斜里町議会 令和3年3月会議 2021年3月8日
馬場町政の10年、総合計画を含めた自己評価と目標達成方策について
2021年3月8日、斜里町議会の一般質問で、山内浩彰議員が「馬場町政の10年、総合計画を含めた自己評価と目標達成方策について」質問し、町長 馬場、生涯学習課長 菊池が答弁しました。
- 質問者
- 山内浩彰 議員
- 答弁者
- 町長 馬場、生涯学習課長 菊池
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 山内浩彰
本日、私の一般質問は、馬場町政の10年、総合計画を含めた町長の自己評価と目標の達成方策について、町長の考えを伺うものであります。元号が令和となり、丸2年が過ぎようとしております。この4月で斜里町のかじ取りを担ってきた馬場町長が誕生して丸10年となります。10年前の平成23年といえば、最近新聞、テレビ、ネットなどで多くの情報ツールで取り上げられております、3月11日、マグニチュード9を記録する国内観測史上最大規模の地震、東日本大震災が発生した年でもあります。この場を借りて改めて犠牲になられた方々に哀悼の意を表したいと思います。また、未だ行方不明となっておられる方のご家族の方、ご心痛を察するとともに、避難生活を送っておられる方々をはじめ、被災された全ての皆さまに心よりお見舞いを申し上げる次第であります。平成23年は、さまざまな出来事がございました。10年という月日の流れは、言わずもがなですが、当時小学校5年生だった子どもたちが20歳を迎える。また高齢者の仲間入り、65歳となった戦後生まれの世代が現在ではもう後期高齢者の仲間入りをするなど、一昔、二昔とも言われている歳月であると思います。我が町のかじ取りを担って誕生した馬場政権の10年間、どんな事柄があったか、まず自治基本条例が平成25年に制定されております。その翌年には、第6次総合計画が作成されて、この町にとって町民参加による、町民との協働のまちづくり規範と将来の方向付けがなされ、令和5年まで10年間の全体構想がこの中で示されたということになっています。まさに自治基本条例、第6次総合計画は、馬場町政の歩みそのものと言っても過言ではないものかと思っております。この自治基本条例、第6次総合計画を含め、馬場町長の10年間では斜里町の行政改革、財政再建、病院改革、小学校の統廃合、町立図書館の開館、ウトロ地域の再開発港湾整備、エコクリーンセンターの竣工、ふるさとテレワークの取り組み、知床ブランディングなど、多くの事柄が指を折ってあげることができます。一方で、この総合計画の中において計画をしていた人口減少、これが計画を上回る速度で進んでいる。また介護従事者が不足している状況。子どもたちの学力格差が徐々にではあるけれども拡大している状況。斜里高校入学者の極端な減少、こういったものがあげられるというところであります。これらの様子は、いくつかのものも含めて将来につながる要素でもあるというふうに思われます。またもう一方で、馬場町長の評価とも言っていい、平成30年11月に提言がなされた、第6次総合計画の中間評価および斜里町自治基本条例の制度整備、運用検証についてでありますが、この提言では60項目の基本施策については、行政の行った評価内容はおおむね妥当である、と解いているものの、政策連携面で不十分さが見られ、基本政策の成果指標では見直し課題があるとの提言もなされております。一昨年、町政の3期目が誕生したわけですが、3期目はこの提言を踏まえてスタートしたものだと思っております。そこで、この第6次総合計画をもとに馬場町政の10年の自己評価について、大変せん越ではありますけれども、伺いたいと思います。10年目の今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、斜里町経済も大きく打撃を受け、通常評価が難しい年と思いますが、7項目ある総合計画の基本項目の中で特に、足腰の強い産業をめざす基本項目を中心に自己評価をお聞かせいただければと思います。またそれを踏まえ、総合計画の最終年度まで残すところあと3年余り、平成23年当時の想定とは、世の中の情勢や環境が大きく異なる面が多々あると思います。まして令和2年度、先ほども申し上げましたが、コロナ危機によって変化した状況はまさに想定外のものです。コロナ収束後の総合計画の達成に向け、この危機を反転攻勢し将来へ導くのも、町政運営の長である馬場町長の思いあってのことだと思います。ぜひそのお考えをお聞かせください。以上さまざま申し上げましたが、改めて項目整理した次の事柄について、町長のお考えを伺います。一つには、町政の10年間の成果について、第6次総合計画の現状の達成状況を踏まえ、自己評価をお聞かせいただければと思います。二つ目には、第6次総合計画の評価に基づき、最終年までに必ず達成しなければならないと考えている政策について、一つでも、二つでも構いません。この部分の考えについてお聞かせください。三つ目には、第6次総合計画に記載はありませんでしたが、コロナ収束後のグリーン成長戦略など経済の構造変化も想定される新たな雇用の創出や産業誘致などについての考えをお聞かせいただければと考えております。以上、馬場町政の10年間の部分についての質問であります。
答弁 町長 馬場
山内議員のご質問にお答えします。はじめに、1項目めの、馬場町政の10年間の成果について第6次総合計画の現状の達成状況を踏まえた自己評価の内容について、お答えいたします。町長就任以来一貫して、町民の皆さまの声をお聞きする機会をもち、その声を町政運営に反映することを心がけ、町民の皆さまにもまちづくりへの積極的な参画をお願いしてまいりました。その中でも第6次総合計画は、町民の手でつくりあげた自治基本条例の理念に基づき、計画立案策定段階から、施策の実行、効果検証まで、多くの町民の皆さまにも参画いただき、協働のまちづくりを実践する形としてもこだわって進めてきたと自負しております。次に、具体的な事業の取り組みとしては、新図書館、消防庁舎の建設、役場庁舎の耐震化改修をはじめ、公共施設の長寿命化、各種行政改革の実行や財政基盤の立て直し、国保病院での人工透析部門の開設など福祉や保健医療、教育の広い分野で、持続可能な地域社会の再構築に取り組んでまいりました。また産業面においては、斜里町まち・ひと・しごと創生総合戦略の重点施策として、テレワークによる町内外の企業との連携などの新たな事業展開の構築、地域ブランドや知床しゃりのイメージ戦略を中核とした産業連携による新たな付加価値の創造などを進めてまいりました。斜里町の強みである地域を代表する基幹産業間の連携を強化し、そこに知床の豊かな自然環境の魅力を生かすことで、産業基盤そのものに厚みを持たせることや、さらなる関係人口の創出につながる足掛かりには、着実に作ってきたと自己評価しておりますことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に、2項目めの、第6次総合計画の評価に基づき、最終年までに必ず達成しなければならないと考えている政策についてですが、この10年の間にも、少子高齢、人口減少はますます加速化しており、さらにコロナ禍によって、地域の社会基盤は不安定さを増しております。第6次総合計画も8年次目を迎え計画期間の終盤となり、空き家対策や移住・定住対策など未達成、あるいは取り組み途中の事案については、計画期間内の目標達成に向けてスピード感をもって取り組むとともに、中長期的課題については、次期計画の策定も見据えて課題の精査を進めてまいりますことを申し上げ、2項目めの答弁といたします。最後に、3項目めの、コロナ収束後の新たな雇用創出や産業誘致などについてでありますが、新型コロナウイルス感染症の流行は、社会を大きく変容させるとともに、日本社会が抱える弱点も露呈させました。そして、このコロナ禍よって明らかになった社会の脆弱性の一つに、デジタル化対応への遅れがあります。国の支援強化もあり斜里町においては、遅れていた光回線整備に見通しがついたことから、これらの基盤があってこそ積極的に推進することができるICT技術を活用することで、各産業分野で深刻化する労働力の補完や、生産性の向上等につながるものと期待しております。また、コロナ禍は働き方、暮らし方など人々の生活様式自体も変容させました。全てが定着しないにしても、働き方、暮らし方の多様化は大都市から離れた地方にとっては追い風となる動きでもあります。雇用や新たな産業創出につながる機会を逃すことのないよう今後社会の動向に注視していくことを申し上げ、山内議員への答弁といたします。
再質問 山内浩彰
