みんなの議会

美瑛町議会 令和5年第7回定例会 2023年12月14日

高温障害、肥料他資材高騰対策、物価高騰対策について

2023年12月14日、美瑛町議会の一般質問で、坂田昌則議員が「高温障害、肥料他資材高騰対策、物価高騰対策について」質問し、町長 角和浩幸が答弁しました。

質問者
坂田昌則 議員
答弁者
町長 角和浩幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 坂田昌則

8番、坂田でございます。9月の定例会のときにも同じような、肥料高騰対策について質問をしたところでありますけども、大体生産量ですか、が出ましたし、9月以降の天候も非常に悪かったということで、質問をしたいと思います。8番、坂田昌則。質問方式、時間制限方式。質問事項、高温障害、肥料他資材高騰対策、物価高騰対策について。今年度の本町の気象状況については、気温が最高気温34.5度となり、夏日が平年より30日、真夏日においては17日多く、4月から11月の積算気温は500度高い状況でした。また、降雨状況は8月上旬から9月中旬にかけて、100mmを超える雨が数日間降り、4月から11月までの降水量は平年より210mmも多く、高温多湿な年となりました。このような状況の中、小麦、大豆、小豆の収量は平年より1割減り、さらには品質低下も見られます。また、ビートについては、平年比で収量が500kg減り、糖度も基準値より2%低くなっています。馬鈴薯についても早生種で腐れ、褐心が発生しました。米については、1割程度の減収とシラタ(中心が白く濁る)が多く、品質低下が見られ、平年80%程度ある低たんぱく米の出荷量が、今年は1%しかない状況となり、トマトについては、高温により花落ちし、前倒し出荷したことにより収量減となりました。このような状況にも関わらず、畑作4品の令和5年度から7年度までの交付金単価が見直され、小麦で1俵当たり1,000円、大豆で500円下がり、ビートについては、交付金の減額はないものの低糖分でトン当たり1,240円減収、さらに経費については3割から4割高となり、トリプルパンチの状況です。国の肥料高騰対策では、上昇分の7割の補填とされていますが、実感として5割程度にしか感じられず、決算は非常に厳しい状況となります。商工会や町民の方々なども、物価高騰には苦労されていると思います。この物価高騰、高温障害による減収に対して、どのような支援策を講じるのか伺います。質問の相手町長でございます。

答弁 町長 角和浩幸

8番、坂田議員さんからの質問事項、高温障害、肥料飼料高騰対策、物価高騰対策について答弁を申し上げます。近年は、記録的な暑さや局地的な豪雨など異常気象が常態化し、本町におきましても、本年の6月以降の高温や大雨により、農作物の品質低下や収量減少、疾病等の増加が確認されております。また、物価高騰はやや緩和される傾向が見えるものの、令和2年を基準にした農業生産資材価格指数は、総合で119.8パーセントと高止まりの状況にあり、依然として農業経営を圧迫している状況が見られます。議員御指摘のとおり、これらが重なった令和5年の営農は非常に厳しい状況となっていることから、国の重点支援地方交付金の活用により、値上がりの傾向が続く動力光熱費について、令和4年からの高騰分を対象に助成する補正予算案を本定例会に御提案し、営農の継続に向けた支援を実施してまいりたいと考えております。また、不安定な世界情勢の中で物価高騰が続くことに備え、国の方針でもあります経費を節減する取組が求められており、スマート農業技術の普及を図るとともに、省力化機械等の導入につきまして、各種補助事業の活用支援を進めてまいります。高温障害に対しましては、町内全体の被害状況や区域内生産実績、農業共済金の支給見込み等を踏まえて支援策を検討してまいりますが、今後の異常気象に備えるためにも、基盤整備や新たな農業技術、品種の導入等につきまして、関係機関と連携しながら検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 8番 坂田昌則

8番、坂田でございます。答弁を頂きありがとうございます。また、それぞれの対策をとっていただいていることに感謝申し上げます。ただですねやっぱり今日の最初の報告にあったように、農協からの多分数字だと思うんですが、生産額ベースでは確かにそんなに平年と変わらないんですけども、農家の実感としては非常に厳しいっていう、それぞれ個人差はかなりあると思います。この答えの答弁の中に書いてある、例えばスマート農業技術、それから省力化機械、それから基盤整備、これ絶対投資が必要なんですよね。だけどもこの状況の中で投資に向いていかないと思うんですけども、その辺について、今の農林水産省のこういう補助制度については、かなりポイントを重視してて、なかなかポイント積み重ねようと思って計算してもポイントを稼げないという状況になってるんですよね。そのことについてちょっと町長はどういう風に考えておられるか、投資に向いて行くようにするにはどうしたらいいかっていう。ちょっと難しいおっきな質問なりますけど、お願いします。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

大変難しいご質問を頂きました。本日の行政報告の中で今シーズンの状況につきましてご報告いたしまして、計画比でいけば、ほぼ100%ということで、ある意味そんなに悪い年ではなかった、トータルとして見れば悪い年ではなかったのかなという見方もできるかなと思っております。一方で、ご指摘のように、資材、肥料その他燃料費等が高騰しておりますので、生産高は目標どおりいっても、経費がその分上がってるので、その部分、利益の部分では非常に薄くなってきてしまってるんだよというお話は、多くの生産者の方からも伺っているところでございます。そのため、美瑛町といたしましては今回、動力光熱費につきましてのご支援策をご提案をさせていただき、その中で持続可能な農業、さらに営んで頂ける、そのご支援になればなという思いでご提案をさせていただきました。投資に向かないというのは、本当に難しいお話でこれが解決策というものはないですけれども、やはり営農の中から利益を得ていかないと、当然それは投資に向いてはいかないわけでございまして、利益が生まれる、有利販売が進むような、農業の在り方というのが基盤になってくるのかなと思います。行政といたしましては、そのような営農活動を進めることができるような、ご支援策を講じていくというところが大事なんだろうと思っております。国の制度の中で、今ポイントによって選別といいますか、選ばれていくというのはよく存じているところでございまして、それが公平性であり、営農意欲のこたえることだという面もあろうかなと思いますけれども、実際の農家として、生産者としてこれから先まだまだ自分たちも投資していきたいんだ、そのために、こういう支援策を使いたいんだという声が、当然おありだと思います。そういう声を受けまして、私たちも国に対してそういう声が現場にあるんだということをさらに伝えていきたいと考えております。(「なし」の声)

質問 8番 坂田昌則

ありがとうございます。どうしても農業の話になると、国の政策がどうしても絡んできてしまって、なかなか私たちも農業をやりながら、常にこうなんかウップンがたまっていくというのか、気持ち的に落ちつかないというのか。新聞等々にもいろいろ書いてあったりしますけども、一応私思うにこの美瑛町を含めて、この上川管内というのは、北海道の中でも、どちらかって縮図のような、例えばなんでもとれる。何でも取れて、牛の生産とかもあるでしょうし、いろんなものが絡んできてます。で、規模も道内では中堅クラス、道南よりは少し広い。但し、十勝と比べると狭い。そういうところであって、実はやっぱり国の政策で、もう方向性が決まってくるようなところもあって、例えば、財務省の財政審議会の中には、もっともっと大型化して、法人化して、効率をよくして農業やらせれば、例えば生産量も伸びるし、お金もかからないと。転作とか水活のお金の話ですよね。それはお金もかからなくなるんで、国としては助かるんだっていう方向性が片やあって、それから農水省のほうは、農林食料農業農村基本計画ですか、あれがあってそれ今策定中で25年に出るようですけれども、そこにはもうちょっとこう何ていうか、食料に対して安全保障的なことも書いてあって、どっちを見たらいいんだと、私たちはそう思うんですけども、そういう中で、やっぱりこの上川としてやっぱり道なり国に対して、何ていうか求めていくものが、やっぱり中間クラスたらいいんだけど、1番こういろんなところに関係しているこの上川地方ですね。そこがひとまとめになって、要求していかないと、なかなかその、例えば農家の声一つ届けるって難しい話なので、この上川でまとまってっていう、ちょっと町長にそういうお気持ちを聞かせていただきたいと思います。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

ご指摘のとおりでございまして農業、美瑛町にとって基幹産業、もちろんでございますけれども、そこの大きな方向性というのはやはり国の農政によって、もう大きくやはり方向性が決められてしまっているというところを実感しております。そしてその中で、国の役人さんと話していても、国としてこういう方針なんだけども、でも実際これどっちかっていうと、本州の農業向けなんだよねと、いうような、お話があったりとかで広い日本の中でどこの農業に絞ったやり方を国が展開するのか。それが北海道上川にあっていればぴたっと当てはまりますけれども、どうも実情と違うそういう農政が進められたところに関係してしまうとどうも絶対全然実態と違うぞという話が出てまいります。そういうようなときに、町としてできるご支援は策というのは、これまでも講じてまいり、これからも講じてまいりますけれども、やはり根本であります国に対して物を言っていくということが非常に大切になってくると思います。その中ででも、美瑛町単体で行う、要望活動・要請活動というよりは、やはり仲間をつくって、地域みんなでこれがこの上川という広い地域の声なんだというところを一致させていくというのは大変重要なことであると考えております。農業だけではございませんけれども連携中枢都市圏構想等々で、上川中央部1市8町は非常に今強い連携を持っています。それのみならず、上川、北部南部とも一致した連携の取組というのは、これまでも多々進めてきているところでございますけれども、農業分野、現場において様々な障害影響が出ていることにありましたら、その改善について上川一致して声を上げていきたい。そのために、私もまとめ役の中でみんなで頑張っていこうよという声を上げていきたいと考えております。(「はい」の声)

質問 8番 坂田昌則

ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。同じ上川ということで、一つ情報としてというか、今年特に糖分低かったので、美瑛町の場合は、ビートの糖分がですね、14.6、平均で14.6で、これ十勝とかほかのところから比べればいいほうなんですが、今士別製糖所がですね、もう何年か前にも合理化の話があって、製糖所を閉めるよっていうお話もあったんですが、そのときは乗り切ったんですけど、これ低糖分になてきて、また砂糖の何でしたっけ、砂糖の量をつくる量がですね、北海道が65万トンだったのが55万トンに減らされてます。ということは各十勝に製糖所ありますし、士別つくる砂糖の量もある程度決められてきますので、この士別の工場がもしかしてなくなったらですね、家から運ぶビートが、狩勝峠を越えて、芽室とか、もしくは、石北峠越えて、あっちの網走のほうとか、そっちまで運ばないと。砂糖作れなくなっちゃいますね。そうなると、またこう運賃とかいろんな問題発生するんで、できれば士別の製糖所が機械古くて大変なようですけども、存続をするように、まず一つ上川の中でご相談を頂きたいということで、それで、町長にはお願いをして、町長の気持ちをお聞きしておきます。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

今シーズンの作物、波があることを行政報告の中でも申しましたけど、ビート・てん菜につきましては非常に被害を受けてしまった年であるという風に受け止めておりますし、ビートをめぐりましては、砂糖の消費も減ってくる中で製糖量が抑えられていたりとか、北海道全体の温度が上がってきて年々難しくなってきている。あるいは肥料にお金がかかる、肥料食いだというようなところ、かなり、ここに厳しさあらわれてるのかなという風に感じております。そのことによって、やはり、士別の工場も、当然影響を受けているということは認識をしているところでございます。そのような中で、先日も、美瑛町の農連さんからもお話を頂きご説明も頂きましたが、やはり、ビートをめぐり、また、この地域ですので、士別の工場を存続させるということでみんなで取り組んでいきたいというお話を伺ったところでございます。全く、同感でございますので、先ほどの上川一体となってというお話も申しましたけれども、上川地域としてこの工場存続といいますか、ビートの持続可能な、作付ができる環境づくりというものについて国に対して一致団結して取組を進めてまいりたい。その中で、まず、繰り返しですけど私も、上川の仲間の皆さんに一致して、みんなでやっていこうよというような声かけを進めていきたいと思っております。(「はい」の声)

質問 8番 坂田昌則

坂田です。ありがとうございます。ちょっと、先ほど言い漏らしたんですけど、国内の砂糖の生産量というのは78万8,000トン。まあ約80万トンなんですけど、ビートがですね65万トンで、残りは実はサトウキビ15万トンほど。このビートって交付金は、海外から輸入した関税との差額をためておいて、それを配分するんですけど、実は北海道に配分されるのが154億これ65万トンで154億、まあ約ですよ。で、約15万トンで100億。これなぜかっていうと、沖縄、あっちのほうはサトウキビしかつくれないっていう状況なんですよ。でも、ビートも、実はもう北のほうでないとつくれない時代になってきてるんで、その辺をしっかり訴えていただきたいと思います。最後になりますけども、今回質問の中に、酪農についてはちょっと、入れなかったと。私酪農業じゃないのでちょっと入れれなかったんですけども、ただやっぱり近年、ちょっと数年前までは非常によかったんですよ酪農ね。だから、クラスターで牛舎建て替えたとか、非常に投資したところにコロナに当たって、コロナに当たってっていうのは変ですけど、非常に今厳しい状況で、去年4年度には北のほうで結構170戸とか200戸近く、上川は入ってないですけど、もうやめられてる状態。それから美瑛町内でも結構皆さん厳しい状況にあると思うんですね。で、町長、酪農対策については、美瑛町の場合は生産枠の中に収まってるので、絞るのは絞るだけ絞られるそうです。ただ、全道的には、乳量制限に少し、指定団体が乳量制限をしてるっていうお願いをして、これ以上絞らないでくださいってお願いをしてるらしいので、そのことで、酪農の対策についてちょっと町長はどう考えてるか、お伺いして最後にしたいと思います。(「はい」の声)

答弁 町長 角和浩幸

まず、前段でございますビートとサトウキビの差はというものが、まさに国による判断で動いてる部分でございまして、そこを僕もちょっと驚きながら聞かせていただきましたけれども、生産者の声、現場の声を国に届けていくというのが、私たちに課せられてる仕事でもありますので、しっかりとそのような現状も受け止めて生産現場こうなんだということを改めて伝えていくということをお約束をさせていただきたいと思います。酪農支援についてでございますけれども、先日もある酪農家の方ともしゃべっておりましても、生産高だけでいくとよく見えるけれども、実は内情違って経費全て含めていくと赤字になってもおかしくないぐらいなぎりぎりのところなんだよというお話を聞いております。やはり、輸入の飼料にかかるコスト高というのが大きく影響しているだろうという風に思いますし、またほんの数名で話した中では、人手不足の中で人件費も高騰化しているという中でこれからの酪農経営ほんとに続けていくの厳しい状況なんだというようなお話も聞かせていただきました。生産だけでいきますと、美瑛町農業全体の約3分の1が酪畜でございますので、大変重要な産業だという認識でございます。酪農業も含めてでございますけれども、今シーズンの農業に対する支援策、被害、あるいは高騰、資材高騰分につきまして、今も関係団体の皆様と協議を進めておりまして、生産高全体の全容が把握できないというまだはっきりしなかったのでちょっと遅れてる部分はございますけれども、ようやく全貌が見えてまいりましたので、どのようなご支援をすることによって、来年も再生産可能な、持続可能な農業を続けていただけるのかという観点から、支援策を考えてまいりたいと思います。

出典:美瑛町議会 令和5年第7回定例会 2023年12月14日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる