新冠町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月23日
寄贈レコード100万枚達成を契機とした今後のレ・コード館の運営等について
2017年6月23日、新冠町議会の一般質問で、荒木正光議員が「寄贈レコード100万枚達成を契機とした今後のレ・コード館の運営等について」質問し、教育長 山本政嗣、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 荒木正光 議員
- 答弁者
- 教育長 山本政嗣、町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 荒木正光
議長さんの発言の許可をいただきましたので、私は寄贈レコード100万枚達成を契機とした今後のレ・コード館の運営等について、3点について質問を9させていただきます。平成3年に100万枚のアナログレコードの収集を「思い出と共に預かります」と全国に呼び掛けたことから始まった、新冠町「レ・コード&音楽によるまちづくり」事業であります。それぞれに夢や大切な思い出を一杯に詰め込んだレコードが全国各地から新冠町に寄せられ、レコード達にとっても、かけがえの無いやすらぎのふるさととなっていることと思います。平成9年6月8日に、20世紀の音楽文化を伝える【新冠町聴体験文化交流館】愛称レ・コード館でございますが、本年開館20年という記念すべき節目の年に、目標であった100万枚に達したことは大変喜ばしいことであり、6月8日に開催されました「寄贈レコード100万枚達成セレモニー」にも参加をさせていただき、建設当時から愛着をもって携わってきた一人として感無量でございました。この100万枚の中には、クラシック音楽の評論家である横溝亮一さんから「さよなら、私の愛聴盤 アナログ音楽にこそ真実があった」と一筆添えて数千枚もの貴重なレコードが寄贈されましたし、ジャズ評論家の油井正一さんからは、秘蔵のコレクション8500枚のほか、全国各地から多くのレコードと一緒に思い出の寄せ書きとともに送られて来たことは、今でも思い出すところでございます。私は、現町長とともに平成7年の建設課時代にレ・コード館の建設に携わり、平成18年から退職までの5年間社会教育課職員とし勤務させていただき、在任中の平成19年にはレ・コード館開館10周年記念事業の開催、また本年の開館20周年という節目節目でこのような立場で携わることができたことに、感慨もひとしおでございます。当時は、古いレコードを集めて何するのだと揶揄する人や、約25億円も投じたレ・コード館の建設事業に多くの町民が反対していたことも承知をしている一人でございます。しかし、今となっては、町のシンボルとして、町民の芸術文化を育む人づくり・まちづくりの拠点施設として、町民は勿論、日本国内に誇れる施設となっていますし、収集したレコードは世界遺産にも匹敵する顕著な普遍的価値があるものと思っております。そこで1点目ですが、現在も収集したレコードを活用し、レコードコンサートや社会教育団体等の講座等で活用されておりますが、今後集まった100万枚のレコードをどのように利活用していくのか。2点目です。約半分しかデータベース化が完了していない現状をどのように捉え、今後どのように取り進めていくのか。3点目ですが、レ・コード館という施設は町民は勿論、多くの方々が存在を認識していると思いますが、レ・コード=「RE・CORD」と言うユニークな造語をどれだけの人が解釈して理解しているのでしょうか。心の回復、心の再生、大切なものに帰る心など、第5次の新冠町総合計画も、第4次に引き続き「レ・コード」をまちづくりの原点として位置付け、あらゆる施策の根底には「レ・コード」の持つ意味や精神が反映されています。1枚1枚のレコードを大切にする気持ちを建物の隅々まで反映させようと、建物全体をレコードとプレーヤーに見立てたレ・コード館でございます。また、役場庁舎横のレ・コードパークもトーンアームやカートリッジに見立て、町全体がプレーヤーになっていること。このことは、町長も建設に携わり十分理解されていることと思います。しかし、町民や町に訪れた人達は、レ・コードの意義やコンセプトをどのように理解をしているのか疑問を抱いている一人で10ございます。本定例会の教育長の行政報告にもありました、町民憲章に定められ5項目の精神同様、今一度、今後も多くの人々に愛され、町民の財産であるレ・コード館と、レ・コードという意義やコンセプトをこの契機に再認識し、見つめ直す良い機会として捉えるべきだと思いますがいかがでしょうか。以上3点について所見をお伺いいたします。
答弁 教育長 山本政嗣(教育長は2021年3月まで)
荒木議員からのご質問にお答えさせていただきます。レ・コード館は、平成9年に開館以来100万枚を目標といたしまして、アナログレコードの寄贈を全国に呼び掛け、本年目標である100万枚を達成することができまして、ご存知のように6月8日をもって寄贈レコードの受付は一区切りとさせていただいたところでございます。当館は、レコードの収蔵施設といたしまして、また、思い出や癒し、人の心を大切にするというまちづくりコンセプトの象徴といたしまして、更には様々な文化活動の拠点として多くの町民の皆さんにご利用いただいておりますとともに、展望塔のその存在によりまして町内外の方々に対して、町の中心を示すシンボルとしても大きな役割を果たしてきたものと考えております。開館から20年で達成いたしました全国4182の団体、個人の方々のたくさんの思いが詰まった100万枚のレコードと、町に根付いた音楽文化は新冠町の誇りでありまして、私は今一度まちづくりの理念でもあるレコード、レはご質問にありましたとおり「RE」の頭文字からなるリターン、還る、リメンバー、思い出、リラックス、くつろぎ、リフレッシュ、回復などの言葉と、コードはラテン語で心を意味し、人の心を大切にするという意味を改めて再認識をいたしまして、そういった館運営に心がけてまいるとともに、まちづくりやひとづくりに貢献する社会教育事業を展開してまいりたいと、まずもって考えております。