上士幌町議会 平成23年第4回定例会 2011年6月8日
(1)東日本大震災を契機に、本町の災害対策と福島原発震災事故を教訓とした脱原発について/(2)第5期上士幌町総合計画策定に向けての新規就農施策について
2011年6月8日、上士幌町議会の一般質問で、佐々木守議員が「東日本大震災を契機に、本町の災害対策と福島原発震災事故を教訓とした脱原発について」「第5期上士幌町総合計画策定に向けての新規就農施策について」について質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木守 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 6番 佐々木守
私は2点について一般質問させていただきます。まず、質問に入る前に、3月11 日に発生をいたしました東日本大震災で被災をされた多くの皆様、この災害で亡くなられた方々のご冥福とお見舞いを申し上げます。この東日本大震災を契機に、何人かの町民に「気象災害は今までも経験をしてきたが、大地震で糠平ダムが決壊をする心配はないのか」との話がありました。また、福島原発事故は国家経済までも大きく影響する世界的に類のない大事故になり、いまだ収拾の見通しもおぼつかない実情と報道されています。原発の安全神話が完全に崩れた現在、国のエネルギー政策も脱原発の方向に進まなければならないと考えています。そこで、糠平ダムの決壊時、丸山噴火に対応する防災対応マニュアルはできているのか。2として、本町の防災計画について、原発事故などによる放射能対策はどうなっているのか。必要がないとするなら、その根拠は。3として、竹中町長はあいさつの中で、東日本大震災については1000 年に一度の大震災とした認識であいさつをされていますが、根拠はどのようなことなのかお伺いをいたします。最後に、脱原発を踏まえたまちづくりを進める考えはないのかをお伺いをしたいと思います。次に、2点目でありますが、第5期上士幌町総合計画策定に向けての新規就農施策についてお伺いをいたします。本町農業を取り巻く環境は、TPPに代表される輸入自由化攻勢を初め、近年の原油高騰など生産資材の高騰の中、厳しい経済環境にあり、さらに農業経営者の高齢化と後継者不足が進んでいると認識をしています。今後、適切な対応を講じなければ、農家戸数の減少を食いとめることができないのではないかと予測をされます。戸別農家の耕作面積は、おおむね耕作限度に達していると言えます。農地流動化も飽和状況となるおそれがあり、農業粗生産額も減少していく心配があると思っていますが、本町農業の今後について所信をお伺いいたします。そこで、新規就農について今までの取り組みの実情と成果についてお伺いをします。2点目として、十分な成果が上がっていないと私は判断しますが、要因を分析しているのかお伺いいたします。3として、後継者のいない農家戸数など実態と動向を掌握しているのかもお伺いをいたします。最後に、農業経営の拡大に合わせた従業員確保対策は十分と評価しているのかお伺いをいたします。私は大型法人経営も個人経営も、それぞれ適切に営農ができるための側面支援が必要と考えています。従業員確保対策や新規就農対策は行政が先行して行う政策であり、執行順位の上位に位置する重要な施策と考えています。新規就農対策は長期間を要する事業であり、同様の問題を抱えている町村も多く、政策や情報発信に創意工夫をし、農協、農業委員会との連携をして成果の上がる政策執行を要請して答弁を求めます。
答弁 町長 竹中貢
佐々木守議員の質問にお答えします。1点目の東日本大震災を契機に、本町の災害対策と福島原発震災事故を教訓とした脱原発についてであります。東日本大震災については、山本和子議員も同様の質問をしていることから、重複している点については割愛させていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いします。1点目の糠平ダム決壊時、丸山噴火時における防災対策ですが、地域防災計画において、それぞれ水害予防計画、火山災害対策計画に基づき対応することとしています。糠平ダム決壊の想定については、山本和子議員に回答させていただいたとおりであります。ダムの放流時の際には、ダム周辺で警報サイレンが吹鳴され、音更川流域に設置されている警報器が作動するほか、別途巡視する警報車により警告放送が行われることとなっています。また、放流時には役場などの関係機関にも通報されることとなっております。丸山については、東日本大震災の後、地震の回数がふえたという報道がありました。この件については札幌管区気象台に問い合わせしておりますけれども、5月は数回しかないので、丸山の活動もほぼ終息した。ここの場所の癖として、大きな地震の後は規模が小さいが活動が高まるようだと、このような回答を寄せております。地域防災計画では、丸山についても大きな被害を生じるような噴火の可能性はないと想定しております。このようなことから、現時点での防災対策については、上士幌町地域防災計画によって対応してまいりたいと考えております。2点目の原発事故などの放射能対策については、地域防災計画の危険物等災害対策によってその対応を定めていますが、あくまでも放射性物質を取り扱う業者が上士幌町にある場合を想定したものとなっています。現在のところ、本町にはそのような業者はありませんので、具体的な被害は想定しておりません。北海道においては、泊村に原子力発電所があるため、北海道地域防災計画の中の原子力防災計画編において放射性物質の外部への放出などの際における必要な項目が定められています。今回の津波による被害により発生した福島第一原子力発電所からの放射能漏れの影響は、周辺自治体にも及んでいることから、今後の状況を注視し、具体的な対応が必要となった場合には、国や道等の関係機関との協力体制が必要と考えております。3点目の東日本大震災を 1000 年に一度の大震災との認識についてであります。今回の震災について、1000 年に一度とか、未曾有とかいった枕言葉で話すことがあります。これは過去の震災と比較して、科学的根拠に基づいて話しているのではありません。津波の高さなどは調査研究で過去との比較が可能と思われますが、地震の大きさを示すマグニチュードや揺れを示す震度などは、計器のなかった時代と正確に比較するのは無理があるように思います。1000 年に一度とは、貞観地震、869 年を意識したところもありますが、被害を受けた地域の大きさと人命及び物的被害規模の大きさや災害により原子力などの電力の日常生活、産業全体に与えた影響や我々の生活全般への考え方に大きな影響を与え、国の形も変えるような大きな意味を持った震災であるという認識のもとで使っております。4点目の脱原発を踏まえたまちづくりについてです。クリーンエネルギーと言いながらも、一度事故が起きると放射性汚染など現代科学でも容易に処理し切れないのが実情と考えます。本町の基幹産業は農業であり、農作物の安全・安心が生命線ですから、原子力発電を奨励することや原子力によるまちづくりを進めることはありません。今後、我が国のエネルギーが原子力から再生エネルギーなどにシフトするにしても、全体の電力をどのように確保するかが不透明な状況にあります。一方、エネルギー問題は国民生活、経済、環境など国家戦略上も極めて重要なテーマであり、国はもとより国民一人一人に課せられたテーマとして受けとめていく必要があります。2点目の第5期上士幌町総合計画策定に向けての新規就農施策についてであります。本町を取り巻く農業環境は、佐々木議員ご指摘のとおりFTA、EPA、TPPによる輸入自由化攻勢を初め、生産資材である原油や飼肥料の高騰等、ますます厳しさを増していると認識しているところであります。同時に、農業経営者の高齢化と後継者不足については、担い手育成、新規就農、後継者対策問題として、今後の本町の重要課題としてとらえております。1、2点目のご質問ですが、新規就農に関しましては、これまで北海道農業開発公社や担い手育成総合協議会等の国や北海道による各種就農支援制度を活用し、支援を講じております。町独自の取り組みとしましては、平成21 年度から上士幌町農業担い手育成助成事業実施要綱を制定し実施してきており、現在1件の利用があるところです。牧羊の飼育農家でありますが、現在170 頭を飼育し、地域に根差しながら営農をされてきております。この新規就農の取り組みは、町農業振興対策委員会や議員が委員となっている農業後継者対策推進協議会でも議論になっているテーマであります。議員もご承知のとおり、ここでは新規就農に係る資金調達の問題、営農技術の問題、新規就農希望者を育成する仕組みと自立するまでの生活支援など課題が多くあります。新規就農については、特にJAの意向や連携が必要と理解していますので、今後より一層の深堀した協議が必要と考えております。3点目のご質問ですが、現在170 戸の農家中、後継者がいないとされる戸数は、酪農家 17 戸、畑作農家 11 戸と認識しております。なお、平成20 年7月に農協とともに農業従事者にかかわる制度、担い手対策、新規就農対策等のあり方についてのアンケート調査を実施しております。この調査の中では、後継者がいない方に対して「どのような方に後継者になってほしいか」では、29.9 %が新規就農希望者、 20.8 %が同じ地域・集落の営農者、 13.0 %が家族以外の親族、9.1 %が複数法人、異業種の方が2.5 %となっておりますが、24.7 %の方がわからないと回答されております。また、「新規就農者の受け入れに関してどのような対策や補助制度が必要と思うか」では、新規就農者に関する新たな資金制度の創設が15.2 %、農地のリース制度11.7 %、施設・機械のリース制度10.5 %の順に高く示されております。4点目のご質問です。国レベルでは働く場の確保が政治的な課題となっております。一方、本町においては、特に大型経営の酪農家において、働き手の確保が課題になっています。各農家や法人では、ハローワーク、外国人研修生の受け入れ、企業からの派遣による人員の確保、さらには農民同盟による人材確保など、農家の規模やニーズによって多様な方法で人材の確保に努めております。町としましては、平成9年から農業法人支援促進対策条例を制定し、支援策として講じてきております。また、従業員の生活環境の改善に従業員住宅建築支援を行っていますが、今後については、移住定住と就労のマッチングや情報提供の充実のほか、必要な対策を検討してまいります。食料生産の基盤となる畑が後継者や引き受け手がなく、耕作放棄地をつくってはならないということであります。親から子へ引き継ぐという伝統的職業観も変わってきている中で、農村が持続的に発展するためには、新規就農対策や担い手育成、法人化、コントラクター事業、計画中のTMR事業など、新たな農業経営、農村のあり方を追求していくことが肝要と考えております。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 6番 佐々木守
再質問させていただきたいというふうに思います。まず、災害対策についてでありますけれども、先ほど山本議員の答弁の中で、上士幌の糠平ダムというのは決壊をしないんだという形だと。そうであれば、あそこが最大限、たしか3基、開閉口を持って、放水口を持っているというふうに記憶してますけれども、あそこが最大の開放をして放水をしたときに、上士幌に水が最初に到達する時間というのはどのぐらいだとか、そういった過去に実例があることについての報告だとか、そういった認識は行政の中にあるのか、まずお聞きをしておきたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
私ども、町長としてはそういったことについては把握しておりません。
再質問 6番 佐々木守
できれば担当課にもちょっと聞いた上で答弁をいただきたかったんですが、1つは、今回の原発事故というのは何を国民に変えたのか、見方を。1つは、これは総合的にちょっと質問させていただきたいと思うんですが、1000 年に一度という言葉を山本議員も使われました。僕は軽々にそう使うべきではない。特に行政関係者がこういった学術的にというか、科学的根拠もなしに使うというのは非常に危険だというふうに思います。国はなぜ使いたいか、これは明らかですね。東電を助けるためですよ。それでなくても東電の株は下がっています。底値でという話になっています。原子力災害補償法という法律の中の3条には、想定を超えた災害の場合には、当該事業者だけではなくて、国が面倒を見なさいという法律になってます。そういう片棒をお互いにかつぐことはやめるべきではないか。現実は現実として直視して見ていくというのが1つの町の、竹中町長についていえば、5,000 人を超える町民のトップリーダーだという認識で僕はお話をしていただきたいなというふうに思います。ただ、NHKを初めとして主要マスコミが当初こういう言い方をしていたというのは知っておりますので、そういうことがあってもやむを得ないというふうには思いますけれども、これからはそういう認識でぜひお話をしていただきたいなと。国の政策の片方でひとつ片棒をかついでいるという認識を持ってしゃべるのであればいいと。片方で、これは原発事故については人災だというふうに言われています。そういう認識についてはどうなのか。あるいは単純にというか、簡単でよろしいんですが、今回の原発事故というのは、こういった北海道の道東の小さな町にとって何を考える機会になったのか、何を今回の事故というのは教訓としたのか。いろいろあるというふうに思うんですが、その辺の考え方があればまずお聞きをしておきたいのと、先ほどの1000 年に一度という部分については、私はそういう経緯があるのでお聞きをしたということを踏まえて、もう一度答弁をその部分についてお願いをしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
先ほどの答弁でもお話しさせていただいたとおりでありますけれども、決して今の災害の補償の関係、責任問題、それを擁護するような、そういった意味で使っているのではないということはひとつご理解いただきたいと思いますが、1000 年だとか、物事の大きさを言う場合によく、例えば白髪三千丈だとか、あるいは一瀉千里だとか、そういった意味で非常に物が大きいというときにこういったたぐいの言葉遣いというのはよくされます。そういったことであるということを先ほどの答弁では述べさせていただいたということでありますので、科学的根拠に基づいてこれを話したということではありません。しかし、事の大きさというのはそれくらい大きいものであると、事実この震災についてはそういうものだというふうにご理解をいただきたいというふうに思います。物の考え方という意味では、特に国づくりの中では、こういった原発の事故によって経済が思い切りストップしてしまったとか、それからもう1つは節電対策、あるいは計画停電だとか、そのようなことが起きたことも含めて、やっぱり改めて今享受しているこの電気のことについて、1つには野放図に使う日常的な生活、これが果たしてこのままでいいのだろうかということもそうでありますし、それから国づくりという意味では、大都市一極集中の国の形が決していいわけではないと。これまでもまちづくりを進める上では、やっぱり都市の役割と農村、地域の役割がある。そしてまた、多様な地域があっていいだろうと。そういった意味では、今回のを契機にして、改めて多極分散型の、そういった国づくり、あるいはまちづくりをこの震災を契機にして見直していってほしいなと、そんなふうにも思っております。エネルギーの問題、改めて自分たちの日常生活の中でエネルギーがどうあったらいいのかと、それを問い直す機会、それはさまざまな生活のすべてにこれに伴って意識の変容がやっぱり求められているのではないだろうかなと、こんなふうにも考えております。
再質問 6番 佐々木守
これはお願いでありますけれども、やっぱり自治体の長、行政にかかわる立場の者というのは、歴史認識を踏まえて言葉を発するべきではないか。特に今回こういった言い方を私がしたのは、初議会の中でそういった言葉を使われたので、僕はちょっと気になったところです。今回、原発事故というのは、なかなか報道されないんですけれども、例えば福島で原子力発電を動かす。その動かす1日の総量というのはウランで3キロです。広島型原発というのは800 グラムのウランが爆発した。つまり毎日4個ぐらいの広島型の原発がウランを燃やしてエネルギーをつくっている。そういう原則的なことをなかなかマスコミでは言わないんですね。今回のことではいろいろよく調べてみると、僕らがわかる範囲で、こんな片田舎にいる僕でさえわかることとして、例えばさっきの地震について、津波の大きさについてですけれども、1896 年の明治三陸地震というのは、岩手県の綾里というところで38.2メーター、今回の宮古市では最大38.8 メーターというふうに言われているんですが、同じ同等の津波があったんですね。これは過去の歴史家がきちっと一定程度の検証をしている。だから、100 年に一度起きるのは妥当だ。だから、さっき山本議員が泊原発について危険性はあるんではないかという話がありましたけれども、危険などころではないということです。でも、そういう中に国民は生き、私たちも生きているという現実をどういうふうに踏まえて考えていくのかだというふうに思うんです。1つは、行政にかかわる者としては、やっぱり現実をちゃんと直視するという必要性があるのではないのかな。それはある程度わかる範囲では調べて物事をしゃべるという必要性が、特にこういった歴史が変化するのではないかというようなことには必要ではないか。今回、マグニチュード9.0 という地震については、今までほとんど例がないというふうに実は言われてますが、世界で数例だというふうに言われているんですが、でもとても不思議なことがありました。それは役場にも震度幾らというのと、物を移動するエネルギー単位をガルと言うんですけれども、そのガルからいえば、例えば2008 年の宮城内陸地震の一関で3,866 ガルを計測しているんですね。今回、一番ガルが高かったところが宮城県の栗原市で、これは震度7と言われているんですが、2,933 ガル。でも、片方はマグニチュード7.4 だったんですよ。今回の地震は、計算上からいくと445 倍ぐらいの大きさの地震と、揺れはむしろそちらのほうが強かった。これは何を意味するかというと、エネルギーを放出した範囲が非常に広いのと、非常に内陸型という直下型の地震とは違うということはあるんですけれども、それにしてもおかしいなと思っていろいろ調べると、インターネット上では今回マグニチュードの計算方式を今までとはちょっと変えていると。より正確にという言い方が気象庁の言い方だけれども、計算方式を変えたことだけは事実だというのはどうもあるようです。つまりそういうことが、この世の中にこういうことが起きるといろいろあるということを踏まえなければならないと。だから、さっき設置をしている電発がダムは安全だと。道に言っても安全だ。それを信じて安全だ。何か起きたら想定外だったということでは、そこで被害を受ける人たち、あるいは命を落とすかもしれない町民がいるとしたら、それは許せる範囲の話ではないだろうと僕は思うんですね。ですから、そういう計算を多額の費用を出してダムの強度計算をしろなどと言うつもりはないです。ただ、そういう事態に立ち至ったら、直ちに避難をするということだけはきっちりしておかなければならない。そういう認識を持つのが行政、福祉にかかわる人たちの基本でなければならないのではないかなと。そういうふうに僕は言ってほしかったんですね。逃げる方法だけは町として考えたいと。だから、先ほど言ったように、過去にあそこで崩壊でなくても、緊急で放水をしたときに、何分でうちの町程度には到達するのかぐらいは知った上で、その避難経路だとか、あるいは避難をどのような指示するのかと。サイレン等が鳴らされる形で今の放水ではなってますし、崩壊が仮に万が一の一あっても、そういう状況で危険のお知らせというのはするんだと思うんですが、それをやっぱりきちっと確認しておかなければならない。この質問の最後に言っておきたいというふうに思います。よく皆さんが言う言葉です。災害は忘れたころにやってくる。これを今回の大災害を1つの契機に、お互いにもう一度考え直してみる必要があるのではないか。そういう視点で僕は災害行政についてもぜひ行ってほしいというふうに考えて今回の質問をしています。総体的な答弁になろうかと思いますけれども、答弁をお願いしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
今、議員からご指摘いただきました避難する方法だとか、あるいはその対策、ご指摘いただいた点については、今までの計画、さらにそれに付加する必要性があるものについては再度検討をさせていただきたいと、そのように思っております。いずれにしても、今回の大震災でありますから、これをやっぱり教訓にして見直すべきところは見直しをする、あるいは防災対策、最終的には一人一人が今回の東日本大震災でも、結局は自分の意識によるというところにこの生死の別れ道があったと。特に言い伝えの中では、そういった震災が起きたようなときには、それぞれ勝手に逃げるんだという教訓が生かされて、随分の人方が助かったということも報道されております。そういった意味では、やっぱり住民一人一人の防災に対する意識をどう高めるかということで、それに対する対策等については、行政として啓発対策、あるいは避難所の確保の問題だとか、そういったことも含めて改めてこの機会に見直しをする必要、不備があればそれは改善をしていくということが必要だろうと、そのように思っております。
再質問 6番 佐々木守
時間が余りありませんので、もう1点だけ、今の部分でお話をしておきますけれども、恐らく国のエネルギー政策、変えざるを得なくなるというふうに思います。そういうときに、どうも発電などと言ったら、今まで国の特認事業として電力会社が行ってきたという意識が日本の場合はすごく強くて、片方では田中牧場さんでバイオマスというような、なかなか十分な成果が上がってないというふうにも聞いてますけれども、地方で地域内発電というのも、これから恐らく需要がきっと高まる、機運も高まるだろうというふうに思うんですね。今5期の総合計画を策定中です。畜産バイオマスだけではなくて、木質バイオマスなども十分そういったことについての研究はする必要があるのではないかなというふうに思いますので、そういうことをお願いをして、これは要請としておきたいと思います。次に、新規就農対策についてお聞きをしたいというふうに思います。現在、新規就農について、この5年間で何件もそういった実例がないというふうに思うんですが、実際この5年間ぐらいで問い合わせなど、あるいは相談件数というのはどのぐらいあるのか、それをちょっとまずお聞きをしておきたいと思います。
再質問 6番 佐々木守
通告にそこまで書けばよかったのかもしれませんけれども、総体論で書いたつもりでいたものですから、当然実行度合いということで、問い合わせ件数などどのぐらいあるのか。そう多くはないというふうに実は思っているんです。それはこういう事業をやりました。上士幌のインターネットを開いて、新規就農対策についてはトップページには何も出てきません。開いて、開いて、最後は農業委員会が相談に乗りますというので出るだけなんです。そうしたら、ほかにそういう情報発信をしているのだろうか。情報発信なくして、こんなもの自由だなんて言える筋合いのものでないと。この問題については、過去何人かの議員さんが一般質問してきた経緯があると思うんですよ。ますます今状況としては、先ほど最初の質問で述べたように状況は悪化している。高齢化は進んでいますし、後継者についてもなかなか厳しい状況である。言い方を変えれば2割程度の耕作不耕地が出てもやむを得ない実態で進んでいる。そういう状況の中で、情報発信が十分できているのかということも含めて、さっきの質問はそういう関係があったんですが、その辺についての認識はどうなのかお聞きをしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
おっしゃるとおりでありまして、後継者等の会議の中でもそういったたぐいの話はよく出ているということであります。現実の問題、今お話あったように、対応については決してこれで十分だという状況にはないと、そんなふうに思っております。情報発信なくして、そこに照会が来るのかと、今おっしゃるとおりであります。以前も、いわゆる研修生の募集のホームページなんかを開いてましたけれども、研修生そのものの要望が今極めて少ないという状況ですね。むしろ農家さんのほうも、研修生というよりも労働者として確保したいというニーズも変わってきていることもあるだろうと、そんなふうに思っております。そのようなことから、それらにある意味では今度は雇用の関係での募集ですね、そのほうが大事であって、しかもその雇用形態はそれぞれ農家が確保、それぞれでありますから、したがって、以前はなかっただろうと思いますけれども、今の法人関係ではハローワークだとか、正規のそういった機関を通して労働者を募集している、雇用を募集しているという状況だと、そんなふうに思います。
再質問 6番 佐々木守
1つは新規就農、なかなか長期的に実際に受け入れとなれば、これは関係機関も大変ですし、相当の費用がかかる。二、三、この際提案をしておきたいというふうに思います。どこの町村も新規就農者に対する支援対策というのは大体500 万円で3年から5年というような、それが報償としてあらわれるものや、あるいは資金調達の利子補給になったり、あるいはリース代になったりという形でいろいろあるわけですけれども、全道どこを見ても同じです。その上、情報発信をしていなければ、これは事業をやっていないのと僕に言わせれば同じだと言っても過言でない。言い方を変えればやる気がないのではないのか。そういう危機感を持っていないのではないのかという心配をするんです。1つは大学関係。一番は本別の農大、これは後継者育成大学ですから、こういったところと綿密な連絡をとるという、あるいは畜大、あるいは北大の農学部、あるいは全国の農学系の大学にこういった照会を出すということがあっていいんではないか。さらに、従業員確保の問題でいえば、今多くの従業員を雇用している農家については、インターネットに多額の費用をかけて求人を出しています。残念ながら農家求人については、ハローワークではなかなかよい人材は集まらないというふうに聞いています。これは担当者はそういう状況がどうなのかというのは、日常的にある程度そういったサイトを開いて、上士幌の状況なんかを見ているんだろうとは思うんですが、年中出ている農家もあります。そういう実態を踏まえて、新たな対策をしていかなければならないというふうに思うんですが、新規就農対策というのが町のいろんな行政施策の中のどういう位置にあるのかと、これについてはぜひお聞きをしたいなというふうに思います。
答弁 町長 竹中貢
新規就農ということもそうでありますけれども、まずは農地を耕作放棄地をつくっちゃだめだというのが最も大事なこととして押さえておく必要があるだろうと。その上で、そこに必要な手だてとして、何らかの事情があってやめざるを得ないといった場合に、それをどんなふうに補うのか。補う方法として新規就農だとか、この回答書にも述べておりますけれども、TMRだとか、新たな特にそういったことで、それらを救えるような対策は必要だということでありますので、新規就農もほかのことも含めて大事な施策はあると、農業関係で。その大事な施策の中にこの新規就農も極めて大事な1つであるということであります。申し上げたように、この大きな生産を生む農地を荒らしちゃだめだというための方策としてこれも必要であると、非常に大事で必要であるというふうにご理解いただきたいと思います。それから、今調査でありますけれども、ここ3年ほどの関係では8件ほど問い合わせがあるということであります。これは結構具体的な問い合わせだというふうに思いますけれども、その程度と言ったらいいのか、実態としてはそういうことにあるということであります。
再質問 6番 佐々木守
1つ気になることがあるんですね。例えば移住、定住対策など、これも1つの重要な施策だというふうに思ってます。それは町内の過疎対策という意味合い、活性化を持続させるという部分でも必要だというふうに僕は認識をしてますし、効果も期待をし、一定の成果も上がっているというふうに思っています。ただ、それと同様に、基幹産業の根幹にかかわるこういった問題について、どれほど力が入っているのかというのは非常に今後重要になってくるのではないかなと。ですから、例えばほかの町村と同じレベルでいれば、ほかの町村のレベルでしか進まない。そのときに、新規就農、特に本当の新規の就農については、新規就農という言い方をすれば、Uターンの就農なども入るんですけれども、本当に他の職種、あるいは他の地域から本町に来るというような新規就農については、ひとつ最大限その大きな情報を発信しなければ、なかなかひっかかってこないというのが1つですし、もう1つは本町の場合、農地が一定の金額がするということで、資金対策が非常に今厳しい状況にあると。ですから、3年間で500 万で、それを使う人が余りいないということであれば、本当に500万でいいのか、1,000 万必要なのか、1,500 万ぐらいがいわば使う側としては使いやすいのか、そういうことをもう一度再検討する必要があると思うんですが、そういった方向での検討や対応をお考えいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
課題の1つに資金繰りの問題があります。多額の資金が必要になるということですね。そこで、なかなか新規で来る人方がもともと資産をたくさん持ってくるという人が現実的に難しいということでありますので、行政だけでこの問題は解決できる問題ではないだろうと。特にやっぱり農協との連携で、いずれ農協の指導課だとか、あるいは資金関係では農協の理解も得なければだめだということがありますので、農協ともいろいろと詰めているんですけれども、なかなかやっぱり農協も安全な資産運用をしなければならないということがありますから、非常に難しい要素もあるということもこれは理解できるところでございます。このために、例えば今の流れとしては、法人化を積極的に進めていると。今までは酪農家の法人化が進んでおりますけれども、畑作なんかでもなかなか単体で、それは後継者の問題も含めて、あるいは経営の効率化も含めて法人化という動きがモデル的に各地で今起きてきております。そんなようなことも含めて、これからのあるべき農業の姿というのは、やっぱり農協と十分協議を重ねていく必要があるだろうというふうに思っております。今回のこの新規就農についても、本当に議論はいろいろとされているんですけれども、具体的に動くまでに、あるいはそれぞれの事情、町としての資金的な援助だとか、それだけで解決できればいいんですけれども、そうでない複雑な問題がありますので、やっぱり農協との密接な連携、協力関係というのは必要になってくるということであります。今までもそのような指摘を受けながら、議員がまだまだ不十分だというご指摘でありますけれども、これからも今のお話を受けとめながら、どんなことが可能なのか、農業振興にとってそのことを引き続き検討してまいりたいと。今までの議論からもっと行動に移れるような、そこまで行かなければならないという話はされているところでもございますので、また後継者対策委員という立場でもございますから、いろいろとご指導いただければなと、そういうふうに思います。
再質問 6番 佐々木守
ほとんど時間がありませんので、最後に一言だけお話をさせていただきたいと思います。農業政策いろいろあるというふうに思います。ハードの部分、つまりTMRセンターであるとか、コントラであるとか、こういうものはもう当然事業主体である農協、あるいは受益者が先頭でやらなければいけない。ところが、新規就農などの情報発信などという部分については、行政がやっぱり先んじてそういった情報を集めていくという必要があるのではないか。それから、全体のそういった新規就農者の動向というか、流れみたいなものを含めて、行政が率先してやっていく必要があるのではないか。そういった部分では、移住、定住対策と例えば比較をすると雲泥の差にやられていないというのは非常に残念なことだというふうに思うわけです。相手がいなければ始まらない事業という部分でいえば、そういうふうに考えておりますので、その辺をもう一度決意をご答弁いただいて終わりたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
特に情報の発信についてということでご指摘いただきました。それを踏まえて、具体的にホームページの更新なり、あるいはアクセスのしやすいような、そのような情報関係を構築していきたいというふうに思います。少し時間かかるだろうというふうに思いますけれども、トップ画面に載るようにさせていただきますので、いましばらくお待ちいただきたいなと思います。