美唄市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日
(1)農政について/(2)公営住宅について/(3)南美唄地区再開発について
2006年3月7日、美唄市議会の一般質問で、吉田栄議員が「農政について」「公営住宅について」「南美唄地区再開発について」について質問し、市長 桜井道夫が答弁しました。
- 質問者
- 吉田栄 議員
- 答弁者
- 市長 桜井道夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 吉田栄
平成 18 年第1回定例会にあたり、通告に従いまして、市長に質問をしてまいります。まず、1つ目には、農政についてであります。いわば、農業にかかわりのない私が、毎回毎回、農政問題について質問をしてまいりました。何といいましても、当市におきまして、基幹産業である農業が疲弊するということになりますと、市全体の経済に大きくかかわりをもたらすということからして、何としても国の農政に対する極めて冷ややかな政策が打ち出される中で、美唄市の農業が、とりわけ稲作農業が、その行方が美唄にとって大変大きな課題だろうとこう思うからであります。きょうは、先ほど同僚議員も質問しておりました品目横断的経営安定対策について、質問してまいりたいと思います。なるべく、重複の内容に気を配りたいと思いますので、ご答弁をよろしくお願いしたいと思います。ご案内のように、昨年の 10 月 27 日ですか、農水省が打ち出しました経営所得安定対策等大綱の中で、最も主要的な対策として品目横断的経営安定対策が打ち出されたわけであります。一言で言いまして、この 18 年まで3年間続けてまいりました米政策大綱の3年間にわたるこの政策が終わりを告げた。より厳しい、いわゆる農業に対する交付金といいますか、補助金でありますが、その提言にどう形づくるかという立場で策定されたのが、今次提示されました品目横断的経営安定対策であろうとこう認識をしております。中身として、品目別支援、今日まで行ってきた交付金を全廃するとこういう内容でありました。米はもちろんのこと、麦にしても大豆にしても、先ほどのお話でもありましたように、この安定対策に乗っからないと、まさに麦が60 キロ 2,300 円相当に落ち込まれるとこういう結果になるわけでありますから、何としてもこの経営安定対策に乗っからないとならない状況になってくるんだろうとこう思うわけであります。新安定対策についていえば、一定要件を満たす戸別営農体、そして、法人を視野とする営農集落体と、これがこの該当になる経営体になるんだろうとこのように言われているわけであります。この安定対策支援対象についてでありますとか、あるいはその支援の内容、及び農地・水・環境保全向上対策、こういったものもこの安定対策の中には含まれておるわけでありますが、その内容に入りますと、内容的に幅広くなりますから、今回は外郭的なことに限って質問してまいりたいと思います。一言で申し上げまして、今回出されているこの安定対策というのは、何といいましても、弱小農業者の切り捨てと、そして、将来に向けては、農業生産法人化という偽名のもとに財界が狙う戦略の一里塚だろうと、こう私は認識しているわけでありますが、市長は、今次提示されています 19 年度から実施に入りますこの安定対策について、どのようなご認識なのか、まずはお伺いしたいものとこう思います。さて、内容に入ってまいりますが、1つは、当市の認定農業者の戸数というのは、いかほどのものか、まずお知らせをいただきたいと思います。認定農業者であっても、品目横断的経営安定対策の適合農家とは限らないかと思いますが、この適合農家の戸数についてはいかほどなものか、お伺いしたいと思います。問題は、この安定対策に加入したくても加入のできない農業者、あるいは、条件が満たなくて加入のできない農業者、さまざまな条件があるんだろうと思うのですが、この加入できない農業者の戸数は何ほどなものか。そして、また、その加入できない農業者の今後の施策について、市として持ち合わせの政策があるならばお聞かせをいただきたいと思います。さて、この品目横断的経営安定対策の中の1つの柱として、需給調整システムというのが、今度は取り入れられるとこういう内容になっております。昭和 45 年から今日まで、長期にわたって減反政策が推し進められてまいりました。農業者の好むものではないものを押し付けられながら、今日まで営農を行ってきたわけでありますが、今度はそうではないと、農業者自らが生産量を特定をして、それに見合う作付をすると、そういう生産者に生産量の責任を持たすと、こういう施策に変わってくるわけであります。そのことは、自らが生産量を決めて、その生産量に見合う作付をするわけだから、あえてそのことに対する補助金であるとか、交付金とかというものの手当ては、基本的になくてもいいではないかという考え方、そういう思想がこの安定対策に一本通っているんだろうとこう思わざるを得ないのでありますが、この需給調整システムの仕組みについて、市長のご見解を伺いたいと思います。そして、その生産調整方針を作成するのは農業者自らということが原則であります、基本でありますが、具体的には、どこがその役割を担うのか、教えていただきたいと思います。そして、結果として、この対策が施行されて実際に実行したその暁に、美唄市の農業産出額がどのようになっていくのか、この辺についての判断をお聞かせ願いたいと思います。この安定対策の中身には、先ほど申し上げましたように、いろいろな内容が含まれております。特に、農地・水・環境保全向上対策、これは農業者だけが参画する事業ではなくて、一般の市民が参加をできる、参加をすると、そういう前提での取り組みがなされる事業であります。したがいまして、今後1年間の中でその体制をつくっていくんだろうと思いますが、そのことについては、機会を別にして質問をさせていただくこととして、きょうは、この安定対策についてはこの程度にとどめたいと思います。次いで、農業問題で、「おぼろづき」について質問をしてまいります。「おぼろづき」について言えば、冒頭申し上げましたように、美唄の農業をどう構築するかと、そして、農業の生産高がどう増幅せしめるかと、そのことが美唄の自立に向けた大きな手がかりだろうと思うときに、もう「おぼろづき」について言えば、今回で7回目になるんでしょうか、本当に、しつこい質問をさせていただいていますが、ようやくにして、この「おぼろづき」という名称が世に出る方向になったんではないかなとこう思うんです。ということは、昨年の4定での答弁からして、余り待たずして産地銘柄に指定されるとそういう見通しのご答弁がありましたものですから、その後の経過としてどういう形になってきたのか、その辺についてお知らせをいただければとこんなふうに思うわけであります。それと、今後、ことしの「おぼろづき」の作付がどういう状況に計画されているのか、そして、その先行きはどういう道筋をたどるのか、その辺についてお知らせをいただければとこう思います。そして、市長も何回となく口にしていただいておりますが、美唄のブランド品として、ブランド米として構築していくんだとそういう意思表示もたびたびなされてまいりました。いまからこのブランド米として、名実ともにその地位を確保するために、どのような道筋を立てていまからお取り組みをいただけるものなのか、その辺についての見解を伺いたいと思います。次に、公営住宅の問題に入りたいと思います。ご承知のように、昨年の 12 月、この国土交通省が公営住宅の入居権についての方針を打ち出しました。一口で言いまして、いままでお父さんが入居者としての申請者になっていた、そうすると、そのお父さんの三親等までが入居権を継承することができるという仕組みの中で推移してまいりました。ところが、今度は一等親ではなくて、配偶者に限るということになった変更であります。これ、配偶者になってしまいますと、大変な人生設計に変化をもたらすんだろうと思うんですね。場合によっては、おじいちゃんが入居者の資格を持って、その息子さんがいなくてお孫さんと同居している、そういう家庭だってあるだろうし、あるいは三親等ですから、おいっ子が、あるいはめいっ子が同居しているとそういう場合もあると思う。それでもいままでは、現在は、その入居権が継承されるとこういう原則になっていると思うんですが、それがかなわなくなると、こういうことになりますと、これは高齢者の方が入っているとしたら、そのいわば介護的な役割も担うという立場でお孫さんが、あるいはおいっ子さんがめいっ子さんがとそういう場合だってあると思うんです。それを、全くそうはならんとそういうことになるわけでありますから、この辺については、どうも聞くところでは、弾力的に取り扱わなければならんと、有識者のご意見も聞いてと、こういう慎重なスタンスでいるようでありますから、多分美唄もそうあってほしいものだとこう願いながら、市長の見解をお伺いしたいと思っております。次は、南美唄地区の再開発問題について、質問してまいりたいと思います。いまさら申し上げるまでもなく、南美唄というあの集落地、居住地といいますか、大変一世紀にも近い歴史のある地域でありますし、美唄のこの一世紀にわたる長い歴史の中で、ともにその栄枯衰勢をともにしてきた地域でもあります。同時に、そこにお住まいになっている方々の大部分が、あの三井鉱山の関係した方たちが、現在も住んでいる。いわば、美唄の最盛期も含めて、大きく貢献をしてきた方たちの居住地でもあります。いま、あの南美唄には小学校も中学校も、しっかりとした存在であります。聞くところによると、その生徒さんの数も100 人を超えている状況、あるいは幼稚園、保育所とそういった地域条件もまだしっかりと存在しているとこういうことでありますから、今日的にどうのこうのということではないにしても、いまからあの南美唄のあの地域をどう再開発していくんだとこういう市の基本的な考え方がないと、いまからのまちづくりとしても、なくてはならない1つのスタンスではないのかとこんなふうに思うわけであります。そこで、質問に入りますが、現在、美唄の人口二万九千何がしということでありますが、南美唄には 2,600 人を超える方々がお住まいになっているという状況であります。そして、高齢者ですから、だんだんと数は減っていくんだろうとこう思うんですが、いま高齢者の皆さんが、息子さんが札幌にいる、江別にいる、どっかにいると、その方たちもおおよそ、いま定年になろうかという年齢の時期ではないかとこう思うとき、お父さんのいる自分の育った美唄にUターンしようかとこういう考え方だって幾つもあるんだろうとこう思うんですね。そのときに、市が一切関係なしということではなくて、例えばあの、かつては三井鉱山、いまは会社が変わっておりますが、民間が所有しているその土地を市が仲介の労をとるなり、あるいは1丁目から5丁目までは市が買いとると、そして、そこに新築をする、あるいはリフォームするというときにはそれなりの便宜をはからうとこういった手立てを、その手を差し伸べたら、Uターンしてくる方々も1人や2人ではないんではないかとこんなふうに思うんですね。あるいは、もう自分の入っている住宅が老朽化したと、もうどっかに引き上げようと、息子のところに行こうかとこういう方々も、この土地が、美唄市が買い求めてくれる、あるいは助成してくれるとなれば、その南美唄に居続けたいというその気持ちも大きくあるんではないかと思うとき、市が全く傍観しているということではいけないのではないか、何人かでもUターンをしてくるその条件を整備してあげる、そのことが市の人口を1人でも2人でも維持し続ける、そういう結果になるんではないかと思うとき、市がこの土地をどういう方向で対応すればいいのかと、こんなことも考えていただきたいものとこんなふうに思うんですが、この土地対策についての考え方をぜひお聞かせ願いたいと思います。2つ目には、いま南美唄に市営住宅がありますが、相当老朽化しております。この老朽化した市営住宅を建て替えする計画、あるいはもっと数を増やす、そんなような住環境の構築に向けた考え方がおありなものかどうか、市長の見解をお伺いしたいと思います。次には、福祉会館にかかわる質問をさせていただきます。執行方針の中にも、福祉会館の建設に向けた地質調査をするとこういう一節がありました。19 年には建設をするとこういうことでありますが、この建築しようとしている福祉会館の機能といいますか、あるいはもっと具体的に言えば、その福祉会館の中にどういうものを考えているのか、例えば高齢者の多い地域でありますから、健康増進のために、健康維持のためにその場を活用して体操をするとか、そういう場を提供すると、あるいはデイサービスに近いようなそういうその条件も兼ね備えるとか、あるいは市の出先機関、出張所、現在ある出張所、これをそこに併設するとか、さまざまな活用の仕方があるんだろうと思うんです。聞くところによると、この出先機関の話も一緒にしますけれども、郵便局に委託をするかのような話も、地元の話として聞かされました。それが、地元としてそれでコンセンサスを得られているのといったら、いやそれはそうじゃない、コンセンサスというものじゃなくて、市の考え方として投げかけられたかのような話もしておりましたが、どこまでその内容が真実なものかわかりません、わかりませんが、そういうお話も聞かされるわけでありますが、いずれにしましても、この福祉会館の概要について、現在持ち合わせている計画があれば、お聞かせをいただきたいと思います。次は、南美唄にというよりも、三井美唄炭鉱の遺産としての残地を、どう今後、その存続に向けて手立てを講じるかということについて、ご意見をお聞かせ願いたいと思うんですが、私は、1つの考え方として、市長にぜひともご考慮いただきたいものとこういう立場でお話をするわけですけれども、いま南美唄、かつての三井美唄炭鉱の跡地、そして三菱美唄炭鉱の跡地含めて、あの立坑の物件がいま東美唄の方にはありますけれども、ただただあれだけだと思うんですね。三井美唄炭鉱にかかわっての、今後何十年間かわかりませんけれども、その遺産を大切にしていこうというようなものがいまあるんだろうかというと、大変寂しい話ですけれども、そういう姿は見えてこない。また、そういう物件もないという人もいないわけではない。ただ、言えることは、かつて5丁目でしょうか、あの上8条ぐらいまで上に上がったところでしょうか、神社がありました。その神社がいま移設されて、寿の家のところに移設されております。そして、あの寿の家のある周辺というのは自然林が、余り広くはないけれども、少なくとも自然林と言えるほどの樹木が健在だという状況。そして、炭鉱で殉職された方々の慰霊碑もそこにあると、そして三井鉱山、美唄のクラブとして活用されていた、いまの寿の家もあるとこういう、あそこに存在している姿であります。いま、先ほど言いましたように、南美唄に2,600 人余りの市民がいる、その中の7割8割は炭鉱にかかわりのあった方々だろうと思う。その人たちのよりどころとしてこの世における、何かあそこに残してあげていいんではないのかと、そして、それを1つのいやしの場として活用するのも、市として必要な1つの手立てではないのかとこんなふうにも思うわけであります。確かに、寿の家というのは木造でありますから、かなり老朽化しておりまして、現在も老人クラブが、月に1、2度の集いをしているようであります。しかし、余り来られたら困るというんですね、参加する人が。ということは、2階でその会合を持つものですから、2階にあんまり人が上がると、いつどうなるかわからないということで、余り参加されたら困る集いをやっているというのですよ、こんな矛盾した惨めな話ないと思う。そういう話をしますと、場合によっては、いや、いま、来年福祉会館を建てるんだからそれでいいんだということに置きかえられる可能性があるんですよ、だけれど、私はそうじゃないと思う。三井美唄鉱山があそこに隆々として美唄の繁栄をもたらした、それをしっかり支えてきた労働者が、いまなお 2,000 人からおるんだとしたら、その家族を含めているんだとしたら、やっぱりかつての美唄を、かつての三井美唄炭鉱を忍ばせる、そして、現在の、いま自分をいやせるような施設があってもいいではないかと、それが自治体としての役割でもないのかと、こんなふうにも思うんですね。ですから、その寿の家の修復というのは大変な費用がかかるのかもしれない、あれを除いたら、いまの出張所の建物もあれも炭鉱時代の遺産なのかもしれません。そのほかになるともう見当たらないんですよね。寿の家を取り壊したとしたら、もう全く皆無の状態になってしまう。それでは余りにも、石炭の都美唄というその歴史を、余りにもないがしろにした施策ではないのかとこんなふうに思うとき、あの南美唄の再生とはいかないにしても、昔をしのべる、いまをいやし得る、そういう環境をぜひともつくっていただきたいと思うわけでありますが、市長の見解を伺いたいと思います。次に、下水道整備の問題について触れてみたいと思います。下水道の敷設が、下水道事業があの三井美唄に、南美唄に敷設されるというその計画は大まかに知っていましたけれども、あの山の手に始まって、北町・南町・中町・そして本町、炭住の1丁目から7丁目まで全部する訳ではないだろうと思うんです。聞く所によれば、あの市街地から南側だという話も聞いておりますが、その全容についてお知らせをいただければとこう思います。話によれば、自衛隊があるから、基地があるから、だからここにいやが応でも下水を引かなきゃならないんだというような話が、まことしやかに言う人がいるんですよ。そんなばかな話しあるかと私は思うんですよ。自衛隊基地というのは、あの南美唄全体の地域から見たらごく一部、いまはそれなりの、美唄市に対する貢献もありますけれども、それもそうだろうけれども、今日までの美唄市にかかわってきたさまざまな貢献の姿というのは、あの南美唄というほど、あの南美唄ほど大きなものはないといっても過言ではないんでないかと思うんです。そう思うとき、いま、あそこに下水道が敷設されるということは、いわば当然ではないのかとこんなふうに思うときに、その下水道事業の整備事業がどういう範囲で、どんな形で進められようとしているのか、お聞かせをいただければとこう思います。それと、最後になりますけれども、あの地域の道路整備であります。この道路整備、どこの道路をどうしろということではございません。いわゆる美唄の住宅地として、何といいましても美唄の、どうでしょう、9%ぐらいは人口があそこに張り付いているわけですから、それほど大きな住宅地というのは、進徳にしても、峰延にしても、茶志内にしても、もうどこにもないんですよ。あそこをどう再生させるかということが、美唄の住みよいまちということの1つの象徴になるんではないのかとこう思いますとき、やっと車が通れるような道路では、これはやっぱり考えてもらわないとならないんじゃないのかとこう思うわけでありまして、この道路整備についても十分意を用いて取り組んでいただきたいと思いますし、今後の南美唄地域の再開発に向けての、これは基本ですから、十分意を用いて対応していただければとこのように思います。再質問を留保いたしまして、この場からの質問を終わります。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉田議員の質問にお答えします。初めに、農業行政について、品目横断的経営安定対策についてでありますが、これまで全農家を対象に実施されてきた対策が、一定の条件を満たした担い手に限定されたことは、これまでの農政のあり方を大転換する改革であり、担い手の育成・確保などの早急な対応が必要であると考えております。次に、認定農業者についてでありますが、本年1月末現在の認定農業者数は、524 経営体となっております。また、品目横断的経営安定対策の経営規模要件の特例が適用された場合における 6.4 ヘクタール以上の農家戸数は、560 戸と推計しております。次に、本対策への加入見込み者数は、市内農家 938 戸のうち、今のところ、経営規模が特例規模以上で、かつ対象品目を作付している農家は、約 550 戸と推計しております。また、未加入農家数は、自給的農家などを除く約 320 戸と推計しており、今後、この方々が農地の集積や集落営農に参加しない場合には、水稲や野菜などによる経営が主体になるものと考えております。次に、新たな需給調整システムについてでありますが、国は、品目横断的経営安定対策の導入にあわせ、平成 19 年から新システムに移行することをめざしており、このことで農業者・農業者団体が国や道などから提供される需給に関する情報等をもとに、自らの販売戦略に即した生産を行うことになるものと思われ、今まで以上に売れる米づくりの取り組みが必要になるものと考えております。次に、米の生産調整方針の作成者についてでありますが、現制度においては、農業者及び農協等となっており、新たな需給調整システム以降後も同様であると思われます。次に、品目横断的経営安定対策実施後の本市の農業産出額につきましては、麦作経営安定資金、大豆交付金等の措置が廃止されることから、農業産出額の低下につながるものと考えております。次に、「おぼろづき」の産地品種銘柄についてでありますが、すでに農林水産省内で銘柄設定の手続きが進められており、5月頃には産地品種銘柄になるものと伺っております。次に、今年の「おぼろづき」作付見込面積でありますが、農協が取りまとめた種子の規模数量から換算すると、美唄市農協と峰延農協合計で約 120 ヘクタールの作付予定があるほか、数量はつかめないものの、岩見沢農協の大富地区でも作付の希望があると聞いております。次に、「おぼろづき」の販売価格についてでありますが、昨年から美唄市農協では5キログラム 2,000 円で販売を行っており、この価格水準が維持されることを期待しているところであります。次に、ブランド米としての取り組みについてでありますが、「おぼろづき」に対する消費者側の評価を保っていくためには、栽培技術の普及や、ほ場条件の改善等の生産対策、更に品質に応じた販売方法を工夫することなどが課題になってくるものと思われ、今後、農協と協議してまいりたいと考えております。次に、公営住宅の入居制度についてでありますが、公営住宅の入居名義人が死亡し、または退去した場合に、同居人が引き続きその公営住宅に居住できる承継承認の範囲につきまして、平成6年9月に、国土交通省より運用指針が示され、「入居名義人の三親等以内の同居親族」と規定されておりますが、昨年 12月 26 日付の通達により運用指針が改正され、「原則として、現に同居している配偶者、及び高齢者、障害者等で、特に居住の安定を図る必要がある者」とされたところであります。市といたしましては、住宅困窮者の入居機会の公平性を図る観点から、承継の厳格化は必要と考えているものの、入居世帯によってはさまざまな事情があり、また道では「慎重に検討する」としていることから、今後、他市の状況なども見極め対応してまいりたいと考えております。次に、南美唄地区について、住居地区としての位置づけについてでありますが、南美唄地区はかつて炭鉱の歴史とともに発展してまいりましたが、昭和 30 年代末に閉山を迎えたことから、市としては炭鉱離職者対策として、三井系列の関連企業をはじめとする企業立地を促進し、雇用の場づくりに取り組んできたほか、陸上自衛隊美唄駐屯地の誘致による地域対策などを進めてきたところであります。土地対策についてでありますが、この地域の土地については、一部個人所有はあるものの、用地の大部分が民間企業の所有となっております。また、人口の減少とともに高齢化も進み、持ち家の老朽化をはじめ、単身世帯が増加するなど、住民の居住に対するニーズも多様化しております。このことから、新たに住宅地として開発することにつきましては、地域全体にかかわる課題でもあることから、関連する施策や地域の現状を踏まえ、研究してまいりたいと考えております。公営住宅の建設につきましては、本市の人口や世帯数の推移、並びに既存の公営住宅の状況や入居者アンケート調査の結果を踏まえ、今後における少子高齢社会に対応する公営住宅の有効活用を図ることを目的に、「美唄市公営住宅ストック総合活用計画」を策定しております。この中で、南美唄団地につきましては、入居者の意向などを踏まえ、現状のまま維持保全することとしております。次に、市の出先機関と福祉会館について。初めに、南美唄出張所につきましては、昭和 28 年に現在地に設置し、平成 18 年2月末現在、1,429 世帯 2,620 名の方々に行政サービスを提供しております。こうした中、平成 13 年から、郵便局で行政の特定事務を取り扱えることになったことから、本市としては効率的な事務処理を行う視点から現在、出張所業務の一部について委託を検討しております。今後、住民の方々と十分協議を行い、理解を得ながら取り進めてまいりたいと考えております。また、福祉会館につきましては、これまで他の公共施設や、多機能を兼ね備えた福祉センター構想として検討してまいりましたが、その後、庁内関係並びに地域の方々と、施設の建設場所、施設内容について協議を重ね、福祉会館の建設についてご理解をいただいたことから、平成 18 年度に地質調査、並びに用地測量に着手するとともに、平成 19 年度には会館を整備し、早い時期に供用を開始したいと考えております。今後の施設利用につきましては、高齢化の進む南美唄地域の福祉活動の拠点として、介護予防事業や地域のボランティア組織、町内会、老人会の会合など、地域の方々の工夫によってさまざまな用途に利用いただきたいと考えております。次に、炭鉱遺産の保護についてでありますが、南美唄地区には一時期、2万人近い人々が居住しておりましたが、そのにぎわいも炭鉱の閉山により大きく変貌しましたが、当時の施設の一部がいまなお残され、往時の隆盛を「炭鉱の記憶」としてとどめております。しかし、これらの施設は老朽化が著しく、維持存続していくことは大変困難であると考えております。また、南美唄老人寿の家は、現在老人クラブの会合などで利用されておりますが、施設の老朽化が著しいことから、新しく福祉会館を建設した後は、用途廃止を前提に地域と協議を行っているところでございます。下水道の整備面積は、現在 117 ヘクタールを計画しておりますが、平成 18 年度認可変更の中で、人口の減少が予想される区域を計画から外すこととし、61.4 ヘクタールに変更する予定としております。おおよその範囲としては、南一の沢川から南側、5丁目まで、美唄駐屯地から下5条まで、及び栄町の一部、中央通は、三井鉱山石油から美唄川までの間としたいと考えております。道路につきましては、今後も計画的に整備を行ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、南美唄地域は市街地に近接する住宅地として、これまでも生活基盤の整備を行ってまいりましたが、公共施設の老朽が進んでいることから、地域要望を踏まえ、地域福祉活動の拠点として、新たに地域福祉会館の整備を進めるなど、この地域に住んでおられる方々が安心して暮らしていけるよう、引き続き地域の特性を生かした生活環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
質問 17番 吉田栄
一通りのご答弁を頂戴しました。まずは、品目横断的経営安定対策についてであります。答弁によりますと、この安定対策に加入のしきれない人、この人たちをどう加入させ得るかという立場での指導、援助をしていくことも1つの手立てと考えているということであります。しかし、いま3ヘクタール持っている、5ヘクタール持っているという方々が、6.4 ヘクタールにふやすということの困難さ、かといって、そういう 6.4 ヘクタール以下の方々が、1つの地域として集落営農を実現するようなそういう集合体に構築するということも、これは大変困難をきわめるんではないかとこう思うんですね。ということは、この集落営農というのは、まずは経理の一元化を図らねばならんとか、5年後には法人化をめざさなきゃならんとか、さまざまな困難なハードルの高い条件が横たわっているわけです。そういう条件をクリアして、そして集落営農に持ち込むと、そして、その安定対策に参入してもらうと、これはまず、こう言っては何なんですけれども、夢物語ではないでしょうか。ましてやこの集落営農に参画をするというにしても、個々人の現在の経営の体質、それにも大きく違う方々を1つの集落にするということの困難さ。ましてやその地域の、将来的には3分の2を集約しないとならないなんてというそういう1つの、国の掲げている方針もあると。当面は半分でいいと、半分でいいといっても、その地域の半分を集約した集落営農を実現するなんてことの困難さ、これは並みなものじゃないと思うんですね。そんなことを考えますと、じゃあどうすればいいんだということになるんですけれども、市の指導よろしきを得て、そして3ヘクタールであろうと5ヘクタールであろうと、個々の農業体として経営可能な複合農業にどう持ち込むかという立場での施策を、市としてしっかりと姿を描いて、指導していかなければならないんじゃないのかとこんなふうにも思うわけでありまして、市の指導性を大きく期待をしたいと思います。また、きょう、中身に入りませんでしたが、次のことを言ったらおしかりを受けるのか、笑われるのかわかりませんけれども、この安定対策の中の1つの目玉として、いままでないものなものですから、私は目玉だとこう言うんですけれども、水が、いや、農地の問題だ、環境保全の向上に向けての対策だと、国のパンフレットを見れば、用水路の掃除だとか、道路の掃除だとか、あるいは畦畔の手入れだとかそういうものを農業者だけでやるんじゃなくて、NPOだとか、個人だとかボランティアだとか、そういう方々の結集体をつくってそういう、いわば国土の保全のための事業を展開しろと、そうしたら、お金をやると言うんですよ。これ金ついて回るんです。これは大変の難しさがあると思うんですけれども、そのことの答弁はいりません。次の機会に、その問題について具体的な質問をさせていただこうと思いますから、その集落営農の法人化に向けた市の指導として、どういうスタンスをお持ちなのか、その辺、あればお聞かせをいただきたいと思います。次いで、「おぼろづき」です。5月頃には産地銘柄の指定を受けられるとこういうことになりますと、当然のごとく、お米の袋に「おぼろづき」という待ちに待ったブランド名が記入できるとこういうことになるわけでありまして、そうなったときこそ大事じゃないでしょうか。ということは、いま、いまですよ、美唄の1人の農業者が出している「おぼろづき」というのは、どこにいってもそれなりの評価を受けているようであります。札幌、苫小牧、室蘭、あるいは東京というところに、個人の営業努力で販路を広めているようであります。それが、先ほどの答弁によれば、120 ヘクタールの田んぼに植えられたと、そして、そこからどおんと出てくる「おぼろづき」のお米が、待てよと、食べてみたら、待てよと、話による「おぼろづき」とわけ違うぞというような米になってしまったら、これ「おぼろづき」の品位がなくなるだけじゃなくて、ブランド米としての価値が一挙にして地に落ちるでしょう。そうなってはならないから、この「おぼろづき」、いまからの取り組み、農業者に対する指導、農協と市と一緒になって、いかに「おぼろづき」としての条件、これは食べてみなくてもわかる話もありますよね、問題もありますよね、たんぱくが何パーセントよと、アミロースが何パーセントよと、そのことによっておおむねの食味が出てくるわけですから、そういう米をつくらなきゃならないんだ、それが「おぼろづき」なんだという指導をしっかりとやってもらわないと、美唄のブランド米としての地位は構築できないんではないかとこんなふうに思えてならないんです。そのためには、やっぱり作付するその土地、適地適作、そのこともやっぱり必要ではないかと、そのことも含めて、いまからの市としての取り組みを、考え方があればお聞かせをいただきたいと思います。さて、次は、南美唄の問題であります。これはもう、大変市長のご答弁はきれいに言葉を並べていますから、それなりに聞ける表現だったと評価をします。しかし中身を吟味すればね、これだめさ。住宅地としての土地の条件をどう求めやすく、求めやすい条件をつくってでも美唄にUターンしてもらう、あるいは建てかえをしようと、リフォームしようと、そういう機運をわき起こさせるような手立てが必要ではないかというのが私の意見なんですよ。それも、係る一般情勢を十分見極めて研究してまいりたいという話だと、研究されっぱなっしでもこれ先が見えてこないものだから、やっぱりそういう美唄の人口問題も含めて十分ご考察いただきたいものとこんなふうに思えてならないんです。それから、公営住宅の建設については、余りこだわりません。ただ、もうかなり老朽化していて、出て行けというわけにもいかないし、かといって直してやるわけにもいかないとなったら、生かさず殺さずのそのままです。そんなことではいかんじゃないかとこう思うの。だから、場合によっては、新しく建設される公営住宅に転居を求めるということも、1つは施策でないかと、方法ではないのかと、そして、あの市営住宅の跡地を、特別道路をどうしてああしてという格好で、ガス管を敷設してというそんなんではなくて、ありのままのいまの状態で求めようとする市民がいたら、それにどうこたえるかということも含めて幅広くこの問題について、考えを広くはせていただきたいものとこんなふうに思うんです。それから、福祉会館の活用の、何といいますか、範囲というか、中身の考え方。これも健康増進のためのスペースをつくらないとならんとか、あるいは冠婚葬祭の場も、そして小集会も、ここまではいいんです。だけれども、一番かみ合わない、私も人に言われて言っているんじゃないんですよ、南美唄のそれなりの立場の人たちと話をしているんです。ところが、こんなこと言ったら、市長は言っていないんだろうから、市長以外の理事者の皆さん面白くないかもしれないけれども、いや、市と話をしているというんです、その出先機関の話にしていえば。だけれども、役所の人と話をしているともう、私たちのいう話ではないんだと。それはそうでしょう、口数も多いし頭もいいんだから、あなたたちよりも数倍先回りした話をするでしょうねと言ったら、いやいや、私たちのいう話とはもう、どうしようもないんだと。押しまくられるんだという話です、簡単に言えば。そのようなことからして、決して郵便局に委託するということも含めて、なかなかすとんと落ちている状況じゃないんですよ。だから、いや、連合会長はこう言ったから、あの人が言ったから、その人も同意をしてくれたからというような生易しい判断はしてほしくないと思うんです。きょうは、不幸にして広島議員がいないんですけれども、広島議員とも意思の疎通をしっかりと組み込んで、きょうのこの質問をさせていただいています。それと、遺産の問題。これやっぱり、あそこに、あそこというのは寿の家のあるところに、寿の家がなくなったとしたら、もう炭鉱跡地じゃないんですよ。明治何年から始まった三井美唄炭鉱なのか、私承知していませんけれども、少なくとも一世紀に近い長い歴史があるんだと思う。その炭鉱のまちとしての遺跡がなくなってしまう、これでは、それでいいということにはならないんじゃない。これは寿の家、炭鉱遺産を残せという話余り、これ公式の場でしたことが余りないのかも知れないんだけれども、本当に遅すぎたなとこういう感じでいるんですけれども、このことについては、きょうで終わるんではなくて、長い長い議論をしていかなければとこんなふうに思っております。総括的に、市長の考え方をお聞かせ願えればとこう思います。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
初めに、吉田議員のご質問にお答えします。初めに、品目横断的経営安定対策についてでありますが、これにつきましては、農協や農業委員会などと連携して「地域担い手育成総合支援協議会」や、仮称「農業支援センター」を設置し、組織化や法人化などに向けて取り組んでまいりたいと考えております。このことと合わせまして、ハスカップの生産振興をはじめ、アスパラやイチゴ等の野菜や花きなど高収益作物を振興し、これら作物を導入した経営の複合化を図るなど、さまざまな角度から対策を講じてまいりたいと考えております。次に、「おぼろづき」のブランド化についてでありますが、峰延農協の「香りの畦みちハーブ米」や、美唄市、峰延、いわみざわの各農協が連携した「情熱米」では、一定の栽培基準や収穫物の評価基準を設定し、ブランド確立の取り組みが進められているところであります。「おぼろづき」につきましても、生産基準・出荷基準を定め販売していくことが、今後の課題であると考えております。このことから、農協と今後協議してまいりたいと考えております。次に、南美唄地区についてでありますが、これまでも住宅地として道路をはじめとする生産基盤の整備を行ってまいりましたが、引き続き下水道の整備を計画するなど、南美唄地域の特性を踏まえた生活環境の整備に努めることとしており、住宅地として再開発することにつきましては、人口の対策の1つとして、今後の課題とさせていただきたいと考えております。出張所につきましては、現在行っている業務のうち、住民票の交付など一部の業務を南美唄郵便局に委託することで検討しておりますが、今後、住民の方々と十分に話し合いを行い、理解を得ながら進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。次に、南美唄老人寿の家につきましては、炭鉱の盛衰とともに、これまで地域の方々の生活に密着した施設として利用されてまいりましたが、すでに 40 年以上経過し、施設の老朽化が著しく危険であることから、地域とは用途廃止を前提に協議を行っているところでございます。今後は、地域福祉活動の拠点として、そして建設する地域福祉会館を有効に活用していただくなど、検討してまいりたいとこのように考えております。なお、施設の保存等につきましては、今後、その地域の方と十分話し合いをしながら、理解を得られるように進めてまいりたいと思っております。