みんなの議会

八雲町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月6日

木彫り熊発祥100周年を契機に、これからの100年に向かうための文化の継承・発展について町政に問う

聞いた人
小西雄一 議員
答えた人
町長 萬谷俊美、教育長 西田浩人、社会教育課長 佐藤真理子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

午前中の水野議員の続きで、また新人でございます。小西でございます。よろしくお願いいたします。それでは、木彫り熊発祥 100 周年を契機に、これからの 100 年に向かうための文化の継承・発展について町政に問う。後継者育成、伝統の継承問題をどのように考えるのか。また、現在社会教育課が主体となって事業を進めておりますが、今後町全体、これは町の組織全体としての事業を展開していく可能性はあるのかどうか。②八雲町の有志を中心に、昨年7月に一般社団法人、八雲熊彫伝承保存振興会、通称八雲熊彫の会が発足いたしました。この会の目的は、八雲熊彫の技術及び文化的背景を次世代へ確実に継承するとともに、地域内外との連携を通じて持続可能な発展を図り、地域文化の振興及びまちづくりに寄与するとあります。今後、町としても熊彫文化を支え、育て、次の 100 年へとつなぐための協力体制の構築が可能なのか。お願いします。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

小西議員の1つ目の質問にお答えいたします。発祥から 100 周年を超えた八雲町の木彫り熊の後継者育成、伝統の継承についてですが、現在八雲町では、八雲の伝統的な技法で木彫り熊を彫る技術を学ぶため、木彫り熊講座を開講するとともに、木彫り熊を町の文化財として将来に残していくために、木彫り熊の収集・保存・調査や研究をとおして八雲の木彫り熊の歴史や文化を町内外に広く知ってもらう事業の開催、小中学校における地域を学ぶ学習などへの協力など、教育委員会を中心に取り組んでおります。これまで長年にわたり、町民の皆様による木彫り熊をモチーフとした商品の販売などをはじめ、最近では発祥 100 周年の年に、町内の団体や事業者の皆様が数多くの協賛事業を実施してくださったことなどにより、町内外から八雲の木彫り熊への関心が少しずつ高まってきたものと思います。現在、木彫り熊の彫り手として、木彫り熊講座の受講生のほか、独学で木彫り熊を制作する方もおり、以前より木彫り熊に触れる方が増えてきたと感じているところです。さらに、町内で木彫り熊の販売を取り扱う事業所や体験活動を提供する事業所も現れ、町内で木彫り熊を購入したり、製作体験もできるようになりました。一方で、木彫り熊講座を担っていただく講師の確保は課題でありますが、引き続き講座を開講しながら検討してまいりたいと考えております。また、団体などが主催するイベントにおいても、八雲の木彫り熊の展示や解説をとおして、木彫り熊や八雲町のPRや情報発信に努めておりますが、今後も町全体で情報を共有し、連携しながら、木彫り熊の魅力を町内外に発信していけるよう、取り組んでまいりたいと考えております。次に2つ目の質問にお答えします。令和7年7月に町民有志の皆様による一般社団法人八雲熊彫伝承保存振興会が発足し、民間の立場で八雲の木彫り熊の次の 100 年につなぐため、様々な事業を計画されているとお聞きしております。町としても、八雲の木彫り熊の歴史や文化を後世に継承していくことは重要なことであると認識しておりますので、今後、町としてできることがあれば会に協力していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

町の答え 教育長 西田浩人

議長、教育長。

町の答え 教育長 西田浩人

小西議員の2つ目の質問に私からもお答えいたします。一般社団法人八雲熊彫伝承保存振興会が発足し、本格的な活動は令和8年度から始まるとお聞きしております。教育委員会としましても、会の皆様の主体性を尊重し、具体的な活動の中で協力できる部分は協力してまいりたいと考えております。また、先ほど町長から答弁がありましたとおり、継続した公民館講座の開講や木彫り熊資料館の有効活用などに努めるほか、一般社団法人八雲熊彫伝承保存振興会との連携・協力も視野に入れ、50 年、100 年後も八雲の木彫り熊がこの町の財産として継承されていくよう取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

