みんなの議会

知内町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月25日

カキの残渣処理について

聞いた人
木村一 議員
答えた人
町長 大野幸孝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 2番 木村一

質問事項、『カキの残渣処理について』知内町中ノ川地区におけるカキ養殖事業は、安定的な生産を維持し、地域ブランドとして知内産カキの知名度は広く知れ渡っている処であります。しかしながら、カキ殻の処理については、処理業者に委託した場合、生産者負担が大きすぎることから、未だに方向性が見いだせないというのが現実であります。本来であれば、産業廃棄物の最終処分は各事業者の責任ですが、町の基幹産業ということもあり、廃棄物処理について行政としても何らかの方策を検討する必要があると思いますので、今後のカキの残渣処理の方向性について町長の所見をお伺いします。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

今、議員ご指摘のカキ殻の処理については、処理業者に委託した場合、生産者負担が大きすぎることによって、未だに方向性が見いだせないとのご指摘でありました。しかし、町としましてもですね、中の川地区の漁業者の皆さんのことを考えたときに、大変、大きな課題であるとの認識に立って今までもあらゆる検討をしてきたところであります。しかし、残念な結果でありますけれども、その着地点を見いだせないままに現在に至っているということをまず、認識をいただければと思います。私自身、生産者の負担が大きいことだけが解決の要因だという考え方は、今はしておりません。なぜかと申しますと、平成21年に残渣処理についての検討を進める中で、地元企業からプラントを建設したいとの処理計画案が示されたところであります。これは議員ご存じかどうか分かりませんけれども、それで、町としましては、事業として採算が取れるのであれば、町としても積極的に支援をするということで、上磯郡漁協、それから、その申し出がありました地元の企業、そして、町と前向きに検討した経過があります。結果的には、事業計画等で無理があるということで、事業実施には至っていないと、そこから今までの流れであるんです。ですから、まず、そのことをご理解していただいて、ただ、私はこの残渣問題については、中ノ川の要するに生産者の皆様方、漁師の皆様方のことを考えた場合に、これは早い時期に解決をしなければならない重要案件だということはもう引き続き、そういう認識をさせていただいています。その中で、町としての考え方は、もう上磯郡漁協に示してるんですよ。こういうことがあるよ、こういうことがあるよということは示しています。ただ、行政がそこに要するに関わりをあまり持ち過ぎるとですね、またいろいろと問題が出ますので、まず、上磯郡漁協として、浜の生産者の皆さん方がどういう解決策であれば、方向性が見いだせるか、これは上磯郡漁協が方向性を見いだして、そして、町にその方向性を示していただく、それをずっと私は期待をして待っている今、状況であります。このことについても、ご理解をしていただければと思います。それで、今、ご指摘の産業廃棄物ということでご指摘がありましたけれども、今、残念ながらと言いますか、漁業者の生産であります。ですから、ご承知のとおり、漁業者が個人で処理しているものは一般廃棄物ですね、ですから、一般廃棄物というのは、処理が大変、面倒であります。ですから、上磯郡漁協として、私が提案しているものは、上磯郡漁協として、要するに陸揚げされたものについては、全て上磯郡漁協が買い上げて、そして、要するにむき身なり、作業をパートとして使ったらどうなんですか、そうすると、事業系のごみになりますので、産業廃棄物として処理ができると、そんなことまでいろいろと提案をさせていただいています。その中で、それ以後、上磯郡漁協の方から一切、その辺の打診もありませんし、その辺の取組がどういうふうにされているか、全く今、認識をさせていただいている状況ではありませんので、ただし、先ほども申し上げました、中ノ川の要するに漁業振興、中ノ川の漁業振興というか、上磯郡漁協、4漁協が今、合併していますけれども、今の上磯郡漁協の状況を考えたら、大変、厳しい状況になっています。私は知内の生産者の皆様方が頑張らなければ、上磯郡漁協大変だという認識をさせていただいておりますので、これは避けて通れない案件だと思っていますので、その辺はご理解をしていただければと思います。以上です。

