上士幌町議会 平成26年第4回定例会 2014年9月2日
(1)ふるさと納税と地域創成の戦略について/(2)行政組織の改善強化について
2014年9月2日、上士幌町議会の一般質問で、堂畑義雄議員が「ふるさと納税と地域創成の戦略について」「行政組織の改善強化について」について質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 堂畑義雄 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 2番 堂畑義雄
私からは2点についてお尋ねをしたいというふうに思います。まず1点は、ふるさと納税と地域創成の戦略について伺いたいと思います。消滅する可能性のある自治体が全国で896市町村に上り、道内では全体の8割近くの147市町村に達すると、民間有識者でつくる日本創成会議が公表しました。将来人口に関する推計では、20から39歳の女性は2040年時点で十勝管内の13市町村で半分以下となり、陸別町が72.8、上士幌町は67.6%に減少するショッキングな話であります。このような状況の中で、全国知事会は少子化非常事態宣言を採択し、対策が急務との危機感を表明し、国も地方の少子化・元気戦略などの取り組みが始まったところであります。既に本町ではまちづくり5つの主要テーマを5カ年計画として着手し、さらに上士幌町の持続的な発展に向けた戦略「子育て・教育・少子化対策で定住化とまちに活力を」に取り組んでおり、まさに現状を先取りする先進的な取り組みとして期待するところであります。また、ふるさと納税は、昨年より大幅に納税額がアップし、全国的にもトップクラスとなり、注目されています。国もふるさと納税と地方創生を新たな戦略目標としており、この機会を捉え、ふるさと納税の貴重な財源を活用し、本町が国のモデルとなるような地域創生を目指すべきと思いますが、どのような戦略を持って臨むのか、その決意と戦略概要について伺います。2点目、行政組織の改善強化についてであります。地方自治体の職員数は減少の一途をたどり、今やピーク時の3分の2程度に減少しています。一方、臨時・非常勤職員は全国的にも3人に1人となり、70万人に上ると言われ、その多くは年収200万円以下であるため、官制ワーキングプアとも言われています。本町における職員の現状は、平成12年度をピークとして、国からの行政改革や交付金の削減などによる定数の削減と相まって、正規職員は大幅に減少し、非正規職員数が増大しています。今やその割合は10対8を上回る状況となっています。また、急激な職員採用の減少から極端に若年層が減少し、年代別に見ると上に厚く下は極端に少ない逆さピラミッド型になっており、採用もゼロの年もあり、でこぼこで組織実態としては極めていびつな状態であります。もちろん、行政組織は歴代の理事者が引き継いでくるため、その時々の状況変化に対応するため、時として負の遺産を引き継ぐことやひずみを生ずることもあるのかと思いますが、現状の実態は限界に近い状況と見ています。正規職員の増員と、増大している非正規職員の正規化や待遇の改善を行い、行政組織としてのひずみを是正、改善すべきと考えます。今後、本町における地域創生など重要な課題を抱え、その実現にかかわる重要なかなめとなる行政組織の充実をどのように考えているか伺います。
答弁 町長 竹中貢
堂畑議員の質問にお答えします。まず、ふるさと納税と地域創成戦略についてであります。議員ご指摘のとおり、人口減少や少子高齢化が社会的大きな課題となっている中で、5月に日本創成会議が発表した2040年までの30年間に都市部への人口の移動が続く中で、子供を産む若年女性人口が5割以上減少し、全国896自治体が消滅のおそれという人口推計は、国と全国の自治体に警鐘を鳴らすとともに大きな衝撃を与えました。十勝管内においても19市町村中13町が消滅の可能性があるとされ、本町も20歳から39歳の女性人口が67.6%減少すると予測されております。この発表を受けて、7月の全国知事会では少子化非常事態宣言を採択し、北海道においては、8月21日に人口減少問題対策について協議する有識者会議が設置されたところであります。一方、国においては、人口減対策や地方経済再生に取り組むまち・ひと・しごと創生本部の発足に向けて、有識者から意見聴取する懇談会の開催など準備作業が進められております。本町におきましては、この間、少子化や人口減対策を第5期総合計画に明記し、その具体的各種施策を国や道に先駆けて展開してきているところであります。ご質問のふるさと納税についてでありますが、平成23年8月に感謝特典制度を開始して以降、徐々に増加し、昨年12月から大幅な伸びを見せ、平成25年度については2億4,350万円の寄附をいただきました。この貴重な財源を有効に活用するために、ふるさと納税・子育て少子化対策夢基金を設置し、4,000万円を積み立てしたところであります。基金設立の目的としては、次世代の上士幌町を担う子供たちの健やかな成長を願い、子供の明るい未来を目指したまちづくり及び少子化対策を行う事業に充当するとしております。さきの日本創成会議の提言なども踏まえ、少子化対策や人口減少に歯どめをかけることが緊急かつ重要な課題と捉えております。これまで歳入の大半を地方交付税に頼っており、少子化対策への取り組みも財源的に限られておりましたが、ふるさと納税の寄附金を活用することで、戦略的に少子化対策事業を取り組むこととし、本定例会に8件の事業予算を補正予算に盛り込み上程しており、今後も少子化対策として必要な施策については随時事業化し、元気まち上士幌を目指してまいります。ふるさと納税は、地域特産品の流通増加による地域ブランドの確立や新規特産品の開発、さらには移住定住、二地域居住や観光での流動人口の増加など、さまざまな地域活性化につながる利点と可能性があります。今後は、ふるさと納税寄附金の活用状況をホームページ等で公表することにより、継続して本町を応援していただけるような情報発信を行うとともに、新たな寄附者の拡大に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、引き続き生産者とともに魅力ある感謝特典の開発を進め、本町並びに地場産品を全国に向け発信していくことで、上士幌町の応援団や交流人口の増加を目指していく考えであります。2点目の行政組織の改善強化についてであります。行政組織の改善強化についてですが、全国的にも地方公共団体の職員数は、厳しい地方財政による行財政改革によって19年連続して減少してきており、ピーク時の平成6年度と平成25年度を比較すると16.1%減少しております。特に一般行政部門にあっては、22.6%もの減少となっております。本町の正職員数は現在99名(消防・北2町を除く)となっており、平成6年度の正職員数133名と比較すると、34名、25.6%の減となっております。特に平成の合併論議の中で、自立するための徹底した行財政改革と平成13年度以降の地方交付税の大幅削減などにより職員採用を抑制した結果、平成12年度の138名に比較すると、39名、28.3%減となっております。職員数の削減に当たっては、事務のOA化を進めることにより事務効率の向上を図るとともに、平成14年度からは従来の係長制にかわりスタッフ制を導入し、業務量や政策課題などにより内部で協力体制をとることによって業務の平準化や均衡化を図ってまいりました。また、大きな政策課題や専門性を必要とする場合にあっては、北海道から職員の派遣を受けるとともに、平成22年度からは総務省の財政支援制度による地域おこし協力隊制度を活用し、職員を採用しております。ご指摘のように、急速に職員数を削減するために、この間、職員の採用を大幅に抑制してきていることから、中堅及び若手職員が少ない実態にあり、人事構成上の課題として認識しております。このため、近年は退職者の補充とともに新たな政策課題への対応のために新規職員の採用を実施しており、将来の職員構成にも配慮しております。幅広い行政運営全般を円滑に進めるために、各部署に非正規職員である臨時職員を配置しておりますが、ご承知のように、地方自治体の置かれている財政環境には厳しいものがあることから、一律的な非正規職員の正職員化は難しいのが現状であります。ただ、これまでも非正規職員に対しては、必要に応じて賃金単価の引き上げ及び休暇の拡大等の待遇改善を行ってきており、今後においても必要な対応を検討してまいります。行政組織につきましては、これまでもその時々の行政課題や政策の実現のために見直しを実施してきており、今後においても円滑な行政運営の実現に向けて検討していきたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 堂畑義雄
まず、ふるさと納税についてちょっとお伺いをしていきたいと思います。ふるさと納税の今後についてどうなっていくかというのは、非常に関心の高いところがあるなというふうに思いますし、簡単に見通しを明らかにするということは難しいのかなというふうに思いますが、まあ中には一過性に終わるんでないかという冷ややかな見方もありますし、ブームのときに今後はさらに拡大するんでないかという見方もあるのは事実であります。ただ、本町の場合、この平成22年度から始まって今日に至っているわけですが、平成22年は開始当初は1件しかなかったと。22、23年は二桁、23、24年は三桁というふうに順次ふえていますが、25年になって飛躍的に伸びたと。これは、それなりにこのふるさと納税に対する工夫をされてきているものだというふうに思います。したがって、簡単に今後どうなるとかということではなくて、ふるさと納税そのものを今後どうするのかということが極めて重要なことかというふうに思います。まず最初にお伺いしたいのは、今後のふるさと納税の見通しと、どうしようとされているか、その点についてちょっとお伺いをしておきたいというふうに思います。
答弁 町長 竹中貢
国の制度としてふるさと納税、いわゆる正確には寄附金になるわけでありますけれども、これを取り上げたのが2008年であります。その動機が、いわゆる都市と地方の税の配分のあり方が都市に偏っているんではないだろうかということ、そしてまた地方の側から見ると、幼児期、小中学生、高校生までと地方で子供たちを地方の税金を使って育てて、大都市に大学進学していく、あるいは就職で大都会に向かっていくということ。その結果が、また大都会に就職をして、そのまま税収が全額そこに行くということですから、育てるのは田舎で育てて、果実は大都会でもらうと、こういうことでの税の不均衡、そしてまた不交付団体もあるのはやっぱり東京を含めて大都市だとか、そういう財力のあるところだと。その根っこにあるのが地方だったということから、それを一つには税の再配分をこの際少しでもしてもらおうというのがこの趣旨だったというふうに記憶といいますか、整理されているというふうに思っております。住民税の10%、そのほかもありますけれども、基本的には住民税の10%くらいはそれぞれの思いを寄せる自治体に配分してもいいのではないのかということであります。急激に25年度伸びておりますが、まず全国的な統計は出ておりませんけれども、24年度の段階では全国で百数十億という金額というふうにデータが出ておりますけれども、25年は本町でも十何倍増になったように、相当ふえているだろうというふうに思っております。これが、最近の政府の見解としては、承知のとおり、官房長官が次年度から住民税に20%に上積みしたいということであります。つまり、これは地方再生をする上で非常なインパクトのある制度だというふうな認識を政府は持っているということであります。法律としてもつくっているわけでありますから、そう簡単にそれを変えるということではありません。いろいろなマスコミなんかでも批判があるのも事実でありますけれども、その批判の一つには、特産品のばらまきでないだろうかということがあります。政府としては、総務省から昨年の9月にいわゆる通達という形で出されておりますけれども、過度ないわゆる特産品はいかがなものかということだとか、もう一つには、積極的にふるさと納税を活用してくれ、PRをしてほしいということ、また納税者にとって使い勝手のいい制度にしてほしいと。ですから、今回、来年含めて、納税者がふるさと納税をすると、いわゆる納付書を持ってまたそれが確定申告しなければ還付されないということでありますけれども、それも納税された自治体から納税してくれた自治体のほうにいわゆる寄附していただいたという情報を流すだけで、納税者が、寄附者が手間をかけないようにしたらどうだと、このようなことも検討されております。つまり、積極的にふるさと納税を使って、地方の元気をつくっていこうということであります。象徴的なのは、米農家、米の生産地の村でありますけれども、その村では、ほぼ納税額の100%が、10割というか、もともとうちは半分出しておりますけれども、1万円だったら1万円相当分出したということで、これについてはいかがなものかといういろいろな是非があったわけでありますけれども、その村の見解としては、いわゆる耕作放棄地が出て、見通しのない農業をもうやめようといった農家が、このことによっていわゆる購買があって、もう一回頑張っていこうという、そういった事例もあるということであります。これは、その是非についてはともかくとして、ふるさと納税によってその地方が脚光を浴びる、あるいは注目されるということだというふうに思っております。本町においても、ナイタイ和牛がブランド化ということで、ずっと農協、それから町もそのために支援してきたわけでありますけれども、なかなかその地方の小規模の実態としては、ロット数の問題だとか、あるいはマーケットの問題だとか、いろいろ大変ですけれども、今はこの商品が極端に言うとふるさと納税でしか買えない、食べられないということがありまして、まさにそこがブランド化という、そういう意味でのいろいろな埋もれた地方が、弱小自治体が、財力のない自治体が、このことによって浮かび上がる可能性があるということが、多分今回ここ最近の動きの中で出てきたというふうに思っております。そのような状況を考えますと、まだまだこれについては政府として進めていくということだろうというふうに思っています。一方、自治体の関係でありますけれども、たまたま本町としては、ふるさと納税に仕掛けをするためのいろいろな環境がありました。いわゆるネットショップを立ち上げていた状況だとか、伴うITをいろいろとこれまでも戦略的に行政の中で生かしてきたということだとか、それから6次産業化、農商工連携で地域の特産品を地道に支援をしてきたことだとか、そのようなことであって、いろいろなことが複合的に重なって、そしてまたマスメディアだとかということがあって評価されたということでありますけれども、少なくても十勝管内は相当今年度伸びるだろうというふうに思っております。本町も今伸びておりますけれども、ほかの管内も、それは地元の特産品は何なのか、もう一回自分たちの足元を見て、ないと嘆いているだけではなくて、どう探そうかということに今一生懸命になっているということであります。新たな地域おこしが始まっているというふうに言ってもいいんじゃないかと、そのように考えます。そのようなことから総合的に考えますと、税の安定性等々には欠けますけれども、それよりも地域経済の発展のためには極めて大きいものがあるというふうに思っております。今、そのふるさと納税の特産品のほぼ半額分については生産者に行っておりますし、それからそれに伴って発送業務だとか、あるいは印刷業務だとか、さまざまなところにその経済効果が波及しているということも、ふるさと納税の2次的な意味合いもあるというふうに思っております。本町としては、そういったことを踏まえて、今後ともふるさと納税については町おこしの一つの大きなツールとして育てていく必要があるだろうというふうに考えております。
質問 2番 堂畑義雄
国もやっと本気になってきたのかなという気がしていますし、使いやすい規制の緩和も行ってきているようであります。本町は、今町長が進めてまいりましたように、ただ待っていたのではなくて、どうすればこのふるさと納税を利用してもらえるのかということに真剣に取り組んだ結果がこういうふうになってきているんだというふうに思いますし、これはまさに地方自治体みずからがどう取り組んでいくのかということによって、大きな差が出てくるんじゃないかというふうに思います。まさに十勝ではこのふるさと納税、上士幌が牽引しているような状態になっている、本当にすばらしいことかなというふうに思っております。今後も創意工夫されて、持続的にこのふるさと納税が続くようにお願いをしたいというふうに思います。今回、この納税の資金を基金として積み立てて活用して、この後は多分事業として提案されるんだろうと思いますが、それらの活用とか対策については多分これからの質疑でされると思うので、余り触れないようにしたいと思いますが、ただ、今ありましたように、基金そのものが決まった額で見通せるわけではありませんし、場合によっては大きく膨らむかもしれないし減るかもしれないと。そういう意味では、基金に積み立てるという手法については非常に有効かなというふうに思います。ただ、この基金を毎年使い切らなきゃならないかどうかということについては、もっと考える必要があるんでないかというふうに思うんですが、今回もちょっと話がありましたが、31の項目から8つの事業を採択するということで、コメントの中にもありましたように、ややもすれば当初予算の足りない部分についてカバーするような項目もないわけではないし、時としては継続事業を補うようなこともないこともないと。それぞれに提示されている部分については大変意義のあることだし、必要なことをやっていくということは理解をするわけですが、この性格上、この基金を毎年使うということをやると、ややもすればいわゆる基金財源の分捕りだとか、あるいはばらまきに見えると、こういうことであってはならないのではないかというふうに思います。したがって、これはもっと慎重に検討されて、基金ですから、場合によっては積み立てておくということも一つの方法ですし、大きく財源を膨らましてどんと使うというのも一つの方法だろうと思いますし、いかにしたら有効に、いわゆる地域創生に役立つのかということを基本に、使い方についてもご検討されたらいかがかというふうに思いますが、もしお考えあれば伺いたいと思っています。
答弁 町長 竹中貢
今回の基金の名称がふるさと納税・子育て少子化対策夢基金ということであります。つまり、子育て支援をしながら、少子化対策をどうするかというのがこの基金の使用目的に一番大きな狙いだというふうに思っております。このことが結果的に地域の衰退を妨げたり、あるいは雇用の確保を促したり、そういうふうにしていくということで、最終的には地域の活力につながっていくという考え方であります。今回初めてその基金の運用について動き出しました。これをもって全てそれではあしたから少子化対策が完璧になるのかと、やっぱり持続的にやっていかなきゃならんというふうに思っております。それと同時に、使い切りしなきゃならんのかという部分も、これまたそのようなこともいかがなものかというふうに思っております。必要な事業に対して必要な基金を崩していくということでありますから、場合によっては大きな事業をするために積み増しをしていく、それから将来を含めて、場合によっては継続的にやっていくものについては、そのための資金を確保していくということも必要になってくるだろうというふうに思っております。いずれにしても、今、少子化対策をするためのいわゆるプラスワンという視点であります。一般会計、一般財源、通常の当初の一般財源ではなかなかそこまで町民の税金をもってやるのは勇気が要るなと、あるいは町民の理解を得るために大変だなと、そういったことも中には多々あるかというふうに思っております。そういったときに、特に今回の子育てに使うというのは、寄附者に対してどう応えるかというのが非常に大きな私どもとしては責任を感じなければならないということであります。そういう意味でも、少子化問題というのは本町のみならず全国的な問題であるということでありますし、特に地方においてはさらに象徴的にこの課題があるということでありますから、そこに投資をさせていただくと。そして、またその答えをしっかり出させていただきたいということで、この地方からも少子化がとまって、なおかつそのことによって地域の活力が生まれてくる、あるいは経済や雇用についてもつながっていくというようなところにつながっていく必要があるというふうに思っておりますから、そういったところの視点をしっかりと持ちつつやっていかなきゃなというふうに思っています。ただ、今回始まって、来年以降また引き続きやっていく話でありますから、常にそういった意味ではいろいろなアイデアなり提案を聞きながら、だからといってそれ全てができる、あるいは基金が望ましいのか、一般財源が望ましいのかという振り分けの問題も出てまいりますので、その辺については慎重にやっていかなきゃならんというふうに思いますけれども、いずれにしてもこの基金を持ってこの町が元気になったというあかしをしっかりどうこの後答えを出すかというのが私どもに課せられた大きな責任であると、そういう視点は決して失っちゃならないというふうに思っております。そういった意味では、あれもこれもというのもなかなか難しいこともありますし、まずは少子化のところに勢力を世話していただいて、ハードの面、あるいはソフトの面の充実を図っていく必要があるというふうに思います。特に、先ほども出ておりましたけれども、少子化って別に限られたテーマだけではありません。いつかも申し上げましたように、子育ての就学前の保育、あるいはそれから教育、医療、福祉、子育て住宅、あるいは雇用等々も含めて総合的にあってこそ、少子化対策がある程度成果を上げていくということになってまいりますから、そういった視点をしっかり持ちつつ、これからもその事業に取り組んでいくということであります。そこの先駆的な取り組みだとか、そういったことも含めて、総合的ないろいろな角度からふるさと納税に基金がふさわしいかどうかというのは考えながら取り組みを進めていきたいというふうに考えております。
質問 2番 堂畑義雄
納税者については、せっかく寄附として貴重なふるさと納税をしていただいたわけでありますから、もちろんおいしいものを食べていただくということも必要なことでありますが、使った結果が、その納税したふるさとがどのような資金使いをされているのかということで、非常に関心を持っていただければというふうに思うわけですが、単なるおいしいものを食べることだけでなくて、その結果、納税した町村が本当にすばらしい催事をされた、発展をされているという感動を与えるような使い方というものはぜひ考えていくべきだなというふうに思います。今、基本的な戦略として、子育て、教育、少子化対策で定住化と、町に活力をということで、プラスワンの話、今、町長からありました。本当はその中身についてもきょうお話をいただければと思ったんですけれども、時間がありませんから無理だと思いますが、ぜひそういう有効な戦略ポイントをどんどん発信していただければというふうに思うし、そのことが町民の理解も、あるいは納税者の理解もなるんだろうというふうに思いますし、このふるさと創生はまさに今始まったばかりでありますので、町を挙げてぜひこのふるさと納税に、あるいは地域創生に取り組む必要があるというふうに思うところであります。国もやっと腰を上げて、この間は地方創生の先進事例など有識者の懇談会があったりして、北海道はニセコの町長だとか、北見のワイズスタッフの社長さんのお話のなんかも載っています。この北見のテレワークについて紹介ありますけれども、これはIT起業でありますけれども、テレワークなら東京の企業で働きながら、地方に住んで東京のお金を地域に持ってくることができると、こういうことも言っております。これは、この前、議員としても熊本に行って、これからそういうこともどんどん起きてくるんだろうと思いますし、ましてやふるさと納税でこれほど多くの都心の人と交友を、あるいはこういう接点を持てるということはまずないことだと思いますし、これを有効に使ってぜひ発信をしていただきたいというふうに思います。まさにこれ、これからでありますので、ぜひ本町も国のモデルになるような取り組みを積極的にしていただきたいということをご期待申し上げて、この件については終わりたいと思います。何かコメントあれば伺っておきます。
答弁 町長 竹中貢
ふるさと納税の大方の寄附は、特産品が動機であるだろうというふうに思っております。ただ、そのことによって、その寄附者と自治体の縁が生まれると。その縁をさらに信頼、あるいは交流へと深化させていくということが、これが最も大事なことである。ですから、今は導入部分だということでありますから、その導入からさらに交流の深化、そしてまたさらに定住だとか、あるいは雇用だとかいろいろなことにつながっていくということだと思う。そういった意味で、寄附してくれている方々、もう既に2万人を超えております。2万人を超えている人方が何らかの形で上士幌町のホームページを見、そしてまた上士幌町の町はどうなっているのかと、そういうところに関心を寄せてくれている人であります。その人方とどういう縁をつなぐかというのは、これは極めて大事なことだというふうに思っておりますので、今、始まったばかりのふるさと納税だというふうに思っておりますから、これからこれをどのように活用し、そして地域振興に生かしていくのかというのが、議員の皆様方を含めて、お互いに意見を交換し、そしてまた実行に移していくということが必要だと、こういうふうに思っております。
質問 2番 堂畑義雄
ぜひご期待を申し上げたいと思います。次に、行政組織の改善について何点かお伺いをしたいと思います。ふるさと創生でも注目されていますが、20代から39歳の女性の就労の場と、こういうのは、地方では役場であり農協であり、あるいは特老のような福祉施設が中心だというふうに思います。とりわけこの役場の場合は、地方に与える経済的な影響も、あるいは就労環境というのについての指導的な立場ということを考えれば、極めて重要な役割を果たしているのかなというふうに思っているところであります。しかし、本町のこの非正規職員の状況を見ていますと、非常に職種区分が多い。1つは事務職、それから要綱、要綱も1と2に分かれていて、あるいは臨時、パートという、非常に大きい区分になっていますが、働く人にとって、同じ職場で賃金に差がつくということじゃ決していいことではないのではないか。できる限り同一の労働に対する同一賃金ということはやっぱり重視すべきかなというふうに思っているところであります。ましてや、賃金実態を見ますと、要綱職員以下については年収多分200万以下になるのではないかというふうに思います。先ほど、プラスワンの話をしておりましたが、本町も子育ての世帯年収の目標500万というふうに見ていると。そして、独身の場合は300万、あるいは30歳後半の世帯は500万という見方を市長のほうで設定しているわけでありますから、そういう意味ではぜひこの年代の貴重な人材を確保するという意味からも、ぜひこの非正規労働者についての賃金体系については底上げをすべきだというふうに思っていますが、これについてお考えあれば伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
できれば今いる人数、それなりに仕事があって、役割として必要なポジションだというふうに思います。そういった意味では、全部正職員にできればいいわけでありますけれども、現実問題としてそれは行財政上も含めて不可能なことでありますし、そのためには正職員はより正職員としてその職責、責任をかみしめて、しっかりと周りからもなるほど正職員だなと、こう思ってもらえるような仕事を促したいというふうにおもいます。ただ、現実問題として、やっぱり世帯主が300万だとか350万だとかでなければ子育てができないという現実も、これまた今回の調査だとか、国が示した500万というのがありますけれども、本町においては物価の問題だとかいろいろなことがありますので同等にはならないというふうに思っていますが、その足りない部分を今補完をしようとしているのが、子育てに対する支援もその一つであります。給料は、現実問題として、いわゆる求人があっても、東京のように、あるいは札幌のように、30代で400万だとか出せるような状況には現実問題ではありません。そういった中で、民間含めて200万とか300万の中で、そこで子育てしてくれよといっても、それはなかなか子育てするにはできる経済力が伴わないということもあっての、今、少子化対策の子育て支援というのはそういう視点を一つ大きく持っているということについてご理解いただきたいというふうに思いますし、役場の中においても必要な人材を確保しなければなりません。特に今回、認定こども園の関係にあっては、保育所と、それから幼稚園ということになりますので、幼児教育を担当する者、それから保育を担当する者、それぞれ専門的な人材が必要になってくるということであります。残念ながら今まで大方要綱でお願いしてきたわけでありますけれども、そういったことでの待遇の改善も、今回この4月からも思いっきりさせていただきましたし、そしてまた来年になりますと新たな認定こども園がスタートしますから、そのためのスタッフの人的な体制の充実等についてもしっかりやっていかなきゃならんなと、そう思っております。必要なところに必要な人材を配置しなきゃなりませんけれども、いろいろな待遇も、いわゆる給与以外にも休暇の問題だとかさまざまな要素もありますので、それらも含めてできる範囲の中ではしていかなきゃならんなと、そんなふうに考えているところであります。いずれにしても、特に幼児にかかわるそういったところの待遇改善については、かなり今、その修正から、政策的にも支援をしているといいますか、充実を図っているということであります。
質問 2番 堂畑義雄
体制の問題からすれば、交付税が実質的に25年度カットされて、大幅に減額されてきているということもありますので、財政事情は非常に厳しいということは十分理解をしています。ただ、きょうもテレビにも出ていましたけれども、厚生省も来年度予算で正規社員化の支援を拡充するということで、企業に対する非正規の職員の正規化を促していると。あるいは、企業においてもみずから保育所をつくったり、そういう子育ての就労の人の抱え込みを相当本気になってやってきているという状況でありますので、地方の待遇が悪ければ、どうしても都市の民間の雇用状況がよくなれば、どうしても地方から都市へ流れていくという傾向がありますので、いろいろ難しさもあると思いますけれども、今後ぜひ努力をいただきたいというふうに思っております。ひずみについてちょっとお伺いをしておきますが、情勢の変化でどうしても職員の雇用も減らさざるを得ないということもあって、大幅に若手の、若い層の職員が減ってきているということがあって、非常にひずみが生じているんだと思うんですけれども、特に本町の場合はスタッフ制をしいております。中を見ていると、スタッフリーダーはいるんだけれども、スタッフがいないというのが結構あるんですね。これは本来の形から言えば、行政組織としては非常に課題が多くなってきているんではないかというふうに思っております。とりわけ、スタッフリーダーがいてスタッフがいると。これはスタッフリーダーがいわゆるその下のスタッフを将来のスタッフリーダーになるような指導教育、あるいは仕事を覚えてもらう、こういう、言ってみれば組織が健全に運営していく上の循環的な機能というのは、部課長、係長制度であっても、このスタッフ制であっても同じだというふうに思います。そういう意味では、教えるスタッフがいなかったり、教えられるスタッフもいなかったりということでは、将来の行政組織として町の仕事の継続性というもの含めて、組織のあり方として非常に不安定になっていくのではないかというふうに思います。もちろんこれは一気には改善はできないんだろうというふうに思いますが、そういうことも含めて、ぜひスタッフ制の今後のあり方についても検討をされたほうがいいのではないかというふうに思いますし、少ない中でどう効率的にやるかというふうに既にお考えだと思いますが、今後についての考え方があればお伺いをしておきたいというふうに思うんですね。
答弁 町長 竹中貢
職員の減少によって、スタッフ制のリーダーが多くてスタッフが少ない、そういう状況でないのかというお話でありました。確かに今そういった状況にあります。このいわゆる職員の削減については、合併のときに最も議論されて、行財政改革、いろいろないわゆる財政縮減をどう図るかというのの中では、将来を見据えて4,000人、人口に合わせた職員のあり方というようなこと等も検討しながら、その中で導き出されてきたのが、当面は2年に1人の採用という厳しいものでありました。したがって、2年に1人ということでありますから、若い人が少なくなるということもこれまた現実の問題として起きたということであります。それを業務停滞をさせないためにということで、あるいはそれぞれ持てる能力を最大限に、そしてまたフルに仕事をしてもらうために、横断的なスタッフ制と、与えられた仕事だけでなくて、隣の仕事が忙しければその仕事を手伝うということで、遅滞なく業務を進めるような体制をつくってきたということであります。こういった流れがずっともう10年も続いてきていることでありますから、若年層は少なくなってきているというのも、これも現実問題である。ただ、これをまた従来のように、いわゆる人口がどんどんふえて、そして職員を採用して、それで若年がふえるような正三角形のそういうふうな体制に戻せるかといったら、もうこの先もそれはかなり難しいことではないかなと、そう思います。いわゆる定年延長なんかも考えますと、さらにそういった状況が生まれてくるということであります。ただ、毎年定年する、その穴埋めはできるだけしたいものだなというふうに思っていますけれども、いずれにしてもその行政改革は引き続きやっていかなければならない命題であるというふうに思っております。特にそういうことでは、今18歳だとか22歳でそのまま職員に採用されるという、その採用のあり方も随分変わってきているんですね。民間に入ってから採用試験を受けるだとか、それから学生、22歳だけではなかなか、いわゆる社会人になり切るには少し力量的に不足しているだとか、全体的ないわゆる底上げといいますか、モラトリアムというか、そういった20年前、30年前の18歳、22歳の生き方だとか、そういう状況も随分変わってきているということがありますから、そういった意味での高年齢といいますか、ある程度全体的に年齢層が全てが上がっているという状況にありますから、22歳の、あるいは18歳の卒業したばかりの学生が就職試験に受かって採用できるというのも、現実問題なかなか難しいということであります。全体的に採用枠も高めてきているということも、そういった背景の中には起きているということでありますから、そうするとこれまでの役割も、20代の23、25のときの役割が、それも底上げされて、30になってそういった役割を担うというようなことも、これはあり得るのではないかなと。ですから、全体の人口動態、人口構成のあり方に合わせて、仕事の役割についても随分変わっていく要素もあるということを踏まえつつ、いずれにしても余りいびつなこの職場の構成であるということは、決して望ましい話でないというふうに思います。それと、サブリーダーが多くて、そこでまた何となく仕事のやる気が出ないのではないかというような懸念もありますけれども、それぞれ例えばイベントだとかいろいろな繁忙期には、リーダーであってもスタッフの一員として仕事をしてもらうというようなことも徹底していかなければならないというふうに思いますし、まだまだ改革が必要だとすれば、課のあり方なんかも見直す必要があるだろうと思いますけれども、当面はそこにまだ考えは及んでおりませんけれども、そういういろいろな要素を考えながら、まずはこの行政の仕事が停滞しないように、しっかり体制なり、あるいは職場環境をつくっていく必要があるというふうに思います。それと、雇用の関係で、今新たに創生会議ができて、雇用に対する支援というのがあります。これは結構なことで、ぜひやってもらいたいなというふうに思いますけれども、よくあるのは、1年なり2年なり、呼び水として支援しますけれども、その後なかなかそこまで、今度は自前でやってくれよと、こういう話があるんですね。ところが、なかなか地方においてその仕事が、あるいは企業がしっかり経営的に右肩上がりで給料をどんどん上げていけるかということになると、そうもいかないという、そのような実態もあるんですね。ですから、その辺の安定的に地方に雇用を生み出すというのは非常に難しいだろうというふうに思いますが、行政、いわゆる私どもの立場としても、安定的にその雇用ができるように、雇用主についてはできるだけいわゆる賃金についても給与についても、家庭、家族持ちでも生活できるような体制を整えてもらいたいというふうに思いますが、行政でも足りない分については間接的に支援するということが、これが多少給料が低くても、そこで安定的に生活するための一つの糧になるのではないかなと、こんなふうにも思ったりもしております。いろいろ考え合わせながら、地方に安定的に雇用をどうつくるかということは非常に大切だというふうに思っております。
質問 2番 堂畑義雄
非常に厳しい情勢の中で苦労されていること、それは十分に理解していますし、足りないところについては道の派遣だとか、あるいは地域の協力であるとか、いろいろ工夫されているんだろうと思います。これからも人口がふえることはありませんので、どんどん減っていくということでありますから、当然それに伴った職員の定数なんかについても当然そういうことが起きるだろう。あるいは、場合によっては行政改革をさらに行わなければならんということは十分理解をするところであります。いずれにしても、そういう状況の中で、必要な人材をどう育てていくかということについては、少ない中にあっても、人材育成という面で力を入れていただければ非常にいいかなというふうに思っております。最後に、もう1点お伺いをしておきたいんですけれども、来年度から年金制度が改正されて、来年3月31日退職する人については1年間全く無年金になると。随時1年ずつ伸びて、最終的に65歳までもらえなくなると、こういうのが現実になってきたわけであります。したがって、この退職者の生活というものも十分考えていかなきゃならないのではないかというふうに思いますが、まだ本町の場合は再雇用なり定年制というものは、延長が決まっているわけではありません。ただ、退職して生活するためにどこか行ってしまうというようなことのないように、やっぱり退職しても退職者がここにいられるように、選択肢はある程度残してもらいたいというふうに思うわけでありますが、これについて最後にお伺いして終わりたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
退職する年齢の方々は、長い行政経験でさまざまなノウハウを持っております。そういった意味では、そういったノウハウ、知恵をぜひ活用したいというのが本音であります。今までも退職者、なかなか雇用、あるいは難しい状況になりましたけれども、在職中、相当厳しかったのかわかりませんけれども、ぜひOBの力というのはこれから貴重な戦力になるというふうに思っております。それらを後継者に伝えるなり、あるいは足りないところを補完してもらうなり、ぜひこれから定年になられる方々についてはそういった、まだ60歳というのは若いと思いますので、力を私どもに貸してほしいなと。その体制については、雇用制度がしっかり法的にも整備されておりますので、体制は整えて受け入れたいというふうに考えております。
質問 2番 堂畑義雄
ありがとうございました。以上で終わりたいと思います。