美唄市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月9日
(1)子育て支援について/(2)高齢者福祉について
2006年3月9日、美唄市議会の一般質問で、谷内八重子議員が「子育て支援について」「高齢者福祉について」について質問し、市長 桜井道夫が答弁しました。
- 質問者
- 谷内八重子 議員
- 答弁者
- 市長 桜井道夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 谷内八重子
平成 18 年第1回定例会にあたり、さきに通告してあります大綱2点について、市長に質問します。大綱1点目の子育て支援では、出産育児一時金について伺います。健康保険法改正案など、医療制度改革関連法案が今年2月 10 日に閣議決定され、今国会での成立が待たれていますが、同法案には出産育児一時金の増額が盛り込まれております。国会で成立しますと、現行の 30 万円が 35万円に増額され、支給されます。この制度が今日に至るまでには幾度か改正がなされてきました。45 年前の 1961 年が最初で、当時は、分娩費と育児手当金とに分かれていて、分娩費は3,000 円、育児手当金 2,000 円という時代でした。この後、6度改正を経て、12 年前の 1994年に、分娩費と育児金を統合して出産育児一時金を創設したもので、2002 年には、対象者を本人または配偶者から全被扶養者にまで拡大されました。現行の一時金 30 万円の根拠となっていますのは、2002 年3月時点での旧国立 57 病院における分娩料の平均が31万 7,000 円であることを挙げております。しかし、現状はといいますと、民間医療機関を利用した場合も含めた実際の出産費用の平均は 30 万円を大きく上回っていまして、2003 年の財団法人こども未来財団の子育てコストに関する調査研究によりますと、分娩入院費の平均は 36 万 4,618 円に達しています。また、定期健診の9万 0,215 円、妊娠用品の購入や妊娠期間中の出産準備費4万 8,849円を含めますと、総額 50 万 3,683 円にもなるという調査研究の結果でした。このような調査結果を見ますと、出産に関してこんなにもかかるものかと改めて驚いております。私は、平成 16 年 12 月の第4回定例会で、出産育児一時金の給付について質問しました。そのときのご説明では、美唄市国民健康保険条例により、被保険者が妊娠4カ月を超える出産をした場合では、世帯主に対して出産育児一時金として支給されること、現在支給方法は、出産が証明されますと、市役所の窓口で通常出生届けを提出された場合、支給申請をしますとその場で現金が支給されます。また、出生届けを提出する前でも、出産が確認できる証明があれば可能ということでした。また、国保連合会が行っています出産のための貸付制度もあると聞いております。その時点には、利用されている方はいないと聞いておりました。そこでお伺いしますが、1 つには、本市の子どもの出生数と国民健康保険の該当者の出生数について、お伺いします。2つには、国保連合会からの出産のための貸付制度の利用状況について、お伺いします。3つには、先ほど述べました今国会に提出しています法案が通過した場合、本市としてどのように対応されるのか、市長に伺います。大綱2点目の、高齢者福祉について、1点目の介護予防システムについて、伺います。団塊の世代が 65 歳を迎える超高齢化社会がもうすぐやってきます。そして、介護を受ける人口も、厚生労働省の調べによりますと、2015 年の高齢者増は、高齢化率が 2005 年から 10 年間で 30%増加。高齢者だけの世帯が増加して、高齢者の独居世帯は 566 万世帯、高齢者夫婦のみ世帯は 614 万世帯に、認知症高齢者が増加し、認知症「自立度2」以上は250 万人、「自立度3」以上は 135 万人と推定しています。恐るべき数字ですが、長寿社会を少しでもよい状態を堅持しながら質の高い生活をするためにも、予防重視の施策が取られています。筋力トレーニングを取り入れた介護予防事業の取り組みが全国でも随分広がっており、各市町村によってさまざまな形態があり、知られるようになりました。本市も、独自の介護予防システムに取り組みをされております。自宅でパソコンを活用しての運動、地域の会館での集合教室ですが、1年と2カ月が経ちました。この事業では、転倒予防、尿失禁、栄養指導などを含め効果が見られるとし、その効果がイコール介護認定者の出現率を抑制し、それは介護保険料の抑制にもつながることで、その効果が期待されます。そこで、介護予防システムの推進状況について、お伺いします。1つには、これまでにどのくらいの方が取り組まれたのか、また、その効果など事業評価について、お伺いします。2つには、各地域への展開を進めています地域予防リーダー研修、育成についての状況について、新年度へ向けた取り組みも含め、この2点について、市長に伺います。次に、介護給付費の適正化について、お伺いします。2000 年に介護保険制度が制定され、高齢化社会の産業として介護事業者がふえてきました。しかし、心ない事業者もいて、本来の介護保険事業の信頼を失墜させるような事業者がふえております。今月初めにも、当別町の介護老人施設「愛里苑」が、過去最高の4億 6,000 万円の介護報酬を不正受給していたことが発覚し、道では、この事業者に対し、通所リハビリテーションとショートステイ・短期入所療養介護の2事業の指定を、3月 26 日付で取り消す行政処分をし、介護老人保健施設については、業務運営の改善命令を出したと報じられておりました。これによって、介護報酬を不正に請求された自治体は、入所・通所者の住民票がある 24市町村に及んでいるそうです。道内で発覚したものでは、介護保険制度がスタートしてから今月2日までに、医師や名義借りや水増しなどで指定取り消しになったものが 37 件、不正受給が発覚して、指定取り消しになる前に事業を廃止して処分を逃れた例が8件あったとも報じられておりました。道は、介護施設については2年に1回実施調査を行って、事業の運営基準、人員配置について聞き取り調査や、出勤簿などの書類閲覧で点検しているが、意図的で悪質なものはなかなか見抜けないということでありました。このような不正の発覚は氷山の一角とも言われております。そうなりますと、利用している高齢者やその家族は、自分たちが受けている事業者は大丈夫だろうかと不安を抱いてもおかしくはありません。まじめに行っている介護保険事業者は無論、介護保険税を納めている市民にも、制度そのものへの信頼感が損なわれるのではないかと思います。また、全国的にも被害金額の回収が進んでいない状況にあるとも聞きます。そこで、1つには、本市において、不正請求に関する状況についてお伺いしますが、介護サービスを受けている方から、不正請求に関する相談ケースがあるのか。2つには、サービス提供から利用者への給付通知書送付までの流れについて、どのようになっているのか、お伺いします。3つ目は、介護給付費適正化に向けた対応についてはどのようにされているのか、お伺いします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
谷内議員の質問にお答えします。初めに、出産育児一時金についてでありますが、初めに、出生数でありますが、平成 15年度 184 人、平成 16 年度 143 人、平成 17 年度が、2月末現在で 159 人となっております。また、国民健康保険の出産育児一時金の支給件数は、平成 15 年度 34 件、平成 16 年度30 件、平成 17 年度が、2月末現在で 30 件となっております。次に、出産にかかる貸付制度の利用状況についてでありますが、本市のあっせんにより、国保連合会が行う貸付制度の利用は、現在ございません。次に、国保事業における一時金の増額についてでありますが、医療制度改革の中で、出産育児一時金の増額が見込まれております。本市といたしましても、子育て支援の視点からこうした状況を踏まえ、適切に対応してまいりたいと考えております。次に、介護予防事業についてでありますが、高齢化が急速に進む本市における喫緊の課題に対応するため、平成 16 年度から取り組んでおりまして、健康センターと連携して平成 16年、17 年度の2カ年にわたり、全高齢者を対象に身体状況をチェックするアンケート調査を行い、健診につなげ、介護予防の必要な方を把握し、必要なサービスを提供してまいりました。この間の事業実績について申し上げますと、介護予防検診は3回で 485 名、自宅で行うインターネット運動教室は4回で 35 名、地域集合型運動教室は4回で 69 名、各地域で自主的に運動教室に取り組んでいるグループへの支援事業は、現在5グループで延べ 139 名、出前講座等講演会は 48 回で 1,401 名、リーダー研修会は1回で 18 名となっております。この事業の評価につきましては、運動教室実施前後に体力測定を行うことで、歩く速度、身体の柔軟性などを比較しており、全般的に改善が見られるとともに、参加された皆さんからも、つえを使って歩いていたが、使わなくても歩けるようになったなどの感想が寄せられ、予防効果が上がっているものと考えております。なお、運動教室を終了された高齢者 94 名の方々の追跡調査で、状態の変化等により、介護認定を受けた方は3名にとどまっており、今後、要介護認定者出現率や、介護費用抑制等の検証に向けデータを蓄積していくこととしております。次に、自主グループ化の推進とリーダー研修についてでありますが、平成 16 年度1団体であった自主グループが、現在では5団体にふえ、自主的な取り組みが大きく広がりを見せてきているところでございます。また、自主グループ化がさらに広がり、継続して活動していくためには、グループの中心となるリーダーを養成し、支援していくことが大切なことから、運動教室経験者の方々や地域の保険推進員、民生委員など 18 名の参加により、介護予防体操の実技などのリーダー研修会を実施したところでございます。高齢化が急速に進む中、高齢者の方々を要介護状態にさせない取り組みが一層大切であり、新年度においても、自宅で行うインターネット運動教室や地域での教室の開催、自主グループの継続支援など、高齢者の生活実態に合った事業を、地域と連携しながら実施してまいりたいと考えているところでございます。次に、介護給付費の適正化についてでありますが、一部事業者による適切を欠く事例が発生しており、こうした事件はあってはならないものと考えております。本市ではこれまで、介護サービス利用者からの不正請求に関する相談事例はなかったところでございます。次に、介護給付費通知書についてでありますが、適正な介護給付の支払いについては、毎月事業者が提出した介護報酬請求の明細書を、北海道国民健康保険団体連合会が審査をし、適正化を図っているほか、道による事業者への指導、監督や、市による利用者からの第一次的な相談への対応など、それぞれの役割と責任により対応しているところでございます。本市においてはさらにチェック機能を高めるため、制度上義務化はされておりませんが、平成 16 年度から、介護給付費適正化事業の一環として、年1回介護給付費通知書を作成し、利用された介護サービスの種類やその費用を確認いただくため、本人へお知らせしているものでございます。最後に、利用者からのサービス内容の問い合わせにつきましては、国保連合会からのデータにより、個々のサービス提供の状況等を把握しておりますので迅速な対応をしており、さらに適切な運営のための事業者研修会の開催などを実施し、介護給付費の適正化を図ってきているところでございます。
再質問 8番 谷内八重子
それでは、自席から再質問させていただきます。介護保険の適正化についてですけれども、先ほども紹介しましたように、昨今の介護保険事業者による介護報酬の不正受給事件から察しまして、全国的な視点からもチェック体制が問われているのではないかと思います。また、介護給付通知書についてですけれども、利用した介護サービスの費用は、確認をするという意味で1年分を通知しているということですけれども、高齢者の方には、中にはひとり暮らしの方、また高齢者夫婦、また介護度のもっと進んでいる方、それから、家族がいても日中1人という方もおります。このようなことを見ますと、高齢者の方が給付通知書の内容についてチェックするということは難しいことだなというふうに私は思います。また、そういうことから、給付通知書についての内容についても、十分チェックできない人がいるということも想定されますので、もう少し中身についての工夫も必要ではないかとこう思います。こういうことから、保険者として、今後の対応と適正化についてどのように対応される考えなのか、この点について、市長にお伺いします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
谷内議員の質問にお答えします。介護給付費の適正化についてでありますが、このたびの制度改正で、事業者の情報開示を徹底するため、第三者による調査、確認と、その結果のすべてを定期的に開示する仕組みと、事業者指定の更新制の導入など、一定の対策をとることとなっております。また、認知症グループホームなどの地域密着型サービスについては、指定、指導、監督の権限が市に移譲されますので、今後、これら事業者への適切な対応を行うとともに、それ以外のサービスについても、監督者である北海道との連携を図り、介護給付適正化の推進に努めてまいりたいと考えております。介護給付費通知書につきましては、給付の適正化と不正請求の防止などを目的として、今後も年1回程度行う予定でありますが、わかりやすい内容に意を用いてまいりたいと考えております。また、新年度からは、利用者の相談にはワンストップ窓口として地域包括支援センター職員が対応することとなりますので、事業者やケアマネジャーとの連絡調整を図るなど、きめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。