みんなの議会

今金町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日

地域振興の財源確保のための宿泊税導入について

聞いた人
岸徹也 議員
答えた人
町長 中島光弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 岸徹也

本町は、観光地として知名度が高い地域ではありませんが、ビジネス客やイベント参加者、通過者による宿泊需要が一定数存在していることは事実です。さらに、今後地域の魅力を高め、より多くの訪問者を呼び込むための投資が求められる状況にあります。このような背景を踏まえ、私は本町において宿泊税を導入することが地域の発展に寄与するのではないかと考え、以下に質問いたします。1.地域振興の財源確保のための宿泊税導入についてどのように考えるか。2.外部訪問者からの負担(公共インフラ等)の公平性についてどのように考えるか。3.今後、地域の魅力向上のための資金確保についてどのように考えるか。

町の答え 町長 中島光弘

それでは、岸議員の一般質問にお答えをいたします。ご質問の1点目ですが、現在、北海道において観光振興を目的とした新税(宿泊税)導入を検討しており、5月17日に江差町で開催された檜山管内地域説明会に本町の担当職員が出席をしていることを始め、随時情報提供をいただいているところであります。北海道が検討する宿泊税の概要は、①税収の使途は北海道観光の振興を図る施策に要する費用に充てる。②課税客体は、旅館業法の許可を受けて営む旅館・ホテルなど。③納税義務者は宿泊施設への宿泊者。④税率は1人1泊について宿泊料金が2万円未満の場合は100円など。⑤収入見込額は、平年度45億円程度となっておりますが、導入時期等は未定です。一方、北海道とあわせて各市町村独自の宿泊税導入検討の意向調査も実施をされております。本調査で検討を表明しているのは、導入済みの倶知安町や、令和6年11月から導入を決めているニセコ町を含め全19市町村となっておりますが、ほとんどが一大観光地を有しているところであります。仮に、北海道同様の宿泊税を独自実施する場合、本町には2つのホテルと3つの旅館があり、令和5年度の宿泊者数は約2万1,000人と推計しており、これにより収入額も年間210万円程度見込めるものと試算をしております。現状においては、宿泊者の方へ税としてのご負担をお願いする前に、本町の魅力をもっと積極的に発信して知っていただき、選択肢の一つとなり得るような前提のベースを築くことが優先と考えております。また、現状試算状況で「税」としての仕組み構築や説明・周知、徴収事務に係る費用等を比較した場合においても、導入へのハードルは高いものになるものではないかと考えております。次に、ご質問の2点目ですが、一部道内観光地では、コロナ5類移行と円安等を背景に、オーバーツーリズム(観光公害)が広がりつつあり、観光客が急増したことによる公共交通の混雑化、名所や私有地への無断侵入、水道水供給不足への懸念などが挙げられております。本町でも、一例ではキャンプ場のゴミ整理収集等には相応の手間と時間を要していますが、利用料金の中で賄うべきものと考えております。広く観点を変えてみると、地方自治法第1条の2第1項では、地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本としつつ、地域における行政を総合的に実施する役割を広く担うことも要請されており、現時点では外部訪問者への応分負担を求める状況にはないものと判断をしております。最後に、ご質問の3点目でございますが、今年度策定予定で有識者会議へ諮問中のデジタル田園都市国家構想総合戦略の基本コンセプトの一つとして、関係人口創出の取り組み・事業を核とし、今金町の応援団を増やし、本町への資源(ヒト・モノ・カネ)の呼び込みと拡大につなげていくことを目指していきたいと考えております。以上であります。

議員の再質問 6番 岸徹也

ただいま町長から、さまざま答弁をいただきました。私も3つほど挙げさせていただいています。それに対しての答弁だと。時間も限られておりますので、3つまとめて再質問をしていきたいなと考えていますが、まず1番については、はっきり言って私はよくわからないんですね。前提のベースを築くことが優先だと。それがまず優先だということと、導入のハードルは高いものになるのではないかという、ちょっとどう解釈していいかわからないような答弁が返ってきています。やるともやらないとも。可能性について、まちとしてはいまこういう、現時点では考えだということなんだと思います。この1番については、実際にいま全国各地で導入をされている場所もまずあるということ。当然観光地、または都市部、こういうところが優先で、そういうところがやられているわけですけれども、実際にやっている場所があるわけですから、そういったところをまず調査をしてみるということも、私は一つあるのではないかなという考えと。また、その導入ハードルが高いという部分においては、さまざま事務手数料も含めて周知、こういった部分を挙げておりますけれども、これは入湯税とも近いものがあるのかなとも考えております。以前、過去に、過去の話ですけれども、ある職員から入湯税の徴収についての独自調査というものをしたことがあるんですけれども、それほど複雑な手続ではないというお話も聞いたことがあります。過去の話ですけれども。現時点でどのような徴収事務になっているのかというのは、定かではありませんが。そういう部分で、入湯税と近いものがあって、それほど複雑なものではないのかなという思いがまずあります。それよりも、まず宿泊者、要は町民以外の方が宿泊をして、それに対して宿泊税という制度になれば、観光振興であるとか、そういった部分に、まちのPRも含めてその大事な財源になり得るのではないかなという思いがまずあります。これが1番。2番については、私の方では、外部訪問者の負担の公平性ということを聞いています。これについては、いま、町長の方からは一例としてごみの収集業務というのは利用料の中で賄えばいいんじゃないかと、そういうものだよというお話がありました。宿泊税と利用料の性質というのは、やはり違うのかなと私は考えています。利用料というのは、あくまでも一部のサービスを受けて、それに対しての利用料を支払って一部サービスを受ける、対価として受けるものであるわけですから、利用料というのは。宿泊税というのは、そうではなく、観光で今金町に泊まる人、ビジネスで泊まる人も、その宿泊以外にさまざまな公共インフラ、道路も含めて、公共施設の利用も含めて使用をしていく。宿泊税というものは、そういうものの対価として充てられるものなのかなと。ですから、利用料と宿泊税の意味合いというのは、まず違うんじゃないかなというのが1つあります。3つ目。3つ目に対しては、地域に今後資金確保はどういう考えがあるんですかということを、私、聞いています。それに対しては、いわゆるデジ田を活用しながら、そういった考え方のもとで、関係人口の創出だと。これをまず、基本的に進めていくんだと、そういう考えを答弁をいただいています。これは大事なことです。私もそうだなとも思いますが、関係人口を構築するには、私は長期的なスパンを見なければならないのじゃないのかなと、そういう思いがあります。関係人口であったり、例えばそういう方々の支援、寄附も含めて、そういった支援というものは大変ありがたいもので、これは大事なものだと、そう認識はしていますけれども、長期的なスパン、時間がかかる。宿泊税というのは、申請に対しては、申請から認められるまでは結構期間かかるんですね。多分ご存じだと思いますけれども、1年半から2年ほどかかるとも言われていますのでね。ただ、それが認められて、今金町でゴーサインが出れば、これは安定的な財源として観光振興に十分使える。これは目的税としてそれを進めようと、進めてはどうですかと私言っているものですから、早い段階でそういった安定的な財源が確保できるものだと、そういうふうに宿泊税は考えています。関係人口創出の取り組み、これは大事なことですから、これを否定するものではありません。これはこれで進めながら、これは両輪でというか、両方同時に私はできるものではないかなとは考えております。2問目の質問として、いま、1・2・3、私なりの考えを述べさせていただきました。これについて、町長、何か答弁あればよろしくお願いします。

町の答え 町長 中島光弘

再質問ありがとうございました。まず始めにお答えをしたいのが、町長としては、いまこの宿泊税を取るという判断はしていないということは、先ほども述べさせていただきました。その基本となる、まずは旅館、ホテル等もそうでありますけれども、このまちに来ていただく前提、それはやっぱりこのまちが魅力的なものでなければならない。もちろん仕事で来る場合もございますけれども、そういうものをしっかり整えた上で踏み込んでいきたい、実施をしていきたいという考えはあります。ご質問の中にあった、例えば確かに実際は大都市を抱えていたり、大観光地を抱えていたりというところは、それなりの一定の金額も収入として見込めるわけですから、いろんな施策をもう既に講じているところもありますが、一般の自治体は随分といま苦慮をして、調査をしたりというスタンスでおります。我がまちもそのスタンスは同様であります。否定をするものではありません。ただ、宿泊する人に限って言うと、道にも払う、そのまちにも払うということになりますから、払う側もしっかり納得をしていただけるようなサービスであり魅力あるまちづくりでありたいなというのが基本にあるということを、まずご理解をいただきたいと思っております。それから、岸議員と同じ課題を持っておりまして、やはりそのためにもいろんな関係人口を導入をする、いろんなところにつながりを持っていくというのは、本当に大切なことであります。昨年も、ふるさと納税というお話を議会の方からもいろんなご意見をいただきました。ふるさと納税が伸びるためには、やっぱり加工品だとか魅力ある商品がなければ、なかなか年間通して増えていかないということもありましたので、私の町政としては、企業版のふるさと納税をぜひ伸ばせるものは伸ばしていきたいということで、昨年に比べると、この補正額でもご存じのとおり、関係の企業にも随分ご理解をいただきました。大きな金額も寄附をいただくというようなことも生まれましたので、これはしっかりと訪問をして、継続してもらえるような動きもしっかりしていきたいと思っております。ご指摘をいただいた部分というのは、当然ながら必要な観点でありますので、調査なり検討もしなければならないと思っておりますし、それから、事業者の皆さんとも、この機にご意見を聞くというのも大切なことかなと思っておりますので、いまは実施いたしませんけれども、しっかりそれは視野に入れながら調査・検討、それから、担当事業者の皆さんには意見交換の場をしっかりつくって、その時が熟したらといいますか、必要な時点で必要な施策を講じていきたいというのがいまの私の考えでありますので、よろしくお願いいたします。

議員の再質問 6番 岸徹也

ありがとうございます。町長の考えというのは、十分理解ができるものだと考えています。宿泊税の導入については、現時点では、現時点においては見送りという形なのでしょうけれども、今後調査も含めて、少しそういった方向にも考えていただけるというような言葉もありましたので、それには期待をしていきたいなと。当然、いま全国的に、この宿泊税導入についてさまざま自治体も動いていますし、また、反対の声というのも当然上がっているのも町長もご存じだと思いますが、通常の手続というのは、自治体から国にまず行くんですね、総務省の方に。そこでかなりの期間を要すると。そののちに事業者に説明をしていく。北海道であれば、道の関係もありますから、道の協議というものも当然ある。その後に事業者。事業者がちょっと後回しになるような形なんですね。それだと、やはり我々は置いてきぼりかという部分において、全国的にも何カ所か反対の声が上がっているというのも、私も承知しています。まず最初に事業者と、まちがそういう方向を向いたのであれば、協議もしくは何か話し合いの場というものがあって、そのまちとしての方向性が決まってから、国の申請に対しての動きに向かう、こういった丁寧な進め方があるのであれば、私は町内の事業者さんはご理解いただけるのではないかなとも感じております。これもう最後の質問ですけれども、今後も観光振興、こういったものについては当然町長も力を入れる、経済活動についての力を入れていくわけですから、そういったものをやはり期待をしながら、そしてまた、宿泊税の部分についても、どのような形になるか現時点わからないですけれども、少し頭に入れて考えていただければなという思いでおりますので、最後町長から一言お願いいたします。

町の答え 町長 中島光弘

ありがとうございました。いまのお話の中で、きちっと大切にしたいというのは、やはり共有をしていくと。新しい制度なりいろんなものが出てきますけれども、やはり対象になる皆さんのご意見も聞くというのは非常に大切な場であります。ただ、意見というのは、どうしても賛成、それから反対あります。ただ、私はどちらも大切なことで、つぶそうと思って反対する人はいないんですよね。やっぱりその事業に不安があるとか、先が見えないだとか、それから、賛成をする人は、いま手立てを打たなきゃどうするんだという観点での意見ですから、どちらも問題があるわけではないと思います。ただし、そこにしっかり共有をして、決まったからには賛成した人も反対した人も一緒に施策を進めていくというのが、私は一番大切だと思います。本町のホテル、旅館関係のこれからの課題といいますと、もう議員の皆さんも既に感じていると思いますが、国営事業が来年12年目で面工事が終わります。この間、やはり今金町にもたらした経済効果というのは絶大なものがあると思いますが、そののちは、やはりホテルなり旅館もいままでのような確保というのはなかなか難しい。それは、私は来年度、宿泊税も含めてでありますけれども、観光の拠点となるホテル、それから旅館の皆さんと一回懇談の機会を持って、行政が何をするではなくて、旅館の皆さんが何をしたいのか、どんな課題を持っているのかということをしっかり把握をして、共有をして施策を実行していきたい。また、議会の皆さんに相談をしていきたいと思っておりますので、あわせてよろしくお願いしたいと思います。

議員の再質問 6番 岸徹也

これで私の一般質問を終わります。

出典:今金町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる