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当別町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月10日

(1)当別長生会の運営状況について/(2)アライグマ駆除の現状について

2025年12月10日、当別町議会の一般質問で、海野学議員が「当別長生会の運営状況について」「アライグマ駆除の現状について」について質問し、町長 後藤正洋、福祉部長 森淳一が答弁しました。

質問者
海野学 議員
答弁者
町長 後藤正洋、福祉部長 森淳一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 海野学

議長の許可が出ましたので、通告に従い一般質問を始めたいと思います。今日は、当別長生会の状況についてとアライグマ対策について何点か質問させていただきます。当別長生会は、慢性的な赤字経営が続いています。特に平成22年、当別町から運営を引き継いだ養護老人ホームの赤字が顕著です。以前は特別養護老人ホームの黒字で補填していましたが、近年では主要事業である特別養護老人ホームでも赤字が発生し、2018年以降は法人全体で赤字が続き、資金繰りが厳しくなっています。要因としては4つ、養護老人ホーム、コロナ禍、人材確保、介護報酬があります。まず1つ目、養護老人ホーム。養護老人ホームは措置入所の施設であり、費用は市町村の一般財源で賄われています。特別養護老人ホームは介護保険施設であり、費用は介護保険で賄われています。2000年から介護保険制度が始まり、社会保障制度は保険優先の考えに基づき介護保険優先の原則となりました。これにより全国の養護老人ホームの入所率は低下傾向にあり、2018年度から2024年度までに37施設が閉鎖に追い込まれています。2つ目、コロナ禍。約4年半に及ぶコロナ禍は、第1種社会福祉事業を行う社会福祉法人として地域住民に対し総合的な福祉サービスの拠点であるべき姿を奪い、高齢者、職員の内外の交流を遮断し、主要事業の特別養護老人ホームやショートステイ、またデイサービスの経営にも影響を与えました。3つ目、介護人材確保。厚生労働省は、2025年に介護職員が全国で32万人不足するという推計を発表しました。ちょうど団塊世代が75歳以上になる頃ですから、少子高齢化がかなり進んでいることになります。高齢者が増えて介護が必要な人はたくさん増えているのに介護をしてくれる人が減っているのですから、2040年度には約69万人の介護職員を確保する必要があると推計されています。介護人材の不足は深刻で、全産業における有効求人倍率が1.29倍であるのに対し、介護サービスでは3.96倍と全国平均でも人材が不足している状況です。したがって、当別町ではさらに厳しい状況が続いているのが理解できると思います。最後に、介護報酬の低さ。介護事業所の約4割が赤字経営に陥っており、特に訪問介護や通所介護ではその傾向が顕著です。2022年度の調査では、訪問介護事業所の42.8%、通所介護事業の43.9%が赤字と報告されています。また、特別養護老人ホームでも従来型で42.1%、ユニット型で31.1%が赤字となっています。介護事業所の事業廃止件数の推移では、2024年倒産件数172件、休廃業、解散件数612件、合計784件を記録し、いずれも過去最多となっています。このような4つの要因は、全国でも同じように介護福祉施設や事業所の閉鎖、倒産を招く要因になっています。令和6年度5月の臨時会において、社会福祉法人当別長生会の経営存続の危機に伴い、入居している高齢者を路頭に迷わせることはないようにという町長の思い、決断により同法人に対して9,700万円を補助する補正予算が上程され、議会としても様々な議論がありましたが、決議されたところであります。その後、長生会では理事会で協議し、経営が厳しい状況下にある当別長生会の課題分析を行い、今後の事業展開を考慮し、令和6年度から令和10年度の5年間で中期経営計画の策定をしていたと思います。それから約1年半が経過しておりますことから、その後の長生会の状況について何点か質問させていただきます。1つ目、昨年の臨時議会後に町から支出した9,700万円の残高など現在の使用状況はどうなっているのか。2つ目、これまでの間、長生会がどのように運営改善を行い、町としてはどのような助言や指導など、どう対応してきたのか。3つ目、今後の長生会の運営はどうしていくのか。4つ目、私たち多くの議員は、町長の考えと同じく入居されている高齢者を路頭に迷わせることがないように、また働く職員の雇用を守る意味で決議したわけでありますが、今後も町長のお考えに変わりはないかお聞きしたいと思います。アライグマ対策についてです。当別町では、農作物などへのアライグマによる被害が増加しており、地域全体でアライグマの駆除に取り組む必要性があると考えています。アライグマによる農業、家庭菜園の被害状況について、今年度は農家さん、一般の町民の方よりアライグマ被害のお話をよく耳にしていました。アライグマは、もともと日本にいなかった特定外来生物で繁殖力が強く、農作物への被害が深刻化しています。当別町では、鳥獣による農林水産業等に関わる被害の防止のための特別措置に関する法律に基づき、当別町鳥獣被害防止計画を策定し、アライグマ対策を進めているとお聞きしています。アライグマの被害状況と今後の対策を確認させていただきたいと思います。1つ目、町内におけるアライグマの捕獲頭数、被害状況は。2つ目、当別町鳥獣被害防止計画のアライグマについての達成状況は。3つ目、今後の被害防止についての考えを町長にお聞きいたします。よろしくお願いします。

