今金町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月8日
「現在さまざまな理由により生かし切れていない観光資源の活用方法を改めて考える時期にあると考えます。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況でありますが、だからこそ、コロナ後を見据えて準備を進めるべきであると考えますが、町長の考えをお聞きいたします」
- 聞いた人
- 上村忠 議員
- 答えた人
- 町長 外崎秀人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 上村忠
一般質問をさせていただきます。国内外で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症の状況下において、さまざまな分野に大きな影響を与えています。そんな中にあっても、各分野、生き残りをかけて、コロナ禍を乗り越えようと知恵を絞り頑張っています。我が町においても、飲食店はテイクアウトに力を入れる等、影響を最小限に抑えようと努力され、またクアプラザピリカでは、昨今のアウトドア人気に、指定管理者であるTTNコーポレーションが独自にグランピング事業を展開するなど挑戦されています。中でも、グランピング事業は、交流人口の増加の可能性を感じさせます。この事業展開に合わせて、町外から来ていただいた方々に今金町に興味を強く持ってもらうための何かが必要であると思います。そこで今金町のよさをさらにアピールするためにも、現在さまざまな理由により生かし切れていない観光資源の活用方法を改めて考える時期にあると考えます。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況でありますが、だからこそ、コロナ後を見据えて準備を進めるべきであると考えますが、町長の考えをお聞きいたします。
町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)
上村議員より、交流人口増加に向けた観光資源の活用の一般質問にお答えいたします。具体的な事案や議員の考え、提言・提案等がないことから、総論的な答弁となりますが、質問にある文言の整理をして質問の要旨に答えたいと思います。一つは、交流人口ということでありますが、町長として認識している概念は、通勤・通学、買い物、さまざまな文化・スポーツ活動、質問にある観光で訪れる人なども含めて、地域を訪れる人すべてを意味するものと認識しております。また、近年取り上げられている関係人口という概念では、地域に居住する定住人口でもなく、単に地域を訪れる交流人口でもない、地域や地域の人々と多様にかかわり、結果として地域づくりにつながる人々を意味しますが、とらえ方によっては、観光客も関係人口に含まれるものではとも思います。二つ目には、興味を強く持ってもらうための何かということでありますが、観光に焦点を当てた場合の観光資源には、際限がありません。川・山・風景・田園・動植物等の自然資源や、史跡・神社・寺院・教会・集落・公園・建造物・温泉等の有形な資源、さらにこれに人がかかわることによる、食・芸能・芸術、イベント、産業体験、熟練の技等の人文資源にもなり、あらゆるものが人々を誘引するものとなり得ることから、その人にとって興味を持たれるものが観光資源と定義づけられています。興味を強く持ってもらうということにつきましては、意図的に誘引するものもありますが、基本的には、個人の主観、思い、興味・関心であり、あらゆるものが資源になり得るという理解をしているところであります。行政としては、何かが必要ということにつきましては、興味と関心を引き寄せる事柄として、可能な限りのプログラムを関係者の声も添えて掲載したパンフレットを作成し、アピールしているところであります。三つ目の今金町のよさをさらにアピール、あるいは生かし切れていない観光資源ということでありますが、具体的に示されたり、あるいは議員としてどう思う、どうしたいという意思が伝われば、答えることができますが、現状では、さきのパンフレットやまちのさまざまな広報手段で掌握できる範囲のものを伝えていると認識しております。生かし切れていない観光資源につきましても、美利河地区を観光振興エリアとして、議会の理解をいただきながら重点化を図り進めているところでありますが、行政が直接かかわる事案としては、奧美利河温泉関連施設が課題として押さえられております。観光振興を行うに際し、時代背景が大きく変化していることも含めて、慎重に対応していかなければならないと認識しています。一つに、価値観の多様化、少子高齢化、情報社会の進展、そして、働き方の休暇の取得制度の変化などの要因と旅行の行動様式の変化もあり、従来の国宝等歴史的建造物、あるいは有名温泉地、景勝地、リゾート地などの目的地から、知られていない未開拓地の自然資源、ごく普通の日常的な生活文化や動物との触れ合い交流、体験、健康回復・加療などの志向もあり、従前とは異なる目的にも目が向けられてきています。さらに、団体・集団型、あるいは通過型のバス利用型から、個人型、家族型、体験学習型、交流型の小旅行へとシフトしてきているものと認識しています。そうしますと、行政としての観光振興の視点も変えていかなければなりません。行政として対応しなければならないことは何か、対応するように努めることは何なのか。あるいは、対応は他に委ねたり、そのことに行政が支援をするということなど、さまざまな選択肢をもって考えなければならないと認識しております。交流人口にしても関係人口にしても、今金町を訪れ、楽しまれ、存在価値を見出していただければありがたいことでありますし、加えて飲食・買い物等で消費していただき、経済還流の促進につながることが期待される観光振興に、思いを強くしているところであります。
議員の再質問 7番 上村忠
答弁ありがとうございました。答弁の中で、生かし切れていない部分、観光資源について、具体的でないということがありましたけれども、生かし切れていない観光資源ということには2種類あると私は思っていまして、以前から認識されているものと、観光資源自体になると思っていないものの2つがあると思っています。まず、以前からの代表的なものとして、町内のものを考えますと、奧美利河温泉とオオシュブンナイの滝があることは、町内のほとんどの方が認識されているのではないかと思っています。その2つとも、現在そこに至る道の安全性の問題、施設の老朽化等によって活用できていないというのが現状だと思っています。私が思うには、不特定多数の方が訪れるということになると、その点が問題になるのかなというふうに思いますが、グランピングの事業にもあわせて、来ていた方に予約をとって、安全が確保できない場合は行けないと。安全確保できるという状況であれば、ツアーみたいな形で活用するのがいいのではないかと。また施設も改修、建て直すとなると、予算がかなりかかってしまうというのも認識しますので、テント的な簡易的なもので期間を限る。また最近テレビ等でも話題になっておりますけれども、テントサウナみたいなものを工夫するのもいいのではないかなというふうに考えます。さらには、現在教育委員会でまちの文化財の調査を行っているということも、よいタイミングでありますし、その文化財を含めて、以前からあるものと新たな観光資源、両方を総合的に判断して、改めて活用の仕方を考えてみてはというふうに思っています。町長が言われるように、観光における志向の変化は、コロナ禍によって、密を避け、自然と親しみ、癒やされたいという方向に加速しているものと思っています。その点を踏まえて、改めて町長のお考えをお聞きしたいと思います。
町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)
再質問いただきました。具体的なことが出てまいりました。一つは、認識されている部分と、そうでない部分、ある程度見直しではどうかというようなことかと思います。一つ目の奧美利河とオオシュブンナイの滝の話がありました。議員がおっしゃるように、現在この奧美利河についても休止をしている状況に当然あるわけでありますけれども、そこの原因は、大きくは2つあります。一つは、はっきり言って安全確保ができないという部分が当然あるわけで、令和2年の4月から、道道なんですけれども、これが通行止めになっているということが一つの要因になっているわけでありますけれども、その以前に大きな要因がありまして、従前は町営でやったりクアプラザピリカに管理をしてもらったり、その後に、平成16年から指定管理制度にのっとってやってきたわけでありますけれども、なかなか質の確保だとか、さまざまな状況の中で問題、課題が出て来たと。特に後半に指定管理者の名義変更の時に、いろいろ制度がそこに変わるわけでありますから、新たにいままで認められていた、いわば旅館法に基づく温泉という位置づけでうまくいっていたんですけれども、そこが新たに名義変更することによって、これからは公衆浴場法に切り替わってきたと。そうなると、現在の奧美利河の温泉が公衆浴場法に基づくとさまざまな問題、課題が出てくるということが大きな課題になりまして、それをクリアするためにも、大変な情勢、状況の変化を生み出すということがありました。もう一点は、国の方のさまざまな法律とか当然あるわけでありますけれども、そういう中におきまして、残念ながら土砂災害の特別警戒区域に指定されてしまったと。いまあるものはそのまま使えるんですけれども、新たにそれを、議員がおっしゃる手を加えるとすれば、全く擁壁をつくったり何なりする大変な状況になっているということになるわけであります。議員がおっしゃった施設の改修についても、現在のログハウス的なものは、既にもう33年くらい経過しておりますから、相当手加えもしなきゃいけないという課題も残っていると。そういうことのさまざまな状況によって、いま休止という言葉を使わせてもらっていますけれども、現状の中ではなかなかさまざまな課題もありますので、クリアできる状況にないのかなと。休止する前までの5年間の大体平均では、温泉でも1,000人以上の方々が来られていたわけであります。最後の年は10月で終わったわけでありますから、どっと少ないんですけれども、宿泊も相当下がってきているということから、さまざまな要因、先ほど言った要因に、人の問題だとかいろんな要因等々も含めた問題があります。あと道の方の基準でもって、80ミリの雨が降ったら完全に通行止めになりますから、その辺の状況を見計らって、結構キャンセル等があったということで、情勢、状況の判断に基づく、なかなか営業の方向性が定まらないということもあったわけであります。町としては、いまのところ相当厳しい状況にあるので、少なからず、先ほど言った公衆浴場法に基づくと、いまの状況の中では全く運営できる状況にありません。水の確保、飲み水の確保、それから風呂の中における、きちっといわば蛇口を設けて、あるいはシャワーとか何かするための温湯の槽を設けて、お湯はお湯で確保してそれでちゃんとやるだとか、いろんな厳しい情勢、状況の基準があるものですけれから、それをクリアするということには現段階ではなっていかないと。残念ながら、当然町でかかわっても、何でもかんでもOKということになりませんので、運営そのものを考えても、最終年度は売上げが100万円いかなかったという状況もあることを考えますと、財政的な状況等を踏まえた場合には非常に問題があるかなと。ただ、議員が先ほどおっしゃっていただいた、今後の見通し、方向の中では、設備投資等々を含めたことではなくて、グランピングではないんですけれども、テントとか何かとか、そういうことの視点というのは、私は少しあり得るのかなと。いまお聞きしましたけれども、そういう視点は私もきちっと持っているということも、ぜひご理解いただければなと思います。あとはオオシュブンナイの滝ですけれども、これもシュブンナイ線という町道認定している道路なんですけれども、先ほど言った危険度が大変増していると。オオシュブンナイは6.4キロの地点にあるんですけれども、町道はその1.2キロくらいまでが町道なんですよ。その奧は、オオシュブンナイに行くには町道ではないんです。オオシュブンナイの滝から1.4キロくらいのところに、また第2のオオシュブンナイの滝があると。そこは私は行ったことがないんですけれども、そういうところもあるわけでありますけれども、管理上の問題から大きな課題になっていると。これについても、通行止めをいまずっとしておりますので、一般の車は通行できないと。危険度の状態というのは、私は手前の方の危険の状態は見ております。奧の方には危なくて行っておりませんけれども、大体大きな3カ所ぐらいで、約150メートルぐらいの距離に応じて、こういうがけの中からもぼろぼろぼろぼろと落ちてきていると。早急の中では、通行止めをせざるを得ないと。これは危険回避のために行わなきゃいけないということでやらせていただいて、既にそういう措置もいままでとってきているわけでありますけれども、そちらに向けた対策、対応というのは、いま言った形の中で相当ハードルが高いものがあるかなと。そこにおける、いま提案のありました、例えばキャンプで誘致するかという部分については、可能性はとても低いのではないかなと。そのことについては、町としては奨励できる、いま状況にないということを考えます。いずれにいたしましても、いま2回目の質問にあった提案の部分の中では、そういうことを生かすような形、もう一つは、いま既に行っている文化財、隠れた資源等々をいまやっておりますので、これはこれからもっと期待があるのかなということで、その辺の結果を見ながら、今後の観光資源となり得る要素があるのであれば、きちっと町として整理をして対応してまいりたいと考えております。
議員の再質問 7番 上村忠
ありがとうございます。実態として考えると、そういった状況にあるというのはわかっていますが、観光振興といいましても、やったからすぐ効果があらわれる、速効性のあるものではないというふうにも認識していますが、TTNが管理指定者になられてから、担当課を含めていろいろ知恵を絞って、さまざまな取り組みをここ、私が議員になってから見ている中でも大変工夫されているなと思っています。その中で、パークゴルフ場をキャンプ場に転換するという思い切った施策を行って、コロナ禍という天災のようなことがあって、このアウトドアブームというのは一時的にあったわけですけれども、それが恒常的なレジャーになりつつあるという状況の中において、グランピング、またキャンプ関係で新たな客層、温泉施設に宿泊するだけではない、自然に親しみたいという、そういう客層を取り込むことになってきたということは、本当に少しずつかもしれませんけれども、実を結んでいるのではないかなということに敬意を表したいなと思っていますが、しかしながら、先ほど言った2つの部分については、本当にもったいないという気持ちが強くて、この質問になったわけですけれども。いろいろさまざま難しい問題はあると思いますが、先ほど町長が言われた、今金町を訪れ、楽しまれ、存在価値を見出していただくためにという言葉がありましたけれども、本当に自然環境においては、誇れるものがたくさんある今金町でありますから、もう夏場の今シーズンは終わりになりますけれども、これからの来シーズンに向けて、さらに知恵を絞って、安全が一番ですけれども、それを踏まえた中で、何とか生かしていけないかというところを考えていますので、そのことを含めて、同じことになるかもしれませんけれども、再度答弁をお願いします。
町の答え 町長 外崎秀人(町長は2023年3月まで)
質問いただきました。前段申し上げましたとおり、生かせるものはという部分がありますけれども、実は先ほど答弁にありましたパンフレットをつくっておりますけれども、パンフレットからは、いま言った危険度があるということで、すべての町の部分の中からは、オオシュブンナイの滝と奧美利河を外しております。加えて、そこの看板はまだ残っているんですけれども、これは相当早くから庁内で調整をして、いまサインを全体的に改修しようというときに全面改修するということになっておりますので、それはご理解いただければなと。先ほど申したように、今後の予想を考えても、いま議員がおっしゃった存在価値を考えても、どうしてもハードルが高くて無理だというものであれば、早くに私は方針を出したいと思っていました。町としては、観光協会というところがやっぱり推奨のために看板を設置していただいたという経過があるんですよ。それは観光協会にお願いして、そういう状況でないので撤収をさせていただいた経過があるわけであります。そういうさまざまな民間の方々の思いもありますので、そういうところにきちっと話をしながら、現段階では町道であってもすべてが町道ではない。部分的に町道になっておりまして、民有地、民有林も入っておりますので、そこに対する工事を入れていくということは大変ハードルが高くて、国の支援も受けられない状況にあるわけでありますから、これについては、オオシュブンナイについては、町としては推奨していくことはできないという認識をいま持っています。国有林もかかわりますので、これからの相談を踏まえながら、方針を出させてもらえればなと思っています。奧美利河についても、先ほどの状況から考えると、いままで行っていたようなスタイルの営業というものは、もう行うことはできないという認識を持っています。建物含めても、再度改築するかということにはなかなかなっていかないと。いままで行っていたスタイルは、すべて見直しをかけていかなきゃいけないとすれば、真っさらにして対応していくということでは、その改廃も私としては視野に入れております。その中で、これからどう、残るのは温泉が残るわけですから、それをどう生かすかと。あの周辺の施設も幾らか生かせる要素が、平面もありますので、それをどう生かすかということに視点を向けていきたいということでいま考えておりますので、改めてまた議会の方に相談をさせていただければなと思っていました。クアプラザピリカ、これは議会のご理解をいただきながら、旅行者の方々に最低限必要な要素は何かといったら、やはり来られて休憩する、あるいは駐車場がちゃんとあるか、トイレがあるか、そこに附帯施設として緊急の場合の連絡機能があるかということでは、そういう管理の施設があるかどうか。それにプラス、温泉があったり何があったり、さまざま要素が組み合っておりますので、美利河地区というのはとても重要な私は拠点だと。これからもどんどん進めていきたいし、先ほど言ったように、重点政策としてあそこを広くきちっと確保していかなきゃいけないのかなと思っていました。最近の状況を考えますと、議会にも報告しておりますけれども、キャンプの方々が非常に多いです。先週土曜日、私もしょっちゅう行っているんですけれども、先週の土曜日にキャンプは23張り張っていました。前の週は30張り張っていました。これは毎年倍々でもって増えてきております。ただ、その中には、さまざま要因がありまして、ちょっと声としてあるのが、駐車場がないということがやっぱり大きな声として上がっておりますので、その辺の対策をどうするんだということが1つの課題になるかと思います。あともう一点は、グランピング、TTNコーポレーションも進めておりますけれども、そういうキャンプの方々に、今回も補正予算をつけていただいて、少しくトイレの改修だとか、周辺整備をさせていただいておりますけれども、その辺の見通しができるのであれば、しっかりとした、本当にキャンパーの方々にこたえられるような施設整備に向けることが、私は美利河の振興策の中では最優先ではないかなという認識を持っています。宿泊施設も限られますし、そういうことを考えましたら、そちらの方にシフトしていくということが、いま大きな目安になるかなと。これは議員もおっしゃっていただいたようなことがとても重要な、私は方策になるのではないかなと思っていました。それに教育委員会でやっているさまざまな分野のものと連動を図りながら、エリア化を図っていくということが、重点政策としてこれから考えていきたいと思っております。質問いただいた経過もありますので、いま言ったこれからに見合ったありようも考えながら、観光振興に向けた努力をしてまいりたいと考えております。
議員の再質問 7番 上村忠
以上で、終わらせていただきます。