そこで、まずご質問の1点目にございます、収集したレコードの今後の活用についてのご質問でございます。100万枚のレコードは町民の皆さんの誇りであるとともに多くの方々の思い出が詰まった貴重な音楽遺産でございます。このレコードの活用といたしましてはやはり聴かせること、見せることが中心となる訳でございますが、特に専用の視聴ホールを備えたレ・コード館におきましては、聴いていただくことを重視した活用と併せて、懐かしいレコードを見ていただく工夫もしてまいらなければならないというふうに考えているところでございます。また、町内外でレコードを活用しました出張コンサート、あるいは各種音楽事業についても工夫をしながら、継続して実施をしてまいるつもりをしております。次に、2点目の今後のレコードのデータベース化の方向性についてのご質問でございます。本年5月末の収蔵レコードのデータベースの実績数でございますが41万9042枚、およそ242万曲が蓄積されておりまして、現在これを活用しまして来館者のリクエストあるいは検索要望にお応えしている状況でございます。このレコードの保存、それから寄贈者ごとのデータベース化という業務は、収蔵レコードの資料価値を高めるとともに、当町がこれまで発信してきた事業の責務であるというふうに捉えておりまして、時間をかけても継続して完結するまで取り組んでいかなければならないというふうに考えております。今後は、そのデータベース化の加速化が課11題となってまいる訳であります。次に、3点目のこの節目を契機にレ・コード館やレ・コードの語源の意義を再認識するべき良い機会として捉えるべきとしたご質問でございます。レ・コード館は教育委員会が管理運営を所管する施設といたしまして、多様な町民活動あるいは行事の会場として一定の役割を果たしておりまして、特に音楽を中心とする文化、芸術あるいは趣味活動の分野では、レ・コード館の存在自体が町民の皆さんの活動の幅を大きく広げてきたものと考えております。また、社会教育事業ではまちづくりやひとづくりに当町の特徴的な音楽芸術事業を取り入れるなど、レ・コードの精神を意識した事業展開にこれまで努めてきたところでございます。昨年12月、所管委員会に教育委員会としての今後の館運営の在り方に関する考え方についてご報告を申し上げ、今年度さらにまちづくりあるいは観光の視点を踏まえた中で、町の担当部局とも協議させていただくこととしております。協議にあたりましては、ただいま議員からご指摘のありましたとおり、開館20周年あるいは寄贈レコード100万枚達成、まちづくりにおいては大きな節目であると存じますので、今一度冒頭申し上げましたレ・コード、「RE」の精神の再認識あるいはPRを含めて町部局とも十分に協議を深めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いを申しあげます。以上でございます。
再質問 5番 荒木正光
よろしくお願いをいたします。昨年の第2回定例会で、同僚議員が「レ・コード館20周年記念事業の概要について」一般質問した際の再質問で、前町長は「石川県金沢市にある蓄音機館を見学したが、運営の仕方によっては町内外にアピールできると実感をした。様々な提案を頂いているので十分検討したい。」と答弁をされているところでございます。前町長から、何か検討するよう提案・指示されているでしょうか。また、指示されたとしたらどのような提案があったのか。それを実現に向けてどのように現在取り進めているのか、また、これから取り進めていくのかお聞きします。
答弁 教育長 山本政嗣(教育長は2021年3月まで)
重ねてのご質問にお答えをいたします。まず、金沢蓄音機館でございますけれども、音楽を通じて地域文化に貢献したいと蓄音機店を営んでおりました初代の館長さんが、自らのコレクション、蓄音機540台、そしてSPレコード2万枚を金沢市が譲り受けまして、平成13年7月に開館したというふうに伺っております。前町長も金沢の蓄音機館に訪問をしたということでございまして、町長の方からは館内の様子あるいは館長自身が蓄音機に非常に造詣が深く、様々な蓄音機を使いまして音の聴き比べをするような、そういったこだわりを持ちながら館運営を行っているということを伺いました。昨年は、教育委員会が館運営の在り方について検討する年でございましたので、それに合わせまして町長の方からはやはり、教育委員会の意見を聞きながら聴かせること、見せること、ここにこだわりを持った中で今後の館運営の工夫を考えていくようにという指示を受けまして、教育委員会の実施をする事業の内容には限界も感じる部分もある訳でございますけれども、そういった部分での教育委員会の検討を参考とさせていただきなが12ら、検討をしてまいったところでございます。以上でございます。
再々質問 5番 荒木正光
私も現職時代、金沢蓄音機館の館長さんにレ・コード館に来ていただき、館の運営等についてアドバイスをいただいた経緯もございましたことから、退職間近の3月末に金沢蓄音機館を訪れ、館長とお会いし館の運営やレコードの活用方法等をお聞きをいたしまして、若干ではありますが職員にアドバイスをさせていただいた経緯がございます。今、教育長の答弁にもありましたけれども、この金沢蓄音機館には蓄音機先程540台ということですけども、また、SPレコード約2万枚というお答弁でございますけども、蓄音機約140台が常設され、聴き比べや蓄音機の構造等が解りやすく展示されているほか、音楽イベントも開催されております。インターネットで情報収集できる時代ではございますが、今後のレ・コード館の運営等の参考に見学する価値が十分あると思いますので、町長をはじめ関係職員等も一度は行く機会を設けてはと提案したいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
ご提案がありましたとおりですね、金沢蓄音機館へはですね機会がありましたなら、訪問あるいはさせてみたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいというふうに存じます。