答弁 町長 後藤正洋

海野議員の一般質問にお答えをさせていただきます。なお、社会福祉法人当別長生会より報告を受けております事項につきましては、公表が可能な範囲での答弁となることにつきまして、あらかじめご了承をお願いしたいと思います。初めに、9,700万円の使用状況についてのご質問でありましたが、主な使途といたしまして、養護老人ホーム及び特別養護老人ホーム職員への人件費、光熱費や施設の修繕費として令和6年度中に6,400万円を支出し、3,300万円を令和7年度に繰り越したと報告を受けました。令和7年度になり11月末時点で繰り越した3,300万円のうち2,000万円が人件費、光熱費として支出されたと報告を受けております。次に、運営改善の状況や町が長生会に対し助言、指導など、どう対応してきたかとのご質問でありますが、当別長生会から提出された事業再編計画の提出後、2か月に1回程度定期的にヒアリングを行い、職員の確保や処遇の改善の状況、休止となっている特別養護老人ホーム10名分の事業再開へのめど、キャッシュフローの確認などを行ってまいりました。町といたしましても、適宜必要なアドバイスを行う中で、運営改善の取組として養護老人ホームの定員を40名から18名に縮小し、1名当たりの措置費の単価見直しによる収入増を図ったこと、新たに22名定員の有料老人ホームを新設したこと、これまで施設が支給していた日用品について一部入居者負担としたことなど様々な努力を行ってきましたが、特に人材確保が計画どおり進められなかったことが大きく影響し、経営を上向きにさせるには至らなかったと報告を受けております。次に、長生会の運営は今後どうなるのかとのご質問でありますが、結論から申し上げますと札幌市を拠点に障がい者のグループホームなど多くの施設を運営している規模の大きい社会福祉法人に事業譲渡することになった旨、先般報告があったところであります。なお、相手方事業者もあり、法人運営に係るデリケートな事項であったため、これまで情報提供を控えさせていただいておりましたが、長生会とのヒアリングの中で6月末時点で長生会が単独での事業継承が困難であると判断をし、運営改善を行いながら事業を譲渡する方向で合併先を探すとの報告がありました。その後、複数の法人と交渉した結果、10月下旬に札幌市の社会福祉法人に事業譲渡することで合意となり、両者において合併に関しての契約書を締結し、事業譲渡に向けて現在手続を進めているとの報告を受けております。次に、高齢者を路頭に迷わせないという考えに変わりはないかとのご質問でありますが、現在も高齢者を路頭に迷わせないという考えは変わっておりません。今回の合併では現在施設で暮らしている入居者、施設職員につきましても新たな法人が全て引き継いでいただけると報告を受けております。このようなご判断をいただいた社会福祉法人に感謝申し上げるとともに、今後介護や障がいなど町の福祉施策の取組を知っていただき、よりよい関係を構築してまいりたいと考えております。次に、アライグマ駆除の現状についてのご質問がありました。アライグマは海外起源の外来種で農作物への被害を及ぼすことから特定外来生物に指定されており、当別町においても令和6年に策定しました当別町鳥獣被害防止計画に基づき、可能な限り捕獲することとして対策を進めております。アライグマによる農作物被害の防止に当たりましては、個体を捕獲することが最も効果的であるため、町では外来生物法に基づく防除従事認定者として町民の方々に認定を受けていただき、町内全域で箱わなを使用した捕獲活動を行っております。捕獲頭数は町民の皆様のご協力もありまして、令和6年度で294頭、今年度11月末時点では463頭と大幅に伸びております。また、令和6年度の農作物被害額は154万4,000円となっており、計画に基づく町民の皆様の捕獲活動が農作物の被害軽減に寄与しているものと捉えております。今後も引き続き広報活動や講習会を通じアライグマ駆除の重要性を周知するとともに、さらなる被害の軽減に向け、町民の皆様と共に取組を進めていく考えであります。以上、海野議員の一般質問に対する私からの答弁といたします。

