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幕別町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月4日

十勝愛育園の現状認識と今後の方向性について

2004年3月4日、幕別町議会の一般質問で、千葉幹雄議員が「十勝愛育園の現状認識と今後の方向性について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
千葉幹雄 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 千葉幹雄

通告に基づきまして、1点について質問をいたします。十勝愛育園の現状認識と今後の方向性について、お伺いをいたします。十勝愛育園は、昭和45年、依田一帯を福祉村とする構想のもと、十勝管内を対象とした肢体不自由児通園施設として、定員40名で認可され、今日に至っております。建物は築後33年が過ぎ、老朽化が進んできております。職員体制は、保育士3名が常勤し、旭川の肢体不自由児総合療育センターから医師が年4回、訓練士が年6回来園、また、地元の病院、施設より週1回、2時間と聞いておりますけども、訓練士が来園し、指導を行っていると聞いておりますが、肢体不自由児の機能回復訓練施設としては十分とはいえません。そうしたことに起因するのかは定かではありませんが、近年、措置人数が、平成12年45人、平成13年40人、平成14年33人、平成15年22人、そして現在15人と、急激に減少傾向にあります。町長は、過去、議会の答弁などで、十勝には療育センター的な施設、医師、理学療法士などがいて、より高度な充実した施設が必要であり、道に対して要請活動をしていきたいと。また、併せて、愛育園の今後の方向性についても見出していかなければならないと発言されておりますが、その後の要請活動の経過と、愛育園の方向性について、どのような考えをお持ちなのか、お伺いをいたすものであります。以上であります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

千葉議員のご質問にお答えいたします。愛育園の現状認識と今後の方向性についてであります。十勝愛育園につきましては、お話しありましたように、児童福祉法に基づく十勝管内唯一の肢体不自由児通園訓練施設として、北海道小児マヒ財団、北海道の認可を得て、幕別町が昭和 45 年に設置し、すでに 33 年を経過いたしたところであります。この施設は、十勝管内の就学前の肢体不自由児及び運動発達の遅れのある乳幼児が通園の対象となり、保護者と一緒に通園をしていただき現在に至っております。このことに対しまして北海道では、障害児療育システムとして、第一次療育圏、第二次療育圏、第三次療育圏を設定し、早期発見、早期療育に至るシステムの整備を進めているところであり、第一次及び第二次療育圏で対応できない高度の療育については、第三次療育圏の療育センターからの支援により、療育機能を充実するとしております。現在、十勝愛育園での児童の指導体制としては、道立の旭川肢体不自由児総合療育センターから、医師及び理学療法士等の派遣をいただき実施しているところであり、併せて日常行われております訓練内容の充実を図ることからも、帯広の医療法人の協力をいただき、理学療法士等を配置しているとろでもあります。また、肢体不自由児の療育施設として、十勝管内の父母及び福祉団体等から、十勝圏にも札幌や旭川にあるような肢体不自由児総合療育センターと同様な機能が備わった施設を要望されておりますことから、本町としても北海道に対し、積極的な設置についての要請をいたしているところでありますが、しかしながら、今の北海道の厳しい財政状況からして、新たな施設の設置等については非常に難しい状況にあるというふうに伺っております。千葉議員のご指摘ありましたように、十勝愛育園の施設も 33 年を経過し、老朽化も進行し、併せて今、平成 16 年度の通所児童の見込みが非常に減少してきているというような状況にあります。併せて道の運営費の補助も減少が見込まれるというようなことから、このまま施設としての運営というのは、だんだん難しくなってくるのだろうというふうに思っております。このようなことからも、通常の運営及び改築等についても、本町のみならず、十勝圏としての共通な課題でもあります。広域的な場で協議する必要もあるのではなかろうかというふうに考えているところでありますので、さらに今後、関係機関、あるいはそれぞれの関係者との協議等について、意を用いてまいりたいというふうに思っております。以上で、千葉議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

再質問 19番 千葉幹雄

再質問をさせていただきます。ただいまの町長の答弁、非常に道の財政事情も厳しいということで、新たなそういう十勝に施設を設置することは非常に厳しいだろうと。私も同様というか、そうだろうなというような気をしているところであります。それで、ならば今の施設をどうしていくかということになっていくのだろうというふうに思うのですけども、要はあの施設をどういう形にして、どういう運営をしていくことが、通園している子供たち、そしてまた親御さんにとって一番いいのかということに尽きるのだろうというふうに思います。また、そして、さらに言えば、その運営している町にとっても、どういう形が一番いいのかということになっていくのだろうというふうに思うわけであります。そう考えますと、一番いいのは、あの現在地に、道の予算をもって施設を新しくして充実をしていくということが一番いいのですけども、それが厳しいということになれば、やはり私はその事前の策として、例えば、帯広高等看護学院、あるいはまた十勝教育研修センターのような、十勝圏の中で複合事務組合をつくっていますよね、そしてその中で運営しているそういうものがあるわけでありますけども、そういうような形にして、さらにその内容を充実させて運営させていくことが、一番いいのではないかというふうに思っているところであります。ちなみに、町長もご存知だと思いますけども、過去4年ぐらいを見ても、それぞれ各市町村の子供たちがあの場所に通園しております。平成12年が12市町村、平成13年が11市町村、平成14年が8市町村、平成15年が4市町村、現在は3市町村、これも児童数に比例して減ってくる傾向にあるのですけども、いずれにいたしましても、管内に一つの施設ですから、我が町単独で維持運営していくということではなくて、そういった広域行政の中で、運営をしていくことが必要なのだろうというふうに思います。そういった意味では、然るべきところにそういう働きかけを強くしていくことが大事かというふうに思いますけども。具体的に、私、言いましたけども、そういった十勝圏の中で複合事務組合的なもので運営してはどうかというふうに思いますけども、それらについてどうでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私は今までの答弁の中でも申し上げたのは、このまま幕別町が十勝愛育園を運営していくということは、施設の老朽化もあり、なかなか難しいであろうと。しかも、また、今、お父さん、お母さんたちが求める肢体不自由児の通園訓練施設というのは、今言ったような十勝愛育園程度よりさらに充実したものだろうと。そんな中で一番いいのは、私どもは、今、千葉議員もおっしゃいましたように、あの場所にそれなりの施設を道立で設置、そして運営していただけるのが一番だ。そのために先ほども言いましたように、担当者が機会あるごとに、道あたりへ行っていろいろ情報を仕入れている、現状を話して道立でどうかという話を、今している。さらにそれらを、私の立場からも今後進めていきたい。そして事前の策として、十勝の広域的な中で、これらの施設の運営が可能かどうかということの話しをさせていただきたい。これは町村会の席上がいいのか、今言ったように、十勝圏の複合事務組合の中でするのがいいのか。これはいろんな手法もありますし、私どもが一番先に声を出すのがいいのか、担当者の方から盛り上げていくのがいいのか。これらも児童相談所や支庁の社会福祉課、いろんな関係機関との協議を当然していかなければならない。ただ、もう一つ心配されているのは、先ほど言いましたように、16年になると一挙に8人かなんぼに子供の数が減ってくるのでないか。そうなったときに、運営というのは非常に厳しくなってくるということがあります。それから通園訓練施設ですから、十勝管内から通園するとなると、どうしても限られる部分というのはあります。例えば、陸別や広尾の方から通園してきても、どの程度できるのかわかりませんけども、かなりそういう意味ではどうしても周辺の町村からの通園者が多いというような傾向もあるのだろうと思っておりますけども、そうしたことも含めながら、今後のそうした保護者の皆さん方の意見といったものも確認していかなければならない、聞いていかなければならない問題も含めて、千葉議員のおっしゃったように、十勝圏複合事務組合をはじめとする広域行政の中で、今後どう取り扱っていくかということについて、十分検討しながら話を進めていきたい、取り組んでまいりたいというふうに思っております。

再質問 19番 千葉幹雄

ほとんど共通認識に立てたかなというふうに思うのですけども、ただ、どういう押さえ方で、16年に8人になるかということは私はわかりませんけども、やはり私は減っていく理由なのですけども、やはりずっと見ていますと、数年前にはやはり広尾ですとか、かなり遠隔地から通ってきているのですよね。ですから、施設そのものがニーズに合ったものであれば、訓練施設としての機能がきちっとしたものであれば、やはり十勝に一つの施設ですから、私はそんなに極端に減ることはないのだろうと思うのです。問題はやはり中身だと思うのですね。ですから、ずっとこの人数の推移も、私は決して肢体不自由児の方が減ってきているのではなくて、ほかの施設に行って訓練をされて、あそこに来る人数が減っているのだろうというふうに思っているのですけども。そんなことで、いずれにしても将来的な考え方というのは、私の考えていることと町長の考えていることは、そう相違点はないと思っております。ただ、現実問題として、この問題だけは町長にも認識しておいていただきたいと思うのですけども、設立当初の目的、先ほど町長もおっしゃっていましたけども、児童福祉法に基づいてということであります。当然、身体機能に障害のある児童を、幕別町の条例なのですけども、「治療するとともに、日常生活の訓練をする施設として十勝愛育園を設置する」ということであります。そのために、次の職員を置くということになっております。そしてその中に、釈迦に説法ですけども、ちょっと押さえておいていただきたいのですけども、園長、それから児童指導員、訓練士、保育士、それから看護師、それから嘱託医師ということで、これだけの職員を置くということに、条例では定めております。ただ、現実はどうでしょうか。本当に時代の流れで、当時の設置目的と現在の状態というのは、時代とともに変化してきているのだろうというふうに思います。その辺はあまり言いませんけども、現在、職員は先ほど申し上げたように、保育士さんが3人。もちろん保育士さんは一生懸命努力もしていますし、専門外のこともいろいろと頑張っているようであります。それは評価しますけども、この現状のままでいくと、親御さんたち、そういった方々がその施設に対する期待というのが薄らいでくるのではないかというふうに危惧されるわけであります。結果、先ほど町長が言ったように、園児も減ってくる、減ってくることによって施設も充実していくことができない。お金のことは言いたくありませんけども、町の支出も増えてくる。そういう悪循環になりかねないというふうに思うわけであります。そんなことで、町長があらゆる機会で、そういったことを提言していきたいということでありますので、そういったことに期待をしたいと思います。ただ、1点だけ、今、言った条例と現状との差異というのでしょうか、この辺を町長はどう捉えていられるか、この1点だけお聞きしたいというふうに思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私も、今、ここに条例がないのでちょっとわかりませんけども、お話しありました、訓練士はもちろんいますし、園長は町民課長が園長かな。それから理学療法士も、今、病院にお願いして毎週来てもらっている。そして、また、嘱託医師も町内のお医者さんにお願いしている。そしてまた、訓練士については、旭川整肢学園にお願いしている。ただ、それが常時あそこにいるかということになると、当然、町が抱えるということにはなりませんので、嘱託、あるいはその都度お願いしているというような状況ですから、今の状況からして、なかなかそれだけの職員をあの場に配置するというのは困難だろうというふうに思っておりますけども、何とか保護者の皆さんにも理解していただく中で、できる範囲のことでこれからも努めてまいりたいというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月4日 議事録 PDF(66ページ) 間違いを知らせる