今金町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月11日
林業6次産業化における研修生受け入れ
- 聞いた人
- 上村忠 議員
- 答えた人
- 町長 中島光弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 4番 上村忠
それでは引き続きまして 2 問目質問させていただきます。林業 6 次産業化における研修生受け入れを求める。現在、森林資源を活用した林業 6 次産業化による持続可能な循環型地域づくり事業を推進しており、その核となる地域商社の設立に向けて着実に準備が進められていると理解しています。本事業には複数の柱があり、木材の生産・加工・エネルギー転換・販売という 6 次産業化の流れに加え、人材育成も重要な柱の一つとして位置付けられています。常任委員会での資料や説明では、従来の U ターン・I ターンの取り組みを林業に置き換えたものと理解しています。今回の質問では、北海道立北の森づくり専門学院、通称「北森カレッジ」との連携による研修生受け入れを求めたいと考えます。北森カレッジは、北海道が 2020 年に旭川市に開校した道内最大の林業専門学校であり、授業の約 4 分の 3 が実習で構成され、道内各地に林業人材を送り出しています。2 年次には道内の林業事業体と連携した就業実践実習を 2 週間隔にわたって 3 回実施しており、実習先地域との深い関係構築を重視した教育課程となっています。具体的な成功事例は身近にあり、はこだて広域森林組合では、すでに北森カレッジからの実習生を受け入れ、卒業後の就労へとつなげた実績があります。町が設立を準備している地域商社が軸となり、今金町森林組合においても同様の取り組みが十分に可能であると確信します。さらに、本事業に対して道庁より職員が派遣されていることから、道立機関である北森カレッジとの橋渡し役としての活躍も期待できるのではないでしょうか。また、旭川市は森林環境譲与税を活用して実習支援を行い、根室市は卒業生の就職奨励金を創設するなど、各地で先行した取り組みが進んでいます。本事業における人材育成の柱として、従来の U ターン・I ターンに加え、北森カレッジの実習生受け入れという新たなアプローチを人材育成戦略の具体的な軸として取り組むことを強く提案しますが、町長のお考えをお伺いいたします。
町の答え 町長 中島光弘
上村議員の一般質問にお答えいたします。ご質問の北海道立北の森づくり専門学院(通称:北森カレッジ)との連携による実習生受け入れにつきましては、林業分野における将来の担い手確保や人材育成の観点から、有効な取り組みの一つであると認識しております。現在、本町では、森林資源を活用した林業6次産業化による持続可能な循環型地域づくり事業を目指しており、その中核的な役割を担う地域商社設立に向けた準備を進めております。また、林業や製材業を中心としながら、地域に多様な働く場や柔軟な働き方を生み出していくため、複数の地域事業者が共同で職員を雇用し、季節や繁忙期に応じて複数の事業所で働く仕組みである特定地域づくり事業協同組合制度の導入についても検討を進めるなど、人材確保に向けて様々な可能性を視野に入れた取り組みを進めているところであります。ご提案のありました北森カレッジとの連携につきましては、すでに町内の林業事業体において、学校側の要望に応じた実習生の受け入れが行われており、昨年度には実習を契機として採用につながった事例もございます。他方で、人材の確保においては、採用だけではなく、その後の定着につなげていくことも重要であると認識しております。その背景には、就業環境のみならず、経済的負担や地域での暮らしへの不安など、生活面も含めた課題があるものと考えております。そのため、住環境や地域との関わりづくりなど、地域全体で支える仕組みづくりも重要であると考えております。また、本事業受託者である株式会社トビムシにおいて、北森カレッジとの間で、本事業の推進及び人材確保に向けた連携について前向きな回答をいただいているところであります。加えて、北森カレッジのみならず、近隣の森づくり団体等との連携による人材確保についても検討を進めております。今後につきましては、教育機関や関係団体との連携を深めるとともに、デジタルコミュニティの形成による関係人口創出に向けた取り組みとの連動や、地域おこし協力隊制度の活用など、多様な選択肢を持ちながら人材の確保・育成に努めてまいります。
議員の再質問 4番 上村忠