質問 2番 海野学

ご答弁ありがとうございます。当別長生会の今後については、議員としてもとても心配していましたので、町長よりよい話が聞けましたことうれしく思います。当別長生会というより当別町にとって必要な社会資源として施設が存続することは、町民にとっても何より喜ばしいことだと思います。特に入居されている高齢者の方や職員の方は、本当に安心されるのではないでしょうか。再質問になります。長生会について最後に1つ、今休止されていますサービスについて今後どうなっていくのかお聞きしているかちょっとお聞きしたいと思います。また、アライグマ対策についてですけれども、課題として……

質問 2番 海野学

はい、すみません。よろしくお願いいたします。

質問 2番 海野学

はい。

答弁 町長 後藤正洋

再質問にお答えをしますけれども、具体的なことになりますので、福祉部長のほうから答弁させます。

答弁 福祉部長 森淳一(福祉部長は2025年12月まで)

ただいまの海野議員からの再質問にお答え申し上げます。現在休止している事業、職員数がまず確保できないという点で休止していた事業等ございますけれども、こちらについては新たな社会福祉法人が相当な数の職員さんを抱えていらっしゃいますので、そこら辺は流動的に対応いただけるのかなというふうに考えております。また、現在廃止しておりますデイサービス事業についても先方の意向で早期に再開したいといった意向も聞いておるところでございます。以上です。

質問 2番 海野学

ありがとうございます。もう何も言うことありません。ただ、一言よい方向に向かったなと思っています。それでは、アライグマ対策についての再質問をしたいと思います。課題としては、捕獲頭数は増加傾向にはあって、個体の増加に捕獲従事者数の増加が追いついていないというのが現状ではないでしょうか。捕獲体制の強化、防除従事者取得の推進が必要かと思います。農業についての被害は当別町農林業の動向に記載していますが、農家さんの自宅や一般の方の家庭菜園については記載がない状況です。小面積で作っておられる方の被害が大きくて、特に家庭菜園を楽しまれている方がお困りになっていて、また家庭菜園は移住されてきた方の楽しみの一つでもあるように思います。アライグマは雑食性なので、個人的な話になりますけれども、私の家でも鶏とアヒルが襲われています。とても残念に思います。また、農家の方に比べて一般の方はアライグマの防除従事者講習ですとか、箱わなの貸出しについても認知度が低く、アライグマとタヌキの見分けも分からない状況ではないかなと思っています。再質問になります。アライグマ被害について町民全体で協力して駆除していかなくては効果は出ないと思います。そのためにも啓発をこれまで以上にしっかりと行う必要があると思いますけれども、町長はどう思われるかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

質問 2番 海野学

はい。

答弁 町長 後藤正洋

海野議員の再質問にお答えをいたしますけれども、先ほど答弁しましたように講習会ですとか、あるいは広報活動を通じて徹底をするということを引き続き行っていきたいというふうに思いますが、今ご指摘をいただいた中での一般の農家以外の被害ですとか、そういった実態も踏まえながら新たな対応が可能といいますか、必要であれば担当として協議をしていきたいというふうに思っております。

質問 2番 海野学

私、実は先日アライグマ防除従事者研修受講をさせていただきました。今後もやはり私も町民の皆さんと一緒に被害防止のために協力していきたいなと考えていますので、啓発をこれまで以上にお願いできればと思います。私の質問は以上となります。ありがとうございました。

出典:当別町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月10日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる