区における歩行空間の整備、周辺部での駐車場設置の検討、地区内への自動車交通の過度な進入の抑制、様々な施設をつなぐ歩行者ネットワークの形成があり、これらの実現に向けて計画段階から住民と行政が協働して進めることを目標としています。犬山市だけではなく全国的にも、商業活性化に当たっては、道路拡幅ではなく車両規制などをして、高齢者・子供・幼児・障がい者にとって安全・安心な歩行者優先の道路整備を目指しています。江別の顔づくり事業の最終年である平成37年には高齢者比率が約36%となります。この試算には大学生が含まれているため、大学生を除くと40%を超え、3人に1人以上が高齢者になると予測され、移動手段もマイカーから公共交通機関になると思います。歩いて暮らせるまちづくりや商業活性化を目指すのであれば、車中心の駅環状道路や野幌駅南通り、8丁目通りの拡幅について将来を見据えて再検討する余地はないのかお聞きします。次に、住民参加のまちづくりについてですが、市長の市政執行方針では、基本姿勢の第一に市民協働の推進を掲げています。市民一人ひとりが自治の主役として市政に関する情報を共有し、自らの責任において主体的に考え、積極的にまちづくりに参加及び協働しながら、より良いまちづくりを推進することが市民自治の基本理念とし、市民が真ん中のまち江別を目指すと述べられています。これらの表現については評価するものですが、江別の顔づくり事業の進め方は、仏つくって魂入れずの状況になってはいないかと思います。この事業は、江別の顔づくり事業であり、野幌の顔づくりではないはずです。これまで数多くの説明会を開催していますが、地権者、自治会幹部、商工団体が中心で全市民が対象にはなっていません。江別の顔づくり事業と言うならば、全市民を対象とするべきです。鉄道高架事業や中原通りから新栄通りまでの開通されるなど一つの節目であるこの時期にこそ、住民との意見交換会等を実施すべきと考えますが、いかがなものかお伺いします。三つ目に、公契約条例についてです。先ほどは、千葉県の野田市長の話をしましたが、札幌市では、上田市長があるシンポジウムで、公契約条例の制定を目指す背景には、公共投資は今から10年前には約1,530億円あったが、平成23年には約736億円と半減し、業者間の競争が激しく低価格入札が多く見受けられる。そのため、受注者等においては人件費の削減が迫られ、その結果、賃金は低下し、積算単価以下で働いている人が6割に上るなど労動環境が悪化しつつある。これらにより、労働者の意欲低下が懸念され、ひいては事業の品質低下を招くおそれがある。さらに、低賃金によって技能や経験を有する人材の確保や育成が困難となり、事業の継続や地域経済の健全な発展が阻害されることが危惧されている。税金を原資としている市が発注する事業については、労働者の適正な労働環境の確保を通じて事業の品質確保を図っていくことが必要であり、設定賃金は、工事関係では公共工事設計労務単価、業務関係では建築保全業務労務単価を基準とし、指定管理では市の現業職員の初任給とする内容になっているとお話しされていました。先ほどの答弁では、条例制定による波及効果が限定的であるとのことですが、例えば、15万人都市の野田市では、平成22年度の適用労働者数は、業務委託が221人、工事が8件の現場で11職種208人、指定管理者が56人の合計485人とのことです。工事では、設計労務単価の90%以上支払われた者が73%、80%から90%支払われた者が27%、80%未満の労働者はゼロであったとの結果です。せっかく、昨年、関係4部長連名で受注業者に対して江別市発注の公共工事の適正な施工の確保についてという文書を交付しているわけですから、言いっ放しではなく、その趣旨を継承するようなシステムをつくり、点検もしていかなければならないと思っております。そういう点でも、私は、きちんと人員配置をすべきだと思いますが、地元労働者の雇用、適正な賃金などについて、点検するよう努力していただきたいと思っております。次に、総合評価落札方式についてです。道内でも帯広市や旭川市などで対応されていますが、公契約条例は受注する企業、業界、業者にとっても業者の魅力向上や人材確保、技術の継承につながり、地域経済の活性化にもなると思います。札幌市では業界団体が反対姿勢を示し、札幌建設業協会の幹部の方は入札予定価格の引上げと最低制限価格の見直しこそが優先されるべきとしています。私は、公契約が先か入札制度が先かではなく、同時並行的にやっていかなければならないと思います。予定価格は入札の上限であり、設計金額よりやや低めに設定すると言われていますが、江別市の場合は設計金額と予定価格の関係についてどのようになっているのかお聞きしたいと思います。次に、委託業務の最低制限価格については、労働基準法や最低賃金法等を順守することを契約書に明記し、労働条件等は確保されているとのことですが、北海道の最低賃金は時給705円であり、この基準は単身者向けに算出された最低ラインです。1日8時間、月20日働いても11万2,800円です。生活保護基準の母子世帯で母親が30歳、子供が9歳と3歳の場合は約14万円支給されます。現在の最低賃金では、ワーキングプアを生み出してしまいます。このようなことを考慮し、公的な労働に従事する人たちからワーキングプアを生み出さないような仕組みをつくらなければいけないと思いますが、江別市が委託している清掃業務に従事する労働者の積算単価についてお聞きします。最後に要望です。地方財政計画についてですが、平成24年度の地方財政計画を見ると、一般財源がなくても防災や減災事業はできるわけです。特に公共施設等の耐震化問題などには、地方債で100%充当してよいとされ、さらには、補助事業について元利償還金の80%が地方交付税措置されるということで、一般財源がなくても有効に利用できる防災減災事業があるわけですから、災害に強いまちを目指し、このような部分も活用していただきたいと思います。2回目の質問、要望を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

森好議員の再質問にお答え申し上げます。私から江別の顔づくり事業に関連しましてお答え申し上げます。まず、江別市の人口推計に係る平成47年の試算についてですが、現在のところ、公式の試算はありません。市では、平成21年策定の江別市総合計画後期基本計画の中で、平成25年の人口推計を約13万2,000人とし、それを将来の推定人口としまして、国立社会保障・人口問題研究所などで様々な推計もあり、先ほどの森好議員の質問にあった数字ということになろうかと思います。しかしながら、市といたしましては、今後、人口問題よりもご指摘のとおり高齢化が一番大きな問題であろうと思っております。高齢化に対応したまちづくりをどう進めていくかということで、当然、車社会から人中心の社会になるということも今後の流れであろうと思っております。人口減少と高齢化が進むことはやむを得ない方向であると思いますが、その進み方が少しでも遅くなるような施策があるのではないかと考えておりまして、子育てを中心とした各種対策、さらには、雇用を生むような企業誘致を進め、雇用が生まれますと当然人口が増えるという形にもなりますのでそういった流れで少しでも人口が減らないまちづくりの施策をこれから皆様方の協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。次に、車中心の考え方から人中心の考え方に替えるべきではないかということでありますが、全く私も同感であります。今回の江別の顔づくり事業の中にも街路事業がありますが、これは道路拡幅ではなく歩道を拡幅するものであります。 したがって、歩いて暮らせるまちづくりを進め、また、駅前については環境に配慮したまちづくりを進めようということで野幌駅北口広場へ地中熱ヒートポンプでのロードヒーティングを設置するなど、極力冬場でも歩けるようなまちづくりを進めてまいりたいと考えております。そのためには、商業、交通、さらには居住といったものを地域に機能的に配置し、歩いて暮らせるまちにするということを基本に今後とも整備していきたいと考えております。次に、説明会に関連してでございますが、これまでも都市計画決定に至る各段階で実施し、市民の皆様の合意形成に努め、全体の計画を作成してきたところであり、現在は、個別、具体の事業が進められておりますことから、地域の皆様に各事業の進め方について具体的な説明会を行っております。また、先ほども申し上げましたけれども、地域での様々な照会に対応するため現地に相談窓口も設置しております。さらに、昨年の高架開業時には、地元協議会で開催しました駅から始まるまちづくりと題してシンポジウムを開いて、会場に入り切れないくらい多くの市民の皆様に参加をいただいたところでございます。今後におきましても、江別の顔づくり事業のPRや進捗状況などを広く市民の皆様へお知らせしてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 総務部長 斎藤嘉孝(総務部長は2012年3月まで)

私から職員定数と契約・入札に係る再質問にご答弁いたします。まず、職員定数に関してでございますが、地方自治体ごとに人口や地勢条件、 経済・財政状況等の社会経済条件、地域住民の行政に対する行政需要などが多様であるため、各自治体の職員数を画一的に定めることは困難であります。本市職員の配置につきましては、これまでも、毎年、部署ごとにヒアリングを重ねながら業務量を把握し、職員配置運用計画を定めて、適正かつ必要な人員を配置しております。そうしたことから、ご質問の民生部門である本市の健康福祉部の職員数は、平成17年度以降、全体の職員数が減少する中にあっても、行政需要に応じて増員している状況にございます。今後におきましても、時代における複雑多岐な行政需要を的確に捉えながら、知識と経験を有する職員の活用などを含め、適正に対応してまいりたいと考えております。次に、雇用者の適正な賃金などについて検証しているかという点についてですが、最低賃金法や労働基準法など労働関係諸法規に基づく監督などは、国の労働基準監督署において行われるべきものであり、市としましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、昨年8月から、江別市発注の公共工事の適正な施工の確保に関する関係4部長連名の文書を受注業者に交付し、地元労働者の雇用の安定と就労機会の促進、適正な賃金の支払などを要請してきております。さらに、地元の建設業協会をはじめとする関係団体にも同様の要請を行ってきたところであり、今後とも重ねて関係団体や受注業者に対して労働者の適正な労働条件の確保等について要請を行ってまいりたいと考えております。次に、総合評価落札方式についてでございます。設計金額と予定価格との関係でありますが、工事等の設計に当たりましては、国が定める公共工事設計労務単価等に基づく積算により設計金額を定め、当該金額をもって予定価格として設定しているところであります。また、清掃業務に従事する労働者の積算単価でありますが、委託料の積算に当たりましては、最低賃金法など法制度の趣旨を念頭に置いた賃金単価により積算を行っているところであります。私からは以上でございます。

答弁 健康福祉部長 山田宗親(健康福祉部長は2014年3月まで)

私から経験豊かな再任用職員など人的財産を大いに活用すべきでないかとの再質問にご答弁申し上げます。先ほどもご答弁申し上げましたとおり、福祉事業全般についての研修などにより、関係する職員のスキル・アップを図ることで、福祉関連部門の職員としての調整能力などを身に付けられるよう、今後とも取り組みを進めてまいります。私からは以上でございます。