それでは、答弁ありがとうございました。答弁の中で 3 点ほど重要なことがお話しされたのかなというふうに感じています。まず 1 点目が、北森カレッジとの連携は有効であるっていう認識、あと昨年度既に町内の林業事業体で実習から採用につながった実績がある。本事業の受託者であるトビムシが北森カレッジとの連携に前向きであるというこの 3 点があります。この 3 点を聞いて答弁を聞いた中で、もう既に条件は整っているなというふうに感じています。ただですね、多様な選択肢を持ちながら努めてまいりますということで、具体的な、いつ、どこで、誰が、何をするという具体的な方策っていうのが、ちょっと少なかったのかなというふうに感じています。もう来年度には地域商社が設立されるという状況の中で、いい事例を教えていただくのはありがたいんですが、町として、実際にどう具体的に進めていくのかっていうのが、もう少し、一般質問の今の答弁もそうですけれども、これまでの説明の中で、少し足りないという感じがしています。これまで 2 年の時間と、あと、多額の予算が投入されると、それも丁寧に 1 から順番に積み上げてきてるということは十分に理解をしますけども、今の現状で考えると、商社ができてから商社が進める事業を考えますっていうふうに受け止められてしまうというところが、私が感じる問題かなというふうに思っています。もう今まで積み上げたものがあります。来年度始まります。とするならば、こういう事業でこういうことを具体的にしますと、ただ、要は、何か物をつくるとか、建てるとかっていうと、時間がかかる、予算がかかるということで、ある程度の計画を持って、それが知らされるということはあるかもしれませんが、先ほどね、答弁頂いて、有効だと、実績もある、受託者が前向きであるということであれば、もう来年度からこういう体制でこういうことで進めますというところまで、ぜひ答弁頂ければよかったなというふうに感じております。ただ、今この段階では、話す状況にないというんであれば、この後の 9 月なのか、そのあとになるのか分かりませんけれども、この後において、今話せるんであればもうぜひ今答弁頂きたいんですが、今はまだだということであるならば、いつまでにこういうものを発表しますだとか、そういうところまで踏み込んで頂かないと、来年度出発しますといっても、本当に大丈夫なのかという物を感じさせる時点で、ちょっと問題があるんではないかなというふうに感じますので、その辺を含めて改めて答弁を頂きたいと思います。
町の答え 町長 中島光弘
ありがとうございます。これまでもですね、林業の 6 次化については、いろんなアドバイスやら、御心配を頂いております。今まさにですね、地域商社の在り方について、検討委員会で最終的にいろんな意見を出していただいたりということをしておりますが、もう現時点でもですね、8 つの方向はもう既に持っております。1 つは林業人材、アウトソーシングということで、人材の確保ということがまず 1 丁目 1 番地だろうと。財源については地域おこし協力隊の財源を使っていこうと。その求め先は、さっきおっしゃった北の森学園、こことの連携も欠かせることができません。それから 2 つ目はですね、大きな森林を所有してる民間があります。ここの管理の運営ということも担える可能性がある。ただこれ地域商社だけではなくて、当然森林組合だったり、ほかのところもありますから、そことの共同的なものにもなっていく可能性もあります。それから、よく言われてるカーボンクレジットです。これは脱炭素の推進にもつながりますし、それから、今ある木を売るわけですから、それは買ってもらうというところの調整をしてですね、そのこともスタートしたいというふうに思っております。それから場所的に言うとですね、今クアプラザピリカでですね、いろんな燃料を使っておりますけれども、ここでのですね、小規模木質バイオマス事業というのを研究を始めたいと思います。実際に木質を使って燃料関係をした場合、どのぐらいの懸念されるのかということも美利河で始めようと思っております。それから、今金町の町内の 8 割はトドマツでありますから、このトドマツをですね、製材をして販売につなげるためにどういうふうにしていくのか、地域商社が製材所を持つわけでありませんから、当然ながら、今現在町内に存在しているところの連動なり、連携が必要になっておりますが、そのことが、今金町にある森林に付加価値をつけていくということにつながっていくということを目指しております。それからもう 1 つはですね、これは側面的でありますけれども、町の PR にもつなげたい。それから、移住なんかの促進にもつなげたい。5 月にデジタルの関係でですね、地域おこし協力隊を委嘱をしました。今この方は、町内のいろんな活動してる方との聞き取りをやっております。今金がどうだってことは全部把握してませんので、そういう意味では、この町にどんな魅力があって、どんな課題があるのか、ただ、議会の中でもアドバイス頂きました。狩猟免許をとる人が少ないとか、いろいろ話がありましたよね。これは「あるやうむ」というところにうちの課題をぶつけておりますので、今回来てくださった人は狩猟免許も持っております。ただ、いま実働はしておりませんけれども、そういうリクエストに応えてくださっております。それから、その方ですね、ジビエの加工場にも、勤めたことがあってそういう経験もあるということで、前も私は夢としては、とるだけじゃなくて、今金町からそういうものを付加価値をつけてということでは、御本人もそういうものを視野に入れてると。それから 1 番はですね、デジタルですから、ネット環境を通じてですね、今金の理解者とか、今金のファンだとか、そういう方々をたくさんつくりたいと。本人的には新聞にも載ってましたけど、3 年間で 1000 人ぐらいつながる方をつくりたいんだというお話もありました。これも人材の育成、人材の活用につながっていくことです。この林業の 6 次化というのは、林業をもちろん中心としておりますけれども、人口減少対策であるというふうに私は思っております。今、例えば、農家の皆さんの中でも、その昔でいう出面さんとか、パートの方が非常に少ないと。ここでそういうところが合同で会社をつくってですね、1 年間いろんな部署に派遣できるというようなシステムもできないかなということで、これもちょっと商社の中で切り口として検討してほしいという要望も出しております。町民の皆さん向けには今 8 月にシンポジウムを開催する予定であります。これはこの辺のことをよく分かってる藻谷さんっていうちょっと有名な方でありますが、その方に来ていただいて、まずは、いろんな町の方向はもちろん、世界的なことであるとか、日本のことだとかっていうことをまず町民の皆さんにお知らせをしていただいて、2 部では藻谷さんとトビムシの社長さんと私と 3 人でパネルディスカッションをする予定であります。多分その中で、今言ったような事業の具体的な少しやりとりがあって、例えばここに課題があるのでこういうふうにしていきますかっていうようなことだとか、少しそういうものをですね、町民の皆さんの前でやりとりをするような機会をつくりたいなというふうに思っております。いずれにしましても、来年の地域商社設立に向けて、今どちらかというと最終的な段階に入ってますので、いろんな方策が目に見えるように、皆さんのほうにも議会のほうにも御相談をしなければならないというふうに思っておりますし、先ほどちょっと言っていただきました、大きな予算がかかっております。これは国もこの流れを認めてくれて、交付金をつけてくれています。それから、道立ですから、北森カレッジも。そういう意味では今道から派遣をしてくださっている職員も窓口になる可能性がございますので、道とのパイプだとか、それから道南にはいろんなことで林業振興してるセクションあります。こことの連携もしっかり図っていきたいなというふうに思っておりますので、まずは 1 丁目 1 番地は、人材の確保と人口減少対策が 1 つということで、まずはそこが肝だということでやっていきたいという考えを持っております。いろんな御心配を頂いているのも聞いておりますけれども、それは多分余り見えないからいろんな声を聞かれるんだというふうに思いますので、担当課のほうにもですね、できるだけ分かりやすいものを情報提供したりですね、それからいろんな場で説明をしたり、私自身も今言ったような話をですね、いろんな町長と語る会だとか、そういうところでお話をさせていただいておりますし、それから逆にこういうとこ大丈夫というお話にもですね、例えば、勉強になることでしたらそれは持ち帰ってですね、しっかりそれどうしていくんだというふうになるというふうに思っております。振興局にもいろんな形で連動してお世話になってですね、森林施策って難しいのは難しいんですよ。それだけに特化すると全く難しいと思うんで、そういう意味では、総合的にそれが町の人口減少対策につながったり、それから働き手の少ないところに、すぐはどうか分かりませんけれども、そういうところに手だてができるような制度構築だとか、そういうものにぜひしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
議員の再々質問 4番 上村忠
ありがとうございます。私自身は本当にこの本事業に関しては、ものすごく期待しております。それだけに、余計なことを言われると、私自身もあんまり面白くないところがございます。そういったことも踏まえて、町長が答弁していただくと、本当に夢があって、よしこれから頑張ろうっていうふうな気持ちになるんじゃないかなというものがあるんですが、ただ本当に具体的にいつ、どうして、何をするか、現時点では見えてないがために、誤解を招いてるということは、多分にあるというふうに、先ほどから同じこと言ってるんですけども、本当にもう設立してすぐこういう事業が行われるんだ。将来にはこういうことも考えているんだっていう、最初のとっかかり、クアプラザでバイオマス発電をやるんだとか、北森カレッジで人材を呼んで就労してもらうんだと。今金町の森林組合なんかは本当に仕事があります。ただ、受けていただける事業者がいません。自前の実働隊も出たり入ったりで安定してません。本当に人っていうのが本当に鍵になると思ってますので、本当にこの北森カレッジで人を呼んで頂いて、もっと言うと、呼ぶって言っても、先ほど答弁頂きました、住む環境だ、来ていただいた方に気持ちよく働いていただくということも、全て含めてあることだというふうに思いますので、本当に期待はしているんです。それだけに、手に積み上げてきてるっちゅうのは十分理解しますので、ぜひぜひ具体的なことを、なるべく早い段階でお知らせしていただきたいなというふうに思いますので、最後の質問なんですが、改めて町長の考えを聞きたいと思います。
町の答え 町長 中島光弘
ありがとうございます。一般の住民の皆さんが持つ感情と私も同じような感情を思っております。というのは、今金町は企業誘致の歴史って何度かありました。これって、いまだに残ってるのがあるかっていうと、ないです。いろんな企業誘致のための条例をつくったり、議会の皆さんに説明をして賛同を頂いたり、やっぱりここで 1 番難しいのは、景気っていうかね、そういうものに左右されてるので、やっぱりそういう工場もニーズがなくなってしまうとですね、やっぱり閉めてしまうという状況があって、特に商社とか、会社とかってつくと、大丈夫かなっていうのが私はもう当たり前の発想だなって思っています。当然、会社ですから、これから詰めるところあると思いますけど、株式会社というふうになるというふうに思います。最初は、町も一定の出資をするし、どの組織がどれだけ出資をするのかということでの、会社ということでの問題もあるというふうに思っています。北森カレッジに言うとですね、具体的に言うと私は 2 人はいきなり採用したい。その人たちの住むところも用意はしております。当然、夢物語を言ってるわけじゃなくてですね、そういうことが計画を立ててあって、それが皆さんに分かりやすくならなきゃならないので、先ほど言いました、8 本なり 9 本の柱っていうのは、これがこうでこうですよっていうものが 1 枚ではなかなかフロー図って難しいかもしれませんけども、何を目指してて、何をやって、どういうふうになるのか。完成スパンというのもすぐじゃないものについては少し時間がかかるものも確実にあるというふうに思います。先ほど美利河のこと 1 つ言い忘れましたけれども、今美利河はですね、木育のメッカにしようと思っております。渡島檜山でいろいろ調べましたけれど、木育に焦点を当てて、そのことで事業を起こしたりっていうとこ余りないんですね。逆に、いろんなとこで話聞くと、もう子ども達も保護者も含めてですけど、木と接するとか、何かをつくるというのは、教育長も言ってますが、すごくいいことですよと。美利河が、ある意味メッカとなって、ちょっとそういう事業が起こせるっていうのも必要なことかなというふうに思っています。加工するだけじゃなくて、木に親しんで、木のよさを知ってということもですね、同時にクアプラでやりたいなというふうに思っております。それから、さっき人口の関係で言いました、総務省でですね、2 地域居住ふるさと住民登録制度というのを検討しております。これは、主たるところは自分の住んでるところになるんですが、自分がいいなと、あそこに行ってみたいなと、そこでちょっと何かしてみたいなというときに、登録できるんですね、住民登録。こういう制度が今まさしく生まれて、モデル地区をつくってという国の動きがあります。この 8 月にLG30 首長サミットっていうのがあります。これ全国の 30 人の首長が集まってですね、このことをいろいろ論議をしたり、実践しているところでは、実践事例の発表したりということで、私もそこに推薦をされておりますので、そこに参画をして、職員も連れてですね、総務省とのパイプもつくりたいと思ってますし、全国で似たようなことを一生懸命やってるところですから、全部うまくいってるところばっかりじゃないと思いますし、うちのような規模でこれからっていうのもですね、ここでいろいろ話をしてですね、つながりを持ちながらですね、その機能がうちの町にも合致をして、人材を受け入れるような、そんな地域商社にしていきたいというふうに思っておりますので、御指摘頂いた、少し分かりやすくというのはですね、私も努力しますけれども、関係課を通じていろんな場面でですね、それでもかというくらいですね、いろんなお知らせをする機会をつくろうというふうに思っております。それから、一部いろんなことがあるようですけれども、何も決まってないものはちょっと話として勝手に進んでることなので、私たちのほうで発表しないものは単なるうわさでありますので、そのことはしっかりうちのほうも押さえながらですね、説明をさせていただいたり、できればたくさんの皆さんに後押しをしてもらってですね、頑張れよというのが 1 番でありますので、そういうものが理解しやすいようこれから努めてまいりたいと思います。
議員の再々質問 4番 上村忠
以上で質問を終わりたいと思います。