再質問させていただきますけれども、最初の自己評価の部分で、福祉や保健、介護、教育の分野でさまざまな取り組みを実施してきたというところで、それぞれ、先ほど私も申し上げましたけれども、数多くの実績を残されているというふうに大変評価をしたいと思いますが、その中でも移住・定住がこれは2番目の質問のお答えですが十分ではないというところで、この部分の充実、こういったものをこれからしっかり6次総合計画の中で取り組んでいきたいということで、この部分が自己評価の中のされていないところということで受け止めましたが、そういう認識でよろしかったでしょうか。
答弁 町長 馬場
一つ一つ着実にやってまいりましたが、なかなか手をつけられないだとか不十分な部分が現実でございますので、その点についてしっかりと残された期間を活用する、あるいは次につなげる、そういうことを進めていきたいというふうに思っております。
再質問 山内浩彰
私はこの空き家対策ですとか移住・定住対策などの部分については、非常にこれからの斜里町の重要な部分であるというふうに考えております。先ほど来、今日これまで一般質問された5名の議員の方々の中からも、こういった斜里町に来る方々に対する、さまざまな対策のことが述べられておりましたけれども、この移住・定住対策の部分、空き家対策というところで関連する部分なのですが、まさに斜里町が今、人口も減ってきている、就労人口も減ってきているという中で、先ほど若木議員からも、外国人労働者の数、これが8年前から比べて4倍もいるというようなところ。さらには一次産業そういった部分も含めて、建設業も含めてですけれども、慢性的にマンパワー不足、そういう面があると。特にこの移住・定住、新規で斜里に訪れて斜里に住みたいなと思っている人の部分については、これはそういった人たちの思いをどう醸成させてあげるかという、まさにそういう部分のところなのですけれども、先ほど申し上げましたマンパワーの確保だとかという部分については、こちら側の要因、産業、いかに維持形成していくかという部分の要因であると。ただ、ロジックが少し違うところでの対応策になっていくのかなと思います。人がその地にとどまると、生活をしていく上で必要になってくる部分。昔から衣食住というふうに言われております。最近は衣食住のいは、医療のいというふうなことも言われておりますが、住環境の整備、この部分は非常に大事なところだと思います。特に医療、介護、子育て支援、建設業等の重機等の操縦も含めてですけれども、特殊技能を持つ方々のそういった斜里町での活動、これを支援していく部分においては短期、長期さまざまあると思いますけれども、そういった方々が住むところ、ここの確保が非常に重要ではないかというふうに思います。医療関係、外国人の労働者、こういった部分、外国人の技能実習生、こういったことも含めて何かそういった特殊技能を必要とする方々の、そういった受け入れの間口として必要な住環境の整備、これを行政としてソフト的、ハード的、両面あると思いますけれども、下支えが必要かというふうに考えております。この件に関して町長の考えを聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 馬場
山内議員からは、さまざまな衣食住の住の必要性、重要性についてお話をいただきました。私もその点については、さまざまな面で住の充足というのは大事だなあというふうに思っておりまして、そういった意味で、まず何が考えられることかといいますと空き家の有効活用ということかなというふうに思います。現実に、日程はまだ決まっておりませんが、空き家の無料セミナー個別相談会というような事業も予定されているという情報もありますし、また民間のそういう対応のほかに町の財産の公営住宅、これは一定の所得の制限だとかがありますけれども、特公賃というのもあります。そういうものを活用、切り替えていくだとか、現在、住宅が不足しているといいながら空いている部分も、なかなかちぐはぐな部分がありますので、その辺はうまく整理しながら活用するということが一つの道ではないかなというふうに思っております。また民間の中での人材活用という部分で言いますと、当然求人数と居住をさせる空間、住まいとセットにしながら考えていかざるを得ないと思いますので、その辺の中でのマッチングというのでしょうか、状況も見ながら、町ができることを探っていくということになろうかと思います。
再質問 山内浩彰
今さまざまなそういった住環境整備等々の考えがあるということが、町長から示されたというふうに思います。6次総合計画の中の働く部分、力強い産業基盤の部分、担い手育成の確保だとかという部分の中で、就労者の支援だとか、雇用の流動的活用の促進だとかという部分がそれぞれ項目として挙げられていると。現状課題と目的目標の設定なども現状に即したと、今現在もまさにそうだなと。8年前にこの部分を指摘しながら向かっていったというところについては、評価されるというふうに思います。そこで、先ほどちょっと触れましたけれども、斜里町において就労支援、さまざまな観点があるかと思います。働く世代、どういうふうにして支えていくかと言った部分においては、もうその働く世代の、親の世代の介護だとかそういった部分は重要になってくるというふうに思います。まさにこれの部分の将来的に介護従事者、これが必要になってくるというのは言わずもがなというところです。そこで10年前、8年前でも構いませんけれども、現在の介護従事者の変遷というか、この就労、介護に従事されている方の人数の推移について、わかっている範囲で教えていただければというふうに思います。
答弁 町長 馬場
10年前の状況は統計がなくて、わからないのですけれども、一番近いところで言いますと平成28年度末、この時点では223人がいらっしゃいました、介護従事者が。令和元年度末で言いますと239人、これが現実の数字でございます。これをどのように評価といいますか見るかというのは、見方はいろいろあると思いますので敢えてそこはコメントしませんが、こういう数字で今推移しているというところでございます。
再質問 山内浩彰
人数的にはそんなに増えていないなというところなのですが、ただ現状では不足しているという状況は否めません。ですから実数としては、おおよそ5、60人ぐらい、まともに就労していたとしたら増えているという状況であると推測される。将来的には、町長の町政執行方針の中でも触れられておりましたけれども、団塊の世代が後期高齢者になっていくということを考えると、この部分についてはまだまだ必要になってくる。町外では難しい、町外、道外、そして海外といった、そういった方々を活用しながらこの部分についてのマンパワー確保をやっていかなければいけないというふうに思います。そこで、この住環境の整備という部分については、特に介護従事者の部分については、先ほど若木議員からの質問にもありましたけれども、言語の問題もさることながら、やはり特殊技能を要するという部分ですから、そういった部分でいけば、なかなか普通の技能実習とは少し様相が違う。海外からもしくるとすれば非常にリスキーな部分もあるということでの、そういったところが住環境整備に対する下支え、町としての下支えが必要になってくるのではないかというふうに思います。この部分のお考えについても、再度お聞かせいただきたい。
答弁 町長 馬場
外国人に関する住居の下支えというお話ですけれども、現実に斜里町にはいくつもの企業が外国人を受け入れて今やっております。それぞれ、そういう住環境を確保しながらやっているというのが実態でございますので、どれだけの人数が必要かというものを見極めながら、その住居をどうやって確保するか、そういう部分での努力をそれぞれされているのだというふうに思っています。その中で、支援が必要な部分があるとずるならば、それは町として同様に対応せざるを得ませんから、そういう中でできる、できないという判断をしていく必要があるのだろうと、私は思っています。
再質問 山内浩彰
今の介護等々の部分にスポットを絞りながらお話し申し上げましたけれども、イメージとしては、介護のみならずそういった、先ほども言った、斜里町に来てこのまちは住みやすいから移住して何かをしたいという方々とは違う、こちら側の都合で確保していかなければいけないという部分のさまざまな、一次産業、漁業、農業もあると思いますが、建設業もあると思います。そういった部分の長期的に滞在するということではない、もしくは半年だったり、3カ月だったり、1年かもわからない。斜里町の産業構造として特徴的な部分のマンパワー確保というところに、総合的に対応する部分の特に介護分野については、特殊技能を有するというようなところで、まだ斜里町にはそういった海外からの方は来ていませんし、ましてや国内は今コロナ禍で、非常に失業率も上がっているというような部分で、そういった方のスキルを上げながら、斜里町に来て手伝ってもらうといったことも含めて必要になってくるのではないか、その場合の住環境という部分を申し上げさせていただきました。この部分については、それぞれ他産業との状況を見ながらということで、いろいろ考えていただければというふうに考えておりますので、ぜひ積極的にこういった部分の下支え、こういった部分を検討いただければと思います。そこで斜里町の、先ほど町長のさまざまやってきたことや成果を上げましたけれども、もう一方では、どうしてもそれを手放しで喜べないという部分もあるかというふうに思います。いくつかこの部分に関して、ちょっとマイナス要素というわけではないのですけれども挙げられるかと思います。一つ、二つ挙げますけれども、子どもたちの教育の関係でございます。最近どうしても、これは小学校が統廃合になったからということではないのかもわからないですが、何かしらこの学力の格差が生じているのではないかということと、もう一つは斜里高校への進学率、これが極端に、この6次総合計画をつくったときから比べて減っているといったような状況がすごく目立った感じで、斜里町のマイナス要因として見受けられます。この実態について伺いたいと思いますが、教育格差、この部分の具体的な数値はいいと思いますけれども、学力テストの段階、上がっているのか下がっているのか。斜里高校の入学者の部分についての推移、こういった部分についてお聞かせいただきたい。
答弁 生涯学習課長 菊池
私の方から斜里高校の町内中学、義務教育学校の卒業者が斜里高校への進学する状況というところの実態は、細かいところですので私の方から説明させていただきたいと思います。10年前、平成23年度の町内中学、町内の中学校卒業者数につきましては104名でありまして、そのうち斜里高校への進学をした方につきましては64名、内訳といたしましては斜里中学校から61名、ウトロはその時小中学校からですけれども3名ということで64名、斜里高校への進学率については62%というふうになっております。令和3年度、新年度はまだ確定しておりませんけれども、受験者数でお話しさせていただきますと、今回の中学校、義務教育学校卒業者が81名でございまして、平成23年度から23人少なくなっております。27名が斜里高校への受験をしておりまして、知床ウトロ学校からは0名と、いないということになりますので、27名が今斜里高校を受験しているという状況で、進学率につきましては33%ということで、平成23年度と比べるとマイナス29%という状況であります。
再質問 山内浩彰
こういった状況も、斜里町のこれからを担う、そういった若い世代が減少している。斜里高校に残る方、若い世代で離れていくという部分については、一つの人口減少の要因にもなっているのではないかというふうにも考えます。こういった観点から、いかにこの部分を、斜里にいるから斜里高校に行けとは言えませんけれども、こういった魅力的な学校につくり上げていくかということ。そのことも人口減少の一つの歯止めになるのではないかというふうに思います。そこで最後に、先ほど申し上げた質問、コロナの部分で必ず収束する日が来るというふうに私は考えております。この第6次総合計画の中では、コロナのことは全く想定されないで策定されたというふうに考えております。さまざまな、今ICTを活用したという部分で、これからの斜里町の成長戦略の一つがスマートタウンではないかというようなご回答であったというふうに思います。これ以外、斜里町のコロナ後の成長戦略、馬場町長が、町長の席を離れたところで、さまざまなことでいろいろな思いが、この町のまちづくりに対する思いがあると思います。先ほど言った6次総合計画もそうであります。私は、6次総合計画の中での基本計画がありますが、その中で斜里町環境基本計画、これが一つ斜里町の成長戦略の道しるべになるのではないかというふうに考えております。平成26年につくられたこの斜里町環境基本計画、これはまさに今、斜里町がこれから新たに産業創出する部分の一つの設計図がこの中に入っているのではないかというふうに考えます。カーボンニュートラル、そしてグリーン成長戦略、これに合致したものがこの斜里町環境基本計画ではないかというふうに考えております。この部分から考えられる斜里町の成長戦略、いきなりの質問で恐縮でございますけれども、この部分、町長のお考えがあれば、お聞かせいただきたいなというふうに思います。
答弁 町長 馬場
環境基本計画にヒントといいますか、大事な部分が込められているのではないかというお話でございました。またカーボンニュートラル、それに伴うグリーン成長戦略、これが昨年の12月に、菅総理が10月に出された、2050年カーボンニュートラルの宣言にのっとって出されたものでございます。いわゆる温暖化対策が大変重要なことだということで、そこにシフトしない企業はもう生き残れない。企業として認められないというのが、端的な部分かなというふうに思いますので、そういった意味で、そういう経済成長の制約やコストと今まで思われていたものが、むしろ武器というのでしょうかそういうふうに変わっていって、しないことの方がおかしいということに時代は変わりつつあるということであります。まさに経済と環境の好循環をつくっていく産業政策がグリーン成長戦略というふうに言われているのですが、出している側の資料として、正直だなというふうには思いますけれども、こういった発想の転換あるいは変革といった言葉を並べるのは簡単だけれども、実行するのは並大抵の努力ではできないと言っているのです。私も本当に、うちの強み、斜里町の強みは環境だと、自然環境を含めて環境だというふうに思っていますから、そのいいものをいかに生かすかということが、これから持続していく上でも大事だなというふうに思っているのですが、それを具体的に今、私たちは自然の恵みを受けながら基幹産業をやっております。それ以外に新たな産業という部分では、なかなか組み立てをするということは難しいなという印象を持っています。それはなぜかといいますと、エネルギーの問題が結構大きいわけですけれども、エネルギーの部分は再生エネルギーということが言われているのですが、斜里町の場合、いろいろ賦存量は有るとか無いとかあるのですが、さまざま可能性は試してやっていました。風力はどうなのだ、太陽光はどうなのだ、地熱はどうなのだ、そういったバイオマスはどうなのだと。さまざまやっている中で、有るようで意外と無いというのが現実なのです。例えば水素エネルギーは私は本当にいいなと思って、無害ですし二酸化炭素は出さないですからいいのですけれども、それをどうやってつくるのかといったときに、つくるのが難しいのです。今やっているところは、バイオマスを生かした形でやったりしているのですけれども、そのバイオマスという意味でいうと森林もありますけれども、いわゆる酪農地帯のバイオマスがよく言われております。それも活用できないというようなことで、思いと現実のギャップが大きいなというふうに思っています。ただ、流れとしては、こういうグリーン成長戦略、それに伴ったさまざまな観点、エネルギーばかりではない観点もございますので、デジタル化もそうです。そういうさまざまな部分を含めて今後やっていく要素はいろいろあるというふうにも思っていますので、今の段階でどうこうというふうなところまでは正直いききらないところです。改めてグリーン成長戦略と提示されましたが、そのことの十分な理解をするまでにはいききらないというのが実態でございます。その先の見通しを、さらに突き詰めながら、斜里町にとってどの道が有効なのかということをしっかりと探っていくということが、今の段階で大事なのだろうというふうに捉えているところでございます。
再質問 山内浩彰
まさに馬場町長、慎重なお答えかというふうに思います。しつこくこの環境基本計画の話をさせていただきますが、この中の第4章では、施策の基本的な方向性ということで、人と自然が共生する豊かな環境の保全・創造と、地球温暖化防止に取り組む低炭素化社会の創造と、ごみの減量化・資源化に取り組む循環型社会の創造、安心な生活環境に恵まれた心豊かな快適社会の創造、みんなで環境の保全・創造に取り組むまちづくりというようなことが、基本的な方向の中にある。まさに斜里的な、斜里らしい部分がこの環境基本計画だというふうに思います。これを斜里町の成長戦略に取り込んでいくという部分については、僕はまさに、町長が本当に心から思い描いている、普段からの斜里町のまちづくりに合致しているのだろうなというふうに思います。例えばカーボンニュートラルで言いますと漁業の関係、これは定置網に魚が入っているか、入っていないか。船を動かして見に行くのではなくてモニタリング、ドローンを使ったモニタリングだとか、そういったことも技術的に、これは今現在ではないですけれども、バッテリーの問題がありますから難しいかもわからないですけれども、将来の部分として考えられる。農業の部分についても、効率的な農業を行うことによって化石燃料を使わない、そういった農業ができる。このことを浸透させていくということもこの環境基本計画の中に、まさに入っているところだと思います。さらに先ほど学校教育の話もしましたけれども、これの59ページから60ページにかけて、斜里町の、この環境を学んでいくということを、学校教育の中に取り入れていくというようなことがしっかりうたわれております。子どもたち、斜里町はこういうところ、こういう町なのだと、先ほど久野議員の一般質問の中でもありましたけれども、町民プライドとして、このことが取り組まれていくことによっての子どもたちの未来へつなげていく志が醸成していくのではないかというふうに考えております。そういった部分を含めて、僕は早速このできること、できないこと、できないことがたくさんあるかと思いますけれども、コロナ後の斜里町の成長戦略について、先ほどICTを活用した情報インフラの整備が国費を使いながら何とかできる。一昨年、6月の一般質問で、5Gの話もさせていただきましたけれども、この部分も含めて、早速、明日からでも、庁舎内にプロジェクトチームをつくりながら、町長の思いを具現化するような、そういった取り組みが始まればいいなと思いますけれども、いかがですか。
答弁 町長 馬場
一足飛びにプロジェクトチームを立ち上げてうんぬんというお話をいただいたわけですけれども、環境基本計画、基本中の基本をしっかりとやっていこうということでさせていただいております。繰り返しますが、本当に最初は環境あっての斜里町だというふうに思っておりまして、そういう意味で、そこを大事にする視点はどこまで行っても失ってはならない。大事にし続けなければならないと、私は思っております。そういう中で、IoTあるいはロボット等々、人工頭脳だとか、そういうものも十分生かすことでさまざま、5Gを含めたソサエティー5.0の世界を組み立てながら、この斜里町が持続していくために、やれることを模索していくということは当然のごとくやっていかなければならないということでございますので、それぞれ関係部署で、この点の視点をしっかり見詰め直しながらやれることを見定めていきたいなというふうに思います。
再質問 山内浩彰
そういった部分で、なかなか言うは易く行うは難しというところでございますが、先ほど来から町長の一つの成果でもありますテレワーク事業、さまざまな中央の企業、関係者が斜里町に訪れて、斜里町が好きだ、何とか力を貸したい、みたいなさまざまなご意見がございます。まさにガバメントクラウドファンディングですとか、企業版ふるさと納税、これがしっかりと活用されて、これらの方々の力を借りながら、これはちょっと難しいな、やはり駄目だなと思ったことでも、さまざまな知恵、そしてスキルを活用しながら成長戦略を取り入れていくということは、必要かというふうに思います。再度、そういった部分も含めて町長の次のまちづくり、コロナ後のまちづくりの考えをお聞かせいただいて、私の質問の最後とさせていただきます。以上です。
答弁 町長 馬場
ただ今、山内議員からは、テレワークでさまざま多くの企業の、さまざまな多様な人材が斜里町を訪れ、好きになっていただいているというお話がありました。実際には山内議員も議員になる前は、その部分で大変大きな力を発揮いただいたなと思いますし、そのことを、そしてこれからもそのことに感謝しこれからもお願いしたいというふうに思っているのですが、テレワークということで、私たちの事業は始めてもう5年になりますけれども、振り返ってみればそれはテレワークと言いつつ一つ、最近言われているワーケーションだったのだなというふうに思います。ここに来てテレワークで仕事をしながら、この自然を楽しむ、人と触れ合う、さらには斜里町で困っていることは何なのか。期待することは何なのかということをコミュニケーションしながら、そこに貢献をいただいているというふうに私は思っております。ワーケーションというとバケーションとワークとの合成語ということで、ワーケーションばかり頭に行きますけれども、ここにはいわゆる観光的なワーケーションもあれば、それから研修的なワーケーションもあれば、さらには地域の人との触れ合いで課題解決型のワーケーションもあれば、七つほどワーケーション協会でいえばあるのですけれども、そういう実際にテレワークを通じて来られた人材の方々の力を生かすということと、その人との縁のつながりで、さらなる方々に来ていただくこと、物を買っていただくこと、さらにはさまざまな力も、ご支援も今後引き続きお願いする等々、もらってばかりではいきませんので、私たちもしっかりと良いものを提供するという努力も当然必要なのですけれども、そういう両方にいい関係をこれからもやっていくことが、いろいろな課題解決につながっていくのではないかなというふうに私は思っております。