ただいまの答弁、私の質問がほとんど前向きに捉えていただいているということで非常に安心しております。100 周年ということでちょっと遡りまして、2024 年 100 周年を迎えました木彫り熊につきましては、当時多方面で各種イベントが開催され、町内外からの多くの方々に参加をされていました。しかしながら、それぞれの団体がそれぞれの場所で行っているが故に一体感に欠け、各担当課の予算のばらつきというものもこれは発生しております。100 周年を盛り上げるために全体の相乗効果、こういうのが十二分に発揮できなかった。このように感じております。この歴史ある木彫り熊文化を今後も末永く継承し、絶えず情報の発信をしていくためには、町の組織全体例えば当時、商工観光労政課。そして、政策推進課などとともにお互いに情報の共有をして連携をするということで、各種イベントなどに取り組むことが重要であるというふうに思いますが、もう一度これについて簡単にご説明いただければと思います。町長、お願いします。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

先ほどの答弁でも答えておりますけれども、役場内の連携という話で、先ほど来皆様からは連携が足りないという非常に厳しいお言葉をいただいているのかなというふうに感じております。この木彫り熊についても、2年前私は役場にはおりませんでしたけれども、商工会のほうでそういった声を聞いておりましたので、経緯的には把握してございます。そういった意味で、その 100 周年のときに向けたときの反省をきちっと町内でも現在この答弁出たときに、我々としても共有させていただいて、今後に向けてきちんとやっていきましょうということで、内部では合意形成を図ったところでございます。100 年が過ぎても、次の 150 年 200 年という方向に向けて、やっぱり八雲としては大切にした、その木彫り熊を後世に伝えていくという意味では、本当に行政がきちんと連携してやっていくべきだという考えに変わりございませんので、よろしくお願いします。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

力強いお言葉ありがとうございます。私の言った質問ですけれども、これは各担当課の強みというものを生かしながら、役割分担をすると。今までそれができたかどうかっちゅうのは、ちょっと疑問には思うんですが、町長がこれから頑張るとおっしゃっていただいてますんで、すごく前向きでいいなと私は感じています。そこから生まれるアイディアだとか新たな発想、こういうのを大いに取り込んで、より一層、町民の皆さんに興味を持ってもらい、参加していただく、または見守っていただくということが可能になっていくのかなと感じます。ただし、この一方で、現状の組織というものを鑑みますといわゆる縦割り組織っていうことであるが故に、各課の連携というのがデメリットとしてあるのもこれは確かなのかなということも思います。また、職場の環境の多様化ですとか、慣れない業務などで先ほど水野議員からもありましたけども、職員が少ないと。町長からもありましたか。なかなか募集しても採用する人数が少ないといった、こういった中でなかなか大変な部分はあるのかなというのは私も承知をしております。しかしながら、時代の流れとともに行政が取り組むべき方向性などにつきましても、前向きに変化するということも極めてこれは重要な問題かなと思います。連携が難しい中でも、今ただいま町長のお話もありましたとおり、リーダーシップをとって、この問題に向き合っていただければというふうに思います。それでは、一番目後継者育成においてですけれども、請け負っていただいている講師の先生の年齢の高齢化と伴い、引き続き、後継者の育成が急務となっているというふうに思われます。実際のところ、若手の作家さんの中で次の後継者になりうる人材についての見通し、これはどのようになっているのか、教育長わかりましたらぜひよろしくお願いします。

町の答え 教育長 西田浩人

議長、教育長。

町の答え 教育長 西田浩人

講師の後任ということなんですけども、教育委員会としましては、できるだけ現在の木彫り熊講座の受講生の中から八雲伝統の技法を身に着けた方に講師になってもらいたいという気持ちは持ってずっとその推移を見てきているところでございます。ただ、現状ではなかなか厳しいというところでございます。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

なかなか厳しいということであります。ここで一つ提案っていうのがあるんですが、例えば、地域おこし協力隊、こういうのを木彫り熊作家候補として募集をするというのは可能なんでしょうか。ちょっとお聞きしてます。

町の答え 教育長 西田浩人

議長、教育長。

町の答え 教育長 西田浩人

今のご質問ですけれども、可能であるということで過去にも検討をしたことはあると聞いております。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

可能であるということでありましたら、ぜひ検討していただいて、民間もおりますので、できればそういったかたちで協議会みたいなかたちで、どういった方向が一番いいのかこういった話し合う場もぜひ設けていただければと思います。また、100 周年という話の中で、周年行事の観点から開墾 150 年イベント。これが2年後に控えております。木彫り熊も絡めた内容で検討されているのか、今ざっくりだと思いますけれども、答弁できる範囲でどのようなイベントにしていくのか、雰囲気でも構いませんし、わかりましたらぜひお願いします。

町の答え 社会教育課長 佐藤真理子

議長、社会教育課長。

町の答え 社会教育課長 佐藤真理子

小西議員の開墾 150 年記念の事業の件でのご質問にお答えいたします。令和 10 年開墾 150 年ということで、まもなくその年を迎えることになっておりますが、現在、教育委員会サイドの部分ということにはなるんですけれども、資料館のほうで徳川家に関する貴重な資料を皆様にお披露目するようなかたちで、特別な企画展を開催するというようなことをできたらなということで今考えております。現時点では、これをという具体的なところで申し上げられるのは以上でございます。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

ありがとうございます。イベントを通じて、いろんなことを考えて、町長にも発言あったとおり、いろんな課が一緒になって組織全体で取り組むということでございますので、非常に心強いなというふうに思います。②の八雲熊彫りの会についてでございますが、一つ、木彫り熊作家の高齢化、それから次世代の担い手不足、支える仕組みがないということを理由に設立をされたというふうに聞いてます。文化継承、次世代育成、地域活性化の三本柱で取り組んでいくという組織でございます。会員となった八雲在住の作家さんは、一定の条件を満たせば認定し、冶金を熊の足に押すことで付加価値をつけていくとそういったことであります。また、応援する会員、賛助会員って言うんですが、ちょっと友達ならぬ熊達ということで会費を集めて、会の存続を目指していると。私の聞いているところでは 60 人から 70 人ほどの会員さんが参加していただいているということで非常に心強いと思います。また、新聞報道にもありましたとおり、今年 10 月に品評会というものも行うそうでございます。昔の八雲が品評会行って即売会などもしたという実績がありまして、それの復刻版ではないですけれども、そういったこともこの民間の一社はやろうとしているということでございます。ここはぜひ一度、熊彫りの会と懇談会などに町長もしくは教育長もぜひ参加をしていただきまして、我々町民の声を聞いてほしいと思いますが、懇談会に出られるかどうか。出ていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

八雲熊彫り伝承保存振興会と町長、もしくは教育長との懇談ということでよろしいでしょうか。そのような要請があれば、ぜひ参加させていただきたいというふうに思います。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

ありがとうございます。工芸品としての木彫り熊。これは、102 年前の 1924 年、八雲町で彫られたのが第1号だといいます。当時の日本は第一次世界大戦後の不況に関東大震災が追い打ちをかけていました。その中で、農家の皆さんの冬の副業として推奨されたのが木彫り熊作りだと聞いています。今、八雲町の財政ご存知のとおり、年々厳しくなってきております。ふるさと納税についても同様に、これからは安定した収入源にすべく対応というものが強く求められると思います。昨今、木彫り熊体験ふるさと納税の返礼品としても登録もされました。今、100 年前に立ち返り、当時は副業から始まっていた木彫り熊。今後、本業となるように取り組む必要があるのではないでしょうか。町長、ぜひお答えいただきたいと思います。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

木彫り熊を彫る方の趣味ではなくて、本業として取り組むような方向が町としてできないかということだというふうに思うんですけども、現段階では、先ほども言いましたように、木彫り熊講座の中で一般町民を対象にして、指導者なるものを育てればいいなという期待値も込めながら、町民に広く体験していただいているという状況でございます。そういった中で、民間のほうで今体験型の施設を自ら運営したり、掘ったものを返礼品にしていただいているという状況がございます。そういった方がもっと八雲に来ていただいて、体験そのものが商売になるような、またその木彫り熊が登録されて返礼品登録をされたことによって、たくさんの寄附が来れば、当然業としてやっていけるものというふうに思います。そういった PR に関しては、町としても当然情報発信、観光に繋がるし、活性化に繋がる話でございますので、発信情報については、木彫り熊を彫る方を育てながらやっていけるものというふうに考えております。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

これは、八雲の基盤産業であります一次産業。これに新たに、ぜひ木彫り熊産業、もしくはまたは果樹産業、ワインを作ってる今もこれからやろうとしている産業でございます。また、これらを全体に取り巻いた観光産業というのにも繋げてゆくきっかけにして、収益事業の柱になるように取り組んでいただきたいなというふうに思っております。それでは木彫り熊を収蔵する郷土資料館についても質問をさせていただきたいと思います。現在、木彫り熊展示スペース手狭なようにも思います。八雲を代表する文化財ですから、今後、例えば公民館の一部を活用するといったことが可能なのでしょうか。

町の答え 教育長 西田浩人

議長、教育長。

町の答え 教育長 西田浩人

郷土資料館が手狭で、その分を公民館のほうでというようなお話でしたけども、特別展とか特別な企画展をやるようなときに狭いので公民館を一時的に使うということは考えられるかなと思うんですが、ただ常設というかたちで公民館を使うということになりますと、他の貸館の関係もございますので、そちらはちょっと難しいかなというふうに考えております。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

公民館機能につきましては、シルバープラザに移行されるっていう計画もございます。また今、新庁舎の問題で郷土資料館などについても新しく設備建設するとかそういった話はちょっと今、現実的じゃないのかなというふうに思います。将来的には、また徳川公園付近に移る可能性っていうのもあるとは思われますけれども、またこの公民館がもっと歴史をさかのぼると、当時あの場所は、熊彫り発祥の地の石碑がある公民館が建てられている場所は、八雲片栗粉同業組合の事務所があったということで大正7年でございます。その後、八雲高等国民学校校舎、八雲営林署庁舎などにも使用されたそうです。その国民学校の初代校長が徳川義親さんでありました。別館も建設されましたが、後に老朽化が進んだため、昭和 39 年現在の公民館工事が始まったと聞いています。当時、資金難から足踏みをしていた行政の姿勢に町民が期成会を作り、その建設資金の1割は町民の寄付で賄われたと聞いています。木彫り熊の日ですとか、川さんの銅像がある、あの場所にある意義、設計者の田上義也さんと徳川義親さんとの密接な関係もあったと聞いております。また、公民館の設計にも田上義也さんは、徳川家によって開拓された八雲町のフロンティア精神の設計の中に込めたと言われています。あそこにあるというのが非常に意味のあるものでございます。そこの公民館に関しては、取り壊すという予定で町民説明会ではそのような発言ではありましたけれども、今すぐではないかもしれませんが、例えば多少延命して、公民館機能は移るわけですから、空いた部分で木彫りに限らず、文化財のブースといいましょうか。そういった部分で再利用できるのかなっていうふうなのがあるんですが、それについて可能性としてはあるんでしょうかね。

町の答え 町長 萬谷俊美

議長、町長。

町の答え 町長 萬谷俊美

公民館の移設後の空いた建物を再利用できないかということだというふうに認識しておりますけれども、すぐ移ったからといって解体できるかどうかは、そのときの財政状況を見ながら解体年次を決めていきたいなというふうには思いますけれども。開いた後、どういった利用ができるのかということだと思いますけれども、現時点では熊彫り資料館が隣にあるということから考えれば、もし手狭であれば、それを一時的に活用することは可能かと思いますけれども。ただ、文化財とかそういった保管については、温度と湿度管理が大事だというふうに聞いてございますので、そういったときには、また冷暖房設備だとか、空調のそういった設備が必要になるのかなというふうには思ってます。いずれにしましても、現段階ではまだそういった計画がないので、はっきり公民館が移るとなった段階では、そういった跡取りをどうするかも保存っていうかたちでは将来にわたってはなかなか厳しいのかなというふうに思ってますので、解体までの期間をどういった利用が可能なのかという部分は、検討させていただきたいなというふうに思います。

議員の質問 9番 小西雄一

議長、小西。

議員の質問 9番 小西雄一

ありがとうございます。最初の答弁で、私の質問がある程度前向きに捉えていただいているので、特にお話することもないんですが最後になります。今回の質問につきまして、八雲町組織全体での連携であったり、他団体との協力というものは地域に生きる私達にとって、これは極めて重要な取り組みであるというふうにも考えます。まずは、町長も話し合いに来ていただけるということでございますので、いろんな町民の方も含めて、まずは話し合う場というものを提供していただいて、みんなで語り合うというそういった勉強会というんでしょうか。研究会というんでしょうか。そういうのをぜひ実行をしていただきたいなというふうに申し上げまして、質問のほうを終わりたいと思います。

出典:八雲町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月6日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる