知内町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月25日
木質バイオマス(間伐材・林地残材・木材工場残材等)のチップ化による地域熱供給施設導入で林業等の活性化を
- 聞いた人
- 木村一 議員
- 答えた人
- 町長 大野幸孝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 木村一
2番、木村一です。『木質バイオマス(間伐材・林地残材・木材工場残材等)のチップ化による地域熱供給施設導入で林業等の活性化を』林業を取り巻く状況は依然として大変厳しいものとなっております。このような状況の中、先般、林業の先進地『下川町』を視察し、循環型森林経営の取組等、今後の林業活性化方策等について研修を行ったところであります。その中で、木質バイオマスをチップ化し、燃料として、役場庁舎を含む複数の公共施設へ熱源として供給する取組が行われておりました。我が町においても、木質バイオマス(間伐材・林地残材・木材工場残材等)をチップ化し、役場庁舎を含む隣接する複数の公共施設への熱源として供給する施設の導入によって、「間伐材」・「林地残材」等の有効活用と雇用の創出が図られ、更には、搬出に伴う路網整備も必要となり、林業及び建設業の活性化方策の一助になると思われるが、地域熱供給施設の導入について、町長の所見をお伺いします。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
木質バイオマスの活用ということでのご質問であります。今、議員がご指摘をいただいた件に関しては、本町の豊かな森林資源を活かして、持続可能な森林経営を進める上で、地材地消による地域材の利用拡大を図ることは、重要なことであり、その一つの方策として、ご指摘をいただいた間伐材や林地残材、また、製材工場などで生じる残材などの木質バイオマスを地域の熱源として安定的に活用することは、木材の収益が森林整備に再び向けられ、森林資源の循環利用に繋がることはもとより、森林・林業の再生、雇用の創出等を図る上でも有意義であると、そういう認識をさせていただいております。また、化石燃料から木質バイオマスエネルギーへの転換、これは今、大幅な温室効果ガスの排出削減に繋がることから、まちづくりの総合計画における環境と協和した優しいまちづくりの上でも、効果的であると今、考えているところであります。さらに、議員ご指摘の当町の公共施設、町民センターを中心に、中央公民館、スポーツセンター、小・中・高等学校など、隣接しておりまして、木質による熱供給システムの先進地である下川町の公共施設の立地に類似した状況にもあることから、当町における木質バイオマスによる熱供給システムについて、その可能性を考えられるものと認識しているところであります。しかし、施設整備費、それから、スギ材の火力、そして、燃料コスト、そして、供給量の確保など、多くの課題の整理、そして、検証が必要でないのかなという考え方もしております。また、ご指摘の路網整備については、木質バイオマスの原料となる木材の安定供給はもとより、森林の持つ、多面的機能の発揮には、森林の適切な整備が欠くことができないものでありますので、今後も継続して計画的に路網整備を進めていきたいという考え方をしているところであります。この関連について、6月定例会に泉議員からご指摘をいただきました。その質問に対して、私は今後の町有林の整備の考え方について、話をさせていただいております。経済林としての機能のほかに水源涵養、それから、地球温暖化防止、それから、土砂災害防止等、公益的な機能を有するものであることを認識した中で、単に経済性のみならず、伐期を迎えた森林を計画的に伐採をする、その後、植林を行い、確実な更新を進めて、資源循環型の森林施業、これを町有林整備の基本としたいということを話させていただきました。それで、今、議員がご指摘の木質バイオマスの要するに熱供給ということも、これはひとつ、考えなければならないものでありますけれども、私は現時点で、それを導入するにあたっては、いろいろと先ほど言いました、検証することが必要なんだろうと思っております。それで、繰り返しになりますけれども、うちの今、町有林の整備については、資源循環型の林業施業を進めたいということを言っていますので、まず、そこをきちんと計画に盛り込んで、ある程度、実績を残した中で、次のステップに移れるんだろうと思っています。なぜかと言いますと、計画がなければ、間伐材がどのくらいの量が出てくるかというのが不透明なんです。今は、国なり、道の補助金が出ると、間伐材を実施するということですので、そうではなくて、将来的に伐期を迎えた材は伐採して、要するに材として排出しますよと、そこに植林をして、そして、循環型の要するに森林施業をということを言わせていただいていますので、まず、そこからのスタートなんだと思っています。ですから、その辺をきちんと計画を軌道に乗せさせて、そして、決まった材がどのくらい出るのか、そして、地元からの要するに工場からの廃材がどのくらい出てくるのか、その辺を掴めないうちに、熱供給施設を作るということは、それは無理だと思っています。ただ、必要であるということは理解していますので、もう少し検証する時間をいただいて、いろいろと資料も収集しております。下川町の先進地で取り組んでいることも承知しておりますので、その辺も含めて検討をさせていただければと思います。ただ、今すぐに建設をするということはもう少し時間が要するんだろうという考え方をさせていただいておりますので、ご理解をいただけばと思います。以上です。
議員の質問 2番 木村一
只今、町長から将来的にはそういうことも検証ということで、良い回答をいただいたことでありますけれども、現在、化石燃料、これは中東の政情不安やら様々な要因で高止まり、もしくはまた上がる可能性があるというふうに私は認識しているところであります。わが町も永遠とこの化石燃料でやっていくのか、また、地域にある今の資源ですね、これをどうやって有効に活用しようかと、先ほど、将来は考えていかなければならないというお話をいただきました。現在、知内町、いわゆるこの資源、2,700haの森林面積、これ人工林ですけれども、このくらい所有しております。ちょっと資料で、数字的にはちょっと若干ですけれども、年間、伐採面積30ha、これは間伐材や素材生産としてやっていければ、この面積30haをやれば今、知内町で火力で賄っている面積、重油の熱量は3分の1ですけれども、30haを例えば伐採できれば、毎年の年間の供給量が間に合うという、資料持ってきて説明しているんですけれども、それでやっていければ、将来はある程度、安定可能な熱供給をできるんではないかという、これは私の考えであります。その辺を見越して、将来的にやはり環境にも優しい地域づくり、下川町という良いお手本というのがあるものですから、新たに始めるということは大変、厳しいところはあるんですけれども、やはりそういうところを見習いながら、そして、こういう燃料供給によって、安定的にまたこれを受けてもらえると、材料が。そうすれば、計画的に知内町の山の伐採もできていくと。今、現在は、木材価格の低迷で、切りたいんだけれども、売れないから、仕方ないから、この現状はこうやって続いているわけです。現実として。それをこのチップとして、ある程度の間伐でも素材でも生産できれば、これは計画的に、自分も森林組合の役員ですけれども、態勢を再構築しながら将来的にやっぱりやっていくという気持ちはあるんですけれども、再度、町長、もう1回、将来的にということで、もう一度、考えをお聞かせもらえたら。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
今、ご指摘の年間伐採面積30haを伐採することによって、供給可能量、1,500トンくらいになるということも担当の方から聞いております。ですから、先ほども申し上げました、その毎年毎年30haの伐採が可能なのかどうかということなんです。ですから、計画的に将来的に今、伐期を迎えたもの、今、議員ご指摘のとおりです。材の価格が低迷しているから、今、切っても収入にならないということで、仕方なしに今、置いているということなんです。それが間伐、除間伐を進められない1つの要因なんです。ですから、いろいろと今、制度もできてきておりますので、まず、町が町有林をきちんとしたルールに基づいて、計画に基づいて実施することによって、民有林の所有者の方々も町がこういう形でやれるんであればということで、理解をしていただけるんだと思っています。そんなことから、先ほども言いました。決して否定はしていません。ただ、実施するにあたっては、いろいろと今、そしたら30haで1,500トンの供給可能量が出るということを今、試算してお話されていますけれども、然らば、それだけではないんですよね。施設整備にそしたら何億円掛かるんだということなんですよね。そして、それを要するに配管として各施設に繋がったら、どのくらいの費用が出てくるんだと、イニシャルコストがどのくらい掛かる、そして、維持経費にどのくらい掛かるということで、今の重油ボイラーを想定した中で、年間2,100万円くらいの庁舎、小・中学校、公民館で、重油を使っています。ですから、その辺の換算なんですよ。補助金をいただいて、施設整備をして、そして、それを活用することによって、今まで2,100万円の重油を買っていたものと相殺ができるのかどうか、その辺も検討しなければならないということであります。それで、今、議員がご指摘の先進地として、下川町を今、事例としてあげています。私も今、ネットで調べれば、すぐに出てくるんです。ただ一つ、ご理解をしていただきたいのは、要するに森林面積がとんでもない違いがあるということなんです。今、下川町の森林面積、57,400haです。うちが森林面積が15,893ha、それから、町有林の面積がうちは、1,002ha、下川町は4,200haあるんです。4倍です。その中で、要するに循環型でということで、いろいろとやっぱり取り組まれていることは認識しています。ただ、森林面積の規模も違うし、出てくる材の量も違ってきますので、その辺も含めて、ただ、私は今、ご指摘のとおり、これからの町有林、森林振興を図るためには、私はこれはもし、実現できるのであれば、検討する余地があると、先ほども申し上げました。もう少し、時間を掛けて検討をさせていただければと思います。以上です。
議員の質問 2番 木村一
只今、町長から、わが町の森林面積と下川町の面積のこの格段の違いということを指摘されておりましたけれども、当然、供給するということになれば、例えば、森林組合でも、広域的に例えば、供給体制を取るとか、いろいろな方策は考えられると思いますね。福島町の例えば、とびぐされ病の材料があるし、それは全然行き先がなくて、今は立ちっぱなしで、どこにもない、そういう材料も、もう製材にも向かない材料も莫大な面積を誇っているわけです。それをこのわが町で、そういうある程度、広域的なやり方で、例えば、仮に受け入れてもらえるということになれば、そういうふうな処分も面積に対して、私は大したそういう不安はないと思うんです。わが町だけで考えれば、そういう町長の指摘する、下川町の面積とは規模がやっぱり違いますからできないけれども、そういうふうな視点に立って考えれば、将来的にはやっぱり環境に優しいまちづくりとか、先進的に道南でこういうことを始めたとか、当然、今、国からの制度補助金も環境の方も、結構、森林だとか、そういうものに対して、いろいろな補助制度でありますし、下川町の場合も単価的にほとんど環境保全地域づくり推進事業ということで、100パーセント補助金でやっております。その予算は2億いくらですね、それで、ほとんど町の持ち出し分がございません。その代わり、最初からこれでやるんだという取り組み、もう失敗するという観点ではなくて、やるならこれに向かっていくという取り組みの姿勢がやっぱり大事だと思います。町長も将来的には、その方向で検討するということですから、私は期待しておりますけれども、是非とも環境に優しい知内町、こういう方向で考えを進めてもらえればと思うので、再度、お願いします。
町の答え 町長 大野幸孝(町長は2018年12月まで)
去年から私は行政執行方針の中で、林業振興を取り組みたい、そして、地産地消と言いますか、地元で要するに材を使えるものがあったら、是非とも使いたいということで、その考え方で教員住宅も今、道南スギを使っているということであります。そして、先般、北海道新聞にも取り上げていただきましたけれども、知内高校の生徒の机・椅子、これも今までは全く地元の企業と行政との連携が取れていなかったんだろうと私は反省をしながら、何とか今、地元で出る材をできるだけ公共施設で使えるんだったら使おうと、それが林業振興に繋がるんであればという考え方であります。ですから、今、議員がご指摘のこの要するにバイオマスの活用についても、これも地元の企業の振興に繋がる一つの対策なんだというふうに捉えておりますので、いろいろと課題を今、私なりに捉えさせていただいています。ですから、その課題が今、ご指摘のように、知内町で賄えなかったら、福島でも、要するに木古内とも連携という、それも1つの案であります。そんなことも含めまして、うちが今、やろうとしたら、どういうメリットがあって、どういう課題があるのか、その辺をきちんと精査をした中で、確かに今、言われるように、国からの補助制度というのは、確実に充実されているということも、理解をした中で、今、答弁をさせていただいていますので、もう少し検証するための時間をいただければと思います。以上です。
議員の質問 2番 木村一
町長から検証しながら、将来的に向かっていけるという私は、こういうふうに観点を持っています。また、環境に優しいまちづくり目指して、私ども共々、またこれからも今の森林整備、例えば、間伐材をある程度、安定的に取れれば、良質な材の生産ができると将来的には。それは将来の知内町で、付加価値の高い山になっていくという、究極、最終的には山の森林整備をどうするのかというのが、一番の問題なんです。受入態勢をある程度してもらえれば、そういう態勢でも今度、持っていけるのではないかと、私のこれは考えですけれども、一つ、この考えを町長、取り入れて、将来的に知内町はこういう形でやっていくんだということを念頭に、頭の隅においてやっていただければということで、私からの質問を終わります。