議員の質問 2番 木村一

町長も避けて通れない認識と、やっぱりこの残渣処理問題については、これからも大変、重要な課題になってくると、認識としては一緒になっているんだけれども、やっぱり町長の執行方針の中で、養殖漁業の転換、カキ・ホタテ・マコガレイのブランド化の推進、本町漁業振興と漁家経営の安定ということで、一応、漁協にもそういうふうに打診をしていて、なかなか漁協の方からも効果的な例えば、処理方法だとかないということだけれども、それをやっぱり待っているのであれば、未だかつて前段で、平成21年度ですか、プラント計画終わって、そして、その以前のものは、港湾で埋立てで処理したと。それまで膨大なカキ殻がそこに堆積されて、それで処理できたんですけれども、それ以降の、今、23年・24年・25年で、何らかの方策で、行政としてもいろいろな可能なできる限りの試験とか、いろいろな選択肢を持っていって、これからもやっぱり話をしていかなければと私はそういうふうに思うんですけれども、そして、このカキ殻の当町にある会社でも、いろいろな有効活用だとか、こういうことでいろいろな選択肢を考えてやろうとしているんですけれども、なかなかやっぱり効果的な方法が見つからないということで、今の現状に至っているのも、これも現実でございます。それで、私の考えとしては、そのまま例えば、塩分が取れたものを粉砕して、粉にしないで、ある程度の微粒子でそのまま例えば、農地へまいて、これはカルシウムの成分ですから、そういうことも少し含めて、農地へまいて効果がどうなるのか、例えば、農業試験場なり、土壌診断なりを重ねていって、将来的にそれが有効であるとなった場合は、そっちの方の試験も少し頭の中に視野に入れて、いろいろな選択肢で、やっぱり試験方法で結果を出していくという方向に持っていかないと、そういうこともある程度、漁協の方にも提案したり何なりしていければなと。私の認識では、単純にそう考えるのは、なかなかどういうふうになるのか分からないけれども、できる限り、いろいろな方法で選択肢を持ってというところで、町長、その辺はどう考えていますか。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

今、議員がご指摘の要するに活用方法というのは、それだけではありません。いろいろと用途があるんです。要するに今、ご指摘の22年度までのカキは漁港内で埋立てをしたということはもう認識しています。それと、23年度以降というのは、年間だいたい500トンと漁組の方から聞いていますので、現在、1千トンくらいの、22年度まで処理をした、23年・24年ですから、年間500トンということになると、だいたい1千トンくらい、今あるんだろうというふうに思っています。それで、今、たまたま、ご指摘をいただきましたけれども、漁組は漁組で今、ナマコ礁の試験として、今、ある漁協に提供しているとか、それから、今、上磯郡漁協で新しい制度であります。漁場づくりの水産物多面的機能発揮対策事業ということで、これを計画させていただいていますけれども、このカキ殻を使った漁場造成ということも今、3年間、これはナマコの要するにナマコ礁での試験ということも今、計画の中に組まれています。ただ、処理できる量というのは限られているんです。ですから、今、議員がご指摘の要するに破砕機で、砕いて、それを農地に還元するっていったって、量が半端じゃないというか、その辺があるものですから、これもいろいろと今、私、21年の話をしましたけれども、その中でもいろいろと議論はしております。そのほかに道外でもそのカキ殻というのは、これはどこでも生産地が抱えている課題でありますので、いろいろな取り組みを今しているんです。これはきっと上磯郡漁協でもきっとその辺の情報は掴んでいると思います。私もその辺の情報は把握させてもらっていますけれども、その辺で、なかなかその辺が要するに事業化にならないというのは何が問題なのかということを逆に今、考えているところでありますので、ですから、先ほども申し上げました、町が放っておくという話でなくて、先般も事業費の2分の1を町が持ってもいいよということを企業に説明をしていた経過があるんです。ですから、私はその対応をした当本人ですから、私は今の行政を引き継がせていただいたとしても、その課題というのは、重要な課題であるということは、先ほども申し上げました。認識させてもらっています。ですから、もう一度というか、再認識していただいて、漁組が要するに浜の人方がどういうふうな形でやれば一番負担軽減をされて、要するに経営が安定するのかということをもう一回、真剣に検討をしていただければ、そんな今、思いであります。以上です。

議員の質問 2番 木村一

町長の言わんとすること、理解はしているんですけれども、なかなか漁組が検討するといっても、資金力の問題いろいろな問題で、簡単にハイそうですかというものはなかなか出てこない。それで、町長が言う、カキ殻の森への再生だとか、今、試験的にいろいろなことをやっているということは自分でも分かっております。それで、なかなか成果出てくるまでは、少量で試験するものですから、なかなか成果が出てくるまで、何年先になるか、これも試験ですから、それは結果出るまではそのまま継続してやっていかなければならないということは、自分も認識しているところでありますけれども、どうも自分は、カキ殻というのは、このカルシウム成分、有効なものをやっぱり農地でもそれを使えないかというふうな、安易な考えかもしれないけれども、そういう認識はなかなか捨てきれないところがあるんです。それで、それだけの量があっても、例えば、今、知内で転作田、畑で、だいたい250町歩から300町歩の転作田、き畑あります。それで、そのカルシウム成分が有効に使えるのであれば、今の作物の生育に対するそういうものを例えば、散布して、害がなければ、そのまま試験的に良い結果が出れば、そっちの方に処理できる量もある程度、莫大な量の処理ができるというふうに、自分は単純な考えかもしれませんが、そういう認識をしているのですが、その辺のことの試験の方も行政として、漁組と話をして、いろいろな方向で持っていける考えがあるのかないのか、町長、もう1回、その辺、お願いします。

町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)

有効活用ということは、先ほども申し上げました。全国で生産地の皆様方が、今、苦労をして、いろいろなどういう形で今、活用するというのは、もう先進地事例、もう情報として捉えていると思いますので、今、議員が言われましたように、要するに畑地にそれを還元するというお話であります。カルシウム分でありますから。ただ、それが今、要するに中ノ川の要するに漁港に堆積しているものが、すぐ破砕をして、そこに使えるかというのは、これは塩分が含まれているものでありますから、それで、カキ殻であればいいんですけれども、残渣というのは、これは厄介なんですよ。殻であれば破砕できるんですけれども、残渣というのが、なかなかその辺が要するに厳しいということになってしまったんですよ。21年度のときも。殻は要するに高温で粉末にできますけれども、残渣はなかなかその辺がということが1つの大きなネックとなっていたものなんです。ですから、今、議員がご指摘のように、畑にそれを要するに散布できるということが、もし、議員は今、畑作振興ということでの役員にもなられていますので、試験的にそれをやっていただけるということであれば、これはなかなかそれが効果あるのか、やったことによって、どういう影響が出てくるのかというのが、なかなかやっぱり北海道の草地改良に使えるということもあったんですけれども、これもやっぱり基準が厳しくて、なかなか要するにままならなかったという経緯がありますので、もし、そんなことで、議員が自分の畑なり、それから、町内の要するに畑で、そういう実証をしていただけるということであれば、これは方向性として一歩踏み出せるのかなと思っています。ただ、私はいろいろと調べさせていただいたときに、塩分をどういうふうに要するにそれを除くか、2年・3年、要するに長く積み込むことによって、塩分がなくなるということも聞いておりますけれども、実際それが要するに畑地に還元できるかどうかというのは、なかなかやっぱり。ですから、まず、小規模で実施をしてみて、要するに影響がどうなのかということも1つの案だと思いますけれども、この辺については、私は投げておく話ではありません。漁組の方とはその辺、今、せっかく議員が一般質問していただきましたので、私は漁組の方と再度、その辺、どういう形で方向性を見いだす考え方があるのかということは、すぐ漁組の方に話をさせていただければと思っています。以上です。

議員の質問 2番 木村一

自分の方でもそういう試験的なことをやりたいという思いはあるんです。その辺の認識がちょうど一致したところで、大変、これから一歩でも半歩でも前進できるような態勢を持ってもらえれば、協力は自分は惜しまないつもりでいるので、その辺はご理解の上で、町長、このカキ殻の残渣の処理について、進めていただきたいと思います。一つよろしくお願いします。私の質問はこれで終わります。

出典:知内町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月25日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる