浦幌町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月16日
留真温泉再開発について
2006年6月16日、浦幌町議会の一般質問で、森啓之介議員が「留真温泉再開発について」質問し、町長 八木が答弁しました。
- 質問者
- 森啓之介 議員
- 答弁者
- 町長 八木
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 森啓之介
私は、留真温泉再開発について質問いたします。浦幌留真温泉は、昭和 41 年に建設された。町民の保養地として身体や心をいやし、自然味あふれる温泉であり、本町の観光の大きな柱であり、年齢や性別を抜きに安らぎの施設であると思うところであります。しかし、近年、建物の老朽化及び燃料の高騰、併せて利用者の減少が重なり休館になり、管理が町に移行されたところであります。そこで今後の留真温泉再開発事業について、次の点について質問いたします。一つ、まちづくり計画では、平成 22 年度留真温泉改築事業 1 億 2,000 万円で計画しているが、財政状況が厳しく町民に使用料、手数料の値上げ等負担増を願っている。この時期に計画を前倒ししてまでも改築がなぜ必要なのか。2 点目、計画が進められているが、あわせて財政計画を示すべきでないか。3 点目、現在、まちづくり交付金事業で建設を計画しているところですが、建設後の留真温泉の管理運営及び採算はどのようになるか。また周辺整備の内容と必要性について、どのように考えるか。現在、町民による検討会議において検討がなされているが、今後全町民への説明がどのようになされるのか。以上、質問します。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
森議員のご質問にお答えいたします。留真温泉再開発についてでありますが、浦幌留真温泉は、本町開拓の歴史と共に歩み、時には、開拓で疲弊した身体や心をいやし、時には都会の喧噪を逃れて来た人々の心を和ませ、自然味溢れるいやしの場としての名声を築いてきました。浦幌留真温泉が本町の観光資源・町民の保養施設として果たす役割は大きく、温泉を活用した各種の起業化の可能性を検証しつつ、併せて温泉整備計画を具現化することを目的に、留真温泉の再建に向けての町民検討委員会を設置したところです。1 点目の留真温泉改築計画の前倒しの必要性についてでありますが、まちづくり計画では、平成 22 年度に 1 億 2,000 万円の事業費で、浴槽と休憩室を中心とした改築を計画しておりましたが、昨年の 12 月定例会の阿部議員の一般質問に対し、「今後の運営については、早急に職員及び住民代表等によるプロジェクトを立ち上げ、建物の改築問題、再建計画等について検討し、方向性を見い出せるよう進めてまいりたい」と申し上げたところでございます。その後、現在まで、職員によるプロジェクト会議を 4 回、町民検討委員会を1 回開催し、検討をしているところであります。私としましては、現在の留真温泉の状況を考えた時に、多くの留真温泉愛好者の要望に答えるべく、まちづくり計画では起債で計画をしておりましたが、平成 16 年度にまちづくり交付金制度が創設され、国の交付金が最大で 4 割充当されることから、前倒しして建設していくべきと判断をいたしました。まちづくり交付金事業につきましては、国土交通省が所管する補助事業で、「地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効果的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的」に平成 16 年 4 月に創設された比較的新しい、まちづくり計画に対する総合的支援制度であります。このまちづくり交付金の特徴は、一つには「地方の自主性・裁量性の大幅な向上」ということで、従来、道路や公園、下水道、公営住宅などの支援メニューが決まっていたものが、この制度では、市町村の提案も支援対象とされるとともに、支援対象の選択を自由とし、地方の自由度の高い形でのまちづくりを実現した、いわばオーダーメード型の計画支援制度で、交付金を計画に位置づけられた施設に、どのように充てても自由な補助制度となっております。二つには「事前の具体的目標設定と事後評価の重視」であります。市町村は、住民等の活動を含む総合的取り組みで達成する目標、指標を設定し、国は、達成にふさわしいか、計画自体を評価し、採択することとなります。また、計画に定められた指標の達成状況等を事後的に評価、公表しなければならないことになっております。2 点目の温泉の財政計画についての考え方でありますが、留真温泉の改築につきましては、まだプロジェクト会議で検討中ではありますが、素案として、総事業費 2 億 1,100 万円で、まちづくり交付金事業で検討をしております。交付金事業は、起債の対象となり、一部は過疎債でも対応できる予定であります。3 点目の温泉建設後の管理運営及び採算性と周辺整備の内容と必要性についての考え方でありますが、建設後の管理運営につきましては、指定管理者制度を導入し、運営を民営化し、民間活力で再建したいと考えております。採算性については、建物をリニューアルしたことだけでは大幅な利用客の増員は期待できなく、町民の皆さまがゆったりとくつろぎ、温泉を楽しんでいただけるようなスペースを設け、健康セミナーのような講習会の開催等、集客を図る方法、工夫・努力が必要になってきますが、集客方法、運営のあり方等についても町民検討委員会の中で色々な提案をいただければと思っております。次に、周辺整備の内容と必要性についての考え方でありますが、駐車場及び交流広場の整備は、周辺の道有林内の散策路を含めた自然と森林を核とし、町民が自然の中で交流することにより身体的・精神的健康への意識を啓蒙するとともに、森林浴、家族交流が楽しめる芝生広場として考えております。4 点目の町民への説明をどうするのかについてですが、町民検討委員会の討議内容につきましては、町広報誌等を通じお知らせをしてまいりますが、一定の方向性が出た時には、議会報告・行政懇談会・出前講座等を通じ説明してまいりたいと考えております。以上、森議員の答弁といたします。
質問 森啓之介
今後、人口が減少し、地方交付税や各種補助金は削減される予想の町財政でございますが、18 年度が起債の償還がピークであり、19 年度より少々減少していく中、まちづくり計画では財政が健全になってから始めたい、それまで健全財政に持っていきたいということでありますのに、なぜ前倒しなのか。18 年からだから、最近そう言われているのに、言っていることがころっと変わって、このような方向性になるということは、考えものではないかと思いますが、町長の執行方針でも「豊頃町との合併協議が不成立となり、自立の道を歩まざるを得ないという状況の中、赤字債権団体への転落を何としても回避するため、行財政改革の最大の行政課題と位置づけ、行政、議会、町民が協働して行政改革や財政再建に邁進する。」町長、第 1 回定例会でこのように言っていて、危機感は言っている時だけで、もうあとは忘れているのですかね。そこらが、この会議録に書いてあることをそのとおりやらなくてはならないのではないかと思います。次に、続く原油高、さまざまな業界が影響を受けている中、留真温泉は温度が低く 30度、燃料高が弾む中、どのような工法で熱利用、また宿泊施設がない、日帰り客で採算がとれるか、その点についてお伺いします。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
森議員のご質問にお答えさせていただきたいと思います。私は、当初から留真温泉については、財政の見通しが立たなければということは、当初から話しておりました。この財政は、17 年、18 年が非常に厳しく、3 年間を重点対策として進めておりますし、今、森議員ご指摘のように公債費のピークがこの 18 年で 13 億9,700 万円という予想をしております。しかし、今後、公債費が減少していきます。今の予想の中では、平成 20 年が 11 億 1,700 万、概算ですけどね。22 年が 9 億、27 年で 6 億前後というふうに私は見込んでおります。これは災害とかいろいろなことで事業がつきますと、また多少変動はありますけれども、そのように見込んでおります。そういう中で、今までは留真温泉の建設については、補助の道がないということで考えておりましたけれども、この交付金事業で最大 4 割まで補助の道があるということも考え、この公債費の推移をみながら考えたところでございます。今計画している 20 年に建設し、償還が 24 年ごろから、これ想定ですけれどもね。24 年ごろから想定しますと、24 年になると公債費が 8億くらいになっております。今 14 億あるのが 8 億くらいまで下がっているという時に、留真温泉と物産館と合わせて起債が約 2 億見込んでおりますので、それを 10 年間で払うと 1 年間に 2,000 万という金額になります。そういうふうに考えていくと、公債費に与える影響というのは、思ったほどではないのではないかなと、私はそういうふうにとらえているところです。そういう中で、今の厳しい財政状況ではありますけれども、20 年ごろから、そして償還の始まるころには財政健全化の見通しが立っているだろうという予想のもとで、今はまだ財政の厳しい状況にありますけれども、この 20 年ごろ、また償還の始まるころには見通しが立っている予想のもとで、この計画を立てているところでございます。しかしながら、先ほど、岡田議員からの質問にもありましたように、19 年から骨太の方針というものがどのような形で出るのかということは、私たちも予想がついておりません。それが私たちの想定する範囲なのか、またぶれても許容範囲なのか、ということであれば、この事業は取り組んでいけるのかなと思っています。しかし、それが全くぶれる段階ではなくて、全く想像以上のものということになると、やはりこのことについても再度見直さざるを得ない状況にあるだろうなと、こういうふうに考えているところでございます。赤字債権団体への転落ということについては、御存じのように私が就任当時の財政の推計状況の中で 18 年、19 年から赤字債権団体という予想でございましたけれども、現在のところそれは回避できているというふうに考えております。17 年度におきましても、町民の皆様のご協力をいただきまして、2 億 3,000 万くらいの財政調整基金の積み足しができるという状況にあります。また 18 年度への繰越金ですけれども、想定以上にそのことがあったということを考えながら、そしてその分やはり町民の皆さんに負担をいただき、協力をしていただいているということの中で、町民の憩いの場としての留真温泉に前倒ししてでも着手していきたいなという思いを持っているわけでございます。さらに 2 点目お尋ねの採算性の関係でありますけれども、ユーエムが運営していた頃には、通常の形では年間 300 万円くらいの赤字という状況でした。昨年、原油が高騰したということで本年の 3 月まで営業したと仮定すると、倍の 600 万くらいの赤字になっただろうというふうに想定しながら昨年の 12 月から休んでいるところでございます。新施設を建設していく中でも運営は非常に厳しいと思っていますけれども、エネルギー関係、浦幌町では、新エネルギービジョンを策定した経過があります。そういうことも含めながら、エネルギー関係でなんとか節約できないのかと、取り組めないのかということ、それからお湯はかけ流しで非常に燃料代を使っております。この赤字部分相当かそれ以上に燃料代が見込まれているという中で、そのお湯の循環等をした場合のコストはどうなのかということもやはり大事な検討材料だろうなというふうに考えております。それから先ほどの質問と重複しますけれども、施設の利活用という形で町民の皆様にどのように使っていただくかという工夫も大事なのだろうなと、こういうふうに考えています。町民の福祉向上に寄与できるような工夫を重ねながら、このまちづくり交付金事業を利用して建設していきたいという計画の中で、検討委員会で協議を続けているところでございます。9 月をめどにまとめていきたいというふうにして進めておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 森啓之介
隣の町長は、私は広報誌で見たのですが、借金と基金のバランスが悪いと。これは浦幌のことを意味して、こういう財政難で基金も積み立てていないところと合併はできないという、新聞に書いてあると私は理解しているのですが、その点についてもお答え願いたいと思いますが、今後どのような組み合わせになっても浦幌町は財政が厳しい、基金の積み立てがない、こういうところは受け入れてくれるのかどうか、そのためにも財政健全というのは必要ではないかと思います。今回、交付金事業で 4 割補助あるからと言って、私は安易に手をつけるものではないと、これは前から行政の悪いところではないかと思います。その例といたしまして、国・道では農家に補助金あるから事業を施と、一例を挙げますと、ここの中にも担当者はいたと思います。私はそう記憶しておりますが、47 年に国の公社営事業で 7 割の補助があるから塔型サイロを建てろと、随分酪農家、下浦幌地域はつぶれました。次の年、1 件倒産したのです。なぜかと言ったら、次の年は償還はないのですが、取得税 100 何万を納められないから倒産、見る見るうちに事業を行って塔型建てたことによって、下浦幌の農家は減少し、ただそのサイロが借金のシンボルではないかと思うくらい環境が悪くなっております。また国の国営で行いました事業も町が進めることによって、受益者負担は 1 割だと、みんなその気になってやります。事業費が高いので、1 割の負担もできないで離農を続々として、まだ払えない方もいます。町に償還できない人が残っています。そういうことで行政というのは、少し考え方甘いのではないですかね。ある程度、財政が健全でゆとりを持った中身でやる、今回、留真温泉、町民の声にもありますけど、誰が喜んで、誰が苦しむのですか。今度、その償還で厳しくなったらまた再度手数料、使用料上げる、こういう財政はやめた方がいいと思います。町長も一期目で自分の公約というか、自分の名を残したいと思って、職員にも安易な気持ちで検討委員会の素案を作れと、そう言っているのではないですか。私は、そういう感覚がするのですが、浦幌町がどこの町村から見ても健全だと言われるようにしてみたいのですが、もう少し検討しながら素案をもう少し練り直すなりして、今回は、時期が早いと思います。もう少し見直した方がいいと思いますが、そういうことで関連の話もしたので、4 割の補助金がもらえるからと、それは手出しなくいただくのだから、こんなありがたいことないって、すぐ手を出したいのはありますが、償還のきちっとした計画が私は甘いと思います。そこらについて答弁願います。
答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)
いろいろな例を挙げて話をしていましたけれども、一つの例で全てに当てはまるということではないだろうというふうに思っています。画一的なものではないというふうに考えております。私は、留真温泉については、22 年に計画をしていたものです。全く計画のなかったものではありません。22 年に計画した時には、補助の道が全くないという中で計画していたものです。それが 4 割の補助があるということで、有利なものに乗せ代えていくということで、前倒しができるというふうに判断いたしました。それから財政計画についても先ほどお話しましたように、償還の時期というものを見据えながらそのころの償還の金額、公債費の動向というものを先ほどお話させていただきました。そういうもの見据えながら、計画として取り上げていけるというふうに私は判断したわけであります。先ほど、森議員から自分の名を残したいとして、安易に職員…ということについては、どうかひとつお取り消しをいただきたいと、このように考えているところでございます。財政健全化は、私は第一の主題としてとらえております。もちろん今まで取り組んだ中で、全てを財政再建と財政健全化という中で取り組んで歩んできているわけであります。そういう中で安易に財政を悪化させるような形での財政計画は組めないと思います。そういう中で、なんとかいろいろな有利な政策のもとで、有利な交付金、補助金等を探しながら懸案である留真温泉を再建させていきたいという思いでおりますので、ひとつよろしくご理解をいただきたいと思っております。