再質問 森好勇

最後になりましたので、手短にさせていただきたいと思います。一つ要望として、民生部門は、この10年間で10名ほど増やしていると思います。しかし、元々の人数が少ないわけです。介護保険課は、正職員よりも非常勤職員の方が多いのではないかと思います。そのようなことを踏まえて、今後、増員の計画を強く進めていただきたいと思っております。江別市職員の病気休暇の日数は、年間平均で10.2日ということです。一方、小樽市は7.3日ということです。この数字が仕事のストレスからくるものなのか、長時間労働からくるものなのかはよく分かりませんが、何らかの要因として、職員が少ない中での過労や精神的なものを含んでこのような結果になっているのではないかと思います。年次休暇の消化率についても、小樽市は年間で11.4日、江別市は9.8日となっています。このように、各市の人員不足の結果がデータとして出ているのではないかと思います。江別市の時間外勤務手当は平成21年度が年間1人当たり約45万円、平成22年度は約48万円ということで、これだけ残業をしているわけです。時給を3,000円とすると、時間外勤務が160時間になります。これは平均値であり、実際には総務関係の部署が一番多いと思います。特に、職員の管理監督をする職員課、職員の模範となるべきところが一番多いと思います。先ほど、総務省の比較は余り当てにならないという答弁でしたが、このようなデータを見ただけでも江別市の職員数は少ないということが分かると思います。少ない職員の中で効率的に仕事をして頑張ってもらっている、それぞれの職責を果たしてもらっている、財政と相談しながら可能な限り計画的に増員したいというような答弁を期待していたのですが、相当な違いがありました。是非とも職員の増員を進めるよう今後ともお願いしたいと思います。二つ目に質問です。江別の顔づくり事業に関して歩道の幅を広げるということですが、過去に8丁目通りには、現在条丁目地区にある流雪溝の設置も検討されたことがあります。今回、ロードヒーティングの設置ということで3億7,000万円くらいの予算を計上しています。そうであれば、8丁目通りの歩道の幅を広げなくても、ロードヒーティングにした方が喜ばれるような気がします。北海道都市計画審議会の学識経験者で、江別市の大学に勤務したことのある地域経済の専門家の発言では、1980年代頃はどちらかと言えば、やっぱりどこかに核をつくった都市でなければならず、自立都市を目指す場合にはどうしても核が必要だというふうに思ってきたのです。ところが、バブル経済崩壊以降、まちの様子が非常に変わったことで、以前と比べて相当人通りが途絶えているという実感を持ちました。意見陳述で言われたもうそんな派手なことをしなくてもこのままでうまくいけるというお考えも十分理解できるつもりであります。以前の考えをそのまま延長すれば、やはり野幌を核にしてそこの都市再開発を中心に財政を投入しながら推進するという考え方がずっとあったようですけれども、現在、私は必ずしもそういうことをやるような時代ではなくなっている、1980年代以前の発想とは変わった形で駅前も含めてまちの在り方を考えてみる必要があるのではないかと思っているとのことでした。先生の言わんとするところは、国内経済が低迷する状況から、バブル経済の発想を改めるべきだということを指摘しているのだと思います。3月11日の東日本大震災から間もなく1年になりますが、それ以降、人間の価値観は変わってきていると思います。そのような点でも、先生の貴重な意見は傾聴するに値するのではないかと思いますし、私もこの考え方に賛同するところであります。国民の意識変化もあり、開発予算よりも安全・安心なまちづくり、福祉を充実するまちづくり、このようなことが今まで以上に強まっている感じがします。先ほど、犬山市の話をしましたが、今度は私の友人が昨年海外旅行で訪れたオランダのライデンで商店街を歩いたときの話です。この通りは歩行者と自転車が行き交い、車はありません。土曜日の朝は運河沿いにたくさんの出店が並び、衣類、雑貨、花、野菜、果物、肉、チーズ等の日用品が売られ、多くの家族連れや老若男女でにぎわっていました。この運河沿いも出店と歩行者、自転車だけでした。こうした光景を見て、野幌8丁目商店街も車を制限して、歩行者優先でお年寄りや小さな子供連れの方も安心してゆっくり歩きながら買物を楽しめるようなまちづくりを進めるべきではないかと思ったそうです。歩いて暮らせるまちづくりを進めると言うのならば、車両規制をしなければなりません。東京都内では、車を規制して繁盛・繁栄している商店街もたくさんあります。私は、本当の意味で歩いて暮らせるまちづくりを目指すのであれば、車両規制をしていかなければならないと思います。都市計画決定されてから、場所によっては数十年先に工事を行うこともあると思います。社会情勢の変化などで計画が変更されることは多々あります。例えば、南大通りも当初は西野幌から国道12号に抜ける計画があったと思います。そのようなことから言うと、今決定されている各道路整備事業を見直す最後の機会ではないかと思います。今後の人口推計や年齢構成、地方財政の見通し、経済動向を分析して江別の顔づくり事業が過大投資にならないようにするために、原点に返り再検討するべきだと思います。最後の質問とし、答弁をお願いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

森好議員の再々質問にお答え申し上げます。様々な角度からアイデアをいただきました。同調できる部分もありますが、これまで進めてきた事業の進捗状況や未来へ向けたまちづくりを考える上で、江別の顔づくり事業は非常に重要な事業であると認識しております。私もこれまで様々なところで企業誘致を進めてまいりました。中心地はどこですかと聞かれることが随分ありますが、ご案内するときには、繁華街があり、歩いて暮らせるまちを目指して現在各種事業を進めておりますと説明します。電柱も地中化となり、自転車道の整備や車椅子でも歩けるような道路を目指しているというお話をしますと、これからは期待できますねという言葉をいただきます。私は、そのようなまちを目指しております。そのためには、江別の顔づくり事業について急いでできるものは進め、子供たちや江別市での起業を目指す方たちにお示ししなければならないのではなかろうかと考えています。特に、野幌を中心とする高架は、地元の皆さんから大変便利になったというお話をいただいております。 そのようなことからも、更に魅力あるまちづくりを計画どおりに進めてまいりたいと考えておりますので、ご支援ご協力を賜りたいと思っております。よろしくお願いいたします。

出典:江別市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる